JPH065950B2 - テレビジョン受像機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョン信号の垂直帰線期間に挿入され
て伝送されてくる文字多重信号を受信可能なテレビジョ
ン受像機に於ける信号切換装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 近年、ニューメディア機器の発展によりテレビジョン受
像機のモニタとしての機能がますます高まっきている。
これらニューメディア機器の一例として、テレビジョン
信号の垂直帰線期間に静止画および文字情報（以下文字
多重信号と呼ぶ）を挿入して伝送する文字多重放送がす
でに実用化されている。現在、その文字多重受信装置を
アダプタとして構成し、テレビジョン信号から上記文字
多重信号を抜き出し、通常の映像信号に代わって陰極線
管画面上に映出したり、あるいは映像信号にスーパーイ
ンポーズして陰極線管画面上に映出する様にしている。

ここで、まず、文字多重信号を受信可能なテレビジョン
受像機の構成および動作について説明する。第１図にそ
の構成を示す。図中、１はＶＨＦ・ＵＨＦチューナ、２
はＶＨＦ検波・ＳＩＦ回路、３はこの回路１からの複合
映像信号・音声信号と外部映像信号入力端子４，５に加
わるビデオテープテコーダ等からの映像信号、音声信号
とを切換えていずれか１つを出力する切換回路、６はこ
の切換回路３を制御する制御信号を発する制御回路、７
はテレビジョン信号中より文字多重信号を抜き出すため
の文字多重アダプタ、８はテレビジョン受像機と上記文
字多重アダプタ７を接続するための２１ピン端子、９は
切換回路３からの出力信号と２１ピン端子８を介して送
られてくる複合映像信号、音声信号とを切換えて出力す
る切換回路、１０は映像処理回路、１１はクロマ出力回
路、１２はカラー陰極線管、１３は偏向回路、１４は音
声処理回路、１５は音声出力回路、１６はスピーカであ
る。

今、切換回路３を回路２から得られる複合映像信号、音
声信号を出力する様に制御し、かつ切換回路９をＲＧＢ
モード、すなわち文字多重信号を表示するモードに切換
えると、文字多重信号を通常の映像信号に代わって陰極
線管画面全体に現わす場合、切換回路９からは同期信号
のみが出力され、一方、２１ピン端子８から文字多重信
号（ＲＧＢ信号）がクロマ出力回路１１に供給され、上
記同期信号による偏向動作によって文字図形情報が陰極
線管に映出される。またスーパーインポーズする場合は
通常の映像信号と文字多重信号とがスイッチングされて
映出される。

ここで通常の映像信号に代わって文字多重信号を映出す
るいわゆるＲＧＢモードに切換回路９にて設定する場合
には、従来は切換スイッチをマニュアル操作して行なっ
ている。この場合、文字多重アダプタの電源が投入され
て動作状態になると、自動的にＲＧＢモードに切換わる
様にすれば、あらためて切換操作をする必要がなく、実
用上極めて便利である。

発明の目的 本発明は、上記点に鑑み、文字多重受信装置の電源が投
入されると、それを検出して自動的にＲＧＢモードに切
換えることが出来るとともに、必要に応じてＲＧＢモー
ドを通常の映像信号を表示するテレビモードに容易に切
換えることの出来る信号切換装置を提供することを目的
とする。

発明の構成 本発明による信号切換装置は、文字多重受信装置の電源
が投入されると、電源が投入されていない状態と比較し
て、レベルの異なる制御信号を発生する手段より、上記
電源が投入された時の制御信号のレベルを検出し、この
検出出力により切換回路を通常のテレビジョン信号に代
わって文字多重受信装置より出力されるテレビジョン信
号を出力し、文字多重信号受信時には文字多重信号ＲＧ
Ｂ出力を出力するＲＧＢモードに切り換える様にすると
ともに、この文字多重受信装置の出力を選択している状
態で、これを通常のテレビジョン信号が出力される様に
切換えるスイッチを設けたものであり、自動的にＲＧＢ
モードへの切換えが行なわれるため実用上極めて便利と
なり、またＲＧＢモードにおいて通常のテレビジョン信
号をみたい場合も、これを容易に達成することが出来
る。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を第２図を用いて説明する。

第２図は本発明の要部の構成を示すものであり、ここで
切換回路９は集積回路化されている。切換回路９の，
，ピンに切換回路３からの映像信号、左音声信号、
右音声信号が加わり、，，ピンに２１ピン端子８
から出力される映像信号、左音声信号、右音声信号が加
わる。この切換回路３からの信号と、２１ピン端子８か
らの信号とをピンに加わる制御信号によって切換え、
，，ピンより出力する様に構成している。ここで
ピンの電位がハイレベルになると２１ピン端子８から
の信号が出力され、ローレベルになると切換回路３から
の信号が出力される。

切換回路９のピンより入力された映像信号は、ＲＧＢ
モード時ピンより出力されて２１ピン端子８を介して
文字多重アダプタ７に加わり、処理されて２１ピン端子
８のピンより出力され切換回路９に加わる。このＲＧ
Ｂモード時の音声信号は、切換回路９の前段より抽出さ
れ２１ピン端子８の，ピンに加えられる。

２１ピン端子８の，ピンからは、それぞれコントロ
ール信号Y_M、コントロール信号Y_Sが出力される。コント
ロール信号Y_Mは、文字多重信号をスーパーインポーズで
表示する場合に文字多重信号のバックに位置する映像信
号の輝度を下げて文字、図形を見やすくするためのもの
であり、コントロール信号Y_Sは文字多重信号中に含まれ
る表示形態を指示する信号に基ずいて出力されるもので
あり、文字多重信号を陰極線管面全体へ映出する場合は
，，ピンよりRGB信号（文字多重信号）のみを出
力する様に、スーパーインポーズする場合は映像信号
（２１ピン端子８のピンより出力される信号）とＲＧ
Ｂ信号（２１ピン端子８の，，ピンより出力され
る信号）を高速にスイッチングして出力する様にするも
のである。なお、文字多重信号のみを出力する場合は２
１ピン端子８のピンからは同期信号が出力される。

この様な基本構成において、２１ピン端子８のピン
は、文字多重アダプタ７の電源が投入されるとハイレベ
ルになり、それ以外はローレベルとなる端子である。こ
の装置は、このピン端子の電位を検出して上記テレビ
側映像・音声信号と、ＲＧＢ側映像・音声信号とを切換
える様にしたものである。上記ピンにバイアス抵抗２
１，２２，２３を介してトランジスタ２４のベースを接
続し、トランジスタ２４はエミッタを接地するとともに
コレクタを負荷抵抗２５を介して１２Ｖ電源端子に接続
している。このトランジスタ２４のコレクタに抵抗２６
を介してトランジスタ２７のベースを接続している。こ
のトランジスタ２７のエミッタは接地するとともにコレ
クタを負荷抵抗３８を介して１２Ｖ電源端子に接続して
いる。さらにこのトランジスタ２７のコレクタにトラン
ジスタ２８のベースを抵抗２９を介して接続している。
このトランジスタ２８のエミッタは接地し、コレクタと
１２Ｖ電源端子との間に電流制限抵抗３０を発光ダイオ
ード３１の直列回路を挿入している。そして上記トラン
ジスタ２７のコレクタを上記切換回路９のピン（切換
制御端子）に接続している。またトランジスタ２４のベ
ースバイアス抵抗２１と２３の接続点とアースとの間に
モード切換スイッチ３２を接続している。そしてまた、
コントロール信号Y_Mが出力される端子にコレクタを接続
し、エミッタを接地したトランジスタ３３、コントロー
ル信号Y_Sが出力される端子にコレクタを接続し、エミッ
タを接地したトランジスタ３４をおのおの設け、各トラ
ンジスタ３３，３４のベースをおのおのバイアス抵抗３
５，３６，３７を介して上記トランジスタ２４のコレク
タに接続している。

上記構成において、次にその動作を説明する。いま、文
字多重アダプタ７の電源が投入されると、２１ピン端子
８のピン端子はハイレベルとなり、通常スイッチ３２
は端子ａ，ｂ間が接続され、抵抗２１と２３の接続点を
アースより切離しているため、トランジスタ２４が導通
し、そのコレクタがローレベルとなる。従ってトランジ
スタ３３，３４は遮断し、コントロール信号Y_M，Y_Sに影
響を与えることはない。また、上記トランジスタ２４の
導通によりトランジスタ２７は遮断、トランジスタ２８
が導通し、トランジスタ２７のコレクタがハイレベル、
すなわち切換制御端子がハイレベルとなることにより、
切換回路９は２１ピン端子８からの映像信号・音声信号
を出力する様に切換わり、いわゆるＲＧＢモードにな
る。また第２図において発光ダイオード３１として示さ
れている文字多重アダプタ７の電源ランプがトランジス
タ２８の導通により発光し、ＲＧＢモードに設定された
旨表示する。

この構成により、文字多重アダプタ７の電源が投入され
ると、これを検出して切換回路９を自動的にＲＧＢモー
ドに切換えることが出来、あらためてマニュアル操作し
なくてよいものである。

しかもこの時、発光ダイオード３１の発光により作用者
は、ＲＧＢモードに設定された旨知ることが出来る。と
ころで、文字多重放送をみていて、通常の映像信号を一
瞬視聴したい場合がある。この場合、第２図の構成によ
れば、切換スイッチ３２を端子ｂ−ｃ間を接続する様に
切換えてアースと接続を図ることにより、強制的にトラ
ンジスタ２４，２８を遮断、トランジスタ２７を導通せ
しめ、切換回路９をテレビ側の映像信号・音声信号が出
力される様に切換えることが出来、容易に上記要望に応
えることが出来る。もちろん、この時発光ダイオード３
１は消灯し、またコントロール信号Y_M，Y_Sはトランジス
タ３３，３４によりアースに落される。

そして文字多重アダプタの電源が投入されていない時は
上記切換スイッチをアースと接続する様に切換えた場合
と同様の各素子は動作し、切換回路９からはテレビ側の
映像・音声信号が出力される。

発明の効果 以上の様に、本発明によれば文字多重受信装置の電源が
投入されると、これを検出して切換回路を文字多重受信
装置からのテレビジョン信号を出力する様に自動的に切
換えることにより、面倒な手間を要することなく、ＲＧ
Ｂモードへの切換えが行なえ、実用上極めて便利であ
る。またこのＲＧＢモードに切換えられた旨、表示素子
を発光させて知らしめることにより、視聴者はその旨を
容易に知ることができる。また、ＲＧＢモードにおい
て、わずかの時間、通常のテレビジョン放送を視聴した
い場合もスイッチを操作するだけで可能となり、実用上
極めて有用なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される文字多重信号受信可能なテ
レビジョン受像機のブロック図、第２図は本発明の一実
施例における信号切換装置の回路図である。 ７……文字多重受信装置、８……２１ピン端子、９……
切換回路、２４，２７，２８……トランジスタ、３１…
…表示素子、３２……モード切換スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字多重放送信号受信時に文字多重信号を
   テレビジョン受像機の信号処理回路に出力するようにし
   た文字多重信装置を有する文字多重放送信号を受信可能
   なテレビジョン受像機において、 文字多重受信装置の電源が投入された状態と投入されて
   いない状態とでレベルが異なって出力される制御信号を
   出力する制御手段と、 文字多重受信装置の電源投入時に前記制御信号により切
   換制御され、前記信号処理回路に直接供給されているテ
   レビジョン信号を前記文字多重受信装置を介して供給す
   るように切り換える切換回路と、 前記制御手段と前記切換回路との間に挿入接続されたス
   イッチング回路とを備え、 前記スイッチング回路が前記制御手段の制御信号出力端
   子にバイアス抵抗を介してベース端子が接続され、エミ
   ッタ端子が接地され、コレクタ端子より前記制御信号を
   前記切換回路の制御信号の入力端子に入力するように接
   続されたトランジスタと、前記トランジスタのベース端
   子と接地間に挿入接続され前記ベース端子を直接接地に
   切り換えるためのスイッチ手段と、前記トランジスタの
   コレクタ端子からの前記制御信号により点灯制御される
   文字多重受信装置の電源ランプとで構成され、文字多重
   信号受信時において前記スイッチ手段により前記スイッ
   チング回路のトランジスタのベース端子を直接接地に切
   り換えることにより前記切換回路においてテレビジョン
   信号出力が直接テレビジョン受像機の信号処理回路に供
   給されるようにするとともに前記文字多重受信装置の電
   源ランプを消灯せしめるようにしたことを特徴とするテ
   レビジョン受像機。