JP3201332B2 - 双輪キャスター - Google Patents

双輪キャスター

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JP3201332B2
JP3201332B2 JP05287698A JP5287698A JP3201332B2 JP 3201332 B2 JP3201332 B2 JP 3201332B2 JP 05287698 A JP05287698 A JP 05287698A JP 5287698 A JP5287698 A JP 5287698A JP 3201332 B2 JP3201332 B2 JP 3201332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子、複写機その
他の家具・事務機器などの支持対象物を移動自在に支持
する双輪キャスターに係り、特に、ゴム又は樹脂部品を
含む双輪キャスターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、双輪キャスターは、椅子、複写
機その他の家具・事務機器などを移動自在に支持するも
のであり、支持対象物に着脱自在に固着され且つ回転中
心となる主軸を有する金属製の支持ブラケットと、この
支持ブラケットの主軸に対し回転自在に取付られ且つ回
動する一対の車輪を有するキャスター本体とを備えてい
る。そして、この種のキャスター本体は、支持ブラケッ
トの主軸に対して回転自在に取付けられるゴム又は樹脂
製ホルダと、このホルダに対して金属製車軸を介して回
転自在に取付けられる一対のゴム又は樹脂製車輪とを備
え、支持ブラケットの主軸及び金属製車軸の一端側をか
しめることにより、支持ブラケットに対し一体化される
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の双
輪キャスターにあっては、ホルダ及び車輪がゴム又は樹
脂製部品であるため、例えば破損した双輪キャスターに
ついて廃棄される場合に前記ゴム又は樹脂部品を粉砕等
してリサイクルに供したり、車輪が磨耗したような場合
に当該磨耗部品を交換したいという要請がある。しかし
ながら、従来の双輪キャスターは、金属カシメなどにて
一体化されていることから、支持ブラケットからキャス
ター本体を分離し、更に、キャスター本体の中で、ゴム
又は樹脂製のホルダ、車輪を金属製車軸から分離すると
いう解体作業が極めて面倒であり、破損、磨耗した双輪
キャスターについてはそのまま単純に廃棄されることが
多い。このため、材料リサイクルや摩耗部品の交換がで
きず、双輪キャスターを再利用することが不可能であっ
た。
【0004】このような技術的課題を解決する手段とし
て、例えばホルダ、車軸、車輪を全て樹脂部品で構成
し、これらを一体的に嵌め込み係合させるようにした技
術が提供されている(例えば特開平7−257104号
公報)。このタイプによれば、支持ブラケットから樹脂
製のキャスター本体を取り外すという解体作業を行え
ば、樹脂製のキャスター本体を粉砕等することにより材
料のリサイクルを達成することは可能かも知れない。
【0005】しかしながら、このタイプの双輪キャスタ
ーにあっては、キャスター本体が全て樹脂部品で構成さ
れているため、中高速複写機等の事務機器のように重量
の重い支持対象物では、搬入、搬出等の移動作業時に双
輪キャスターが破損してしまう可能性があり、安全上の
問題があり使用できないという技術的課題が見出され
た。また、キャスター本体は各樹脂部品を嵌め込み係合
させることより一体的に構成されているが、各樹脂部品
の嵌め込み係合状態を一旦解除すると、樹脂部品の嵌合
部が緩んでしまうため、各樹脂部品を再度分離するとい
うことは想定していない。このため、キャスター本体の
一部の樹脂部品、例えば車輪が磨耗したような状況下に
おいて、当該磨耗部品である車輪を交換した後に、キャ
スター本体を再利用するということは依然としてできな
いほか、支持ブラケットの主軸とキャスター本体とを金
属カシメで組み付けている場合には、支持ブラケットか
らキャスター本体を一旦取り外すと、当該支持ブラケッ
トを双輪キャスターの部品として再利用することもでき
ない。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、見栄えを損なうことなく、
充分な支持強度を持ち、廃棄時における材料のリサイク
ルを可能にすると共に、磨耗部品の交換による再利用を
可能とした双輪キャスターを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、支持対象物に着脱自在に固着され且つ
回転中心となる主軸2を有する金属製の支持ブラケット
1と、この支持ブラケット1の主軸2に対し回転自在に
取付られ且つ回動する一対の車輪6を有するキャスター
本体3とを備えた双輪キャスターにおいて、キャスター
本体3としては、支持ブラケット1の主軸2に対して回
転自在に取付けられるゴム又は樹脂製ホルダ4と、この
ホルダ4に対して金属製車軸5を介して回転自在に取付
けられる一対のゴム又は樹脂製車輪6とを備え、前記主
軸2とホルダ4との間、及び、車軸5と車輪6との間に
係脱自在な抜け止め係止具7を係止させると共に、前記
車輪の外側には車軸端部及び抜け止め係止具を目隠しす
るためのホイールカバーを着脱自在に装着し、前記ホイ
ールカバー及び各抜け止め係止具7を離脱させること
で、金属製の支持ブラケット1、車軸5とゴム又は樹脂
製のホルダ4、車輪6とを分離可能としたことを特徴と
するものである。
【0008】このような技術的手段において、キャスタ
ー本体3としては、支持ブラケット1に対して分離可
能である点、少なくとも金属部品とゴム又は樹脂部品
との間で分離可能である点を満たすものであれば適宜選
定して差し支えない。この場合において、金属部品とし
ては、支持強度の充分な材料等が使用され、また、樹脂
部品としては、6ナイロン等が使用され、また、ゴム部
品としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴ
ム、ポリウレタンゴム等が使用される。
【0009】また、キャスター本体3の代表的な態様と
しては、例えば支持ブラケット1の主軸2に対して回転
自在に取付けられるゴム又は樹脂製ホルダ4と、このホ
ルダ4に対して金属製車軸5を介して回転自在に取付け
られる一対のゴム又は樹脂製車輪6とを備え、前記主軸
2とホルダ4との間、及び、車軸5と車輪6との間に係
脱自在な抜け止め係止具7を係止させた態様が挙げられ
る。ここで、抜け止め係止具7としては、主軸2に対す
るホルダ4の抜け止め、車軸5の抜け止め機能を発揮で
きる係止具であれば、主軸2や車軸5に形成されたネジ
部に螺合するナットや、主軸2,車軸5の係止部に掛け
止められる各種止め輪等適宜選定して差し支えない。ま
た、主軸2とホルダ4との間、及び、車軸5と車輪6と
の間で同じ抜け止め係止具7を使用してもよいし、ある
いは、異なる形式の抜け止め係止具7を使用するように
してもよい。
【0010】更に、抜け止め係止具7を使用する場合、
車輪6の外側に露呈してしまい、見栄えを損なう懸念が
あるが、見栄えを良好に保つという観点から、車輪6の
外側をホイールカバーで被覆して目隠しするように対処
することが好ましい。但し、この態様においては、抜け
止め係止具7を係脱することが必要であるため、ホイー
ルカバーを着脱自在とする構造(例えば取り外し用溝を
設けるなどの構造)を採用することが好ましい。
【0011】更にまた、支持ブラケット1の主軸2は、
通常鉛直方向に延びる軸部を有するものであるが、キャ
スター本体3の取り外し作業性を考慮すると、支持ブラ
ケット1の主軸2には略水平方向に延びる水平軸部を有
し、この水平軸部に対しキャスター本体3を略水平方向
で着脱自在に取り付ける構造が好ましい。
【0012】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、例えばキャスター本体3が支
持ブラケット1の主軸2に対して回転自在に取付けられ
るゴム又は樹脂製ホルダ4と、このホルダ4に対して金
属製車軸5を介して回転自在に取付けられる一対のゴム
又は樹脂製車輪6とを備えたタイプを例に挙げると、主
軸2とホルダ4との間、及び、車軸5と車輪6との間に
は抜け止め係止具7が係止されているため、キャスター
本体3のホルダ4、車軸5及び車輪6が一体的に組み付
けられ、このキャスター本体3が支持ブラケット1に一
体的に組み付けられる。一方、支持ブラケット1の主軸
2とホルダ4との間の抜け止め係止具7を取り外すと、
支持ブラケット1に対しキャスター本体3が分離され
る。また、車軸5と車輪6との間の抜け止め係止具7を
取り外すと、ホルダ4、車軸5及び車輪6が相互に分離
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2〜図6は本発明が適用された双輪キャスターの実施
の形態1を示す。同図において、双輪キャスター10
は、例えば中高速複写機のような事務機器などの支持対
象物(図示せず)を移動可能に支持するものであり、支
持対象物にネジ止め固定される支持ブラケット20と、
この支持ブラケット20に取付られるキャスター本体3
0とからなる。
【0014】本実施の形態において、支持ブラケット2
0は、SPCC(JIS G−3141)等の金属材料
で一体的に形成されており、支持対象物に接触配置され
る例えば略三角形状のベースプレート21を有し、この
ベースプレートの周辺部には等角度間隔で三箇所にネジ
孔22を形成し、一方、ベースプレート21の中心位置
には鉛直下方に向かって主軸23を突出形成すると共
に、この主軸23の先端付近を小径のネジ部24として
形成したものであり、前記ネジ孔22を利用して支持対
象部の底面の所定部位にネジ(図示せず)止め固定され
る。
【0015】また、キャスター本体30は、上記支持ブ
ラケット20の主軸23に回転自在に取付られるホルダ
31と、このホルダ31に車軸32を介して回転自在に
取付られる一対の車輪33とを備えている。ここで、ホ
ルダ31は、ゴム又は樹脂部品(本例では例えば6ナイ
ロンによる一体成型品)からなり、前記支持ブラケット
20の主軸23が挿通する鉛直方向に延びる主軸挿通孔
311を開設する一方、この主軸挿通孔311から離間
した部位には水平方向に貫通する車軸支持孔312を開
設したものである。
【0016】また、車軸32は、例えばSWCH(JI
S G−3507)等の金属部品からなり、前記車軸支
持孔312に挿通する径寸法の断面円形のシャフト本体
321を有し、このシャフト本体321の一端にシャフ
ト本体321よりも大径の係止頭部322を形成する一
方、シャフト本体321の他端付近にはネジ部323を
刻設したものである。
【0017】更に、車輪33は、ゴム又は樹脂部品(本
例では例えば6ナイロンによる一体成型品)からなり、
車軸32のシャフト本体321が挿通可能な車軸挿通孔
331を有し、この車輪33の内側の車軸挿通孔331
の周辺部には他の内面よりも僅かに内方側へ膨出するリ
ング状膨出部332を形成し、当該膨出部332のみを
ホルダ31面に接触配置する一方、車輪33の外側に
は、車軸32の係止頭部322及び後述する抜け止め係
止具40が収容される円形状の凹所333を形成したも
のである。
【0018】特に、本実施の形態では、支持ブラケット
20とホルダ31との間、及び、車軸32と車輪33と
の間には、抜け止め係止具40が係脱自在に係止されて
いる。本例では、抜け止め係止具40は、特に、図2、
図5及び図6に示すように、主軸23(又は車軸32)
の先端ネジ部24(又は323)に平座金41を介して
ナット42を螺合させたものである。
【0019】更にまた、本実施の形態では、一対の車輪
33の凹所333にはホイールカバー50が着脱自在に
装着されており、凹所333内が目隠しされるようにな
っている。本例では、ホイールカバー50は、円形状カ
バー本体51の周囲に複数の係止片52を突設し、車輪
33の凹所333の底面に開設された係止孔334に前
記係止片52を係止させることで装着される。一方、カ
バー本体51の周縁の一部には切り溝53が形成されて
おり、この切り溝53にコインやマイナスドライバー等
を挿入させてホイールカバー50取り外し作業が可能
になるようになっている。
【0020】次に、本実施の形態に係る双輪キャスター
の組立及び解体について説明する。 ●双輪キャスターの組立 双輪キャスター10を組み立てる場合には、先ず、車軸
32に、一対の車輪33の車軸挿通孔331及びホルダ
31の車軸支持孔312を挿入させた後に、抜け止め係
止具40(平座金41,ナット42)で車軸32の先端
部を係止し、更に、車輪33の凹所333をホイールカ
バー50で被覆することで、キャスター本体30を一体
化する。この後、支持ブラケット20の主軸23にキャ
スター本体30のホルダ31の主軸挿通孔311を挿入
させた後に、抜け止め係止具40(平座金41,ナット
42)で主軸23の先端部を係止することで、支持ブラ
ケット20に対してキャスター本体30を一体化する。
【0021】このように組み立てられた双輪キャスター
10は、支持対象物の底面に取付られ、支持ブラケット
20の主軸23を回転中心としてキャスター本体30を
任意に回転させ、支持対象物を任意の方向へ移動させ
る。
【0022】●双輪キャスターの解体 双輪キャスター10が破損したり、部品の一部が磨耗し
たような場合には、樹脂部品等の材料をリサイクルに供
する、あるいは、磨耗部品を交換するという観点から、
双輪キャスター10を解体することが必要になる。ここ
で、双輪キャスター10を解体する場合について説明す
ると、先ず、支持ブラケット20の主軸23とホルダ3
1との間の抜け止め係止具40を取り外すことで、支持
ブラケット20とキャスター本体30とを分離する。次
いで、キャスター本体30の車輪33のホイールカバー
50を取り外した後、車輪33と車軸32との間の抜け
止め係止具40を取り外し、車輪33の車軸通孔33
1、ホルダ31の車軸支持孔312から車軸32を離脱
させる。この状態において、キャスター本体30は、金
属部品である車軸32とゴム又は樹脂部品であるホルダ
31、車輪33とに分離される。
【0023】今、双輪キャスター10が破損した場合に
は、例えばホルダ31、車輪33のゴム又は樹脂部品に
ついてはこれを粉砕などすることで材料のリサイクルに
供することが可能になり、支持ブラケット20や車軸3
2の金属部品についても材料のリサイクルに供すること
が可能になる。一方、例えば双輪キャスター10の部品
の一部、例えば車輪33が磨耗したような場合には、磨
耗した車輪33を新しい部品と交換した後、再度キャス
ター本体30を組立て、これを支持ブラケット20に組
み付けることで、双輪キャスター10そのものを再利用
することが可能になる。
【0024】また、本実施の形態では、抜け止め係止具
40として、平座金41及びナット42を使用した例を
示したが、これに限られるものではなく、以下のような
各種のものを使用することが可能である。例えば図7
(a)(b)に示すように、主軸23(又は車軸32)
の先端付近(本例では先端から寸法mの位置)にリング
状の係止溝43(本例では、軸本体の径寸法d1に対し
て僅かに小さい径寸法d2の段差を有する係止溝)を形
成し、この係止溝43に対し、係止溝幅nよりも狭い厚
みのE形止め輪44を係止させるようにしたものであっ
てもよい。尚、図8(a)(b)に示すように、図7の
E形止め輪44に代えて、C形止め輪45あるいはU形
止め輪46を係止させるようにしてもよい。
【0025】また、図9(a)(b)に示すように、主
軸23(又は車軸32)の先端付近に直径方向に貫通す
る係止貫通孔47を開設し、この係止貫通孔47にスナ
ップピン48を係止させることで、主軸23(又は車軸
32)の軸方向位置を規制するようにしてもよいし、更
に、図10(a)(b)に示すように、主軸23(又は
車軸32)の先端付近にプッシュナット49を係止させ
ることで、主軸23(又は車軸32)の軸方向位置を規
制するようにしてもよい。
【0026】◎実施の形態2 図11は本発明が適用された双輪キャスターの実施の形
態2の概要を示す。同図において、双輪キャスター10
の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施
の形態1と異なり、支持ブラケット20の主軸23を回
転自在とし、この主軸23には水平方向に延びる水平軸
部25を形成する一方、この水平軸部25に対し、キャ
スター本体30のホルダ31の主軸挿通孔311を挿通
させ、水平軸部25の先端とホルダ31との間に抜け止
め係止具40(実施の形態1で示した各種の態様の抜け
止め係止具40の使用が可能であるが、本例では、水平
軸部25の先端付近にリング状の係止溝(図示せず)を
形成し、これに図8(a)のような止め輪45を係止さ
せた構成を採用)を係止させるようにしたものである。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形
態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省
略する。
【0027】本実施の形態によれば、双輪キャスター1
0は、実施の形態1と同様に、支持対象物の底面に取付
られ、支持ブラケット20の主軸23を回転中心として
キャスター本体30を任意に回転させ、支持対象物を任
意の方向へ移動させる。一方、双輪キャスター10を解
体する場合には、実施の形態1と略同様な操作を行えば
よいが、本実施の形態では、支持ブラケット20の主軸
23の水平軸部25に対しキャスター本体30を水平方
向に沿って挿入させているため、キャスター本体30の
離脱操作方向を水平方向にすることが可能である。この
ため、例えば支持対象物に支持ブラケット20を固着し
たままの状態で、支持ブラケット20からキャスター本
体30を離脱させることが可能になり、キャスター本体
30の一部部品を交換するような場合の作業性を大幅に
改善することが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持ブラケットに一対の車輪付のキャスター本体を設け
てなる双輪キャスターにおいて、支持ブラケットに対し
て分離可能で、且つ、少なくとも金属部品とゴム又は樹
脂部品との間で分離可能であるキャスター本体を具備す
るようにしたので、以下のような基本的効果を奏するこ
とができる。 強度の必要な個所に金属部品を使用で
きるので、充分な支持強度を得ることができ、中高速複
写機などの重量の重い支持対象物についても安全に使用
することができる。 廃棄時において、金属部品とゴ
ム又は樹脂部品とを分離することが可能であるので、金
属部品やゴム又は樹脂部品を粉砕等することで材料のリ
サイクルを可能にすることができる。 車輪等のゴム
又は樹脂部品の一部が磨耗したような状況下でも、当該
磨耗部品を他の部品から分離することが可能であるた
め、磨耗部品の交換による双輪キャスターの再利用を実
現することができる。 車輪の外側には車軸端部及び
抜け止め係止具を目隠しするためのホイールカバーを着
脱自在に装着するようにしたので、車輪の外側に抜け止
め係止具が露呈してしまうというように見栄えを損なう
懸念は全くなく、しかも、ホイールカバーを取外すだけ
で内部の抜け止め係止具の係脱作業を簡単に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る双輪キャスターの概要を示す説
明図である。
【図2】 本発明が適用された双輪キャスターの実施の
形態1を示す一部破断正面説明図である。
【図3】 図2の左側面説明図である。
【図4】 図2の平面説明図である。
【図5】 (a)は実施の形態1で用いられる抜け止め
係止具の一例を示す説明図、(b)は(a)の左方向か
らから見た矢視図である。
【図6】 実施の形態1に係る双輪キャスターの分解状
態を示す説明図である。
【図7】 (a)は実施の形態1で用いられる抜け止め
係止具の他の例を示す説明図、(b)は(a)の左方向
から見た矢視図である。
【図8】 (a)(b)は図7の抜け止め係止具の変形
例を示す説明図である。
【図9】 (a)は実施の形態1で用いられる抜け止め
係止具の他の例を示す説明図、(b)は(a)の矢印方
向から見た矢視図である。
【図10】 (a)は実施の形態1で用いられる抜け止
め係止具の他の例を示す説明図、(b)は(a)の左方
向から見た矢視図である。
【図11】 (a)は本発明が適用された双輪キャスタ
ーの実施の形態2を示す左側面説明図、(b)は同正面
説明図、(c)は同平面説明図である。
【符号の説明】
1…支持ブラケット,2…主軸,3…キャスター本体,
4…ホルダ,5…車軸,6…車輪,7…抜け止め係止具
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−34902(JP,A) 特開 昭59−34903(JP,A) 特開 昭57−121902(JP,A) 実開 昭54−46454(JP,U) 実開 昭60−139502(JP,U) 実開 昭54−58763(JP,U) 実開 昭58−136801(JP,U) 実公 昭31−10839(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持対象物に着脱自在に固着され且つ回
    転中心となる主軸を有する金属製の支持ブラケットと、
    この支持ブラケットの主軸に対し回転自在に取付られ且
    つ回動する一対の車輪を有するキャスター本体とを備え
    た双輪キャスターにおいて、 キャスター本体は、支持ブラケットの主軸に対して回転
    自在に取付けられるゴム又は樹脂製ホルダと、このホル
    ダに対して金属製車軸を介して回転自在に取付けられる
    一対のゴム又は樹脂製車輪とを備え、前記主軸とホルダ
    との間、及び、車軸と車輪との間に係脱自在な抜け止め
    係止具を係止させると共に、前記車輪の外側には車軸端
    部及び抜け止め係止具を目隠しするためのホイールカバ
    ーを着脱自在に装着し、前記ホイールカバー及び各抜け
    止め係止具を離脱させることで、金属製の支持ブラケッ
    ト、車軸とゴム又は樹脂製のホルダ、車輪とを分離可能
    としたことを特徴とする双輪キャスター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の双輪キャスターにおい
    て、 支持ブラケットの主軸には略水平方向に延びる水平軸部
    を有し、この水平軸部に対しキャスター本体を略水平方
    向で着脱自在に取り付けたことを特徴とする双輪キャス
    ター。
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