JPH0658955B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0658955B2
JPH0658955B2 JP18580685A JP18580685A JPH0658955B2 JP H0658955 B2 JPH0658955 B2 JP H0658955B2 JP 18580685 A JP18580685 A JP 18580685A JP 18580685 A JP18580685 A JP 18580685A JP H0658955 B2 JPH0658955 B2 JP H0658955B2
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semiconductor layer
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semiconductor
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惠一 大畑
光 樋田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高速動作の半導体装置、特に正孔をキャリアと
する半導体装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
近年、高速コンピュータ用素子として、超高速素子の研
究開発が盛んに行われている。このような超高速素子の
中で、大きな電流駆動能力を有するものとして、バイポ
ーラトランジスタが注目されている。特にGaAs等化
合物半導体を用いた高性能バイポーラトランジスタとし
て、エミッタにベースよりバンドギャップの大きい半導
体を用いた、いわゆるヘテロバイポーラトランジスタ
(HBT)およびそのIC化が研究されている。例え
ば、1981年国際電子デバイス会議(Internat ional E
lectron Devices Meeting)ダイジェスト、629頁から
632頁にあるように、ベースにGaAsを、エミッタに
AlGaAsを用いたnpn型が良く研究されている。
しかしながら、HBTでは構造およびプロセスが極めて
複雑であり、高集積化には多くの問題点を残している。
また、特にコレクターベース間容量が大きく、高速性も
限定されている。さらに高集積化には相補型構成のメリ
ットが大であるが、正孔をキャリアとするpnp型は得
られていないのが現状である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、電流駆動能力が大きく、かつ高速で,
超高速ICに適した正孔をチャネルとする新規な半導体
装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明の半導体装置は、高抵抗の第1の半導体層上に、
低不純物密度の第2の半導体層と、第2の半導体層より
電子親和力とバンドギャップの和の大きい低不純物密度
あるいはp型の第3の半導体層と、電子を注入するため
の第4の半導体層とが積載され、第2の半導体層に対し
て形成された一対のオーム性電極を備え、第2の半導体
層中に形成された正孔に対して前記オーム性の一対の電
極の間の導電度を第4の半導体層から第2の半導体層に
電子を注入することによって変調することを特徴として
いる。
〔構成の詳細な説明〕
第1図は本発明による半導体装置の基本構造の一例を示
す模式的構造断面図である。
この半導体装置は、高抵抗基板10、例えば半絶縁性In
P基板上に、高抵抗の第1の半導体層11、例えばアンド
ープInAlAs層と、第1の半導体層より電子親和力
の大きい低不純物密度の第2の半導体層12、例えばアン
ドープInGaAs層と、第2の半導体層12より電子親
和力とバンドギャップの和の大きい第3の半導体層13、
例えばアンドープInP層と、電子注入のための第4の
半導体層14、例えばn−InP層と、第2の半導体層
12に対して形成されるオーム性の一対の電極15,16、例
えばp−InGaAs領域15a,16aとAu−Znオー
ム性電極15b,16bから構成される一対の電極と、第4の
半導体層14にオーム性の制御電極17、例えばAu−Ge
電極とが積載されている。
以上のような構造の半導体装置の制御電極17下における
熱平衡状態におけるバンドダイヤグラムを第2図に示
す。ここでE,E,Eはそれぞれ伝導帯下端,フ
ェルミレベル,価電子帯上端のエネルギーレベルを表わ
す。
今、電極15をアースにして、制御電極17に負の充分大き
い電圧を印加し、電子を注入した場合を考える。第3図
には、この場合の制御電極17下におけるバンドダイヤグ
ラムを示す。図において、注入された電子を●印で示
し、注入の状態を矢印18で示す。この時電荷中性となる
ように正孔がオーム性電極15から注されるが、この正孔
はエネルギー的に低い第2の半導体層12と第3の半導体
層13のヘテロ界面の第2の半導体層側に蓄積される。蓄
積された正孔を〇印19で示す。蓄積される正孔の量は電
子電流を大きくする程増加し、ついにはプラズマ状態と
なり導電性が極めて増大される。
この状態において、電極16に負の電圧を印加したときの
正孔および電子の流れを第4図に示す。制御電極17から
電極15にかけて電子が注入され、これにより第2の半導
体層12に正孔が大量に誘起され、ヘテロ界面のチャネル
の導電度が高まる。このチャネル正孔19は電極15,16間
の電界で加速され、大電流が流れ得る。すなわちチャネ
ルは価電子帯のエネルギーレベルの異なるヘテロ界面を
チャネルとする電界効果トランジスタ(FET)と同様
な振舞いをする。すなわち、電流の変調モードは電子注
入による導電度変調であり、チャネルはFET的であ
る。
ここで正孔チャネルの電流と、制御電極17から流出する
電流比、すなわち電流増幅率は、正孔が高速である程、
および注入された電子の損失が少ない程大きくなる。本
半導体装置では、第2の半導体層12に注入された電子
は、基板10側の第1の半導体層11によるポテンシャルバ
リアによって、基板側へ流出することが防がれており、
また電極15と17間の電界は小さく、電子電流は小さい。
またチャネルの正孔も第3の半導体層13によるバリアの
ために制御電極17側へ流出することは少ない。また正孔
チャネルは、不純物の少ない高品質なヘテロ接合界面に
形成されるため、正孔は高速となり、チャネル電流も大
きくなる。
従って本発明の半導体装置では、正孔がキャリアであっ
ても電流増幅率を大きくとることができる。また制御電
極17と電極16間の第3の半導体層13は、FETと同様に
空乏化しており、従って小さい帰還容量を有している。
すなわち本半導体装置により、2次元チャネルを有する
FETと同様な構造の簡単さ,高速性,小さな寄生抵抗
および寄生容量を有し、バイポーラトランジスタ並の大
電流駆動能力を有する高性能な正孔チャネルの半導体装
置を実現することができる。
なお第3の半導体層13はp型ドープされていても良い
が、この場合は層13は十分薄くてn−p接合の空乏層
によって完全に空乏化し、熱平衡状態で層13中はもちろ
んチャネルの第2の半導体層12中にも注入電子に対して
無視しうる程キャリア数が少ないことが必要である。
また高抵抗の第1の半導体層11よりチャネルの第2の半
導体層12の電子親和力とバンドギャップの和が小さけれ
ば、チャネルの正孔に対して基板側にバリアができ、電
極17と16の間でのチャネルの結晶の奥の方すなわち基板
側への広がりが防止でき、より高性能化が可能となる。
ここで特にチャネルの第2の半導体層12の厚さが、正孔
のエネルギー準位の量子化が起きる程薄くなれば、電極
15と16の全領域でキャリアの正孔の準位が量子化され、
より高速になると期待できる。
〔実施例〕
実施例1: 本発明の半導体装置の一実施例の構造を第5図に示す。
基板10として、Feドープ半絶縁性InP基板を用い、
分子線エピタキシーにより、第1の半導体層11としてキ
ャリア密度1×1015cm-3以下,抵抗率105Ω・cm以上の
アンドープn型In0.52Al0.48As層を5000
Å、第2の半導体層12として、キャリア密度1×1015cm
-3,厚さ1000Åのアンドープn型In0.53Ga
0.47As層、および第3の半導体層13として、キャ
リア密度1×1015cm-3以下,厚さ300Åのアンドープn
型InP層、さらに電子注入のための第4の半導体層14
として、ドナー密度5×1018cm-3,厚さ500Åのn
InP層を連続成長する。オーム性電極21,22は、3μ
mの間隔でAu−Znをn−InP層14上に蒸着し、
熱処理してInPおよびInGaAs層と合金化させ
て、合金層がInGaAs層12にまで達する様に形成す
る。なお本実施例では、この合金層が第1図の15aと15b
および16aと16bを兼ねるようにしている。さらに1μm
長の制御電極17を、オーム性電極21,22の中間にAu−
Ge−Niを蒸着し、低温熱処理して形成する。この
時、熱処理は必要最小限に留め、Au−Geと、n
InP層14との合金層がn−InP層をつき破らない
ようにする必要がある。最後に電極21−17間および17−
22間のn−InP層14をエッチング除去して素子が完
成する。
本実施例において、制御電極17に0.6V以上の負電圧を
印加すると電極21,22間に電流が流れ、制御電極17への
負電圧印加を増し、電子の注入量を増すとチャネル電流
は指数関数的に増大し、良好なpnp型と同様のトラン
ジスタ動作が得られる。
実施例2: 第2の半導体層12のInGaAs層を100Åと薄くし、
第3の半導体層13としてキャリア密度1×1015cm-3
下,厚さ300ÅのアンドープIn0.52Al0.48
As層を、第4の半導体層14としてドナー密度5×1018
cm-3,厚さ500Åのn−In0.52Al0.48
s層を用いる。他は、実施例1と同様である。本実施例
では、半導体層12を薄くしたため、チャネル正孔および
注入電子とも閉じ込め効果が良く、出力抵抗の増大,電
流増幅率の増加等、特性改善が図れる。
なお以上2つの実施例では、半導体層として、InGa
As,InAlAs,InPを用いた例について述べた
が、電子親和力ならびに電子親和力とバンドギャップの
和についての条件を満たす限り、他の半導体でも良いこ
とはもちろんである。また電子注入ソースとしてのn
層14は成長結晶層を用いた場合について説明したが、第
3の半導体層13にイオン注入によって形成しても良いこ
とは明らかである。
〔発明の効果〕
以上の様に、本発明によれば、FETと同様な簡単な構
造で、高電流動作可能な高性能トランジスタが実現さ
れ、高速、高集積な、量産性に優れたICの実現が可能
となる。
さらに本発明の半導体装置では第2の半導体層12中に正
孔と電子双方が閉じ込まれるため、発光素子さらには電
気光複合素子としても有望である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の半導体装置の基本構造の一例を示す
図、 第2図および第3図は本発明の原理を説明するためのバ
ンドダイヤグラム、 第4図は電子および正孔の流れを示す図、 第5図は本発明の一実施例を示す図である。 10……高抵抗基板 11……第1の半導体層 12……第2の半導体層 13……第3の半導体層 14……第4の半導体層 15,16,21,22……オーム性電極 15a,16a……p−領域 15b,16b……金属電極 17……制御電極 18……注入電子 19……チャネル正孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高抵抗の第1の半導体層上に、低不純物密
    度の第2の半導体層と、第2の半導体層より電子親和力
    とバンドギャップの和の大きい低不純物密度あるいはp
    型の第3の半導体層と、電子を注入するための第4の半
    導体層とが積載され、第2の半導体層に対して形成され
    た一対のオーム性電極を備え、第2の半導体層中に形成
    された正孔に対して前記オーム性の一対の電極の間の導
    電度を第4の半導体層から第2の半導体層に電子を注入
    することによって変調することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】第1の半導体層より第2の半導体層の電子
    親和力が大きいことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】第1の半導体層より第2の半導体層の電子
    親和力とバンドギャップの和が小さいことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の半導体装置。
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