JPH0660520B2 - Pc鋼材緊張端の防錆装置 - Google Patents

Pc鋼材緊張端の防錆装置

Info

Publication number
JPH0660520B2
JPH0660520B2 JP27847485A JP27847485A JPH0660520B2 JP H0660520 B2 JPH0660520 B2 JP H0660520B2 JP 27847485 A JP27847485 A JP 27847485A JP 27847485 A JP27847485 A JP 27847485A JP H0660520 B2 JPH0660520 B2 JP H0660520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
fixing
rod
cover
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27847485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62137344A (ja
Inventor
悦治 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP27847485A priority Critical patent/JPH0660520B2/ja
Publication of JPS62137344A publication Critical patent/JPS62137344A/ja
Publication of JPH0660520B2 publication Critical patent/JPH0660520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンクリート構造物内に配置され、緊張した
状態で維持されるPC鋼材緊張端の防錆装置に係わる。
[在来技術と問題点] 橋梁、タンク等のコンクリート構造物においては、周知
のように、プレストレスコンクリート鋼材(以下PC鋼
材)が使用される。PC鋼材は、コンクリート構造物内に
配置され、緊張・定着することにより、コンクリートに
プレストレスを導入し、コンクリートの元来有している
引張強度が低いという欠点を補うものである。このPC鋼
材のコンクリート中における緊張端で、種々のPC鋼材定
着工法により、PC鋼材の緊張・定着が施される。なおPC
鋼材には、鋼棒およびストランドがある。
ここに、広く使用されている代表的な例について説明す
る。
第5図は、ディビダーク工法と呼ばれる定着工法におい
て用いられているPC鋼棒の定着説明図である。
図示のように、コンクリート構造物1の打設に際し、予
めPC鋼棒配置に必要なシース2を埋設し、併せてPC鋼棒
の端部において、これを緊張・定着するための箱抜部3
がコンクリート構造物1の設けられる。図は一方のPC鋼
棒4の端部しか示していないが、プレストレスを導入す
るため、PC鋼棒4は、その他端において、コンクリート
構造物に引留められる。
シース2内にPC鋼棒4を挿入し、コンクリート構造物1
の一端で引留められ、その他端は、図示のように箱抜部
3に露出する。この露出したPC鋼棒4をコンクリート構
造物1を力点として引張り、引張りの状態でアンカーグ
ロッケおよびナットと称する定着体によって、コンクリ
ート端部で定着する。図において5はアンカーグロッケ
であり、6はPC鋼棒4に螺合するナットである。なお16
はグラウト注入口である。
この定着工法は、主に橋梁の構築において支保工を使用
せず、橋桁を順次打設して構築するカンチレバー工法に
採用されている。
カンチレバー工法とは、第3図(イ)〜(ハ)に示すように、
既設の橋脚上に架設された、ワーゲンと呼ばれる移動型
枠7によって、橋桁8を一ブロックづつ打設しながら、
スパン中央部に進めて橋桁を構築する方法である。この
際、例えばワーゲンで構築できない、スパン中央部の桁
中央閉合部が残り、ここを貫通する鋼棒は、この部分の
コンクリート打設より養生終了後までは、PC鋼棒4をシ
ース内に挿入し、定着体は仮止めのままで緊張力は加え
られず、シース内へのグラウト注入も行なわれないで放
置される。第4図はPC鋼棒配置の例を示すが、第5図と
対照してわかるように、PC鋼棒4の一端は打設されたコ
ンクリートの上面側に上向きにある。この状態で放置す
ると、上面に開いた箱抜部内に水がたまり、PC鋼棒およ
び定着体の腐食が生じやすくなるため、通常第6図で示
すような止水を施している。
図に示すように、アンカーグロッケ5、ナット6よりな
る定着体を箱抜部3に、仮止めの状態で収めたまま、乾
いた砂8で埋め込み、コンクリート構造物1の上面と同
一レベルとして、砂8の上面をモルタル9で塗装し、雨
水等の浸入を防いでいる。しかし、このモルタル9の層
厚は、止水に供する程度の薄いものとなっており、作業
空間の一部にもなっているコンクリート構造物1の上面
は、作業時破損しやすい。モルタル9による層が破損す
れば、その下は浸透性の高い砂であるため、用をなさな
くなるばかりでなく、浸水が生ずるとかえって、湿潤し
た砂で定着体等を包むことになるので、適当ではない。
しかし、すでに説明したように、コンクリートの養生終
了後は、砂を除去し、PC鋼棒、定着体を掘り出し、定着
作業を行う必要があるので、モルタル9による層を、厚
みあるものとして破壊しにくいものにすることもできな
い。
[発明の目的・構成] 本発明は、従来の砂、モルタルによる防錆手段とは全く
異なり、防錆のための作業、その後のPC鋼材に対する緊
張の付与、定着に際しての、防錆構成物の撤去も極めて
簡単なPC鋼材緊張端の防錆装置を提供することを目的と
するものである。
本発明の防錆装置は、端的にはPC鋼材の緊張端が内在す
る箱抜部の開孔部を覆うカバーと、中間でピン結合さ
れ、互に一平面上に回転でき、一端に固定用ナットと螺
合するねじ部、他端にPC鋼材の端部にきられたねじと結
合するねじ部を備える固定用ロッドと、固定用ナットか
らなる。
以下、図面に示す実施例について本発明を説明する。
第1図において、10は箱抜部3(凹部)を覆うカバーで
ある。PC鋼棒4はナット6で仮止めされた状態を示して
いる。11は固定用ロッドである。固定用ロッド11は2本
のロッドを中間でピン12によって連結したものであっ
て、互に一平面内で回転できる構成のものである。固定
用ロッド11の一端には、内側面にねじを形成し、ボック
ス13をなす。通常、PC鋼棒4の端部は、ねじ切りされて
おり、前記固定用ロッド11の一端における内側面のねじ
が、このPC鋼棒4のねじに螺合できるものが用意され
る。また固定用ロッド11の他端はそ9の外周に、固定用
ナット14に螺合するねじが切られている。
まず、PC鋼棒4の先端とねじつきのボックス13を螺合
し、固定用ロッド11をPC鋼棒4に結合し、続いて、固定
用ロッド11の他端をカバー10にあけられた孔を通して引
き出し、カバー10を箱抜部3の開孔部を覆って被ぶせ、
固定用ナット14を固定用ロッド11の先端よりはめこん
で、カバー10をコンクリート構造物に対して密着、固定
する。
この場合、カバー10とコンクリート構造物1の開孔部と
接する面、固定用ナット14がカバー10と接する面等、箱
抜部3内に浸水のおそれがある部分には、ゴム、または
スポンジ15を介在させて締付けを行い、内部を密封す
る。
以上、第1図は、PC鋼棒4の配置が垂直方向にあるもの
について説明したが、第2図に示すように、PC鋼棒4の
配置が斜め方向にあるものについても、適用することが
できる。図示のように、斜め方向にあるPC鋼棒4先端
と、固定ロッド11の一端のボックス13を螺合させ、固定
用ロッド11の中間のピン12の部分で、固定用ロッド11の
上部となる部分を折り曲げて、カバー10にあけられた孔
から引き出し、固定用ナット14にコンクリート構造物1
に対して固定する。
この場合、固定用ロッド11のボックス13のPC鋼棒4に対
する結合回転位置を修正すれば、前述のように、ピン12
の部分の折り曲げによって、固定用ロッド11の端部を上
方に引き出すことができる。
PC鋼棒4にはまだ緊張が付与されていないが、PC鋼棒4
に、固定用ロッド11を連結して、これによってカバー10
をコンクリート構造物面に密着させる程度の力は極く僅
かであって、全体に及ぶ影響は何も生じない。
そのため、定着用ロッド及び箱抜部カバーが鋼製以外、
例えば、硬質プラスチック製であってもよい。
上記実施例はPC鋼棒を対照に説明したが、PCストランド
によるものも、その端末が前記鋼棒と同様構成に仕上げ
られたものについて、本発明は適用される。
本発明は、橋梁、タンク等のPC鋼材を使用するPC構造物
の緊張端の防錆、特に上向きの定着端の防錆に好適であ
る。
[効果] 以上説明したように、本発明の防錆装置は、取付け、取
はずしが極めて簡単で、その後のPC鋼材の緊張作業に応
ずることができる。
定着用ロッドが中間でピン連結で構成されており、垂直
のみならず、斜め上向きの定着端の防錆に対応すること
ができる。
単にゴム、スポンジを用いるだけで箱抜部の密閉が用意
であるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の実施例を示す。 第3図(イ)、(ロ)、(ハ)はカンチレバー工法説明図である。 第4図はカンチレバー工法におけるPC鋼棒配置の一例を
示す。 第5図は従来のPC鋼棒定着工法の説明図である。 第6図は従来のPC鋼棒端部の防錆方法の説明図である。 1……コンクリート構造物、2……シース、3……箱抜
部、4……PC鋼棒、5……アンカーグロッケ、6……ナ
ット、7……移動枠体、8……橋行、9……モルタル、
10……カバー、11……固定用ロッド、12……固定用ナッ
ト、15……ゴム又はスポンジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC鋼材の緊張端が内在する箱抜部の開孔部
    を覆うカバーと、中間でピンで一体に結合され、互に一
    平面上に回転でき、且つ一端に固定用ナットと螺合する
    ねじ部、他端にPC鋼材のねじと結合するねじ部を備える
    固定ロッドと固定ナットからなり、前記固定ロッドのね
    じ部でPC鋼材端部を結合し、箱抜部の開孔部を覆うカバ
    ーに設けた孔から該固定ロッドを引出し、前記カバーで
    箱抜部の開孔部を覆って、前記固定ナットで固定ロッド
    を締付けることを特徴とするPC鋼材緊張端の防錆装置。
  2. 【請求項2】箱抜部の開孔部とカバーの間、カバーと固
    定ナットの間に、ゴム又はスポンジを介在させることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のPC鋼材緊張端の
    防錆装置。
JP27847485A 1985-12-11 1985-12-11 Pc鋼材緊張端の防錆装置 Expired - Lifetime JPH0660520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27847485A JPH0660520B2 (ja) 1985-12-11 1985-12-11 Pc鋼材緊張端の防錆装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27847485A JPH0660520B2 (ja) 1985-12-11 1985-12-11 Pc鋼材緊張端の防錆装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62137344A JPS62137344A (ja) 1987-06-20
JPH0660520B2 true JPH0660520B2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=17597831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27847485A Expired - Lifetime JPH0660520B2 (ja) 1985-12-11 1985-12-11 Pc鋼材緊張端の防錆装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0660520B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5512868B1 (ja) * 2013-08-20 2014-06-04 黒沢建設株式会社 Pc桁橋構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3948809B2 (ja) * 1998-02-05 2007-07-25 三井住友建設株式会社 コンクリート部材と鋼管部材との接合構造及び接合方法、並びにコンクリート・鋼複合トラス橋
JP2003013445A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Kajima Corp Pc構造物のグラウト工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5512868B1 (ja) * 2013-08-20 2014-06-04 黒沢建設株式会社 Pc桁橋構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62137344A (ja) 1987-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6098356A (en) Method and apparatus for sealing an intermediate anchorage of a post-tension system
US6176051B1 (en) Splice chuck for use in a post-tension anchor system
US6151850A (en) Intermediate anchorage system utilizing splice chuck
US6761002B1 (en) Connector assembly for intermediate post-tension anchorage system
US5749185A (en) Method and apparatus for an intermediate anchorage of a post-tension system
US4773198A (en) Post-tensioning anchorages for aggressive environments
JPH0263041B2 (ja)
US20020007604A1 (en) Intermediate anchorage for concrete structures
US20210340782A1 (en) Sealing connector for post tensioned anchor system
JPH0660520B2 (ja) Pc鋼材緊張端の防錆装置
JP3373426B2 (ja) 斜張橋ケーブル用サドル構造体
CN110331868B (zh) 一种去支撑柱体外预应力加固方法
JP3832312B2 (ja) プレストレストコンクリート多径間連続桁構造物の分割施工により構成された桁部の構造及びその構築方法
JP3609388B2 (ja) Pc鋼撚り線の定着具
EP3317471A1 (en) Anchorage assembly for a structure, concrete structure with such an assembly, and manufacturing method of such a concrete structure
JPH052643Y2 (ja)
KR100916859B1 (ko) 콘크리트 슬래브 내의 앵커링 요소의 보유 강도 보강 방법
JPH033005B2 (ja)
JPS5838093Y2 (ja) Pc鋼材用定着体
JPS5927819B2 (ja) アンボンドプレストレストコンクリ−ト工法
JP2913597B2 (ja) 防蝕可動アンカー式落橋防止装置及びそれに用いるアンカーバー
JPS5932684Y2 (ja) プレストレストコンクリ−ト工事における定着部のグラウトキヤツプ
JPS62228543A (ja) 原子炉建屋における壁体開黒部の後打ち壁構造
JP2719991B2 (ja) 法面保護構造物の施工法
JPS61237766A (ja) コンクリ−ト建造物の補修施工法