JPH0660254B2 - 生分解性独立気泡スポンジ体及びその製造方法 - Google Patents
生分解性独立気泡スポンジ体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0660254B2 JPH0660254B2 JP19178990A JP19178990A JPH0660254B2 JP H0660254 B2 JPH0660254 B2 JP H0660254B2 JP 19178990 A JP19178990 A JP 19178990A JP 19178990 A JP19178990 A JP 19178990A JP H0660254 B2 JPH0660254 B2 JP H0660254B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sponge body
- cell sponge
- chitosan
- producing
- biodegradable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、セルロースとキトサンとからなる生分解性独
立気泡スポンジ体及びその製造法に関するものである。
立気泡スポンジ体及びその製造法に関するものである。
<従来の技術> 従来のスポンジ体はゴム・プラスチック等の合成高分子
よりなり、廃棄物として自然環境に放出された場合、分
解しないか、分解してもその速度は極めて緩やかで、環
境汚染の原因となっている。現在、分解性のプラスチッ
クは開発されつつあるものの、まだスポンジ化されたも
のはない。
よりなり、廃棄物として自然環境に放出された場合、分
解しないか、分解してもその速度は極めて緩やかで、環
境汚染の原因となっている。現在、分解性のプラスチッ
クは開発されつつあるものの、まだスポンジ化されたも
のはない。
セルロースとキチン質の1つであるキトサンとを主成分
とする生分解性プラスチックが提案されているが、まだ
シート状のものが作られているに過ぎない。発泡に界面
活性剤を用いる方法も一般にラテックススポンジには適
用されているが、セルロースとキトサンとを主成分とす
る生分解性プラスチックの製造の1工程であるキトサン
水溶液中にセルロースを分散した系への適用例は存在し
ない。
とする生分解性プラスチックが提案されているが、まだ
シート状のものが作られているに過ぎない。発泡に界面
活性剤を用いる方法も一般にラテックススポンジには適
用されているが、セルロースとキトサンとを主成分とす
る生分解性プラスチックの製造の1工程であるキトサン
水溶液中にセルロースを分散した系への適用例は存在し
ない。
<発明が解決しようとする課題> 以上のことから、環境汚染を起さない生分解性独立気泡
スポンジ体とその製造方法が求められている。
スポンジ体とその製造方法が求められている。
本発明は、上記課題を解決したセルロースとキトサンと
からなる生分解性独立気泡スポンジ体とその製造方法を
提供することを目的としている。
からなる生分解性独立気泡スポンジ体とその製造方法を
提供することを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明に係る生分解性独立
気泡スポンジ体は、セルロース、キトサン、発泡剤及び
凝固剤を用いて作られるものである。
気泡スポンジ体は、セルロース、キトサン、発泡剤及び
凝固剤を用いて作られるものである。
また、本発明に係る生分解性独立気泡スポンジ体の製造
法は、キトサンの水溶液中にセルロースを分散した液を
加えた後、発泡剤及び凝固剤を順次添加することよりな
るものである。キトサンの水溶液はキトサンを酢酸等の
希酸に溶解させて作るが、酢酸に限定されるものではな
い。
法は、キトサンの水溶液中にセルロースを分散した液を
加えた後、発泡剤及び凝固剤を順次添加することよりな
るものである。キトサンの水溶液はキトサンを酢酸等の
希酸に溶解させて作るが、酢酸に限定されるものではな
い。
<作用> 上記のように構成された生分解性独立気泡スポンジ体
は、廃棄物として自然環境に放出された場合、容易に分
解し、環境汚染を起さない。
は、廃棄物として自然環境に放出された場合、容易に分
解し、環境汚染を起さない。
<実施例> 実施例を第1図を参考にして説明すると、先ず、4%セ
ルロース250gに生分促進剤として6.7%スターチ60mlと
可塑剤としてグリセリン27gを添加したセルロース水分
散液Aを調製する。
ルロース250gに生分促進剤として6.7%スターチ60mlと
可塑剤としてグリセリン27gを添加したセルロース水分
散液Aを調製する。
別に水に氷酢酸を溶かして1.3%酢酸水溶液を作り、そ
の酢酸水溶液150mlにキトサン2gを溶解してキトサン
の酢酸水溶液Bを調製する。
の酢酸水溶液150mlにキトサン2gを溶解してキトサン
の酢酸水溶液Bを調製する。
次にセルロース水分散液Aとキトサンの酢酸水溶液Bと
を混合する。この混合物を150メッシュの濾布で不溶分
を濾過し、その濾液400gをとり発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド1g/水5mlの懸濁液を分散させ、次いで凝固
剤として炭酸アンモニウム4.0gを添加し、ゲル化させた
後、70℃で送風乾燥すると生分解性独立気泡スポンジ体
が得られる。
を混合する。この混合物を150メッシュの濾布で不溶分
を濾過し、その濾液400gをとり発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド1g/水5mlの懸濁液を分散させ、次いで凝固
剤として炭酸アンモニウム4.0gを添加し、ゲル化させた
後、70℃で送風乾燥すると生分解性独立気泡スポンジ体
が得られる。
一般にアゾジカルボンアミドの分解温度は、190〜205℃
程度といわれているが、各種の添加物が触媒として作用
し、分解温度を下げることが可能である。例えば、濃厚
な、水酸化ナトリウム溶液(NaOH)中では、室温に
て、極めて短時間に分解されることが知られている。
程度といわれているが、各種の添加物が触媒として作用
し、分解温度を下げることが可能である。例えば、濃厚
な、水酸化ナトリウム溶液(NaOH)中では、室温に
て、極めて短時間に分解されることが知られている。
本実施例においては、炭酸アンモニウムを添加してお
り、pH値が大きくなったことで、分解温度が70℃に低
下したと考えられる。
り、pH値が大きくなったことで、分解温度が70℃に低
下したと考えられる。
次に配合物の組成の違いの影響について説明する。キト
サンの固形分濃度は0.5%以上あればよく、1〜20%が
発泡に対して好ましい。生分解速度はキトサン濃度及び
生分解促進剤(スターチ等)により調整可能である。
サンの固形分濃度は0.5%以上あればよく、1〜20%が
発泡に対して好ましい。生分解速度はキトサン濃度及び
生分解促進剤(スターチ等)により調整可能である。
可塑剤は必ずしも必要ではないが、例えば可塑剤として
グリセリンを固形分濃度で50〜65%を添加すると柔軟且
つ弾力性のある独立気泡スポンジ体が得られる。
グリセリンを固形分濃度で50〜65%を添加すると柔軟且
つ弾力性のある独立気泡スポンジ体が得られる。
乾燥・発泡前、凝固剤によりゲル化しないと良質の発泡
体が得られない。凝固剤として炭酸アンモニウムを用い
る場合、その固形分濃度は0.5〜2%が好ましい。
体が得られない。凝固剤として炭酸アンモニウムを用い
る場合、その固形分濃度は0.5〜2%が好ましい。
発泡剤としてアゾジカルボンアミドを用いる場合、その
固形分濃度は0.1〜0.3%が好ましい。
固形分濃度は0.1〜0.3%が好ましい。
なお、この他に天然物を配合してもよい。
<発明の効果> 本発明は、以上説明したように構成されているため、見
掛け密度0.05g/cm3以上、吸水率1000%以下で1mm以上
の厚さの軽量な生分解性独立気泡スポンジ体が得られ
る。
掛け密度0.05g/cm3以上、吸水率1000%以下で1mm以上
の厚さの軽量な生分解性独立気泡スポンジ体が得られ
る。
また、その生分解性を生かした農業用資材、食品・水産
用トレイ等の材料として好適なものを製造可能である。
また、環境汚染を起さない家庭・工業用包装緩衝材も製
造可能である。
用トレイ等の材料として好適なものを製造可能である。
また、環境汚染を起さない家庭・工業用包装緩衝材も製
造可能である。
第1図は本発明の実施例を示す工程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 隆昌 香川県高松市花の宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術試験所内 (72)発明者 山本 博一 広島県広島市西区三篠町2丁目2番8号 西川ゴム工業株式会社内 (72)発明者 橋本 邦彦 広島県広島市西区三篠町2丁目2番8号 西川ゴム工業株式会社内 (72)発明者 津田 健司 広島県広島市西区三篠町2丁目2番8号 西川ゴム工業株式会社内 審査官 野村 康秀
Claims (2)
- 【請求項1】セルロース、キトサン、発泡剤及び凝固剤
を用いて作られる生分解性独立気泡スポンジ体。 - 【請求項2】キトサンの水溶液中にセルロースを分散し
たところの液を加えた後、発泡剤及び凝固剤を順次添加
することよりなる生分解性独立気泡スポンジ体製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19178990A JPH0660254B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 生分解性独立気泡スポンジ体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19178990A JPH0660254B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 生分解性独立気泡スポンジ体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0476025A JPH0476025A (ja) | 1992-03-10 |
JPH0660254B2 true JPH0660254B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=16280568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19178990A Expired - Lifetime JPH0660254B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 生分解性独立気泡スポンジ体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660254B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT402932B (de) * | 1995-12-22 | 1997-09-25 | Chemiefaser Lenzing Ag | Celluloseschwamm und verfahren zu dessen herstellung |
GB2460460A (en) * | 2008-05-30 | 2009-12-02 | Production Chemical Internat H | Use of azodicarbonamide for reducing sulphides in a fluid |
-
1990
- 1990-07-18 JP JP19178990A patent/JPH0660254B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0476025A (ja) | 1992-03-10 |
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