JPH0659280A - 金属配線基板及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
金属配線基板及びそれを用いた液晶表示装置Info
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- JPH0659280A JPH0659280A JP21307092A JP21307092A JPH0659280A JP H0659280 A JPH0659280 A JP H0659280A JP 21307092 A JP21307092 A JP 21307092A JP 21307092 A JP21307092 A JP 21307092A JP H0659280 A JPH0659280 A JP H0659280A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライエッチング法によりパターン形成が可
能な、Taを主成分とする金属配線基板を得ると共に、
その金属配線の陽極酸化膜の劣化を防止する。 【構成】 基板保護膜5がAlの窒素化合物からなって
いるので、Taを主成分とする金属配線2をパターン形
成する際にドライエッチングを行っても、Taとの間に
十分な選択比が得られる。又、基板保護膜5に窒素を含
有させることによって、Ta陽極酸化膜6が基板保護膜
5との界面付近で劣化することが防止される。
能な、Taを主成分とする金属配線基板を得ると共に、
その金属配線の陽極酸化膜の劣化を防止する。 【構成】 基板保護膜5がAlの窒素化合物からなって
いるので、Taを主成分とする金属配線2をパターン形
成する際にドライエッチングを行っても、Taとの間に
十分な選択比が得られる。又、基板保護膜5に窒素を含
有させることによって、Ta陽極酸化膜6が基板保護膜
5との界面付近で劣化することが防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Taを主成分とする金
属配線を有する金属配線基板及びそれを用いた液晶表示
装置に関する。
属配線を有する金属配線基板及びそれを用いた液晶表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フラットパネルディスプレイの研
究開発が活発に行われている。それはCRTに比べ薄型
・軽量という特徴を備えた次世代の表示装置として注目
されており、ワープロやパソコン等への応用も盛んであ
るからである。そのなかで液晶表示装置は低消費電力で
あり、かつ自発光でないためカラー化に有利であること
から最近の研究開発の主力に置かれている。とりわけ薄
膜トランジスタ(以下「TFT」と略す)アレイを用い
たアクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置は、
表示品位が高いなどの利点を持っている。特に、アモル
ファスシリコン(以下「a−Si」と略す)を用いたT
FTは低温成膜ができるため、表示装置の大画面化、高
精細化が可能であるとみられ、その技術開発動向がおお
いに注目されている。
究開発が活発に行われている。それはCRTに比べ薄型
・軽量という特徴を備えた次世代の表示装置として注目
されており、ワープロやパソコン等への応用も盛んであ
るからである。そのなかで液晶表示装置は低消費電力で
あり、かつ自発光でないためカラー化に有利であること
から最近の研究開発の主力に置かれている。とりわけ薄
膜トランジスタ(以下「TFT」と略す)アレイを用い
たアクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置は、
表示品位が高いなどの利点を持っている。特に、アモル
ファスシリコン(以下「a−Si」と略す)を用いたT
FTは低温成膜ができるため、表示装置の大画面化、高
精細化が可能であるとみられ、その技術開発動向がおお
いに注目されている。
【0003】図3(a)に、従来の金属配線基板を用い
たTFTアレイの主要部の平面図を示し、図3(b)
に、(a)のA−A線による断面図を示す。このTFT
アレイは、液晶表示装置に用いられたものであり、TF
Tアレイと対向基板とを対向させ、両基板間に液晶を挟
持させることにより、液晶表示装置は構成される。
たTFTアレイの主要部の平面図を示し、図3(b)
に、(a)のA−A線による断面図を示す。このTFT
アレイは、液晶表示装置に用いられたものであり、TF
Tアレイと対向基板とを対向させ、両基板間に液晶を挟
持させることにより、液晶表示装置は構成される。
【0004】図3に基づいて、従来のTFTアレイの構
造を説明する。
造を説明する。
【0005】このTFTアレイは、ベース基板101上
に、走査線として機能するゲート電極配線102と信号
線として機能するソース電極配線103とが縦横に配設
され、ゲート電極配線102とソース電極配線103と
が交差するところに、液晶表示装置の一単位である画素
のスイッチング素子として機能するTFT104が形成
されている。
に、走査線として機能するゲート電極配線102と信号
線として機能するソース電極配線103とが縦横に配設
され、ゲート電極配線102とソース電極配線103と
が交差するところに、液晶表示装置の一単位である画素
のスイッチング素子として機能するTFT104が形成
されている。
【0006】図3(b)に示すように、ガラスなどの絶
縁性のベース基板101上全面に、Ta2O5からなる基
板保護膜105が形成され、基板保護膜105の上にT
aからなるゲート電極配線103が形成されている。ゲ
ート電極配線103の一部はゲート電極として機能す
る。ゲート電極配線103の上表面には、Ta2O5から
なる陽極酸化膜106が形成されている。陽極酸化膜1
06を覆ってベース基板101上の全面に、SiNxか
らなるゲート絶縁膜107が形成されている。ゲート絶
縁膜107上でゲート電極配線103の形成位置と重な
るように、島状に半導体層108が形成され、半導体層
108の図面横方向の中央部にエッチングストッパ10
9が形成されている。エッチングストッパ109の端部
と半導体層108を覆い、且つエッチングストッパ10
9の中央で分離された状態で、2つのコンタクト層11
0が形成されている。一方のコンタクト層110(図面
右側)を覆ってソース電極111が形成され、ソース電
極111はソース電極配線103に連なっている。他方
のコンタクト層110(図面左側)を覆って、出力端子
として機能するドレイン電極112が形成されている。
ドレイン電極112にはITO(Indium Tin
Oxide)膜からなる画素電極113が形成されて
いる。
縁性のベース基板101上全面に、Ta2O5からなる基
板保護膜105が形成され、基板保護膜105の上にT
aからなるゲート電極配線103が形成されている。ゲ
ート電極配線103の一部はゲート電極として機能す
る。ゲート電極配線103の上表面には、Ta2O5から
なる陽極酸化膜106が形成されている。陽極酸化膜1
06を覆ってベース基板101上の全面に、SiNxか
らなるゲート絶縁膜107が形成されている。ゲート絶
縁膜107上でゲート電極配線103の形成位置と重な
るように、島状に半導体層108が形成され、半導体層
108の図面横方向の中央部にエッチングストッパ10
9が形成されている。エッチングストッパ109の端部
と半導体層108を覆い、且つエッチングストッパ10
9の中央で分離された状態で、2つのコンタクト層11
0が形成されている。一方のコンタクト層110(図面
右側)を覆ってソース電極111が形成され、ソース電
極111はソース電極配線103に連なっている。他方
のコンタクト層110(図面左側)を覆って、出力端子
として機能するドレイン電極112が形成されている。
ドレイン電極112にはITO(Indium Tin
Oxide)膜からなる画素電極113が形成されて
いる。
【0007】上述のような構造を有するTFTアレイの
製造方法を、図4<A>〜図4<E>に基づいて説明す
る。図4<A>〜図4<E>では、(a)が平面図を表
し、(b)が(a)のA−A線による断面図を表す。
製造方法を、図4<A>〜図4<E>に基づいて説明す
る。図4<A>〜図4<E>では、(a)が平面図を表
し、(b)が(a)のA−A線による断面図を表す。
【0008】先ず、ガラス等の絶縁性のベース基板10
1上全面にTa2O5からなる基板保護膜105を形成
し、基板保護膜105上全面にTa金属層をスパッタリ
ング法により形成する。このTa金属層をフッ酸と硝酸
との混合液からなるエッチング液を用いてエッチング
し、図4<A>に示すように、ゲート電極配線102を
パターニングする。その後、ゲート電極配線102の上
面を陽極酸化することにより、Ta2O5からなる陽極酸
化膜106が形成される。この時、Ta2O5からなる基
板保護膜105はTa金属層のエッチング液からベース
基板101を保護している。
1上全面にTa2O5からなる基板保護膜105を形成
し、基板保護膜105上全面にTa金属層をスパッタリ
ング法により形成する。このTa金属層をフッ酸と硝酸
との混合液からなるエッチング液を用いてエッチング
し、図4<A>に示すように、ゲート電極配線102を
パターニングする。その後、ゲート電極配線102の上
面を陽極酸化することにより、Ta2O5からなる陽極酸
化膜106が形成される。この時、Ta2O5からなる基
板保護膜105はTa金属層のエッチング液からベース
基板101を保護している。
【0009】次に、陽極酸化膜106を覆ってベース基
板101上の全面に、SiNxからなるゲート絶縁膜1
07、半導体層108となるa−Si層、及びエッチン
グストッパ109となる第2のSiNx層をこの順に連
続的に堆積する。図4<B>に示すように、最上層の第
2のSiNx層をパターニングして、エッチングストッ
パ109を形成する。
板101上の全面に、SiNxからなるゲート絶縁膜1
07、半導体層108となるa−Si層、及びエッチン
グストッパ109となる第2のSiNx層をこの順に連
続的に堆積する。図4<B>に示すように、最上層の第
2のSiNx層をパターニングして、エッチングストッ
パ109を形成する。
【0010】更に、後に2つのコンタクト層110とな
るn+型a−Si層を図4<B>に示す状態のベース基
板101上全面に堆積する。このn+型a−Siと上述
のa−Si層とを同時にパターニングして、図4<C>
に示すように、半導体層108及び2つのコンタクト層
110を形成する。
るn+型a−Si層を図4<B>に示す状態のベース基
板101上全面に堆積する。このn+型a−Siと上述
のa−Si層とを同時にパターニングして、図4<C>
に示すように、半導体層108及び2つのコンタクト層
110を形成する。
【0011】次に、図4<C>に示す状態のベース基板
101上全面に、スパッタリング法によりTi金属層を
形成する。このTi金属層をパターニングして、図4<
D>に示すように、ソース電極配線103、ソース電極
111及びドレイン電極112を形成する。以上により
TFT104が完成する。
101上全面に、スパッタリング法によりTi金属層を
形成する。このTi金属層をパターニングして、図4<
D>に示すように、ソース電極配線103、ソース電極
111及びドレイン電極112を形成する。以上により
TFT104が完成する。
【0012】最後に、図4<D>に示す状態のベース基
板101上全面に、スパッタリング法によりITO膜を
形成し、このITO膜をパターニングして、図3に示す
ように、画素電極113を形成する。
板101上全面に、スパッタリング法によりITO膜を
形成し、このITO膜をパターニングして、図3に示す
ように、画素電極113を形成する。
【0013】上記TFTアレイと対向させることにより
液晶表示装置を構成する対向基板は、基板上にITO膜
からなる対向電極を形成し、対向電極の表面全面に配向
膜を形成することによって得られる。
液晶表示装置を構成する対向基板は、基板上にITO膜
からなる対向電極を形成し、対向電極の表面全面に配向
膜を形成することによって得られる。
【0014】液晶表示装置は、配向処理したTFTアレ
イと上記対向基板を対向配設し、両基板間に液晶を挟持
させることにより完成する。
イと上記対向基板を対向配設し、両基板間に液晶を挟持
させることにより完成する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶表示装置の
製造工程において、ゲート電極配線102のパターニン
グの方法には2種類有り、上述のように、エッチング液
を用いたウェットエッチング法とエッチングガスによる
ドライエッチング法とがある。ドライエッチング法は、
ウェットエッチング法に比べて精度がよく、TFTアレ
イの配線パターンの基本となるゲート電極配線2のパタ
ーン形成には、ドライエッチング法を用いたい。
製造工程において、ゲート電極配線102のパターニン
グの方法には2種類有り、上述のように、エッチング液
を用いたウェットエッチング法とエッチングガスによる
ドライエッチング法とがある。ドライエッチング法は、
ウェットエッチング法に比べて精度がよく、TFTアレ
イの配線パターンの基本となるゲート電極配線2のパタ
ーン形成には、ドライエッチング法を用いたい。
【0016】ウェットエッチング法を用いる場合は、基
板保護膜105にTa2O5を用い、ゲート電極配線10
2にTaを用いているため、酸と硝酸とを用いたエッチ
ング液によってエッチングの選択性が得られる。ところ
が、ドライエッチング法を用いる場合は、TaとTa2
O5とはほぼ同じ速度でエッチングされ、エッチングガ
スの種類を工夫してもエッチングの選択性が得られな
い。そこで、図5に示すように、基板保護膜105であ
るTa2o5膜の途中でエッチングを停止すれば、ベース
基板101までは到達しないが、Ta2O5膜がエッチン
グされた分だけゲート電極配線102の断差が大きくな
り、その結果、ソース電極配線103の断線が発生しや
すくなる。
板保護膜105にTa2O5を用い、ゲート電極配線10
2にTaを用いているため、酸と硝酸とを用いたエッチ
ング液によってエッチングの選択性が得られる。ところ
が、ドライエッチング法を用いる場合は、TaとTa2
O5とはほぼ同じ速度でエッチングされ、エッチングガ
スの種類を工夫してもエッチングの選択性が得られな
い。そこで、図5に示すように、基板保護膜105であ
るTa2o5膜の途中でエッチングを停止すれば、ベース
基板101までは到達しないが、Ta2O5膜がエッチン
グされた分だけゲート電極配線102の断差が大きくな
り、その結果、ソース電極配線103の断線が発生しや
すくなる。
【0017】又、エッチング方法の種類に関わらず、ゲ
ート電極配線102の陽極酸化を行う場合に、陽極酸化
膜106のうち基板保護膜105との界面付近が劣化し
やすいという問題もある。陽極酸化膜106が劣化する
とリーク電流が流れやすくなり、液晶表示装置の使用中
に、ゲート電極配線102とドレイン電極112との
間、あるいはゲート電極配線102と画素電極113と
の間でリークを起こし、点欠陥が発生する。
ート電極配線102の陽極酸化を行う場合に、陽極酸化
膜106のうち基板保護膜105との界面付近が劣化し
やすいという問題もある。陽極酸化膜106が劣化する
とリーク電流が流れやすくなり、液晶表示装置の使用中
に、ゲート電極配線102とドレイン電極112との
間、あるいはゲート電極配線102と画素電極113と
の間でリークを起こし、点欠陥が発生する。
【0018】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、金属配線の主成分である
Taとドライエッチングにおいて選択比が得られ、且
つ、リークが起こりにくく信頼性の高いTaの陽極酸化
膜を形成できる金属配線基板及びそれを用いた液晶表示
装置を提供することを目的とする。
るためになされたものであり、金属配線の主成分である
Taとドライエッチングにおいて選択比が得られ、且
つ、リークが起こりにくく信頼性の高いTaの陽極酸化
膜を形成できる金属配線基板及びそれを用いた液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の金属配線基板
は、ベース基板を覆って基板保護膜が形成され、該基板
保護膜上に金属配線がパターン形成された金属配線基板
において、該金属配線がTaを主成分とした金属からな
り、エッチングによりパターン形成され、該基板保護膜
が該金属配線に対するエッチング選択性を大きくした、
Alの窒素化合物からなっており、そのことによって、
上記目的が達成される。
は、ベース基板を覆って基板保護膜が形成され、該基板
保護膜上に金属配線がパターン形成された金属配線基板
において、該金属配線がTaを主成分とした金属からな
り、エッチングによりパターン形成され、該基板保護膜
が該金属配線に対するエッチング選択性を大きくした、
Alの窒素化合物からなっており、そのことによって、
上記目的が達成される。
【0020】本発明の液晶表示装置は、電極が形成され
た2枚の金属配線基板を対向配設し、該2枚の金属配線
基板の間に液晶を封入した液晶表示装置において、該金
属配線基板の少なくとも一方が、ベース基板を覆って基
板保護膜が形成され、該基板保護膜上に金属配線がパタ
ーン形成された構成を有し、該金属配線がTaを主成分
とした金属からなり、エッチングによりパターン形成さ
れ、該基板保護膜が該金属配線に対するエッチング選択
性を大きくした、Alの窒素化合物からなっており、そ
のことによって、上記目的が達成される。
た2枚の金属配線基板を対向配設し、該2枚の金属配線
基板の間に液晶を封入した液晶表示装置において、該金
属配線基板の少なくとも一方が、ベース基板を覆って基
板保護膜が形成され、該基板保護膜上に金属配線がパタ
ーン形成された構成を有し、該金属配線がTaを主成分
とした金属からなり、エッチングによりパターン形成さ
れ、該基板保護膜が該金属配線に対するエッチング選択
性を大きくした、Alの窒素化合物からなっており、そ
のことによって、上記目的が達成される。
【0021】
【作用】本発明の金属配線基板においては、基板保護膜
がAlの窒素化合物からなっているので、Taを主成分
とする金属配線をパターン形成する際にドライエッチン
グを行っても、Taとの間に十分な選択比が得られる。
がAlの窒素化合物からなっているので、Taを主成分
とする金属配線をパターン形成する際にドライエッチン
グを行っても、Taとの間に十分な選択比が得られる。
【0022】又、基板保護膜に窒素を含有させることに
よって、Ta陽極酸化膜が基板保護膜との界面付近で劣
化することが防止される。
よって、Ta陽極酸化膜が基板保護膜との界面付近で劣
化することが防止される。
【0023】
【実施例】本発明を実施例について以下に説明する。
【0024】<第1実施例>図1(a)に、本発明の金
属配線基板を用いたTFTアレイの主要部の平面図を示
し、図1(b)に、(a)のA−A線による断面図を示
す。このTFTアレイは、液晶表示装置に用いられたも
のである。
属配線基板を用いたTFTアレイの主要部の平面図を示
し、図1(b)に、(a)のA−A線による断面図を示
す。このTFTアレイは、液晶表示装置に用いられたも
のである。
【0025】図1に基づいて、本発明のTFTアレイの
構造を説明する。
構造を説明する。
【0026】このTFTアレイは、ベース基板1上に、
走査線として機能するゲート電極配線2と信号線として
機能するソース電極配線3とが縦横に配設され、ゲート
電極配線2とソース電極配線3とが交差するところに、
液晶表示装置の一単位である画素のスイッチング素子と
してTFT4が形成されている。
走査線として機能するゲート電極配線2と信号線として
機能するソース電極配線3とが縦横に配設され、ゲート
電極配線2とソース電極配線3とが交差するところに、
液晶表示装置の一単位である画素のスイッチング素子と
してTFT4が形成されている。
【0027】図1(b)に示すように、ガラスなどの絶
縁性のベース基板1上全面に、AlNxからなる基板保
護膜5が形成され、基板保護膜5の上にTaからなるゲ
ート電極配線3が形成されている。ゲート電極配線3の
一部はゲート電極として機能する。ゲート電極配線3の
上表面には、Ta2O5からなる陽極酸化膜6が形成され
ている。陽極酸化膜6を覆ってベース基板1上の全面
に、SiNxからなるゲート絶縁膜7が形成されてい
る。ゲート絶縁膜7上でゲート電極配線3の形成位置と
重なるように、島状に半導体層8が形成され、半導体層
8の図面横方向の中央部にエッチングストッパ9が形成
されている。エッチングストッパ9の端部と半導体層8
を覆い、且つエッチングストッパ9の中央で分離された
状態で、2つのコンタクト層10が形成されている。一
方のコンタクト層10(図面右側)を覆ってソース電極
11が形成され、ソース電極11はソース電極配線3に
連なっている。他方のコンタクト層10(図面左側)を
覆って、出力端子として機能するドレイン電極12が形
成されている。ドレイン電極12にはITO膜からなる
画素電極13が形成されている。
縁性のベース基板1上全面に、AlNxからなる基板保
護膜5が形成され、基板保護膜5の上にTaからなるゲ
ート電極配線3が形成されている。ゲート電極配線3の
一部はゲート電極として機能する。ゲート電極配線3の
上表面には、Ta2O5からなる陽極酸化膜6が形成され
ている。陽極酸化膜6を覆ってベース基板1上の全面
に、SiNxからなるゲート絶縁膜7が形成されてい
る。ゲート絶縁膜7上でゲート電極配線3の形成位置と
重なるように、島状に半導体層8が形成され、半導体層
8の図面横方向の中央部にエッチングストッパ9が形成
されている。エッチングストッパ9の端部と半導体層8
を覆い、且つエッチングストッパ9の中央で分離された
状態で、2つのコンタクト層10が形成されている。一
方のコンタクト層10(図面右側)を覆ってソース電極
11が形成され、ソース電極11はソース電極配線3に
連なっている。他方のコンタクト層10(図面左側)を
覆って、出力端子として機能するドレイン電極12が形
成されている。ドレイン電極12にはITO膜からなる
画素電極13が形成されている。
【0028】上述のような構造を有するTFTアレイの
製造方法を、図2<A>〜図2<E>に基づいて説明す
る。図2<A>〜図2<E>では、(a)が平面図を表
し、(b)が(a)のA−A線による断面図を表す。
製造方法を、図2<A>〜図2<E>に基づいて説明す
る。図2<A>〜図2<E>では、(a)が平面図を表
し、(b)が(a)のA−A線による断面図を表す。
【0029】先ず、ガラス等の絶縁性のベース基板1上
全面にAlNxからなる基板保護膜5が形成され、基板
保護膜5上全面にTa金属層をスパッタリング法により
形成する。このTa金属層をCF4とO2、またはSF4
とO2との混合気体等からなるエッチングガスによりド
ライエッチングし、図2<A>に示すように、ゲート電
極配線2をパターン形成する。その後、ゲート電極配線
2の上面を陽極酸化することにより、Ta2O5からなる
陽極酸化膜6を形成する。この時、AlNxからなる基
板保護膜5はTa金属層のエッチングガスからベース基
板1を保護している。
全面にAlNxからなる基板保護膜5が形成され、基板
保護膜5上全面にTa金属層をスパッタリング法により
形成する。このTa金属層をCF4とO2、またはSF4
とO2との混合気体等からなるエッチングガスによりド
ライエッチングし、図2<A>に示すように、ゲート電
極配線2をパターン形成する。その後、ゲート電極配線
2の上面を陽極酸化することにより、Ta2O5からなる
陽極酸化膜6を形成する。この時、AlNxからなる基
板保護膜5はTa金属層のエッチングガスからベース基
板1を保護している。
【0030】次に、陽極酸化膜6を覆ってベース基板1
上の全面に、SiNxからなるゲート絶縁膜7、半導体
層8となるa−Si層、及びエッチングストッパ9とな
る第2のSiNx層をこの順に連続的に堆積する。図2
<B>に示すように、最上層の第2のSiNx層をパタ
ーニングして、エッチングストッパ9を形成する。
上の全面に、SiNxからなるゲート絶縁膜7、半導体
層8となるa−Si層、及びエッチングストッパ9とな
る第2のSiNx層をこの順に連続的に堆積する。図2
<B>に示すように、最上層の第2のSiNx層をパタ
ーニングして、エッチングストッパ9を形成する。
【0031】更に、後に2つのコンタクト層10となる
n+型a−Si層を図2<B>に示す状態のベース基板
1上全面に堆積する。このn+型a−Siと上述のa−
Si層とを同時にパターニングして、図2<C>に示す
ように、半導体層8及び2つのコンタクト層10を形成
する。
n+型a−Si層を図2<B>に示す状態のベース基板
1上全面に堆積する。このn+型a−Siと上述のa−
Si層とを同時にパターニングして、図2<C>に示す
ように、半導体層8及び2つのコンタクト層10を形成
する。
【0032】次に、図2<C>に示す状態のベース基板
1上全面に、スパッタリング法によりTi金属層を形成
する。このTi金属層をパターニングして、図2<D>
に示すように、ソース電極配線3、ソース電極11及び
ドレイン電極12を形成する。以上によりTFT4が完
成する。
1上全面に、スパッタリング法によりTi金属層を形成
する。このTi金属層をパターニングして、図2<D>
に示すように、ソース電極配線3、ソース電極11及び
ドレイン電極12を形成する。以上によりTFT4が完
成する。
【0033】以上の工程で、Ti金属層、SiNx層及
びa−Si層のエッチングにはフッ酸系のエッチング液
を用いており、AlNxからなる基板保護膜5は、エッ
チング液からベース基板1を保護している。
びa−Si層のエッチングにはフッ酸系のエッチング液
を用いており、AlNxからなる基板保護膜5は、エッ
チング液からベース基板1を保護している。
【0034】最後に、図2<D>に示す状態のベース基
板1上全面に、スパッタリング法によりITO膜を形成
し、このITO膜をパターニングして、図1に示すよう
に、画素電極13を形成する。
板1上全面に、スパッタリング法によりITO膜を形成
し、このITO膜をパターニングして、図1に示すよう
に、画素電極13を形成する。
【0035】本実施例に於ては、基板保護膜5の材料と
してAlの窒素化合物を用いているので、ゲート電極配
線2をドライエッチングによりパターン形成する工程に
於て、Taと十分な選択比が得られ、ゲート電極配線2
の段差が大きくなることはない。その結果、ソース電極
配線3の断線が起こりにくい。
してAlの窒素化合物を用いているので、ゲート電極配
線2をドライエッチングによりパターン形成する工程に
於て、Taと十分な選択比が得られ、ゲート電極配線2
の段差が大きくなることはない。その結果、ソース電極
配線3の断線が起こりにくい。
【0036】又、ゲート電極配線2となるTa金属層を
スパッタリング法により形成する工程に於て、スパッタ
リングに用いる不活性ガスの成分の一部である窒素が、
Ta金属層に均一に含有されないことに起因すると考え
られる陽極酸化膜6の劣化を防止でき、絶縁性の向上が
図れる。
スパッタリング法により形成する工程に於て、スパッタ
リングに用いる不活性ガスの成分の一部である窒素が、
Ta金属層に均一に含有されないことに起因すると考え
られる陽極酸化膜6の劣化を防止でき、絶縁性の向上が
図れる。
【0037】<第2実施例>本実施例は、第1実施例の
TFTアレイを用いた液晶表示装置である。
TFTアレイを用いた液晶表示装置である。
【0038】上記TFTアレイと対向させることにより
液晶表示装置を構成する対向基板は、ベース基板上にI
TO膜からなる対向電極を形成し、対向電極の表面全面
に配向膜を形成している。この対向基板と配向処理した
上記TFTアレイとを対向配設し、両基板間に液晶を挟
持させることにより本実施例の液晶表示装置が得られ
る。
液晶表示装置を構成する対向基板は、ベース基板上にI
TO膜からなる対向電極を形成し、対向電極の表面全面
に配向膜を形成している。この対向基板と配向処理した
上記TFTアレイとを対向配設し、両基板間に液晶を挟
持させることにより本実施例の液晶表示装置が得られ
る。
【0039】本実施例の液晶表示装置によれば、TFT
アレイの陽極酸化膜6の絶縁性が良好であるので、ゲー
ト電極配線2とドレイン電極2との間、あるいはゲート
電極配線2と画素電極13との間でリークを起こりにく
い。従って、液晶表示装置における点欠陥の発生を低減
できる。
アレイの陽極酸化膜6の絶縁性が良好であるので、ゲー
ト電極配線2とドレイン電極2との間、あるいはゲート
電極配線2と画素電極13との間でリークを起こりにく
い。従って、液晶表示装置における点欠陥の発生を低減
できる。
【0040】尚、本発明の液晶表示装置はスイッチング
素子がTFTの場合に限られず、Taを配線として用い
ていれば、MIM(金属−絶縁膜−金属)でも構わな
い。
素子がTFTの場合に限られず、Taを配線として用い
ていれば、MIM(金属−絶縁膜−金属)でも構わな
い。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の金属配線基板によれば、基板保護膜にAlNxを用い
ることにより、金属配線の段差を増大させることなくド
ライエッチング法を使用して金属配線のパターニングが
出来るのみならず、金属配線の陽極酸化膜の絶縁性を向
上させることが出来る。その結果、例えばTFTアレイ
の場合は、ゲート電極配線の寸法精度を向上させること
ができると共に、ソース電極配線の断線歩留りを高く維
持することが出来る。
の金属配線基板によれば、基板保護膜にAlNxを用い
ることにより、金属配線の段差を増大させることなくド
ライエッチング法を使用して金属配線のパターニングが
出来るのみならず、金属配線の陽極酸化膜の絶縁性を向
上させることが出来る。その結果、例えばTFTアレイ
の場合は、ゲート電極配線の寸法精度を向上させること
ができると共に、ソース電極配線の断線歩留りを高く維
持することが出来る。
【0042】上記金属配線基板を用いた本発明の液晶表
示装置によれば、金属配線の寸法精度が向上できている
ので、高精細化ができ、且つ、陽極酸化膜の絶縁性が高
いので点欠陥を低減できることにより、液晶表示装置の
信頼を向上させ、エージングにおける歩留まりを高くで
きる。
示装置によれば、金属配線の寸法精度が向上できている
ので、高精細化ができ、且つ、陽極酸化膜の絶縁性が高
いので点欠陥を低減できることにより、液晶表示装置の
信頼を向上させ、エージングにおける歩留まりを高くで
きる。
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係るTFTアレ
イの要部平面図であり、(b)は(a)のA−A線によ
る断面図である。
イの要部平面図であり、(b)は(a)のA−A線によ
る断面図である。
【図2】図1に示すTFTアレイの各製造工程を説明す
るため要部平面図及び断面図である。
るため要部平面図及び断面図である。
【図3】(a)は、従来のTFTアレイの要部平面図で
あり、(b)は(a)のA−A線による断面図である。
あり、(b)は(a)のA−A線による断面図である。
【図4】図3に示すTFTアレイの各製造工程を説明す
るため要部平面図及び断面図である。
るため要部平面図及び断面図である。
【図5】従来例の問題点を説明するためのゲート電極配
線の形状を示す断面図である。
線の形状を示す断面図である。
1 ベース基板 2 ゲート電極配線 3 ソース電極配線 4 TFT 5 AlNxからなる基板保護膜 6 Ta2O5からなる陽極酸化膜 7 ゲート絶縁膜 8 半導体層 9 エッチングストッパ 10 コンタクト層 11 ソース電極 12 ドレイン電極 13 画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784
Claims (2)
- 【請求項1】 ベース基板を覆って基板保護膜が形成さ
れ、該基板保護膜上に金属配線がパターン形成された金
属配線基板において、 該金属配線がTaを主成分とした金属からなり、エッチ
ングによりパターン形成され、該基板保護膜が該金属配
線に対するエッチング選択性を大きくした、Alの窒素
化合物からなる金属配線基板。 - 【請求項2】 電極が形成された2枚の金属配線基板を
対向配設し、該2枚の金属配線基板の間に液晶を封入し
た液晶表示装置において、 該金属配線基板の少なくとも一方が、ベース基板を覆っ
て基板保護膜が形成され、該基板保護膜上に金属配線が
パターン形成された構成を有し、該金属配線がTaを主
成分とした金属からなり、エッチングによりパターン形
成され、該基板保護膜が該金属配線に対するエッチング
選択性を大きくした、Alの窒素化合物からなる液晶表
示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21307092A JPH0659280A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 金属配線基板及びそれを用いた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21307092A JPH0659280A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 金属配線基板及びそれを用いた液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659280A true JPH0659280A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16633045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21307092A Withdrawn JPH0659280A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 金属配線基板及びそれを用いた液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659280A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06296023A (ja) * | 1993-02-10 | 1994-10-21 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 薄膜状半導体装置およびその作製方法 |
US5946561A (en) * | 1991-03-18 | 1999-08-31 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for forming the same |
KR20020057029A (ko) * | 2000-12-30 | 2002-07-11 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 저 저항 배선을 갖는 박막 트랜지스터 액정표시장치 제조방법 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP21307092A patent/JPH0659280A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5946561A (en) * | 1991-03-18 | 1999-08-31 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for forming the same |
JPH06296023A (ja) * | 1993-02-10 | 1994-10-21 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 薄膜状半導体装置およびその作製方法 |
KR20020057029A (ko) * | 2000-12-30 | 2002-07-11 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 저 저항 배선을 갖는 박막 트랜지스터 액정표시장치 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |