JPH0660328U - 連 杭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】花壇の造成工事，取り壊し工事が、専門業者に
頼んで高い費用を払わなくても自分で簡単にでき、複雑
に入り組んだ形状の花壇も作れる上に、模様替えする時
にも廃棄しないで再使用ができ、しかも不要になれば焼
却処分することができる連杭を提供する。 【構成】 本考案の連杭１は、平面視でほぼ半円状の同
じ大きさの焼杭２を、偏平部２ａが一側方に位置する状
態に所定数を並べ、撚り線３とまた釘４で連結したもの
である。花壇の周囲の長さに対応する数だけ連杭１を用
意し、となり合う連杭１を撚り線３でつなぎ、最後に偏
平部２ａを内側にして両端部の撚り線３同士をつないで
環状にする。できた環状の囲いの内側に土を入れ、植物
を植える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、庭の花壇の囲いに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋風の庭の花壇の囲い，縁取りの用材としては、煉瓦やブロック，セメ ントが用いられることが多かった。また、和風の庭には上記の用材はあまり用い られず、積み石によるものが多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、積み石はもちろんのこと、煉瓦やブロック，セメント工事も個人で行 うのは難しく、専門業者に工事を頼まなければならないので、材料費より施工費 用の方が高くつくことが多かった。 また、上記の石や煉瓦，ブロック等の材料では、狭い場所に複雑な形状の花壇 を作るのは難しかった。

【０００４】 さらに、庭の模様替えのために、これらのものを取り壊そうとしても、取り壊 し費用は高い。また、壊したものはそのままではもちろん、細かくくだいても再 使用はできず、それらを廃棄物として処理しようと考えても、捨てるには更に処 分費が必要である。これは、ごみの量が爆発的に増えている昨今、少しでもごみ を少なくする、という地球環境保護運動に反するものである。

【０００５】 本考案は、上記の問題点にかんがみて提案されたもので、花壇の造成工事，取 り壊し工事を専門業者に頼んで高い費用を払わなくても、自分で簡単にでき、複 雑に入り組んだ形状の花壇でも作れる上に、模様替えする時にも廃棄しないで再 使用ができ、しかも不要の際は焼却処分することができる連杭を提供することを 目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の連杭においては、一側面が偏平に形成され 、平面視において半円状に焼杭を形成し、該焼杭の複数を偏平部が一側方に位置 する状態に並べ、当該偏平部同士を折り曲げ可能な索条で連結するという手段を 講じた。

【０００７】

【作用】

焼杭の偏平部が一側方になるように、いくつかの連杭を並列に並べ、その端部 の索条をつないでいく。それが所望の長さになったら、偏平部が内側になるよう 、最外側になった連杭の索条の両端同士をつなぐと、その全体の形状は環状にな る。環状になった連杭を平らな地面の所望の形に置き、その内側に土を入れる。 この時、連杭の一部を地面に埋めて固定してもよい。

【０００８】 しかる後、植物を植える。

【０００９】

【実施例】

以下に本考案を、実施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案の連杭をいくつかつなぎ合わせて作った花壇囲いの斜視図，図２ は本考案の連杭の平面図，図３は本考案の連杭の連結部分の拡大斜視図である。

【００１０】 図中１は焼杭をいくつか連結した連杭，２は連杭を構成するそれぞれの焼杭， ３は索条としての耐蝕性のステンレス製の撚り線，４は撚り線３を焼杭２に固定 する又釘である。

【００１１】 本考案の連杭１は、ほぼ同じ太さの天然木を縦半分に割って同じ長さに切り揃 え、それを焼いて特殊防虫防腐塗装をした後、図３のようにいくつかの焼杭２を 偏平部２ａが一側方に位置する状態に並べ、偏平部２ａを耐蝕性のステンレス製 の撚り線３と又釘４で連結して一連に形成したものである。 このようにして構成された連杭１は、図２に示すように折れ曲がる。

【００１２】 図１において、先ず、所望の花壇の囲い５の長さを求め、その長さに対応する 分だけの一連の連杭１をいくつか用意し、並列に並べて隣り合う連杭１同士を撚 り線３でつないでいく。花壇の周長だけつないだら、その最外側両端の連杭１の ステンレス製の撚り線３同士をつなぐ。

【００１３】 次に花壇の囲い５を作る位置の地面に、焼杭２の厚みと同じ大きさの幅で溝を 掘り下げる。 そして、できた溝に連杭１の下部を埋めた後、その花壇の囲い５の内側に土を 入れ、植物を植える。

【００１４】 本考案の連杭は、天然木を使っているので焼けた木目が見た目にも柔らかく、 花壇にマッチする上に、煉瓦やブロックとちがって、焼杭本体やその継ぎ目が空 気や水を通すので、根を丈夫にし、植えてある植物の育ちがよくなるという効果 もある。

【００１５】 本考案の連杭は、上記の例のように花壇の囲いに使うだけでなく、大きな植物 が植わった大型の植木鉢の周りを囲っても、木目模様が美しい下飾りになり植物 が更に引き立つ。

【００１６】 なお、上記実施例では撚り線を又釘で固定して一連の連杭を形成したが、焼杭 の上下２か所に、偏平部に平行に孔をあけ、そこに撚り線を通して連杭を形成し てもよい。 また、索条としては上記実施例のステンレス製の撚り線に限定されず、丈夫な 紐を利用してもよいのはもちろんである。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の連杭によれば、花壇の造成工事，取り壊し工事 は専門業者に頼むことなく自分で簡単にでき、費用が安くすむ。 また、焼杭を連結した索条は折り曲げられるので、連杭は内外に曲げることが 可能で、狭くて複雑な形状の花壇でも作ることができる。

【００１８】 しかも焼杭相互の関係は索条で連結してあるだけで、連杭は折り曲げ可能なの で、内側の土を取り除けば再使用ができ、また不要になれば焼却できる、という 利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の連杭をいくつかつなぎ合わせて作った
花壇囲いの斜視図である。

【図２】本考案の連杭の平面図である。

【図３】本考案の連杭の連結部分の拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ 連杭 ２ 焼杭 ２ａ 偏平部 ３ 撚り線（索条） ４ 又釘

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一側面が偏平に形成され、平面視において
   半円状に焼杭を形成し、該焼杭の複数を偏平部が一側方
   に位置する状態に並べ、当該偏平部同士を折り曲げ可能
   な索条で連結したことを特徴とする連杭。