JPH0658794U - ハンドヒーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濡れた手を迅速に乾燥させることのできるハ
ンドヒーターを提供することを目的とする。 【構成】 輻射熱放射を主として発生する発熱器３を内
有すると共に、発熱器３からの輻射熱が手Ｈを近接する
部位Ａに直接的に又は反射面７を介して放射するような
大開口窓部５を、有する。この大開口窓部５から輻射熱
が放射される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はハンドヒーターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洗面所やトイレ等に設置され、濡れた手を乾燥させるためのハンドヒー ターが知られている。

【０００３】 このハンドヒーターは、センサー、送風ファン及びニクロム線等の電熱線を備 え、センサーにて手の存在を検知すると、電源と、送風ファン及び電熱線とが通 電し、電熱線の熱を、主として、送風ファンの風によって運んで伝達し、手を乾 燥させていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のハンドヒーターでは、通電開始後、電熱線の発熱に時間が掛か ったり、その熱が送風ファンの風自体で奪われたりするために、熱風となるまで 時間が掛かり、濡れた手を迅速に乾燥させることができないという問題があった 。

【０００５】 そこで、本考案は従来のこのような問題点を解決して、濡れた手を迅速に乾燥 させることができるハンドヒーターを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のハンドヒーターは、輻射熱放射を主とし て発生する発熱器を内有すると共に、該発熱器からの輻射熱が手を近接する部位 に直接的に又は反射面を介して放射するような大開口窓部を、有するものである 。

【０００７】

【作用】

本考案のハンドヒーターは、発熱器の輻射熱放射による熱伝達を主としている ので、ヒーター作動後、直ちに、大開口窓部にかざした手を、輻射熱によって熱 することができ、手の乾燥時間の短縮が可能である。

【０００８】

【実施例】

以下実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

【０００９】 図１は、本考案に係るハンドヒーターを例示しており、このハンドヒーターは 、ケーシング１、送風ファン２、輻射熱放射を主として発生する発熱器３、及び 手Ｈ等の物体を検知するセンサー４と、を備えている。

【００１０】 ケーシング１は、斜め下方向きの大開口窓部５を有する箱状で、センサー４、 送風ファン２及び発熱器３が、内有される。

【００１１】 送風ファン２にはダクト６が連結され、送風ファン２にて発生する風は、ダク ト６及び大開口窓部５から、手Ｈを近接する部位Ａ───以下、手近接部位Ａと いう。───に送風される。

【００１２】 発熱器３としては、輻射熱を発生する各種のランプを用いることが可能である が、他のランプに比べて効率が非常に高く、輻射熱の大きいナトリウムランプを 用いるのが好ましい。

【００１３】 この発熱器３の後方には、反射面７を有する凹状板８が設けられ、発熱器３か らの輻射熱は、直接的に、及び反射面７に反射されて、大開口窓部５から手近接 部位Ａに放射される。

【００１４】 しかして、手近接部位Ａにおいてセンサー４が手Ｈを検出しない未使用時には 、図示省略の電源と、発熱器３及び送風ファン２とが通電せず、発熱器３が消灯 し、送風ファン２は停止した状態に維持される。

【００１５】 一方、手近接部位Ａに手Ｈを差出すと、センサー４にて手Ｈが検出され、セン サー４からの信号によって、図示省略の電源と、発熱器３及び送風ファン２とが 通電する。

【００１６】 すると、発熱器３が点灯して輻射熱が放射され、かつ、送風ファン２が作動し て風が送られる。

【００１７】 このように、手Ｈを差出した直後、即ち通電後直ちに、輻射熱が大開口窓部５ から放射されるので、この輻射熱を主として、即座（１秒以内）に手Ｈを熱する ことが可能で、送風ファン２の送風と相まって、迅速に手Ｈを乾燥させることが でき、使用者に不快感を与えることがない。

【００１８】 また、本考案のハンドヒーターは、構造が簡単で部品数が少なくて済むと共に 、複雑な制御回路を必要とせず、製作が容易である。

【００１９】 なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 設計変更自由である。例えば、凹状板８を省略して、発熱器３から輻射熱を（反 射させずに）直接的に、放射するも自由である。また、図１では送風は室温であ るが、この風を発熱器３にて加熱して熱風として、上述の輻射熱と併用しても良 い。

【００２０】 あるいは、凹状板８に通風孔等を形成して、凹状板８の背面から送風するよう にしてもよい（図示省略）。

【００２１】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成されているので、次に記載するような著大な効果を奏 する。

【００２２】 濡れた手を大開口窓部５に差し出して、ハンドヒーターが作動すれば、直ちに 発熱器３から輻射熱が放射されて、迅速に、手を熱して乾燥することができる。

【００２３】 また、発熱器３をナトリウムランプとすれば、一層迅速に、乾燥可能な温度に 手を熱することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

３ 発熱器 ５ 大開口窓部 ７ 反射面 Ａ 手近接部位 Ｈ 手

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 輻射熱放射を主として発生する発熱器３
   を内有すると共に、該発熱器３からの輻射熱が手Ｈを近
   接する部位Ａに直接的に又は反射面７を介して放射する
   ような大開口窓部５を、有することを特徴とするハンド
   ヒーター。
2. 【請求項２】 発熱器３をナトリウムランプとした請求
   項１記載のハンドヒーター。