JP3064867U - 修正テ―プ収納装置の供給リ―ル取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく，構造も単純で，耐久性に
優れた修正テープ収納装置の供給リール構造を提供す
る。 【解決手段】 ケース（１，２）内にギア（８）と結合
された供給リール（３）と巻取リール（４）を軸設し，
供給リール（３）に券回された塗布膜が粘着された修正
テープ（５）をケース（１，２）の先端に突出したテー
プガイド（６）を介して巻取リール（４）に巻き取るよ
うに構成された修正テープの収納装置において，供給リ
ール（３）の中央に形成された挿入孔（１２）に挿入さ
れるギア（８）の回転軸（９）を円筒状として形成し，
その外周面に多数のリブ（１１）を形成し，挿入時に挿
入孔（１２）と回転軸（９）の間に一定した摩擦力を保
持するように構成することにより，部品点数を最少化
し，構造を単純化し，さらに耐久性に優れた構造を提供
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は，修正テープ収納装置に関し，特に修正テープの供給リール取付構造 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の修正テープ収納装置（誤記修正テープ粘着器）は，図２に示すごとく， ケース１，２内に供給リール３と巻取リール４を軸設し，供給リール３に券回さ れた塗布膜が粘着された修正テープ５をケースの先端に突出したテープガイド６ を経て巻取リール４に巻き取るという構成であった。

【０００３】 そして，外部に露出した修正テープ５がテープガイド６を通過する過程で，そ のテープガイド６の先端部を紙面に押しつけて移動させると，テープの表面に粘 着された白色塗布膜がその紙面に転写付着され，誤った文字などを覆いかくすよ うに構成されている。

【０００４】 このとき，巻取リール４と供給リール３には，供給リール３よりテープガイド ６を通して巻取リール４に巻き取られる修正テープ５に適宜張力を保持するため に，ギア８が各々設置されている。

【０００５】 修正テープ５は，使用者が修正テープ５を紙面に押しつけて適当な力を加えて 移動させるときにのみ，供給リール３より解かれて巻取リール４に巻取られるも のであり，このためには供給リール３とギア８の結合部である挿入孔１２と回転 軸９との間に適当な表面接触部が形成され，供給リール３とギア８の回転軸９が 一定量以上の力を受けたときに，摺動するよう回転軸９上に多数の切欠溝１３を 形成したり，供給リール３とギア８の間に圧縮スプリングを弾設してその弾発力 により回転軸９と挿入孔１２の間に一定の摩擦力を保持させている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし，上記のごとく構成された従来の誤記修正テープ粘着器の供給リール取 付構造は，供給リールの挿入部とギアの回転軸間に適宜な摩擦力を保持させるた めに，回転軸上に多数の切欠溝を形成したり圧縮スプリングを設置して構成する ため，その構造が複雑なだけではなく，長時間使用時の頻繁な摩擦により回転軸 と挿入孔に変形が発生する可能性が高いので，製作費用が上がり，使用上不便な ので使用者が忌避する傾向がある。

【０００７】 本考案は前記のような問題点を解決するために考案されたもので，修正テープ を供給する供給リールに挿入されるギアの回転軸を円筒状（円状のパイプ状）と して形成し，その外周面に多数のリブを形成することにより部品点数を最少化・ 単純化して，製作原価を下げることはもちろん，供給リールの挿入孔とギアの回 転軸間の摩擦力を常に一定に保ち，長時間使用時の変形を防止し，使用者がより 容易に使用できる修正テープ収納装置の供給リール取付構造を提供することを目 的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この様な目的を達成するために本考案は，上下ケース（１，２）内にギア（８ ）と結合された供給リール（３）と巻取リール（４）を軸設し，供給リール（３ ）に券回された塗布膜が粘着された修正テープ（５）をケースの先端に突出した テープガイド（６）を経て巻取リール（４）に巻き取るように構成した修正テー プ収納装置において，供給リール（３）の中央に形成された挿入孔（１２）に挿 入されるギア（８）の回転軸を円筒状，すなわち円状のパイプ状として形成し， その外周面に多数のリブ（１１）を形成し挿入時に挿入孔（１２）と回転軸（９ ）の間に一定した摩擦力を保つように構成することを特徴とする，修正テープ収 納装置の供給リール取付構造を提供する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下，本考案の好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。

【００１０】 図１は，本考案の誤記修正テープ粘着器を示す分離斜視図である。 上下ケース１，２内にギア８と結合された供給リール３と巻取リール４を軸設し ，供給リール３に巻かれた塗布膜が粘着された修正テープ５をケースの先端に突 出したテープガイド６を経て巻取リール４に循環巻取されるように構成した修正 テープ収納装置（誤記修正テープの粘着器）において，供給リール３の中央に形 成された挿入孔１２に挿入されるギア８の回転軸９を円筒状（円状のパイプ状） として形成し，その外周面に多数のリブ１１を形成し挿入時に挿入孔１２と回転 軸９の間に一定の摩擦力を保つように構成したものである。

【００１１】 図面の中で説明されていない符号７は固定板であり，９’は巻取リールの回転 軸であり１０，１０’は支持軸である。

【００１２】 このような本考案の作用を説明する。本考案の修正テープ収納装置を使用する 場合は，既存のように修正テープ５が通過するガイダー６を誤記部分に押しつけ ながら移動させるとこれを通過する修正テープ５が，ギア８の歯合により互いに 反対方向に回転している供給リール３から巻取リール４の方に移動されながら， その表面に塗布された白色の塗布膜が誤記部分として転写され，誤記部分を白色 に覆うので誤記の修正ができる。

【００１３】 このとき，供給リール３の挿入孔１２に挿入されているギア８の回転軸９とそ の外周面の多数のリブ１１により挿入孔１２と回転軸９間の摩擦面を一定に保つ ことによって，発生する摩擦力を常に一定に保ち使いやすく，回転軸９が単純な 円筒状（円状のパイプ状）に多数のリブを形成し構成されるので，部品点数を最 少化し，長時間使用時に発生しやすい挿入孔１２と回転軸９間の摩擦による変形 を防止することが可能であり，製品の初期性能を保つことができる。

【００１４】 以上，添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが， 本考案はかかる例に限定されない。当業者であれば，実用新案登録請求の範囲に 記載された技術的思想の範疇内において，各種の変更例または修正例に想到し得 ることは明らかであり，それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するも のと了解される。

【００１５】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案は，修正テープを供給してくれる供給リールに 挿入されるギアの回転軸を円状のパイプ状として形成し，その外周面に対数のリ ブを形成することによって部品点数を最少化され，構造も単純化され，製作原価 を下げるだけではなく，供給リールの挿入孔とギアの回転軸間の摩擦力を常に一 定に保ち長時間使用しても変形が起きず耐久性に優れ，より使いやすくなるとい う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案誤記修正テープ粘着器の供給リールの取
付構造を示す分離斜視図。

【図２】従来誤記修正テープ粘着器の供給リールの取付
構造を示す分離斜視図。

【符号の説明】

１：上部ケース ２：は下部ケース ３：供給リール ４：巻取リール ５：修正テープ ６：テープガイド ７：固定板 ８：ギア ９，９’：回転軸 １０，１０’：支持軸 １１：リブ １２：挿入孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース（１，２）内にギア（８）と結合
   された供給リール（３）と巻取リール（４）を軸設し，
   供給リール（３）に券回された塗布膜が粘着された修正
   テープ（５）をケース（１，２）の先端に突出したテー
   プガイド（６）を介して巻取リール（４）に巻き取るよ
   うに構成された修正テープの収納装置において，供給リ
   ール（３）の中央に形成された挿入孔（１２）に挿入さ
   れるギア（８）の回転軸（９）を円筒状として形成し，
   その外周面に多数のリブ（１１）を形成し，挿入時に挿
   入孔（１２）と回転軸（９）の間に一定した摩擦力を保
   持するように構成することを特徴とする，修正テープ収
   納装置の供給リール取付構造。