JPH0660292U - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0660292U
JPH0660292U JP155493U JP155493U JPH0660292U JP H0660292 U JPH0660292 U JP H0660292U JP 155493 U JP155493 U JP 155493U JP 155493 U JP155493 U JP 155493U JP H0660292 U JPH0660292 U JP H0660292U
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JP
Japan
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overvoltage
transistor
base
switching transistor
emitter
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達雄 新垣
俊男 田中
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重化した過電流及び過電圧の検出によっ
て、確実な過電流保護制御及び過電圧保護制御を行う。 【構成】 自励式のスイッチング電源装置に第1の過電
圧・過電流保護制御手段が動作しない場合に第2の過電
圧・過電流保護制御手段が動作する。第2の過電圧・過
電流保護制御手段の動作では、負荷の短絡などによる過
電流時にスイッチングトランジスタQ1のコレクタ電流
の増加により、過電流検出用の抵抗器R8の降下電圧が
上昇し、トランジスタQ3がオンしてスイッチングトラ
ンジスタQ1のベース電流を制限する過電流保護制御が
行われる。過電圧時には、負電源回路の負電圧が低くな
り、ツェナーダイオードD7の動作レベル以上になるこ
とで、トランジスタQ3がオンして、スイッチングトラ
ンジスタQ1のベース電流を制限する過電圧保護制御が
行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気機器に利用し、それぞれ二重化した過電圧及び過電流の検出に よって過電圧保護制御及び過電流保護制御を行うスイッチング電源装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。図3において 、ヒューズF1を通じてAC(交流)が供給されるブリッジ整流回路2と、平滑 用電解コンデンサC1を通じて整流電圧が印加される一次側コイルPを有するコ ンバータ用のトランス4と、一次側コイルPに抵抗器R3、コンデンサC2、ダ イオードD1からなるスナバー回路とを有している。
【0003】 さらに、このスイッチング電源装置は、トランス4の二次側コイルS1に接続 されるダイオードD4と、ヒューズF2と、コンデンサC7,C8、コイルL1 のπ型フィルタとからなる整流回路と、トランス4の二次側コイルS2に接続さ れるヒューズF3と、ダイオードD5と、コンデンサC9、C10、コイルL2 のπ型フィルタとからなる整流回路とを有している。
【0004】 また、このスイッチング電源装置は、トランス4の二次側コイルS1に接続さ れるダイオードD4の整流電圧を検出する抵抗器R11,R12,R13,R1 4、コンデンサ11、フォトカップラ6、ツェナーダイオード8からなる電圧検 出回路が設けられている。さらにトランス4の一次側コイルP端にコレクタが接 続される出力制御用のスイッチングトランジスタQ1と、スイッチングトランジ スタQ1のベースとトランス4の一次側コイルB端との間に設けられるダイオー ドD2、コンデンサC4、抵抗器R5とを有している。抵抗器R5とブリッジ整 流回路2の整流電圧端との間に接続されるスイッチングトランジスタQ1のベー スのバイアス設定用の抵抗器R1を有している。
【0005】 さらに、このスイッチング電源装置には、フォトカップラ6のコレクタとブリ ッジ整流回路2の整流電圧端との間に接続される抵抗器R5と、フォトカップラ 6のコレクタとトランス4の一次側コイルB端との間に接続され抵抗器R4と、 フォトカップラ6のコレクタと接地間に接続される抵抗器R9、コンデンサC5 ,C6を有している。また、フォトカップラ6のエミッタからのダイオードD2 がベースに接続されるプリドライブ用の駆動トランジスタQ2と、駆動トランジ スタQ2のコレクタはスイッチングトランジスタQ1のベースと接続され、さら に駆動トランジスタQ2のエミッタとスイッチングトランジスタQ1のエミッタ が接続されている。
【0006】 駆動トランジスタQ2のベースと接地間に接続されるフィルタであるコンデン サC3と、抵抗器R7と、スイッチングトランジスタQ1のエミッタと接地間に 接続される抵抗器R8とを有している。なお、トランス4の一次側・二次側はフ ォトカップラ6で直流的に分離され、またトランス4の一次側の素子はコンデン サC6を通じて接地されている。
【0007】 次に、この従来例の構成における動作について説明する。 ブリッジ整流回路2の整流電圧がトランス4の一次側コイルPを通じてスイッ チングトランジスタQ1に印加される。同時にスイッチングトランジスタQ1の ベースに抵抗器R1,R5を通じてバイアスが設定される。さらに一次側コイル Bからのドライブ信号がコンデンサC4と抵抗器R5を通じて供給されてスイッ チングトランジスタQ1がスイッチング動作してトランス4の二次側コイルS1 ,S2に交流電圧が発生する。この二次側コイルS1,S2の交流電圧は整流回 路で整流されて直流出力電圧が得られる。
【0008】 この直流出力電圧はフォトカップラ6などからなる電圧検出回路で検出した変 動値がダイオードD2の順方向を通じて駆動トランジスタQ2に供給されて駆動 される。この駆動で駆動トランジスタQ2のコレクタが接続されるスイッチング トランジスタQ1が制御される。すなわち、直流出力電圧を安定化している。
【0009】 また直流出力電圧が供給される負荷の短絡などの過電流保護制御を行っている 。負荷の短絡などの過電流が生じると、スイッチングトランジスタQ1が過負荷 になってエミッタ(コレクタ)電流Ieが増大し、抵抗器R8の降下電圧が上昇 する。この抵抗器R8の降下電圧の上昇で駆動トランジスタQ2がオン(ON、 導通)し、スイッチングトランジスタQ1のベース・エミッタ間のバイアスを浅 く設定してコレクタ電流を制限する過電流保護制御が行われる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来例のスイッチング電源装置では、以下の欠点がある。 (1)フォトカップラ6などからなる電圧検出回路に異常が生じると、トランス 4の二次側コイルS1,S2に交流電圧が上昇し、その過電圧でヒューズF2, F3の溶断前に負荷回路を破損させてしまうことがある。 (2)負荷短絡での過電流保護制御の動作では、フの字特性でのハーフショート でスイッチングトランジスタQ1のコレクタ電流を完全に断(カットオフ)に出 来ないためスイッチングトランジスタQ1などに電流が流れ続けて、スイッチン グトランジスタQ1、抵抗器R8とともにトランス4が発熱する。
【0011】 本考案は、このような従来の技術における欠点を解決するものであり、二重化 した過電流及び過電圧の検出によって、確実な過電流保護制御及び過電圧保護制 御が出来るスイッチング電源装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の本考案は、少なくともスイッチングト ランジスタと、複数の一次側コイルと二次側コイルを有するトランスと、トラン スの二次側コイルの交流から直流出力電圧を得る整流回路と、第1の過電圧・過 電流保護制御手段と、第1の過電圧・過電流保護制御手段が動作しない場合に動 作する第2の過電圧・過電流保護制御手段とを有する自励式のスイッチング電源 装置にあって、第1の過電圧・過電流制御手段は、直流出力電圧の変動を検出す る過電圧検出手段と、スイッチングトランジスタのエミッタと接地間に接続され る過電流検出用抵抗器と、スイッチングトランジスタのベース、エミッタにそれ ぞれコレクタ、エミッタが対応して接続されるとともにベースに第1の過電圧検 出手段とからの過電圧検出信号が供給される駆動トランジスタとを備え、第2の 過電圧・過電流制御手段は、スイッチングトランジスタのベース、エミッタにそ れぞれエミッタ、コレクタが対応して接続されるトランジスタと、トランジスタ のベースと接地間に接続されるダイオードと、トランジスタのベースと一方の一 次側コイルの巻き始め端との間に接続される直列接続のツェナーダイオード及び ダイオードとを備える構成である。
【0013】 請求項2の本考案のスイッチング電源装置は、請求項1記載の構成に加え、直 列接続のツェナーダイオードとダイオードとの接続点と接地との間に並列接続の 抵抗器とコンデンサを設けた構成としている。
【0014】 請求項3の本考案は、少なくともスイッチングトランジスタと、トランスと、 直流出力電圧を得る整流回路とを有する自励式のスイッチング電源装置において 、直流出力電圧の変動を検出する過電圧検出手段と、スイッチングトランジスタ のエミッタと接地間に接続される過電流検出用抵抗器と、スイッチングトランジ スタのベース、エミッタにそれぞれコレクタ、エミッタが対応して接続され、か つ、ベースに過電圧検出手段からの過電圧検出信号が供給される駆動トランジス タと、スイッチングトランジスタのベース、エミッタにそれぞれエミッタ、コレ クタが対応して接続されるトランジスタと、トランジスタのベースと接地間に接 続されるダイオードを備える構成である。
【0015】
【作用】
このような構成の請求項1、請求項2では第1の過電圧・過電流保護制御手段 が動作しない場合に第2の過電圧・過電流保護制御手段が動作する。第2の過電 圧・過電流保護制御手段では、負荷の短絡などによる過電流時にスイッチングト ランジスタのコレクタ電流の増加によって過電流検出用抵抗器の降下電圧が上昇 してトランジスタがオンになり、スイッチングトランジスタのベース電流を制限 する過電流保護制御が行われる。過電圧時には、負電源回路の負電圧か低くなっ てツェナーダイオードの動作レベル以上になるとトランジスタがオンして、スイ ッチングトランジスタのベース電流を制限する過電圧保護制御が行われる。
【0016】 請求項3では、負荷短絡の場合にスイッチングトランジスタのコレクタ電流が 増大して過電流検出用抵抗器の降下電圧が上昇し、スイッチングトランジスタの ベース電圧が上昇してトランジスタベース・エミッタ間の電圧とダイオードの電 圧を加算した電圧値よりも、スイッチングトランジスタのベース電圧が上昇する とトランジスタがオンとなり、スイッチングトランジスタベース電流が減少する 過電流保護制御が行われる。
【0017】
【実施例】
次に、本考案のスイッチング電源装置の実施例を図面を参照して詳細に説明す る。 図1は本考案のスイッチング電源装置の第1の実施例の構成を示す回路図であ る。なお、この第1の実施例は請求項2に対応し、後で請求項1に対応する構成 を説明する。以下の図1、図2及び文中にあって、従前の図3と同一の構成要素 には同一の符号を付した。 この第1の実施例では、過電圧保護制御及び過電流保護制御を行う二つの第1 及び第2の電圧検出回路と、第1及び第2の過電流検出回路が設けられている。 すなわち、電圧検出回路及び過電流検出回路がそれぞれ二重化されている。図1 において、ヒューズF1を通じてAC(交流)が供給されるブリッジ整流回路2 と、平滑用電解コンデンサC1を通じて整流電圧が印加される一次側コイルPを 有するコンバータ用のトランス4と、一次側コイルPに抵抗器R3、コンデンサ C2、ダイオードD1からなるスナバー回路とを有している。
【0018】 さらに、このスイッチング電源装置は、トランス4の二次側コイルS1に接続 されるダイオードD4と、ヒューズF2と、コンデンサC7,C8、コイルL1 のπ型フィルタとからなる整流回路と、トランス4の二次側コイルS2に接続さ れるヒューズF3と、ダイオードD5と、コンデンサC9、C10、コイルL2 のπ型フィルタとからなる整流回路とを有している。
【0019】 また、このスイッチング電源装置は、トランス4の二次側コイルS1に接続さ れるダイオードD4の整流電圧を検出する抵抗器R11,R12,R13,R1 4、コンデンサ11、フォトカップラ6、ツェナーダイオード8からなる電圧検 出回路((請求項における過電圧検出手段に対応する)が設けられている。さら にトランス4の一次側コイルP端にコレクタが接続される出力制御用のスイッチ ングトランジスタQ1と、スイッチングトランジスタQ1のベースとトランス4 の一次側コイルB端との間に設けられるダイオードD2、コンデンサC4、抵抗 器R5とを有している。抵抗器R5とブリッジ整流回路2の整流電圧端との間に 接続されるスイッチングトランジスタQ1のベースのバイアス設定用の抵抗器R 1を有している。
【0020】 さらに、このスイッチング電源装置には、フォトカップラ6のコレクタとブリ ッジ整流回路2の整流電圧端との間に接続される抵抗器R5と、フォトカップラ 6のコレクタとトランス4の一次側コイルB端との間に接続され抵抗器R4と、 フォトカップラ6のコレクタと接地間に接続される抵抗器R9、コンデンサC5 ,C6を有している。また、フォトカップラ6のエミッタからのダイオードD2 がベースに接続されるプリドライブ用の駆動トランジスタQ2と、駆動トランジ スタQ2のコレクタはスイッチングトランジスタQ1のベースと接続され、さら に駆動トランジスタQ2のエミッタとスイッチングトランジスタQ1のエミッタ が接続されている。
【0021】 駆動トランジスタQ2のベースと接地間に接続されるフィルタであるコンデン サC3と、抵抗器R7と、スイッチングトランジスタQ1のエミッタと接地間に 接続される抵抗器R8とを有している。なお、トランス4の一次側・二次側はフ ォトカップラ6で直流的に分離され、またトランス4の一次側の素子はコンデン サC6を通じて接地されている。
【0022】 さらに、この構成に加えて第2の電圧検出回路及び第2の過電流検出回路が設 けられている。 この第2の電圧検出回路及び第2の過電流検出回路は、スイッチングトランジ スタQ1のベース、エミッタにそれぞれ対応してエミッタ、コレクタが接続され るトランジスタQ3と、トランジスタQ3のベースと接地間に接続されるダイオ ードD6とが設けられている。さらにトランジスタQ3のベースとトランス4の 一次側コイルBの巻き始め端との間に直列接続されるツェナーダイオードD7, ダイオードD8と、ツェナーダイオードD7,ダイオードD8の接続点と接地間 に接続される抵抗器R15と、コンデンサC13とが設けられている。
【0023】 次に、この第1の実施例の構成における動作について説明する。 ブリッジ整流回路2の整流電圧がトランス4の一次側コイルPを通じてスイッ チングトランジスタQ1に印加される。同時にスイッチングトランジスタQ1の ベースに抵抗器R1,R5を通じてバイアスが設定される。さらに一次側コイル Bからのドライブ信号がコンデンサC4と抵抗器R5を通じて供給されてスイッ チングトランジスタQ1がスイッチング動作してトランス4の二次側コイルS1 ,S2に交流電圧が発生する。この二次側コイルS1,S2の交流電圧は整流回 路で整流されて直流出力電圧が得られる。
【0024】 この直流出力電圧はフォトカップラ6などからなる電圧検出回路で検出した変 動値がダイオードD2の順方向を通じて駆動トランジスタQ2に供給されて駆動 される。この駆動で駆動トランジスタQ2のコレクタが接続されるスイッチング トランジスタQ1が制御される。すなわち、直流出力電圧を安定化している。
【0025】 この直流出力電圧を得る動作にあって過電圧保護制御及び過電流保護制御が行 われる。先ず第1の電圧検出回路及び第1の過電流検出回路による過電圧保護制 御及び過電流保護制御を説明する。 この直流出力電圧はフォトカップラ6などからなる電圧検出回路で検出した変 動値がダイオードD2の順方向を通じて駆動トランジスタQ2に供給されて駆動 される。この駆動で駆動トランジスタQ2のコレクタが接続されるスイッチング トランジスタQ1が制御される。すなわち、直流出力電圧を安定化している。
【0026】 また直流出力電圧が供給される負荷の短絡などの過電流が生じると、第1の過 電流検出回路、すなわち、スイッチングトランジスタQ1が過負荷になってエミ ッタ(コレクタ)電流Ieが増大し、抵抗器R8の降下電圧が上昇する。この抵 抗器R8の降下電圧の上昇で駆動トランジスタQ2がオン(ON、導通)してス イッチングトランジスタQ1のベース・エミッタ間のバイアスが浅くなりコレク タ電流を制限する過電流保護制御が行われる。
【0027】 この第1の電圧検出回路及び第1の過電流検出回路が動作しない場合に第2の 電圧検出回路及び第2の過電流検出回路での過電圧保護制御及び過電流保護制御 が行われる。 先ず、第1の電圧検出回路がフォトカップラ6、ツェナーダイオード8のオー プンなどの不良や、実装時の半田付けなどの不良があると第1の電圧検出回路を 通じた制御ができなくなり過電圧が発生する。 この場合、トランス4の一次側コイルBの巻き終り側の電位が深くなり、ツェ ナーダイオードD7,ダイオードD8、コンデンサC13、抵抗器R15を通じ た負電圧が上昇する。
【0028】 そしてトランジスタQ3のベースの負電圧がツェナーダイオードD7の基準レ ベル以上になるとトランジスタQ3のベースに電流が流れてオンになる。このト ランジスタQ3がオンになるとスイッチングトランジスタQ1のベース電流が減 少する。すなわち、スイッチングトランジスタQ1のエミッタ電流Ieが減少す る過電圧保護制御が行われる。
【0029】 次に、負荷の短絡などで過電流が流れた場合、スイッチングトランジスタQ1 のエミッタ電流Ieが増加し、抵抗器R8の降下電圧が上昇する。スイッチング トランジスタQ1のベース電位も上昇し、トランジスタQ3のベース、コレクタ 間の電圧と、ダイオードD6からの電圧を加算したレベルよりもスイッチングト ランジスタQ1のベース電圧も上昇してトランジスタQ3がオンになり、スイッ チングトランジスタQ1のベース電流を減少させる。すなわち、エミッタ電流I eが減少する過電流保護制御が行われる。 図1中の点線で囲んだ抵抗器R15、コンデンサC13を設けなくても同様に 動作する。なお、この抵抗器R15、コンデンサC13を設けない構成は請求項 1に対応する。
【0030】 したがって、第1及び第2の電圧検出回路、第1及び第2の過電流検出回路の 一方が正常動作をしない場合に、他方で過電圧保護制御及び過電流保護制御が出 来るため、その過電圧保護制御及び過電流保護制御が確実に出来るようになる。
【0031】 次に、請求項3に対応する第2の実施例を説明する。この第2の実施例では、 より効果的な過電流保護制御を行っている。 図2は、この第2の実施例の構成を示す回路図である。図2において、図1に 示した第2の電圧検出回路及び第2の過電流検出回路の構成に対してトランジス タQ3と、このトランジスタQ3のベースと接地間に接続されるダイオードD1 0のみを有し、図1中のツェナーダイオードD7、ダイオードD8、抵抗器R1 5及びコンデンサC13は設けられていない。他の構成は図1と同様である。
【0032】 次に、この第2の実施例の構成では、直流出力電圧が印加される負荷が短絡し た場合、その短絡が完全であればトランス4の二次側コイルS1に接続されるヒ ューズF2、二次側コイルS2に接続されるヒューズF3が溶断して、過電流保 護が行われる。この場合、ヒューズF2,F3が溶断しない程度の負荷短絡の場 合はスイッチングトランジスタQ1のエミッタ(コレクタ)電流Ieが増大して 抵抗器R8の降下電圧が上昇する。
【0033】 したがって、スイッチングトランジスタQ1のベース電圧が上昇し、トランジ スタQ3のベース・エミッタ間の電圧と、ダイオードD10の電圧を加算した電 圧値よりも、スイッチングトランジスタQ1のベース電圧が上昇するとトランジ スタQ3がオンとなり、スイッチングトランジスタQ1のベース電流を減少させ る。すなわち、過電流保護制御が行われる。 この場合、抵抗器R8の降下電圧の電圧値とともにトランジスタQ3のベース ・エミッタ間も電圧も検出しているので、動作点のバラツキが少なくなって、過 電流保護制御が遅延することなく確実に動作する。
【0034】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1、請求項2の本考案のスイッチング 電源装置では、第1の過電圧・過電流保護制御手段が動作しない場合に第2の過 電圧・過電流保護制御手段が動作し、この動作は負荷の短絡などによる過電流時 にスイッチングトランジスタのコレクタ電流の増加によって過電流検出用抵抗器 の降下電圧が上昇してトランジスタがオンになり、スイッチングトランジスタの ベース電流を制限する過電流保護制御が行われ、また過電圧時には負電源回路の 負電圧か低くなってツェナーダイオードの動作レベル以上になるとトランジスタ がオンして、スイッチングトランジスタのベース電流を制限する過電圧保護制御 が行われるため、二重化した過電流及び過電圧の検出によって、確実な過電流保 護制御及び過電圧保護制御が出来るという効果を有する。
【0035】 請求項3の本考案のスイッチング電源装置では、負荷短絡の場合にスイッチン グトランジスタのコレクタ電流が増大して過電流検出用抵抗器の降下電圧が上昇 し、スイッチングトランジスタのベース電圧が上昇してトランジスタベース・エ ミッタ間の電圧とダイオードの電圧を加算した電圧値よりも、スイッチングトラ ンジスタのベース電圧が上昇するとトランジスタがオンとなり、スイッチングト ランジスタベース電流が減少する過電流保護制御が行われるため、誤差の少ない 確実な過電流保護制御が出来るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスイッチング電源装置の第1の実施例
の構成を示す回路図である。
【図2】第2の実施例の構成を示す回路図である。
【図3】従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路
図である。
【符号の説明】
2…ブリッジ整流回路 4…トランス 6…フォトカップラ 8…ツェナー
ダイオード C13…コンデンサ D7…ツェナ
ーダイオード D8…ダイオード Q1…スイッ
チングトランジスタ Q2…駆動トランジスタ Q3…トラン
ジスタ R1,R5,R11〜R15…抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 3/338 A 8726−5H

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともスイッチングトランジスタ
    と、複数の一次側コイルと二次側コイルを有するトラン
    スと、上記トランスの二次側コイルの交流から直流出力
    電圧を得る整流回路と、第1の過電圧・過電流保護制御
    手段と、上記第1の過電圧・過電流保護制御手段が動作
    しない場合に動作する第2の過電圧・過電流保護制御手
    段とを有する自励式のスイッチング電源装置にあって、 上記第1の過電圧・過電流制御手段は、上記直流出力電
    圧の変動を検出する過電圧検出手段と、上記スイッチン
    グトランジスタのエミッタと接地間に接続される過電流
    検出用抵抗器と、上記スイッチングトランジスタのベー
    ス、エミッタにそれぞれコレクタ、エミッタが対応して
    接続されるとともにベースに上記第1の過電圧検出手段
    とからの過電圧検出信号が供給される駆動トランジスタ
    とを備え、上記第2の過電圧・過電流制御手段は、上記
    スイッチングトランジスタのベース、エミッタにそれぞ
    れエミッタ、コレクタが対応して接続されるトランジス
    タと、上記トランジスタのベースと接地間に接続される
    ダイオードと、上記トランジスタのベースと上記一方の
    一次側コイルの巻き始め端との間に接続される直列接続
    のツェナーダイオード及びダイオードとを備えることを
    特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 直列接続のツェナーダイオードとダイオ
    ードとの接続点と接地との間に並列接続の抵抗器とコン
    デンサが設けられることを特徴とする請求項1記載のス
    イッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 少なくともスイッチングトランジスタ
    と、トランスと、直流出力電圧を得る整流回路とを有す
    る自励式のスイッチング電源装置において、 上記直流出力電圧の変動を検出する過電圧検出手段と、
    上記スイッチングトランジスタのエミッタと接地間に接
    続される過電流検出用抵抗器と、上記スイッチングトラ
    ンジスタのベース、エミッタにそれぞれコレクタ、エミ
    ッタが対応して接続され、かつ、ベースに上記過電圧検
    出手段からの過電圧検出信号が供給される駆動トランジ
    スタと、上記スイッチングトランジスタのベース、エミ
    ッタにそれぞれエミッタ、コレクタが対応して接続され
    るトランジスタと、上記トランジスタのベースと接地間
    に接続されるダイオードを備えることを特徴とするスイ
    ッチング電源装置。
JP155493U 1993-01-26 1993-01-26 スイッチング電源装置 Withdrawn JPH0660292U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286137A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Densei Lambda Kk 電源装置
JP2013230066A (ja) * 2012-04-27 2013-11-07 Noritz Corp 電源装置

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