JPH06617A - 型締め装置 - Google Patents

型締め装置

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JPH06617A
JPH06617A JP18993192A JP18993192A JPH06617A JP H06617 A JPH06617 A JP H06617A JP 18993192 A JP18993192 A JP 18993192A JP 18993192 A JP18993192 A JP 18993192A JP H06617 A JPH06617 A JP H06617A
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JP
Japan
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mold
mold clamping
die
movable
pressure transmission
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Application number
JP18993192A
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Inventor
Masaharu Anami
正治 阿南
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH06617A publication Critical patent/JPH06617A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement
    • B29C45/6714Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement using a separate element transmitting the mould clamping force from the clamping cylinder to the mould
    • B29C45/6721Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement using a separate element transmitting the mould clamping force from the clamping cylinder to the mould the separate element being displaceable with respect to the mould or the clamping cylinder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement
    • B29C45/6714Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement using a separate element transmitting the mould clamping force from the clamping cylinder to the mould

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型締めシリンダを小型化する。 【構成】 本発明に係る型締め装置は、可動型124を
待機位置から固定型104に係合する位置まで移動させ
る型移動用シリンダ114と、型締めラム112を作動
させる型締めシリンダ110と、固定型104に係合さ
れた可動型124と型締めラム112の先端との間に配
設されて、両者間の距離を規定値に保持し、型締めラム
112の押圧力をそのまま可動型124に伝達する第1
圧力伝達ロッド132、第2圧力伝達ロッド134とを
有している。さらに第1圧力伝達ロッド132は第2圧
力伝達ロッド134より寸法Aだけ短く製作されてい
る。第1圧力伝達ロッド132が使用された後に、型1
04,124の厚みが変わって、可動型124の移動距
離が距離Aだけ大きくなった場合でも第2圧力伝達ロッ
ド134を使用することにより、型締めシリンダ110
のストローク長を変えることなく操業が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動型と固定型とを係
合させた状態で、型締めラムの押圧力を前記可動型に加
えることにより、型締めを行う型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する技術が特開平3−230
49号公報に記載されており、この型締め装置を備える
射出成形機の縦断面図が本出願の願書に添付した図10
に示されている。この射出成形機は、ベース(図示され
ていない)に固着された固定盤11を備えており、この
固定盤11には固定金型12が取り付けられている。さ
らに前記固定盤11の四隅には、各々に円柱状のタイバ
ー29の一端が固定されており、さらにこれらのタイバ
ー29の他端が型締めシリンダ16を固定するプレート
に接続されている。そして固定盤11と型締めシリンダ
16との間に、前記タイバー29に沿って移動できるよ
うに可動盤13が連結されている。この可動盤13に
は、固定盤11と対向する面に可動金型14が取り付け
られており、この可動金型14が固定金型12と係合で
きるようになっている。さらに型締めシリンダ16に対
向する可動盤13の面には、先端に鍔22を有する連結
軸15が固定されている。
【0003】一方、前記型締めシリンダ16には、油圧
によってこの型締めシリンダ16の軸心方向に移動する
ラム19が設けられており、このラム19の内部に空洞
部21が形成されている。この空洞部21には入口に段
部20が設けられており、前記入口部が他の部分よりも
狭くなっている。そして前記空洞部21に前記連結軸1
5が収納されて、空洞部21の段部20と連結軸15の
鍔22とが係合できるようになっている。前記ラム19
の先端部には、ロックプレート23が前記空洞部21の
中心線に対して直角方向に移動できるように取り付けら
れている。このロックプレート23が移動してラム19
を横断すると、連結軸15の鍔22は前記ロックプレー
ト23と前記ラム19の空洞部21の段部20とによっ
て挟み込まれる。これによって、前記ラム19と前記連
結軸15とは相対移動不能に連結される。また、前記ロ
ックプレート23がラム19の側面方向に移動して前記
連結軸15の先端から外れると、前記連結軸15は前記
ラム19の空洞部21内に進入できるようになる。前記
型締めシリンダ16を固定するプレートの側面には、前
記可動盤13を移動させるための型移動用シリンダ25
が固定されている。
【0004】この射出成形機の型締めを行うには、先
ず、型移動用シリンダ25をそのピストンロッド26を
延出させる方向に駆動させて、前記可動金型14を前記
固定金型12に係合させる。ここで可動盤13が固定盤
11に接近する方向に移動すると、連結軸15の鍔22
が空洞部21の段部20に係合する。この状態でロック
プレート23を移動させて、前記連結軸15の鍔22を
ロックプレート23とラム19の空洞部21の段部20
とで挟み込む。これによって、前記ラム19と前記連結
軸15とが相対移動不能に連結される。次に、型締めシ
リンダ16を作動させてラム19および連結軸15によ
って前記可動金型14を押圧し、型締めを行う。また前
記射出成形機の型開きを行うには、先ず、型締めシリン
ダ16の圧力を抜き、前記ロックプレート23を連結軸
15から離れる方向に移動させる。これによって、前記
連結軸15は前記ラム19の空洞部21内に進入できる
ようになる。この状態で型移動用シリンダ25がピスト
ンロッド26を収納する方向に駆動されて、可動盤13
が固定盤11から離れて型開きが行われる。
【0005】このように従来の型締め装置によると、型
締めシリンダ16のラム19が空洞部21を有している
ために、この空洞部21の軸心方向の長さに相当する距
離Lだけ、前記型締めシリンダ16の作動ストロークを
前記型移動用シリンダ25の作動ストロークよりも小さ
くできる。このため、型締めシリンダ16の作動油が前
記ラム19の空洞部21に相当する量だけ少なくて済
み、油圧ポンプ、油タンク等が小型になって設備コスト
を低下させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の型締め装置によると、金型12,14を別の種類
の金型12,14に交換することにより、例えば、前記
可動金型14の移動距離が距離Mだけ大きくなる場合に
は、型締めシリンダ16の作動ストローク長も距離Mだ
け大きくしなければならない。即ち、金型12,14の
種類変更に伴う可動金型14の移動距離の変化分を型締
めシリンダ16の作動ストローク長で吸収できるように
する必要がある。したがって、型締めシリンダ16の作
動ストローク長は、型締めのために必要なストローク
と、前記金型12,14の種類変更に伴う可動金型14
の移動距離の変化分とを付加した値になる。このため金
型12,14を異なる厚みの金型に交換できる構造にす
ると、やはり型締めシリンダ16が大型のものになって
しまう。本発明の技術的な課題は、型締めシリンダの型
締めラムの先端と可動盤との間に、可動金型の移動距離
に応じて長さを変更できる圧力伝達部材を配設すること
により、金型の交換に伴う可動金型の移動距離の変化分
を圧力伝達部材の長さによって調整し、型締めシリンダ
の作動ストローク長を型締めに必要な最小限の値に設定
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
各部構造を有する型締め装置によって解決される。即
ち、本発明に係る型締め装置は、可動型と固定型とを係
合させた状態で、型締めラムの押圧力を前記可動型に加
えることにより、型締めを行う型締め装置において、前
記型締めラムを作動させる型締めシリンダと、前記可動
型を待機位置から前記固定型に係合する位置まで移動さ
せる型移動用シリンダと、前記固定型に係合された前記
可動型と前記型締めラムの先端との間に配設されて、両
者間の距離を規定値に保持し、前記型締めラムの押圧力
をそのまま前記可動型に伝達する圧力伝達部材とを有し
ている。そして前記圧力伝達部材は、前記可動型と前記
型締めラムの先端との間から外すことが可能であり、さ
らに前記可動型の移動距離に応じて予め決められた長さ
のものが複数種類準備されている。
【0008】
【作用】本発明によると、型締めを行うには、先ず、可
動型を型移動用シリンダによって待機位置から前記固定
型に係合する位置まで移動させる。両者が係合した状態
で、型締めラムの先端と前記可動型との間に、予め決め
られた長さの圧力伝達部材をセットして、前記型締めラ
ムの先端から前記可動型までの距離を規定値に保持す
る。この状態で型締めシリンダによって型締めラムを作
動させ、型締めラムの押圧力を圧力伝達部材を介して前
記可動型に加えて型締めを行う。また型開きを行うに
は、前記型締めシリンダを型締めラムが戻る方向に作動
させて、前記型締めラムの押圧力が圧力伝達部材に加わ
らないようにし、前記型締めラムの先端と前記可動型と
の間から圧力伝達部材を外す。この状態で前記型移動用
シリンダによって前記可動型を待機位置まで移動させて
型開きを行う。このように、型締めシリンダの作動スト
ローク長を、前記圧力伝達部材のセットあるいは取り外
しに必要な最小の値に設定することができる。さらに、
可動型あるいは固定型の厚みが変わって、例えば、可動
型の移動距離が距離Aだけ大きくなった場合でも、前記
圧力伝達部材の長さをAだけ長くすることにより、上記
と全く同じ方法で型締めあるいは型開きが可能である。
したがって、型の厚みの変更に伴って可動型の移動距離
が変化しても、その可動型の移動距離の変化分を前記型
締めシリンダの作動ストローク長で調整する必要がなく
なる。このため型締めシリンダの作動ストローク長を型
締めに必要な最小限の値に設定することができ、油圧ポ
ンプ、油タンク等を小型化することができる。
【0009】
【実施例】以下、図1および図2を参照して本発明の第
1実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例はダ
イカストマシン100に本発明に係る型締め装置を応用
したものであり、図1は、型締めした状態におけるダイ
カストマシン100の要部正面図、図2は、型開きした
状態におけるダイカストマシン100の要部正面図であ
る。このダイカストマシン100は、ベース(図示され
ていない)に固定された固定プレート102を備えてお
り、この固定プレート102の上に固定金型104が取
り付けられている。前記固定プレート102の四隅に
は、各々に円柱状の支柱であるタイバー106の下端が
固定されており、さらにこれらのタイバー106の上端
が上部プレート108に固定されている。これによっ
て、上部プレート108は前記固定プレート102に対
して相対移動が不能な状態で支持される。前記上部プレ
ート108の中央には、軸心が前記タイバー106と平
行になるように位置決めされた型締めシリンダ110が
設置されている。この型締めシリンダ110には、ピス
トンロッド112のピストン部112aによって区分さ
れた型締め側油室110aと戻し側油室110bとが形
成されており、各々の油室110a,110bには油圧
配管(図示されていない)が接続されている。このピス
トンロッド112が型締めラムとして機能する。以下、
ピストンロッド112を型締めラム112と呼ぶ。
【0010】前記上部プレート108と前記固定プレー
ト102との間には、可動プレート120が前記タイバ
ー106に倣って昇降できるように配設されている。そ
して前記可動プレート120の下面120bには、前記
固定金型104と係合する可動金型124が取り付けら
れている。なお、可動金型124と固定金型104とが
係合すると内部にはキャビティが形成される。一方、前
記上部プレート108の端部には、型移動用シリンダ1
14が前記タイバー106と平行に設置されており、こ
の型移動用シリンダ114のピストンロッド114pの
先端に前記可動プレート120が連結されている。この
構造によって、前記型移動用シリンダ114がピストン
ロッド114pを収納する方向に作動されると、前記可
動プレート120は前記タイバー106に倣って上昇す
る。また、前記型移動用シリンダ114がピストンロッ
ド114pを延出する方向に作動されると、前記可動プ
レート120は前記タイバー106に倣って下降する。
なお、型移動用シリンダ114も油圧式であり図示され
ていない油圧回路により作動される。
【0011】前記可動プレート120の上面120aに
は、第1圧力伝達ロッド132と第2圧力伝達ロッド1
34とが設置されている。第1圧力伝達ロッド132
は、型締めラム112の外径と等しい外径を備える円柱
体であり、その下端部に鍔部132tが設けられてい
る。さらに第1圧力伝達ロッド132は、その軸心が前
記型締めシリンダ110の型締めラム112の軸心と平
行になるように設置されている。また、第1圧力伝達ロ
ッド132の鍔部132tは、その一部が直線状のガイ
ド140の溝140mに係合しており、これによって第
1圧力伝達ロッド132はこのガイド140に沿って移
動できるようになっている。さらに、第1圧力伝達ロッ
ド132の鍔部132tには、前記ガイド140と平行
に配置された第1油圧シリンダ132yのピストンロッ
ド132pが接続されている。そして第1油圧シリンダ
132yが作動することにより、第1圧力伝達ロッド1
32は前記ガイド140に沿って往復動できるようにな
っている。ここで第1油圧シリンダ132yの作動スト
ロークは、ピストンロッド132pを最大限延出した状
態で、第1圧力伝達ロッド132の軸心が前記型締めラ
ム112の軸心に一致するように設定されている。
【0012】第2圧力伝達ロッド134は、第1圧力伝
達ロッド132と等しい径を備える円柱体であり、高さ
が前記第1圧力伝達ロッド132よりも寸法Aだけ高く
なっている。第2圧力伝達ロッド134も、第1圧力伝
達ロッド132と同様にその軸心が前記型締めシリンダ
110の型締めラム112と平行になるように設置され
ている。また、第2圧力伝達ロッド134はその鍔部1
34tが前記ガイド140の溝140mに係合してお
り、このガイド140に沿って移動できるようになって
いる。さらに第2圧力伝達ロッド134の鍔部134t
には、前記ガイド140と平行に配置された第2油圧シ
リンダ134yのピストンロッド134pが接続されて
いる。そして第2油圧シリンダ134yが作動すること
により、第2圧力伝達ロッド134は前記ガイド140
に沿って往復動できるようになっている。ここで第2油
圧シリンダ134yの作動ストロークは、ピストンロッ
ド134pを最大限延出した状態で、第2圧力伝達ロッ
ド134の軸心が型締めラム112の軸心に一致するよ
うに設定されている。なお、第2油圧シリンダ134y
は、第1油圧シリンダ132yと対向する位置に設置さ
れている。
【0013】前記第1圧力伝達ロッド132および第2
圧力伝達ロッド134は、使用される固定金型104お
よび可動金型124の厚み、即ち、可動金型124およ
び可動プレート120の移動距離(型移動用シリンダ1
14の作動ストローク)に応じてその高さが決められて
いる。そして選択スイッチ(図示されていない)の操作
により、第1圧力伝達ロッド132あるいは第2圧力伝
達ロッド134を選択できるようになっている。なお、
選択スイッチの代わりに型移動用シリンダ114の作動
ストローク長から自動的に第1圧力伝達ロッド132あ
るいは第2圧力伝達ロッド134を選択することも可能
である。例えば、図1に示すように、第1圧力伝達ロッ
ド132が選択された場合には、第2圧力伝達ロッド1
34は、第2油圧シリンダ134yによって常に待機位
置に保持される。そして、第1圧力伝達ロッド132の
みが第1油圧シリンダ132yによって待機位置から前
記型締めラム112の軸心に一致する位置まで移動でき
るようになる。即ち、第1圧力伝達ロッド132および
第2圧力伝達ロッド134が圧力伝達部材として機能す
る。
【0014】次に、ダイカストマシン100の型締め方
法および型開き方法について説明する。以下、一例とし
て、第1圧力伝達ロッド132を使用する場合の型締め
方法を説明する。先ず、型移動用シリンダ114がその
ピストンロッド114pを延出する方向に作動されて、
可動プレート120がタイバー106に倣って下降し、
可動金型124が固定金型104に係合される。可動金
型124が固定金型104に係合されると、次に選択ス
イッチの操作により、あるいは型移動用シリンダ114
の作動ストローク長から第1圧力伝達ロッド132が選
択されて、第1油圧シリンダ132yがピストンロッド
132pを延出する方向に作動される。これにより第1
圧力伝達ロッド132が型締めラム112の軸心に一致
する位置にセットされる。この状態で、型締めシリンダ
110の型締め側油室110aに油圧が作用して、型締
めラム112が下降する。これによって型締めラム11
2の押圧力が第1圧力伝達ロッド132を介して前記可
動プレート120及び可動金型124に加えられて、型
締めが行われる。
【0015】型締めが完了すると、金型124、104
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、前記型締めシリンダ110
の戻し側油室110bに油圧が作用して、型締めラム1
12が上昇する。これによって第1圧力伝達ロッド13
2には型締めラム112の押圧力が加わらなくなり、可
動金型124と固定金型104とは型移動用シリンダ1
14だけによって係合状態に保持される。この状態で第
1油圧シリンダ132yがピストンロッド132pを収
納する方向に作動されて、第1圧力伝達ロッド132が
待機位置まで移動される。次に、型移動用シリンダ11
4がそのピストンロッド114pを収納する方向に作動
されて、可動プレート120および可動金型124がタ
イバー106に倣って上昇して、図2に示すように、型
開きが行われる。
【0016】また、前記金型124,104が別の種類
の金型に交換されることにより、金型の厚みが合計で寸
法Aだけ小さくなった場合、即ち、可動プレート120
および可動金型124の移動距離が距離Aだけ増加する
場合でも、第2圧力伝達ロッド134が選択されること
により、上記と全く同じ手順で良好に型締めが行われ
る。このように本実施例によると、金型124,104
の厚みの変更に伴って可動プレート120および移動金
型124の移動距離が変化しても、その可動プレート1
20および移動金型124の移動距離の変化分を型締め
シリンダ110の作動ストローク長で調整する必要がな
くなるために、型締めシリンダ110の作動ストローク
長を型締めに必要な最小限の値に設定することができ、
油圧ポンプ、油タンク等を小型化することができる。ま
た金型の交換時に、第1圧力伝達ロッド132と第2圧
力伝達ロッド134とを入れ換えるだけで、金型の厚み
の変化分を調整できるために金型交換時間が短縮でき
る。なお、本実施例では第1圧力伝達ロッド132、第
2圧力伝達ロッド134を用いた例を示しているが、例
えば、図1の紙面に対して垂直な方向に、さらに第3、
第4の圧力伝達ロッドを設置することも可能である。
【0017】次に、図3〜図5を参照して本発明の第2
実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例はダイ
カストマシン200に本発明に係る型締め装置を応用し
たものであり、図3は、型締めした状態におけるダイカ
ストマシン200の要部正面図、図4は、型開きした状
態におけるダイカストマシン200の要部正面図であ
る。また、図5は本実施例に係る圧力伝達部材の平面図
である。本実施例に係る型締め装置は、第1実施例に係
る型締め装置の圧力伝達ロッド及び型締めラムの構造を
改造したものであり、その他の構造は第1実施例に係る
型締め装置と同様である。このダイカストマシン200
に設けられた型締めシリンダ210の型締めラム212
の先端部には、円柱材の側面四箇所に溝212mが形成
されており、図4(B)に示されるように、断面形状が
略十字型をしている。一方、圧力伝達ロッド232は、
前記型締めラム212と同軸に、また軸心回りに回動で
きるように可動プレート220上に設置されており、図
4(B)にその平面図が示されるように、円柱材の中央
部に前記型締めラム212を収納できる略十字型の凹部
232rが形成されている。さらに圧力伝達ロッド23
2の上端には、その凹部232rから図中左方向に角度
αだけ回動した位置に前記型締めラム212の先端面2
12aに当接する第1上面232aが形成されており、
また前記凹部232rから図中右方向に角度αだけ回動
した位置に同じく型締めラム212の先端面212aに
当接できる第2上面232bが形成されている。ここで
第1上面232aおよび第2上面232bは、使用され
る固定金型204および可動金型224の厚み、即ち、
可動金型224および可動プレート220の移動距離
(型移動用シリンダ214の作動ストローク)に応じて
その高さが決められており、第1上面232aは第2上
面232bよりも寸法Eだけ高い位置に設けられてい
る。
【0018】圧力伝達ロッド232の下端部には円板状
の鍔部232tが形成されており、この鍔部232tに
対して接線方向からロッド回転シリンダ232yのピス
トンロッド232pがステー232sにより連結されて
いる。そしてこのロッド回転シリンダ232y自身がス
テー232kによって可動プレート220の端部に連結
されている。この構造により、前記ロッド回転シリンダ
232yがピストンロッド232pを中間位置まで延出
している状態で、圧力伝達ロッド232の凹部232r
の位相が型締めラム212の位相と一致する。これによ
って、型締めラム212は圧力伝達ロッド232の凹部
232rの内に進入できるようになる。即ち、圧力伝達
ロッド232は、型締めラム212の先端面212aと
可動プレート220との間から外された状態になる。ま
た、前記ロッド回転シリンダ232yが中間位置にある
ピストンロッド232pを最大限収納する方向に作動さ
れると、圧力伝達ロッド232は図中右方向に角度αだ
け回動して、圧力伝達ロッド232の第1上面232a
の位相と型締めラム212の位相とが一致する。これに
よって型締めラム212の先端面212aが圧力伝達ロ
ッド232の第1上面232aに当接できるようにな
る。さらに、ロッド回転シリンダ232yが中間位置に
あるピストンロッド232pを最大限延出する方向に作
動されると、圧力伝達ロッド232は図中左方向に角度
αだけ回動して、圧力伝達ロッド232の第2上面23
2bの位相と型締めラム212の位相とが一致する。こ
れによって、型締めラム212の先端面212aが圧力
伝達ロッド232の第2上面232bに当接できるよう
になる。前述のように、前記第1上面232aおよび第
2上面232bの高さは、型移動用シリンダ214の作
動ストロークに応じて決められており、選択スイッチ
(図示されていない)により前記第1上面232aおよ
び第2上面232bの選択が行われる。なお、前記選択
スイッチの代わりに型移動用シリンダ214の作動スト
ロークから自動的に第1上面232aあるいは第2上面
232bの選択を行うことも可能である。即ち、圧力伝
達ロッド232が圧力伝達部材として機能する。
【0019】次に、ダイカストマシン200の型締め方
法および型開き方法について説明する。以下、一例とし
て、第1上面232aを使用する場合の型締め方法を説
明する。先ず、型移動用シリンダ214がそのピストン
ロッド214pを延出する方向に作動されて、可動プレ
ート220がタイバー206に倣って下降し、可動金型
224が固定金型204に係合される。可動金型224
が固定金型204に係合されると、次に、選択スイッチ
の操作により、あるいは型移動用シリンダ214の作動
ストロークから第1上面232aが選択されて、ロッド
回転シリンダ232yがそのピストンロッド232pを
収納する方向に作動される。これによって圧力伝達ロッ
ド232が図4中、右方向に回動され、第1上面232
aの位相が前記型締めラム212の位相に合わせられ
る。この状態で、型締めシリンダ210の型締め側油室
210aに油圧が作用して型締めラム212が下降す
る。これによって型締めラム212の押圧力が圧力伝達
ロッド232を介して前記可動プレート220及び可動
金型224に加えられて、型締めが行われる。
【0020】型締めが完了すると、金型224,204
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、型締めシリンダ210の戻
り側油室210bに油圧が作用して型締めラム212が
上昇する。これによって、圧力伝達ロッド232には型
締めラム212の押圧力が加わらなくなり、可動金型2
24と固定金型204とは型移動用シリンダ214だけ
によって係合状態に保持される。この状態でロッド回転
シリンダ232yがそのピストンロッド232pを中間
位置まで延出するように作動されて、圧力伝達ロッド2
32の凹部232rの位相と型締めラム212の位相と
が一致する。即ち、型締めラム212が圧力伝達ロッド
232の凹部232rに進入できるようになる。次に、
型移動用シリンダ214がそのピストンロッド214p
を収納する方向に作動されて、可動プレート220およ
び可動金型224がタイバー206に倣って上昇して、
図4に示すように、型開きが行われる。また、前記金型
224,204が別の種類の金型に交換されることによ
り、金型の厚みが合計で寸法Eだけ増加した場合、即
ち、可動プレート220および可動金型224の移動距
離が距離Eだけ減少する場合でも、圧力伝達ロッド23
2の第2上面232bが選択されることにより、上記と
全く同じ手順で良好に型締めが行われる。
【0021】図5は、圧力伝達ロッド232の上端を改
造して、前記型締めラム212の先端面212aに当接
する上面を三面(第1上面232a、第2上面232
b、第3上面232c)形成するようにしたものであ
る。ここで第1上面232aは圧力伝達ロッド232の
凹部232rから図中左方向に角度αだけ回動した位置
に形成されており、第2上面232bは図中左右方向に
角度βだけ回動した位置に形成されている。また、第3
上面232cは前記凹部232rから図中右方向に角度
αだけ回動した位置に形成されている。このように圧力
伝達ロッド232に三面の上面(第1上面232a、第
2上面232bおよび第3上面232c)を設けたこと
により、厚みの異なる三種類の金型224,204を使
用できるようになり、汎用性が高くなる。
【0022】次に、図6および図7を参照して本発明の
第3実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例は
ダイカストマシン300に本発明に係る型締め装置を応
用したものであり、図6は、型締めした状態におけるダ
イカストマシン300の要部正面図、図7は、型開きし
た状態におけるダイカストマシン300の要部正面図で
ある。本実施例に係る型締め装置も、第1実施例に係る
型締め装置の圧力伝達ロッド及び型締めラムの構造を改
造したものであり、その他の構造は第1実施例に係る型
締め装置と同様である。このダイカストマシン300に
設けられた型締めシリンダ310の型締めラム312の
先端部は、円柱形をしており先端中心に所定深さの孔部
312hが形成されている。一方、可動プレート320
の上面中心には、円柱形の圧力伝達ロッド332が前記
型締めラム312と同軸に固定されている。ここで圧力
伝達ロッド332の外径は、型締めラム312の孔部3
12hの内径よりも小さく製作されている。このために
前記可動プレート320の上昇に伴って、圧力伝達ロッ
ド332は型締めラム312の孔部312h内に進入で
きるようになっている。さらに前記可動プレート320
の上面には、圧力伝達ロッド332の上面332aと同
じ高さのテーブル面334aを備えるガイドテーブル3
34が固定されている。このガイドテーブル334は平
面形状が矩形をしており、その中心線が圧力伝達ロッド
332の軸心に一致するように配置されている。さらに
ガイドテーブル334の中央には、前記型締めラム31
2が挿通される貫通孔334kが形成されている。
【0023】前記ガイドテーブル334のテーブル面3
34aには、第1スペーサ336と第2スペーサ338
とが載置されている。第1スペーサ336は、前記ガイ
ドテーブル334の貫通孔334kよりも大きな断面積
を有する四角柱であり、その中心線が型締めラム312
の軸心と平行になるように配置されている。そして、第
1スペーサ336の側面に第1油圧シリンダ336yの
ピストンロッド336pの先端が接続されている。ここ
で第1油圧シリンダ336yはそのピストンロッド33
6pがテーブル面334aの中心に向かって延出するよ
うに、前記ガイドテーブル334の端部に固定されてい
る。そして、第1油圧シリンダ336yがピストンロッ
ド336pを最大限延出した状態で、前記第1スペーサ
336はガイドテーブル334の中心に配置される。即
ち、第1スペーサ336は、圧力伝達ロッド332の上
面332aに当接した状態で前記ガイドテーブル334
の貫通孔334kを塞ぐように配置される。このために
前記型締めラム312の押圧力が第1スペーサ336を
介して圧力伝達ロッド332に伝達されるようになる。
【0024】第2スペーサ338は、第1スペーサ33
6と等しい断面積を有する四角柱であり、第1スペーサ
336よりも寸法Cだけ低く製作されている。そして、
第1スペーサ336に対向する位置からその第1スペー
サ336と同じように、第2油圧シリンダ338yによ
ってガイドテーブル334の中心に配置される。第2ス
ペーサ338がガイドテーブル334の中心に配置され
た状態で、前記型締めラム312の押圧力が第2スペー
サ338を介して圧力伝達ロッド332に伝達されるよ
うになる。前記第1スペーサ336および第2スペーサ
338は、使用される固定金型304および可動金型3
24の厚み、即ち、可動金型324および可動プレート
320の移動距離(型移動用シリンダ314の作動スト
ローク)に応じてその高さが決められている。そして選
択スイッチ(図示されていない)の操作により、第1ス
ペーサ336あるいは第2スペーサ338が選択できる
ようになっている。なお、選択スイッチの代わりに型移
動用シリンダ314の作動ストローク長から自動的に第
1スペーサ336あるいは第2スペーサ338を選択す
ることも可能である。例えば、図6に示すように、第1
スペーサ336が選択された場合には、第2スペーサ3
38は、第2油圧シリンダ338yによって常に待機位
置に保持される。そして、第1スペーサ336のみが第
1油圧シリンダ336yによって待機位置からガイドテ
ーブル334の中心まで移動できるようになる。即ち、
第1スペーサ336、第2スペーサ338および圧力伝
達ロッド332が圧力伝達部材として機能する。
【0025】次に、ダイカストマシン300の型締め方
法および型開き方法について説明する。以下、一例とし
て、第1スペーサ336を使用する場合の型締め方法を
説明する。先ず、型移動用シリンダ314がそのピスト
ンロッド314pを延出する方向に作動されて、可動プ
レート320がタイバー306に倣って下降し、可動金
型324が固定金型304に係合される。可動金型32
4が固定金型304に係合されると、次に選択スイッチ
の操作により、あるいは型移動用シリンダ314の作動
ストロークから第1スペーサ336が選択されて、第1
油圧シリンダ336yがピストンロッド336pを延出
する方向に作動される。これにより第1スペーサ336
がガイドテーブル334の中心にセットされる。この状
態で、型締めシリンダ310の型締め側油室310aに
油圧が作用して型締めラム312が下降する。これによ
って型締めラム312の押圧力が第1スペーサ336、
圧力伝達ロッド332を介して前記可動プレート320
及び可動金型324に加えられて、型締めが行われる。
【0026】型締めが完了すると、金型324、304
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、前記型締めシリンダ310
の戻し側油室310bに油圧が作用して型締めラム31
2が上昇する。これによって第1スペーサ336には型
締めラム312の押圧力が加わらなくなり、可動金型3
24と固定金型304とは型移動用シリンダ314だけ
によって係合状態に保持される。この状態で第1油圧シ
リンダ336yがピストンロッド336pを収納する方
向に作動されて、第1スペーサ336が待機位置まで移
動される。次に、型移動用シリンダ314がそのピスト
ンロッド314pを収納する方向に作動されて、可動プ
レート320および可動金型324がタイバー306に
倣って上昇して、図7に示すように、型開きが行われ
る。また、前記金型324,304を別の種類の金型に
交換することにより、金型の厚みが合計で寸法Cだけ大
きくなった場合、即ち、可動プレート320および可動
金型324の移動距離が距離Cだけ減少する場合でも、
第2スペーサ338を選択することにより、上記と全く
同じ手順で型締めを行うことができる。
【0027】次に、図8および図9を参照して本発明の
第4実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例は
ダイカストマシン400に本発明に係る型締め装置を応
用したものであり、図8、図9は異なる種類の金型をセ
ットして、型締めした状態におけるダイカストマシン4
00の要部正面図である。本実施例に係る型締め装置
も、第1実施例に係る型締め装置の圧力伝達ロッド及び
型締めラムの構造を改造したものであり、その他の構造
は第1実施例に係る型締め装置と同様である。このダイ
カストマシン400に設けられた型締めシリンダ410
の型締めラム412は、円柱形をしており先端中心に凹
部412hが形成されている。一方、可動プレート42
0の上面420aには、円柱体である圧力伝達ロッド4
32が設置されている。この圧力伝達ロッド432は、
型締めラム412の外径に等しい外径を有しており、そ
の上面の中央に前記型締めラム412の凹部412hと
係合できる凸部432aが形成されている。また、前記
圧力伝達ロッド432の下端部には鍔部432tが形成
されている。前記圧力伝達ロッド432の鍔部432t
は、その一部が直線状のガイド440の溝440mに係
合しており、このガイド440に沿って移動できるよう
になっている。さらに、圧力伝達ロッド432の鍔部4
32tには、前記ガイド440と平行に配置された油圧
シリンダ432yのピストンロッド432pが接続され
ている。そして油圧シリンダ432yが作動することに
より、圧力伝達ロッド432は前記ガイド440に沿っ
て往復動できるようになっている。ここで油圧シリンダ
432yの作動ストロークは、ピストンロッド432p
を最大限延出した状態で、圧力伝達ロッド432の軸心
が型締めシリンダ410の型締めラム412の軸心に一
致するように設定されている。そしてこの位置が圧力伝
達ロッド432のセット位置となる。また、油圧シリン
ダ432yがピストンロッド432pを収納した時の前
記圧力伝達ロッド432の位置(図中、二点鎖線の位
置)が待機位置となる。
【0028】前記型締めシリンダ410が固定されてい
る上部プレート408には、その型締めシリンダ410
と平行にスペーサ昇降用シリンダ424yが取り付けら
れている。このスペーサ昇降用シリンダ424yは、後
述するスペーサ434を昇降させるものであり、そのピ
ストンロッド424pの先端に前記スペーサ434を支
持するホーク状のスペーサ支持部424sが取り付けら
れている。スペーサ434は、圧力伝達ロッド432お
よび型締めラム412の外径と等しい外径を有する円柱
体であり、その高さが寸法Dに設定されている。またス
ペーサ434の上面中央には、型締めラム412の凹部
412hと係合できる凸部434aが形成されている。
さらにスペーサ434の下面中央には、圧力伝達ロッド
432の凸部432aと係合できる凹部434hが形成
されている。さらにスペーサ434の側面には、前記ホ
ーク状のスペーサ支持部424sによって下方から支持
される突起(図示されていない)が形成されている。前
記スペーサ434は、スペーサ昇降用シリンダ424y
のスペーサ支持部424sに支持されている状態で、そ
の軸心が待機位置にある圧力伝達ロッド432の軸心と
一致する。そしてスペーサ昇降用シリンダ424yがそ
のピストンロッド424pを最大限延出する方向に作動
されると、前記スペーサ434は下降して待機位置にあ
る圧力伝達ロッド432上に載置される。なお、ホーク
状のスペーサ支持部424は前記油圧シリンダ432y
の作動方向に向けられており、スペーサ434が圧力伝
達ロッド432と一体にセット位置まで移動する際に、
このホーク状のスペーサ支持部424は、スペーサ43
4から簡単に外れるようになっている。
【0029】また、前記スペーサ434を使用するか否
かは、前記固定金型404および可動金型424の厚
み、即ち、可動金型424および可動プレート420の
移動距離(型移動用シリンダ414の作動ストローク)
に応じて決定される。そしてスペーサ434が必要と判
断された場合は、選択スイッチ(図示されていない)が
操作され、スペーサ昇降用シリンダ424yがそのピス
トンロッド424pを最大限延出する方向に作動され
る。なお、選択スイッチの代わりに型移動用シリンダ4
14の作動ストローク長から自動的に前記スペーサ昇降
用シリンダ424yを作動させることも可能である。即
ち、スペーサ434および圧力伝達ロッド432が圧力
伝達部材として機能する。
【0030】次に、ダイカストマシン400の型締め方
法および型開き方法について説明する。以下、一例とし
て、スペーサ434を使用する型締め方法を説明する。
先ず、スペーサ昇降用シリンダ424yがそのピストン
ロッド424pを延出する方向に作動される。これによ
ってスペーサ434が待機位置にある圧力伝達ロッド4
32上に載置される。この状態で、型移動用シリンダ4
14がそのピストンロッド414pを延出する方向に作
動されて、可動プレート420がタイバー406に倣っ
て下降し、可動金型424が固定金型404に係合され
る。可動金型424が固定金型404に係合されると、
次に油圧シリンダ432yがピストンロッド432pを
延出する方向に作動されて、圧力伝達ロッド432およ
びスペーサ434が型締めラム412と同軸に配置され
る。この状態で、型締めシリンダ410の型締め側油室
410aに油圧が作用して型締めラム412が下降す
る。これによって型締めラム412の押圧力がスペーサ
434、圧力伝達ロッド432を介して前記可動プレー
ト420及び可動金型424に加えられて、型締めが行
われる。
【0031】型締めが完了すると、金型424、404
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、前記型締めシリンダ410
の戻し側油室410bに油圧が作用して型締めラム41
2が上昇する。これによってスペーサ434、圧力伝達
ロッド432には型締めラム412の押圧力が加わらな
くなり、可動金型424と固定金型404とは型移動用
シリンダ414だけによって係合状態に保持される。こ
の状態で油圧シリンダ432yが作動されて、スペーサ
434、圧力伝達ロッド432が待機位置まで移動され
る。次に、型移動用シリンダ414がそのピストンロッ
ド414pを収納する方向に作動されて、可動プレート
420および可動金型424がタイバー406に倣って
上昇して、型開きが行われる。なお、スペーサ434を
引き続き使用する場合には、スペーサ昇降用シリンダ4
24yはそのピストンロッド414pを延出したままの
状態に保持される。また、前記金型424,404が別
の種類の金型に交換されることにより、金型の厚みが合
計で寸法Dだけ大きくなった場合、即ち、可動プレート
420および可動金型424の移動距離が距離Dだけ減
少する場合でも、前記スペーサ434を型締めラム41
2と圧力伝達ロッド432の間に介在させないようにす
ることにより(図9参照)、上記と全く同様に型締めを
行うことができる。この場合、前記スペーサ昇降用シリ
ンダ424yがそのピストンロッド424pを収納する
方向に作動されて、前記スペーサ434は下方からスペ
ーサ支持部424sに支持されて規定位置まで上昇し、
この位置に保持される。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、型の厚みの変更によっ
て可動型の移動距離が変化しても、その可動型の移動距
離の変化分を前記型締めシリンダの作動ストローク長で
調整する必要がなくなるために、型締めシリンダの作動
ストローク長を型締めに必要な最小限の値に設定するこ
とができる。これによって、油圧ポンプ、油タンク等を
小型化することができ、設備コストの低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図2】第1実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図3】第2実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図4】第2実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図5】第2実施例に係る型締め装置の圧力伝達ロッド
の平面図である。
【図6】第3実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図7】第3実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図8】第4実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図9】第4実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図10】従来の型締め装置を装備したダイカストマシ
ンの型締め状態における正面図である。
【符号の説明】 104 固定金型 124 可動金型 110 型締めシリンダ 112 型締めラム 114 型移動用シリンダ 132 第1圧力伝達ロッド(圧力伝達部材) 134 第2圧力伝達ロッド(圧力伝達部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動型と固定型とを係合させた状態で、
    型締めラムの押圧力を前記可動型に加えることにより、
    型締めを行う型締め装置において、 前記可動型を待機位置から前記固定型に係合する位置ま
    で移動させる型移動用シリンダと、 前記型締めラムを作動させる型締めシリンダと、 前記固定型に係合された前記可動型と前記型締めラムの
    先端との間に配設されて、両者間の距離を規定値に保持
    し、前記型締めラムの押圧力をそのまま前記可動型に伝
    達する圧力伝達部材とを有し、 前記圧力伝達部材は、前記可動型と前記型締めラムの先
    端との間から外すことが可能であり、さらに前記可動型
    の移動距離に応じて予め決められた長さのものが複数種
    類準備されていることを特徴とする型締め装置。
JP18993192A 1992-06-23 1992-06-23 型締め装置 Pending JPH06617A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002055283A1 (en) * 2001-01-09 2002-07-18 Hongguan Technologies (S) Pte Ltd. Apparatus for and a method used in compressing a workpiece
KR100592854B1 (ko) * 2004-09-09 2006-06-26 엘에스전선 주식회사 사출 성형기의 형체장치
CN114148689B (zh) * 2021-11-26 2024-04-19 郑州粘接新材料有限公司 一种输送带张紧连接器

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