JP3273819B2 - 結球野菜収穫機 - Google Patents

結球野菜収穫機

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JP3273819B2
JP3273819B2 JP03611093A JP3611093A JP3273819B2 JP 3273819 B2 JP3273819 B2 JP 3273819B2 JP 03611093 A JP03611093 A JP 03611093A JP 3611093 A JP3611093 A JP 3611093A JP 3273819 B2 JP3273819 B2 JP 3273819B2
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敏之 小渕
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、白菜、レタ
ス等の結球野菜を圃場から収穫し、収穫物をスクリュー
コンベアと共に搬送する押さえベルトに特徴を有する小
型乗用形式の結球野菜収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結球野菜を収穫するようにした結
球野菜収穫機として各種のものが提案されている。例え
ば、機体前部に、圃場に植生している結球野菜の根茎部
を左右両側から挟持するようにして回転しながら機体の
進行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に向け搬送す
る左右一対のスクリューコンベアを設け、このスクリュ
ーコンベアの上方に押さえベルトを設けたものを、本出
願人は提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記結球野菜収穫機に
おけるスクリューコンベアの上方に設けられた押さえベ
ルトは、スクリューコンベアの上方のフレームに、後端
部を枢支すると共に、前端部を弾持して、後端部を中心
にして前端部が上下に揺動できるようになっていた。こ
のため、スクリューコンベアとの間隔調整の幅が比較的
狭く、充分な押さえ搬送機能が得られない、といった問
題点があった。本発明は、上記の問題点を解決すること
を目的になされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、(1) 機体前部に、圃場に植生している結
球野菜の根茎部を左右両側から挟持するようにして回転
しながら機体の進行と共に圃場から引き抜き、機体の後
方に向け搬送する左右一対のスクリューコンベア6を設
けた結球野菜収穫機1において、上記スクリューコンベ
ア6の傾斜搬送部分と対応する上方位置に、該スクリュ
ーコンベア6により搬送されて来る被搬送物を回動しな
がら押さえる押さえベルト26を配設し、この押さえベ
ルト26を、上下方向に平行移動及び回動移動可能に支
持したこと、
【0005】(2) スクリューコンベア6の上部フレーム
30と押さえベルト26の支持フレーム26aとの間を
リンク体31により連結すると共に、押さえベルト26
の支持フレーム26aをスクリューコンベア6の上部フ
レーム29にバネ32により弾持したこと、 (3) リンク体31を収穫部の搬送終端側に設けたこと、 (4) リンク体31を収穫部の搬送中間部に設けるように
したこと、 (5) リンク体31を収穫部の搬送始端側に設けるように
したこと、 (6) 押さえベルトへ26への動力伝達をスクリューコン
ベア6からフレキシブル伝動機構34により連動して行
うようにしたこと、をそれぞれ特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によって本発明の結球野菜収穫機
は、次の作用をする。 スクリューコンベア6の傾斜
搬送部分と対応する上方位置に、該スクリューコンベア
6により搬送されて来る被搬送物を回動しながら押さえ
る押さえベルト26を配設し、この押さえベルト26
を、上下方向に平行移動及び回動移動可能に支持するこ
とで、押さえベルトのスクリューコンベアに対する間隔
調節が自在で、スクリューコンベアにより搬送されて来
る被搬送物に大小があっても、押さえベルトは自由に追
従して安定した搬送を行う。 スクリューコンベア6
の上部フレーム30と押さえベルト26の支持フレーム
26aとの間をリンク体31により連結すると共に、押
さえベルト26の支持フレーム26aをスクリューコン
ベア6の上部フレーム29にバネ32により弾持するこ
とで、スクリューコンベアにより搬送されて来る被搬送
物に対して押さえベルトが自動的に追従し、安定した搬
送を行う。
【0007】 リンク体31を収穫部の搬送終端側に
設けることで、押さえベルトの前側の上下追従が良好に
行われ、被搬送物を安定して搬送する。 リンク体3
1を収穫部の搬送中間部に設けるようにすることで、押
さえベルト全体の上下追従が良好に行われ、被搬送物を
安定して搬送する。 リンク体31を収穫部の搬送始
端側に設けるようにすることで、押さえベルトの後側の
上下追従が良好に行われ、被搬送物を安定して搬送す
る。 押さえベルトへ26への動力伝達をスクリュー
コンベア6からフレキシブル伝動機構34により連動し
て行うようにすることで、押さえベルトは、上下方向に
平行移動及び回動移動が行える。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図1ないし図4において、符号
1は結球野菜収穫機で、この結球野菜収穫機1は、左右
対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ2,2を装備
している。このクローラ2,2間の機体ほぼ中央部にエ
ンジン3を搭載し、このエンジン3の前側下部位置に、
油圧ポンプ4、油圧無段変速装置(HST)を含むトラ
ンスミッション5を搭載すると共に、エンジン3から動
力伝達するようにしている。また、機体の下部前方から
トランスミッション5上を通り機体中央上部にかけて斜
め方向に、圃場に植生している結球野菜を抜取り、後方
に向け搬送する左右一対のスクリューコンベア6,6を
配設し、このスクリューコンベア6,6は、前側部分を
上下動するように基端部を枢支している。エンジン3の
側方には、操縦部7を設けている。
【0009】スクリューコンベア6,6は、図5ないし
図10にも示すように、圃場に植生している結球野菜
(例えばキャベツ)の根茎部を左右両側から挟持するよ
うにして回転しながら機体の進行と共に圃場から引き抜
く引き抜き部6aと、引き抜き部6aで引き抜かれた結
球野菜を根茎部を挟持した状態で引き継いで、機体の後
方斜め上方に向け搬送する第1搬送部6b及び第2搬送
部6cとで構成されている。このスクリューコンベア6
の搬送終端部に臨んで機体のほぼ中央部に、搬送された
結球野菜から根茎部を人力により切断処理する切断台
(処理スペース)8を設けている。切断台8の後方に、
切断処理された結球野菜を収容するコンテナ9を載置す
るフォークリフト状のコンテナ載置部10を、上部で切
断台8に接近し、下部で切断台8から離間するように斜
めに昇降可能に設けている。
【0010】スクリューコンベア6の引き抜き部6a
は、前側が平面において八字状に開いていて、圃場に植
生している結球野菜の根茎部の導入を容易にし、その先
端部にスクリューを有しない紡錘状のガイド体11を設
けている。また、スクリューコンベア6の第2搬送部6
cの始端部下方には、スクリューコンベア6,6により
搬送されて来る結球野菜の根部を切断する切断刃12を
設けている。スクリューコンベア6,6の両側方に、伝
動軸13を内装した支持フレーム兼伝動フレーム14,
14が設けられていてスクリューコンベア6,6を回動
自在に支持すると共に、引き抜き部6aの前部において
ギヤ伝動機構15を介して動力伝達するようにしてい
る。上記支持フレーム兼伝動フレーム14,14は、ス
クリューコンベア6,6の側方に限らず上方に設けるよ
うにしてもよいものである。
【0011】支持フレーム兼伝動フレーム14,14の
後端部両側には回動支持部材16,16が固着され、こ
の回動支持部材16,16が回動軸17を介して機体に
枢支されている。また、支持フレーム兼伝動フレーム1
4の下側と機体との間には、油圧シリンダ18が介装さ
れていて、この油圧シリンダ18の伸縮作動によってス
クリューコンベア6,6、支持フレーム兼伝動フレーム
14,14等は回動軸17を中心に回動して、その前部
側が上下移動するようになっている。
【0012】支持フレーム兼伝動フレーム14,14の
後端部には、図1及び図5に示すように、エンジン3か
らの伝動系により動力伝達される動力伝達部19を設
け、この動力伝達部19からチェン伝動系を介してスク
リューコンベア駆動部20,20に動力伝達するように
している。スクリューコンベア駆動部20,20から、
ギヤ伝動機構21,22を介して、支持フレーム兼伝動
フレーム14,14に内装された伝動軸13,13及び
スクリューコンベア6,6の第2搬送部6c,6cの終
端にそれぞれ動力伝達され、第2搬送部6c,6cから
第1搬送部6b,6bを駆動するようにしている。ま
た、スクリューコンベア6,6の引き抜き部6a、第1
搬送部6b及び第2搬送部6cは、それぞれ独立して構
成され、単独で交換可能となっている。
【0013】そして、伝動軸13,13からギヤ伝動機
構15,15を介して動力伝達される引き抜き部6a,
6aは共に外側に向け回転し、スクリューコンベア駆動
部20,20からギヤ伝動機構21,22を介して動力
伝達される第1搬送部6b及び第2搬送部6cは共に内
側に向け回転するようになっている。また、引き抜き部
6aと第1搬送部6b及び第2搬送部6cは、それぞれ
の機能に適した回転数で回転し、また、異なったスクリ
ューの旋回方向及びピッチを有している。さらに、スク
リューコンベア6は、図6に示すように、水平線に対し
て引き抜き部6aの前半部がa度(0〜20度)、引き
抜き部6aの後半部から第1搬送部6bにかけてb度
(28±5度)、第2搬送部6cがc度(45±10
度)屈曲しており、それぞれの屈曲部においてユニバー
サルジョイント23,24により接続されている。ま
た、支持フレーム兼伝動フレーム14には、屈曲伝動部
25が形成されている。
【0014】上記スクリューコンベア6,6の搬送部分
に対応して、搬送される結球野菜を上方から押さえる押
えベルト26を設けている。この押えベルト26は、支
持フレーム兼伝動フレーム14,14を、その前部にお
いて門型フレーム27により連結し、この門型フレーム
27と支持フレーム兼伝動フレーム14,14の後端部
とを左右一対の縦フレーム28,28により連結し、縦
フレーム28,28間を跨ぐように連結した上部フレー
ム29,30に対して、支持フレーム26aの後部を左
右一対のリンク体31,31により上下,前後方向に平
行移動及び回動移動可能に支持し、また前部を左右一対
のバネ32,32により弾持している。押えベルト26
の移動速度とスクリューコンベア6,6の回転速度,即
ち、結球野菜の移動速度とは同期させている。上記リン
ク体31,31は、押えベルト26の後部に限らず中間
部あるいは前部に設けるようにしてもよいものである。
【0015】押えベルト26の外周面には、可撓性部材
からなる板状の掻込み体33,33…が所定間隔に設け
られている。この掻込み体33は、必ずしも設けなくと
もよいものである。また、押えベルト26への動力伝達
は、上記スクリューコンベア駆動部20の軸端部からフ
レキシブルチューブ(伝達機構)34を介して行われよ
うになっている。さらに、上記切断刃12への動力伝達
も、機体側からフレキシブルチューブ(伝達機構)35
を介して行われようになっている。そして、押えベルト
26はスクリューコンベア6,6に対して所定範囲で上
下及び前後動可能であり、また、押えベルト26及びス
クリューコンベア6,6等により構成される収穫搬送部
36全体が、回動軸17を中心に回動して、その前部側
が上下動可能となっている。
【0016】スクリューコンベア6,6の引き抜き部6
a,6a側方付近には、結球野菜栽培畝の両側に接して
追従し、かつ結球野菜の引き抜き反力を受ける左右一対
のガイド輪37,37を配設している。このガイド輪3
7は、上部フレーム29と門型フレーム27との間に設
けられた上下調節機構38に、連繋部材39を介して連
繋,支持され、また、左右幅調節も可能であり、かつキ
ャンバー角を有している。そして、機体の走行と共に結
球野菜栽培畝の両側にガイド輪37,37が転接して機
体を自動操向させ、一人の作業者による圃場端での操縦
(旋回)操作と切断台8での切断作業とを可能にしてい
る。また、結球野菜栽培畝の高さや幅に応じて、ガイド
輪37,37の上下移動調節及び左右幅調節が行われ
る。
【0017】操縦部7の後方で、切断台8の側方に位置
して、作業者が乗るステップ40が設けられると共に、
その一部に座席41が設けられている。作業者は、圃場
端において旋回するとき操縦部7での操縦(操向)操作
を行う以外は、収穫作業中の殆どはガイド輪37,37
が結球野菜栽培畝の両側に接して追従し、ほぼ自動的に
操向操作されて、作業者は専ら、スクリューコンベア
6,6及び押えベルト26によって搬送され、その搬送
終端から切断台8に向け排出される結球野菜から、包丁
等で根茎部を切断処理する作業を行うようにしている。
切断処理された結球野菜は、コンテナ載置部10上に載
置されたコンテナ9に収容される。
【0018】コンテナ載置部10は、2本のフォーク状
の載置台が、切断台8の後方に前傾状に設けられた左右
一対のチャンネル材からなる傾斜フレーム42に、図示
しないがローラ、チェーンを介して油圧シリンダ43に
連繋され、油圧シリンダ43の伸縮作動により昇降可能
に支持されリフト装置を構成している。そして、根茎部
を切断処理された結球野菜を収容したコンテナ9を載置
して、その収容量によって上下移動させると共に、コン
テナ9の荷役作業にも用いられる。ここで使用されるコ
ンテナ9は、結球野菜を約200kg収容できる程度の
大型のものである。また、コンテナ載置部10は、その
基端部から上方に回動して機体側に収納できる構造とな
っている。
【0019】エンジン3から動力を受けて変速するトラ
ンスミッション5においては、無段変速する油圧無段変
速装置(HST)と、変速ギヤとにより無段と有段とに
変速するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル
装置を介して動力伝達を接,断してクローラ2,2を無
段と有段とに変速走行させるようにしている。また、デ
ファレンシャル装置に関連してブレーキ装置が設けられ
ている。そして、操向レバーを大きく操作したとき、サ
イドクラッチ、差動機構、ブレーキの作動により機体を
スピン旋回させるようにしている。
【0020】スクリューコンベア6,6及び押えベルト
26は、その回転速度及び移動速度が無段と有段とに変
速調節可能であり、これにクローラ2,2の無段または
有段変速走行と組合せることにより、結球野菜の収穫作
業速度が自由に設定可能である。また、スクリューコン
ベア6,6及び押えベルト26は、路上走行時や圃場端
での旋回作業時には、油圧シリンダ18を伸張させて回
動軸17を中心回動させ、先端側を上昇させた状態で、
路上走行を容易にし、枕地旋回を少ない面積で行えるよ
うにしている。
【0021】次に、上記のように構成された結球野菜収
穫機1の作用について説明する。結球野菜収穫機1は、
例えば、結球野菜であるキャベツを栽培している圃場に
おいて収穫作業を行うとき、栽培畝に応じてガイド輪3
7,37を上下調節機構38により上下調節し、また左
右幅を調節して、油圧シリンダ18を収縮させて収穫搬
送部36の前部を下降させ、ガイド輪37,37を栽培
畝の両側に接した状態で、スクリューコンベア6,6及
び押えベルト26を回転駆動させ、クローラ2,2によ
り機体を走行させる。すると、機体はガイド輪37,3
7によりほぼ自動操向されて走行し、栽培畝に植生して
いる結球野菜は、スクリューコンベア6,6の引き抜き
部6a,6aにより根茎部が両側から挟持され、外側へ
の回転と機体の走行とによって引き抜かれ、後方へ送ら
れる。
【0022】引き抜き部6a,6aには先端部にガイド
体11,11が設けられているので結球野菜への導入が
よく、また回転している引き抜き部6a,6aに、圃場
に生えている雑草等が巻付くのが防止される。引き抜き
部6a,6aで引き抜かれた結球野菜は、内側に回転す
る第1搬送部6b,6bに引き継がれ、次いで第2搬送
部6c,6cに引き継がれて機体の後方に向け急角度で
上昇,搬送される。この搬送過程において、結球野菜は
上方から押えベルト26により押さえられて安定した姿
勢で移動し、その移動途中で結球野菜の根部が切断刃1
2により切断される。
【0023】押えベルト26は、前端側が上部フレーム
29にバネ32により吊持されてリンク体31により上
下動及び平行移動ができ、しかもスクリューコンベア
6,6との対応部分では掻込み体33,33…により掻
き込まれるので、結球野菜の大きさ、間隔等に応じて的
確に押えて姿勢を矯正すると共に、より確実な搬送を行
う。また、押えベルト26への動力伝達はフレキシブル
チューブ35により行われるので、押えベルト26は所
定範囲で自由に上下動、平行移動を行うことができる。
【0024】また、スクリューコンベア6,6及び押え
ベルト26等の収穫搬送部36は、支持フレーム兼伝動
フレーム14,14の後端部が回動軸17により回動自
在であり、前端側がガイド輪37,37により支持され
ているので、スクリューコンベア6,6の前側はきわめ
て軽く支持されることになり、フローティング状態で圃
場の凹凸に対してすばやく追従し、精度の高い収穫作業
を行うことができる。また、切断刃12への動力伝達
も、機体側からフレキシブルチューブ35を介して行わ
れているので、収穫搬送部36全体の上下動もスムーズ
に行われ、安定した収穫作業が行われる。
【0025】クリューコンベア6,6の搬送終端部から
排出された結球野菜は切断台8にもたらされる。そして
作業者は、結球野菜から茎幹部及び下葉等を包丁等で切
断して処理する。切断された茎幹部及び下葉等は圃場に
放出される。切断処理された結球野菜は、コンテナ載置
部10上に載置されたコンテナ9に投入するようにして
収容される。このとき、コンテナ9に収容された結球野
菜の量が少ないときはコンテナ載置部10を上昇させ、
その量が多くなるに従って下降させることで、結球野菜
の投入,落下時おける損傷を少なくすることができる。
【0026】コンテナ載置部10は、油圧シリンダ43
により機体に対し斜め方向に昇降するようになっている
ので、上昇させて機体側に接近させることにより、機体
重心を機体中央寄りに移動させて安定した走行性が得ら
れる。また、コンテナ9内の結球野菜が一杯になったと
きには、一旦収穫作業を中断し、油圧シリンダ18によ
り収穫搬送部36の前側を揚上した状態で、機体を畦畔
部またはすでに収穫を終わった場所に移動し、コンテナ
載置部10によりコンテナ9を降ろし、新たなコンテナ
9を載置して収穫作業を再開する。降ろされたコンテナ
9内の結球野菜は、別の作業者により箱詰めされて出荷
される。
【0027】ここで、結球野菜収穫機1は、クローラ
2,2の前方側にトランスミッション5、ほぼ中央部に
エンジン3、操縦部7及び処理スペース8を配設し、後
方側にコンテナ載置部10を配置することにより、機体
の前後,左右のバランスがよくなり、作業性,作業精度
が良好となり、機体の走行性,旋回性能,安定性が向上
している。また、クローラ2,2をスピン旋回が可能に
構成すると共に、トランスミッション5を機体前側中央
部に配設していることにより、機体がスピン旋回すると
きに左右何れの方向にもバランスよく旋回できる。従っ
て、クローラ2,2によって圃場の土を大きくかき寄せ
ることがない。
【0028】上記実施例のスクリューコンベア6,6の
引き抜き部6a、第1搬送部6b及び第2搬送部6cの
螺旋方向、ピッチ及び回転方向、回転数を、それぞれの
機能に適した状態にしているので結球野菜の適切な引き
抜きと搬送作業が行われる。また、引き抜き部6aと第
1搬送部6b及び第2搬送部6cとは別々の動力伝達系
で駆動されているので、それぞれの回転数を変更するこ
とも可能であり、その調節によりより適切な作業を行う
こともできる。さらに、引き抜き部6aと第1搬送部6
b及び第2搬送部6cは、それぞれ複数のユニットで構
成されているので、それらの何れかが破損した場合に
は、破損したもののみを交換すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の結球野菜収
穫機によれば、以下の効果を奏する。 スクリューコ
ンベア6の傾斜搬送部分と対応する上方位置に、該スク
リューコンベア6により搬送されて来る被搬送物を回動
しながら押さえる押さえベルト26を配設し、この押さ
えベルト26を、上下方向に平行移動及び回動移動可能
に支持したので、押さえベルトのスクリューコンベアに
対する間隔調節が自在となり、スクリューコンベアによ
り搬送されて来る被搬送物に大小があっても、押さえベ
ルトは自由に追従して安定した搬送を行うことができ
る。 スクリューコンベア6の上部フレーム30と押
さえベルト26の支持フレーム26aとの間をリンク体
31により連結すると共に、押さえベルト26の支持フ
レーム26aをスクリューコンベア6の上部フレーム2
9にバネ32により弾持したので、スクリューコンベア
により搬送されて来る被搬送物に対して押さえベルトが
自動的に追従し、安定した搬送を行うことができる。
【0030】 リンク体31を収穫部の搬送終端側に
設けたので、押さえベルトの前側の上下追従が良好に行
われ、被搬送物を安定して搬送することができる。
リンク体31を収穫部の搬送中間部に設けるようにした
ので、押さえベルト全体の上下追従が良好に行われ、被
搬送物を安定して搬送することができる。 リンク体
31を収穫部の搬送始端側に設けるようにしたので、押
さえベルトの後側の上下追従が良好に行われ、被搬送物
を安定して搬送することができる。 押さえベルトへ
26への動力伝達をスクリューコンベア6からフレキシ
ブル伝動機構34により連動して行うようにしたので、
押さえベルトは、上下方向に平行移動及び回動を自在に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による結球野菜収穫機全体の斜視図であ
る。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】スクリューコンベア部分の平面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】図5及び図6の矢印A部の断面図である。
【図8】図5及び図6の矢印B部の断面図である。
【図9】図5及び図6の矢印C部の断面図である。
【図10】図5及び図6の矢印D部の断面図である。
【符号の説明】
1 結球野菜収穫機 2 クローラ 3 エンジン 4 油圧ポンプ 5 トランスミッション 6 スクリューコンベア 6a 引き抜き部 6b 第
1搬送部 6c 第2搬送部 7 操縦部 8 切断台(処理スペース) 9 コンテナ 10 コンテナ載置部(リフト装置) 11 ガイド体 12 切断刃 13 伝動軸 14 支持フレーム兼伝動フレーム 15,21,22 ギヤ伝動機構 16 回動支持部材 17 回動軸 18,43 油圧シリンダ 19 動力伝達部 20 スクリューコンベア駆動部 23,24 ユニバーサルジョイント 25 屈曲伝動部 26 押さえベルト 26a 支持フレーム 27 門型フレーム 28 縦フレーム 29,30 上部フレーム 31 リンク体 32 バネ 33 掻込み体 34,35 フレキシブルチューブ(伝動機構) 36 収穫搬送部 37 ガイド輪 38 上下調節機構 39 連繋部材 40 ステップ 41 座席 42 傾斜フレーム a〜c 水平面との傾斜角度

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体前部に、圃場に植生している結球野
    菜の根茎部を左右両側から挟持するようにして回転しな
    がら機体の進行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に
    向け搬送する左右一対のスクリューコンベア(6)を設
    けた結球野菜収穫機(1)において、 上記スクリューコンベア(6)の傾斜搬送部分と対応す
    る上方位置に、スクリューコンベア(6)により搬送
    されて来る被搬送物を回動しながら押さえる押さえベル
    (26)を配設し、この押さえベルト(26)を、上
    下方向に平行移動及び回動移動可能に支持したことを特
    徴とする結球野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 スクリューコンベア(6)の上部フレー
    (30)と押さえベルト(26)の支持フレーム(2
    6a)との間をリンク体(31)により連結すると共
    に、押さえベルト(26)の支持フレーム(26a)
    スクリューコンベア(6)の上部フレーム(29)
    ネ(32)により弾持したことを特徴とする請求項1記
    載の結球野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 リンク体(31)を収穫部の搬送終端側
    に設けたことを特徴とする請求項2記載の結球野菜収穫
    機。
  4. 【請求項4】 リンク体(31)を収穫部の搬送中間部
    に設けるようにしたことを特徴とする請求項2記載の結
    球野菜収穫機。
  5. 【請求項5】 リンク体(31)を収穫部の搬送始端側
    に設けるようにしたことを特徴とする請求項2記載の結
    球野菜収穫機。
  6. 【請求項6】 押さえベルトへ(26)への動力伝達を
    スクリューコンベア(6)からフレキシブル伝動機構
    (34)により連動して行うようにしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の結球野菜収穫機。
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