JPH065949A - 圧電体フィルムの製法 - Google Patents

圧電体フィルムの製法

Info

Publication number
JPH065949A
JPH065949A JP4161193A JP16119392A JPH065949A JP H065949 A JPH065949 A JP H065949A JP 4161193 A JP4161193 A JP 4161193A JP 16119392 A JP16119392 A JP 16119392A JP H065949 A JPH065949 A JP H065949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
piezoelectric
buret
electrode
extrusion molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4161193A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kunimura
智 國村
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP4161193A priority Critical patent/JPH065949A/ja
Publication of JPH065949A publication Critical patent/JPH065949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリフッ化ビニリデンなどからなる圧電体フ
ィルムを歩留よく、少ない工程で製造する。 【構成】 金属製のビュレット1の先端付近にポリフッ
化ビニリデンなどからなる帯状の前駆体2を被覆し、こ
れをシリンダ3内に静水圧にて圧入して前駆体2を延伸
するとともにフィルム化し、1軸延伸フィルムを得る。
ついで、このフィルムの外面に電極を蒸着などにより形
成し、この電極とビュレット1との間に直流電圧を印加
してポーリング処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリフッ化ビニリデ
ンなどの圧電性を有するプラスチックから圧電体フィル
ムを効率よく製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフッ化ビニリデンなどからなる圧電
体フィルムの製造は、まずポリフッ化ビニリデンなどを
押出成形法によって、シート状またはフィルム状に成形
する。ついで、このものを100℃以下の温度で1軸延
伸もしくは2軸延伸して、非極性相であるα型を極性相
であるβ型に相転移させる。こののち、この相転移後の
フィルムの両面に蒸着などによって電極を形成し、これ
ら電極間に直流電圧を印加してポーリング処理を行う方
法で行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製法にあっては、延伸時にフィルムにボイドなどの
欠陥が生じやすく、この欠陥によってポーリング処理時
に短絡事故を起すことがある。また、ポーリング処理の
ための2つの電極の形成に手間を必要とするなど工程数
が多いなどの欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、圧電性プ
ラスチックの延伸とフィルム化とを静水圧押出成形によ
り同時に行うことで解決でき、また静水圧押出成形の際
に金属製芯材を用いることによって電極形成の手間を半
減できる。
【0005】以下、本発明を図面に基づいて詳しく説明
する。図1は、本発明における静水圧押出成形の一例を
示すもので、図中符号1はビュレットである。このビュ
レット1は、銅、銅合金、鋼などの金属からなる円柱状
の棒状物である。ビュレット1の一方の先端は、面とり
加工が施されている。このビュレット1の先端付近にポ
リフッ化ビニリデンなどの圧電性を示すプラスチックか
らなる帯状の前駆体2が環状に被覆されている。この前
駆体2は、ビュレット1を用いたアウトサート成形法な
どの射出成形あるいはモールド成形によって形成された
ものであって、厚みが1〜10mm程度、幅が10〜5
0mm程度のものである。
【0006】また、図1において、符号3はシリンダで
ある。このシリンダ3は、その内径がビュレット1の外
径よりも微かに大きくなっており、図示しないピストン
により、ビュレット1をその先端からシリンダ3内に圧
入できるようになっている。また、これらビュレット1
およびシリンダ3は図示しない耐圧容器内に水、油など
の圧力媒体4とともに封入されている。
【0007】この状態において、圧力媒体4を50〜1
00℃に加熱するとともに加圧することにより、ビュレ
ット1をシリンダ3内に圧入してゆく。これによって、
ビュレット1に設けられた前駆体2が、シリンダ3の内
面とビュレット1の外面との間で剪断力によって引き延
ばされてゆき、ビュレット1の長手方向に1軸延伸され
ることになる。これにより、図2に示すように、ビュレ
ット1の長手方向に延びた圧電性プラスチックからなる
1軸延伸フィルム5がビュレット1の表面に密着した状
態で得られることになる。
【0008】この静水圧押出成形において、1軸延伸フ
ィルム5の延伸倍率、厚み等は、前駆体2の厚み、ビュ
レット1とシリンダ3とのクリアランス、周囲温度など
によって調節できる。
【0009】次に、ビュレット1の外面に形成された1
軸延伸フィルム5の表面に蒸着法などによって一方の電
極となるアルミニウム膜などの金属膜を形成し、この電
極とビュレット1との間に常法により直流電圧を印加
し、周知のポーリング処理を施し、ついで、このフィル
ムを切り開いて展開すれば、目的とする圧電体フィルム
が得られる。
【0010】このような製法によれば、静水圧押出成形
を用いているので、一工程で延伸とフィルム化とが同時
に行え、作業性が向上する。また、静水圧押出成形で
は、一方向のみに延伸されるだけでなく、同時にフィル
ム5をビュレット1の中心軸方向に締めつけるような力
が作用するため、得られた1軸延伸フィルム5には欠陥
が生じにくいものとなり、その厚みも均一となる。さら
に、1軸延伸フィルム5は、ビュレット1の外表面に強
固に密着した状態で得られるため、ビュレット1がポー
リング処理のための一方の電極として機能し、電極形成
のための工程が半減する。
【0011】以下、具体例を示す。 (実施例)直径20mmの銅製のビュレットの先端付近
に厚さ1mm、幅10mmのポリフッ化ビニリデンから
なる前駆体を溶融成形法により形成した。このビュレッ
トを内径19.9mmの銅製シリンダに、温度80℃で
圧入し、静水圧押出成形を行い、ビュレット外表面に厚
さ120μm、長さ80mmの1軸延伸フィルムを形成
した。この1軸延伸フィルムの外面にアルミニウムを蒸
着して一方の電極とし、銅製ビュレットを他方の電極と
して、絶縁油中、80℃で7Kvの直流電圧を30分間
印加し、室温まで冷却してから電圧印加を停止した。
【0012】(比較例)溶融押出成形法により厚さ12
0μmのポリフッ化ビニリデンフィルムを作製し、この
フィルムを1軸延伸機で、温度90℃にて30%延伸
し、1軸延伸フィルムとした。このものの両面にアルミ
ニウムを蒸着して電極を形成し、絶縁油中、80℃で7
Kvの直流電圧を30分間印加し、室温まで冷却してか
ら電圧印加を停止した。
【0013】このようにして製造された2種の圧電体フ
ィルムの圧電定数とポーリング処理時の歩留を求めたと
ころ、次の表1に示すような結果が得られた。
【0014】
【表1】
【0015】上表の結果から明らかなように、本発明方
法では、延伸時の欠陥の発生が少なく、ポーリング処理
の際に短絡事故を起す割合が減少し、歩留が向上するこ
とがわかる。また、得られる圧電体フィルムの圧電性は
従来のものとかわりないことがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の圧電体
フィルムの製法は、圧電性プラスチックを静水圧押出成
形して延伸とフィルム化を同時に行い、ついでポーリン
グ処理するものであるので、延伸時に欠陥が生ずること
が少なく、ポーリング処理時の歩留が向上する。また、
厚みが均一なものが得られる。さらに、金属製芯体を用
いて静水圧押出成形を行えば、この芯体をそのままポー
リング処理のための電極とすることができるなどの効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明での静水圧押出成形の例を示す説明図
である。
【図2】 本発明での静水圧押出成形で得られた1軸延
伸フィルムの状態を示す図である。
【符号の説明】
1…ビュレット、2…前駆体、3…シリンダ、4…圧力
媒体、5…1軸延伸フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性プラスチックを静水圧押出成形し
    て延伸とフィルム化を同時に行い、ついでポーリング処
    理することを特徴とする圧電体フィルムの製法。
  2. 【請求項2】 圧電性プラスチックを金属製芯材上に被
    覆し、このものをついで静水圧押出成形して延伸とフィ
    ルム化を同時に行ったのち、圧電性プラスチックフィル
    ムの外周に電極を形成し、金属製芯材と電極との間に直
    流電圧を印加してポーリング処理することを特徴とする
    圧電体フィルムの製法。
JP4161193A 1992-06-19 1992-06-19 圧電体フィルムの製法 Pending JPH065949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4161193A JPH065949A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 圧電体フィルムの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4161193A JPH065949A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 圧電体フィルムの製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH065949A true JPH065949A (ja) 1994-01-14

Family

ID=15730356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4161193A Pending JPH065949A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 圧電体フィルムの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH065949A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534562A (ja) * 2003-12-19 2007-11-29 バルワー エス.アー.エス. 流体投与装置
US9125819B2 (en) 2005-04-29 2015-09-08 Tomizo Yamamoto Activated foam

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007534562A (ja) * 2003-12-19 2007-11-29 バルワー エス.アー.エス. 流体投与装置
JP4664310B2 (ja) * 2003-12-19 2011-04-06 バルワー エス.アー.エス. 流体投与装置
US9125819B2 (en) 2005-04-29 2015-09-08 Tomizo Yamamoto Activated foam

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4670074A (en) Piezoelectric polymer transducer and process of manufacturing the same
US4715098A (en) Method of making coaxial cable
US4241128A (en) Production of piezoelectric PVDF films
AT391473B (de) Monoaxial verstreckter formkoerper aus polytetrafluoraethylen und verfahren zu seiner herstellung
DE3000224A1 (de) Piezoelektrischer wandler mit polymerisatelement und herstellungsverfahren desselben
DE1416028B2 (de) Verfahren zur Herstellung eines als Dickenscherungsschwinger wirkender Wandlers
DE69110823T2 (de) Oberflächenbehandlung von fluorchemischen Elementen und Herstellung von Verbundmaterialien daraus.
US2947078A (en) Solid-phase bonding of metals
DE3026614A1 (de) Verfahren zur herstellung polarisierender flaechenerzeugnisse
JP4944322B2 (ja) 中空部材の製造方法
US4800048A (en) Die drawing process and apparatus for piezoelectric polymer films and tubes
JPH065949A (ja) 圧電体フィルムの製法
EP0146272A2 (en) Coaxial cable
JPS62193812A (ja) β相ポリ弗化ビニリデンフイルムの製法
JPH086160B2 (ja) 円錐筒状部材の製造方法
US1284706A (en) Process of forming laminated tubes.
DE69215801T2 (de) Verfahren zur Herstellung eines Verbundleiters aus Metall und Hoch-Temperatur-Supraleiter
JP2733105B2 (ja) 金属化フィルムコンデンサの製造方法
RU2021150C1 (ru) Способ получения фольгированного полиимида
JPH0387208A (ja) セラミックス製品の製造方法
SU1472170A1 (ru) Способ изготовлени волокон
JP2002175935A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
DE1795348A1 (de) Verfahren zur herstellung von duennen filmen und schichten aus organischen, hochmolekularen verbindungen
JPS61144333A (ja) ポリテトラフルオロエチレン多孔質体の製造法
CN117510944A (zh) 一种提高聚丙烯薄膜强度的方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080210

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees