JPH0660106B2 - 生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法 - Google Patents
生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法Info
- Publication number
- JPH0660106B2 JPH0660106B2 JP60256151A JP25615185A JPH0660106B2 JP H0660106 B2 JPH0660106 B2 JP H0660106B2 JP 60256151 A JP60256151 A JP 60256151A JP 25615185 A JP25615185 A JP 25615185A JP H0660106 B2 JPH0660106 B2 JP H0660106B2
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- Japan
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- pills
- manufacturing
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法に関す
る。
る。
丸剤は、古くから味やにおいが悪くて服用しにくい薬品
を投与したり、微量の生薬を長期にわたって服用するた
めの好適な剤型として重要されてきた。錠剤やカプセル
剤が普及した今日では、その存在価値がやや低下した感
があるが、薬品の吸収、作用が緩和であること、その剤
型に神秘性を感じることができることなどの特徴を有す
る為、今日でもなおこの剤型が好んで使用される場合が
あり、生薬類を主剤とする医薬品にあっては特にこの傾
向が強い。
を投与したり、微量の生薬を長期にわたって服用するた
めの好適な剤型として重要されてきた。錠剤やカプセル
剤が普及した今日では、その存在価値がやや低下した感
があるが、薬品の吸収、作用が緩和であること、その剤
型に神秘性を感じることができることなどの特徴を有す
る為、今日でもなおこの剤型が好んで使用される場合が
あり、生薬類を主剤とする医薬品にあっては特にこの傾
向が強い。
しかしながら、生薬類を主剤とする丸剤の欠点の1つ
は、生薬類に由来する種々の菌類を滅菌することが非常
に困難であるという点にある。通常の製丸操作によって
製造した生薬丸剤を、日局一般試験法37無菌試験法に
より試験すると、1錠当たりの菌数が10万を超えるこ
とも希ではなく、この様な菌類を、例えば間欠滅菌法で
撲滅することはほとんど不可能である。勿論、加熱滅菌
あるいは蒸気滅菌などは、生薬中の有効成分に変化をき
たす恐れが強く、到底採用することができない。
は、生薬類に由来する種々の菌類を滅菌することが非常
に困難であるという点にある。通常の製丸操作によって
製造した生薬丸剤を、日局一般試験法37無菌試験法に
より試験すると、1錠当たりの菌数が10万を超えるこ
とも希ではなく、この様な菌類を、例えば間欠滅菌法で
撲滅することはほとんど不可能である。勿論、加熱滅菌
あるいは蒸気滅菌などは、生薬中の有効成分に変化をき
たす恐れが強く、到底採用することができない。
本発明者は、有効成分を劣化せしめることなく、生薬丸
剤を有効に滅菌する方法について鋭意研究を続けた結
果、(1)生薬を、その重量の2〜3倍の終濃度約75〜
81(容量)%のエチルアルコールに約24〜48時間
浸漬して滅菌し、一方(2)澱粉、小麦粉、寒梅粉などの
賦形剤を約110〜115℃で約3時間加熱乾燥滅菌
し、(3)上記の方法で別々に滅菌した材料(浸漬混合物
と加熱乾燥した賦形剤)を混合し、日局製剤総則6.丸
剤の製法に従って製剤化することにより、滅菌が1万以
下の丸剤を製造することができることを見い出し、本発
明を完成した。
剤を有効に滅菌する方法について鋭意研究を続けた結
果、(1)生薬を、その重量の2〜3倍の終濃度約75〜
81(容量)%のエチルアルコールに約24〜48時間
浸漬して滅菌し、一方(2)澱粉、小麦粉、寒梅粉などの
賦形剤を約110〜115℃で約3時間加熱乾燥滅菌
し、(3)上記の方法で別々に滅菌した材料(浸漬混合物
と加熱乾燥した賦形剤)を混合し、日局製剤総則6.丸
剤の製法に従って製剤化することにより、滅菌が1万以
下の丸剤を製造することができることを見い出し、本発
明を完成した。
本発明方法は、アルコールによって実質的な変性をきた
す有効成分を含んでいない全ての生薬丸剤に適用するこ
とができるが、一般に賦形剤に対して生薬の含量が少な
い丸剤の製造に有利である。
す有効成分を含んでいない全ての生薬丸剤に適用するこ
とができるが、一般に賦形剤に対して生薬の含量が少な
い丸剤の製造に有利である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 強心剤丸剤 日局センソ350gを滅菌温水700gに浸し、軟化せ
しめて篩過(1メッシュ)し、これに日局ジャコウ10
0g、日局ゴオウ250g、日局熊胆120g、日局サ
フラン末120g、日局人参末120g、日局サイカク
末120gを粉砕して細末となしたものを混合し、この
混合物に局方エチルアルコール2500mを加えて浸
漬、湿潤せしめ48時間放置する。
しめて篩過(1メッシュ)し、これに日局ジャコウ10
0g、日局ゴオウ250g、日局熊胆120g、日局サ
フラン末120g、日局人参末120g、日局サイカク
末120gを粉砕して細末となしたものを混合し、この
混合物に局方エチルアルコール2500mを加えて浸
漬、湿潤せしめ48時間放置する。
別に寒梅粉300g、トウモロコシデンプン1900
g、日局甘草末適量(210g)を混合し、115℃に
て3時間熱風乾燥滅菌したもの、及びデヒドロ酢酸ナト
リウム5g、および要すれば沸騰滅菌した練合水を先の
アルコール浸漬混合物に合してよく混和し、日局製剤総
則6.丸剤の製法に準じて丸剤20万粒を要し、無菌室
にて常温あるいは温風乾燥する。
g、日局甘草末適量(210g)を混合し、115℃に
て3時間熱風乾燥滅菌したもの、及びデヒドロ酢酸ナト
リウム5g、および要すれば沸騰滅菌した練合水を先の
アルコール浸漬混合物に合してよく混和し、日局製剤総
則6.丸剤の製法に準じて丸剤20万粒を要し、無菌室
にて常温あるいは温風乾燥する。
実施例2 緩下剤 日局ダイオウ末900g、日局センナ末750g、日局
アロエ末450g、ケンゴシ末100g、日局センキュ
ウ末750g、日局ケイヒ末250g、日局ショウキョ
ウ末250g、の混合物に局方エチルアルコール700
0〜7500mを加えて浸漬、湿潤せしめ48時間放
置する。
アロエ末450g、ケンゴシ末100g、日局センキュ
ウ末750g、日局ケイヒ末250g、日局ショウキョ
ウ末250g、の混合物に局方エチルアルコール700
0〜7500mを加えて浸漬、湿潤せしめ48時間放
置する。
別に寒梅粉660g、日局薬用炭2g、日局トウモロコ
シデンプン適量(約450g)を混合し、115℃で3
時間熱風乾燥滅菌したもの、及びデヒドロ酢酸ナトリウ
ム4g、日局カルボキシメチルセルロースカルシウム3
0g、及び要すれば沸騰滅菌した練合水を先のアルコー
ル浸漬混合物に合してよく混和し、日局製剤総則6.丸
剤の製法に準じて丸剤8万粒を製し、無菌室にて常温あ
るいは温風乾燥する。
シデンプン適量(約450g)を混合し、115℃で3
時間熱風乾燥滅菌したもの、及びデヒドロ酢酸ナトリウ
ム4g、日局カルボキシメチルセルロースカルシウム3
0g、及び要すれば沸騰滅菌した練合水を先のアルコー
ル浸漬混合物に合してよく混和し、日局製剤総則6.丸
剤の製法に準じて丸剤8万粒を製し、無菌室にて常温あ
るいは温風乾燥する。
上記の実施例1に従って製造した丸剤中に存在する菌数
を日局一般試験法37.無菌試験法により試験したとこ
ろ、以下の表1に示す結果を得た。
を日局一般試験法37.無菌試験法により試験したとこ
ろ、以下の表1に示す結果を得た。
上記の表から明らかな様に、本発明方法により製造され
た丸剤に含まれている生菌数は、全ロットについて1万
以下であることがわかる。
た丸剤に含まれている生菌数は、全ロットについて1万
以下であることがわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】(1)生薬を、その重量の2〜3倍の終濃度
約75〜81(容量)%のエチルアルコールに約24〜
48時間浸漬し、一方(2)賦形剤を約110〜115℃
で約3時間加熱乾燥し、(1)で得た浸漬混合物に(2)で得
た乾燥賦形剤を混合した後、常法に従って丸剤を製造す
ることからなる生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60256151A JPH0660106B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | 生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60256151A JPH0660106B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | 生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62114917A JPS62114917A (ja) | 1987-05-26 |
JPH0660106B2 true JPH0660106B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=17288614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60256151A Expired - Lifetime JPH0660106B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | 生薬類を主剤とする滅菌丸剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660106B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE9704186D0 (sv) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | Astra Ab | New composition of matter |
WO2003070285A1 (en) * | 2002-02-19 | 2003-08-28 | Resolution Chemicals Limited | Solvent-based sterilisation of pharmaceuticals |
-
1985
- 1985-11-14 JP JP60256151A patent/JPH0660106B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62114917A (ja) | 1987-05-26 |
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