JPH065860Y2 - 射出成形機のシリンダヘッド取付け構造 - Google Patents

射出成形機のシリンダヘッド取付け構造

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JPH065860Y2
JPH065860Y2 JP8016289U JP8016289U JPH065860Y2 JP H065860 Y2 JPH065860 Y2 JP H065860Y2 JP 8016289 U JP8016289 U JP 8016289U JP 8016289 U JP8016289 U JP 8016289U JP H065860 Y2 JPH065860 Y2 JP H065860Y2
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bolt
cylinder head
head
cylinder
injection molding
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JP8016289U
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直樹 竹内
一幸 梶山
進 中務
正信 車地
博明 近藤
猛 佐野
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主に熱硬化性樹脂に使用される射出成形機の
シリンダヘッド取付け構造に関する。
(従来の技術) 一般に、射出成形機の射出装置においては、第6図に示
す如く、シリンダバレル2の先端に複数本のボルト3を
介してシリンダヘッド4を取付け、このシリンダヘッド
4の先端にダイヘッド5を螺合し、それらの内部にスク
リュ6を回転自在に配置している。
前記射出成形機で熱硬化性樹脂の成形を行う場合、成形
運転後にはシリンダバレル2及びシリンダヘッド4等の
内部を必ず完全に清掃する必要がある。これは成形運転
停止後に清掃せずに放置しておくと、内部で樹脂が硬化
して、次回の運転が不可能になるためである。
熱可塑性樹脂であれば、一旦硬化してもシリンダバレル
及びシリンダヘッドをヒータで加熱することにより、内
部の硬化樹脂は溶融して、運転再開は可能になるが、フ
ェノール樹脂等の熱硬化樹脂の場合は、短時間で硬化し
且つ硬化した樹脂を溶融する手段がないため、分解して
削り取る必要がある。
(考案が解決しようとする課題) 運転終了後の樹脂の清掃は、ボルト3を完全に抜いてシ
リンダヘッド4を取外し、スクリュ6を回転させてシリ
ンダバレル2内の樹脂を放出して行われるが、多数本の
ボルト3の着脱は極めて重労働であり、シリンダヘッド
4を吊下げながらボルト3の締緩をしなければならな
く、迅速な分解組立てが困難になっており、シリンダヘ
ッド4の着脱時にスクリュ6を損傷したりすることもあ
る。
シリンダヘッド4の取付けを、ダイヘッド5と同様に、
ネジ着脱式にした機種もあるが、この方式は小型機に採
用できても、中大型機では、シリンダヘッド4を回動し
なければならないため、前記従来技術と同様又はそれ以
上に分解組立てが困難になっている。
本考案は、前記従来技術の種々の問題点に鑑み、ボルト
を僅かに締緩するだけでシリンダヘッドの着脱が迅速、
軽作業且つより安全にできるようにした射出成形機のシ
リンダヘッド取付け構造を提供することを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本考案における課題解決のための具体的構成は、シリン
ダバレル2の先端に複数本のボルト3を介してシリンダ
ヘッド4を取付けた射出成形機のシリンダヘッド取付け
構造において、 前記各ボルト3の軸部3Aとシリンダヘッド4のボルト貫
通孔7との間に、ボルト頭部3Aより大径の外周面8aを有
するスリーブ8を介在させ、シリンダヘッド4及びスリ
ーブ8の端面とボルト頭部3Bとの間に複数本のボルト軸
部3Aに径外方向から係脱可能な割り座金9を介在させて
いることである。
(作用) シリンダバレル2にシリンダヘッド4を締結している複
数本のボルト3を僅かに緩めると、割り座金9がボルト
軸部3Aから径外方向に外れ、シリンダヘッド4とボルト
頭部3Aとの間の介在物がなくなる。
シリンダヘッド4のボルト貫通孔7にはボルト軸部3Aと
の間にスリーブ8が介在され、その外周面8aはボルト頭
部3Aより大径であるため、シリンダヘッド4はボルト頭
部3Bをクリヤしてボルト軸部3Aと平行に移動でき、その
移動途中まで、スリーブ8を介してボルト3に受持され
る。
シリンダヘッド4の取付けは、ボルト3に嵌合したスリ
ーブ8にシリンダヘッド4を嵌合し、スリーブ8で案内
しながらシリンダバレル2に接合させ、スリーブ8及び
シリンダヘッド4の端部とボルト頭部3Bとの間に割り
座金9を介在させ、且つこの割り座金9を複数本のボル
ト軸部3Aに係合させ、その後に、ボルト3を僅かに螺進
するだけである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1〜3図において、1は射出成形機の射出装置で、シ
リンダバレル2の先端に複数本の六角穴付きボルト3を
介してシリンダヘッド4が取付けられ、このシリンダヘ
ッド4の先端にダイヘッド5が螺合され、これらのシリ
ンダバレル2、シリンダヘッド4及びダイヘッド5の内
部に1本のスクリュ6が回転自在に配置されている。シ
リンダバレル2とシリンダヘッド4とはインロー部11で
結合されている。
複数本のボルト3は円形配列されていて、シリンダヘッ
ド4を貫通してシリンダバレル2に螺合しており、シリ
ンダヘッド4のボルト貫通孔7とボルト軸部3Aとの間に
は円筒形スリーブ8が介在されている。
このスリーブ8は外周面8aの直径がボルト頭部3Bより大
径であり、従ってシリンダヘッド4のボルト貫通孔7も
ボルト頭部3Bより大径であり、ボルト軸部3Aと平行に移
動させると、ボルト貫通孔7はボルト頭部3Bに嵌合可能
になる。
9はシリンダヘッド4及びスリーブ8の端面とボルト頭
部3Bとの間に介在されている割り座金であり、リング状
板材を複数、例えば4等分に分割し、その内周側にボル
ト軸部3Aに径外方向から係脱自在に係合する切欠部10が
形成されている。
前記割り座金9は、下側の2枚のボルト軸部3Aに係合し
ても人為的に支える必要があるが、上側の2枚の夫々2
本のボルト軸部3Aに係合するとその状態で自己保持で
き、4枚の割り座金9を配置した状態でボルト3を締結
すると、シリンダヘッド4をシリンダバレル2に押圧固
定できる。
第4図はシリンダヘッド分解時の状態を示しており、ボ
ルト3を僅かに緩めると割り座金9はボルト軸部3Aから
離脱し、シリンダヘッド4の抜止めが解除される。
この状態から第5図に示すように、シリンダヘッド4を
ボルト軸部3Aと平行に移動してシリンダバレル2から引
離していくと、シリンダヘッド4はスリーブ8に案内さ
れ且つ全ボルト3に受持されたまま移動し、ボルト貫通
孔7もボルト頭部3Bをクリヤし、シリンダヘッド4はボ
ルト3から離脱することができる。
シリンダヘッド4はスリーブ8に嵌合している間、その
重量はボルト3に担持されるが、スリーブ8又はボルト
頭部3Bから離脱するときには、人力又はクレーン等で吊
持ちする必要がある。
シリンダヘッド4をシリンダバレル2に取付ける際は、
前記動作と逆になり、ボルト貫通孔7をボルト頭部3Bに
嵌合させるまでは、吊持つ必要があり、その後はボルト
3に重量を担持させることができ、シリンダヘッド4は
スリーブ8に嵌合するとそのまま水平移動するだけでシ
リンダバレル2とインロー部11で結合できる。
尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、種
々変形することができる。例えば、シリンダヘッド4に
対するダイヘッド5の取付けに本考案を採用したり、ボ
ルト3に六角頭付ボルト又はスタッドボルトと六角ナッ
ト(ボルト頭部に対応する。)を使用したり、ボルト3
の本数を8本以外の複数本にしたり、割り座金9を4分
割以外の複数分割にしたり、スクリュ6を2本にしたり
することができる。また、本考案は熱可塑性樹脂用の射
出成形機にも利用することができる。
(考案の効果) 以上詳述した本考案によれば、各ボルト3の軸部3Aとシ
リンダヘッド4のボルト貫通孔7との間に、ボルト頭部
3Aより大径の外周面8aを有するスリーブ8を介在させ、
シリンダヘッド4及びスリーブ8の端面とボルト頭部3B
との間に複数本のボルト軸部3Aに径外方向から係脱可能
な割り座金9を介在させているので、ボルト3を僅かに
締緩するだけで割り座金9を係脱することができ、割り
座金9を離脱させると、シリンダヘッド4はスリーブ8
に案内受持されながらボルト軸部3Aと平行に移動でき、
しかもボルト頭部3Bをクリアしたりシリンダバレル2に
結合したりすることができ、これによって清掃作業時の
シリンダヘッド4の着脱が簡単且つ迅速にでき、しかも
スクリュ6に傷を付けたりすることがなく、より安全に
作業をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の実施例を示しており、第1図は要
部の断面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図
は第2図のIII−III線に相当する割り座金の断面図、第
4図は分解初期の断面説明図、第5図は分解中期の断面
図、第6図は従来技術を示す断面図である。 2……シリンダバレル、3……ボルト、3A……ボルト軸
部、3B……ボルト頭部、4……シリンダヘッド、7……
ボルト貫通孔、8……スリーブ、8a……外周面、9……
割り座金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 車地 正信 兵庫県神戸市東灘区甲南町2丁目3の10の 506号 (72)考案者 近藤 博明 兵庫県神戸市灘区鶴甲4丁目2の12の404 (72)考案者 佐野 猛 大阪府豊中市本町9丁目8の6

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダバレル(2)の先端に複数本のボル
    ト(3)を介してシリンダヘッド(4)を取付けた射出成形機
    のシリンダヘッド取付け構造において、 前記各ボルト(3)の軸部(3A)とシリンダヘッド(4)のボル
    ト貫通孔(7)との間に、ボルト頭部(3A)より大径の外周
    面(8a)を有するスリーブ(8)を介在させ、シリンダヘッ
    ド(4)及びスリーブ(8)の端面とボルト頭部(3B)との間に
    複数本のボルト軸部(3A)に径外方向から係脱可能な割り
    座金(9)を介在させたことを特徴とする射出成形機のシ
    リンダヘッド取付け構造。
JP8016289U 1989-06-30 1989-06-30 射出成形機のシリンダヘッド取付け構造 Expired - Lifetime JPH065860Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8016289U JPH065860Y2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 射出成形機のシリンダヘッド取付け構造

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JP8016289U JPH065860Y2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 射出成形機のシリンダヘッド取付け構造

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Publication Number Publication Date
JPH0319019U JPH0319019U (ja) 1991-02-25
JPH065860Y2 true JPH065860Y2 (ja) 1994-02-16

Family

ID=31624969

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JP8016289U Expired - Lifetime JPH065860Y2 (ja) 1989-06-30 1989-06-30 射出成形機のシリンダヘッド取付け構造

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