JPH0659355U - 転写器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 巻出部又は巻取部に弾性的にたわむ突部を設置し、該突
部と支持軸が弾性的に接する事により滑りクラッチ機構
を形成させ良好なテープ走行を得る事が出来る転写器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、文字等の修正する時に使用する修正インキを塗布した修正テープや 粘着剤を塗布した粘着テープ等を収納する転写器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、離型性を有する紙やフィルム等の基材の上に修正インキや粘着剤を塗布 してテープ状に加工し、被転写物に修正インキや粘着剤を圧着し転写する転写テ ープが商品化されている。

【０００３】 現在迄に商品化されている転写器は、巻出部、修正インキや粘着剤を転写した 後の基材を巻き取る巻取部、及び駆動機構等と共に容器に収納されていて、修正 インキや粘着剤等の転写層を転写する際には転写層を被転写物に圧着し転写器を 手で移動させる事により行なっている。

【０００４】 またこの転写器では、コア部と駆動機能との回転数差を補正する為、滑りクラ ッチ機構を設ける必要がある。この滑りクラッチ機構には、従来、金属ばね，ゴ ム片，フェルト等余分な部品を用い形成していた場合が多く、原材料価格の上昇 を招いていた。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】

上記課題を解決する為に本考案の転写器は、巻出部又は巻取部が弾性的にたわ む弾性突部を擁し、該突部が支持軸に弾性的に接する事による滑りクラッチ機構 を形成した。

【０００６】

【作用】

転写器が上記本考案の構造を持つ事により、金属ばねやゴム片、フェルト等の 余分な部品を使用せずに安価で駆動機構とコア部との回転数差を補正でき、良好 な転写テープの走行を得る事ができる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の一実施例の転写器の断面図を示す。又図２は巻取部における弾 性突部と支持軸とが接する滑りクラッチ機構部の断面図を示す。

【０００８】 転写テープ収納部９に収められた転写テープ１は、圧着部２を圧着移動させる 事により支持軸１２の回転を介して巻出部４、転写部５へと搬送し、転写部５に おいて被転写物６に転写層３を転写された後、巻取部７へ転写ベース８のみが巻 取られる。

【０００９】 ここで支持軸１１から巻取部７への回転運動の伝達は巻取部７が弾性的にたわ む弾性突部１０を擁し、該弾性突部１０と支持軸１１が弾性的に接する事により 、伝達される。

【００１０】 圧着部を移動させた時、支持軸１２から支持軸１１へさらに支持軸１１から巻 取部７ へ回転動力は伝達され支持軸１１と弾性突部１０との弾性接触により滑り が生じ巻出部、巻取部は外径の変化を補正する。 このように巻取部７が弾性突部１０を擁し該弾性突部１０と支持軸１１が接す る事により滑りクラッチ機構を形成する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案により、安価で簡易な滑りクラッチ機構を形成する事ができ、転写器の 良好なテープ走行を得る事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】転写器の断面図

【図２】滑りクラッチ機構部の断面図

【符号の説明】

１ 転写テープ ２ 圧着部 ３ 転写層 ４ 巻出部 ５ 転写部 ６ 被転写部 ７ 巻取部 ８ 転写ベース ９ 収納部 １０弾性突部 １１ 支持軸

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１月２０日

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【図１】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 昌夫 枚方市招提田近３丁目10番地 ユニオンケ ミカー株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 転写テープを巻出す巻出部と、転写テー
   プ上の転写層を被転写物に圧着移動して転写する転写部
   と、転写テープの転写層が転写された後の転写ベースが
   巻出部、転写部、巻取部の順に搬送される転写器におい
   て、巻出部又は巻取部が弾性的にたわむ弾性突部を擁
   し、該突部が支持軸に弾性的に接する事により巻出部か
   らの回転運動を巻取部に伝える事の可能な滑りクラッチ
   機 構 を形成する転写器。