JPH0661261B2 - ペニシリンアシラーゼの増産方法 - Google Patents

ペニシリンアシラーゼの増産方法

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JPH0661261B2
JPH0661261B2 JP5004758A JP475893A JPH0661261B2 JP H0661261 B2 JPH0661261 B2 JP H0661261B2 JP 5004758 A JP5004758 A JP 5004758A JP 475893 A JP475893 A JP 475893A JP H0661261 B2 JPH0661261 B2 JP H0661261B2
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bacillus megaterium
pjm3
plasmid
penicillin acylase
bacillus
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/78Hydrolases (3) acting on carbon to nitrogen bonds other than peptide bonds (3.5)
    • C12N9/80Hydrolases (3) acting on carbon to nitrogen bonds other than peptide bonds (3.5) acting on amide bonds in linear amides (3.5.1)
    • C12N9/84Penicillin amidase (3.5.1.11)
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペニシリンアシラーゼの
増産方法、更に詳しくは、ペニシリンアシラーゼの産生
を増大する方法およびペニシリンアシラーゼの産生に有
用な改良菌株のバチルス・メガテリウム(Bacillus me
gaterium)に関する。上記増産方法において、ペニシリ
ンアシラーゼ産生を増大する適当な遺伝子を含むバチル
ス・メガテリウムの染色体DNAフラグメントの挿入物
(insert)を含有するバチルス・サブチリス(Bacillus
subtilis,枯草菌)プラスミドはバチルス・メガテリウム
にクローン化され、該プラスミドを含有するバチルス・
メガテリウムをペニシリンアシラーゼの産生に用いる。
【0002】
【発明の構成と効果】本発明によれば、組換えDNA技
術の使用によりペニシリンアシラーゼの収率を改良する
方法が提供され、ここで該収率は通常の変異誘発および
スクリーニング技術を用いて得られるこれまでのものよ
りも実質的に大である。ペニシリンアシラーゼの収率を
改良する本発明方法は、バチルス・メガテリウムから選
択した染色体DNAフラグメント(該フラグメントはペ
ニシリンアシラーゼの産生を増大するのに適当な遺伝子
を含有)を単離し、該DNAフラグメントをグラム陽性
菌において複製する多複写(multi−copy)ベクターに挿
入し、次いで該DNAフラグメントを含む生成した多複
写ベクターをペニシリンアシラーゼの合成について既に
知られている宿主菌(即ち、バチルス・メガテリウム)に
形質転換してペニシリンアシラーゼ産生性を増大したバ
チルス・メガテリウムを生成することから成る。
【0003】更に本発明によれば、挿入物としてバチル
ス・メガテリウムから選択した染色体DNAフラグメン
トを包含するクローニングベクタープラスミド(バチル
ス・サブチリスから得られる)、すなわちpPL608が
提供される。該染色体DNAフラグメントは1〜10K
b、好ましくは2.7Kbの染色体DNAフラグメントで
あり、また該フラグメントはペニシリンアシラーゼ産生
を増大するのに適当な遺伝子を包含する。上記ベクター
プラスミドpPL608に挿入物を組込んだ好ましいプ
ラスミドをプラスミドpJM3と称す。
【0004】加えて、本発明によれば、アシラーゼ産生
性を増大した新種菌株のバチルス・メガテリウム、即ち
SC3593(pJM3)が提供され、これは2.7Kb染
色体DNAフラグメントを含有するクローニングベクタ
ーまたはプラスミドpPL608を包含する。
【0005】プラスミドpJM3はバチルス・サブチリ
スプラスミドpPL608から形成され[Lovett,P.S.
ら、“Expression of a Foreign Procargotic
Genein Bacillus subtilis in Genetic Engin
eering of Microorganisms for Chemicals"(Hol
laender,A.ら編)、51〜59頁(Plenum Press,N
ew York,1982年)]、これはその特異なHind I
II部位に挿入されたバチルス・メガテリウムDNAの
Hind IIIフラグメント(2.7Kb)を含有する。
【0006】このバチルス・メガテリウム染色体DNA
のHind IIIフラグメントはペニシリンアシラーゼ
合成能を有するいずれのバチルス・メガテリウム株にも
挿入することができる遺伝子であって、その挿入はブラ
ウンおよびカールトンの“Plasmid Mediated Tran
sformation in Bacillus megaterium",J.Bac
t.,142,508〜512頁(1980年)に記載の形
質転換操作を用いて行なうことができる。かかるpJM
3を有するバチルス・メガテリウム株は、該プラスミド
を有しない同一菌株よりも高い力価のペニシリンアシラ
ーゼを産生する。
【0007】バチルス・メガテリウムから選択される染
色体DNAフラグメントが2.7KbのDNAフラグメン
ト以外の1〜10Kb染色体DNAフラグメントである
場合には、Hind III以外の制限酵素、即ちMboI
I、HpaII、HaeIIIまたはEcoRIを使用する。
1〜10KbDNAのフラグメント(2.7Kbフラグメン
ト以外の)はペニシリンアシラーゼ産生に適当な遺伝子
を包含し、また本明細書に記載の以下に示す操作でバチ
ルス・サブチリスに挿入されて、適当なプラスミドを形
成しうる。このようにして形成されるプラスミドは、本
明細書記載の操作でバチルス・メガテリウムにクローン
化される。
【0008】添付の図1はpJM3の制限酵素地図であ
る。挿入したバチルス・メガテリウムセグメントは2つ
のHind III部位間に位置する。下記の微生物は、
メリーランド州20852,ロックビル、パークラウン
・ドライブ12301のザ・アメリカン・タイプ・カル
チュア・コレクション(theAmerican Type Culture
Collection、ATCC)の永久コレクションから入手
することができる。 バチルス・メガテリウムSC3593,ATCC149
45 バチルス・メガテリウムSC3593,ATCC149
45(pJM3)−ATCC39383
【0009】
【実施例】次に挙げる実施例は、本発明の好ましい具体
例である。 実施例 バチルス・メガテリウム(SC3593、ATCC14
945)から、染色体DNAフラグメントを有するプラ
スミド(pJM1)を以下の要領で調製する。発現ベクタ
ーpPL608(バチルス・サブチリス)[Lovett,P.S.
at.al.,“Expression of a Foreign Procaryot
ic Gene in Bacillus Subtilis in Genetic
Engineering of Microorganism for Ghemical
s"(Hollaender A.ら編)、51〜59頁(Plenum
Press,New York,1982年)]を用いる。このベク
ターはネオマイシンおよびクロラムフエニコールの両方
に対する耐性を宿主に付与し、クロラムフエニコールア
セチルトランスフェラーゼ遺伝子(CAT)内にHind
III挿入不活性部位を有する。
【0010】このHind III部位にバチルス・メガ
テリウムHind III染色体フラグメントを挿入する
ことにより小さいプラスミドライブラリーが構築され
る。これは、pPL608およびバチルス・メガテリウ
ムDNAの両方を制限酵素HindIIIで開裂すること
により行う。DNAをポリヌクレオチドリガーゼと混
ぜ、環状に戻す。Keggins らの“Molecular clonig
of genetically activefragments of Bacillus
DNA in Bacillus subtilis and properties
of vector plasmid pUB110"(proc.Nat.S
ci.USA75,1978年)に記載の形質転換操作を用
いて上記DNAをバチルス・サブチリスに導入する。1
500のバチルス・サブチリスが得られるが、これらは
ネオマイシンに耐性を有するが、クロラムフエニコール
には感受性である。
【0011】バチルス・メガテリウム(3593)Hind
IIIフラグメントのライブラリーにおける挿入物の
平均寸法は、20のプラスミドのランダムサンプルにお
ける挿入物の寸法測定により3.2Kbであることが判
る。プラスミド(pJM3)を含有するバチルス・メガテ
リウム株SC3593(pJM3)を、下記の方法で選択
する。
【0012】ライブラリーからのプラスミドDNAを形
質転換によりバチルス・メガテリウムSC3593に導
入する。使用する形質転換法は、ブラウンおよびカート
ンが開発したバチルス・メガテリウム形質転換法[“Pl
asmid Mediated Transformation in Bacillus
megaterium",J.Bact.,142,508〜512頁(1
980年)]に以下の如く変更を加えて使用する。プロト
プラストのため1mg/mlのリゾチーム濃度が必要で
ある。抗生物質による選別なしでDM−3平板でプロト
プラストを再生せしめ、形質転換細胞を抗生物質含有培
地(ネオマイシン、2.5μg/ml)にレプリカ平板培養
して選択する。
【0013】この形質転換体を、Szweczukらの“Colo
rimetric assay of penicillinamidase activity
using phenylacetyl,aminobenzoic acid as substr
ate“Analytical Biochem.,103,166〜169
頁(1980年)に記載の迅速濾紙平板スクリーンでスク
リーニングする。
【0014】濾紙コロニー検定の方法に下記の如き変更
を加える。濾紙を平板から取出した後、これを65℃で
7分間乾燥する。亜硝酸ナトリウムおよびH酸噴霧の両
方の濃度を10倍に増大する。高ペニシリンアシラーゼ
プロジューサーを検定するため、基質濃度を半減し、基
質緩衝液に対しフェニル酢酸を2%濃度に加える。この
方法を用いて、トリプトース血液寒天ベース(TBA
B、デイフコ社)平板で発育したコロニーを検定するこ
とができる。
【0015】プラスミドを有する1つのバチルス・メガ
テリウム形質転換体は、非形質転換SC3593よりも
強いスポットを与える。7.7Kbプラスミド(pJM3)
をこの菌株SC3593(pJM3)から単離する。この
プラスミドをHind IIIで消化し、1%アガロース
ゲルに電気泳動することにより、プラスミドはpPL6
08と同一寸法のフラグメントとさらに2.7Kbフラグ
メントを含有しているのがわかる。
【0016】バチルス・メガテリウム株SC3593(p
JM1)のペニシリンアシラーゼ産生について、下記の
通り試験を行う。
【0017】酵素加水分解カゼイン(4.0%W/V)お
よびコーンスチープリカー(1.0%W/V)を含む培地
(pHを6.8)100mlを入れた500mlエルレンマ
イヤーフラスコに無菌ループを用い、30℃で24時間
培養した斜面培地からのバチルス・メガテリウム細胞を
接種する。これらのフラスコを回転振盪器(280rpm)
にて30℃で24時間振盪する。5mlを取出し、これ
を酵素加水分解カゼイン(3.0%)および酵母エキス
(0.5%)を含む培地(pH6.8)100mlを入れた5
00mlエルレンマイヤーフラスコに接種する。接種直
前に、フェニル酢酸(最終濃度0.2%)を上記培地に加
える。回転振盪器(280rpm)にて30℃、24時間お
よび42時間培養したのち、フラスコから培養物を収集
し、ペニシリンアシラーゼを検定する。
【0018】かかる振盪フラスコブロスについて、Szw
eczukらの“Colormetric Assayof Penicillin A
midase Activity Using Phenylacetyl,Aminoben
zoic Acid as Substrate",Analytical Bioche
m.,103,166〜169(1980年)に記載の方法
により、色素産生基質としてフェニルアセチル−アミノ
安息香酸を用い、測光検定でペニシリンアシラーゼの検
定を行う。
【0019】振盪フラスコ試験の結果を下記表1に示
す。
【表1】
【0020】上記表1の振盪フラスコ試験結果から明ら
かなようにSC3593(pJM3)のペニシリンアシラ
ーゼ収率はSC3593のそれより20%高いことが示
される。これは定量寒天平板検定に一致した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 pJM3の制限酵素地図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:11) (C12N 9/84 C12R 1:11)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形質転換によりプラスミドpJM3をバ
    チルス・メガテリウムSC3593にクローン化するこ
    とを特徴とするATCC寄託番号39383を有するバ
    チルス・メガテリウムSC3593(pJM3)の形質転
    換微生物の形成方法。
  2. 【請求項2】 ペニシリンアシラーゼ産生を改良する方
    法であって、バチルス・サブチリスプラスミドpPL6
    08の全ヌクレオチド配列およびpPL608のHindI
    II部位に挿入されたペニシリンアシラーゼの産生を増
    大する適当な遺伝子を含むバチルス・メガテリウムSC
    3593DNAの1〜10Kb染色体フラグメントから
    なる挿入物を有するプラスミドpJM3を形成し、該プ
    ラスミドpJM3をバチルス・メガテリウムSC359
    3にクローン化してバチルス・メガテリウムSC359
    3(pJM3)を形成し、ついでペニシリンアシラーゼの
    産生にバチルス・メガテリウムSC3593(pJM3)
    を用いることを特徴とする方法。
JP5004758A 1983-06-30 1993-01-14 ペニシリンアシラーゼの増産方法 Expired - Lifetime JPH0661261B2 (ja)

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