JPH0661602B2 - 射出成形機 - Google Patents
射出成形機Info
- Publication number
- JPH0661602B2 JPH0661602B2 JP63184515A JP18451588A JPH0661602B2 JP H0661602 B2 JPH0661602 B2 JP H0661602B2 JP 63184515 A JP63184515 A JP 63184515A JP 18451588 A JP18451588 A JP 18451588A JP H0661602 B2 JPH0661602 B2 JP H0661602B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger tip
- molding machine
- injection molding
- injection
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/2015—Means for forcing the molten metal into the die
- B22D17/203—Injection pistons
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D18/00—Pressure casting; Vacuum casting
- B22D18/02—Pressure casting making use of mechanical pressure devices, e.g. cast-forging
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D27/00—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
- B22D27/09—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure
- B22D27/11—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting by using pressure making use of mechanical pressing devices
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はダイカストマシンなどの金属の鋳造を行なうた
めの射出成形機に係り、特に押湯効果が改良された射出
成形機に関するものである。
めの射出成形機に係り、特に押湯効果が改良された射出
成形機に関するものである。
［従来の技術］ ダイカストマシンなどの射出成形機においては、金属溶
湯は鋳込み装置から金型装置のビスケット部およびラン
ナ部を経てキャビティに充填され、ここにおいて凝固し
て成形品とされる。
湯は鋳込み装置から金型装置のビスケット部およびラン
ナ部を経てキャビティに充填され、ここにおいて凝固し
て成形品とされる。
ところで、この成形品が耐圧品などのように内部の鋳巣
を嫌うものである場合には、この鋳巣を押し潰してなく
すために、溶湯の充填完了後にキャビティ部またはラン
ナ部を直接押湯棒で押して押湯効果を与えることが従来
行なわれていた。
を嫌うものである場合には、この鋳巣を押し潰してなく
すために、溶湯の充填完了後にキャビティ部またはラン
ナ部を直接押湯棒で押して押湯効果を与えることが従来
行なわれていた。
［発明が解決しようとする課題］ 押湯装置を備えている射出成形機において、押湯棒をキ
ャビティ部またはビスケット部からキャビティ部へ連通
するランナ部に押し込んで溶湯を加圧する圧力は、射出
シリンダで鋳込んで鋳造圧力よりも一般に高くするので
押湯効果があり鋳巣の無い良好な製品ができる。
ャビティ部またはビスケット部からキャビティ部へ連通
するランナ部に押し込んで溶湯を加圧する圧力は、射出
シリンダで鋳込んで鋳造圧力よりも一般に高くするので
押湯効果があり鋳巣の無い良好な製品ができる。
しかしながら、押湯棒の前進による溶湯への加圧力によ
りランナ部を経由してプランジャチップに伝達された力
は、プランジャチップの射出力を凌駕してプランジャチ
ップを後退させてしまうと、押湯棒を押し込んで得られ
る押湯効果が低下し本来の押湯の目的が損なわれる。
りランナ部を経由してプランジャチップに伝達された力
は、プランジャチップの射出力を凌駕してプランジャチ
ップを後退させてしまうと、押湯棒を押し込んで得られ
る押湯効果が低下し本来の押湯の目的が損なわれる。
［課題を解決するための手段］ 以上のような課題を解決するために、本発明において
は、固定盤に保持された固定金型および、該固定盤に対
し接離方向移動可能な可動盤に保持された可動金型を備
え、該固定金型と可動金型との間に形成される鋳造空間
に突出可能な押湯棒が該固定金型に設けられている射出
成形機において、 射出シリンダの前進限時にプランジャチップ端面とプラ
ンジャチップが嵌装する金型端面との隙間を０．５〜５
ｍｍに設け、かつ、ランナ部の断面積をプランジャチッ
プの断面積を押湯圧力と鋳造圧力との比で除した値以下
とした。
は、固定盤に保持された固定金型および、該固定盤に対
し接離方向移動可能な可動盤に保持された可動金型を備
え、該固定金型と可動金型との間に形成される鋳造空間
に突出可能な押湯棒が該固定金型に設けられている射出
成形機において、 射出シリンダの前進限時にプランジャチップ端面とプラ
ンジャチップが嵌装する金型端面との隙間を０．５〜５
ｍｍに設け、かつ、ランナ部の断面積をプランジャチッ
プの断面積を押湯圧力と鋳造圧力との比で除した値以下
とした。
さらに、請求項２では、射出シリンダのプランジャチッ
プ端面にリング状突起を設けたり、請求項３では、射出
シリンダのプランジャチップ端面に前進限時においてラ
ンナ部空間をほぼ充填する形状を有する栓状突起を設け
た。
プ端面にリング状突起を設けたり、請求項３では、射出
シリンダのプランジャチップ端面に前進限時においてラ
ンナ部空間をほぼ充填する形状を有する栓状突起を設け
た。
［作用］ 押湯棒による加圧がプランジャチップを押し戻す場合
は、押湯棒が溶湯へ加える圧力が射出シリンダが溶湯へ
加える圧力よりも高く、プランジャチップ断面積に押湯
棒かわ加えられる圧力が作用することにより押し共され
るので、押湯棒が溶湯へ与える圧力の受圧面積をプラン
ジャチップ断面積から、ビスケットからキャビティに至
るランナ部の断面積に置き換えることで、プランジャチ
ップを押し戻す力はプランジャチップ断面積とビスケッ
トからキャビティに至るランナ部の断面積の比で小さく
できる。
は、押湯棒が溶湯へ加える圧力が射出シリンダが溶湯へ
加える圧力よりも高く、プランジャチップ断面積に押湯
棒かわ加えられる圧力が作用することにより押し共され
るので、押湯棒が溶湯へ与える圧力の受圧面積をプラン
ジャチップ断面積から、ビスケットからキャビティに至
るランナ部の断面積に置き換えることで、プランジャチ
ップを押し戻す力はプランジャチップ断面積とビスケッ
トからキャビティに至るランナ部の断面積の比で小さく
できる。
したがって、請求項１では、射出シリンダのストローク
エンド時にプランジャチップ端面とこれが嵌装する金型
端面とに出来る隙間を小さく保つので、押湯時のプラン
ジャチップへの溶湯の逆流がプランジャチップ端面全断
面積に及ばず、ほぼランナ部の断面積相当領域のみに限
定されること、および、押油圧力と鋳造圧力との圧力比
以上にランナ部断面積をプランジャチップ断面積より縮
小しておくので後退力は射出力以下となりプランジャチ
ップの後退が起こらない。
エンド時にプランジャチップ端面とこれが嵌装する金型
端面とに出来る隙間を小さく保つので、押湯時のプラン
ジャチップへの溶湯の逆流がプランジャチップ端面全断
面積に及ばず、ほぼランナ部の断面積相当領域のみに限
定されること、および、押油圧力と鋳造圧力との圧力比
以上にランナ部断面積をプランジャチップ断面積より縮
小しておくので後退力は射出力以下となりプランジャチ
ップの後退が起こらない。
また、請求項２では、プランジャチップ端面にリング状
突起を設けたので、押湯時にランナ部から逆流してくる
溶湯がプランジャチップ全面に均等に負荷するのを阻止
して、ランナ部断面積相当の範囲のみプランジャチップ
へ圧力負荷するので押し戻し力は小さくなり、射出力を
下回るのでプランジャチップの後退が起こらない。請求
項３では、プランジャチップ端面の栓状突起がランナ部
空洞へほぼはまり込むので同様にプランジャチップ端面
の負荷範囲が限定されプランジャチップの後退が阻止さ
れる。
突起を設けたので、押湯時にランナ部から逆流してくる
溶湯がプランジャチップ全面に均等に負荷するのを阻止
して、ランナ部断面積相当の範囲のみプランジャチップ
へ圧力負荷するので押し戻し力は小さくなり、射出力を
下回るのでプランジャチップの後退が起こらない。請求
項３では、プランジャチップ端面の栓状突起がランナ部
空洞へほぼはまり込むので同様にプランジャチップ端面
の負荷範囲が限定されプランジャチップの後退が阻止さ
れる。
［実施例］ 以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。第１図は本発明の１実施例を示す全体縦断面図、
第２図〜第７図は要部拡大縦断面図であり、第２図は第
１図の要部拡大断面図、第３図〜第５図は本発明の他の
実施例であり、プランジャチップ端面にリング状突起を
設けたものを示す。また、第６図，第７図は本発明のさ
らに他の実施例を示し、プランジャチップ端面にプラン
ジャ前進限時にランナ部空間にほぼ嵌装される突起を設
けたものを示す。
する。第１図は本発明の１実施例を示す全体縦断面図、
第２図〜第７図は要部拡大縦断面図であり、第２図は第
１図の要部拡大断面図、第３図〜第５図は本発明の他の
実施例であり、プランジャチップ端面にリング状突起を
設けたものを示す。また、第６図，第７図は本発明のさ
らに他の実施例を示し、プランジャチップ端面にプラン
ジャ前進限時にランナ部空間にほぼ嵌装される突起を設
けたものを示す。
この射出成形機は金型装置１０と鋳込み装置１２とから
主としえ構成されている。金型装置１０は、固定盤１４
に保持された固定金型１６と、可動盤１８に保持された
可動金型２０を備えている。固定盤１４にはナット２２
を介してコラム２４が連結されており、可動盤１８は図
示しないトグル機構によって該コラム２４に沿って固定
盤１４に対して接近および離反する方向に移動自在とさ
れている。
主としえ構成されている。金型装置１０は、固定盤１４
に保持された固定金型１６と、可動盤１８に保持された
可動金型２０を備えている。固定盤１４にはナット２２
を介してコラム２４が連結されており、可動盤１８は図
示しないトグル機構によって該コラム２４に沿って固定
盤１４に対して接近および離反する方向に移動自在とさ
れている。
固定金型１６と可動金型２０との合せ面にはキャビティ
２６，ランナ部２８，ビスケット部３０が設けられてい
る。
２６，ランナ部２８，ビスケット部３０が設けられてい
る。
固定金型１６にはシリンダ孔３４が設けられており、ピ
ストン３８が内装されている。該ピストン３８にはピス
トンロッド４０を介して押湯棒４２が連結されており、
該押湯棒４２はランナ部２８内に突出可能とされてい
る。
ストン３８が内装されている。該ピストン３８にはピス
トンロッド４０を介して押湯棒４２が連結されており、
該押湯棒４２はランナ部２８内に突出可能とされてい
る。
金型装置１０はマシンベース４４上に設置されており、
マシンベース４４はグランドベース４６に凹設されたピ
ット４８を跨ぐように設置されている。
マシンベース４４はグランドベース４６に凹設されたピ
ット４８を跨ぐように設置されている。
前記鋳込み装置１２は該ピット４８内に設置されてい
る。鋳込み装置１２は、下段側から順次射出シリンダ５
０，ブロック５２，スリーブ５４が設置された構成とな
っている。射出シリンダ５０はピット４８の底面に固設
された受座５６にピン５８を介して支持され、該ピン５
８を回動中心として上端側が傾動可能とされている。射
出シリンダ５０内にはピストン６０が設置され、該ピス
トン６０には上方に向って延びるロッド６２が連結され
ている。
る。鋳込み装置１２は、下段側から順次射出シリンダ５
０，ブロック５２，スリーブ５４が設置された構成とな
っている。射出シリンダ５０はピット４８の底面に固設
された受座５６にピン５８を介して支持され、該ピン５
８を回動中心として上端側が傾動可能とされている。射
出シリンダ５０内にはピストン６０が設置され、該ピス
トン６０には上方に向って延びるロッド６２が連結され
ている。
ブロック５２には上下方向に延びるシリンダ孔６４が設
けられており、該シリンダ孔６４内にはドッキングラム
６６が挿入され、該ドッキングラム６６の下端は射出シ
リンダ５０の上面に形成されたフランジ６８に固着され
ている。
けられており、該シリンダ孔６４内にはドッキングラム
６６が挿入され、該ドッキングラム６６の下端は射出シ
リンダ５０の上面に形成されたフランジ６８に固着され
ている。
スリーブ５４は連結部材６８を介して該ブロック５２の
上側に連結されており、その上端は前記金型装置１０の
ビスケット部３０の下端に挿入可能とされている。該ス
リーブ５４内にはプランジャチップ７０が摺動自在に設
置されており、該プランジャチップ７０は、第２図〜第
７図に示す種々の形状とすることができる。該プランジ
ャチップ７０を保持するプランジャ７２は、その下端が
カップリング７３を介して前記ロッド６２の上端に連結
されている。
上側に連結されており、その上端は前記金型装置１０の
ビスケット部３０の下端に挿入可能とされている。該ス
リーブ５４内にはプランジャチップ７０が摺動自在に設
置されており、該プランジャチップ７０は、第２図〜第
７図に示す種々の形状とすることができる。該プランジ
ャチップ７０を保持するプランジャ７２は、その下端が
カップリング７３を介して前記ロッド６２の上端に連結
されている。
ピット４８の側面壁には傾転シリンダ７４が受座７６お
よびピン７８を介して傾動自在に枢支されており、該傾
動シリンダのピストン８０に連結されているロッド８２
は、その先端が継手８４およびピン８６を介して射出シ
リンダ５０のフランジ６８の側面に枢着されている。
よびピン７８を介して傾動自在に枢支されており、該傾
動シリンダのピストン８０に連結されているロッド８２
は、その先端が継手８４およびピン８６を介して射出シ
リンダ５０のフランジ６８の側面に枢着されている。
このように構成された射出成形機の作動について次に説
明する。
明する。
シリンダ孔６４内に供給される油圧を開放することによ
りブロック５２は降下し、シリンダ５０上に着座した状
態となる。また、射出シリンダ５０のヘッドエンド側に
供給される油圧を解放することによりピストン６０が下
降限まで降下し、プランジャチップ７０も下降限まで降
下した状態となる。この状態で傾転シリンダ７４のロッ
ド８２を突出させると、鋳込み装置１２が全体として傾
動する。そこで、スリーブ５４内に金属溶湯を注ぎ込
む。
りブロック５２は降下し、シリンダ５０上に着座した状
態となる。また、射出シリンダ５０のヘッドエンド側に
供給される油圧を解放することによりピストン６０が下
降限まで降下し、プランジャチップ７０も下降限まで降
下した状態となる。この状態で傾転シリンダ７４のロッ
ド８２を突出させると、鋳込み装置１２が全体として傾
動する。そこで、スリーブ５４内に金属溶湯を注ぎ込
む。
しかる後、傾転シリンダ７４のロッド８２を後退させ、
鋳込み装置１２を鉛直姿勢とする。次いでブロック５２
のシリンダ孔６４内に油圧を導入し、ドッキングラム６
６を突出させる。これによりブロック５２が上昇し、ス
リーブ５４が金型装置１０のビスケット部３０に挿入さ
れる。
鋳込み装置１２を鉛直姿勢とする。次いでブロック５２
のシリンダ孔６４内に油圧を導入し、ドッキングラム６
６を突出させる。これによりブロック５２が上昇し、ス
リーブ５４が金型装置１０のビスケット部３０に挿入さ
れる。
そこで、射出シリンダ５０のヘッドエンド側の室に油圧
を導入し、ピストン６０を押し上げる。これによりプラ
ンジャチップ７０が上昇し、スリーブ５４内に溜められ
ていた金属溶湯がビスケット部３０，ランナ部２８を経
てキャビティ２６内に導入される。
を導入し、ピストン６０を押し上げる。これによりプラ
ンジャチップ７０が上昇し、スリーブ５４内に溜められ
ていた金属溶湯がビスケット部３０，ランナ部２８を経
てキャビティ２６内に導入される。
キャビティ２６内に溶湯が充填され始め、充填完了直前
または直後に、シリンダ孔３４のヘッドエンド側の室に
作動油を導入してピストン３８およびこれに連結されて
いるピストンロッド４０，押湯棒４２を前進させて溶湯
を押し込み加圧する。
または直後に、シリンダ孔３４のヘッドエンド側の室に
作動油を導入してピストン３８およびこれに連結されて
いるピストンロッド４０，押湯棒４２を前進させて溶湯
を押し込み加圧する。
キャビティ２６内の溶湯の凝固が終了した後は、可動盤
１８を後退させ型開きを行ない、可動金型２０に設けら
れている製品押出装置（図示せず）により製品を押し出
す。
１８を後退させ型開きを行ない、可動金型２０に設けら
れている製品押出装置（図示せず）により製品を押し出
す。
なお、この型開きに先立って、ピストン６０，ブロック
５２などは下降限まで降下されており、次回の通像操作
の待機状態に置かれている。
５２などは下降限まで降下されており、次回の通像操作
の待機状態に置かれている。
ここで、第２図に示すように、プランジャチップ７０の
断面積をＳ１、押湯棒４２の断面積をＳ２、ランナ部２
８の通過断面積をＳ３とし、射出時（鋳造時）のプラン
ジャの射出力をＦ１、押湯時の押湯棒による押湯力をＦ
２、押湯時にランナ部２８に働く押し戻し力（後退力）
をＦ３、射出時（鋳造時）にランナ部に働く力をＦ３′
とする。また、鋳造時の溶湯の圧力ＰＡ，押湯時の溶湯
の圧力をＰＢとする。
断面積をＳ１、押湯棒４２の断面積をＳ２、ランナ部２
８の通過断面積をＳ３とし、射出時（鋳造時）のプラン
ジャの射出力をＦ１、押湯時の押湯棒による押湯力をＦ
２、押湯時にランナ部２８に働く押し戻し力（後退力）
をＦ３、射出時（鋳造時）にランナ部に働く力をＦ３′
とする。また、鋳造時の溶湯の圧力ＰＡ，押湯時の溶湯
の圧力をＰＢとする。
鋳造時には、比較的溶湯は高温でニュートン流体に近い
挙動をし、射出シリンダのプランジャの上昇にしたがっ
て溶湯にはＦ１＝ＰＡ×Ｓ１の力が作用し、押湯棒にも
ＰＡ×Ｓ２の力が作用する。鋳造が終了し、時間の経過
とともに溶湯が次第に冷却し固化する直前に押湯を行な
うが、このとき押湯時の溶湯の圧力ＰＢを鋳造時の溶湯
の圧力をＰＡよりｎ倍（ｎ＞１）大きい圧力、すなわち
ＰＢ＝ｎＰＡ（ｎ＞１）に設定し押湯を行なうとき、あ
る程度冷却固化の進行した溶湯は非ニュートン流体の特
性をもつのでランナ部から作用する射出シリンダのプラ
ンジャチップの後退力はプランジャ断面積Ｓ１全面に及
ばず、ほぼランナ部２８の断面積Ｓ３の範囲にとどま
る。
挙動をし、射出シリンダのプランジャの上昇にしたがっ
て溶湯にはＦ１＝ＰＡ×Ｓ１の力が作用し、押湯棒にも
ＰＡ×Ｓ２の力が作用する。鋳造が終了し、時間の経過
とともに溶湯が次第に冷却し固化する直前に押湯を行な
うが、このとき押湯時の溶湯の圧力ＰＢを鋳造時の溶湯
の圧力をＰＡよりｎ倍（ｎ＞１）大きい圧力、すなわち
ＰＢ＝ｎＰＡ（ｎ＞１）に設定し押湯を行なうとき、あ
る程度冷却固化の進行した溶湯は非ニュートン流体の特
性をもつのでランナ部から作用する射出シリンダのプラ
ンジャチップの後退力はプランジャ断面積Ｓ１全面に及
ばず、ほぼランナ部２８の断面積Ｓ３の範囲にとどま
る。
したがってプランジャの後退力はほぼＦ３＝ＰＢ×Ｓ３
であるから、これと当初の射出力Ｆ１＝ＰＡ×Ｓ１と比
較してＦ３≦Ｆ１となるようＳ３を選定することにより
プランジャの後退を阻止できる。よって後退が起こらな
いための条件はＰＢ／ＰＡ＝ｎであるからＳ３≦Ｓ１／
ｎである。
であるから、これと当初の射出力Ｆ１＝ＰＡ×Ｓ１と比
較してＦ３≦Ｆ１となるようＳ３を選定することにより
プランジャの後退を阻止できる。よって後退が起こらな
いための条件はＰＢ／ＰＡ＝ｎであるからＳ３≦Ｓ１／
ｎである。
なお、押湯時にランナ部２８に加わる後退力がプランジ
ャチップの全断面積Ｓ１の全面の及ばず、ほぼランナ部
の断面積Ｓ３の範囲にとどまるようにするため、プラン
ジャの前進限時にプランジャチップの端面と金型端面と
の間に出来る隙間（第２図のａ）をａ＝０．５〜５ｍｍ
の間で選定する。
ャチップの全断面積Ｓ１の全面の及ばず、ほぼランナ部
の断面積Ｓ３の範囲にとどまるようにするため、プラン
ジャの前進限時にプランジャチップの端面と金型端面と
の間に出来る隙間（第２図のａ）をａ＝０．５〜５ｍｍ
の間で選定する。
次に、請求項２に示す本発明の他の実施例を第３図〜第
５図に示す。いずれもプランジャチップ端面にリング状
の突起１００を設けたもので、押湯時の後退力の及ぶ範
囲をランナの投影面積の範囲に限定しようとするもの
で、第３図は１重のリング状突起１００、第４図は２重
のリング状突起１００をフラットなプランジャチップ端
面に設けたものであり、第５図は球面にリング状突起を
設けた例を示す。ここでａ＝０．５〜５ｍｍであること
が望ましい。
５図に示す。いずれもプランジャチップ端面にリング状
の突起１００を設けたもので、押湯時の後退力の及ぶ範
囲をランナの投影面積の範囲に限定しようとするもの
で、第３図は１重のリング状突起１００、第４図は２重
のリング状突起１００をフラットなプランジャチップ端
面に設けたものであり、第５図は球面にリング状突起を
設けた例を示す。ここでａ＝０．５〜５ｍｍであること
が望ましい。
また、請求項３に示す他の実施例として第６図〜第７図
に示すものがある。すなわち、第６図はプランジャチッ
プ端面に設けた突起がプランジャの前進限時にほぼラン
ナ部の空洞に合せて形成せられ、ほぼランナ部空間を充
填するように栓状突起１０１を設ける。第７図のように
ランナ部形状および栓状突起１０１を２段構造とするこ
とにより、一層押湯時の後退力の圧力がランナ部面積に
限定される。第６図〜第７図に示す各寸法ｂ，ｃいずれ
お０．５〜５ｍｍの間で選定するのが良い。
に示すものがある。すなわち、第６図はプランジャチッ
プ端面に設けた突起がプランジャの前進限時にほぼラン
ナ部の空洞に合せて形成せられ、ほぼランナ部空間を充
填するように栓状突起１０１を設ける。第７図のように
ランナ部形状および栓状突起１０１を２段構造とするこ
とにより、一層押湯時の後退力の圧力がランナ部面積に
限定される。第６図〜第７図に示す各寸法ｂ，ｃいずれ
お０．５〜５ｍｍの間で選定するのが良い。
［発明の効果］ 以上の通り、本発明の射出成形機は押湯時に後退力とし
て溶湯に加わる圧力がランナ部を経由してプランジャチ
ップ端面全面に加わるのを阻止してほぼランナ部断面積
に限定されるので後退力は射出時の射出力よりも小さく
プランジャチップが後退しないので、確実に押湯効果を
与えることができるので良好な製品品質を達成できる。
て溶湯に加わる圧力がランナ部を経由してプランジャチ
ップ端面全面に加わるのを阻止してほぼランナ部断面積
に限定されるので後退力は射出時の射出力よりも小さく
プランジャチップが後退しないので、確実に押湯効果を
与えることができるので良好な製品品質を達成できる。
また、射出シリンダなどの鋳込み装置は、押湯効果を与
えることを要せずキャビティへの充填専用のものとなる
ので小さな圧力のもので済み、装置構成コストも安価な
ものとなるし、射出ランニングコストを低減できる。
えることを要せずキャビティへの充填専用のものとなる
ので小さな圧力のもので済み、装置構成コストも安価な
ものとなるし、射出ランニングコストを低減できる。
第１図は本発明の実施例に係る全体縦断面図、第２図は
第１図の要部拡大断面図、第３図，第４図，第５図は本
発明の他の実施例に係る要部拡大断面図、第６図，第７
図は本発明の他の実施例に係る要部拡大断面図である。 １０……金型装置、１２……鋳込み装置、 １４……固定盤、１６……固定金型、 １８……可動盤、２０……可動金型、 ２６……キャビティ、２８……ランナ部、 ３０……ビスケット部、４２……押湯棒、 ５０……射出シリンダ、 ７０……プランジャチップ、 １００……リング状突起、１０１……栓状突起。
第１図の要部拡大断面図、第３図，第４図，第５図は本
発明の他の実施例に係る要部拡大断面図、第６図，第７
図は本発明の他の実施例に係る要部拡大断面図である。 １０……金型装置、１２……鋳込み装置、 １４……固定盤、１６……固定金型、 １８……可動盤、２０……可動金型、 ２６……キャビティ、２８……ランナ部、 ３０……ビスケット部、４２……押湯棒、 ５０……射出シリンダ、 ７０……プランジャチップ、 １００……リング状突起、１０１……栓状突起。
Claims (3)
- 【請求項１】固定盤に保持された固定金型および、該固
定盤に対し接離方向移動可能な可動盤に保持された可動
金型を備え、該固定金型と可動金型との間に形成される
鋳造空間に突出可能な押湯棒が該固定金型に設けられて
いる射出成形機において、 射出シリンダの前進限時にプランジャチップ端面とプラ
ンジャチップが嵌装する金型端面との隙間を０．５〜５
mmに設け、かつ、ランナ部の断面積をプランジャチップ
の断面積を押湯圧力と鋳造圧力との比で除した値以下と
することを特徴とする射出成形機。 - 【請求項２】射出シリンダのプランジャチップ端面にリ
ング状突起を設けたことを特徴とする請求項１記載の射
出成形機。 - 【請求項３】射出シリンダのプランジャチップ端面に前
進限時においてランナ部空間をほぼ充填する形状を有す
る栓状突起を設けたことを特徴とする請求項１記載の射
出成形機。
Priority Applications (5)
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|---|---|---|---|
| JP63184515A JPH0661602B2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | 射出成形機 |
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| DE3923760A DE3923760C2 (de) | 1988-07-26 | 1989-07-18 | Verdichtervorrichtung für eine Druckgießmaschine |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63184515A JPH0661602B2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | 射出成形機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0234265A JPH0234265A (ja) | 1990-02-05 |
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Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP63184515A Expired - Lifetime JPH0661602B2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | 射出成形機 |
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