JPH0661026U - 農産物収穫機 - Google Patents

農産物収穫機

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JPH0661026U JP1095693U JP1095693U JPH0661026U JP H0661026 U JPH0661026 U JP H0661026U JP 1095693 U JP1095693 U JP 1095693U JP 1095693 U JP1095693 U JP 1095693U JP H0661026 U JPH0661026 U JP H0661026U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農産物を圃場から収穫し、収穫した農産物を
収容するコンテナを載置するコンテナ載置部に特徴を有
する小型乗用形式の農産物収穫機を提供する。 【構成】 機体前部に、圃場に植生している農産物
を機体の進行と共に収穫し、機体の後方に向け搬送する
ようにした収穫部を設け、この収穫部の後方に、収穫さ
れた農産物を収容するコンテナを載置するためのコンテ
ナ載置部を設けた農産物収穫機であって、上記コンテナ
載置部は、コンテナを載置するフォークを機体外側に向
け突出させ、このフォークを、昇降可能、かつ基端部を
支点にして水平方向に張り出す位置と機体側に折り畳ま
れる位置とに回動可能にした。フォークを、機体に対
して斜め方向に昇降可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、農産物を圃場から収穫し、収穫した農産物を収容するコンテナを載 置するコンテナ載置部に特徴を有する小型乗用形式の農産物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農産物を収穫するようにした農産物収穫機として各種のものが提案され ている。例えば、機体前部に、圃場に植生している農産物を機体の進行と共に収 穫し、機体の後方に向け搬送するようにした収穫部を設け、この収穫部の後方に 、収穫された農産物を収容するコンテナを載置するためのコンテナ載置部を設け たものを、本出願人は提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記農産物収穫機のコンテナ載置部は、2本のフォークを機体から外側に向け 突出させているので、収穫機を使用しないときには邪魔になった。また、コンテ ナ載置部上にコンテナを載置して農産物を収容するときに、農産物を投入する位 置からコンテナへの収容位置までの距離が大きいと、農産物を傷つけ易くなる、 といった問題点があった。 本考案は、上記の問題点を解決することを目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本考案は、 (1) 機体前部に、圃場に植生している農産物を機体の進行と共に収穫し、機体の 後方に向け搬送するようにした収穫部を設け、この収穫部の後方に、収穫された 農産物を収容するコンテナを載置するためのコンテナ載置部を設けた農産物収穫 機において、 上記コンテナ載置部は、コンテナを載置するフォークを機体外側に向け突出さ せ、このフォークを、昇降可能、かつ基端部を支点にして水平方向に張り出す位 置と機体側に折り畳まれる位置とに回動可能に構成したこと、 (2) フォークを、機体に対して斜め方向に昇降可能に構成したこと、 をそれぞれ特徴とする。
【0005】
【作用】
上記の構成によって本考案の農産物収穫機は、次の作用をする。 コンテナ載置部は、コンテナを載置するフォークを機体外側に向け突出させ 、このフォークを、昇降可能、かつ基端部を支点にして水平方向に張り出す位置 と機体側に折り畳まれる位置とに回動可能にしたので、収穫機を使用しないとき はフォークを折り畳むことにより邪魔にならない。また、フォークを昇降させる ことにより、収穫した農産物をコンテナに収容する距離を調節する。 フォークを、機体に対して斜め方向に昇降可能にしたので、収穫した農産物 をコンテナに収容する距離の調節がスムーズに行われる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。 図1ないし図4において、符号1は結球野菜収穫機で、この結球野菜収穫機1 は、左右対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ2,2を装備している。この クローラ2,2間の機体ほぼ中央部にエンジン3を搭載し、このエンジン3の前 側下部位置に、油圧ポンプ4、油圧無段変速装置(HST)を含むトランスミッ ション5を搭載すると共に、エンジン3から動力伝達するようにしている。また 、機体の下部前方からトランスミッション5上を通り機体中央上部にかけて斜め 方向に、圃場に植生している結球野菜を抜取り、後方に向け搬送する左右一対の スクリューコンベア6,6を配設し、このスクリューコンベア6,6は、前側部 分を上下動するように基端部を枢支している。エンジン3の側方には、操縦部7 を設けている。
【0007】 スクリューコンベア6,6は、図5ないし図10にも示すように、圃場に植生 している結球野菜(例えばキャベツ)の根茎部を左右両側から挟持するようにし て回転しながら機体の進行と共に圃場から引き抜く引き抜き部6aと、引き抜き 部6aで引き抜かれた結球野菜を根茎部を挟持した状態で引き継いで、機体の後 方斜め上方に向け搬送する第1搬送部6b及び第2搬送部6cとで構成されてい る。このスクリューコンベア6の搬送終端部に臨んで機体のほぼ中央部に、搬送 された結球野菜から根茎部を人力により切断処理する切断台(処理スペース)8 を設けている。切断台8の後方に、切断処理された結球野菜を収容するコンテナ 9を載置するフォークリフトからなるコンテナ載置部10を、ピン10aを中心 にして水平方向に張り出す位置と機体側に折り畳まれる位置とに回動可能とし、 また上部で切断台8に接近し、下部で切断台8から離間するように斜めに昇降可 能に設けている。
【0008】 スクリューコンベア6の引き抜き部6aは、前側が平面において八字状に開い ていて、圃場に植生している結球野菜の根茎部の導入を容易にし、その先端部に スクリューを有しない紡錘状のガイド体11を設けている。また、スクリューコ ンベア6の第2搬送部6cの始端部下方には、スクリューコンベア6,6により 搬送されて来る結球野菜の根部を切断する切断刃12を設けている。スクリュー コンベア6,6の両側方に、伝動軸13を内装した支持フレーム兼伝動フレーム 14,14が設けられていてスクリューコンベア6,6を回動自在に支持すると 共に、引き抜き部6aの前部においてギヤ伝動機構15を介して動力伝達するよ うにしている。上記支持フレーム兼伝動フレーム14,14は、スクリューコン ベア6,6の側方に限らず上方に設けるようにしてもよいものである。
【0009】 支持フレーム兼伝動フレーム14,14の後端部両側には回動支持部材16, 16が固着され、この回動支持部材16,16が回動軸17を介して機体に枢支 されている。また、支持フレーム兼伝動フレーム14の下側と機体との間には、 油圧シリンダ18が介装されていて、この油圧シリンダ18の伸縮作動によって スクリューコンベア6,6、支持フレーム兼伝動フレーム14,14等は回動軸 17を中心に回動して、その前部側が上下移動するようになっている。
【0010】 支持フレーム兼伝動フレーム14,14の後端部には、図1及び図5に示すよ うに、エンジン3からの伝動系により動力伝達される動力伝達部19を設け、こ の動力伝達部19からチェン伝動系を介してスクリューコンベア駆動部20,2 0に動力伝達するようにしている。スクリューコンベア駆動部20,20から、 ギヤ伝動機構21,22を介して、支持フレーム兼伝動フレーム14,14に内 装された伝動軸13,13及びスクリューコンベア6,6の第2搬送部6c,6 cの終端にそれぞれ動力伝達され、第2搬送部6c,6cから第1搬送部6b, 6bを駆動するようにしている。また、スクリューコンベア6,6の引き抜き部 6a、第1搬送部6b及び第2搬送部6cは、それぞれ独立して構成され、単独 で交換可能となっている。
【0011】 そして、伝動軸13,13からギヤ伝動機構15,15を介して動力伝達され る引き抜き部6a,6aは共に外側に向け回転し、スクリューコンベア駆動部2 0,20からギヤ伝動機構21,22を介して動力伝達される第1搬送部6b及 び第2搬送部6cは共に内側に向け回転するようになっている。また、引き抜き 部6aと第1搬送部6b及び第2搬送部6cは、それぞれの機能に適した回転数 で回転し、また、異なったスクリューの旋回方向及びピッチを有している。さら に、スクリューコンベア6は、図6に示すように、水平線に対して引き抜き部6 aの前半部がa度(0〜20度)、引き抜き部6aの後半部から第1搬送部6b にかけてb度(28±5度)、第2搬送部6cがc度(45±10度)屈曲して おり、それぞれの屈曲部においてユニバーサルジョイント23,24により接続 されている。また、支持フレーム兼伝動フレーム14には、屈曲伝動部25が形 成されている。
【0012】 上記スクリューコンベア6,6の搬送部分に対応して、搬送される結球野菜を 上方から押さえる押えベルト26を設けている。この押えベルト26は、支持フ レーム兼伝動フレーム14,14を、その前部において門型フレーム27により 連結し、この門型フレーム27と支持フレーム兼伝動フレーム14,14の後端 部とを左右一対の縦フレーム28,28により連結し、縦フレーム28,28間 を跨ぐように連結した上部フレーム29,30に対して、支持フレーム26aの 後部を左右一対のリンク体31,31により上下,前後方向に平行移動及び回動 移動可能に支持し、また前部を左右一対のバネ32,32により弾持している。 押えベルト26の移動速度とスクリューコンベア6,6の回転速度,即ち、結球 野菜の移動速度とは同期させている。上記リンク体31,31は、押えベルト2 6の後部に限らず中間部あるいは前部に設けるようにしてもよいものである。
【0013】 押えベルト26の外周面には、可撓性部材からなる板状の掻込み体33,33 …が所定間隔に設けられている。この掻込み体33は、必ずしも設けなくともよ いものである。また、押えベルト26への動力伝達は、上記スクリューコンベア 駆動部20の軸端部からフレキシブルチューブ(伝達機構)34を介して行われ ようになっている。さらに、上記切断刃12への動力伝達も、機体側からフレキ シブルチューブ(伝達機構)35を介して行われようになっている。そして、押 えベルト26はスクリューコンベア6,6に対して所定範囲で上下及び前後動可 能であり、また、押えベルト26及びスクリューコンベア6,6等により構成さ れる収穫搬送部36全体が、回動軸17を中心に回動して、その前部側が上下動 可能となっている。
【0014】 スクリューコンベア6,6の引き抜き部6a,6a側方付近には、結球野菜栽 培畝の両側に接して追従し、かつ結球野菜の引き抜き反力を受ける左右一対のガ イド輪37,37を配設している。このガイド輪37は、上部フレーム29と門 型フレーム27との間に設けられた上下調節機構38に、連繋部材39を介して 連繋,支持され、また、左右幅調節も可能であり、かつキャンバー角を有してい る。そして、機体の走行と共に結球野菜栽培畝の両側にガイド輪37,37が転 接して機体を自動操向させ、一人の作業者による圃場端での操縦(旋回)操作と 切断台8での切断作業とを可能にしている。また、結球野菜栽培畝の高さや幅に 応じて、ガイド輪37,37の上下移動調節及び左右幅調節が行われる。
【0015】 操縦部7の後方で、切断台8の側方に位置して、作業者が乗るステップ40が 設けられると共に、その一部に座席41が設けられている。作業者は、圃場端に おいて旋回するとき操縦部7での操縦(操向)操作を行う以外は、収穫作業中の 殆どはガイド輪37,37が結球野菜栽培畝の両側に接して追従し、ほぼ自動的 に操向操作されて、作業者は専ら、スクリューコンベア6,6及び押えベルト2 6によって搬送され、その搬送終端から切断台8に向け排出される結球野菜から 、包丁等で根茎部を切断処理する作業を行うようにしている。切断処理された結 球野菜は、コンテナ載置部10上に載置されたコンテナ9に収容される。
【0016】 コンテナ載置部10は、2本のフォークからなる載置台が、切断台8の後方に 前傾状に設けられた左右一対のチャンネル材からなる傾斜フレーム42に、図示 しないがローラ、チェーンを介して油圧シリンダ43に連繋され、油圧シリンダ 43の伸縮作動により昇降可能に支持されリフト装置を構成している。そして、 根茎部を切断処理された結球野菜を収容したコンテナ9を載置して、その収容量 によって上下移動させると共に、コンテナ9の荷役作業にも用いられる。ここで 使用されるコンテナ9は、結球野菜を約200kg収容できる程度の大型のもの である。また、コンテナ載置部10は、その基端部のピン10aを中心に上方に 回動して機体側に収納できる。
【0017】 エンジン3から動力を受けて変速するトランスミッション5においては、無段 変速する油圧無段変速装置(HST)と、変速ギヤとにより無段と有段とに変速 するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル装置を介して動力伝達を接, 断してクローラ2,2を無段と有段とに変速走行させるようにしている。また、 デファレンシャル装置に関連してブレーキ装置が設けられている。そして、操向 レバーを大きく操作したとき、サイドクラッチ、差動機構、ブレーキの作動によ り機体をスピン旋回させるようにしている。
【0018】 スクリューコンベア6,6及び押えベルト26は、その回転速度及び移動速度 が無段と有段とに変速調節可能であり、これにクローラ2,2の無段または有段 変速走行と組合せることにより、結球野菜の収穫作業速度が自由に設定可能であ る。また、スクリューコンベア6,6及び押えベルト26は、路上走行時や圃場 端での旋回作業時には、油圧シリンダ18を伸張させて回動軸17を中心回動さ せ、先端側を上昇させた状態で、路上走行を容易にし、枕地旋回を少ない面積で 行えるようにしている。
【0019】 次に、上記のように構成された結球野菜収穫機1の作用について説明する。 結球野菜収穫機1は、例えば、結球野菜であるキャベツを栽培している圃場に おいて収穫作業を行うとき、栽培畝に応じてガイド輪37,37を上下調節機構 38により上下調節し、また左右幅を調節して、油圧シリンダ18を収縮させて 収穫搬送部36の前部を下降させ、ガイド輪37,37を栽培畝の両側に接した 状態で、スクリューコンベア6,6及び押えベルト26を回転駆動させ、クロー ラ2,2により機体を走行させる。すると、機体はガイド輪37,37によりほ ぼ自動操向されて走行し、栽培畝に植生している結球野菜は、スクリューコンベ ア6,6の引き抜き部6a,6aにより根茎部が両側から挟持され、外側への回 転と機体の走行とによって引き抜かれ、後方へ送られる。
【0020】 引き抜き部6a,6aには先端部にガイド体11,11が設けられているので 結球野菜への導入がよく、また回転している引き抜き部6a,6aに、圃場に生 えている雑草等が巻付くのが防止される。引き抜き部6a,6aで引き抜かれた 結球野菜は、内側に回転する第1搬送部6b,6bに引き継がれ、次いで第2搬 送部6c,6cに引き継がれて機体の後方に向け急角度で上昇,搬送される。こ の搬送過程において、結球野菜は上方から押えベルト26により押さえられて安 定した姿勢で移動し、その移動途中で結球野菜の根部が切断刃12により切断さ れる。
【0021】 押えベルト26は、前端側が上部フレーム29にバネ32により吊持されてリ ンク体31により上下動及び平行移動ができ、しかもスクリューコンベア6,6 との対応部分では掻込み体33,33…により掻き込まれるので、結球野菜の大 きさ、間隔等に応じて的確に押えて姿勢を矯正すると共に、より確実な搬送を行 う。また、押えベルト26への動力伝達はフレキシブルチューブ35により行わ れるので、押えベルト26は所定範囲で自由に上下動、平行移動を行うことがで きる。
【0022】 また、スクリューコンベア6,6及び押えベルト26等の収穫搬送部36は、 支持フレーム兼伝動フレーム14,14の後端部が回動軸17により回動自在で あり、前端側がガイド輪37,37により支持されているので、スクリューコン ベア6,6の前側はきわめて軽く支持されることになり、フローティング状態で 圃場の凹凸に対してすばやく追従し、精度の高い収穫作業を行うことができる。 また、切断刃12への動力伝達も、機体側からフレキシブルチューブ35を介し て行われているので、収穫搬送部36全体の上下動もスムーズに行われ、安定し た収穫作業が行われる。
【0023】 クリューコンベア6,6の搬送終端部から排出された結球野菜は切断台8にも たらされる。そして作業者は、結球野菜から茎幹部及び下葉等を包丁等で切断し て処理する。切断された茎幹部及び下葉等は圃場に放出される。切断処理された 結球野菜は、コンテナ載置部10上に載置されたコンテナ9に投入するようにし て収容される。このとき、コンテナ9に収容された結球野菜の量が少ないときは コンテナ載置部10を上昇させ、その量が多くなるに従って下降させることで、 結球野菜の投入,落下時おける損傷を少なくすることができる。また、収穫機を 使用しないときは、コンテナ載置部10のフォークをピン10aを中心に上方に 回動して機体側に収納することにより、コンパクトとなり、邪魔にならない。
【0024】 コンテナ載置部10は、油圧シリンダ43により機体に対し斜め方向に昇降す るようになっているので、上昇させて機体側に接近させることにより、機体重心 を機体中央寄りに移動させて安定した走行性が得られる。また、コンテナ9内の 結球野菜が一杯になったときには、一旦収穫作業を中断し、油圧シリンダ18に より収穫搬送部36の前側を揚上した状態で、機体を畦畔部またはすでに収穫を 終わった場所に移動し、コンテナ載置部10によりコンテナ9を降ろし、新たな コンテナ9を載置して収穫作業を再開する。降ろされたコンテナ9内の結球野菜 は、別の作業者により箱詰めされて出荷される。
【0025】 ここで、結球野菜収穫機1は、クローラ2,2の前方側にトランスミッション 5、ほぼ中央部にエンジン3、操縦部7及び処理スペース8を配設し、後方側に コンテナ載置部10を配置することにより、機体の前後,左右のバランスがよく なり、作業性,作業精度が良好となり、機体の走行性,旋回性能,安定性が向上 している。また、クローラ2,2をスピン旋回が可能に構成すると共に、トラン スミッション5を機体前側中央部に配設していることにより、機体がスピン旋回 するときに左右何れの方向にもバランスよく旋回できる。従って、クローラ2, 2によって圃場の土を大きくかき寄せることがない。
【0026】 上記実施例のスクリューコンベア6,6の引き抜き部6a、第1搬送部6b及 び第2搬送部6cの螺旋方向、ピッチ及び回転方向、回転数を、それぞれの機能 に適した状態にしているので結球野菜の適切な引き抜きと搬送作業が行われる。 また、引き抜き部6aと第1搬送部6b及び第2搬送部6cとは別々の動力伝達 系で駆動されているので、それぞれの回転数を変更することも可能であり、その 調節によりより適切な作業を行うこともできる。さらに、引き抜き部6aと第1 搬送部6b及び第2搬送部6cは、それぞれ複数のユニットで構成されているの で、それらの何れかが破損した場合には、破損したもののみを交換すればよい。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の農産物収穫機によれば、以下の効果を奏する。 コンテナ載置部は、コンテナを載置するフォークを機体外側に向け突出させ 、このフォークを、昇降可能、かつ基端部を支点にして水平方向に張り出す位置 と機体側に折り畳まれる位置とに回動可能にしたので、収穫機を使用しないとき はフォークを折り畳んでおくことにより、機体がコンパクトになり、邪魔になる ことがない。また、フォークを昇降させることにより、収穫した農産物をコンテ ナに収容する距離を調節し、農産物の損傷を防止することができる。 フォークを、機体に対して斜め方向に昇降可能にしたので、収穫した農産物 をコンテナに収容する距離の調節がよりスムーズに行われ、農産物の損傷を防止 することができる。また、機体のバランスを良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による結球野菜収穫機全体の斜視図であ
る。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】スクリューコンベア部分の平面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】図5及び図6の矢印A部の断面図である。
【図8】図5及び図6の矢印B部の断面図である。
【図9】図5及び図6の矢印C部の断面図である。
【図10】図5及び図6の矢印D部の断面図である。
【符号の説明】
1 結球野菜収穫機 2 クローラ 3 エンジン 4 油圧ポンプ 5 トランスミッション 6 スクリューコンベア 6a 引き抜き部 6b 第
1搬送部 6c 第2搬送部 7 操縦部 8 切断台(処理スペース) 9 コンテナ 10 コンテナ載置部(フォーク) 10a ピン 11 ガイド体 12 切断刃 13 伝動軸 14 支持フレーム兼伝動フレーム 15,21,22 ギヤ伝動機構 16 回動支持部材 17 回動軸 18,43 油圧シリンダ 19 動力伝達部 20 スクリューコンベア駆動部 23,24 ユニバーサルジョイント 25 屈曲伝動部 26 押さえベルト 26a 支持フレーム 27 門型フレーム 28 縦フレーム 29,30 上部フレーム 31 リンク体 32 バネ 33 掻込み体 34,35 フレキシブルチューブ(伝動機構) 36 収穫搬送部 37 ガイド輪 38 上下調節機構 39 連繋部材 40 ステップ 41 座席 42 傾斜フレーム a〜c 水平面との傾斜角度

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前部に、圃場に植生している農産物
    を機体の進行と共に収穫し、機体の後方に向け搬送する
    ようにした収穫部を設け、この収穫部の後方に、収穫さ
    れた農産物を収容するコンテナを載置するためのコンテ
    ナ載置部を設けた農産物収穫機において、 上記コンテナ載置部は、コンテナを載置するフォークを
    機体外側に向け突出させ、このフォークを、昇降可能、
    かつ基端部を支点にして水平方向に張り出す位置と機体
    側に折り畳まれる位置とに回動可能に構成したことを特
    徴とする農産物収穫機。
  2. 【請求項2】 フォークを、機体に対して斜め方向に昇
    降可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の農産
    物収穫機。
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