JPH0659721U - 室内機の電源ケーブル取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 空調機の室内機において、取付作業が容易
で、取付後に電源ケーブルの引き回しに電源ケーブルを
折り曲げる必要のない電源ケーブルの取付構造。 【構成】 ベース下側面に電装品箱からの電源ケーブル
４の引出し口５を設け、引出し口５に前方の一側をヒン
ジ機構により軸支した接続部蓋６を設け、蓋６の裏面に
電装部からの配線を取付けた端子盤９を固定し、盤９か
らケーブル４を引き出す方向と直角に一対の取付ネジ座
１０と同座１０の間に２条の突出したリブ１１を形成
し、ベース下側面の取付ネジ座と対向する位置に１対の
取付ネジを固定するボス部８と同ボス部の間に上記２条
のリブ１１間に対向する１条のリブ１１を設け、夫々の
リブ高さをケーブル４に合わせて設定し、蓋６を閉じケ
ーブル４を室内機の裏面に導き、ケーブル外被部をリブ
間に挟み、取付ネジ７により蓋６をベースに固定するこ
とにより電源ケーブル７を挟持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機の室内機の電源ケーブル取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室内機の電源ケーブル取付は、図４に示すように電装部品箱２の下方に 端子盤９を固定し、ベース下面に電源ケーブル４の引出し口５を設け、電源ケー ブル４の接続端を端子盤９に取付けた状態で電源ケーブル４を裏側に折り返し、 ベース上に形成したケーブルガイドに沿わせ、下方より配線押さえ12により電源 ケーブル４を支え、配線押さえ12をタッピンネジ13によりベース３に固定し、下 方から引出し口５を覆うアンダーカバー14を取付けて電源ケーブル４の接続部を 保護し、電源ケーブル４の他端を壁面の貫通孔を通して室外機に導いている。 この場合、室内機１の下部で電源ケーブル４の線径２mm３芯のＶＶＦケーブル を端子盤９の近傍で、ほぼ直角に室内機の裏側に折り曲げるため作業性が悪く、 端子盤９が挿入圧接型の場合には無理に接続端を折り曲げると、接続端が外れる 場合があり、配線押さえ12の固定についても室内機の下方から上を見上げる姿勢 で作業するため、電源ケーブル４の固定が確実に行われない場合が生じている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、電源ケーブルを端子盤近 傍で直角に折り曲げることなく、且つ電源ケーブルを容易に接続することのでき る室内機の電源ケーブル取付構造を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、電装部品箱の下方のベース下側面に、電源ケーブ ルを引き出す開口を設け、同開口に前方の一側をヒンジ機構により軸支し開閉自 在に取付けた接続部蓋を設け、同接続部蓋の裏面に端子盤を固定する取付部と、 電源ケーブルを開扉方向に沿って固定するクランパ部を形成し、電源ケーブルの 接続端を端子盤に接続するとともに、電源ケーブルの外被をクランパ部により係 止し、電源ケーブルの他端を壁面の貫通孔を通して室外機に導き、接続部蓋をベ ース下部に固定するようにした。 また、上記接続部蓋に電源ケーブルの引き出し方向と直角に交差し、所定の間 隔をあけて裏側に突出する２条のリブを形成し、接続部蓋の表面から同リブの間 を通し接続部蓋をベースに固定する一対のネジ孔を形成するとともに、対向する ベースの下側面に下方に突出し上記２条のリブの間に対向する１条のリブと、上 記一対のネジ孔に対向して取付ネジを締結するボス部を形成し、電源ケーブルの 接続端を端子盤に接続するとともに、電源ケーブルの外被を対向するリブの間に 挟み、接続部蓋をベース下部に固定するようにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、電装部品箱の下方のベースに電源ケーブルを引き出す開 口を設け、この開口に前方の一側をヒンジ機構により軸支し開閉自在に取付けた 接続部蓋を設け、同接続部蓋に電装部からの配線を取付けた状態で端子盤を固定 し、接続部蓋を開きヒンジ機構により下方に開いた状態で電源ケーブルの接続端 を端子盤に取付け、クランパ部により電源ケーブルの外被部分を固定し、接続部 蓋を閉じベースに固定して室内機の裏側に引き出し、壁面の貫通孔を通して室外 機に導くことができる。 また、接続部蓋の裏面に端子盤に取付けられた電源ケーブルの引き出し方向と 直角に突出する２条のリブと、対向するベースに上記２条のリブの間に突出する リブを設け、電源ケーブルの外被部分をリブの間に挟み、取付ネジにより接続部 蓋をベースに固定することにより電源ケーブルを挟持することができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の室内機の外観斜視図で、室内機１の右側に電装部品箱２が設け られており、電装部品箱２の下方のベース３の下側面に、電源ケーブル４を引き 出す引出し口５が設けられ、引出し口５には、前方の一側をヒンジ機構により軸 支された接続部蓋６が設けられ、ベース下側面に形成された取付ネジ７を締結す るボス部８に取付ネジ７により固定し、引出し口５を覆うようにしている。

【０００７】 図２は接続部蓋を開いた状態を示す要部斜視図で、ベース３の下側面に前方の 一側をヒンジ機構により軸支した接続部蓋６が取付られ、接続部蓋６の裏面には 上方に電装部２より引き出された配線を一側に固定した端子盤９が固定され、下 方に一対の取付ネジ座10と、同取付ネジ座10の間に所定の間隔をあけて電源ケー ブル４の引き出し方向と直角に交差する２条のリブ11を設けている。 一方、ベース３の下側面には、上記取付ネジ座10に対向して取付ネジ７を締結 するボス部８が形成され、同ボス部８の間に接続部蓋６の２条のリブの間に入る ように１条のリブが形成され、接続部蓋の２条のリブ11とベース３に設けられた １条のリブ11の高さを電源ケーブル４の外被部分を挟持するに充分の高さに設定 することにより、接続部蓋６をベース３の下側面に固定することにより、電源ケ ーブル４を裏側に引き出すとともに、ベース３の下側面に固定するようにしてい る。

【０００８】 図３は電源ケーブルの取付状態を示す接続部蓋の詳細側面図で、接続部蓋６に 固定された端子盤９に電源ケーブル４の接続端をそのまま挿入して固定し、接続 部蓋６をベース３の下側面に固定することにより、電源ケーブル４の外被部分が 接続部蓋６の２条のリブ11とベース３の１条のリブ11の間に挟まれ、図３ｂにＡ 矢視図で示すように取付ネジ７により接続部蓋６が固定されることによりリブ11 の間に挟持され、室内機１の裏側に引き出される。 このように、電源ケーブル４の接続端は端子盤９に挿入固定されたままで、従 来のように室内機１の裏側に引き出すために折り曲げることなく、端子盤９との 接続を確実に行うことができる。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、電源ケーブルの引出し口に、前方の一側をヒ ンジ機構により軸支した接続部蓋を設け、同接続部蓋に端子盤を固定するととも に、端子盤に取付けた電源ケーブルの引き出し方向と直角に２条のリブとその両 端に取付ネジ座を設け、対向するベースの下側面に同取付ネジ座に対向して取付 ネジを固定するボス部を設け、同ボス部の間に上記２条のリブの間に対向する１ 条のリブを形成し、リブの間に電源ケーブルの外被部分を挟み、接続部蓋をベー スに固定し電源ケーブルを挟持するようにすることにより、電源ケーブルの取付 作業を簡単にするとともに、電源ケーブルの接続端近傍で折り曲げることなく電 源ケーブルを引き出すことができ、また配線押さえやアンダーカバー等の部品が 不要となり、コストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の室内機の外観斜視図である。

【図２】接続部蓋を開いた状態を示す要部斜視図であ
る。

【図３】電源ケーブルの取付状態を示す接続部蓋の詳細
側面図である。

【図４】従来の電源ケーブルの取付状態を示す要部斜視
図である。

【符号の説明】

１ 室内機 ２ 電装部 ３ ベース ４ 電源ケーブル ５ 引出し口 ６ 接続部蓋 ７ 取付ネジ ８ ボス部 ９ 端子盤 10 取付ネジ座 11 リブ 12 配線押さえ 13 タッピンネジ 14 アンダーカバー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電装部品箱の下方のベース下側面に、電
   源ケーブルを引き出す開口を設け、同開口に前方の一側
   をヒンジ機構により軸支し開閉自在に取付けた接続部蓋
   を設け、同接続部蓋の裏面に端子盤を固定する取付部
   と、電源ケーブルを開扉方向に沿って固定するクランパ
   部を形成し、電源ケーブルの接続端を端子盤に接続する
   とともに、電源ケーブルの外被をクランパ部により係止
   し、電源ケーブルの他端を壁面の貫通孔を通して室外機
   に導き、接続部蓋をベース下部に固定するようにしてな
   ることを特徴とする室内機の電源ケーブル取付構造。
2. 【請求項２】 上記接続部蓋に電源ケーブルの引き出し
   方向と直角に交差し、所定の間隔をあけて裏側に突出す
   る２条のリブを形成し、接続部蓋の表面から同リブの間
   を通し接続部蓋をベースに固定する一対のネジ孔を形成
   するとともに、対向するベースの下側面に下方に突出し
   上記２条のリブの間に対向する１条のリブと、上記一対
   のネジ孔に対向して取付ネジを締結するボス部を形成
   し、電源ケーブルの接続端を端子盤に接続するととも
   に、電源ケーブルの外被を対向するリブの間に挟み、接
   続部蓋をベース下部に固定するようにしてなることを特
   徴とする請求項１記載の室内機の電源ケーブル取付構
   造。