JPH065985A - レーザー光源、光磁気ディスク、光ピックアップ、および光磁気ディスク装置 - Google Patents

レーザー光源、光磁気ディスク、光ピックアップ、および光磁気ディスク装置

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JPH065985A
JPH065985A JP4156543A JP15654392A JPH065985A JP H065985 A JPH065985 A JP H065985A JP 4156543 A JP4156543 A JP 4156543A JP 15654392 A JP15654392 A JP 15654392A JP H065985 A JPH065985 A JP H065985A
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optical
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勝 村西
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英彦 神藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスク装置において、直接オーバー
ライトを可能にするとともに、磁気ヘッドをなくし、部
品数を低減する。 【構成】 光磁気ディスク装置のレーザー光源1に光軸
方向に磁場を作用させ、円偏光の光を放射させる。同時
に光磁気ディスク3に量子井戸構造と周期構造を設け、
円偏光の光で光磁気記録を行う。 【効果】 光磁気ディスク装置の情報記録速度が向上す
るとともに、部品点数を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光源、光磁気
ディスク、光ピックアップ、および光磁気ディスク装置
に係り、特に光情報媒体に対して記録に要する時間を短
縮して光学的に情報を読み書きするのに好適なレーザー
光源、光磁気ディスク、光ピックアップ、および光磁気
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置は、基板上の磁性薄
膜に磁化の向きという形で情報の記録、再生を光学的手
段で行うものである。光磁気ディスク装置や光磁気テー
プ装置に用いられるレーザー光源については、伊賀健
一、小山二三夫、共著、オーム社発行の「面発光レー
ザ」、または、伊藤良一、中村道治、共編、培風館発行
の「半導体レーザ」に記載されている。また、特開平3
−11783号、特開平3−18835号等の特許出願
がなされている。
【0003】円偏光の光の磁気的作用については、論文
誌「応用磁気学会誌」(1981年、5巻、2号、第1
57頁から第160頁)に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光磁気ディスク
装置や光磁気テープ装置では、情報を記録する際には、
一定の方向の磁場を作用させ、一定の強度の光を照射し
て一度記録されていた情報の消去を行い、しかる後に反
対向きの磁場を作用させ、さらに強度を変調した光を照
射して記録を行っている。この方法では情報の記録に時
間がかかるとともに、磁場を作用させる磁気ヘッドが必
要となる。
【0005】本発明の目的は、光磁気ディスク装置にお
いて、情報の記録の際に円偏光の光を用いることによ
り、記録されていた情報を一度消去するというプロセス
を省略し、記録に要する時間を短縮するとともに、磁気
ヘッドを省略することにより、部品点数を減らすことの
できるレーザー光源、光磁気ディスク、光ピックアッ
プ、および光磁気ディスク装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電流を流すことにより光を放射する活性層
と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層か
ら放射された光を反射する反射手段を該活性層を中心と
して向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活性
層および前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光の
光軸に対して軸対称構造をなしているレーザー光源にお
いて、前記活性層に磁場を作用させるコイルが設けら
れ、かつ前記コイルにより前記活性層部分に作用する磁
場の方向が、前記活性層内を伝播する光の方向と一致し
ていることを特徴とするレーザー光源とする。
【0007】また、基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜を
有し、前記磁性薄膜上に光学的手段により情報を記録ま
たは再生する光磁気ディスクにおいて、前記多層薄膜の
構造が、記録の際に前記光磁気ディスクに照射される波
長の光に対し、共鳴を起こす量子井戸構造となっている
ことを特徴とする光磁気ディスクとする。
【0008】また、前記多層薄膜が周期構造を有し、そ
の1周期の光路長が記録の際に前記光磁気ディスクに照
射される光の波長の4分の1になっていることを特徴と
する光磁気ディスクとする。
【0009】また、前記多層薄膜が周期構造を有し、そ
の1周期の光路長が記録の際に前記光磁気ディスクに照
射される光の波長の4分の1になっているとともに、該
光磁気ディスクに照射される波長の光に対し、共鳴を起
こす量子井戸構造となっていることを特徴とする光磁気
ディスクとする。
【0010】また、レーザー光源と、前記レーザー光源
から放射された光を光情報媒体に照射する第1の光学系
と、光を電気信号に変換する光検出器と、前記光情報媒
体からの透過光もしくは反射光を前記光検出器に導く第
2の光学系とを有する光ピックアップにおいて、前記レ
ーザー光源が、電流を流すことにより光を放射する活性
層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層
から放射された光を反射する反射手段を該活性層を中心
として向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活
性層および前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光
の光軸に対して軸対称構造をなしているレーザー光源で
あり、かつ前記活性層に磁場を作用させるコイルが設け
られているとともに、前記コイルにより該活性層部分に
作用する磁場の方向が、該活性層内を伝播する光の方向
と一致しているレーザー光源であることを特徴とする光
ピックアップとする。
【0011】また、レーザー光源と、前記レーザー光源
から放射された光を光情報媒体に照射する第1の光学系
と、光を電気信号に変換する光検出器と、前記光情報媒
体からの透過光もしくは反射光を前記光検出器に導く第
2の光学系とを有し、前記光情報媒体に光を照射するこ
とによって情報を記録し、前記光情報媒体からの透過光
もしくは反射光から情報の再生を行う光ピックアップに
おいて、前記光情報媒体に円偏光の光を照射し、右円偏
光と左円偏光とを切り換えることにより前記情報の記録
を行うことを特徴とする光ピックアップとする。
【0012】また、レーザー光源からの光学的手段によ
り光磁気ディスクに対して情報を読み書きする光磁気デ
ィスク装置において、前記レーザー光源の活性層に磁場
を作用させるコイルを設けたことを特徴とする磁気ディ
スク装置とする。
【0013】また、前記光磁気ディスクは、記録時に入
射される光に対して共鳴を起こす量子井戸構造であるこ
とを特徴とする磁気ディスク装置とする。
【0014】また、前記磁気ディスクは、基盤上の磁性
薄膜を含む多層薄膜を周期的な多層構造とし、その周期
を1周期の光路長が記録時に入射する光の波長の4分の
1になるようにしたことを特徴とする磁気ディスク装置
とする。
【0015】また、光磁気ディスクと、前記光磁気ディ
スクを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディ
スクに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光
磁気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再
生およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前
記光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディス
ク上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップも
しくは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を
移動させるアクチュエータと、前記光ピックアップから
のサーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピ
ンドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給し
てその動作を制御するとともに、前記情報の記録時には
前記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照
射される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピッ
クアップにより再生された情報を外部に出力するシステ
ムコントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
て、前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層
薄膜を有し、前記多層薄膜の構造が記録の際に該光磁気
ディスクに照射される波長の光に対し、共鳴を起こす量
子井戸構造となっているとともに、前記光ピックアップ
は、レーザー光源と、前記レーザー光源から放射された
光を前記光磁気ディスクに照射する第1の光学系と、光
を電気信号に変換する光検出器と、前記光磁気ディスク
からの透過光もしくは反射光を前記光検出器に導く第2
の光学系とを有して、前記レーザー光源が、電流を流す
ことにより光を放射する活性層と、前記活性層に電流を
供給する電極と、前記活性層から放射された光を反射す
る反射手段を該活性層を中心として向かい合わせて構成
した共振器とを有し、前記活性層および前記共振器が、
前記共振器で共振を起こす光の光軸に対し軸対称構造を
なしており、かつ前記活性層に磁場を作用させるコイル
が設けられているとともに、前記コイルにより該活性層
部分に作用する磁場の方向が、該活性層内を伝播する光
の方向と一致していることを特徴とする光磁気ディスク
装置とする。
【0016】また、前記光磁気ディスクは基板上に磁性
薄膜を含む多層薄膜を有し、前記多層薄膜の構造が記録
の際に該光磁気ディスクに照射される波長の光に対し、
共鳴を起こす量子井戸構造となっているとともに、前記
光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー光源
から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する第1
の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、前記
光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記光検
出器に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気ディス
クに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切り換
えることにより情報の記録を行うことを特徴とする光磁
気ディスク装置とする。
【0017】また、前記光磁気ディスクは基板上に磁性
薄膜を含む多層薄膜を有し、前記多層薄膜が周期構造を
有して、その1周期の光路長が記録の際に該光磁気ディ
スクに照射される光の波長の4分の1になっているとと
もに、前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レ
ーザー光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照
射する第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出
器と、前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光
を前記光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記レ
ーザー光源が、電流を流すことにより光を放射する活性
層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層
から放射された光を反射する反射手段を該活性層を中心
として向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活
性層および前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光
の光軸に対し軸対称構造をなしており、かつ前記活性層
に磁場を作用させるコイルが設けられているとともに、
前記コイルにより該活性層部分に作用する磁場の方向
が、該活性層内を伝播する光の方向と一致していること
を特徴とする光磁気ディスク装置とする。
【0018】また、前記光磁気ディスクは基板上に磁性
薄膜を含む多層薄膜を有し、前記多層薄膜が周期構造を
有して、その1周期の光路長が記録の際に該光磁気ディ
スクに照射される光の波長の4分の1になっているとと
もに、前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レ
ーザー光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照
射する第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出
器と、前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光
を前記光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記光
磁気ディスクに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏
光を切り換えることにより情報の記録を行うことを特徴
とする光磁気ディスク装置とする。
【0019】また、前記光磁気ディスクは基板上に磁性
薄膜を含む多層薄膜を有し、前記多層薄膜が周期構造を
有して、その1周期の光路長が記録の際に該光磁気ディ
スクに照射される光の波長の4分の1になっており、記
録の際に該光磁気ディスクに照射される波長の光に対し
て共鳴を起こす量子井戸構造であるとともに、前記光ピ
ックアップは、レーザー光源と、前記レーザー光源から
放射された光を前記光磁気ディスクに照射する第1の光
学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、前記光磁
気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記光検出器
に導く第2の光学系とを有して、前記レーザー光源が、
電流を流すことにより光を放射する活性層と、前記活性
層に電流を供給する電極と、前記活性層から放射された
光を反射する反射手段を該活性層を中心として向かい合
わせて構成した共振器とを有し、前記活性層および前記
共振器が、前記共振器で共振を起こす光の光軸に対し軸
対称構造をなしており、かつ前記活性層に磁場を作用さ
せるコイルが設けられているとともに、前記コイルによ
り該活性層部分に作用する磁場の方向が、該活性層内を
伝播する光の方向と一致していることを特徴とする光磁
気ディスク装置とする。
【0020】また、前記光磁気ディスクは基板上に磁性
薄膜を含む多層薄膜を有し、前記多層薄膜が周期構造を
有して、その1周期の光路長が記録の際に該光磁気ディ
スクに照射される光の波長の4分の1になっており、記
録の際に該光磁気ディスクに照射される波長の光に対し
て共鳴を起こす量子井戸構造であるとともに、前記光ピ
ックアップは、レーザー光源と、前記レーザー光源から
放射された光を前記光磁気ディスクに照射する第1の光
学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、前記光磁
気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記光検出器
に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気ディスクに
円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切り換える
ことにより情報の記録を行うことを特徴とする光磁気デ
ィスク装置とする。
【0021】また、前記光ピックアップは、レーザー光
源と、前記レーザー光源から放射された光を前記光磁気
ディスクに照射する第1の光学系と、光を電気信号に変
換する光検出器と、前記光磁気ディスクからの透過光も
しくは反射光を前記光検出器に導く第2の光学系とを有
して、前記レーザー光源が、電流を流すことにより光を
放射する活性層と、前記活性層に電流を供給する電極
と、前記活性層から放射された光を反射する反射手段を
該活性層を中心として向かい合わせて構成した共振器と
を有し、前記活性層および前記共振器が、前記共振器で
共振を起こす光の光軸に対し軸対称構造をなしており、
かつ前記活性層に磁場を作用させるコイルが設けられて
いるとともに、前記コイルにより該活性層部分に作用す
る磁場の方向が、該活性層内を伝播する光の方向と一致
していることを特徴とする光磁気ディスク装置とする。
【0022】また、前記光ピックアップは、レーザー光
源と、前記レーザー光源から放射された光を前記光磁気
ディスクに照射する第1の光学系と、光を電気信号に変
換する光検出器と、前記光磁気ディスクからの透過光も
しくは反射光を前記光検出器に導く第2の光学系とを有
して、前記光磁気ディスクに円偏光の光を照射し、右円
偏光と左円偏光を切り換えることにより情報の記録を行
うことを特徴とする光磁気ディスク装置とする。
【0023】
【作用】上記構成によれば、レーザー光源の活性層に磁
場を作用させると、活性層内の電子のスピンの向きによ
ってエネルギーレベルに差が生ずる。レーザー光源の構
造が光軸に対し概ね軸対称である場合、このエネルギー
レベルの差と角運動量保存則により、光に対する活性層
の利得が右円偏光と左円偏光で異なった値となる。レー
ザー光源が発振を起こすときには僅かな利得の差によっ
て発振を起こすモードが決定される。このため、レーザ
ー光源の構造が光軸に対し概ね軸対称である場合、活性
層に磁場を作用させることにより円偏光の光を得ること
ができるとともに、活性層に作用させる磁場の向きを反
転させることにより偏光方向を反転させることができ
る。
【0024】物質に円偏光の光を吸収させた場合、角運
動量保存則により物質が入射した光の光軸方向に磁化さ
れる。磁性薄膜を含む多層構造を、入射する波長の光に
対し共鳴を起こす量子井戸構造とするとともに、多層構
造を周期構造とし、その周期を、1周期の光路長が入射
する光の波長の4分の1になるようにする。すると入射
光に対し強い吸収が起こり、大きな磁化を発生させるこ
とができる。このときに発生する磁場によって磁性薄膜
の磁化の方向を変化させることができる。
【0025】光磁気ディスク装置において、レーザー光
源を、円偏光の光を放射し、その偏光方向を可変のもの
とする。さらに光磁気ディスクを記録時に入射される光
に対し、共鳴を起こす量子井戸構造とするとともに、周
期的な多層構造とし、その周期を1周期の光路長が記録
時に入射する光の波長の4分の1になるようにする。す
るとレーザー光源から放射される光を右円偏光と左円偏
光に切り換えることにより、光磁気ディスク情報を書き
込むことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を
参照して説明する。本発明の一実施例を図1から図3を
用いて説明する。図1は動作原理を示す光学系の概略
図、図2は光磁気ディスクの断面拡大図とバンドダイア
グラム、図3は図2の部分拡大図である。
【0027】図1に示すように、活性層4は組成の異な
る半導体多層膜からなるブラッグ反射器5、6によりは
さまれている。ブラッグ反射器5、6の膜厚と組成は活
性層4から放射される光に対してブラッグ反射を起こす
ように選ばれており、共振器を構成している。電極8、
9から基板12、ブラッグ反射器5、6を介して活性層
4に電流が供給され、活性層4から光が放射される。電
流は絶縁層7によって活性層4の中央部に集中させら
れ、発光は主として電流の集中した部分で生ずる。活性
層4から放射された光はブラッグ反射器5、6によって
構成される共振器と共振を起こし、レーザー発振が起こ
る。
【0028】レーザー光源1にはコイル10、11が設
けられている。コイル10、11に電流を流すことによ
り、磁場が生じ、活性層4、ブラッグ反射器5、6に光
軸方向の磁場が作用する。磁場が作用すると活性層4、
ブラッグ反射器5、6内の電子のエネルギーレベルがそ
のスピンの向きによって分離する。レーザー光源1の構
造は光軸に対し概ね軸対称であり、右円偏光の光と左円
偏光の光の両方がこのレーザー光源1から放射可能であ
る。しかし、角運動量保存則とスピンの向きに起因する
エネルギーレベルの差により、右円偏光と左円偏光では
活性層4の光に対する利得、ブラッグ反射器5、6の反
射率に差が生ずる。
【0029】一般にレーザー光源が発振を起こすときに
は僅かな利得の差によって発振を起こすモードが決定さ
れる。このため、活性層4に光軸方向の磁場を作用させ
ることによって特定の方向の円偏光の光を発生させるこ
とができ、さらに磁場の向きを切り替えることにより、
右円偏光と左円偏光を切り替えることができる。レーザ
ー光源1から放射された光は対物レンズ2によって集光
され、光磁気ディスク3に照射される。
【0030】図2は光磁気ディスク3の断面拡大図とバ
ンド図である。バンド図の縦軸は光磁気ディスクに垂直
軸方向の座標軸、横軸は電子のエネルギーであり、左側
が価電子帯、右側が伝導帯である。透明基板13上には
半導体薄膜14、誘電体薄膜15を交互に堆積させた多
層膜、および磁性膜16、保護膜17が設けられてい
る。半導体薄膜14は量子井戸構造となっている。互い
に遷位が禁止されていない準位の一組のエネルギーギャ
ップをEgとし、この準位の組に対し、レーザー光源1
から放射された光が共鳴を起こすように半導体薄膜の膜
厚を決定する。この膜厚は数十nmとなり、通常の光の
波長よりもはるかに薄くなる。誘電体薄膜15の膜厚
は、この膜中をレーザー光源1から放射された光が伝播
するときの波長の4分の1、即ち誘電体の屈折率をn、
レーザー光源1から放射される光の真空中での波長をλ
として、λ/4nとする。半導体薄膜の膜厚は波長に対
し十分薄いので、こうすることにより光の吸収率を高め
ることができる。
【0031】図3は図2のバンド図の拡大図であり、半
導体薄膜14における光の吸収の様子を示している。レ
ーザー光源1から放射される光に対し、共鳴を起こす準
位の組のみを考えることにする。価電子帯の準位は上向
きのスピンを持った電子19と下向きのスピンを持った
電子18が各々1個づつ存在している。ここに円偏光の
光20が入射したときのことを考える。円偏光の光20
は角運動量、即ちスピンを持っている。例えば図3に示
すように上向きのスピンを持った光20が入射した場
合、この光20は価電子帯にある下向きのスピンを持つ
電子18に吸収され、電子18は伝導帯に励起される。
このとき、角運動量保存則により、励起された電子18
のスピンは上向きになる。また同様に、角運動量保存則
により、電子19は励起されない。吸収される前は上向
きのスピンを持つ電子の個数と下向きのスピンを持つ電
子の個数が同じであったが、吸収された後では1個電子
が励起される毎に上向きのスピンを持った電子の個数が
2個多くなる。電子は負の電荷を持っているため、上向
きのスピンは下向きの磁気モーメントになる。このスピ
ンのアンバランスに起因する磁気モーメントによって、
半導体薄膜は磁化され、周囲に磁場を作る。
【0032】光の照射により磁性膜の温度が上昇し、キ
ュリー点を越えたところで磁性を失う。ここで光を弱く
し、温度を下げる。このとき半導体薄膜による磁場によ
って磁性膜の磁化の向きが決定される。温度の低下によ
る自発磁化の発生においては、系の対称性の自発的破れ
が生じ、微弱な磁場によっても磁化の向きを揃えること
が可能である。照射される光のスピンは右円偏光と左円
偏光を切り替えることによって切り替えることができ
る。スピンの向きを切り替えることにより、半導体膜に
生ずる磁化の向きを切り替えることができ、最終的に磁
性膜に生ずる磁化の向きを切り替えることができる。
【0033】ここでは誘電体薄膜と半導体薄膜の多層構
造についての実施例を紹介したが、組成の異なる半導体
多層膜でも同様のことが可能である。また、磁性膜自身
を量子井戸構造とする多層膜構造に円偏光の光を吸収さ
せ、生ずる磁化により磁化の向きを切り替えることも可
能である。
【0034】図4から図8を用いて本発明の別の実施例
について説明する。図4は本発明を用いた光磁気ディス
ク装置の斜視図、図5は光ピックアップ光学系の概略
図、図6は光ピックアップ光学系の平面図、図7はレー
ザー光源の斜視図、図8はレーザー光源の断面図であ
る。
【0035】図4のレーザー光源21から放射された光
は回折格子26の設けられたプリズム22に入射する。
この光は回折格子26で反射され、対物レンズ23で集
光されて光磁気ディスク24の上に照射される。光磁気
ディスク24からの反射光は対物レンズを通った後、回
折格子26によって回折され光集積回路25上に照射さ
れる。
【0036】図5に示すように、光集積回路25はシリ
コン基板28上に、屈折率の高い誘電体膜29を屈折率
の低い誘電体膜30、31でサンドイッチした構造を設
けた構成となっている。回折格子26で回折された光が
入射する部分にはグレーティングカップラ27が設けら
れており、ここに入射した光を屈折率の高い誘電体膜2
9の部分に閉じ込める。
【0037】図6に示すように、シリコン基板28上に
は誘電体膜29、30、31をエッチングして形成した
直線導波路ミラー32、放物線導波路ミラー33を有す
る光導波路34、35、36が設けられている。導波路
34、36に設けられているグレーティングカップラ2
7は入射した光のTEモードの成分を誘電体膜29に閉
じ込め、導波路35に設けられているグレーティングカ
ップラ27は入射した光のTMモードの成分を誘電体膜
29に閉じ込めるようにピッチおよびパターンが決めら
れている。誘電体膜29に閉じ込められ、光導波路3
4、35、36内を伝播する光は直線導波路ミラー3
2、放物線導波路ミラー33により反射、集光され、各
々隣接して設けられた光検出器37、38の境界近傍、
光検出器39、40の境界近傍、光検出器41、42の
境界近傍に入射する。
【0038】導波路34、36にはグレーティングカッ
プラ27に入射した光のTEモードの成分が伝播するた
め、光検出器37、38、41、42の和信号を取るこ
とにより、グレーティングカップラ27に入射する光の
TEモード成分を知ることができる。導波路35にはグ
レーティングカップラ27に入射した光のTMモードの
成分が伝播するため、光検出器39、40の和信号を取
ることにより、グレーティングカップラ27に入射する
光のTMモード成分を知ることができる。よって、光検
出器37、38、39、40、41、42の出力をぞれ
ぞれa、b、c、d、e、fとして、(a+b+e+
f)−(c+d)、なる信号を取ることにより、グレー
ティングカップラ27に入射する光の偏光方向を知るこ
とができる。即ち、レーザー光源21から直線偏光の光
が放射されている場合、光磁気信号を得ることができ
る。
【0039】光磁気ディスク24が対物レンズ23によ
る焦点からずれた場合、光検出器37、38の境界近傍
の焦点と、光検出器41、42の境界近傍の焦点が図6
で上下に移動する。例えば光磁気ディスク24が対物レ
ンズ23に対し、焦点の位置から遠ざかった場合、光検
出器37、38近傍の焦点は図6で上の方に動き、光検
出器41、42近傍の焦点は図6で下の方に動く。即
ち、光検出器38、41の出力は大きくなり、光検出器
37、42の出力は小さくなる。光磁気ディスク24が
焦点の位置から対物レンズに近づいた場合、反対のこと
が起きる。つまり、(a+f)−(b+e)なる信号を
取ることにより、焦点ズレの信号、フォーカスエラー信
号を得ることができる。
【0040】対物レンズによる焦点が光磁気ディスク2
4の記録トラックからずれた場合、光導波路34と36
とに設けられたグレーティングカップラ27に入射する
光の光量が変化する。即ち、光検出器37、38の和信
号と光検出器41、42の和信号が相対的に変化する。
つまり、(a+b)−(e+f)なる信号を取ることに
より、記録トラックからのズレの信号、トラックエラー
信号が得られる。
【0041】図7に示すように、レーザー光源21には
再生用発光部45と記録用発光部46が設けられてい
る。再生用発光部45は開口が楕円形をしており、記録
用発光部46は開口が円形をしている。
【0042】図8はレーザー光源21の断面図である。
情報再生時には電極56と電極58から基板49、半導
体多層膜からなるブラッグ反射器52、53を介して活
性層51に電流が供給される。このとき絶縁層55によ
り電流は活性層51のブラッグ反射器53の近傍に集め
られる。再生用発光部45は楕円形をしているため、再
生用発光部45からは直線偏光の光が放射される。情報
記録時には電極57と電極58から基板49、半導体多
層膜からなるブラッグ反射器52、54を介して活性層
51に電流が供給される。このとき絶縁層55により電
流は活性層51のブラッグ反射器54の近傍に集められ
る。同時にコイル59、60にも電流が供給され、活性
層51に光軸方向の磁場が印加される。この磁場の影響
と、記録用発光部46が円形をしているため、記録用発
光部46からは円偏光の光が放射される。この光の偏光
方向は活性層51に印加される磁場の向きを変えること
により、変えることが可能である。
【0043】光磁気ディスク24は図2、図3で説明し
た光磁気ディスク3と同じ構造をしており、円偏光の光
を入射させることにより、光磁気記録の書き込みが可能
である。情報再生時には再生用発光部45から放射され
る直線偏光の光を用い、カー効果による偏光方向の変化
により情報の再生を行う。直線偏光の光では磁化は生じ
ないので情報が破壊されることはない。
【0044】図4において、端子69を介し、装置外部
から情報記録、情報再生の命令がシステムコントローラ
68に入力される。命令が情報記録、情報再生のどちら
であろうとも、システムコントローラ68は光検出器3
7、38、39、40、41、42の出力に対して所定
の演算を行い、フォーカスエラー信号、トラックエラー
信号を検出する。これらの信号と、装置外部からの命令
により、コースアクチュエータ63とファインアクチュ
エータ64に電流を供給し、対物レンズ23による焦点
を光磁気ディスク24上の所定の位置に移動させる。同
時にスピンドルモータ62に電流を供給し、光磁気ディ
スク24を回転させる。
【0045】命令が情報記録であった場合、システムコ
ントローラ68は記録すべき情報に対応して、ケーブル
67を介してレーザー光源21の電極57、コイル5
9、60に電流を供給し、書き込みを行う。命令が情報
再生であった場合、システムコントローラ68はケーブ
ル67を介してレーザー光源21の電極56に電力を供
給する。さらに光検出器37、38、39、40、4
1、42からの出力に所定の演算を施し、光磁気信号を
検出し、装置外部へ出力する。光磁気ディスク24はマ
グネットチャック61により固定されており、容易に脱
着が可能である。
【0046】
【本発明の効果】上述のとおり本発明によれば、光磁気
ディスク装置の高速書き込みが実現できるとともに、磁
気ヘッドを無くし、部品点数の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す光学系の概略図
である。
【図2】図2は本発明の一実施例を示す光磁気ディスク
の断面図とバンド図である。
【図3】図3は図2のバンド図の部分拡大図
【図4】図4は本発明の一実施例を示す光磁気ディスク
装置の斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例を示す光ピックアップ
光学系の概略図である。
【図6】図6は本発明の一実施例を示す光ピックアップ
光学系の光集積回路の平面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例を示すレーザー光源の
斜視図である。
【図8】図8は本発明の一実施例を示すレーザー光源の
断面図である。
【符号の説明】
1 レーザー光源 2 対物レンズ 3 光磁気ディスク 4 活性層 5、6 ブラッグ反射器 7 絶縁層 8、9 電極 10、11 コイル 12 基板 13 透明基板 14 半導体薄膜 15 誘電体薄膜 16 磁性膜 17 保護膜 18、19 電子 20 光 21 レーザー光源 22 プリズム 23 対物レンズ 24 光磁気ディスク 25 光集積回路 26 回折格子 27 グレーティングカップラ 28 シリコン基板 29 高屈折率の誘電体膜 30、31 低屈折率の誘電体膜 32 直線導波路ミラー 33 放物線導波路ミラー 34、35、36 光導波路 37、38、39、40、41、42 光検出器 45 再生用発光部 46 記録用発光部 49 基板 51 活性層 52、53、54 ブラッグ反射器 55 絶縁層 56、57、58 電極 59、60 コイル 61 マグネットチャック 62 スピンドルモータ 63 コースアクチュエータ 64 ファインアクチュエータ 67 ケーブル 68 システムコントローラ 69 端子

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を流すことにより光を放射する活性
    層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層
    から放射された光を反射する反射手段を該活性層を中心
    として向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活
    性層および前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光
    の光軸に対して軸対称構造をなしているレーザー光源に
    おいて、 前記活性層に磁場を作用させるコイルが設けられ、かつ
    前記コイルにより前記活性層部分に作用する磁場の方向
    が、前記活性層内を伝播する光の方向と一致しているこ
    とを特徴とするレーザー光源。
  2. 【請求項2】 基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜を有
    し、前記磁性薄膜上に光学的手段により情報を記録また
    は再生する光磁気ディスクにおいて、 前記多層薄膜の構造が、記録の際に前記光磁気ディスク
    に照射される波長の光に対し、共鳴を起こす量子井戸構
    造となっていることを特徴とする光磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜を有
    し、前記磁性薄膜上に光学的手段により情報を記録また
    は再生する光磁気ディスクにおいて、 前記多層薄膜が周期構造を有し、その1周期の光路長が
    記録の際に前記光磁気ディスクに照射される光の波長の
    4分の1になっていることを特徴とする光磁気ディス
    ク。
  4. 【請求項4】 基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜を有
    し、前記磁性薄膜上に光学的手段により情報を記録また
    は再生する光磁気ディスクにおいて、 前記多層薄膜が周期構造を有し、その1周期の光路長が
    記録の際に前記光磁気ディスクに照射される光の波長の
    4分の1になっているとともに、該光磁気ディスクに照
    射される波長の光に対し、共鳴を起こす量子井戸構造と
    なっていることを特徴とする光磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    放射された光を光情報媒体に照射する第1の光学系と、
    光を電気信号に変換する光検出器と、前記光情報媒体か
    らの透過光もしくは反射光を前記光検出器に導く第2の
    光学系とを有する光ピックアップにおいて、 前記レーザー光源が、電流を流すことにより光を放射す
    る活性層と、前記活性層に電流を供給する電極と、前記
    活性層から放射された光を反射する反射手段を該活性層
    を中心として向かい合わせて構成した共振器とを有し、
    前記活性層および前記共振器が、前記共振器で共振を起
    こす光の光軸に対して軸対称構造をなしているレーザー
    光源であり、かつ前記活性層に磁場を作用させるコイル
    が設けられているとともに、前記コイルにより該活性層
    部分に作用する磁場の方向が、該活性層内を伝播する光
    の方向と一致しているレーザー光源であることを特徴と
    する光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 レーザー光源と、前記レーザー光源から
    放射された光を光情報媒体に照射する第1の光学系と、
    光を電気信号に変換する光検出器と、前記光情報媒体か
    らの透過光もしくは反射光を前記光検出器に導く第2の
    光学系とを有し、前記光情報媒体に光を照射することに
    よって情報を記録し、前記光情報媒体からの透過光もし
    くは反射光から情報の再生を行う光ピックアップにおい
    て、 前記光情報媒体に円偏光の光を照射し、右円偏光と左円
    偏光とを切り換えることにより前記情報の記録を行うこ
    とを特徴とする光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 レーザー光源からの光学的手段により光
    磁気ディスクに対して情報を読み書きする光磁気ディス
    ク装置において、 前記レーザー光源の活性層に磁場を作用させるコイルを
    設けたことを特徴とする光磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光磁気ディスク装置にお
    いて、 前記光磁気ディスクは、記録時に入射される光に対して
    共鳴を起こす量子井戸構造であることを特徴とする光磁
    気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の光磁気ディスク装置にお
    いて、 前記磁気ディスクは、基盤上の磁性薄膜を含む多層薄膜
    を周期的な多層構造とし、その周期を1周期の光路長が
    記録時に入射する光の波長の4分の1になるようにした
    ことを特徴とする光磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜の構造が記録の際に該光磁気ディ
    スクに照射される波長の光に対し、共鳴を起こす量子井
    戸構造となっているとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記レーザー
    光源が、電流を流すことにより光を放射する活性層と、
    前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層から放
    射された光を反射する反射手段を該活性層を中心として
    向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活性層お
    よび前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光の光軸
    に対し軸対称構造をなしており、かつ前記活性層に磁場
    を作用させるコイルが設けられているとともに、前記コ
    イルにより該活性層部分に作用する磁場の方向が、該活
    性層内を伝播する光の方向と一致していることを特徴と
    する光磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜の構造が記録の際に該光磁気ディ
    スクに照射される波長の光に対し、共鳴を起こす量子井
    戸構造となっているとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気デ
    ィスクに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切
    り換えることにより情報の記録を行うことを特徴とする
    光磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜が周期構造を有して、その1周期
    の光路長が記録の際に該光磁気ディスクに照射される光
    の波長の4分の1になっているとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記レーザー
    光源が、電流を流すことにより光を放射する活性層と、
    前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層から放
    射された光を反射する反射手段を該活性層を中心として
    向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活性層お
    よび前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光の光軸
    に対し軸対称構造をなしており、かつ前記活性層に磁場
    を作用させるコイルが設けられているとともに、前記コ
    イルにより該活性層部分に作用する磁場の方向が、該活
    性層内を伝播する光の方向と一致していることを特徴と
    する光磁気ディスク装置。
  13. 【請求項13】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜が周期構造を有して、その1周期
    の光路長が記録の際に該光磁気ディスクに照射される光
    の波長の4分の1になっているとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気デ
    ィスクに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切
    り換えることにより情報の記録を行うことを特徴とする
    光磁気ディスク装置。
  14. 【請求項14】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜が周期構造を有して、その1周期
    の光路長が記録の際に該光磁気ディスクに照射される光
    の波長の4分の1になっており、記録の際に該光磁気デ
    ィスクに照射される波長の光に対して共鳴を起こす量子
    井戸構造であるとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記レーザー
    光源が、電流を流すことにより光を放射する活性層と、
    前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層から放
    射された光を反射する反射手段を該活性層を中心として
    向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活性層お
    よび前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光の光軸
    に対し軸対称構造をなしており、かつ前記活性層に磁場
    を作用させるコイルが設けられているとともに、前記コ
    イルにより該活性層部分に作用する磁場の方向が、該活
    性層内を伝播する光の方向と一致していることを特徴と
    する光磁気ディスク装置。
  15. 【請求項15】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光磁気ディスクは基板上に磁性薄膜を含む多層薄膜
    を有し、前記多層薄膜が周期構造を有して、その1周期
    の光路長が記録の際に該光磁気ディスクに照射される光
    の波長の4分の1になっており、記録の際に該光磁気デ
    ィスクに照射される波長の光に対して共鳴を起こす量子
    井戸構造であるとともに、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気デ
    ィスクに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切
    り換えることにより情報の記録を行うことを特徴とする
    光磁気ディスク装置。
  16. 【請求項16】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記レーザー
    光源が、電流を流すことにより光を放射する活性層と、
    前記活性層に電流を供給する電極と、前記活性層から放
    射された光を反射する反射手段を該活性層を中心として
    向かい合わせて構成した共振器とを有し、前記活性層お
    よび前記共振器が、前記共振器で共振を起こす光の光軸
    に対し軸対称構造をなしており、かつ前記活性層に磁場
    を作用させるコイルが設けられているとともに、前記コ
    イルにより該活性層部分に作用する磁場の方向が、該活
    性層内を伝播する光の方向と一致していることを特徴と
    する光磁気ディスク装置。
  17. 【請求項17】 光磁気ディスクと、前記光磁気ディス
    クを回転させるスピンドルモータと、前記光磁気ディス
    クに光を照射して情報の記録を行うとともに、前記光磁
    気ディスクからの反射光もしくは透過光から情報の再生
    およびサーボ信号の検出を行う光ピックアップと、前記
    光ピックアップから放射された光を前記光磁気ディスク
    上の所定の位置に照射すべく、前記光ピックアップもし
    くは前記光ピックアップを構成する光学部品の一部を移
    動させるアクチュエータと、前記光ピックアップからの
    サーボ信号および外部からの信号に基づいて前記スピン
    ドルモータおよび前記アクチュエータに電流を供給して
    その動作を制御するとともに、前記情報の記録時には前
    記外部からの信号に対応して前記光磁気ディスクに照射
    される光を変調し、前記情報の再生時には前記光ピック
    アップにより再生された情報を外部に出力するシステム
    コントローラーとを有する光磁気ディスク装置におい
    て、 前記光ピックアップは、レーザー光源と、前記レーザー
    光源から放射された光を前記光磁気ディスクに照射する
    第1の光学系と、光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光磁気ディスクからの透過光もしくは反射光を前記
    光検出器に導く第2の光学系とを有して、前記光磁気デ
    ィスクに円偏光の光を照射し、右円偏光と左円偏光を切
    り換えることにより情報の記録を行うことを特徴とする
    光磁気ディスク装置。
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