JPH0660151A - 設計支援装置 - Google Patents

設計支援装置

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Publication number
JPH0660151A
JPH0660151A JP4210048A JP21004892A JPH0660151A JP H0660151 A JPH0660151 A JP H0660151A JP 4210048 A JP4210048 A JP 4210048A JP 21004892 A JP21004892 A JP 21004892A JP H0660151 A JPH0660151 A JP H0660151A
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JP
Japan
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shape data
interference
interference check
check
design
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Pending
Application number
JP4210048A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ono
悟 小野
Junichi Kawabata
淳一 川畑
Kazuhisa Kiriyama
和久 桐山
Yoshihisa Kurusu
義久 来栖
Naoto Yoshida
直人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0660151A publication Critical patent/JPH0660151A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】CAD手段6は、設計の前後で変わった部分で
あることを示すフラグが付与された、対象物の配置状態
でのデータを作成する。対象物選定手段13は、記憶手
段7内の形状データのうちフラグ付与形状データに基づ
いてチェック対象となる第1対象物を選定する。対象領
域決定手段14は、選定した第1対象物の周囲に第1対
象物毎に別のチェック対象領域を設定する。被対象物認
識手段15は、その対象領域に含まれる形状データより
その第1対象物と干渉チェックを行う第2対象物を選定
する。選定した第1及び第2対象物の間で干渉チェック
を行う。 【効果】第1対象物は勿論、チェック対象領域から第2
対象物も簡単に特定できる。第2対象物をその領域にあ
るものに限定できるため、第2対象物の減少により干渉
チェック時間が著しく短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計支援装置に係り、
特に干渉チェックを行うのに好適な設計支援装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】計算機支援設計装置(CAD装置)を用
いて、機器の設計及びレイアウト設計等の設計作業を行
うことが通常行われている。この設計作業により得られ
た図形データ(例えば、3次元図形データ)に対して干
渉チェックが行われる。これにより、設計者は、干渉が
生じている部分を事前に知ることができ、その部分の設
計を、事前に干渉を解消するように修正することができ
る。従って、不具合の生じない製品を製作できる。
【0003】上記の干渉チェックの例として、特開平1
−291379 号公報,特開平2−50269号公報及び特開昭62
−114063号公報に示されたものがある。
【0004】特開平1−291379 号公報は、3次元の形状
物体を、任意の挿入面における2次元の切り口図形に置
き換えて、この2次元の切り口図形を用いて3次元物体
の干渉チェックを行う。この干渉チェックに際して、干
渉チェック対象物の3次元形状データを外部記憶装置か
ら読み出している。
【0005】特開平2−50269号公報では、2つの立体形
状モデルのうち一方の立体形状モデルを構成する一面と
他方の立体形状モデルを構成する一面との間で交線を算
出する。面の境界稜線に一致する交線が生じた場合は、
交線に一致する境界稜線を有する面について、面の内側
へ向かう方向ベクトルを算出する。この方向ベクトル
と、交線に一致する境界稜線を有していない他方の面を
示す情報とに基づいて、交線に一致する境界稜線を有す
る面が、他方の面の表面にあるか裏面にあるかを判定す
る。
【0006】特開昭62−114063号公報は、プラントに含
まれる設計対象物であるレイアウト対象物に対するレイ
アウト設計について述べている。レイアウト設計後、干
渉チェックを行うレイアウト対象物のレイアウト図形デ
ータであるレイアウト3次元形状データは、当該レイア
ウト対象物のコードの指定によって記憶装置から読み出
され表示装置に表示される。レイアウト対象物間の通路
に沿って人間を模擬した干渉点検体を移動させることに
よって、干渉点検体とその周囲のレイアウト対象物との
干渉チェックが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−291379 号公
報では、干渉チェック対象物の3次元形状データの記憶
装置からの取り出しは、設計者による干渉チェック対象
物の指定によって行なっていると考えられる。しかし、
設計者の指定に基づく干渉チェック対象物の関係データ
の取り出しは、構造の複雑な製品の設計、例えばプラン
トのレイアウト設計で得た3次元形状データに対して、
設計者の指定漏れによる干渉チェックの不実施個所を生
じる恐れがある。
【0008】特開昭62−114063号公報は、プラントのレ
イアウト設計で得られたレイアウト3次元形状データを
用いた干渉チェックを行なっている。この場合も、記憶
装置から呼び出された干渉チェック対象物のレイアウト
3次元形状データをもとに干渉チェックを行なってい
る。記憶装置からそのレイアウト3次元形状データの読
み出しは、設計者が干渉チェック対象物を指定すること
によって行なわれる。レイアウト対象物相互間での干渉
チェックを行なう場合も、設計者が干渉チェックを行な
うレイアウト対象物を指定する必要がある。レイアウト
対象物相互間での干渉チェックは、一方の干渉チェック
対象物だけでなく、これと干渉チェックを行なう相手側
のレイアウト対象物(干渉チェック被対象物という)も
指定する必要がある。プラントにおいては、多数の機器
及びそれらを接続する多数の配管系がレイアウトされて
おり、設計者によってプラントに含まれる干渉チェック
対象物及び干渉チェック被対象物を指定し、漏れなく干
渉チェックをすることは困難である。
【0009】このため、CAD装置において、干渉チェ
ック対象物及び干渉チェック被対象物を自動的に特定し
て漏れなく干渉チェックを行なうことが考えられる。し
かしながら、そのような干渉チェックを、ある空間的な
広がりを有するある設計対象領域に含まれる多数のレイ
アウト対象物に対して行なう場合には、結果的には、そ
の設計対象領域内に配置された全レイアウト対象物に対
する2つずつの組合せをすべて行なう必要が生じる。こ
れでは、干渉チェックの数が著しく多くなり、干渉チェ
ックに多大の時間が掛かることになる。
【0010】本発明の目的は、干渉チェックを行なう必
要のある対象物を簡単に特定でき干渉チェックに要する
時間を減少できる設計支援装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、干渉チェックを行な
う必要のある対象物を短時間に特定できる設計支援装置
を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、干渉が生じたときに
設計者がその干渉の解消を容易に行なえる設計支援装置
を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、干渉チェックに要す
る時間を短縮でき干渉の有無を精度よくチェックできる
設計支援装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、設計に
基づいた配置状態での対象物の形状データを作成するC
AD手段と、記憶された前記形状データのうち前記設計
の前後で変わった部分の前記形状データに基づいて干渉
チェックの対象となる第1対象物を選定する手段と、選
定された前記第1対象物の周囲に、前記第1対象物毎に
別の前記チェック対象領域を設定する領域設定手段と、
前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
づいて、該当する前記第1対象物との干渉チェックの対
象となる第2対象物を選定する手段と、選定された前記
第1及び第2対象物の各前記形状データを用いてこれら
の対象物の干渉チェックを行なう手段とを備えることに
よって達成できる。
【0015】本発明の他の目的の達成は、設計に基づい
た配置状態での対象物の形状データであって前記設計の
前後で変わった部分であることを示す情報が付与された
前記形状データを作成するCAD手段と、記憶された形
状データのうち前記情報が付与された形状データに基づ
いて干渉チェックの対象となる第1対象物を選定する手
段とを備えることによって可能である。
【0016】本発明の他の目的を達成する特徴は、干渉
チェック手段によって得られた干渉チェックの結果が干
渉ありであるとき、干渉チェックの対象となった第1及
び第2対象物の干渉を解消する対処案を求める手段と、
この干渉回避対処案を表示する表示装置とを備えたこと
にある。
【0017】本発明の他の目的は、干渉チェック手段
が、3次元形状データに基づいて作成された第1及び第
2対象物の各2次元投影図形を用いて干渉チェックを行
なう2次元干渉チェック手段、及び前記2次元干渉チェ
ック手段にて干渉ありと判定されたときに、前記第1及
び第2対象物の各前記3次元形状データを用いてこれら
の対象物の干渉チェックを行なう3次元干渉チェック手
段を有することによって達成できる。
【0018】
【作用】設計の前後で変わった部分の配置状態での形状
データに基づいて行われる第1対象物は勿論のこと、こ
の第1対象物に対するチェック対象領域から干渉チェッ
クの相手側となる第2対象物も簡単に特定できる。ま
た、第2対象物をそのチェック対象領域にある第2対象
物に限定できるので、第1対象物と干渉チェックする相
手の第2対象物の数が少なくなり、干渉に要する時間が
著しく短縮できる。設計の前後で変わった部分であるこ
とを示す情報が付与された配置状態での形状データが作
成されるので、干渉チェックを行なう必要のある第1対
象物を、上記形状データから選定すればよく、第1対象
物の特定が短時間にできる。
【0019】干渉が生じるときに第1及び第2対象物の
干渉を解消する対処案を表示するので、設計者は、その
干渉解消の対処案を考慮してその干渉を解消する修正を
容易に行える。
【0020】干渉チェックの一部のケースは最初に行わ
れる2次元干渉チェックで「干渉なし」と判定されるた
め、干渉チェックに要する時間が短縮される。また、2
次元干渉チェックで干渉があると判定された場合には3
次元干渉チェックで再度チェックされるので、干渉の有
無の判定精度が著しく向上する。
【0021】
【実施例】本発明の好適な一実施例を、プラントの機器
及び配管等のレイアウト設計を行なう設計支援装置(C
AD装置)を例にとって以下に説明する。
【0022】図2は、複数のCAD装置が設けられたC
ADシステムを示している。複数のCAD装置5は、信
号伝送路(LAN)3によってホスト計算機1に接続さ
れる。ホスト計算機1は、データファイルである記憶装
置2に接続される。ホスト計算機1は、記憶装置2とC
AD装置5との間での情報のやり取りを行なう、一種の
情報管理装置である。
【0023】各CAD装置5は、それぞれ、例えばワー
クステーションによって構成される。CAD装置5は、
図1に示すように、CAD手段6,メモリ7及び8,入
力装置であるキーボード9及びマウス10,ディスプレ
イ11、及び干渉チェック装置12を備える。メモリ7
及び8,入力装置,ディスプレイ11及び干渉チェック
装置12は、CAD手段6に接続される。干渉チェック
装置12は、干渉チェック対象物選定手段(以下、単に
対象物選定手段という)13,干渉チェック対象領域決
定手段(以下、単に領域決定手段という)14,干渉チ
ェック被対象物認識手段(以下、単に被対象物認識手段
という)15及び干渉チェック手段16を有する。
【0024】プラントのレイアウト設計、特に大規模な
プラントのレイアウト設計は、複数の設計者が分担範囲
を決めてそれぞれ別のCAD装置5を用いて分散処理に
より行なわれる。プラントのレイアウト設計は、機器の
レイアウト設計と配管のレイアウト設計に大別される。
通常は、機器レイアウト設計が終わった後に、配管レイ
アウト設計が行われる。設計者は、担当範囲の設計を開
始するにあたって、CAD装置5の操作によりホスト計
算機1に自分の担当範囲のCADデータを呼出す命令を
与える。該当するCADデータは、記憶装置2から呼び
出されてCAD装置5のメモリ7に格納される。ホスト計
算機1とCAD装置5との間の情報の伝送は、信号伝送
路3を介して行われる。そのCADデータは、プラント
を構成する構造物(設計対象物)であって既にレイアウ
ト設計が終わっている構造物のレイアウトされた状態で
の3次元形状データ、この3次元形状データに関する設
計管理データを含む。本実施例は、配管レイアウトを例
にとって説明するが、機器レイアウトでも同じである。
ただし、配管レイアウトを行う際において、記憶装置2
から呼び出した3次元形状データは、既にレイアウトさ
れている配管の3次元形状データ及びレイアウトされた
機器の3次元形状データを含む。その構造物は、レイア
ウト対象物であるとも言える。
【0025】図3は、レイアウト設計時にCAD手段6
で実行される処理手順を示す。まず、CAD装置5が起
動されると、設計対象である構造物の3次元形状データ
が作成される(ステップ6A)。レイアウト設計におい
ては、この構造物の3次元形状データは、レイアウトさ
れた状態での構造物の3次元形状データ、すなわち3次
元レイアウト形状データ(以下、単にレイアウト形状デ
ータという)である。なお、機器設計における構造物の
3次元形状データは、機器そのものあるいは機器を構成
する部品の3次元形状データである。ステップ6Aの終
了後、作成されたレイアウト形状データに対して干渉チ
ェックを行うべく、干渉チェックの指令が干渉チェック
装置12に出される(ステップ6B)。その後、ステッ
プ6C〜6Iの処理が実行される。ステップ6C〜6I
の処理の詳細は、後述する。
【0026】ステップ6Aの詳細な処理手順を図4によ
り説明する。最初に、レイアウト形状データ等のCAD
データが読み込まれる(ステップ20A)。これは、前
述した記憶装置2から読み込まれたレイアウト形状デー
タ等のCADデータを前述したようにメモリ7に格納す
ることである。設計者は、ステップ20Aで読み込んだ
レイアウト形状データのうち今から行うレイアウト設計
に関係する領域を、キーボード9等を用いて指定する。
この指定された領域内に含まれるレイアウト形状データ
が、メモリ7から呼び出されてディスプレイ11に出力
され、表示される(ステップ20B)。設計者は、ディ
スプレイ11に表示されたレイアウト形状データを見な
がら、レイアウト設計を開始する。このレイアウト設計
の形態には、データ新規入力,データの修正及びデータ
削除の3つの形態がある。データ新規入力は、元のレイ
アウト形状データに、新たなレイアウト設計によって得
られた新たなレイアウト形状データを付加することであ
る。データ修正は、元のレイアウト形状データの一部を
レイアウト設計により変更して他のレイアウト形状デー
タに変えることである。データ削除は、元のレイアウト
形状データの一部を削除することである。設計者は、
「データ新規入力」,「データ修正」及び「データ削
除」のいずれかのレイアウト設計の形態を示すデータ
(設計形態データという)をキーボード9から入力した
後、指定した形態のレイアウト設計を対話処理にて行
う。対話処理でCAD手段6は、構造物のレイアウトの
位置データ及びその構造物の形状データ等のレイアウト
データを入力する(ステップ20C)。ステップ20Cで
は、前述の設計形態データも入力される。ステップ20
Dは、入力された設計形態データが「データ新規入力」
である場合にはステップ20Eの処理に移る。ステップ
20Dの判定が「No」である場合には、ステップ20
Gでその設計形態データが「データ修正」であるか否か
の判定が行われる。この判定結果が「Yes」であれば
ステップ20Hの処理が実行され、それが「No」であ
れば設計形態データが「データ削除」であるとしてステ
ップ20Jが実行される。
【0027】ステップ20Eは、ステップ20Cで入力
した新たにレイアウトすべき構造物のレイアウトデータ
に基づいて、レイアウトするその構造物の形状データを
レイアウト位置データにて指定された位置に配置してな
るレイアウト形状データを作成する。更に、ステップ2
0Eは、その新たな構造物に対して作成したレイアウト
形状データを、元のレイアウト形状データに付加して得
られる新しいレイアウト形状データを作成する。ステッ
プ20Eは、その新しいレイアウト形状データをディス
プレイ11に表示する。ステップ20Fは、新たにレイ
アウトされた構造物のレイアウト形状データに、「新規
入力」のデータ更新フラグ(以下、単に更新フラグとい
う)を付与する。ステップ20Hは、ステップ20Cで
入力したレイアウトを変更すべき構造物のレイアウトデ
ータに基づいて変更されたレイアウト形状データを作成
し、元のレイアウト形状データを作成された変更レイア
ウト形状データに基づいて修正した新しいレイアウト形
状データを作成する。また、ステップ20Hは、その修
正によって得られた新しいレイアウト形状データをディ
スプレイ11に表示する。「修正」の更新フラグが、変
更されたレイアウト形状データに付与される(ステップ
20I)。ステップ20Cで入力した削除すべき構造物
のレイアウトデータに基づいて、元のレイアウト形状デ
ータからその構造物のレイアウト形状データを削除し、
それを削除した状態の新しいレイアウト形状データを作
成する(ステップ20J)。削除されたレイアウト形状
データに「削除」の更新フラグを付与する(ステップ2
0K)。以上の処理で得られたレイアウト形状データは
更新フラグと共にCAD手段6内の内部メモリ(図示せ
ず)に一時的に記憶される。なお、元のレイアウト形状
データは、本実施例のCAD装置5によって干渉チェッ
クが既に行われているデータであり、更新フラグが付与
されていない。
【0028】更新フラグが付与されたレイアウト形状デ
ータは、ステップ20E,20Hまたは20Jで得られ
た新しいレイアウト形状データのうち元のレイアウト形
状データから更新された部分を示す。換言すれば、更新
フラグが付与されたレイアウト形状データは、レイアウ
ト設計に基づいて変わった部分、すなわちレイアウト設
計の前後で変わった部分のレイアウト形状データであ
る。この更新フラグが付与されたレイアウト形状データ
を、更新データと称する。ステップ20E,20Hまたは
20Jで得られた新しいレイアウト形状データ(更新デ
ータを含む)は、メモリ7に記憶される(ステップ20
L)。そして、設計者がキーボード9より入力した設計
管理データ(設計日,設計者,設計のステータスデータ
等)が、ステップ20Lで記憶したレイアウト形状デー
タに対応させてメモリ7に記憶される(ステップ20
M)。また、設計者がキーボード9よりレイアウト設計
を継続する旨のデータを入力した場合には、ステップ2
0Nの判定が「Yes」となり、ステップ20B以降の
処理が繰り返される。
【0029】次に、ステップ6Bで干渉チェックの指令
が出される。この指令を受けて、対象物選定手段13
が、干渉チェックの対象となるレイアウトされた構造物
を選定する。本実施例におけるこの干渉チェック対象物
の選定は、CAD手段6を用いた設計によって得られた
レイアウト形状データ、すなわち更新データに基づいて
行なわれる。対象物選定手段13で実行される処理を図
5に基づいて説明する。更新データをメモリ7から抽出
する(ステップ13A)。この更新データの抽出には更
新フラグが利用される。すなわち更新フラグが付いてい
るレイアウト形状データが抽出される。ステップ13B
は、抽出した更新データに付与されている更新フラグが
「削除」を示すものでないか否かを判定する。判定が
「No」、すなわち更新フラグが「削除」を示すもので
ある場合には、ステップ13Eの処理に移る。その判定
が「Yes」である場合には、ステップ13Cに移行す
る。ステップ13Cは、「新規入力」または「修正」を
示す更新フラグが付与された更新データを干渉チェック
対象データとして選定する。これは、更新データのう
ち、「新規入力」または「修正」を示す更新フラグが付
与されたレイアウト形状データで示される構造物が、干
渉チェック対象物として選定されたことになる。「削
除」を示す更新フラグが付与されたレイアウト形状デー
タは、元のレイアウト形状データから削除されているの
で、干渉チェックの対象から除外できる。なお、元のレ
イアウト形状データは、干渉が生じていないデータであ
る。選定された干渉チェック対象データが属するエリア
単位でその選定された干渉チェック対象データの名称
(干渉チェック対象物の名称)を登録する(ステップ1
3E)。この名称は、メモリ8に記憶される。干渉チェ
ック対象データは、「新規入力」または「修正」を示す
更新フラグが付与されたレイアウト形状データである。
ステップ13Eは、抽出した全更新データについてステ
ップ13B〜13Dの処理が終了したか否かを判定す
る。終了でない場合は、判定が「Yes」になるまでス
テップ13B〜13Eの処理が繰り返される。対象物選
定手段13は、干渉チェック対象物の選定を、レイアウ
ト設計で変わった部分のレイアウト形状データ(更新フ
ラグを付与)に基づいて行なっているので、新たに干渉
チェックを行うべきレイアウト構造物を簡単にかつ正確
に決定できる。干渉チェックを行うべきレイアウト構造
物を自動的に決定できる。また、干渉チェック対象物
は、設計者が意識して指定することなく確実に特定でき
る。特に、「削除」の更新フラグを除く他の更新フラグ
に基づいて干渉チェック対象物を短時間に特定できる。
【0030】本実施例は、干渉チェック対象物の選定に
更新フラグを利用している。しかし、干渉チェック対象
物の選定の他の例として、CAD手段6によってステッ
プ20E,20Hまたは20Jで得られた新しいレイア
ウト形状データを、メモリ7内の、元のレイアウト形状
データの記憶エリアとは異なる記憶エリアに記憶させ、
対象物選定手段13によって、新しいレイアウト形状デ
ータの座標値から元のレイアウト形状データの座標値と
は異なる座標値を有する部分のレイアウト形状データを
抽出し、この抽出したレイアウト形状データに対応する
構造物を干渉チェック対象物とすることも考えられる。
この例は、干渉チェック対象物をレイアウト形状データ
の座標値から求めるので、前述の例に比べて面倒であり
選定に時間を要する。
【0031】対象物選定手段13による干渉チェック対
象物の選定が終了すると、領域決定手段14によって干
渉チェック領域の決定が行われる。干渉チェック領域の
決定は、領域決定手段14が図6の処理手順を実行する
ことにより行われる。メモリ8から全干渉チェック対象
データを抽出する(ステップ14A)。抽出された干渉
チェック対象データで規定される干渉チェック対象物
が、ルート計画物(例えば配管等の長物)であるか否か
が判定される(ステップ14B)。ステップ14Bの判定
が「Yes」のとき、ステップ14Cの処理、すなわち
干渉チェック対象物が配置されるルートを構成する各セ
グメントの端点の座標をその干渉チェック対象物に対す
る干渉チェック対象データに基づいて計算する。ここ
で、セグメントとは、干渉チェック対象物(例えば配管
等の長物)の1つの直線部(例えば図7のS1及びS
2部)に対応する。長物の干渉チェック対象物がある位
置で直角に曲がっている場合には、曲がり点の前後で少
なくとも2つの直線部が形成されるので、セグメントも
少なくとも2つ存在している。そして、それらのセグメ
ントが複数のエリアに属するか否かが判定される(ステ
ップ14D)。ここで、エリアの概念について説明す
る。通常、設計図面においては図7に示すように通り芯
19を表示して構造物の形状を表す場合がある。特に、
大きな構造の製品及び広い領域にレイアウトされたプラ
ント等の装置では、位置を簡単に把握するため通り芯1
9を図面上に図示することが行なわれている。この通り
芯は、図面のX方向及びY方向に縮尺された所定の間隔
(2次元平面の場合)で配置される。2次元平面では、
X方向において隣接した2本の通り芯R3及びR4とこ
れと直交するY方向において隣接する2本の通り芯RB
及びRCとで確定された領域がエリア22である。3次
元空間では、X,Y及びZ方向で同様に行なわれる。本
実施例では、レイアウトされた構造物が3次元的に広い
領域に配置されているので、通り芯19のデータもレイ
アウト形状データと共に記憶装置2に記憶されている。
ステップ14Dでの判定が「Yes」の場合に、各エリ
ア毎にそのエリア22に属する全セグメントを包含する
領域を計算により求める(ステップ14E)。この領域
は、例えば図7に示す23である。領域23を計算によ
り求めるとは、3次元空間での領域23の境界の座標値
を求めることである。この領域23は、干渉チェック対
象物を中心としこの干渉チェック対象物の周囲に範囲を
制限して形成されたものであり、干渉チェック対象物毎
に別々に形成される。また、領域23は、干渉チェック
対象物の外側を所定の厚み(例えば50cmあるいは70
cmといった厚み)を持って取り囲んでいる3次元的な仮
想空間である。所定の厚みの数値は、メモリ8にあらか
じめ記憶されている。領域23を画定している境界の座
標値は、干渉チェック対象物に上記所定の厚みを考慮し
て計算によって求める。ステップ14Dの判定が「N
o」の時には、全セグメントに対する領域23をステッ
プ14Eと同様にして求める(ステップ14F)。
【0032】ステップ14Bの判定が「No」の場合に
は、抽出された干渉チェック対象データで規定される干
渉チェック対象物が占める領域Aの広さを計算によって
求める(ステップ14G)。これは、まず干渉チェック
対象物の3次元モデルを作成して行なわれる。この3次
元モデルは、干渉チェック対象物及び干渉チェック被対
象物をそのまま現わす基本図形がある場合はこの基本図
形で、それがない場合はそれらの対象物を複数の小片に
細分化しこれらの小片に対応する基本図形の合成によ
り、それぞれ作成される。なお、球及び円柱のように形
状に円弧を有する基本図形に対しては多面体近似を行な
う。四角柱及び三角錐のように円弧を有しない基本図形
は、多面体近似を行なわずそのまま用いる。その基本図
形は、図8に示すようなものであり、メモリ8に記憶さ
れている。ステップ14Gでは、まず、作成された3次
元モデルが占める領域Aの広さ、すなわち3次元モデル
の外表面の座標値を計算する。領域Aが複数のエリアに
属するか否かが判定される(ステップ14H)。ステッ
プ14Hの判定が「Yes」であるとき、ステップ14
Iで、各エリア毎にそのエリア22に属する干渉チェッ
ク対象物の3次元モデルに対する領域23を計算によっ
て求める。その判定が「No」の時には、干渉チェック
対象物の3次元モデルに対する領域23を計算によって
求める(ステップ14J)。ステップ14E,14F,
14Iまたは14Jで求められた領域23を、干渉チェ
ック領域として定義する(ステップ14K)。定義され
た干渉チェック領域は、メモリ8に記憶される。ステッ
プ14Lは、ステップ14Aで抽出した全干渉チェック
対象データに対してステップ14B以降の処理を行った
か否かを判定する。「No」の場合はステップ14B〜
14Lの処理が繰り返される。ステップ14Lの判定が
「Yes」の場合は、領域決定手段14での処理が終了
し、被対象物認識手段15によって干渉チェック被対象
物が認識される。本実施例は、領域決定手段14によっ
て、干渉チェック領域を自動的に決定できる。また、干
渉チェック領域を狭い範囲に制限できるので、後述する
被対象物認識手段15によって求められる干渉チェック
被対象物の数を少なくできる。これは、干渉チェックに
要する時間を短縮するのに貢献する。
【0033】図9は、被対象物認識手段15で実行され
る処理手順を示している。メモリ8から呼び出した干渉
チェック領域内に含まれる全構造物のレイアウト形状デ
ータをメモリ7から読み込む(ステップ15A)。読み
込まれたレイアウト形状データを被干渉チェック対象デ
ータとして選定する(ステップ15B)。この選定され
たレイアウト形状データにて特定される構造物が、干渉
チェック被対象物である。選定された干渉チェック被対
象物が属するエリア22毎にその選定された被干渉チェ
ック対象データの名称(干渉チェック被対象物の名称)
を登録する(ステップ15C)。この名称は、メモリ8
に記憶される。干渉チェック領域を前述したように決定
できかつ元のレイアウト形状データに更新フラグが付与
されていないので、干渉チェックに必要な干渉チェック
被対象物を自動的に簡単に特定できる。干渉チェック対
象物との干渉の相手となる干渉チェック被対象物は、被
対象物認識手段15によって設計者が意識してして指定
することなく特定できる。干渉チェック手段16は、干
渉チェック対象物と干渉チェック被対象物との間で干渉
チェックを行なう。図10は、干渉チェック手段16で
行なわれる干渉チェックの処理を示す。干渉チェック対
象空間である干渉チェック領域を認識する(ステップ1
6A)。この干渉チェック領域の認識は、メモリ8に記
憶されている干渉チェック領域のデータを呼び出して行
なわれる。干渉チェック領域は、図11に示すように、
座標系の3軸、つまりX,Y及びZ軸のうち2軸により
作られる3平面、すなわちXY平面,YZ平面及びZX
平面に平行な6面により定義される。この干渉チェック
領域に含まれる干渉チェック対象物と干渉チェック被対
象物との二次元干渉チェックを行なう(ステップ16
B)。二次元干渉チェックは、干渉チェック対象物及び
干渉チェック被対象物をX,Y及びZ軸上での直行する
3平面に投影された3投影図での干渉をそれぞれチェッ
クする。ステップ16Bで「干渉なし」と判定された場
合には、2次元干渉チェックによって両対象物が干渉し
ていることを示す。この結果は、ステップ16Dでメモ
リ8に記憶される。次に、ステップ16Eの判定、すな
わち他の干渉チェック領域があるか否かの判定が行なわ
れる。ステップ16Eの判定が「No」の場合に干渉チ
ェックの処理が終了する。しかし、その判定が「Ye
s」の場合はステップ16Aの処理に戻る。ステップ1
6Bで「干渉あり」と判定された場合は、ステップ16C
の3次元干渉チェックが行なわれる。3次元干渉チェッ
クは、干渉チェック対象物の3次元形状と干渉チェック
被対象物の3次元形状を用いて行なわれる。ステップ1
6Cは、更に、干渉している場合に、干渉チェック対象
物と干渉チェック被対象物とが干渉している位置を求め
る。ステップ16Cの処理が終わると、3次元干渉チェ
ックによる結果、すなわち「干渉あり」または「干渉な
し」が、ステップ16Dによりメモリ8に記憶される。
「干渉あり」の場合は、干渉位置のデータもメモリ8に
記憶される。その後、ステップ16Eの判定が実行され
る。この判定が「No」の場合には干渉チェックの処理
が終了する。ステップ16Eの判定が「Yes」の場合
は再びステップ16A以降の処理を実行する。
【0034】2次元干渉チェック(ステップ16)の詳
細手順を図12に示す。ステップ16Aにて認識した干
渉チェック領域に対して2次元投影面を決定する(ステ
ップ21A)。すなわち、その干渉チェック領域を構成
する互いに直行する3平面を2次元投影面として決定す
る。ステップ21Bは、それらの3つの2次元投影面で
ある平面に細かい格子を作成する。図13は、上記の各
平面に形成された格子を示す。格子の作成によって、図
13に示す多数の矩形の升目が形成される。図8に示す
基本図形を用いて、前述したように干渉チェック対象物
及び干渉チェック被対象物の3次元モデルを作成する
(ステップ21C)。干渉チェックを行なうに際して、
干渉チェック被対象物の3次元モデルについて、上記の
3つの2次元投影面のうちの1つの投影面への投影を行
なう(ステップ21D)。更に、干渉チェック対象物の
3次元モデルについて、干渉チェック被対象物を投影し
た2次元投影面への投影を行なう(ステップ21E)。
図14は、干渉チェック被対象物及び干渉チェック対象
物を、1つの投影面に投影して得られるそれぞれの2次
元図形を示す。干渉チェック対象物の投影図形と干渉チ
ェック被対象物の投影図形が存在する、すなわちこれら
の投影図が重なりあっている部分の升目(ステップ21
Bで作成)を選定する(ステップ21F)。ステップ2
1D〜21Fの処理が3つの投影面に対して終了したか
を、判定する(ステップ21G)。この判定が「No」
であれば、他の投影面に対してステップ21D〜21F
の処理を繰り返す。その判定が「Yes」であれば、ス
テップ21Hの処理を実行する。ステップ21Hは、ス
テップ21Fで1つの投影面に対して選定された各升目
毎にその升目内で、干渉チェック対象物と干渉チェック
被対象物との投影図形がオーバーラップしているか否か
を判定する。升目内に干渉チェック対象物及び干渉チェ
ック被対象物の投影図形が存在していても、それらの投
影図形が互いにずれていれば両者の投影図形がオーバー
ラップしているとは言えない。ステップ21Fで選定さ
れた升目が複数ある場合は1つの升目においても両者の
投影図形がオーバーラップしている場合は、ステップ2
1Hの判定は「Yes」となる。両者の投影図形がオー
バーラップしている升目が1つもない場合は、ステップ
21Hの判定は「No」となる。干渉チェック対象物及
び干渉チェック被対象物の投影図形がオーバーラップし
ている事例としては、図15に示すものがある。ステッ
プ21Hの判定が「Yes」であるときは、該当する1
つの2次元の投影面で干渉チェック対象物と干渉チェッ
ク被対象物とが干渉していることを示している。ステッ
プ21D,21E,21F及び21Hは、2次元の干渉
チェック手段の中枢部であるといえる。
【0035】ステップ21Hの判定が「Yes」のとき
は、ステップ21F及び21Hで得られたデータを3次
元干渉チェック用のデータとしてメモリ8に記憶する
(ステップ21I)。ステップ21Hの判定が「No」
の場合には、ステップ21F及び21Hで得られたデー
タを3次元干渉チェック用のデータとして登録しない
(ステップ21J)。ステップ21H〜21Jのうち該
当する処理が3つの投影面に対して終了したかを、判定
する(ステップ21K)。この判定が「No」であれ
ば、他の投影面に対してステップ21H〜21Jのうち
必要な処理を繰り返す。その判定が「Yes」であれ
ば、ステップ21Lの処理を実行する。ステップ21L
は、少なくとも1つの投影面で干渉チェック対象物と干
渉チェック被対象物とが干渉していないか否かを判定す
る。この判定は、2次元干渉チェックの最終判定であ
り、ステップ21Hの判定結果に基づくものである。ス
テップ21Hが少なくとも1つの投影面で干渉なし判定し
た場合には、ステップ21Lの判定も「干渉なし」とな
る。この場合は、次に、前述のステップ16C及び16
Dの処理が実行される。ステップ21Lの判定が「N
O」、すなわち「干渉あり」となった場合には前述のス
テップ16Eの3次元干渉チェックの処理が行なわれ
る。
【0036】ステップ16Eの3次元干渉チェックは、
図16に示す手順にて行なわれる。ステップ27Aは、
3次元干渉チェックを行なう。この3次元干渉チェック
は、前述したように対象物選定手段13にて選定した干
渉チェック対象物及び被対象物認識手段15により認識
した干渉チェック被対象物の3次元形状を用いて行なわ
れる。これらの対象物の3次元形状は、ステップ21C
で得た3次元モデルで現わされる。この3次元モデル
は、ステップ21Cの処理で述べたように、図8に示す
1つの基本図形により、または複数の基本図形の組合せ
により現わされる。3次元干渉チェックは、原理的に
は、干渉チェック対象物の3次元モデルの少なくとも一
部が、干渉チェック被対象物の3次元モデル内に挿入さ
れているか否かまたは干渉チェック被対象物の3次元モ
デルの表面に接触しているか否かを判定するものであ
る。
【0037】ステップ27Aの処理が終わると、ステッ
プ27Aのチェック結果に基づいてステップ27Bの判
定が行なわれる。ステップ27Aで「干渉なし」となっ
た場合には、ステップ27Bの判定は「No」となり、
ステップ16Eの処理が終了する。ステップ27Aで
「干渉あり」となった場合には、ステップ27Bの判定
は「Yes」となり、ステップ27Dの処理が行なわれ
る。ステップ27Dは、干渉チェック対象物の3次元モ
デルの少なくとも一部が、干渉チェック被対象物の3次
元モデルと干渉している位置を求める。これは、両対象
物の座標値を用いることによって可能となる。ステップ
27Dの処理が終了した場合でも、ステップ16Eの処
理が終了する。ステップ27Aで得られた干渉チェック
結果及びステップ27Dで得られた干渉位置の各データ
は、ステップ16Fでメモリ8に記憶される。
【0038】そのステップ27Aで行なわれる3次元干
渉チェックの具体的な処理を、図17及び図18を用い
て説明する。図17の処理手順は、球(干渉チェック対
象物)と四角錐(干渉チェック被対象物)との干渉チェ
ックを行なうものである。ステップ24Aは、球の中心
cが四角錐の内部に位置するか否かを判定する。中心C
が四角錐の内部に位置する場合(図18(a)を参照)
には、「干渉あり」としてメモリ8に登録する(ステッ
プ24F)。中心Cが四角錐の内部に位置しない場合に
は、四角錐の側面の選択が行なわれる(ステップ24
B)。そして、球の中心Cから四角錐の側面までの距離
dを求める(ステップ24C)。次に、距離dが球の半
径rよりも小さいか否かを判定する(ステップ24
D)。ここで、距離dが球の半径rよりも小さいと判定
された場合、すなわち球が四角錐のある側面に接してい
る場合(図18(b)を参照)には、前述のステップ1
6Fで「干渉あり」としてメモリ8に登録される。ステ
ップ24Dで、距離dが球の半径rよりも小さくないと
判定された場合(図18(c)のように球と四角錐が完
全に離れている)には、四角錐のすべての面でステップ
24B〜24Dの処理が終了したか否かを判定する(ス
テップ24E)。「No」の場合にはステップ24B以
降の処理が繰り返され、「Yes」の場合は処理を終了
する。図18(c)の状態は、球と四角錐が干渉してい
ない状態である。
【0039】干渉チェック手段16で最初に2次元干渉
チェックを行ない2次元干渉チェックで「干渉あり」と
の結果が得られた場合に3次元干渉チェックとを実行す
る効果について説明する。最初に2次元干渉チェックを
用いることにより計算時間を要する3次元干渉チェック
の実行確率を低減できる。このため、干渉チェックに要
する時間を著しく短縮できる。実行確率は低いが3次元
干渉チェックを行なうことによって精度のよい干渉結果
を得ることができる。図19は、この効果を具体的に示
している。図19は、本図の(ii)に示した物体25と
曲がり配管26との間で行なった本実施例による干渉チ
ェックの結果を示したものである。その(ii)は、物体
25の下部の一部の側面に凹部が形成されており、この
凹部に曲がり配管26が配置された構造を示す。曲がり
配管26はその凹部内に配置されているが物体25とは
離れている。このような関係にある物体25と曲がり配
管26との2次元干渉チェックを行なうと図19のケー
ス(1)に示すような結果となる。すなわちZ方向の投
影図,Y方向の投影図及びX方向の投影図とも、物体2
5と曲がり配管26が重なっている。このため、2次元
干渉チェックは、両者は干渉しているとの結果になる。
しかしながら、3次元干渉チェックでは、干渉していな
いとの結果になる。図19の(ii)に示した曲がり配管
26が物体25から更に離れた場合には、2次元干渉チ
ェックで図19のケース(2)のようなZ方向の投影図
が得られる。この投影図において、曲がり配管26及び
物体25の投影図形が離れている。従って、2次元干渉
チェックでは「干渉なし」との結果を得る。この場合
は、3次元干渉チェックは実行されない。
【0040】3次元干渉チェックは、干渉チェック対象
物及び干渉チェック被対象物を図8に示す基本図形を用
いて忠実に3次元モデル化するので、漏れがなく精度の
高い干渉チェックを行なうことができる。
【0041】以上で干渉チェック装置12を用いた干渉
チェックの処理が終了する。具体的には図10に示すス
テップ16Dまたは16Gの判定が「No]になったと
き、干渉チェック手段16は、CAD手段6に干渉チェ
ック完了信号を出力する。
【0042】CAD手段6は、その完了信号を入力して
図3のステップ6Cの処理を実行する。これによって、
メモリ8内の干渉チェックの結果等の情報が読み出され
入力される(ステップ6C)。ステップ6Dは、入力し
た干渉チェック結果に基づいて干渉なしか否かを判定す
る。ステップ6Dが「No」すなわち「干渉なし」と判
定した場合は、ステップ6Fの処理を行なう。ステップ
6Dが、「Yes」すなわち「干渉あり」と判定した場
合は、ステップ6Eの処理を実行する。ステップ6E
は、干渉チェック対象物及び干渉チェック被対象物との
干渉解消対策案を作成する。干渉解消対策案は、主に、
後からレイアウトを行なった干渉チェック対象物を干渉
を解消するために必要な移動距離等の情報である。ステ
ップ6Eは、干渉解消対策案として、前述のステップ2
7Dで求めた干渉位置のデータ、この干渉位置に関係す
る干渉チェック対象物及び干渉チェック被対象物のレイ
アウト形状データに基づいて、干渉解消のために後から
レイアウトされた干渉チェック対象物を移動させなけれ
ばならない距離と移動方向を求める。干渉解消のための
移動距離は、それらの干渉位置における干渉チェック対
象物及び干渉チェック被対象物のレイアウト形状データ
の座標値に基づいて計算される。ステップ6Fによっ
て、干渉チェックの結果がディスプレイ11に出力され
表示される。図20は、ステップ6Cにより表示された
「干渉あり」の場合における情報の表示例を示す。球2
8Aおよび28Bは、干渉が生じている位置を示してお
り、赤色で示される。設計者は、干渉位置の詳細な情報
を知りたい場合にはマウス10で球の位置、例えば球2
8Bの位置をピックする。この操作により、干渉に関す
る該当する情報がメモリ8から呼び出され、その情報が
ディスプレイ11に表示される。図21は、球28Bの
干渉位置での詳細な情報の表示例を示す。この詳細情報
には、ステップ6Eで求めた干渉解消の対処案も表示さ
れる。設計者は、それらの情報によって、干渉を起こし
ている対象物,干渉位置及び干渉解消の対処案を知るこ
とができ、後述の干渉部分を解消する修正のためのレイ
アウト設計がやりやすくなる。ステップ6Fによってデ
ィスプレイ11に表示される干渉チェックの結果は、干
渉チェック手段16ですべての干渉チェック対象物と干
渉チェック被対象物との間で行なった干渉チェックの結
果である。「干渉なし」の場合も、当然、ディスプレイ
11に表示される。
【0043】ステップ6Gは、ステップ6Dと同様に、
「干渉あり」に対して「Yes」及び「No」を判定す
る。ステップ6Gが「Yes」と判定した場合は、干渉
が生じている部分に対して干渉を解消するためのレイア
ウト設計を行ないレイアウト形状データを修正する必要
がある。この場合は、再度、ステップ6A、すなわち図
4の処理手順が実行される。設計者は、図20及び21
に示された情報により修正すべき個所を的確に把握して
いるので、修正レイアウト設計を適切に行なうことがで
きる。この修正によって得られたレイアウト形状データ
には、ステップ20Iによって更新フラグが付与され
る。そして、干渉チェック装置12による干渉チェック
が再度実施される。ステップ6Gが「No」と判定され
た場合は、ステップ6Hにてディスプレイ11にレイア
ウト設計が終了か否かを設計者に問うメッセージを表示
する。設計者は別の領域に対するレイアウト設計を行な
いたいと思った場合は、キーボード9から「継続」と入
力する。この場合には、ステップ6Hの判定が「No」
となり、別の領域に対してステップ6A以下の処理が実
行される。キーボード9から「終了」と入力された場合
は、ステップ6Iの処理が実行される。レイアウト設計
にて得られメモリ7に記憶されている更新フラグが付与
されたレイアウト形状データ、更新フラグが付与されて
いないレイアウト形状データ及び設計管理データを、記
憶装置2に記憶させるためにホスト計算機1に出力す
る。ホスト計算機1は、「データ新規入力」,「データ
修正」及び「データ削除」の各更新フラグ及び設計管理
データに基づいて、新規作成,修正及び削除の個所の履
歴データを作成し、記憶装置2に記憶させる。更に、ホ
スト計算機1は、それらのデータを入力して記憶装置2
に記憶しているレイアウト形状データ及び設計管理デー
タを更新する。この更新にあたって、ホスト計算機1
は、更新フラグが付与されているレイアウト形状データ
を、そのフラグを削除して記憶装置2に記憶させる。こ
のため、次回のレイアウト設計でCAD装置5を起動し
たとき、更新フラグが付与されていないレイアウト形状
データが記憶装置2から呼び出されてメモリ7に記憶さ
れる。
【0044】本実施例は、レイアウト設計によって変わ
った部分のレイアウト形状データに基づいて特定された
干渉チェック対象物を中心とし、その干渉チェック対象
物の周囲に範囲を制限して干渉チェック対象物毎に干渉
チェック領域を、設定し、この干渉チェック領域に含ま
れる、レイアウト対象物を干渉チェックの相手である干
渉チェック被対象物として特定するので、干渉チェック
被対象物の特定が簡単になり、干渉チェックを早く実施
することができる。また、特定される干渉チェック被対
象物の数も少なくなるので、干渉チェックに要する時間
が著しく短縮される。設計者が意識して指定することな
く干渉チェックをすべき少なくとも2つの対象物を特定
できる。設計者が干渉チェックすべき対象物を指定する
と、対象物の指定忘れ等により干渉チェックが行なわれ
ない対象物が生じる可能性があるが、本実施例は、この
ような危険性を防止できる。
【0045】通常、設計者は、朝、記憶装置2からCA
Dデータを取り出してCAD装置5のメモリ7に読み込
ませ、そのCADデータを利用するレイアウト設計をC
AD装置5を用いて行ない、その日の夕方にCAD装置
5を用いて1日に行なったレイアウト設計によって変わ
った部分の干渉チェックを行ない、干渉がない場合に1
日でえられたレイアウト形状データを記憶装置2に記憶
させるといった一連の設計を行なう。このようなレイア
ウト設計を、設計者は、自分の担当範囲で異なる部分に
対して毎日繰り返す。このような状態を図22の「作業
手順」の項に示す。図22は、あるプラントにおけるレ
イアウト対象物に対するレイアウト設計と干渉チェック
とのペアの処理を所定の周期(例えば1日毎)で定期的
に繰り返し行なった場合における干渉チェックの対象に
なるデータの個数及び干渉チェックの回数を示してい
る。例えば、毎日のレイアウト設計において、干渉チェ
ックの対象になるデータの個数が50個生じるとする。
設計者による干渉チェックに必要な対象物の指定漏れを
避けるために自動的に対象物を指定する従来のCAD装
置では、干渉チェック対象物と干渉チェック被対象物と
を制限して特定できないため、レイアウト設計によって
得られ累積された全データを、毎日のレイアウト設計終
了後の干渉チェックの対象としていた。このため、レイ
アウト設計が毎日行なわれるたびに干渉チェックの対象
となるデータが増大し、干渉チェックの回数も増大す
る。これでは、干渉チェックに要する時間が毎日増加す
ることになる。これに対して、図1のCAD装置5を用
いた本実施例では、毎日、レイアウト設計によって更新
のあったデータのみを毎日の干渉チェックの対象とする
ので、毎日の干渉チェックの対象となるデータ数は等し
く干渉チェックの回数も同じ回数となる。これは、干渉
チェックに要する時間の著しい低減につながる。
【0046】
【発明の効果】本発明の特徴によれば、第1対象物の特
定は勿論のこと、この第1対象物に対するチェック対象
領域内から干渉チェックの相手側となる第2対象物を簡
単に特定できる。また、第2対象物をそのチェック対象
領域内にあるものに限定できるので、第2対象物の数が
少なくなり、干渉に要する時間が著しく短縮できる。
【0047】本発明の他の特徴によれば、干渉チェック
を行なう必要のある第1対象物を、設計の前後で変わっ
た部分であることを示す情報が付与された配置状態での
形状データから選定すればよく、第1対象物の特定が短
時間にできる。
【0048】本発明の他の特徴によれば、設計者は、そ
の干渉解消の対処案を考慮してその干渉を解消する修正
を容易に行える。
【0049】本発明の他の特徴によれば、最初に行われ
る2次元干渉チェックで「干渉なし」と判定されるケー
スが生じるため、干渉チェックに要する時間が短縮され
る。また、2次元干渉チェックで干渉があると判定され
た場合には3次元干渉チェックで再度チェックされるの
で、干渉の有無の判定精度が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例であるCAD装置の構
成図である。
【図2】図1のCAD装置を用いて構成されたCADシ
ステムの構成図である。
【図3】図1のCAD手段で実行される処理手順の説明
図である。
【図4】図3のステップ6Aの詳細処理手順の説明図で
ある。
【図5】図1の干渉チェック対象物選定手段で実行され
る処理手順の説明図である。
【図6】図1の干渉チェック対象領域決定手段で実行さ
れる処理手順の説明図である。
【図7】図6に示すエリア及びセグメントの概念を示す
説明図である。
【図8】レイアウト対象物の形状を模擬するための基本
図形の説明図である。
【図9】図1の干渉チェック被対象物認識手段で実行さ
れる処理手順の説明図である。
【図10】図1の干渉チェック手段で実行される処理手
順の説明図である。
【図11】干渉チェック空間を定義する座標軸を示す説
明図である。
【図12】図10のステップ16Aの詳細処理手順の説
明図である。
【図13】2次元投影面に形成された格子の説明図であ
る。
【図14】2次元投影面に投影して得られる干渉チェッ
ク対象物及び干渉チェック被対象物の各2次元図形の説
明図である。
【図15】干渉チェック対象物及び干渉チェック被対象
物の各2次元図形の種々のオーバーラップの状態を示す
説明図である。
【図16】図10のステップ16Eの詳細処理手順の説
明図である。
【図17】図16のステップ27Aの具体的な処理手順
の一例を示す説明図である。
【図18】図17の処理手順における干渉及び非干渉の
具体例を示す説明図である。
【図19】図10の処理手順の実行によって得られる効
果を示す説明図である。
【図20】図3のステップFの処理でディスプレイに表
示される情報の一例を示す説明図である。
【図21】図20の干渉位置28Bに関する詳細な表示
情報の一例を示す説明図である。
【図22】図1の実施例を用いてレイアウト設計及び干
渉チェックのペアの処理を所定の周期で繰り返し行なっ
た場合における干渉チェックの対象になるデータの個数
及び干渉チェックの回数を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ホスト計算機、2…記憶装置、3…信号伝送路、5
…CAD装置、6…CAD手段、78…メモリ、9…キ
ーボード、11…ディスプレイ、12…干渉チェック装
置、13…干渉チェック対象物選定手段、14…干渉チ
ェック対象領域決定手段、15…干渉チェック被対象物
認識手段、16…干渉チェック手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 来栖 義久 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設計に基づいた配置状態での対象物の形状
    データを作成するCAD手段と、 複数の前記対象物に対する形状データを記憶する記憶手
    段と、 前記記憶された形状データのうち前記設計の前後で変わ
    った部分の前記形状データに基づいて干渉チェックの対
    象となる第1対象物を選定する手段と、 選定された前記第1対象物の周囲に、前記第1対象物毎
    に別の前記チェック対象領域を設定する領域設定手段
    と、 前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1対象物との干渉チェックの対
    象となる第2対象物を選定する手段と、 選定された前記第1及び第2対象物の各前記形状データ
    を用いてこれらの対象物の干渉チェックを行なう手段と
    を備えたことを特徴とする設計支援装置。
  2. 【請求項2】設計に基づいた配置状態での対象物の形状
    データを作成するCAD手段と、 複数の前記対象物に対する形状データを記憶する記憶手
    段と、 前記記憶された形状データのうち前記設計の前後で変わ
    った部分の前記形状データに基づいて干渉チェックの対
    象となる第1対象物を選定する手段と、 選定された前記第1対象物の周囲に、前記第1対象物毎
    に範囲が制限された前記チェック対象領域を設定する領
    域設定手段と、 前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1対象物との干渉チェックの対
    象となる第2対象物を選定する手段と、 選定された前記第1及び第2対象物の各前記形状データ
    を用いてこれらの対象物の干渉チェックを行なう手段と
    を備えたことを特徴とする設計支援装置。
  3. 【請求項3】設計に基づいた配置状態での対象物の形状
    データであって前記設計の前後で変わった部分であるこ
    とを示す情報が付与された前記形状データを作成するC
    AD手段と、 複数の前記対象物に対する形状データを記憶する記憶手
    段と、 前記記憶された形状データのうち前記情報が付与された
    形状データに基づいて干渉チェックの対象となる第1対
    象物を選定する手段と、 選定された前記第1対象物の周囲に、前記第1対象物毎
    に別の前記チェック対象領域を設定する領域設定手段
    と、 前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1対象物との干渉チェックの対
    象となる第2対象物を選定する手段と、 選定された前記第1及び第2対象物の各前記形状データ
    を用いてこれらの対象物の干渉チェックを行なう手段と
    を備えたことを特徴とする設計支援装置。
  4. 【請求項4】前記干渉チェック手段によって得られた干
    渉チェックの結果を表示する表示装置を備えた請求項
    1,2または3の設計支援装置。
  5. 【請求項5】前記干渉チェック手段によって得られた干
    渉チェックの結果が干渉ありであるとき、干渉チェック
    の対象となった前記第1及び第2対象物の干渉を解消す
    る対処案を求める手段と、前記干渉回避対処案を表示す
    る表示装置とを備えた請求項1の設計支援装置。
  6. 【請求項6】前記干渉チェック手段は、前記第1及び第
    2対象物が干渉していると判定したとき、それらの対象
    物で干渉が生じている部分を求めるように構成されてい
    る請求項1の設計支援装置。
  7. 【請求項7】複数の基本図形を記憶する手段を有し、前
    記領域設定手段が、前記基本図形を用いて前記選定され
    た第1対象物のモデルを作成し、前記チェック対象領域
    を、前記モデルを用いこのモデルの周囲に形成する請求
    項1の設計支援装置。
  8. 【請求項8】設計に基づいた配置状態での対象物の3次
    元形状データを作成するCAD手段と、 複数の前記対象物に対する3次元形状データを記憶する
    記憶手段と、 前記記憶された3次元形状データのうち前記設計の前後
    で変わった部分の前記3次元形状データに基づいて干渉
    チェックの対象となる第1対象物を選定する手段と、 選定された前記第1対象物の周囲に、前記第1対象物毎
    に別の前記チェック対象領域を設定する領域設定手段
    と、 前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1対象物との干渉チェックの対
    象となる第2対象物を選定する手段と、 選定された前記第1及び第2対象物の干渉チェックを行
    なう手段とを備え、 前記干渉チェック手段が、前記3次元形状データに基づ
    いて作成された前記第1及び第2対象物の各2次元投影
    図形を用いて干渉チェックを行なう2次元干渉チェック
    手段、及び前記2次元干渉チェック手段にて干渉ありと
    判定されたときに、前記第1及び第2対象物の各前記3
    次元形状データを用いてこれらの対象物の干渉チェック
    を行なう3次元干渉チェック手段を有することを特徴と
    する設計支援装置。
  9. 【請求項9】前記干渉チェック手段によって得られた干
    渉チェックの結果を表示する表示装置を備えた請求項8
    の設計支援装置。
  10. 【請求項10】前記干渉チェック手段によって得られた
    干渉チェックの結果が干渉ありであるとき、干渉チェッ
    クの対象となった前記第1及び第2対象物の干渉を回避
    する対処案を求める手段と、前記干渉回避対処案を表示
    する表示装置とを備えた請求項8の設計支援装置。
  11. 【請求項11】前記干渉チェック手段は、前記第1及び
    第2対象物が干渉していると判定したとき、それらの対
    象物で干渉が生じている部分を求めるように構成されて
    いる請求項8の設計支援装置。
  12. 【請求項12】レイアウト設計に基づいたレイアウト後
    の対象物の形状データを作成するCAD手段と、 複数の前記レイアウト対象物に対する形状データを記憶
    する記憶手段と、 前記記憶された形状データのうち前記設計の前後で変わ
    った部分の前記形状データに基づいて干渉チェックの対
    象となる第1レイアウト対象物を選定する手段と、 選定された前記第1レイアウト対象物の周囲に、前記第
    1レイアウト対象物毎に別の前記チェック対象領域を設
    定する領域設定手段と、 前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1レイアウト対象物との干渉チ
    ェックの対象となる第2レイアウト対象物を選定する手
    段と、 選定された前記第1及び第2レイアウト対象物の各前記
    形状データを用いてこれらのレイアウト対象物の干渉チ
    ェックを行なう手段とを備えたことを特徴とする設計支
    援装置。
  13. 【請求項13】複数の構成要素を含む設計対象物を分散
    して設計する複数のCAD装置と、 前記各CAD装置で作成された複数の構成要素の配置状
    態での形状データを記憶する記憶装置と、 前記各CAD装置と前記記憶装置との間でやり取りされ
    る前記構成要素形状データの管理を行なう情報管理装置
    とを備え、 前記CAD装置が、 設計に基づいた前記構成要素の配置状態における形状デ
    ータを作成し、干渉チェックが終了した前記形状データ
    を前記記憶装置に記憶させるために前記情報管理装置に
    出力するCAD手段と、 前記記憶装置から呼び出した前記構成要素に対する形状
    データ及び前記CAD手段で作成された前記形状データ
    を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記形状データのうち前
    記設計の前後で変わった部分の前記形状データに基づい
    て干渉チェックの対象となる第1構成要素を選定する手
    段と、 選定された前記第1構成要素の周囲に、前記第1構成要
    素毎に別の前記チェック対象領域を設定する領域設定手
    段と、 前記記憶手段に記憶されている前記形状データであって
    前記チェック対象領域内に含まれる前記形状データに基
    づいて、該当する前記第1構成要素との干渉チェックの
    対象となる第2構成要素を選定する手段と、 選定された前記第1及び第2構成要素の各前記形状デー
    タを用いてこれらの構成要素の干渉チェックを行なう手
    段とを備えたことを特徴とする設計支援装置。
  14. 【請求項14】設計に基づいた配置状態での対象物の形
    状データを作成するCAD手段、複数の前記対象物に対
    する形状データを記憶する記憶手段、及び第1の前記対
    象物と他の第2の前記対象物との干渉をチェックする干
    渉チェック手段を有するCAD装置を用いた前記設計と
    前記干渉チェックの対の処理を、周期的に行なう設計支
    援方法。
  15. 【請求項15】請求項14の設計支援方法であって、 前記干渉チェックを、 前記記憶された形状データのうち前記設計の前後で変わ
    った部分の前記形状データを用いて選定された前記第1
    対象物と、 選定された前記第1対象物の周囲で前記第1対象物に対
    して専用に設定された前記チェック対象領域内に含まれ
    る前記形状データを用いて、選定された前記第2対象物
    とに基づいて行なうことを特徴とする設計支援方法。
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