JPH0658472U - ディスク収納マガジン - Google Patents

ディスク収納マガジン

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JPH0658472U
JPH0658472U JP9285492U JP9285492U JPH0658472U JP H0658472 U JPH0658472 U JP H0658472U JP 9285492 U JP9285492 U JP 9285492U JP 9285492 U JP9285492 U JP 9285492U JP H0658472 U JPH0658472 U JP H0658472U
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tray
case
disc
force
elastic
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昌司 鈴木
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク収納マガジンにおいて、トレイがケ
ース内へ確実に引き込まれるようにする。 【構成】 トレイTがケース11内に挿入されると、C
形状の弾性保持部材12の加圧部12b,12bが、ト
レイTから突出する被挟持部16を挟持し、加圧部12
b,12bが被挟持部16の傾斜面16d,16dに当
たる。加圧部12b,12bが傾斜面16d,16dに
垂直に与える力をFとすると、トレイTは(2・F・co
sθ)の力により引き込まれる。弾性保持部材12は被
挟持部16を両側から保持するものであるため、この保
持力により、ケース11とトレイTとの摩擦抵抗が増大
することがなく、トレイTは抵抗なくスムーズに引き込
まれることになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、CDなどの複数のディスクが収納されるものであって、特にケース 内部に、ディスクが載置される複数のトレイが引き出し自在に設けられたディス クチェンジャ用のディスク収納マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はディスクチェンジャに使用されるディスク収納マガジンの一般的な構造 を示す斜視図、図9はマガジンのケース内からトレイおよびディスクが引き出さ れた状態を示す断面図、図10はディスク収納マガジンの内部構造を示す平面断 面図である。 図8に示すディスク収納マガジン1は、ケース3内に6枚または8枚などの複 数のトレイ2が積層された状態で引き出し自在に収納されており、このそれぞれ のトレイ2上にディスクDが載置されている。このディスク収納マガジン1がデ ィスクチェンジャの機器本体内に装填されると、ケース3内のいずれか1枚のト レイ2が選択され、図示しない引き出し機構によりケース3内から引き出される 。引き出されたトレイ2上のディスクDは、図9に示すように、再生ユニットの ターンテーブル4上にクランプされ、このときディスクDはトレイ2からわずか に持ち上げられる。そしてスピンドルモータ5によりターンテーブル4およびデ ィスクDが回転駆動され、光ピックアップ6によりディスクDの記録音楽などの 再生が行われる。
【0003】 上記ディスク収納マガジン1では、内部に収納されたトレイ2の不用意な飛び 出しを防止するため、図10に示すように、ケース3内に板ばねによる弾圧部材 7が設けられている。この弾圧部材7は、ケース3の奥部側であって一方の内側 面に取り付けられており且つ先部7aはほぼV字形状に曲げられている。また各 トレイ2の内端の側方には、前記弾圧部材7の先部7aが弾性的に当たる三角凹 形状の係止部2aが形成されている。 トレイ2がケース3内に収納されているときには、弾圧部材7の先部7aがト レイ2の係止部2aに係止され、トレイ2が挿入された状態に維持される。また トレイ2がケース3から引き出されるときには、弾圧部材7の先部7aが弾性変 形して前記係止部2aから外れる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図10に示す従来のディスク収納マガジン1では、弾圧部材7がケース3の一 方の内側面にのみ設けられており、この弾圧部材7によりトレイ2はその出入り 方向(A方向)と交叉する方向へ弾圧されている。よってトレイ2は、弾圧部材 7が設けられているのと逆側の内側面3aに圧接させられ、トレイ2が引き出さ れるときには、トレイ2と内側面3aとが摩擦を有して摺動することになる。 すなわち、トレイ2に形成された係止部2aのうちの弾圧部材7が圧接する傾 斜面2bと、A方向と直交する線とのなす角度をθ、弾圧部材7が前記傾斜面2 bに対して垂直方向に与える弾圧力をF、トレイ2の側端面2cとケース3の内 側面3aとの間の摩擦係数をμとすると、弾圧部材7が傾斜面2bを弾圧するこ とにより発生するトレイ2をケース内方へ引き込む力F1は、以下の数1で表わ される。
【0005】
【数1】 F1=F(cosθ−μ・sinθ)
【0006】 ディスクチェンジャの機器本体側の機構では、再生などが終了したディスクD が載置されたトレイ2は、機構的な力によりケース3内に強制的に戻され、弾圧 部材7がトレイ2の係止部2aに当たった段階で、機構的なトレイ2の押し込み 力が解除され、上記F1の力によりトレイ2がケース3内に自動的に引き込まれ るのが一般的である。このとき、トレイ2が確実に引き込まれるためには、以下 の数2の条件が必要となる。
【0007】
【数2】 F・cosθ>μ・F・sinθ
【0008】 ところが、例えば弾性部材7を構成する板ばねの疲労により弾圧力Fが低下し 、および/またはトレイ2とケース3との摩擦係数μが大きくなったときには、 トレイ2への機構的な押し込み力が除去された後に、弾圧部材7の弾圧力により トレイ2をさらに引き込むことができなくなる。したがって、機器本体に装填さ れたマガジンのケース3からトレイ2の一部が突出したままの状態になる。この ような現象が生じると、次に他のディスクが載置されたトレイ2が選択されると きに、この選択動作のために移動する選択機構などの機器本体側の内部機構が、 突出しているトレイ2に当たることになり、ディスク選択動作の停止、さらには トレイ2の破損、または機器本体側の内部機構の故障につながる。
【0009】 また図10に示すように、従来のディスク収納マガジン1では、機器本体側の 引き出し機構により引き出すためのフック部2dが、トレイ2の先端側において 図示上方位置に形成され、またケース3内部の弾圧部材7は図示下側に設けられ ている。 よって機器本体側の引き出し機構の一部がフック2dに係止され、トレイ2に 対し引き出し力F2が与えられると、この力F2と弾圧部材7の弾圧力Fとの偶力 により、トレイ2に時計方向へのモーメントが発生する。このモーメントにより トレイ2の両側端面とケース3の内面との間(特に、図10にて(イ)(ロ)で 示す位置)での圧接力が強くなり、トレイ2をスムーズに引き出すことができな くなる。
【0010】 さらに、この種のディスク収納マガジン1では、トレイ2の上面に円形の載置 溝2eが形成され、この部分にディスクDが載置されるが、図9に示すように、 この載置溝2eの内径はディスクDの直径よりも大きめであるため、この載置溝 2e内でディスクDがわずかに動くことができるようになっている。ケース3内 では、収納されている複数のディスクDの全てがトレイ2上にて動ける状態であ るため、マガジン1を運搬しているとき、またはマガジン1がチェンジャの機器 本体に装填されているときの車体振動などにより、マガジン1内にて全てのディ スクDのがたつき音が発生する。この種のがたつき音は耳ざわりであり、商品価 値を低下させる原因になる。
【0011】 本考案は上記従来の課題を解決するものであり、トレイをケース内に戻したと きに、トレイがケース内に確実に収納できることを第1の目的とし、またトレイ をケース内からスムーズに引き出すことができるようにすることを第2の目的と し、さらにトレイに作用する弾性的な引き込み力を利用してトレイ上にてディス クががたつくのを防止できるようにすることを第3の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ディスクが載置される複数のトレイがケース内に引き出し自在に収 納されているディスク収納マガジンにおいて、前記各トレイの挿入方向前端とケ ース内壁面との対向部分でのトレイまたはケースのいずれか一方に、トレイの出 入り方向へ突出する被挟持部が形成され、他方には、トレイが挿入されたときに 前記被挟持部を両側から挟持してトレイをケース内に引き込む弾性保持部材が設 けられていることを特徴とするものである。
【0013】 また、上記手段において、前記トレイに形成されている引出部と、弾性保持部 材と被挟持部との係合位置とが、トレイの中心を境にした同じ側に配置されてい ることが好ましい。
【0014】 さらに、前記弾性保持部材が被挟持部を挟持したときにトレイ上のディスクの 挿入方向前縁に当たって、前記弾性保持部材がトレイを引き込む力の反力により ディスクをトレイ引き込み方向と逆の方向へ押圧するディスク加圧部材を設ける ことが可能である。
【0015】
【作用】
上記第1の手段では、トレイの挿入方向前端とケース内壁面との対向部分にお いて、トレイ出入り方向へ突出する被挟持部が設けられ、これが弾性保持部材に より両側から保持される。被挟持部が弾性保持部材により両側から保持されるこ とにより、トレイにはケースの内側壁に対する弾圧力が生じなくなり、トレイと ケースとの摺動摩擦抵抗が生じなくなって、弾性保持部材によりトレイが弾性的 にケース内に確実に引き込まれるようになる。
【0016】 また、前記第2の手段では、弾性保持部材による保持位置と、トレイに対して 引出し力が作用する位置とが、トレイ中心に対して同じ側に配置されているので 、トレイ引出力と、弾性保持部材によるトレイ引き込み力との間で偶力が生じに くくなり、トレイをケースからスムーズに引き出せるようになる。
【0017】 さらに、前記第3の手段では、弾性保持部材が被挟持部を保持した段階で、ト レイ上のディスクの挿入方向前縁に当たるディスク加圧部材が設けられており、 前記弾性保持部材によりトレイが弾性的に引き込まれるときに、この引き込み力 の反力によりディスク加圧部材によってディスクがトレイの引き込み方向と逆の 方向へ加圧される。この加圧力によりディスクがトレイ上で動くことなく保持さ れ、よってケース内でのディスクのがたつき音が生じなくなる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。 図1は、本考案によるディスク収納マガジンの一実施例を示す平面断面図、図 2は図1に示すトレイの詳細を示す平面図、図3は、図1のB部拡大図、図4は 、図1に示す弾性保持部材の詳細を示す拡大斜視図である。 図1に示すディスク収納マガジン10は、ケース11内に複数個(本実施例で は6個)のトレイTが重ねられた状態で収納されており、そのそれぞれのトレイ TにディスクDが載置されている。 ケース11は、図1の右側が開口部11aとなった箱形状で、この開口部11 aと対向する奥部側の対向内側面11bに、弾性保持部材12が取り付けられて いる。
【0019】 弾性保持部材12は、図4に示すように、金属製の板ばねにより平面形状がほ ぼC字状に一体成形されたものである。この弾性保持部材12は、前記C字状に 形成された腕部が互いに対向する弾性挟持部12a,12aとなっており、この 対をなす弾性挟持部12a,12aがケース11内に収納されるトレイTの配置 間隔と同一ピッチにて同数組設けられている。弾性挟持部12a,12aのそれ ぞれの先端は外側へ曲げられた加圧部12b,12bとなっている。この対向す る加圧部12bと12b間の内幅寸法はW3である。 弾性保持部材12の平面部には例えば2箇所の取付穴12cが形成されており 、弾性保持部材12はこの取付穴12cによりケース11の内側面11bにねじ 止めなどの手段で固定される。
【0020】 図1および図2に示すように、個々のトレイTは、上面にディスクDの直径よ りもわずかに大きい内径寸法を有する円形状の載置溝14aが形成されている。 またトレイTの引き出し方向前端側(図2における右側)の下面には、半円形状 の下溝14bが形成されている。そして上記載置溝14aと下溝14bとが重な り合う部分は、トレイTの表裏両方向に貫通する切欠部14cとなっている。こ の、切欠部14cは載置溝14aの中心部まで延びている。載置溝14aにディ スクDが載置された状態では、前記切欠部14cのうちの図2にて(ハ)で示す 部分にてディスクDの中心部がトレイTの下面側に露出し、また(二)で示す部 分にて、ディスクDの下面(記録面)がトレイTの下面側に露出する。
【0021】 トレイTの引き出し方向前端部では、下面側に下溝14bが形成されて残った 余肉部分が、上下に貫通しない連結部15となっている。この連結部15の図2 の右端上方位置には、トレイTを引き出すためのフック状の引出部17が突出し て形成され、ディスクチェンジャなどの機器本体内の引き出し機構の一部がこの 引出部17に係合して、各トレイTに引出し力F0(図2参照)が与えられる。 各トレイTの挿入側端部(図2の左端部)の図示上側位置には、トレイTの出 入り方向(A方向)に沿って突出する被挟持部16が形成されている。
【0022】 被挟持部16の平面形状では、図3に示すように、先部両側に第1の傾斜面1 6c,16cが形成されている。被挟持部16の図3の図示上下方向の両側部に は、第2の傾斜面16d,16dが形成されており、第1の傾斜面16c,16 cとこれに続く第2の傾斜面16d,16dとの境界部が、両側部に出張った幅 広部16e,16eとなっている。前記第2の傾斜面16d,16dのそれぞれ が、A方向と直交する線となす角度をθで示す。また上記幅広部16e,16e の外幅寸法面はW1であり、この外幅寸法W1は、前記弾性保持部材12の加圧 部12b,12bの内幅寸法W3よりも大きくなっている。また被挟持部16の 基部は幅寸法の小さい首部となっており、この首部の外幅寸法W2は、弾性保持 部材12の自由状態における前記内幅寸法W3よりも小さくなっている。
【0023】 トレイTがケース11内に挿入されると、前記弾性保持部材12の加圧部12 b,12bにより被挟持部16が弾性的に保持される。特に加圧部12b,12 bにより被挟持部16の第2の傾斜面16d,16dが挟持されると、加圧部1 2b,12bの弾性力と、傾斜面16d,16dの傾斜角度θとにより、トレイ Tをケース11内に引き込む引き込み力F3が発生する。一方の加圧部12bが 第2の傾斜面16dに対して垂直方向に与える弾性力をFとすると、トレイTが ケース11内に引き込まれる力F3は数3で示す通りである。
【0024】
【数3】 F3=2・F・cosθ
【0025】 図1に示すように、弾性保持部材12と被挟持部16との嵌合位置と、フック 状の引出部17が形成されている位置は、トレイTの中心線O−O(図1参照) に対して同じ側(図1では共に上側)に配置されている。さらにこの実施例では 、弾性保持部材12がトレイTに対して与える引き込み力F3と、チェンジャの 機器本体の引き出し機構により引出部17に与えられる引き出し力F0が、ほぼ 同一線上にて互いに逆方向に作用するようになっている。
【0026】 またケース11内の弾性保持部材12が取付られている部分の近傍には、ケー ス11内に収納された各トレイTをロックする複数のロック部材13が設けられ ている。図3に示すように、この複数のロック部材13は、ケース11の底面1 1cから一体に突出する支持軸18に回動自在に支持されている。ロック部材1 3はトレイTと同数にてトレイの配置間隔と同一ピッチに配列されているもので あり、それぞれのロック部材13は図示しないトーションスプリングなどにより 図3において時計方向に付勢されている。
【0027】 個々のロック部材13は、前記支持軸18へ挿通される嵌挿部13aと、操作 部13bと、先端部が爪状となった係止部13cを有する形状である。通常は個 々のロック部材13に与えられている前記時計方向への付勢力により、前記係止 部13cが、トレイTに形成された突起19の縁部19aに係合し、個々のトレ イTがケース11内に収納された状態でロックされる。また前記操作部13bは 、ケース11に形成された窓11dから露出しており、ディスク収納マガジン1 0が機器本体から外されている状態では、窓11dから露出する個々の操作部1 3bを指で押すことにより、ロック部材13が反時計方向に回動して前記係止部 13cによるトレイTへのロックが解除される。またマガジン10がチェンジャ の機器本体に装填されている状態では、機器本体内のロック解除機構により、選 択すべきトレイTに対応するロック部材13の操作部13bが押され、トレイT に対するロックが解除される。
【0028】 次に上記ディスク収納マガジン10でのトレイTの出入り動作について説明す る。 このディスク収納マガジン10がチェンジャの機器本体内に装填された状態で 、いずれかのディスクDが選択されると、そのディスクDが載置されているトレ イTの引出部17が、機器本体内の引き出し機構に係止され、図8と図9に示さ れるように、その一部がケース11内に残った位置までトレイTが引き出される 。この状態で、トレイT上のディスクの中心部が再生ユニットのターンテーブル にクランプされ、ディスクDがトレイTの載置溝14aの底面から持ち上げられ た状態で回転駆動される。またトレイTの下面側から前記切欠部14cの(二) で示す部分を介して光ピックアップが対向し、再生動作が行われる。
【0029】 再生が終了してトレイTがケース11内に戻されるときには、引出部17に係 止された引き出し機構によりトレイTがケース11内に強制的に押し込まれる。 この戻し動作の最終時点で、弾性挟持部12a,12aの加圧部12b,12b に被挟持部16の第1の傾斜面16c,16cが当たる(図5(A)参照)。さ らに引き出し機構によりトレイTが強制的に押し込まれると、加圧部12b,1 2bが広がって被挟持部16の幅広部16e,16eを乗り越え、第2の傾斜面 16d,16dに摺動するようになる。引き出し機構による強制的な戻り力はこ の時点で解除される。
【0030】 そしてその後は、弾性保持部材12の加圧部12b,12bの弾性挟持力と被 挟持部16の第2の傾斜面16d,16dの傾斜角度θとにより、トレイTは前 述の(F3=2・F・cosθ)の引き込み力によりケース11内に引き込まれる。 このとき、トレイTに形成された被挟持部16が、弾性保持部材12の加圧部 12b,12bにより両側から保持されるので、図10に示す従来例と異なり、 トレイTをケース内壁面に圧接する力の成分が存在しない。よってトレイTとケ ース内面との摩擦抵抗が発生せず、トレイTの引き込みが確実に行えないなどの 問題は生じなくなる。
【0031】 また図3に示すように、トレイTがケース11内に完全に押し込まれたときに は、ロック部材13の係止部13cが、突起19を乗り越えて、縁部19aに係 止され、トレイTがロックされる。 また、前述のように、いずれかのトレイが選択されてこれが引き出し機構によ り引き出されるときには、ロック解除機構により、選択されたトレイTに対応す るロック部材13の操作部13bが押され、トレイTのロックが解除され、引き 出し機構が引出部17に係止され、引き出し力F0によりトレイTがケース11 から引き出される。
【0032】 この引き出しの際、弾性保持部材12による引き込み力(F3=2・F・cosθ )が、トレイTの引き出しの抵抗力となる。しかし図1に示すように、相反する 力F0とF3は、共にトレイTの中心線O−Oよりも図示上側に位置し、しかもこ の実施例では力F0とF3がほぼ同一線上に位置している。よってF0とF3との偶 力はほとんど生じることはなく、トレイTはスムーズに引き出されることになる 。
【0033】 次に図6と図7に示す実施例について説明する。 図6は本考案の第2実施例のディスク収納マガジン10Aを示す平面断面図、 図7は、図6のVII−VII線の部分断面図である。 この実施例では、複数のトレイTaのそれぞれの挿入方向前縁に凹部14dが 形成されている。この凹部14dは、ディスク載置溝14aの内部まで延びてい る。またケース11にはその底面11cから立ち上がる円柱状のディスク加圧部 材25が設けられている。複数のトレイTaのそれぞれがケース11内に挿入さ れ、前記弾性保持部材12の加圧部12b,12bが被挟持部16の第2の傾斜 面16d,16dに当たるに至った時点で、前記ディスク加圧部材25はトレイ Taの凹部14d内に入る。そしてディスクDの挿入方向前縁がディスク加圧部 材25に当たる。
【0034】 トレイTaは、弾性保持部材12の加圧部12b,12bによる弾性挟持力に より前記F3の力でケース11内方へ引き込まれるが、図7に示すようにこの弾 性的な引き込み力F3の反力f3によりディスクDはトレイTaに対し引き込み方 向と逆の方向へ加圧される。この反力f3によりディスクDの図7での右縁部は 、トレイTaの連結部15の図示左端面(載置溝14aの周面)15aに圧接さ せられる。したがって、トレイTaがケース11内に引き込まれた時点では、全 てのトレイTa上のディスクDは前記端面15aに押し付けられていることにな り、トレイTaの載置溝14a内にてディスクDが動くことがなく、ディスクD のがたつき音は発生しない。
【0035】 なお、図6と図7の実施例ではディスク加圧部材25が円柱形状の剛体である が、このディスク加圧部材25がトレイTa上のそれぞれのディスクDに対しf 3方向への弾性的な加圧力を与えるものであってもよい。 また、上記各実施例とは逆に、トレイTの端面に板ばねによる弾性保持部材1 2が設けられ、ケース11の内面に被挟持部16が突出形成されていてもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上のように請求項1記載の考案では、被挟持部が弾性保持部材により両側か ら保持されるため、この保持力がトレイとケース内面との圧接力として作用する ことがなく、弾性保持部材によりトレイの摺動摩擦抵抗が増大することはない。 よってトレイを挿入したときに、このトレイがケース内に確実に収納されるよう になる。
【0037】 請求項2に記載した考案では、トレイを引き出すとき、トレイの引き出し力と 、トレイに対する弾性保持力との間に過大な偶力が生じることがなく、トレイ引 き出しがスムーズに行われるようになる。
【0038】 また請求項3記載の考案では、上記の弾性保持力を利用してディスクがトレイ に対して動かないように保持されるため、トレイ上のディスクのがたつき音が防 止できる。またこのがたつき音の防止のための力として弾性保持部材の弾性力を 利用しているため、ディスクがたつき防止のための複雑な機構は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク収納マガジンの一実施例を示す平面断
面図。
【図2】図1に示すケース内に収納されたトレイの詳細
を示す平面図。
【図3】図1のB部拡大図。
【図4】図1に示す弾性保持部材の拡大斜視図。
【図5】(A),(B)は、弾性保持により被挟持部が
挟持されるときの動作説明図。
【図6】本考案の第2実施例を示すディスク収納マガジ
ンの平面断面図。
【図7】図6のVII−VII線の部分断面図。
【図8】従来のディスク収納マガジンの構造を示す斜視
図。
【図9】ディスク収納マガジンからディスクDが引き出
された状態を示す説明図。
【図10】従来のディスク収納マガジンの内部構造を示
す平面断面図。
【符号の説明】
11 ケース 12 弾性保持部材 12a 弾性挟持部 12b 加圧部 13 ロック部材 14a 載置溝 14d 凹部 16 被挟持部 16c 第1の傾斜面 16d 第2の傾斜面 17 引出部 25 ディスク加圧部材 T,Ta トレイ D ディスク

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクが載置される複数のトレイがケ
    ース内に引き出し自在に収納されているディスク収納マ
    ガジンにおいて、前記各トレイの挿入方向前端とケース
    内壁面との対向部分でのトレイまたはケースのいずれか
    一方に、トレイの出入り方向へ突出する被挟持部が形成
    され、他方には、トレイが挿入されたときに前記被挟持
    部を両側から挟持してトレイをケース内に引き込む弾性
    保持部材が設けられていることを特徴とするディスク収
    納マガジン。
  2. 【請求項2】 トレイには、ケース内からの引出し力が
    与えられる引出部が形成されており、前記弾性保持部材
    と被挟持部との係合位置と、前記引出部の形成位置と
    が、トレイの中心を境にした同じ側に配置されている請
    求項1記載のディスク収納マガジン。
  3. 【請求項3】 前記弾性保持部材が被挟持部を挟持した
    ときにトレイ上のディスクの挿入方向前縁に当たって、
    前記弾性保持部材がトレイを引き込む力の反力によりデ
    ィスクをトレイ引き込み方向と逆の方向へ押圧するディ
    スク加圧部材が設けられている請求項1記載のディスク
    収納マガジン。
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