JPH0660984U - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ＯＡ機器や複写機等の可撓体配線
に使用されるフラットケーブル用コネクタの抜け止め防
止装置に係り、運転中に何等かの原因により、外力を受
けても、妄りにフラットケーブルをコネクタ本体の挿入
口から抜け出ることのないようにして信頼性と安全性の
向上を図るものである。 【構成】 本考案は、多数の接続端子４を有するコネク
タ本体１にフラットケーブル３の挿入口２を穿設し、こ
の挿入口２の両内側に各係止爪５を互いに内向きに形成
し、上記フラットケーブル３の端部の両側に各係合部７
を上記各係止爪５に係合するように形成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、パソコンやワープロ等のＯＡ機器や複写機等の可撓体配線 に使用されるフラットケーブル用コネクタに係り、特に、このフラットケーブル 用コネクタの抜け止め防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のフラットケーブル用コネクタは、図５乃至図７に示されるよう に構成されている（実公昭６４−１７４１号）。

【０００３】 即ち、図５乃至図７において、絶縁材で細長く成形されたコネクタ本体ａには 、細長いフラットケーブルｂの挿入口ｃが穿設されており、この挿入口ｃの片側 には、複数の仕切りリブｄが一定の間隔を存して形成されている。又、この各仕 切りリブｄの反対側に位置する上記挿入口ｃには、各接触子ｅが弾発的に埋設さ れており、この各接触子ｅは、図６及び図７に示されるように、千鳥状にして配 置するようにして直角に折れ曲げられており、この各接触子ｅの折り曲げ部ｅ1 は図示されない回路基板へ挿着されるようにしている。さらに、上記フラットケ ーブルｂの端部には、プラスチックの絶縁材による支持板ｆが貼設されており、 この支持板ｆには、複数の導体（導線）ｇが上記各接触子ｅへ弾発的に接触する ように設けられている。

【０００４】 従って、上述したフラットケーブル用コネクタは、上記フラットケーブルｂの 支持板ｆと一体の各導体ｇを上記上記挿入口ｃへ摩擦的に挿入することにより、 上記各導体ｇと各接触子ｅとを弾発的に接触して導通すると共に摩擦的に保持さ れて抜け出ないようにしている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述したフラットケーブル用コネクタは、各導体ｇを上記挿入 口ｃへ摩擦的に挿入することにより、上記各導体ｇと各接触子ｅとを弾発的に接 触して摩擦的に保持されて抜け出ないようにしている関係上、運転中に何等かの 原因により、外力を受けると、可撓性の上記フラットケーブルｂがコネクタ本体 ａの挿入口ｃから抜け出ることも予測され、信頼性と安全性に問題がある。

【０００６】 本考案は、上述した問題を解消するために、運転中に何等かの原因により、外 力を受けても、妄りにフラットケーブルをコネクタ本体の挿入口から抜け出るこ とのないようにして信頼性と安全性の向上を図るようにしたフラットケーブル用 コネクタを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、多数の接続端子を有するコネクタ本体にフラットケーブルの挿入口 を穿設し、この挿入口の両内側に各係止爪を互いに内向きに形成し、上記フラッ トケーブルの端部の両側に各係合部を上記各係止爪に係合するように形成したも のである。

【０００８】

【作用】

本考案は、多数の接続端子を有するコネクタ本体の挿入口にフラットケーブル を挿入して導通すると共に、上記フラットケーブルの各係合部を上記各係止爪に 係合して妄りにフラットケーブルをコネクタ本体の挿入口から抜け出ることのな いようにして信頼性と安全性の向上を図るものである。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図示のー実施例について説明する。 図１乃至図４において、符号１は、絶縁材で細長く成形されたコネクタ本体で あって、このコネクタ本体１には、挿入口２がフラットケーブル３を挿入可能に 穿設されており、上記コネクタ本体１内には、多数の接続端子４が弾発的に埋設 されている。又、この各接続端子４の先端部は直角に折り曲げられており、この 各折り曲げ部４ａは図示されない回路基板へ挿着されるようにしている。さらに 、上記挿入口２の両内側には、各係止爪５が互いに内向きして僅かに内方へ弾発 的に形成されており、上記挿入口２の偏倚した位置の上記コネクタ本体１には、 位置決め案内リブ６が形成されており、この位置決め案内リブ６はフラットケー ブル３を挿入するときに上記フラットケーブル３の各導体３ａの裏と表との位置 を間違いのないようにしている。

【００１０】 他方、上記フラットケーブル３の端部には、各導体３ａが露出して形成されい おり、上記フラットケーブル３の端部の両側３ｂには、凹部による各係合部７が 上記各係止爪５へ係合するように形成されており、上記フラットケーブル３の端 部には、案内溝８が上記位置決め案内リブ６へ嵌合するように形成されている。

【００１１】 従って、今、上記コネクタ本体１の挿入口２にフラットケーブル３を挿入する 場合、多数の接続端子４を有するコネクタ本体１の挿入口２にフラットケーブル ３を挿入して導通することにより、上記フラットケーブル３の各係合部７を上記 各係止爪５に係合する。

【００１２】 このようにして本考案は、妄りに上記フラットケーブル３をコネクタ本体１の 挿入口２から抜け出ることはない。

【００１３】 なお、本考案による各接続端子４の先端部は直角に折り曲げられた各折り曲げ 部４ａを形成したものについて説明したけれども、本考案の要旨を変更しない範 囲内で、例えば、棒状の各ピンであっても差支えないこと勿論である。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べたように本考案は、多数の接続端子を有するコネクタ本体にフラット ケーブルの挿入口を穿設し、この挿入口の両内側に各係止爪を互いに内向きに形 成し、上記フラットケーブルの端部の両側に各係合部を上記各係止爪に係合する ように形成してあるので、一工程で挿着して導通できると共に、運転中に何等か の原因により、外力を受けても、妄りにフラットケーブルがコネクタ本体の挿入 口から抜け出るおそれがなくなるばかりでなく、信頼性と安全性の向上を図るこ とができる等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフラットケーブル用コネクタの横断面
図。

【図２】同上底面図。

【図３】同上斜視図。

【図４】同上側面図。

【図５】従来のフラットケーブル用コネクタの分解斜視
図。

【図６】図５の鎖線Ａ−Ａに沿う断面図。

【図７】図５の鎖線Ｂ−Ｂに沿う断面図。

【符号の説明】

１ コネクタ本体 ２ 挿入口 ３ フラットケーブル ４ 接続端子 ５ 係止爪 ６ 位置決め案内リブ ７ 係合部 ８ 案内溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の接続端子を有するコネクタ本体に穿
   設されたフラットケーブルの挿入口と、この挿入口の両
   内側に互いに内向きに形成された各係止爪と、上記フラ
   ットケーブルの端部の両側に上記各係止爪に係合するよ
   うに形成された各係合部とを具備したことを特徴とする
   フラットケーブル用コネクタ。
2. 【請求項２】挿入口の偏倚した位置の上記コネクタ本体
   に形成された位置決め案内リブと、フラットケーブルの
   端部に上記位置決め案内リブへ嵌合するように形成され
   た案内溝とを具備したことを特徴とする請求項１記載の
   フラットケーブル用コネクタ。