JPH0660413U - オイル含浸クレープ加工濾紙 - Google Patents
オイル含浸クレープ加工濾紙Info
- Publication number
- JPH0660413U JPH0660413U JP669693U JP669693U JPH0660413U JP H0660413 U JPH0660413 U JP H0660413U JP 669693 U JP669693 U JP 669693U JP 669693 U JP669693 U JP 669693U JP H0660413 U JPH0660413 U JP H0660413U
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- Japan
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- oil
- filter paper
- layer
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- coarse
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粗密構造を有する、オイル含浸濾紙におい
て、含浸オイルの全量が有効利用でき、寿命を延長させ
るようにした濾紙を提供する。 【構成】 一方面に、しわを有する粗目層1が設けら
れ、他方面に細目層2を設けたクレープ加工濾紙に、樹
脂を含浸させるとともに所定量のオイルを含浸させた構
造としたものである。 【効果】 クレープ加工濾紙は、粗から細へ、なだらか
に変化する密度勾配を有するので、捕捉ダストは細目層
にも十分捕捉される。細目層のダストは、周囲のオイル
を表面へ扱い上げ、オイルをダスト捕捉層へ供給する。
その結果、濾紙内のオイルは、全て利用されることにな
る。
て、含浸オイルの全量が有効利用でき、寿命を延長させ
るようにした濾紙を提供する。 【構成】 一方面に、しわを有する粗目層1が設けら
れ、他方面に細目層2を設けたクレープ加工濾紙に、樹
脂を含浸させるとともに所定量のオイルを含浸させた構
造としたものである。 【効果】 クレープ加工濾紙は、粗から細へ、なだらか
に変化する密度勾配を有するので、捕捉ダストは細目層
にも十分捕捉される。細目層のダストは、周囲のオイル
を表面へ扱い上げ、オイルをダスト捕捉層へ供給する。
その結果、濾紙内のオイルは、全て利用されることにな
る。
Description
【0001】
本願は、主として内燃機関用エアフィルタのフィルタエレメントに用いられる 濾紙、特にクレープ加工された濾紙に関する。
【0002】
濾紙に所定のオイルを含浸させた含油濾紙は、たとえば特公昭46−1391 7号公報などにより知られている。この含油濾紙は、濾紙の表面に捕捉したダス ト層が、濾紙に含まれるオイルによって湿潤することにより、このダスト層が比 較的ポアラスなケーク層を形成させることになる。その結果、流通抵抗が低下し 、濾紙の寿命を増加させる。
【0003】 他方、密度の異なる二つの濾材層を設けた密度勾配濾紙にオイルを含浸させれ ば、同様な効果が期待され、本考案者等により検討が試みられた。
【0004】
密度の異なる粗密濾材、すなわち含塵流体の入口面となる面に粗目濾材を設け 出口面側に細目濾材を設けた濾材に、所定のオイルを含浸させても、所期の寿命 延長は生じない。
【0005】 流体中のダストは、粗目濾材に捕捉され濾材に含浸されたオイルにより湿潤す る。さらに、ダストが付着すると、濾材からオイルが吸い上げられダストを湿潤 させる。濾材中のオイルが全てダストに供給されるまで繰り返えされることにな る。
【0006】 しかしながら、上記の粗密濾材では、濾材中のオイルが十分存在するにもかか わらず、そのオイルが捕捉ダストにまで供給されず、ポアラスなケーク層が形成 されず、そのため、所期の寿命延長が得られない。その理由は次のように考えら れる。
【0007】 オイルの吸い上げは、濾材内に捕捉されたダストを介して行なわれることにな る。ところが、上記従来の粗密濾材では、ダストの大部分が粗目濾材に捕捉され 、細目濾材へ捕捉される量が小となる。その結果、細目濾材に含まれるオイルは 、ダストにより吸い上げられないのである。したがって、本願は、所期のオイル 含浸効果をもたらす粗密濾材を得ることを目的とする。
【0008】
一方面に粗目層となるしわが形成され他方面が細目層となるクレープ加工紙に 、樹脂を含浸させるとともに所定量のオイルを含浸させた構成としたものである 。
【0009】
エア中のダストは、その大径のものが粗目層に、小径のものが細目層に各々捕 捉される。捕捉ダストは、濾紙中に含まれるオイルにより湿潤し、ポアラスなケ ーク層を形成する。細目層に捕捉されたダストは、細目層に含浸されたオイルを 表面の捕捉ダストに供給する。
【0010】
図1は、本考案の実施例によるオイル含浸クレープ加工濾紙10であり、一方 面に粗目層1を有し、他方面に細目層2を有する。この濾紙10の坪量は、16 0g/m2、紙厚0.8mmである。また、濾紙10には、動粘度35センチス トークス(40℃)、含浸オイル量が140〜220g/m2の各範囲のものに ついてなされている。さらに、濾紙10は、クレープ加工により形成されるが、 その際のクレープ率は、5〜25%、好ましくは15%である。
【0011】 次にクレープ加工濾紙の形成方法について説明する。まず、リンター、パルプ 等の天然繊維を含む紙料を抄紙し、次いでクレープ加工する。クレープ加工は、 ロール上でドクターを用いて、濾紙の一方面にしわを形成するものである。その 後、フェノールなどの樹脂を含浸させる。
【0012】 このようにクレープ加工されたものに、上記のようにオイルを含浸させると、 オイル含浸クレープ加工濾紙10が形成される。この濾紙10は、一方面すなわ ち上記クレープ加工の際に、ドクターによりしわが形成される面が粗目層1とな り、他方面が細目層2となる。クレープ加工された濾紙は、一方面から他方面に 向け、なだらかな密度勾配が形成される。
【0013】 オイル含浸クレープ加工濾紙10は、たとえばひだ折り加工されるなどして、 使用に供される。含塵エアは、オイル含浸クレープ加工濾紙10の粗目層1から 流入し、細目層2から流出し、その間に濾過される。捕捉ダストは、上記濾紙1 0の一方面と他方面との間に大径のものから小径のものへ順に捕捉される。
【0014】
以上のように本考案のオイル含浸クレープ加工濾紙は、単に粗目層と細目層の 二層から成る粗密濾材でなく、密度勾配が徐々に変化する構造のものであるから 、捕捉ダストが粗目、細目の各層に保持され、含浸オイルの全量が有効利用され る。その結果、所期のダスト保持容量をもたらす。
【図面の簡単な説明】 図1は、本考案の実施例を示す濾紙の断面図。
1 粗目層 2 細目層 10 オイル含浸クレープ加工紙
Claims (1)
- 【請求項1】 一方面に粗目層となるしわが形成され他
方面が細目層となるクレープ加工紙に、樹脂を含浸させ
るとともに所定量のオイルを含浸させて成るオイル含浸
クレープ加工濾紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP669693U JPH0660413U (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | オイル含浸クレープ加工濾紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP669693U JPH0660413U (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | オイル含浸クレープ加工濾紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660413U true JPH0660413U (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=11645510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP669693U Pending JPH0660413U (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | オイル含浸クレープ加工濾紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660413U (ja) |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP669693U patent/JPH0660413U/ja active Pending
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