JPH0659595A

JPH0659595A - シート加熱装置

Info

Publication number: JPH0659595A
Application number: JP22913592A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Nomura; 啓一野村
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-08-05
Filing date: 1992-08-05
Publication date: 1994-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】シート加熱装置において、熱効率が低下する
ことを防止し、ドラムの表面温度を均一にして現像ムラ
などが発生することを防止することにある。【構成】ドラム５０の周りに配置して対向側板で回転
自在に支持したローラ５１〜５４間にエンドレスベルト
５６を張り渡し、そのエンドレスベルト５６の一部を、
発熱体５９を内蔵したドラム５０に押し当てる。対向側
板は、それぞれ支持軸５９を介して複数の耐熱回転体６
０を取り付け、各耐熱回転体６０を軸受６１を介して回
転自在に支持する。各耐熱回転体６０は、耐熱性を有す
る低熱伝導部材からなる。そして、これら耐熱回転体６
０にドラム５０両端外周を係合して該耐熱回転体６０で
ドラム５０を回転自在に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機・プリンタ・
ファクシミリ・印刷機などに適用しうる。詳しくは、そ
のような複写機・プリンタ等において、ドラムを回転し
てシートを搬送するとともに、そのドラムに内蔵する発
熱体で該シートに熱を加えて、たとえば現像・画像定着
・乾燥などを行うシート加熱装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシート加熱装置の中に
は、たとえば図７に示すように、発熱体１を内蔵したド
ラム２を回転自在に設け、そのドラム２の周りに駆動ロ
ーラ３と複数の従動ローラ４を配置し、それらローラ３
・４間にエンドレスベルト５を張り渡し、そのエンドレ
スベルト５の一部をドラム２の外周面に押し当てたもの
がある。

【０００３】このシート加熱装置では、複数のローラ３
・４を対向側板で回転自在に支持するとともに、図６に
示すように、その対向側板６・６でドラム２を回転自在
に支持する。ドラム２は、その小径な両端筒部２ａをそ
れぞれ軸受７を介して対向側板６・６に取り付けて回転
自在としていた。

【０００４】そして、図７に示すように、駆動ローラ３
でエンドレスベルト５を回転駆動してドラム２を回転す
るとともに、そのドラム２を発熱体１で加熱する。しか
して、シートＳをドラム２とエンドレスベルト５間に挿
入し、これらの間で挟んで搬送しながらシートＳに熱を
加えて現像や画像定着などを行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
シート加熱装置では、ドラム２を軸受７を介して対向側
板６・６に取り付ける構成のため、シート加熱時、加熱
されたドラム２の熱が熱伝導により軸受７を介して対向
側板６・６へと伝達して逃げてしまい、その結果、熱効
率が低下し、また、ドラム２の表面温度が不均一となっ
て現像ムラを発生するなどの問題があった。

【０００６】そこで、この発明の目的は、上述のような
シート加熱装置において、熱効率が低下することを防止
し、また、ドラムの表面温度を均一にして現像ムラなど
が発生することを防止することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明は、
たとえば以下の図示実施例において示すとおり、ドラム
５０を回転してシートＳを搬送するとともに、そのドラ
ム５０に内蔵する発熱体５７で該シートＳに熱を加える
シート加熱装置４５において、前記ドラム５０を、その
外周に接触する熱伝導率の低い耐熱回転体６０で支持し
てなることを特徴とする。

【０００８】請求項２に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すごとく、請求項１に記載のシート加熱
装置４５において、前記耐熱回転体６０につば部６０ａ
を設け、そのつば部６０ａで前記ドラム５０のスラスト
方向の動きを規制してなることを特徴とする。

【０００９】請求項３に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すごとく、請求項１に記載のシート加熱
装置４５において、前記耐熱回転体６０を、それぞれ軸
受６１を介して対向側板５５・５５で回転自在に支持し
てなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】そして、シート加熱時、耐熱回転体６０で支持
するドラム５０を回転してシートＳを搬送するととも
に、そのシートＳに発熱体５７で熱を加える。そのと
き、耐熱回転体６０でドラム５０からの熱伝導を遮断す
る。

【００１１】請求項２に記載のものでは、ドラム５０を
耐熱回転体６０で支持し、そのつば部６０ａでドラム５
０のスラスト方向の動きを規制する。

【００１２】請求項３に記載のものでは、対向側板５５
・５５で耐熱回転体６０を軸受６１を介して回転自在に
支持する。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。図５に、この発明の一実施例である
シート加熱装置を備えるジアゾ複写機の全体概略構成を
示す。

【００１４】図中符号１０は、装置本体である。このジ
アゾ複写機は、点線で示すとおり、その装置本体１０の
左下側に給紙部Ａを設け、その給紙部Ａの右側に露光部
Ｂを設け、その露光部Ｂの上側に分離・搬送部Ｃを設
け、その分離・搬送部Ｃの上側に現像部Ｄを設けてな
る。

【００１５】給紙部Ａは、上側に原稿手差し用テーブル
１３を設け、その下側に感光紙からなるシートＳを収納
した給紙カセット１４を取り付ける。そして、原稿手差
し用テーブル１３上から原稿Ｐを、予め若干離隔状態に
ある第１送りローラ対１５・１５間を通して原稿搬送路
１６へと挿入し、その原稿Ｐを検知手段１７で検知する
と、原稿搬送路１６を遮っていた出没自在な第１ストッ
パ１８を退避させるとともに、第１送りローラ対１５・
１５を圧接状態にして原稿Ｐを原稿搬送路１６を通して
合流搬送路１９へと搬送する。それと同時に、給紙ロー
ラ２０を回転して給紙カセット１４内からシートＳを送
り出し、シート搬送路２１を通して合流搬送路１９に搬
送し、原稿Ｐと合流させて重ね合わせる。そして、これ
ら原稿ＰおよびシートＳを、予め離隔状態にある第２送
りローラ対２２・２２間を通して出没自在な第２ストッ
パ２３に当てて先端を揃える。しかして後、その第２ス
トッパ２３を退避させるとともに、第２送りローラ対２
２・２２を圧接状態にして重ねたシートＳおよび原稿Ｐ
を露光部Ｂへと送り込む。

【００１６】露光部Ｂは、蛍光ランプ２５を内蔵する透
明なシリンダガラス２６を回転可能に設け、そのシリン
ダガラス２６の周りに駆動ローラ２７と複数の従動ロー
ラ２８を配置し、それらローラ２７・２８間にエンドレ
スベルト２９を張り渡し、そのエンドレスベルト２９の
一部をシリンダガラス２６の外周面に押し当ててなる。
そして、蛍光ランプ２５を図示しない点灯手段で点灯
し、シートＳおよび原稿Ｐをシリンダガラス２６とエン
ドレスベルト２９間に挿入し、これらの間で挟んで搬送
しながら、蛍光ランプ２５の光エネルギーでシートＳを
露光して潜像を形成する。しかして、露光を終えたシー
トＳおよび原稿Ｐを分離・搬送部Ｃへと送り出す。

【００１７】分離・搬送部Ｃは、シリンダガラス２６の
外周面に一端を押し当てたピックオフ板３２を設ける。
また、搬送路３３の図中左右両側に、それぞれ図示しな
い吸引ファンを備える原稿吸着手段３４とシート吸着手
段３５とを設ける。原稿吸着手段３４は、駆動側搬送ロ
ーラ３６と従動側排出ローラ３７間に搬送ベルト３８を
掛け渡してなる。そして、露光部Ｂを出たシートＳおよ
び原稿Ｐをピックオフ板３２で分離・搬送部Ｃの搬送路
３３へと導く。しかして、前記両側の吸引ファンでシー
トＳと原稿Ｐを吸引して両者を分離する。そして、分離
した一方の原稿Ｐを、搬送ベルト３８とそれに押し当て
た原稿排出ローラ３９とで原稿排出トレイ４０上に排出
する。他方のシートＳは、シート搬送ローラ４１と中継
ぎ搬送ローラ対４２・４２等で上方の現像部Ｄへと搬送
する。

【００１８】現像部Ｄは、この発明によるシート加熱装
置４５を備える。そして、このシート加熱装置４５でシ
ートＳを搬送しながら加熱して潜像を現像し、さらに、
排紙ローラ対４６・４６でコピートレイ４７上に排出
し、前記原稿Ｐのコピーを完了する。

【００１９】ところで、上述したシート加熱装置４５
は、詳しくは図１および図２に示すように、中央にドラ
ム５０を配置するとともに、そのドラム５０の周りに矢
示する回転方向に順に、それぞれ長手の駆動ローラ５１
と従動ローラ５２・５３・５４を配置する。それらロー
ラ５１〜５４は、それぞれ両端を回転自在に対向側板５
５・５５で支持する。そして、これらローラ５１〜５４
間にエンドレスベルト５６を張り渡し、そのエンドレス
ベルト５６の一部をドラム５０の外周面に押し当てる。
ドラム５０には、その内部中央を貫通する発熱体５７を
設ける。発熱体５７は、両端側をそれぞれ対向側板５５
・５５の孔５５ａを貫通して適宜の支持部材で支持す
る。

【００２０】また、対向側板５５・５５は、それぞれド
ラム５０の両端外周近くに複数の支持軸５９を取り付
け、各支持軸５９にそれぞれ耐熱回転体６０を取り付け
て各耐熱回転体６０を保持する。各耐熱回転体６０は、
たとえばセラミック等のような耐熱性を有する低熱伝導
部材からなり、図３に示すように、つば部６０ａを有す
る環状をなす。そして、この耐熱回転体６０内にリング
状の軸受６１をはめ込んでなる。しかして、これら耐熱
回転体６０は、図２に示すように、それぞれ軸受６１を
介して対向側板５５・５５で回転自在に支持し、各々の
つば部６０ａをドラム５０の端縁に係合する。そうし
て、つば部６０ａでドラム５０のスラスト方向の動きを
規制し、該ドラム５０を耐熱回転体６０で回転自在に支
持する。

【００２１】さらに、シート加熱装置４５は、従動ロー
ラ５４近くにピックオフ板６５を備え、そのピックオフ
板６５を適宜付勢手段で付勢してドラム５０の外周面に
押し当てる。また、その外周面にその表面温度を検知す
るサーミスタ６６を押し当て、安全手段６７でその表面
温度を適温に保持する構成とする。

【００２２】そして、上述したシート加熱装置４５で
は、現像時、ドラム５０を発熱体５７で加熱する一方、
適宜駆動モータの駆動力を伝達して駆動ローラ５１を回
転し、その駆動ローラ５１でエンドレスベルト５６を回
転駆動して該ドラム５０を回転する。しかして、前記分
離・搬送部Ｃから送り込んだシートＳを、図１に示すよ
うに、入口４５ａを通してドラム５０とエンドレスベル
ト５６間に導き、これらの間で挟んで搬送する。そのと
き、ドラム５０の外周面より発熱体５７でシートＳに熱
を加えて潜像を現像する。そして、ドラム５０の外周面
に付着したシートＳをピックオフ板６５で剥離して出口
４５ｂから排出する。

【００２３】ところで、上述した図示実施例では、駆動
モータの回転を駆動ローラ５１を介してエンドレスベル
ト５６に伝達し、そのエンドレスベルト５６を回転駆動
してドラム５０を回転する構成としたが、この発明で
は、駆動モータの回転を、たとえば耐熱回転体６０に伝
達してその耐熱回転体６０を回転駆動することによりド
ラム５０を回転する構成とすることもできる。

【００２４】この場合、たとえば図４に示すように、ド
ラム５０の外周面には、それと平行な固定軸７０・７１
で保持したシート部材７２を巻き付けるようにしてもよ
い。そして、図示省略するが、複数の耐熱回転体６０の
うちの１つの支持軸５９に駆動伝達ギヤを取り付け、そ
の駆動伝達ギヤを介して適宜駆動モータからの駆動力を
該耐熱回転体６０に伝達する構成とする。

【００２５】

【発明の効果】したがって、この発明によれば、シート
加熱装置において、耐熱回転体でドラムを支持する構成
とし、そのドラムとの接触面積を小さくし、しかも、そ
の耐熱回転体を熱伝導率の低い部材で形成するから、シ
ート加熱時に、ドラムの熱が熱伝導で対向側板へと逃げ
ることを阻止し、これにより、熱効率が低下することを
防止し、また、ドラムの表面温度を均一にして現像ムラ
などが発生することを防止することができる。

【００２６】請求項２に記載のものによれば、耐熱回転
体につば部を設け、そのつば部でドラムのスラスト方向
の動きを規制し、そのドラムをより安定して回転させる
こともできる。

【００２７】請求項３に記載のものによれば、耐熱回転
体を、それぞれ軸受を介して対向側板でより確実に回転
自在に支持することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるシート加熱装置の側
面図である。

【図２】そのシート加熱装置の斜視図である。

【図３】そのシート加熱装置に用いる耐熱回転体の分解
斜視図である。

【図４】この発明の他の実施例であるシート加熱装置の
斜視図である。

【図５】この発明のシート加熱装置を備えるジアゾ複写
機の内部機構を示す全体概略構成図である。

【図６】従来のシート加熱装置の断面図である。

【図７】そのシート加熱装置の縦断面図である。

【符号の説明】

４５シート加熱装置５０ドラム５５対向側板５７発熱体６０耐熱回転体６０ａつば部６１軸受Ｓシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ドラムを回転してシートを搬送するとと
もに、そのドラムに内蔵する発熱体で該シートに熱を加
えるシート加熱装置において、前記ドラムを、その外周
に接触する熱伝導率の低い耐熱回転体で支持してなる、
シート加熱装置。
【請求項２】前記耐熱回転体につば部を設け、そのつ
ば部で前記ドラムのスラスト方向の動きを規制してな
る、請求項１に記載のシート加熱装置。
【請求項３】前記耐熱回転体を、それぞれ軸受を介し
て対向側板で回転自在に支持してなる、請求項１に記載
のシート加熱装置。