JPH065851A - 半導体装置および論理回路 - Google Patents

半導体装置および論理回路

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JPH065851A
JPH065851A JP16107192A JP16107192A JPH065851A JP H065851 A JPH065851 A JP H065851A JP 16107192 A JP16107192 A JP 16107192A JP 16107192 A JP16107192 A JP 16107192A JP H065851 A JPH065851 A JP H065851A
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JP
Japan
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semiconductor device
gate electrode
gate
gate electrodes
channel
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Hideyuki Matsuoka
秀行 松岡
Toshiyuki Yoshimura
俊之 吉村
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クーロン遮蔽の物理現象を利用し新しい伝導特
性を持ち、かつ、室温で用いるSi−LSIの中に組み
込むのに好適な構造を有する半導体装置を提供し、しか
もこの半導体装置を大量生産可能なSi−LSIプロセ
スで提供する。またこの半導体装置の論理回路への適用
を提案する。 【構成】絶縁ゲート型電界効果トランジスタ構造を備え
る半導体装置において、ソース・ドレイン領域8と9と
の間に半導体基板1上にゲート絶縁膜3を介して形成さ
れた複数の第1のゲート電極4と、該複数の第1のゲー
ト電極の隣合う電極4、4間に絶縁膜6を介して該第1
のゲート電極4と絶縁した第2のゲート電極7を有する
構成を備え、さらに、ドレイン電流を制御する手段は、
上記第1および第2のゲート電極4および7に電位を与
えて形成されるチャネル11相互間のトンネル領域を通
過するキャリアを、上記第2のゲート電極7に与える電
位によって制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクーロン遮蔽現象を利用
した低消費電力のMIS型電界効果トランジスタを有す
る半導体装置とこれを用いた論理回路に係り、特にビッ
トジェネレータ等論理回路に用いるのに好適な非線形特
性を有する半導体装置とその応用に関する。
【0002】
【従来の技術】クーロン遮蔽については、例えば、アイ
ビーエム・ジャーナル・オブ・リサーチ・アンド・ディ
ベロップメント、ボリューム32、1988、p.14
4(IBMJournal of Research and development, vol.32,
1988, p.144)に記載がある。すなわちこの文献では、
金属と絶縁物から構成される極微細な接合において起こ
るクーロン遮蔽という物理現象が紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極微細構造
において初めて観測されうるクーロン遮蔽の上記物理現
象を利用し、従来の半導体装置にはない新しい伝導特性
を持ち、かつ、室温で用いるSi−LSIの中に組み込
むのに好適な構造を有する半導体装置を提供することを
目的とし、しかもこの半導体装置を大量生産可能なSi
−LSIプロセスで提供することを併せて目的とするも
のである。またこの半導体装置の論理回路への適用を提
案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、例えば図1(b)に示すように、絶縁
ゲート型電界効果トランジスタ構造を備える半導体装置
において、上記ソース・ドレイン領域8と9との間に半
導体基板1上にゲート絶縁膜3を介して形成された複数
の第1のゲート電極4と、該複数の第1のゲート電極の
隣合う電極4、4間に絶縁膜6を介して該第1のゲート
電極4と絶縁した第2のゲート電極7を有する構成を備
え、さらに、ドレイン電流を制御する手段は、上記第1
および第2のゲート電極4および7に電位を与えて形成
されるチャネル(例えば図1(c)の11)間のトンネ
ル領域を通過するキャリアを、上記第2のゲート電極7
に与える電位によって制御するものとする。ここで、第
2のゲート電極7によって形成されるチャネル(例えば
図1(c)の11のうち、電極7に対応するチャネル)
の持つ帯電エネルギーは、温度によって規定される熱エ
ネルギーよりも大きいこととする。すなわち、使用温度
に対応してこの条件を満たす極微細な電極構造を有す
る。またこの場合に、例えば図1(c)のように、上記
第1のゲート電極4によって形成されるチャネルと、上
記第2のゲート電極7によって形成されるチャネルが、
交互に並び、上記ソース8から上記ドレイン9まで、間
にトンネル領域を挾んでつながっていることとする。す
なわち、チャネル間のトンネル領域を通過するキャリア
の電流をドレイン電流とする構造を有する。さらにこの
場合に、例えば図1(d)に示すように、上記素子分離
領域2の形成によって、上記第1および第2のゲート電
極4および7によって形成されるチャネル11の幅が規
定される。すなわち、通常のLSI製造プロセスによる
素子分離領域の形成によりチャネル幅が規定される。こ
こで、上記素子分離領域の形成によって規定されるチャ
ネルの幅は0.1μm以下であるようにする。あるい
は、以上による半導体装置において、キャリアがトンネ
ルをする距離は0.1μm以下にする。またあるいは、
以上の半導体装置において、第2のゲート電極によって
構成されるチャネルの長さは0.1μm以下にする。以
上の半導体装置において、ゲートに与える電位によって
チャネルの伸びを制御し、実効的なトンネル距離、即ち
トンネル容量が制御される。
【0005】ここで、半導体装置の構造として、例えば
図5(e)に示すように、3個以上の上記第1のゲート
電極4と、1個の上記第2のゲート電極7を有し、該第
2のゲート電極7の一部が、上記の、隣合う第1のゲー
ト電極間に絶縁膜を介して第1のゲート電極と絶縁した
第2のゲート電極構造を備えることとしてもよい。これ
により、後述するように、閾値電圧を小さくした形状の
伝導特性が得られる利点がある。
【0006】あるいは、半導体装置の構造として、例え
ば図9(a)に示すように、3個以上n個の上記第1の
ゲート電極4と、該第1のゲート電極間に設置する(n
−1)個の第2のゲート電極7を有し、該(n−1)個
の第2のゲート電極7がそれぞれ独立に、上記の、隣合
う第1のゲート電極間に絶縁膜を介して第1のゲート電
極と絶縁した第2のゲート電極構造をその一部に備える
こととすることもできる。これにより、自由に伝導特性
を制御できる利点がある。
【0007】このような半導体装置を用いて論理回路を
構成する。これにより、その伝導特性を利用した低消費
電力の論理回路が得られる利点がある。
【0008】
【作用】まず、本発明の動作原理になるクーロン遮蔽に
ついて簡単に説明を行う。容量Cを持つキャパシタを考
える。電荷Qが蓄えられている時、帯電エネルギーEc
(Q)はEc(Q)=Q2/2Cで与えられる。この状
態から電子1個(素電荷をeとする)が一方の電極から
他方の電極にトンネルすると、帯電エネルギーEcの変
化量は
【0009】
【数1】
【0010】となる。今、温度Tが低く、熱エネルギー
kT(kはボルツマン定数)と帯電エネルギーEcの間
に、
【0011】
【数2】
【0012】が成り立っているとする。ここで、Ecが
最小になる場合を考える。それはQ=eの時であり、T
<e2/2kCの関係が成り立っていると仮定する。す
ると、−e/2<Q<e/2の時、ΔEc>0となるの
でトンネル現象は起こらない。これがクーロン遮蔽であ
る。
【0013】次にこの原理を本発明の実施例の構造に適
用して作用を説明する。本発明の電界効果トランジスタ
の一例の上面図及び断面図を図1に示す。すなわち、図
1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のA−A′
面で切った横断面図、図1(c)は特に図1(b)の中
央部を拡大し、ゲート電極と対応するチャネルの形状、
およびチャネルにおける電子のフェルミエネルギーと伝
導帯端の関係を示す図で、フェルミエネルギーが伝導帯
端よりも低い部分で電子はトンネルすることを示す。ま
た図1(d)は図1(a)のB−B′面で切った縦断面
図である。ソース領域8、ドレイン領域9の間にチャネ
ルを形成するための第1のゲート電極群4が設けられ、
それらは絶縁膜3により基板1と絶縁されている。ま
た、絶縁膜6を介して第2のゲート電極7が設けられて
いる。第1および第2のゲート電極に電位を与えるとそ
の下にチャネルが形成されソースドレイン方向のチャネ
ルにおけるポテンシャルは図1(c)に示したようにな
る。なお、図1(c)において、11の部分がチャネル
で、11で示された部分うち、両側の長いチャネルは第
1のゲート電極により形成されるチャネル、トンネル領
域に相当する2つの短い間隙を隔てた中央の11のチャ
ネル部分が第2のゲート電極7により形成されるもので
ある。すなわち、チャネルはトンネル個所が2つ直列に
つながったものになっている。そして、これらのチャネ
ルがソースからドレインまで、2つのトンネル個所を間
に挾んでつながっていることになり、チャネル間のトン
ネル領域を通過するキャリアがドレイン電流を与えるこ
とになる。本発明の等価回路は図2に示したようにな
る。ここで、C1,C2は1番目及び2番目のトンネル領域
の容量、C3は第2のゲート電極と、第2のゲート電極に
よって形成されるチャネルとの間の容量である。また等
価回路全体の自由エネルギーFは次のように表わされ
る。
【0014】
【数3】
【0015】ここでn1,n2は1番目及び2番目のトンネ
ル領域を通過した電子の個数、Vdはドレイン印加電圧で
ある。またQ0は第2のゲート電極によって形成されるチ
ャネルに最初にあった電荷量である。電子が1個トンネ
ルした前後での F(n1,n2) を比較して、クーロン遮蔽の
範囲は次のようになる。
【0016】
【数4】
【0017】この結果から中央の電極の電荷量Q0によっ
てクーロン遮蔽の範囲を周期的に変化させることが可能
である。これは第2のゲート電極7に与える電位によっ
て基板に誘起されるキャリアの密度を制御することに相
当する。こうして、ドレイン電流で与えられる本発明の
電気伝導特性は図3に示したようになる。そして従来に
ない新しい伝導特性が得られる。なお、図3に示すコン
トロールゲート電圧は第2のゲート電極の電圧を意味す
る。図3に示す伝導特性は、例えば論理回路に用いられ
るビットジェネレータに有効である。このような特性を
得ようとすると、通常、複数の素子を用いる必要があ
る。本発明によれば、このような特性を微小電力損失の
単一素子で実現することが可能になる。
【0018】クーロン遮蔽の前提条件の上にたつものと
すると、第2のゲート電極によって形成されるチャネル
の帯電エネルギーは、温度によって規定される熱エネル
ギーよりも大きいことを要することは、もはや上記の原
理により明らかであるが、使用温度を室温として考える
と、室温に対応してこの条件を満たすためには、チャネ
ルが有する容量もこれにより制約され、また、トンネル
領域を通過するキャリアを利用するための条件を含め、
これらから、チャネル幅、キャリアがトンネルする距
離、すなわちチャネル間隔、第2のゲート電極によって
形成されるチャネルの長さ(単にチャネル長という)
は、必然的に制約され、これにより極微細構造が必要と
なる。そして、チャネル幅、チャネル間隔、チャネル長
を0.1μm以下とすることが室温での使用を可能にす
る。本発明ではこのような極微細構造を、大量生産性の
ある通常の光リソグラフィ技術によるSi−LSIプロ
セスによって実現している。すなわち、通常のLSI製
造プロセスによる素子分離領域の形成において、前工程
で作られた素子形成部分のレジスト膜に対し、素子分離
領域の酸化膜がこれを両側から圧縮するように伸びる作
用を利用してチャネルの幅を所要の幅に規定することが
可能になる。図1(d)は、チャネル11が両側の素子
分離領域2によるこのような作用を受けてその幅が規定
された断面構造を示す。さらに、図1(c)に示される
ように、2つの第1のゲート電極相互間の距離が、第1
のゲートによるチャネルと第2のゲートによるチャネル
との間隔と、第2のゲートによるチャネルの長さに対応
することとなり、この場合に、チャネル間隔は絶縁膜6
の厚さで与えられ、その残部がチャネル長を与えること
になる。このような本発明の構造のお蔭で、通常のLS
I製造プロセスを用いても極微細なチャネル間隔やチャ
ネル長が規定し易いものとなっている。
【0019】ゲートに電位を与えるとチャネルが実効的
に伸び、これにより、トンネル容量を制御することが可
能である。本発明は極微細構造の中でのキャリアのトン
ネル効果を利用するものであるだけに、この現象も有効
に利用するものである。
【0020】上記手段の説明の中で述べたように、本発
明を例えば図5または図9に示すような電極構造にする
ことができる。これにより後述において詳述するように
伝導特性を所望のように変えることが可能になる。この
ことが本発明の利用の範囲を広げてくれる。
【0021】本発明によって得られる新しい伝導特性
が、図3に例示するように、例えば論理回路用のビット
ジェネレータに好適な特性であること、さらに本発明の
素子が微小電流を利用するものであること、また上記の
ように利用の対象に適合するよう電極構造を設定可能な
こと、しかもこのような本発明の素子が大量生産性のあ
るLSI製造プロセスで提供できること等の理由によ
り、本発明は素子としてのみならず、論理回路に適用し
てLSIに組み込むことにより一層の効果をもたらすこ
とになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の実施例1の構造を示すもの
である。その説明およびこれに関連して図2の実施例1
の等価回路、図3の実施例1の電気伝導特性の説明はす
でに作用の項の中で記したのでここでは省略する。図4
は実施例1の製造工程を示す。比抵抗10Ω・cmのp
型Si基板1にレジストを1μmの厚さで塗布し、写真
蝕刻法を用いて素子を形成する部分にレジストを残す。
チャネルが形成される部分の幅は0.25μmであっ
た。次いで、1100℃、15時間のウエット酸化法に
より、素子分離領域2を形成したところ、チャネルが形
成される部分の幅は、両側から酸化膜が伸び、その幅は
80nmになった。そこでレジストを除去し、次いで、
850℃、30分のウエット酸化法により厚さ10nm
のゲート酸化膜3を形成して図4(a)のようになっ
た。その上に厚さ200nmの多結晶シリコン4を堆積
し、875℃、20分間のリンのデポジションを行う。
次に厚さ50nmのシリコン酸化膜5をLPCVD法に
より堆積した。その後、写真蝕刻法とドライエッチング
によりシリコン酸化膜5を加工し、次いでシリコン酸化
膜5をマスクに多結晶シリコンを加工して(第1ゲート
電極4)、図4(b)のようになった。このときの2つ
の第1のゲート間の距離は0.2μmであった。反転層
の横方向の伸びを抑える為に40kVの加速電圧でボロ
ンイオンを打ち込み、900℃、10分の窒素雰囲気中
でのドライブイン工程を行う。打ち込み量は1×1013
個/cm2であった。次に層間絶縁膜として厚さ50n
mのシリコン酸化膜6をLPCVD法により堆積し図4
(c)のようになった。続いて、厚さ200nmの多結
晶シリコンを堆積し、875℃、20分間のリンのデポ
ジションを行い、写真蝕刻法とドライエッチングにより
多結晶シリコン(第2ゲート7)を加工し図4(d)の
ようになった。この結果、第2ゲートによって形成され
るチャネルの長さは0.1μmになった。チャネルの幅
は80nmであるので、第2ゲートによって形成される
チャネルと第2ゲート電極の間の帯電エネルギーは30
meVである。これは室温の熱エネルギーよりも大きく
なっている。一方、キャリアがトンネルするチャネル間
の容量は、第2ゲートによって形成されるチャネルの持
つ容量よりはるかに小さいので、チャネルにおけるトン
ネル領域の帯電エネルギーは、上記の第2ゲートによっ
て形成されるチャネルと第2ゲート電極間の帯電エネル
ギーよりはるかに大きい。さらにソース、ドレイン領域
形成の為、40kVの加速電圧で砒素イオンを打ち込
む。打ち込み量は1×1015個/cm2であった。勿
論、これらのn型不純物領域はリンイオンを用いて形成
しても構わない。900℃、10分の窒素雰囲気中での
ドライブイン工程により図4(e)のようになる。その
後、200nmの厚さにPSG(Phosphorous Silicate
Glass)膜等のシリコン酸化膜をLPCVD法により堆積
し層間絶縁膜とし、写真蝕刻法とドライエッチングによ
りコンタクトホールを開口し、図1(a)に示す所望の
半導体装置を得た。尚、図1においては第2ゲート7の
上に堆積した層間絶縁膜は記していない。以上の結果得
られた装置は図3の如き伝導特性を示した。
【0023】本実施例においては、p型基板を用いたが
すべての極性を変えればn型基板を用いたpチャネルM
ISFETでも実現できる。
【0024】(実施例2)図5に実施例2の製造工程を
示す。基本的に実施例1の場合と同じであるが、第1の
ゲート電極群が4つから成っており、また第2のゲート
電極群が相互に接続されて1つの電極の構成をしている
点が異なる。なお、図6には本実施例の上面図を示して
いる。等価回路は図7のようになり、本実施例のように
接合が複数個直列に並んだ系では、第2のゲート電極群
に与える電位によって電子の分極を制御することができ
る。その結果、ある1つの電極をトンネルする1つの電
子が他の電極のエネルギーに影響を及ぼすことなく、そ
の電子が所在する電極に対してのみその帯電エネルギー
を変えることになり、接合列に電子を注入しやすくでき
る。こうしてク−ロン遮蔽の閾値電圧を小さくすること
ができ、その電気伝導特性は図8のようになった。尚、
破線は図3における特性である。
【0025】(実施例3)図9に実施例3の断面図及び
上面図を示す。実施例2に類似しているが、第2のゲー
ト電極群が3つからなり、それぞれに独立に電位を与え
ることが可能である。等価回路は図10のようになり、
実施例2の場合よりも電子の分極、及び各トンネル容量
をより自在に制御することができる。この結果、本実施
例の特性は図11に示したように、第2ゲートに与える
電位の組み合わせによって様々に実現可能である。
【0026】本発明の半導体装置の特長を利用して論理
回路を構成しLSIに組み込めば、LSIの高集積化、
低消費電力化に大きな寄与をすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上に述べた本発明によれば、大量生産
用のリソグラフィ技術を用いて、クーロン遮蔽に基づく
単一電子トランジスタを構成することができる。単一電
子トランジスタは電子1個のトンネリングを制御する究
極の半導体装置であり、高集積化低消費電力化を可能に
するという長所を持つ。その意味で本発明の半導体装置
およびこれを用いた論理回路は、将来のLSI等に有効
となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の上面図及び断面図。
【図2】実施例1の等価回路。
【図3】実施例1の電気伝導特性。
【図4】実施例1の製造工程。
【図5】実施例2の製造工程。
【図6】実施例2の上面図。
【図7】実施例2の等価回路。
【図8】実施例1の電気伝導特性(破線は図3の場
合)。
【図9】実施例3の断面図及び上面図。
【図10】実施例3の等価回路。
【図11】実施例3の電気伝導特性。
【符号の説明】 1…シリコン基板 2…素子分離領
域 3…第1ゲート酸化膜 4…第1ゲート
電極 5…シリコン酸化膜 6…第2ゲート
酸化膜 7…第2ゲート電極 8…ソース領域 9…ドレイン領域 10…コンタクト
ホール 11…チャネル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板と、該半導体基板
    上に形成された素子分離領域と、所定の間隔を置いて形
    成された該第1導電型と異なる導電型である第2導電型
    のソース・ドレイン領域と、該ソース・ドレイン領域の
    間に該半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された
    ゲート電極を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    構造を備える半導体装置において、 上記ソース・ドレイン領域の間に半導体基板上にゲート
    絶縁膜を介して形成された複数の第1のゲート電極と、
    該複数の第1のゲート電極の隣合う電極間に絶縁膜を介
    して該第1のゲート電極と絶縁した第2のゲート電極を
    有する構成を備え、 さらに、ドレイン電流を制御する手段が、上記第1およ
    び第2のゲート電極に電位を与えて形成されるチャネル
    間のトンネル領域を通過するキャリアを、上記第2のゲ
    ート電極に与える電位によって制御するものであること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、第
    2のゲート電極によって形成されるチャネルの持つ帯電
    エネルギーが、温度によって規定される熱エネルギーよ
    りも大きいことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置において、上記第1のゲート電極によって形成される
    チャネルと、上記第2のゲート電極によって形成される
    チャネルが、交互に並び、上記ソースから上記ドレイン
    まで、間にトンネル領域を挾んでつながっていることを
    特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3の何れかに記載の半
    導体装置において、上記素子分離領域の形成によって上
    記第1および第2のゲート電極によって形成されるチャ
    ネルの幅が規定されることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の半導体装置において、上
    記素子分離領域の形成によって規定されるチャネルの幅
    が0.1μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5の何れかに記載の半
    導体装置において、キャリアがトンネルをする距離が
    0.1μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6の何れかに記載の半
    導体装置において、第2のゲート電極によって構成され
    るチャネルの長さが0.1μm以下であることを特徴と
    する半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7の何れかに記載の半
    導体装置において、ゲートに与える電位によってチャネ
    ルの伸びを制御し、実効的なトンネル距離、即ちトンネ
    ル容量が制御されることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8の何れかに記載の半
    導体装置において、3個以上の上記第1のゲート電極
    と、1個の上記第2のゲート電極を有し、該第2のゲー
    ト電極の一部が、上記の、隣合う第1のゲート電極間に
    絶縁膜を介して第1のゲート電極と絶縁した第2のゲー
    ト電極構造を備えることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項8の何れかに記載の
    半導体装置において、3個以上n個の上記第1のゲート
    電極と、該第1のゲート電極間に設置する(n−1)個
    の第2のゲート電極を有し、該(n−1)個の第2のゲ
    ート電極がそれぞれ独立に、上記の、隣合う第1のゲー
    ト電極間に絶縁膜を介して第1のゲート電極と絶縁した
    第2のゲート電極構造をその一部に備えることを特徴と
    する半導体装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10の何れかに記載
    の半導体装置を用いて構成されたことを特徴とする論理
    回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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