JPH0660191B2 - 新規アントラサイクリングリコシド類,それらの製造方法及びそれらを含む抗腫瘍剤 - Google Patents

新規アントラサイクリングリコシド類,それらの製造方法及びそれらを含む抗腫瘍剤

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JPH0660191B2
JPH0660191B2 JP61065042A JP6504286A JPH0660191B2 JP H0660191 B2 JPH0660191 B2 JP H0660191B2 JP 61065042 A JP61065042 A JP 61065042A JP 6504286 A JP6504286 A JP 6504286A JP H0660191 B2 JPH0660191 B2 JP H0660191B2
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アルバート・バルギオツテイ
ミシエレ・カルソ
アントニノ・スアラト
セルギオ・ペンコ
フエルナンド・ギウリアニ
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フアルムイタリア・カルロ・エルバ・ソシエタ・ペル・アチオーニ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/20Carbocyclic rings
    • C07H15/24Condensed ring systems having three or more rings
    • C07H15/252Naphthacene radicals, e.g. daunomycins, adriamycins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗腫瘍性アントラサイクリングリコシド類、
それらの製造方法、それらを含む組成物及びそれらグリ
コシド類の用途に関する。
ダウノルビシン(ダウノマイシン)及びドキソルビシン
(アドリアマイシン)はともによく知られた抗腫瘍性ア
ントラサイクリングリコシド類であり、それらの製造方
法及び用途は先行技術において詳細に記載されている。
ダウノルビシンのアグリコンであるダウノマイシノン
は、本発明の化合物を製造するために用いられる出発物
質の1つであり、これもよく知られた物質であって、英
国特許第1,003,383号に記載されかつ特許請求
されている。
本発明は、まず第1に、次式(I) 〔式中、Rは水素原子又は水酸基である。〕 で示される新たなアントラサイクリングリコシド類及び
それらの薬学的に許容される塩類例えば塩酸塩を提供す
る。さらに詳しくは、本発明の新たなアントラサイクリ
ングリコシド類は、 IA:3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオ
キシ−4′−アミノダウノルビシン(R=H) IB:3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオ
キシ−4′−アミノドキソルビシン(R=OH)であ
る。
化合物IA及びIB並びに薬学的に許容されるそれらの
塩は以下の2通りの方法によって製造される。そして、
これらの製造方法もまた本発明に含まれる。第1の製造
方法はその出発物質として3′−デアミノ−4′−デオ
キシ−3′,4′−エピイミノダウノルビシン(II)を用
いる。この出発物質3′−デアミノ−4′−デオキシ−
3′,4′−エピイミノダウノルビシン(II)の製造方法
を図式Iに示す。
第2の方法は新規なハロ置換糖である1−クロル−2,
4,6−トリデオキシ−3−O−トリフルオルアセチル
−4−トリフルオルアセトアミド−L−リキソピラノー
ス(III)の使用を含む。
本発明の第1の方法は、3′−デアミノ−4′−デオキ
シ−3′,4′−エピイミノダウノルビシンのイミノ環
を開環し、生じるアクシャル4′−アミノ基をトリフル
オルアセチル化して次式(IV) で示される化合物を形成し、この式(IV)で示される化合
物を次式(V) で示されるその3′,4′−オキサゾリジン誘導体に変
換し、式(V)で示される化合物を酸性条件下で加水分
解してRが水素原子である式(I)で示されるアントラ
サイクリングリコシドを得、所望ならば、前記アントラ
サイクリングリコシドをその薬学的に許容される塩に変
換し、また所望ならば、式(I)で示される前記アント
ラサイクリングリコシド又は薬学的に許容されるその塩
をブロム化し、かくして得られた14−ブロム誘導体を
加水分解してRが水酸基である式(I)で示されるアン
トラサイクリングリコシドを得、更に所望ならば、Rが
水酸基である式(I)で示されるアントラサイクリング
リコシドを薬学的に許容されるその塩に変換することか
らなる。
かかる方法による式(II)で示される化合物からのダウノ
ルビシン誘導体IAの製造を以下の反応図式IIによって
示す。
代表的には、p−トルエンスルホン酸の存在下化合物II
を水−アセトン混合物に溶解させると糖部分がL−キシ
ロ配置でC−4′位にアミノ基を有するトランスジアク
シャル開環生成物を高収率で生成する。対応するN−ト
リフルオルアセチル誘導体は、トリフリックアンヒドリ
ド(triflicanhydride)と反応させ、続いて温和なアルカ
リ処理をすることによって3′,4′−オキサゾリジン
誘導体Vに変換し、この3′,4′−オキサゾリジン誘
導体を酸で加水分解することにより化合物IAが得られ
る。
化合物IAは、14−位をブロム化し、この14−ブロ
ム誘導体をギ酸ナトリウム水溶液で加水分解することに
より化合物IBに変換される。これらブロム化及び加水
分解の条件は米国特許第3,803,124号又は英国
特許第1,217,133号に記載された条件である。
かかる第1の方法の実施態様に従って、アセトンに溶解
させた3′−デアミノ−4′−デオキシ−3′,4′−
エピイミノダウノルビシンはp−トルエンスルホン酸を
用いて室温で8時間処理すると3′−デアミノ−3′−
ヒドロキシ−3′−エピ−4′−デオキシ−4′−アミ
ノダウノルビシンを生成し、この3′−デアミノ−3′
−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−アミノダウノル
ビシンを無水の塩化メチレン中無水トリフルオル酢酸を
用いて室温で1時間処理すると3′−デアミノ−3′−
ヒドロキシ−3′−エピ−4′−デオキシ−4′−トリ
フルオルアセトアミドダウノルビシンが得られる。この
3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−3′−エピ−4′
−デオキシ−4′−トリフルオルアセトアミドダウノル
ビシンは、無水の塩化メチレン中無水のピリジン存在下
0℃でトリフルオルメタンスルホン酸無水物で処理する
と、その3′−O−トリフルオルメタンスルホン酸誘導
体に変換し、この3′−O−トリフルオルメタンスルホ
ン酸誘導体は、5%の炭酸水素ナトリウム水溶液を用い
て温和なアルカリ処理することにより、その3′,4′
−オキサゾリジン誘導体を生成する。この3′,4′−
オキサゾリジン誘導体を、メタノール溶液中0.5N塩
化水素酸を用いて室温で1時間酸性加水分解すると、所
望の3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオキ
シ−4′−アミノダウノルビシン(R=H)がその塩酸
塩として単離される。そして所望ならば、この3′−デ
アミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−ア
ミノダウノルビシンをクロロホルム中臭素と反応させて
その14−ブロム誘導体とし、このブロム誘導体を室素
雰囲気下ギ酸ナトリウムの水溶液を用いて室温で48時
間温和な加水分解を行なうことにより、R=OHである
式(I)で示される化合物が遊離の塩基として得られ
る。そしてこの化合物は、塩化水素の無水メタノール溶
液で処理することにより、その塩酸塩として単離され
る。
本発明の第2の方法は、ダウノマイシノンを次式(III) で示される化合物と縮合させ、続いて温和なアルカリで
処理することにより、次式(VII) で示される化合物を得、式(VII)で示される化合物から
N−トリフルオルアセチル基を除去してRが水素である
式(I)で示されるアントラサイクリングリコシドを
得、所望ならば、前記アントラサイクリングリコシドを
薬学的に許容されるその塩に変換し、また所望ならば式
(I)で示される前記アントラサイクリングリコシド又
は薬学的に許容されるその塩をブロム化し、かくして得
られた14−ブロム誘導体を加水分解して、Rが水酸基
である式(I)で示されるアントラサイクリングリコシ
ドを得、更に所望ならば、Rが水酸基である式(I)で
示されるアントラサイクリングリコシドを薬学的に許容
されるその塩に変換することからなる。
かかる第2の方法によるダウノルビシン誘導体IAの製
造を下記の反応図式IIIに示す。
図式IIIにおいて、トリフルオルメタンスルホン酸銀の
存在下、ダウノマイシノンVIを化合物IIIと縮合させる
と保護されたグリコシドVIIを生成する。次いで、温和
な加水分解により、この保護されたグリコシドVIIから
そのN−トリフルオルアセチル基を除去すると化合物I
Aが得られる。縮合を行なう条件は米国特許第4,11
2,074号に記載された条件であってもよい。
更に、化合物IAは、14−位をブロム化し、14−ブ
ロム誘導体をギ酸ナトリウム水溶液で加水分解すること
により化合物IBに変換することができる。かかるブロ
ム化及び加水分解の条件は、米国特許第3,803,1
24号又は英国特許第1,217,133号に記載され
た条件である。
かかる第2の方法の実施態様に従えば、乾燥塩化メチレ
ン中に溶解させたダウノマイシノンをモルキュラーシー
ブとトリフルオルメタンスルホン酸銀の存在下1−クロ
ル−2,4,6−トリデオキシ−3−O−トリフルオル
アセチル−4−トリフルオルアセトアミド−L−リキソ
−ヘキソピラノシルクロリドと室温で1時間反応させて
N,Oを保護したグリコシドを得る。この保護したグリ
コシドをNaHCO3飽和水溶液で処理すると3′−デ
アミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−ト
リフルオルアセトアミドダウノルビシンが得られる。こ
れをアセトンに溶解させ、0.1Nの水酸化ナトリウム
水溶液を用いて温度0℃で1時間温和なアルカリ加水分
解に付すと、R=Hの式(I)で示される化合物が遊離
の塩基として得られる。この塩基を塩化水素の無水メタ
ノール溶液で処理するとその塩酸塩として単離される。
また所望ならば、この塩基をクロロホルム中臭素と反応
させてその14−ブロム誘導体を得、これを窒素雰囲気
下ギ酸ナトリウムの水溶液を用いて室温で48時間加水
分解することにより、RがOHである式(I)で示され
る化合物が遊離の塩基として得られ、これを塩化水素を
無水メタノール溶液で処理することにより、その塩酸塩
として単離される。
本発明はまた、活性成分としての式(I)で示されるア
ントラサイクリングリコシド又は薬学的に許容されるそ
の塩と薬学的に許容される担体又は稀釈剤とからなる薬
学的組成物をも提供する。治療上有効な量の本発明の化
合物を不活性な担体と合わせる。慣用的な担体を用いる
ことができ、組成物は慣用的な方法で配合することがで
きる。本発明の化合物は、ヒト又は動物体の治療処置方
法において有用である。具体的には、本発明の化合物
は、患者に治療上有効量の化合物を投与することにより
抗腫瘍剤として有用である。
以下具体的な例に基づいて本発明を更に詳細に説明す
る。
例1 2,4,6−トリデオキシ−3−O−トリフルオ
ルアセチル−4−トリフルオルアセトアミド−L−リキ
ソ−ヘキソピラノシル−クロリド(III)の製造 無水の塩化メチレン30mに2,4,6−トリデオキ
シ−4−トリフルオルアセトアミド−L−リキソヘキソ
ピラノース0.49gを溶解させた溶液に0℃で無水ト
リフルオル酢酸5mを加えた。0℃で2時間更に室温
で1時間放置した後、反応混合物を蒸発させると対応す
る1,3−O−ジトリフルオル酢酸誘導体がシロップ状
として得られた。これを無水のジエチルエーテル20m
に直接溶解し、0℃で乾燥塩化水素で飽和させた。
0℃で一晩放置した後、反応混合物を減圧で蒸発させ、
更に精製することなく続くカップリング反応に好適な標
記化合物(III)を得た。
例2 3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオ
キシ−4′−アミノダウノルビシン(IA,R=H)の
製造 モルキュラーシーブ(4Å,メルク社製)存在下におい
て乾燥塩化メチレン120mに溶解させたダウノマイ
シノン0.9gと化合物(III)0.7gとのカップリン
グは、ジエチルエーテル20m中触媒としてトリフル
オルメタンスルホン酸0.580gを用いて行なった。
室温で1時間激しく攪拌した後、反応混合物を炭酸水素
ナトリウムの飽和水溶液で処理し、次いで有機層を分離
し減圧下蒸発させた。
粗製の残渣をシリカゲルカラムに載せ、塩化メチレン:
メタノールの体積比98:2の溶離液を用いてクロマト
グラフィーによる精製を行なうと3′−デアミノ−3′
−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−トリフルオルア
セトアミドダウノルビシン0.810gが得られた〔融
点146〜147℃(分解)〕。
FD−MS 623▲〔M〕+ ▼ 塩化メチレン:メタノール体積比10:1の溶媒系を用
いる薄層板(メルク社製シリカゲルF254)上のTL
C Rf=0.31 NMRスペクトル(200MHz,CDC1)特に(int
er alia)δ13.97(s,1H,OH−6);13.
45(s,1H−OH−11),8.03(d,J=
8.OHz,1H,H1),7.79(t,J=8.OH
z,1H,H2),7.39(d,J=8.0Hz,1
H,H3),6.52(d,J=9.2Hz,1H,N
H),5.53(bd,J=4.3Hz,1H,H
1′),5.21(dd,J=4.2,2.3Hz,1
H,H7),4.36(s,1H,OH−9),4.3
2(bq,J=6.7Hz,1H,H5′),4.3−
4.2(m,2H,H3′andH4′),4.05
(s,3H,OCH3),3.18(dd,J=18.
8,1.1Hz,1H,H10eq),2.88(d,J
=18.8Hz,1H,H10ax),2.40(s,3
H,COCH3),2.24(ddd,J=15.0,
2.3,1.1Hz,1H,H8eq),2.12(d
d,J=15.0,4.2Hz,1H,H8ax),2.
00(bd,J=13.0,4.8Hz,1H,H2′e
q),1.67(ddd,J=13.0,12.0,
4.3Hz,1H,H2′ax),1.23(d,J=
6.7Hz,3H,CH 3−CH). N−トリフルオルアセチル誘導体0.65gをアセトン
10mに溶解し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液
50mを用いて0℃で処理した。1時間後、溶液をpH
8.1に調整し塩化メチレンを用いて繰り返し抽出し
た。合わせた有機層抽出物を乾燥し小体積に濃縮した後
塩化水素の無水メタノール溶液でpH3.5の酸性にし
た。過剰のジエチルエーテルを添加すると3′−デアミ
ノ−3′−ヒドロキ−4′−デオキシ−4′−アミノ−
ダウノルビシン(IA)が塩酸塩として0.550g得
られた。
融点 145〜146℃(分解) Rf=0.35 TLC系CH2Cl2/MeOH/H2
(体積で150:42:6) 例3 3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオ
キシ−4′−アミノドキソルビシン(IB,R=OH) 乾燥メタノール4.5mとジオキサン7.5mとに
溶解させた3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′−
デオキシ−4′−アミノダウノルビシン0.2gをオル
トギ酸エチル0.2mと臭素の乾燥塩化メチレン溶液
(乾燥塩化メチレン100m当り臭素9.5g)0.
75mとで処理する。
12〜15℃で3時間放置した後、反応混合物をジエチ
ルエーテル40mと石油エーテル20mとの混合物
に注ぐ。
生成する沈殿を、過し、ジエチルエーテルで洗浄した
後、アセトン4mに溶解させ、0.25Nの臭化水素
水溶液(4m)で処理する。
室温で15時間放置した後、ギ酸ナトリウム0.3gを
水4.5gに溶解させて加え、反応混合物を窒素雰囲気
下で2日間攪拌し、然る後、蒸発乾固した。
残渣を塩化メチレン:メタノールの2:1溶液80m
に溶解させ、炭酸水素ナトリウムの2.5%水溶液35
mで洗浄した。
水層を塩化メチレンでもはや抽出物が着色しないように
なるまで抽出し、次いで、有機層とこの塩化メチレン抽
出物とを合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下
蒸発濃縮し、15mの小体積とした。
この赤色の溶液を、塩化水素の無水メタノール溶液でpH
3.5(コンゴーレッドを指示薬とする)に調整し、過
剰のジエチルエーテルと混合すると、3′−デアミノ−
3′−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−アミノドキ
ソルビシンが塩酸塩として得られる(0.165g)。
融点149〜150℃。Rf=0.16。TLC系CH2
Cl2/MeOH/H2O(体積比150:42:6)。
例4 3′−デアミノ−4′−デオキシ−3′,4′−
エピイミノダウノルビシン(II)の製造方法 図式I 水80mとアセトン20mとの混合物にエ
ピダウノルビシン(a)2gを溶解させた溶液を室温pH
8でサリシルアルデヒド0.5mを用いて処理した。
10分後、酢酸エチルを加え、有機層を分離し、この有
機層を2度洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、過
し、減圧下蒸発乾固した。
先ず、残渣をヘキサンで倍散し、痕跡量のサリシルアル
デヒドを除去し、次いでジクロルメタン−ヘキサンから
晶出すると、融点125℃(分解)、溶離剤としてCH
2Cl2−アセトン(体積比8/2)の混合液を用いるシ
リカゲルF254(メルク社製)TLCのRf値0.45
である4−エピ−N−サリシリデンダウノルビシン
(b)が得られた。
無水のジクロルメタン20mと乾燥ピリジン2mと
に4′−エピ−N−サリシリデンダウノルビシン(b)
2gを溶解させた溶液を−10℃に保ち、トリフリック
アンヒドリド0.8mの溶液を添加した。
−10℃で1時間保持した後、混合物をジクロルメタン
で希釈し、水、冷0.1MHCl、冷5%NaHCO3
水溶液及び水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、過し、更に溶媒を減圧で除去すると(c)
が得られた。
溶離剤としてCH2Cl2−アセトン混合物(体積比9
5:5)を用いて薄層クロマトグラフィー(メルク社製
シリカゲルF254使用)を行なったところRf値は0.
75であった。
粗生成物(c)をメタノール50mに溶解し、p−ト
ルエンスルホン酸1水和物0.2gを添加した。
この溶液を室温で1時間保持し、次いで水100mを
加え、少量のジクロルメタンで抽出した。
水層を0.1MNaOHでpH8に調整しジクロルメタン
を加えた。
有機層を分離し、水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を減圧で蒸発させ、小体積とした。
この混合物を、pH7に緩衝させたシリカゲルのカラムで
ジクロルメタン−エタノールを溶離剤として用いクロマ
トグラフィーにより精製した。
生成物(II)(融点203〜205℃)を含む溶出液を水
で洗浄し、減圧で蒸発させ、少量のジクロルメタンで採
取し、冷酢酸2mを加え、更にヘキサンを加えた。
沈殿をガラス過器で集め、ヘキサン−ジエチルエーテ
ルで洗浄し、減圧乾燥した。
融点 218℃(分解) FD MS 509〔▲M+ ▼〕 Rf値 0.38%〔溶離剤としてCH2Cl2−CH3
H−CH3COOH−H2O混合物(体積比30:4:
1:0.5)を用いメルク社製のシリカゲルF254薄
層クロマトグラフィによる〕 NMRスペクトル(200MHz,CDC13):13.
97(s,1H,OH6);13.29(s,1H,
H11);5.31(dd,J=2.3,6Hz,1H,
H1′);5.25(dd,J=2.2,4Hz,1H,
H7);4.41(qd,J=1.3,6.5Hz,1
H,H5′);4.08(s,3H,OCH 3);2.
1−2.3(m,3H,H4′H3′H2′a
);1.84(ddd,J=2.3,5.4,15.
5Hz,1H,H2′eq);1.35(d,J=6.5
Hz,3H,CH 3). 例5 3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−3′−エピ
−4′−デオキシ−4′−トリフルオルアセトアミドダ
ウノルビシン(IV) 3′−デアミノ−4′−デオキシ−3′,4′−エピイ
ミノダウノルビシン(II)3gをアセトン200mに溶
解させた溶液にp−トルエンスルホン酸1水和物0.5
gを加えた。この混合物を室温で8時間保持し、次いで
水と塩化メチレンを加えた。水層を0.1N水酸化ナト
リウム水溶液でpH8に調整した。有機層を分離し、水で
洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧で
蒸発させて小体積とした。この粗製のグリコシドを、溶
離剤として塩化メチレン−メタノール−水(体積比10
0:10:0.5)を用い、シリカゲルカラムによるク
ロマトグラフィーで精製した。生成物(2.5g)を塩
酸塩として単離した。
融点 80℃(分解) FD−MS 527▲〔M〕+ ▼ Rf値 0.20[塩化メチレン:メタノール:酢酸:水
(体積比30:4:1:0.5)の溶媒系を用いてシリ
カゲルプレート(メルク社製F254)での薄層クロマ
トグラフィーによる〕 NMRスペクトル(200MHz,CDCl3) 特に8.01(dd,J=8.0,1.0Hz,1H,H
−1);7.76(t,J=8.0,1H,H−2);
7.36(dd,J=8.0,1.0Hz,1H,H−
3);5.42(bd,J=3.7Hz,1H,H
1′);5.19(dd,J=4.0,2.1Hz,1
H,H7);4.55(dq,J=6.6,1.9Hz,
1H,H−5′);4.06(s,3H,OCH3);
3.84(ddd,J=4.0,3.5,3.0Hz,1
H,H3′);3.12(dd,J=18.9,1.5
Hz,1H,H10eq);2.98(d,J=18.9
Hz,1H,H10ax);2.68(m,1H,H
4′);2.40(s,3H,COCH3);2.34
(ddd,J=15.0,2.1,1.5Hz,1H,H
8eq);2.9(dd,J=15.0,4.0Hz,
3.7Hz,1H,H2′ax);1.71(bdd,J
=15.2,3.0Hz,1H,H2′eq);1.2
2(d,J=6.6Hz,3H,CH 3−CH). 然る後、以下のようにしてN−トリフルオルアセチル誘
導体(IV)を得た。
上記塩酸塩2.0gを無水の塩化メチレン100mに
懸濁させ、攪拌下無水トリフルオル酢酸2mで処理し
た。1時間後、この混合物にメタノールと飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液50mを加えた。
有機層を分離し、水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで
乾燥し、過し、溶媒を減圧で蒸発させて(IV)2gを得
た。
融点 170℃(分解) FD−MS 623 ▲〔M〕+ ▼ Rf値 0.30〔塩化メチレン:アセトン(体積比4:
1)の溶媒系を用いてシリカゲルプレート(メルク社製
F254)での薄層クロマトグラフィーによる〕 例6 3′,4′−オキサゾリジン誘導体Vの製造 無水の塩化メチレン50mと乾燥ピリジン2mとに
溶解させたIV2gを0℃で無水トリフルオルメタンスル
ホン酸0.8mを用いて処理することによりその3′
−O−トリフルオルメタンスルホン酸誘導体に変換し
た。この混合物を塩化メチレンで希釈し、水、冷0.1
N塩酸、冷炭酸水素ナトリウム5%水溶液及び水で洗浄
した。
有機層を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、別し、30
℃に保持した。30分間、溶媒を減圧除去すると3′,
4′−オキサゾリジン誘導体V(1.5g)が得られ
た。
Rf値0.30〔塩化メチレン:アセトン(体積比95:
5)溶媒系を用いてシリカゲルプレート(メルク社製F
254)での薄層クロマトグラフィーによる〕 FD−MS 605▲〔M〕+ ▼ NMRスペクトル(200MHz,CDCl3) 特に5.48(dd,J=8.0,6.0Hz,1H,H
−1′);5.05(dt,J=9.9,3.0Hz,1
H,H3′);4.26−4.21(m,1H,H
4′);4.20−4.10(m,1H,H5′);
4.06(s,3H,OCH3),2.60(ddd,
J=15.9,6.0,3.0Hz,1H,H2′eq)
2.40(s,3H,COCH3);1.75(dd
d,J=15.9,8.0,3.0Hz,1H,H2′a
x). 例7 IA(R=H)の製造 生成物V2gをメタノール50mに溶解し、0.5N
塩酸水溶液1mを加えた。この溶液を室温で1時間保
持し、次いで水を加え、塩化メチレンで抽出し、副生成
物を除去した。水層を0.1N水酸化ナトリウム水溶液
でpH8に調整し、塩化メチレンを加えた。有機層を分離
し、水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を減圧蒸発させた。この残渣を塩化メチレンに溶解し、
無水の塩化水素メタノール溶液とジエチルエーテルを加
えるとIAが塩酸塩として得られた。
化合物Ia及びIbの生物活性 実験動物において、細胞毒性及び抗腫瘍活性を確かめる
ために、「in vitro」及び「in vivo」で本発明の化合物の
試験を行なった。ヘラ細胞(Hela cell)に対するコロニ
ー抑制試験(24時間処置)では、化合物Iaはダウノ
ルビシン(ID50=9ng/mと同様の細胞毒性)I
50=7ng/m)を示した。
「in vivo」における主要なスクリーニングはP388
腹水白血病(106細胞/マウス)にかかったCDF−
1マウスで行なった。結果を第1表に示す。化合物Ia
及びIbはその元となる薬剤より活性が高い。
C3H/Heマウス内に自然に発生し、進行した乳癌に
対して、化合物IBをドキソルビシンと比較試験した。
化合物を1週間に一度4週間に亘って静脈内投与した。
結果を第2表に示す。最適投与における活性は、両化合
物について同様であった(ドキソルビシン6mg/kg;I
B5.3mg/kg)。しかしながら、IBの心臓毒性はド
キソルビシンに比べて著しく減少した。事実、ドキソル
ビシンで処置した動物は全て、心房性及び心室性レベル
のいずれにおいても心臓の損傷を示し、損傷の度合がひ
どかった。これに反し、IBで処置した動物にあって
は、元の薬剤と比べて、損傷の度合が低く、損傷を受け
たマウスの割合も低かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セルギオ・ペンコ イタリア国、ミラノ 20100、ヴイア・ク リメア、13 (72)発明者 フエルナンド・ギウリアニ イタリア国、20060 カツシナ・デペツチ (ミラノ)、ヴイア・アンタレス 19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、Rは水素原子又は水酸基である。〕 で示されるアントラサイクリングリコシド及び薬学的に
    許容されるその塩。
  2. 【請求項2】3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′
    −デオキシ−4′−アミノダウノルビシン又はその塩酸
    塩である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】3′−デアミノ−3′−ヒドロキシ−4′
    −デオキシ−4′−アミノドキソルビシン又はその塩酸
    塩である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  4. 【請求項4】式(I) 〔式中、Rは水素原子又は水酸基である。〕 で示されるアントラサイクリングリコシド又は薬学的に
    許容されるその塩の製造方法であって、 ダウノマイシノンを次式(III) で示される化合物と縮合させ、次いで、温和なアルカリ
    で処理することにより次式(VII) で示される化合物を得、この式(VII)で示される化合物
    からN−トリフルオルアセチル基を除去して、Rが水素
    原子である式(I)で示されるアントラサイクリングリコ
    シドを得、所望ならば、前記アントラサイクリングリコ
    シドを薬学的に許容されるその塩に変換し、 所望ならば、Rが水素原子である式(I)で示される前記
    アントラサイクリングリコシド又は薬学的に許容される
    その塩をブロム化し、得られた14−ブロム誘導体を加
    水分解して、Rが水酸基である式(I)で示されるアント
    ラサイクリングリコシドを得、更に所望ならば、Rが水
    酸基である式(I)で示されるアントラサイクリングリコ
    シドを薬学的に許容されるその塩に変換する工程からな
    る方法。
  5. 【請求項5】溶解したダウノマイシノンを、モルキュラ
    ーシーブとトリフルオルメタンスルホン酸銀との存在
    下、1−クルル−2,4,6−トリデオキシ−3−0−
    トリフルオルアセチル−4−トルフルオルアセトアミド
    −L−リキソヘキソピラノシルクロリドと反応させて
    N、Oを保護したグリコシドを得、このグリコシドをN
    aHCO3飽和水溶液で処理して3′−デアミノ−3′
    −ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−トリフルオルア
    セトアミドダウノルビシンを得、これをアセトンに溶か
    した後、水酸化ナトリウム水溶液で温和なアルカリ加水
    分解に付し、遊離の塩基としてRが水素原子である式
    (I)で示される化合物を得、これを塩酸塩として単離
    し、 所望ならば、これを臭素と反応させてその14−臭素誘
    導体を得、これをギ酸ナトリウムの水溶液を用いて加水
    分解した後、RがOHである式(I)で示される化合物を
    遊離の塩基として得、更にこれをその塩酸塩として単離
    する特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】式(I) 〔式中、Rは水素原子又は水酸基である。〕 で示されるアントラサイクリングリコシド又は薬学的に
    許容されるその塩の製造方法であって、 3′−デアミノ−4′−デオキシ−3′,4′−エピイ
    ミノダウノルビシンのイミノ環を開環し、生成するアク
    シャル4′−アミノ基をトリフルオルアセチル化して、
    次式(IV) で示される化合物を形成し、この式(IV)で示される化合
    物を次式(V) で示されるその3′,4′−オキサゾリジン誘導体に変
    換し、この式(V)で示される化合物を酸性条件下で加水
    分解してRが水素原子である式(I)で示されるアントラ
    サイクリングリコシドを得、所望ならば、前記アントラ
    サイクリングリコシドを薬学的に許容されるその塩に変
    換し、 所望ならば、Rは水素原子である式(I)で示される前記
    アントラサイクリングリコシド又は薬学的に許容される
    その塩を臭素化し、得られた14−ブロム誘導体を加水
    分解して、Rが水酸基である式(I)で示されるアントラ
    サイクリングリコシドを得、更に所望ならば、Rが水酸
    基である式(I)で示されるアントラサイクリングリコシ
    ドを薬学的に許容されるその塩に変換する工程からなる
    方法。
  7. 【請求項7】アセトンに溶解した3′−デアミノ−4′
    −デオキシ−3′,4′−エピイミノダウノルビシン
    を、p−トルエンスルホン酸で処理して3′−デアミノ
    −3′−ヒドロキシ−3′−エピ−4′−デオキシ−
    4′−アミノダウノルビシンを得、次いで、これを無水
    トリフルオル酢酸と反応させて3′−デアミノ−3′−
    ヒドロキシ−3′−エピ−4′−デオキシ−4′−トリ
    フルオルアセトアミドダウノルビシンを得、これを乾燥
    ピリジンの存在下、無水トリフルオルメタンスルホン酸
    で処理することによりその3′−O−トリフルオルメタ
    ンスルホン酸誘導体に変換し、これを炭酸水素ナトリウ
    ム水溶液を用いて温和なアルカリで処理してその3′,
    4′−オキサゾリジン誘導体を得、これを塩化水素で酸
    性加水分解することにより、RがHである3′−デアミ
    ノ−3′−ヒドロキシ−4′−デオキシ−4′−アミノ
    ダウノルビシンをその塩酸塩として単離し、 更に所望ならば、これを臭素と反応させてその14−ブ
    ロム誘導体を得、これをギ酸ナトリウムの水溶液を用い
    て加水分解することにより、RがOHである式(I)で示
    される化合物を遊離の塩基として得、更にこれをその塩
    酸塩として単離する特許請求の範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】一般式(I) 〔式中、Rは水素原子又は水酸基である。〕 で示されるアントラサイクリングリコシド又は薬学的に
    許容されるその塩を含有する抗腫瘍剤。
JP61065042A 1985-03-28 1986-03-25 新規アントラサイクリングリコシド類,それらの製造方法及びそれらを含む抗腫瘍剤 Expired - Lifetime JPH0660191B2 (ja)

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