JPH065895U - スライス装置用原木ガイド装置 - Google Patents
スライス装置用原木ガイド装置Info
- Publication number
- JPH065895U JPH065895U JP5241092U JP5241092U JPH065895U JP H065895 U JPH065895 U JP H065895U JP 5241092 U JP5241092 U JP 5241092U JP 5241092 U JP5241092 U JP 5241092U JP H065895 U JPH065895 U JP H065895U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw wood
- cutting blade
- log
- hole
- central
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 原木の先端をガイドし切断刃に安定供給する
ガイド装置を改良することにより、常に一定の挟持圧力
を原木の変動量が大きくても発揮でき、所望距離だけ原
木を送れること。 【構成】 原木9の外形状に略一致する矩形状の中央透
孔8aを備えたオリフィス8を基本構成とし、その中央
透孔の1つの長辺並びに短辺の内壁面には、平面略L字
状の第1の抑え部材31が移動不能に取り付けられてい
る。この抑え部材は、このオリフィスをスライス装置に
装着した際に中央透孔内における切断刃の公転方向前側
の所定区間に位置される。他の長辺並びに短辺の内壁面
には、それぞれ第2,第3の抑え部材32,33が配置
され、両抑え部材は、基板の外周壁面に取り付けられた
シリンダ34,35のシリンダロッド34a,35aに
連結され、シリンダロッドの伸縮に追動してそれぞれ平
行移動する。
ガイド装置を改良することにより、常に一定の挟持圧力
を原木の変動量が大きくても発揮でき、所望距離だけ原
木を送れること。 【構成】 原木9の外形状に略一致する矩形状の中央透
孔8aを備えたオリフィス8を基本構成とし、その中央
透孔の1つの長辺並びに短辺の内壁面には、平面略L字
状の第1の抑え部材31が移動不能に取り付けられてい
る。この抑え部材は、このオリフィスをスライス装置に
装着した際に中央透孔内における切断刃の公転方向前側
の所定区間に位置される。他の長辺並びに短辺の内壁面
には、それぞれ第2,第3の抑え部材32,33が配置
され、両抑え部材は、基板の外周壁面に取り付けられた
シリンダ34,35のシリンダロッド34a,35aに
連結され、シリンダロッドの伸縮に追動してそれぞれ平
行移動する。
Description
【0001】
本考案は、スライス装置用原木ガイド装置に関するものである。
【0002】
一般にスライスハムやスライスベーコン等を製造する場合には、ハムスライサ ーと称されるスライス装置を用い、長尺のハム、ベーコン等の原木を回転する切 断刃に対して移送し供給することにより所定の厚さに切断するようになっている 。そして、このハムスライサーとしては、従来、例えば実公昭62−43748 号や実開昭64−20293号等、種々の構成のものが提案されている。そして 、係る原木を切断刃に供給するための供給装置は、その原木を両側より挟む少な くとも一組のエンドレスベルトを切断刃に直交する方向に配置した構成を有し、 そのエンドレスベルトが間欠或いは連続的に回転移動することにより、原木を所 定量ずつ切断刃に送り、その送り量に略等しい厚さで切断されるようになってい る。そして、そのエンドレスベルト間に順次原木を供給することにより、連続的 にスライスハム等の製造が行えるようになっている。
【0003】 しかしながら、単に原木をエンドレスベルト等により挟持して移送すると、原 木が切断刃に当接した場合に、切断刃から原木に進行(回転)方向への付勢力が 加わり、原木の先端部が進行方向(横方向)にずれてしまう。その結果、原木が 正しい状態で切断刃に供給されず、原木を正確に所定厚さ毎に切断することが困 難である。
【0004】 そこで、通常供給手段たるエンドレスベルトの先端部と切断刃との間に、横方 向への移動を抑制するガイド装置たるオリフィスを配設している。このオリフィ スの構成としては種々のものが提案されているが、原木に対する挟持圧力が原木 の大きさに関係なくほぼ一定に保つことのできるものとして、可動抑え部材をシ リンダを用いて原木に当接させるようにしたオリフィスがある(実開昭62−1 008976号)。
【0005】
しかしながら、上記した従来のスライス装置における原木ガイド装置では、以 下に示す問題を有していた。すなわち、可動抑え部材が上方所定位置を中心とし て揺動する板部材で形成されているため、その可動抑え部材と原木との接触は、 可動抑え部材の先端、すなわち略線接触となり、原木の一部に強い挟持圧力が集 中し、原木を損傷したりスムーズな移動供給が確保できなくなるおそれがある。
【0006】 さらに原木の肉厚(断面積)はかならずしも一定ではなく、特に、近年の手作 り食品のブームにより、手作りハム用の原木の断面は、その場所により大きく異 なっており、しかもその表面には凹凸がある。したがって、可動抑え部材の揺動 角度は大きくなり、比較的急な角度で原木に当接することになる。よって、たと えシリンダから発生する圧力をほぼ一定にできたとしても実際に接触している部 位の圧力が変動し、均一にすることができない。また、急角度になることにより 、原木の凹凸部位に引っ掛かり、所定以上の抵抗が原木に加わり、所定量だけ前 進移動できないおそれもある。このように、従来のガイド装置では、原木を所定 量だけ移動することができず、切断厚さが設定値と異なるおそれがある。そして 、揺動式にしているため、結局原木の形状変化に追従できる範囲は小さくなって しまう。
【0007】 本考案は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 たとえ原木の断面積が変化したとしても、原木に対する挟持圧力をほぼ一定に保 ち、所望距離だけ原木を送り切断することのできるスライス装置用原木ガイド装 置を提供することにある。
【0008】
上記した目的を達成するために、切断刃と、その切断刃に対しハム,ベーコン 等の原木を供給する供給手段とを備えたスライス装置の前記切断刃と前記供給手 段との間に配置され、前記原木を挿通させ横方向の移動を抑制する中央透孔を有 する製品抑え部材を備えた基板を有する本考案に係るスライス装置用原木ガイド 装置では、まず、製品抑え部材を、前記中央透孔内における前記切断刃が最初に 前記原木に当接する領域側付近に設けられた可動抑え部材と、前記切断刃の切断 圧を受けた前記原木からの押圧力を受ける領域に設けられた固定抑え部材とから 構成した。そしてさらに、前記可動抑え部材を、前記基板に取り付けられたシリ ンダのシリンダロッドに直接または間接的に連結され、そのシリンダロッドの伸 縮(直線移動)に伴い平行移動するようにした。
【0009】
原木の先端をガイド装置の基板に設けた中央透孔内に挿入する。すると、原木 の側面の一部は固定抑え部材に接触し、原木の側面の他部はシリンダにより平行 移動する可動抑え部材が接触する。そして、可動抑え部材は平行移動するため、 原木の形状(大きさ)がどの様に変動したとしても、常時各抑え部材は原木に対 して面接触するとともに一定の挟持圧力を発揮する。よって、所望距離だけ原木 を移動させ、切断することが可能となる。
【0010】
以下、本考案に係るスライス装置用原木ガイド装置の好適な実施例について、 添付図面を参照にして詳述する。まず、図1,図2を用いて、本考案が適用され るスライス装置について説明する。同図に示すように、本例では、垂直或いは所 定角度に傾斜した平面内で回転する切断刃に対して、原木を供給するもので、そ の原木は略水平方向に移動するようになっている。
【0011】 具体的には、まず、基台1の上面一側辺近傍に、軸受け2を介して切断刃収容 ケーシング3が揺動可能に起立形成されており、この切断刃収容ケーシング3の 一側面3aには、その略中央位置を回転中心とする回転板4が軸着され、その回 転板4に偏心させた位置に回転可能に円板状の切断刃5を軸着させている。そし て、それら回転板4並びに切断刃5は、それぞれ図示省略の動力伝達機構を介し て駆動モータ6,7に連繋されて、回転駆動するようになっている。これにより 、切断刃5は、回転板4の回転軸を中心に公転(図2中矢印(A)方向)移動し ながら自転(回転方向は公転方向と逆(図2中矢印(B)方向))するようにな っており、さらに両者(公転と自転)の速度比は任意に設定できるようになって いる。
【0012】 また、切断刃収容ケーシング3の一側面3aの下方所定位置には、本考案に係 るガイド装置としてのオリフィス8(具体的な構成は後述する)が配設されてお り、このオリフィス8の中央透孔8a内にハムの原木9の先端が挿入されて位置 決めされるとともに、オリフィス8から突出した先端が回転する切断刃5により 切断されるようになっている。そして、切断されたスライスハムが、間欠駆動す る多数の丸ベルトからなる排出コンベア10上に移載されるようになっている。 これにより、コンベア停止時に所定回数原木9の切断処理がなされることにより 、原木9から切断されて形成されたスライスハムが所定枚数積層され、その後回 転移動して積層状態のスライスハムが排出されるようになっている。すなわち、 その中央透孔8aの内形状は、原木9の外形状に略一致させている。
【0013】 一方、オリフィス8を挟んで切断刃5の反対側には、上記原木5をオリフィス 8を介して切断刃5に供給するための原木供給装置12が配置されている。すな わち、この原木供給装置12は、本例では上下に対向配置された上側コンベア1 3と下側コンベア装置14とから構成され、それら両コンベア装置13,14は 略ロ字状の機枠15等を介して切断刃収容ケーシング3の一側面3a側に、直交 状態で連繋されており、切断刃収容ケーシング3の揺動にともない揺動し、常時 略直交状態を維持するようになっている。そして、それら両コンベア装置13, 14の進行方向前端は、ガイドオリフィス8の中央透孔8a周縁に近接配置して いる。
【0014】 なお、上側コンベア装置13は、前後に配置された第1コンベア13aと第2 コンベア13bとから構成し、それら第1,第2コンベア13a,13bは、そ れぞれ機枠15の上面に起立配置されたシリンダ17a,17bに連繋され、シ リンダロッドの伸縮にともない独立して上下移動するようになっている。
【0015】 さらに、本例では、それら両コンベア装置13a,13bは略同一構成となっ ており、挟持する原木9からの反力を受けて、進行方向後側が上昇するように揺 動可能となっている。これにより、原木9の肉厚にばらつきがあったとしても、 その変動に応じて各コンベア装置13a,13bが、相互に独立して上下移動、 揺動移動することにより確実にそのベルト面を原木9の表面に当接させ、搬送力 を付与することがてきるようになっている。
【0016】 また、上記各コンベア装置13a,13b,14は、駆動モータ18の出力を 歯車19,ユニバーサルジョイント20並びに回転軸21等の動力伝達機構を介 して受けることにより同期して回転駆動するようになっている。さらに、その駆 動モータ18は、制御手段22により回転・停止が制御され、これにより原木9 の移送量を調整し切断する肉厚を制御するようになっている。
【0017】 そして、この制御手段22は、排出コンベア10の上方所定位置に配置された 工業用ビデオカメラ23やイメージセンサその他の撮像装置により、切断された 時のスライスハム(原木9の前端面)を撮像した画像データを受け、所定の画像 処理を行うことによりスライスハムの面積を計測し、面積が小さい時には次の切 断処理における送り量を多くし、面積が大きい時には送り量を少なくするように 制御するようになっている。
【0018】 すなわち、スライスハムの厚さは送り量により決められ、また、その比重もわ かっているため、上記算出した面積から切断されたスライスハムの重量を求める ことができる。この重量に基づいて次に切断する厚さを算出するのである。これ により、積層した一塊のスライスハムを同一枚数にするとともに総重量も略一定 にすることができるようになっている。なお、工業用ビデオカメラ23の焦点距 離は、オリフィス8の先端位置に合わせている。
【0019】 ここで本考案に係る原木ガイド装置であるオリフィスの具体的な構成について 説明する。図3,図4に示すように、本例におけるオリフィス8は、角柱状のベ ーコン原木用のもので、矩形状の基板30の中央に上記中央透孔8aが形成され ており、さらに基板30の表面側の中央透孔8aの周縁には、前方に向けて突出 する製品抑え部材が形成されている。
【0020】 すなわち、中央透孔8aの1つの長辺(図中下側)並びに短辺(図中右側)の 内壁面には、固定抑え部材たる平面略L字状の第1の抑え部材31が移動不能に 取り付けられている。そしてこの第1の抑え部材31の突出量は比較的大きくし ている。またこの第1の抑え部材31を設けた側が、このオリフィス8をスライ ス装置に装着した際に切断刃5側に位置するようになっており、しかも、第1の 抑え部材31が設けられた長辺と短辺との交点は、オリフィス8を装着した状態 で切断刃5の進行(公転)方向(図4中矢印A方向)前側の所定区間に位置され るようになる。すなわち、この領域(所定区間)が、切断刃5による原木9の切 断処理時に原木9が切断刃5から受ける力により横方向へ移動しようとして、押 圧力が加わる領域となる。従ってこのように第1の抑え部材31を移動不能とす ることにより、原木9の横方向の移動を確定して抑制する。尚、第1の抑え部材 31の外周面は傾斜面状に形成され、先端先細り状とされており、その先端部3 1aは細幅となっている。
【0021】 一方、他の長辺並びに短辺の内壁面(切断刃5が原木9に最初に当接する側) には、それぞれ可動抑え部材たる第2,第3の抑え部材32,33が移動可能に 設けられている。そして、それら両抑え部材32,33は、基板30の外周壁面 に取り付けられたシリンダ34,35のシリンダロッド34a,35aに連結さ れており、そのシリンダロッド34a,35の伸長,収縮に追動してそれぞれ平 行移動するようになっている。なお、図3には、シリンダロッド34a,35a が最も伸長した状態を示しており、この状態からシリンダロッド34a,35a が収縮すると、各抑え部材32,33も後退移動して、両者は離反する(隣接す る端部同士が離れる)。さらに、各抑え部材32,33は、シリンダロッド34 a,35aの直線運動をそのまま受けているため、上記の移動に際し、各抑え部 材32,33の姿勢は変化せずそれぞれ平行移動するようになっている。
【0022】 さらにまた、本例では、第2,第3の抑え部材32,33の外周面も上記第1 の抑え部材31と同様に傾斜面状に形成され、先端先細り状とされており、その 先端部32a,33aは細幅となっている。但し、その突出量は図4からも明ら かなように、上記第1の抑え部材31のそれに比べ、少なくしている。
【0023】 また、基板30の長手方向両側縁部には、外面に凹溝36aが形成されたガイ ドレール板36が取り付けられ、このガイドレール板36を介してスライド移動 させることにより、本オリフィス8をスライス装置の所定位置に取り付けるよう になっている。なお、このスライド移動は、シリンダ35の外周囲に設けたU字 状の取っ手37を把持することにより行う。
【0024】 さらにまた、本例では、基板30の表面には、スライス装置に装着した状態で 上下方向に延びる多数の溝部38を併設している。この溝部38は、断面略三角 形状となっており、本例では所定間隔(2mm)で配置している。すなわち、工業 用ビデオカメラ23で撮像するために、原木9に向けて光を照射するが、その光 が基板30に照射されて反射されて得られる戻り光の量を抑制(溝部38により 反射方向が変えられ、工業用ビデオカメラ23側に戻らない)し、原木9の部分 を確実に撮像することができるようになっている。さらに本例では第2,第3の 抑え部材32,33の平面状の表面部位にも溝部39を形成し、上記効果により 向上させている。
【0025】 次に、上記した実施例の作用について説明する。まず、図1に示すようにシリ ンダ17a,17bが作動せずに上側コンベア装置13が上方所定位置にある状 態では、下側コンベア装置14との間隔が比較的大きく原木9をスムーズに両コ ンベア装置13,14間に配置させることができる。この状態でシリンダ17a ,17bにエアーを送りシリンダロッドを伸長させると、上側コンベア装置13 を構成する第1,第2コンベア13a,13bも下降移動し、原木9に当接する 。これにより、上下のコンベア装置13,14で原木を上下から挟持することに なる。
【0026】 さらに、原木9の先端はオリフィス8の中央透孔8a内に挿入配置されている 。すると、シリンダ34,35の作用によりシリンダロッド34a,35aが伸 縮して第2,第3の抑え部材32,33が適宜平行移動し、原木9の外周面に面 接触する。また、原木9の外周面は、当然のことながら第1の抑え部材31にも 面接触している。これにより、比較的広幅な面部位で確実に把持される。
【0027】 この状態で切断刃5を回転(公転,自転)させるとともに駆動モータ18を始 動させると、両コンベア装置13,14が同期して回転して原木9を所定量だけ 前進させた後原木9の移動を一時停止させ、この状態で切断刃5が原木9に当接 し切断される。これにより切断刃5の公転1回につき所望の厚さのスライスハム が一枚切断され、製造される。切断後再び原木9を所定量だけ前進移動させ、次 の切断に備える。
【0028】 この切断の際に、原木9は切断刃5から進行(公転)方向への押圧力を受け、 横方向に移動しようとする。しかしその切断刃5の進行方向前側にはオリフィス 8の第1抑え部材31が位置しており、原木9に対し比較的長い距離(面積)で 接触し、その横方向への移動を抑えるようになっているため、原木9は現位置を 維持しながら切断刃5に供給されて切断される。
【0029】 ところで、原木9の断面積が途中で変動することが多々ある。特に、手作りハ ム用の原木の場合には、その変動量は非常に大きくなる。しかし、たとえ形状が 変化したとしてもシリンダ34,35の作用により、第2,第3の抑え部材32 ,33は常時一定の圧力で原木9に接触する。よって、原木9は、第1〜第3の 抑え部材31〜33により確実に挟持される。しかも、第2,第3の抑え部材3 2,33は、平行移動するため常に原木9に対して各抑え部材31〜33が面接 触する。したがって、仮に手作りハム用の原木9のように形状の変化が大きく、 しかも表面の凹凸が激しいものであっても各抑え部材31〜33が前記凹凸部位 に引っ掛かったり、或いは原木9に対する挟持圧力の過不足を生じることがなく 、確実に所望距離だけ原木9を前進移送することができる。
【0030】 なお、上記の切断時に工業用ビデオカメラ23は、オリフィス8の先端、すな わち、第1の抑え部材31の先端部31aに焦点を合わせて撮像し、先端部31 aと同一平面上にある原木9の端面が取り込まれその面積が求められ、制御手段 22にて、次の送り量が制御される。
【0031】 また本例では、各抑え部材31〜33を、上記した実施例のような形状・構成 としたため、以下のような効果を生じる。すなわち、原木9の切断の際に切り屑 が発生し、その切り屑がオリフィス8の中央透孔8aの外周縁の外側部位に付着 しようとする。しかし、本例では、各抑え部材31〜33の先端部31a,32 a,33aの幅を非常に細くしているとともに、外周面が傾斜しているためその 切り屑の多くはその傾斜にそって流れ、仮に付着したとしても先端部31a〜3 3aの幅は狭いため発生した切り屑の量に比し、ごく僅かとなる。しかも、上記 したごとく工業用ビデオカメラ23の焦点位置が第1の抑え部材31の先端部3 1aに合わせられているため、たとえ第1〜第3の抑え部材31〜33の外周傾 斜面や、先端部32a,33aに切り屑が付着していたとしても、画像データと して取り込まれない。したがって、切り屑に起因して発生する読取り誤差は、第 1の抑え部材31の先端部32aに付着したごく僅かであり、この面積は、原木 9の断面積に比し十分に小さいため、面積測定に悪影響を与えることがない。
【0032】 しかも、切断刃5の自転方向が公転方向と逆向きとなっているため、発生する 切り屑の多くは、第2,第3の抑え部材32,33側に向けて発生、飛散するの で、さらに誤差要因となる第1の抑え部材31の先端部31aに付着する切り屑 は極めて少なく(ほとんどなくなる)なり、上記効果がより顕著にあらわれる。 よって、正確に切断面積を測定することができ、原木9の送り量の制御が正確に 行われ、所望の重量を確実に得ることができる。
【0033】 図5は本考案の変形例を示し、ガイドする原木の形状が円柱状のものに使用す るオリフィス8′を示している。この変形例では、ガイドする原木の形状が円柱 状になったのに伴ない、中央透孔8′aも円形に形成される。また、固定抑え部 材たる第1の抑え部材31′は、平面半円弧状で、下方側に配置している。また 、中央透孔8′aの上方側の半円弧部位には、平面小円弧状の移動抑え部材たる 第2の抑え部材32′が平行移動自在に配置されている。そして、この第2の抑 え部材32′は、基板30′の外周面に取り付けられた1つのシリンダ34′に より、その移動が制御されている。そして、本例でも基板の表面並びに第2の抑 え部材32′の表面所定位置に溝部38′,39′を形成している。なお、その 他の構造並びに作用は上記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0034】 なお、上記実施例では、スライス装置に設けられる回転する切断刃は、略真円 状のものを用い、その切断刃を自転させながら公転させる構造の装置を用いたが 、本考案は、例えばインボリュ―ト状の切断刃を自転のみさせる構造のもの、並 びに、その他種々の構造のものに用いることができる。
【0035】 また、上記した実施例では、原木9を水平或いは傾斜方向に移動させる構成の スライス装置に適用した例について説明したが、本考案はこれに限ることなく、 原木を垂直方向に移動する構成のスライス装置に適用するようにしてもよく、さ らには、各抑え部材の形状は上記したものに限られないのはもちろんである。
【0036】 さらにまた、上記した実施例では、固定抑え部材である第1の抑え部材31, 31′を基板と別体に形成し、それを固着した例について説明したが、一体成形 等により基板の内周面所定位置に形成するようにしてもよい。
【0037】 なおまた、上記した実施例では、シリンダロッドの先端を直接的に第2,第3 の抑え部材に連結したが、本考案はこれに限ることなく、両部材間に適宜連結部 材を介在させてもよい。
【0038】
以上のように、本考案に係るスライス装置用原木ガイド装置では、シリンダに 可動抑え部材を連結し、そのシリンダのシリンダロッドの伸縮という直線運動を そのまま可動抑え部材に伝え平行移動するようにしたため、原木の断面形状が変 形したとしてもその変動に追従してシリンダロッドが伸縮し両抑え部材間で原木 を確実に挟持することができる。しかも、その原木の形状の変化に追従できる範 囲はシリンダロッドの伸縮できる範囲であるため、非常に大きくなり、その係る 範囲内であれば常に両抑え部材は原木に対して面接触し比較的広い接触面積とな るため、常時挟持圧力を一定(過不足のない)に保つことができる。その結果、 原木をスムーズに前進移送することができ、所定量だけ確実に前進させ切断厚さ を所望のものとすることができる。
【図1】本考案に係る原木ガイド装置が適用されるスラ
イス装置の一例を示す正面図である。
イス装置の一例を示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】本考案に係るスライス装置用原木ガイド装置の
好適な一実施例を示す平面図である。
好適な一実施例を示す平面図である。
【図4】その側面図である。
【図5】本考案に係るガイド装置の変形例を示す図であ
る。
る。
5 切断刃 8 オリフィス 8a 中央透孔 12 原木供給装置 30 基板 31,31′ 第1の抑え部材(固定抑え部材) 32,32′ 第2の抑え部材(可動抑え部材) 33 第3の抑え部材(可動抑え部材) 34,34′35 シリンダ 34a,35a シリンダロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 切断刃と、その切断刃に対しハム,ベー
コン等の原木を供給する供給手段とを備えたスライス装
置の前記切断刃と前記供給手段との間に配置され、前記
原木を挿通させ横方向の移動を抑制する中央透孔を有す
る製品抑え部材を備えた基板を有するスライス装置用原
木ガイド装置であって、 前記製品抑え部材が、前記中央透孔内における前記切断
刃が最初に前記原木に当接する領域側付近に設けられた
可動抑え部材と、前記切断刃の切断圧を受けた前記原木
からの押圧力を受ける領域に設けられた固定抑え部材と
からなり、 前記可動抑え部材が、前記基板に取り付けられたシリン
ダのシリンダロッドに直接または間接的に連結され、平
行移動可能とされてなるスライス装置用原木ガイド装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5241092U JP2553762Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スライス装置用原木ガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5241092U JP2553762Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スライス装置用原木ガイド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065895U true JPH065895U (ja) | 1994-01-25 |
JP2553762Y2 JP2553762Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=12914021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5241092U Expired - Lifetime JP2553762Y2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スライス装置用原木ガイド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553762Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054255A (ja) * | 2010-01-29 | 2014-03-27 | Nihon Career Ind Co Ltd | スライス肉片のトレー盛付装置 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP5241092U patent/JP2553762Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014054255A (ja) * | 2010-01-29 | 2014-03-27 | Nihon Career Ind Co Ltd | スライス肉片のトレー盛付装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2553762Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5974925A (en) | Continuous feed for food loaf slicing machine | |
JP3386281B2 (ja) | 食品スライス機 | |
TW202045014A (zh) | 用於從沿輸送方向t供給之肉類製品切割實質v形條的切割設備與利用此種切割設備從沿輸送方向t供給之肉類製品移除實質v形條的方法及設備 | |
CN212602017U (zh) | 一种跟随式裁切机构及喷码压合裁切机 | |
JPS62187001A (ja) | ベニヤ単板の切断装置 | |
JP2008221426A (ja) | 餅の切断方法と切断装置 | |
JPH065895U (ja) | スライス装置用原木ガイド装置 | |
JPH0790274B2 (ja) | 曲げ装置 | |
JP2011005601A (ja) | 食品切断装置 | |
CN107530993B (zh) | 用于轮胎成型机的切割站 | |
JP4410191B2 (ja) | パンスライサ及びパン切断方法 | |
JPS63232993A (ja) | 原材料ストランドを単位部片に切断するための装置 | |
JPH06695U (ja) | スライス装置用原木ガイド装置 | |
JP3090375B2 (ja) | スライス装置用原木供給装置 | |
JPH08309694A (ja) | 食品スライサ | |
JPH06696U (ja) | スライス装置用原木ガイド装置 | |
JP2024080738A (ja) | スライス装置 | |
JP3474901B2 (ja) | ハム等のスライス装置用製品受け取り方法及び装置 | |
US20220242677A1 (en) | Feeding of food products in slicing or portioning machines | |
JP2020015126A (ja) | スライス肉の折畳装置 | |
JPS6221427Y2 (ja) | ||
JP2007515358A (ja) | 印刷製品を加工処理するための方法と装置 | |
JP3554288B2 (ja) | 平板切断装置 | |
JPS6037276Y2 (ja) | ログ切断機 | |
JPH0753930Y2 (ja) | フィンガ−ジョインタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970527 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |