JPH0658436U - テープレコーダのカセット着脱装置 - Google Patents

テープレコーダのカセット着脱装置

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JPH0658436U
JPH0658436U JP7120393U JP7120393U JPH0658436U JP H0658436 U JPH0658436 U JP H0658436U JP 7120393 U JP7120393 U JP 7120393U JP 7120393 U JP7120393 U JP 7120393U JP H0658436 U JPH0658436 U JP H0658436U
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JP
Japan
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cassette
eject
tape
tape cassette
cassette holder
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Application number
JP7120393U
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English (en)
Inventor
進作 田中
忠男 荒田
孝行 北澤
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カセットホルダーが完全に停止位置に保持さ
れた後にテープカセットのイジェクトを行なわせ、また
テープカセットの挿入時以外にはカセットホルダーの動
作位置への下降を禁止することで、カセットホルダー,
キャプスタン軸およびテープカセットの保護、並びに使
いやすさの向上化を図る。 【構成】 テープカセットを収納して動作位置と停止位
置との間を上下動するカセットホルダー(9)を回動自在
に支持した回動板(8)に設けられ、固定係止部(23)に係
合してカセットホルダーの下降を禁止し、回動してその
禁止を解除する係止部材(21a)に、この係止部材が前記
固定係止部から外れたときにテープカセットの挿脱を行
なうイジェクト部材の後退位置からの移動を禁止する移
動禁止部(53)と、イジェクト部材が前進位置にあると
き、該イジェクト部材に当接して前記係止部材の前記固
定係止部からの離脱を禁止する当接部(52)とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カセット式テープレコーダにおいて、テープカセットの取出し時に カセットホルダーが停止位置に保持される前にテープカセットがイジェクトされ るのを防止し、またテープカセットの挿入前にカセットホルダーが動作位置に下 降することを防止したテープレコーダのカセット着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4乃至図13は、本出願人より特願昭59-15676号として出願され、既に公知 となっているカセット式テープレコーダの概略構成を示すもので、図4はテープ レコーダの停止状態における平面図である。
【0003】 主基板1の上面には各一対のリール軸2a,2b、キャプスタン軸3a,3b、およびこ れらを回転駆動するモータ4を含むテープ駆動機構が装着されている。モータ4は 両キャプスタン軸3a,3bをそれぞれのテープ送り方向に同時に回転させると共に 、一対のリール軸2a,2bを択一的にそれぞれのテープ巻取り方向へ回転させる。
【0004】 主基板1の上面には、録音・再生用の磁気ヘッド5および前記各キャプスタン軸 3a,3bに対応するピンチローラ6a,6bが装着されている。更に主基板1の上面には 、図4における上端縁部を支点として上下方向(図4の紙面に直交する方向)へ回 動自在な回動板8が設けられ、この回動板8の回動端部にカセットホルダー9が上 下方向に回動自在に支持されている(図8,図9参照)。
【0005】 尚、回動板8とカセットホルダー9とは、図13に示す如くカセットホルダー9 の上方折曲部9aを回動板8のスリット8aへ下方より嵌合させ、且つカセットホル ダー9の鈎状折曲部9bを前記回動板8の先端部8bの上方より係合させて連結されて いる。
【0006】 回動板8の上方向への回動量は主基板1の側壁上部に形成された折曲片10により 規制されるようになっており、この折曲片10の存在により、回動板8およびカセ ットホルダー9は上方へ移動したところで主基板1とほぼ平行状態に保持される。
【0007】 しかしてカセットホルダー9は図4における下端側(図8における左端側)にカ セット挿入口11を有している。そしてカセットホルダー9がカセット挿脱位置に ある図4の状態で、このカセット挿脱口11を通してテープカセット12が挿脱され る。カセットホルダー9内にテープカセット12を挿入した状態で、図9に示す如 く回動板8が下方向へ回動し、カセットホルダー9がカセット装填位置(即ち、動 作位置)に下降すると、テープカセット12はリール軸2a,2bおよびキャプスタン軸 3a,3bに係合する。
【0008】 このようにしてカセットホルダー9がカセット挿脱位置よりカセット装填位置 へ移動するとき、磁気ヘッド5はこれに連動して図4における左方向へ移動し、 図5の如くテープカセット12内に入り込んで内部の磁気テープに接触する。また このようにして磁気ヘッド5がテープカセット12内に入り込む動作に連動して、 モータ4により駆動されている側のリール軸と同じ側のピンチローラが、それに 対応するキャプスタン軸に磁気テープを介して圧接する。例えばリール軸2bが駆 動されているときは、ピンチローラ6bが磁気テープを介してキャプスタン軸3bに 圧接する。このようにして磁気テープが一方向へ走行駆動され、録音または再生 動作が行なわれる。
【0009】 一方、回動板8の上面にはばね受け部材13が、その一端を軸14に枢支されて回 動自在に装着されている。また回動板8にはテープカセット12の挿脱方向(図4に おける上下方向)にスライド自在なイジェクト部材15が装着されている。このイ ジェクト部材15は、図8に示す如くカセットホルダー9内に挿入されたテープカ セット12が当接される当接部16を一端(図4における上端)に有し、カセットホル ダー9内に挿入されたテープカセット12の一方のリールハブ孔に係合する係合爪 部17を他端に有している。更にイジェクト部材15は、回動板8の回動端縁に形成 された膨出部18に当接してカセット押戻し方向の移動量を規制する突出部19を、 その上面に有している。
【0010】 またばね受け部材13はその回動端をイジェクト部材15側に向けて配置されてい る。このイジェクト部材15とばね受け部材13の回動端との間に、展開ばねよりな るイジェクトばね20が掛け渡されている。
【0011】 また前記回動板8の下面側には、ばね受け部材13と共通の軸14に装着された板 状の係止部材21が回動自在に設けられている。この係止部材21はイジェクト部材 15の動作線上に位置する当接片22と、主基板1の立上がり片23(図9参照)に選択 的に係合してカセットホルダー9をカセット挿脱位置に係合して該カセットホル ダー9をカセット挿脱位置に係止する係止部24とを有しており、ばね22aによって 係止部24を主基板1の側板上縁に係止させる方向へ常時回動付勢されている。
【0012】 主基板1の側板外面には、図10,図11に示す如くイジェクト操作部材25が 同図における左右方向に進退自在に装着されている。イジェクト操作部材25は先 端位置に折曲形成された係合部26を有し、且つ連結棒27を介してばね受け部材13 と連結されている。またこのイジェクト操作部材25は復帰ばね28により常時、図 10における右方向に付勢されている。図10,図11に示すようにイジェクト 操作部材25が復帰ばね28により右方向(復帰方向)へ移動しているときは、ばね受 け部材13を図4,図5のように時計回り方向(復動方向)へ移動させている。そし て図12に示す如くイジェクト操作部材25を復帰ばね28に抗して左方向へ押込み 動作すると、ばね受け部材13も同時に図6,図7の如く反時計回りの方向(往動 方向)へ回動するものとなっている。
【0013】 更に主基板1の側板外面には、図10,図11に示すようにイジェクト操作部 材25の下方に位置して、板状の操作力伝達部材29が図10における左右方向に進 退自在に装着されている。この操作力伝達部材29は復帰ばね30により常時右方向 へ付勢されている。そして操作力伝達部材29は、図12の如くイジェクト操作部 材25が左方向へ移動するとき、該イジェクト操作部材25の押圧力を受圧部31で受 けて、該イジェクト操作部材25と一体に左方向へ移動する。また操作力伝達部材 29には係合片33が折曲形成されている。
【0014】 更にまた前記主基板1の側板外面には、イジェクト操作部材25および操作力伝 達部材29の前方に位置して(図10における左方位置)、板状の連動部材34が軸35 を支点として回動自在に装着されている。この連動部材34は回動板8の側板部に 設けられた長溝36に係合する連結ピン37と、イジェクト操作部材25の係合部26に 図10における右側より当接して復帰ばね28による押圧力を受ける受圧片38と、 操作力伝達部材29の係合片33の前後に位置する係合突部39,40とを有している。 そしてカセット押えばね41により、常時、図10における反時計回りの方向へ回 動付勢されている。
【0015】 次に上述した如く構成された従来のテープレコーダの動作を説明する。 図4,図8,および図10はカセット非装填時の状態を示すもので、この状態 ではイジェクト部材15がイジェクトばね20の弾力よりテープカセット取り出し方 向へ移動している。またカセットホルダー9は主基板1より離間した停止位置にあ り、係止部材21の係止部24が主基板1の立上がり片23に係合してカセットホルダ ー9の動作位置への移動を禁止している。更にばね受け部材13は連結棒27および イジェクト操作部材25を介して復帰ばね28の弾性力を受けて、復動方向(イジェ クトばね20を蓄積する方向)へ移動している。
【0016】 一方、操作力伝達部材29はその係合片33を連結部材34の係合突部40に当接させ ており、復帰ばね30による復帰動作が禁止されている。
【0017】 尚、連動部材34は復帰ばね30およびカセット押えばね41の弾力を受け、長溝36 と連結ピン37との係合によりカセットホルダー9を動作位置へ移動させる方向に 回動付勢されているが、その方向への回動は立上がり片23と係止部24との係合に よって禁止されている(図4参照)。
【0018】 この状態でテープカセット12を、カセットホルダー9内にカセット挿入口11よ り長手方向に向け、且つ主基板1とほぼ平行状態で挿入すると、先ずイジェクト 部材15の係合爪部17がテープカセット12のリールハブ孔に係合する。続いてテー プカセット12の挿入線上に位置するイジェクト部材15の当接部16をテープカセッ ト12が押圧し、それによりイジェクト部材15はイジェクトばね20に抗して後退す る。このイジェクト部材15の往動に伴い、イジェクトばね20の弾性変形量が漸次 増大し、その弾性変形量が最大となる位置を越えると、今度はイジェクトばね20 の弾性力がイジェクト部材15を後退方向へ移動させるように作用する。この結果 、テープカセット12を押込む力が不要となり、テープカセット12はイジェクトば ね20の弾性力によりカセットホルダー9内に引き込まれる。
【0019】 続いてイジェクト部材15は係止部材21の当接片22に当接し、該係止部材21をば ね22aの付勢方向とは反対方向へ回動させる。これによって係止部材21の係止部2 4が主基板1の立上がり片23より外れる(図5参照)。すると回動板8および連動部 材34は復帰ばね30およびカセット押えばね41の弾性力を受けて下方向へ回動し、 カセットホルダー9も下降してテープカセット12をリール軸2a,2bおよびキャプス タン軸3a,3bに係合させる(図9参照)。
【0020】 図5,図9および図11はカセット装填状態、即ち、カセットホルダー9が動 作位置にある状態を示している。この状態では連動部材34の回動により操作力伝 達部材29の係合片33が係合突部40から外れ、操作力伝達部材29は復帰ばね30によ り復帰する。更にイジェクト操作部材25の係合部26が連動部材34の受圧片38を復 帰ばね28の弾性力によって押圧し、この押圧力が連動部材34を図11に示すよう に反時計回りの方向へ回動させるように作用する。
【0021】 一方、イジェクトばね20の弾性力は、連結棒27を介してイジェクト操作部材25 へ伝達されるが、この弾性力も復帰ばね28と同様にイジェクト操作部材25に対し て右方向へ作用し、更に連動部材34に対して反時計回りの方向へ作用する。
【0022】 またカセットホルダー9が動作位置に移動したことに関連してモータ4が起動さ れ、一方のリール軸、例えばリール軸2bと両キャプスタン軸3a,3bとが所定の方 向へ回転を開始する。同時に磁気ヘッド5がテープカセット12の方向へ移動して 磁気テープに接触し、更にモータ4の回転力を受けている側のリール軸2bと同一 側のピンチローラ6bが、対応するキャプスタン軸3bに磁気テープを介して圧接さ れることにより、録音または再生状態が形成される。
【0023】 次に停止およびテープカセット12の取り出しを行なう場合には、図6の如くイ ジェクト操作部材25を押込めばよい。この場合、イジェクト操作部材25は図12 のように操作力伝達部材29の受圧部31を押圧して、操作力伝達部材29を同方向へ 移動させる。この結果、係合片33が連動部材34の係合突部39を押圧して連動部材 34を図12に示す如く時計回りの方向へ回動させ、これによってテープカセット 12をリール軸2a,2bおよびキャプスタン軸3a,3bより軸方向の上方へ抜出す。
【0024】 またイジェクト操作部材25の押込み操作により、連結棒27を介してばね受け部 材13が図6の如く反時計回りの方向へ回動し、イジェクトばね20を反転させる。 この為、イジェクト部材15がイジェクトばね20の弾性力を受けて図7の如くその 突出部19が回動板8の膨出部18に当接する位置まで前進し、テープカセット12を カセット挿入口11より押出す。また係止部材21は、ばね22aの力により図7にお ける時計回りの方向へ往動復帰し、その係止部24を主基板1の立上がり片23に係 止させてカセットホルダー9を停止位置に保持する。その後、イジェクト操作部 材25を離すと、イジェクト操作部材25は復帰ばね28により復帰し、図4,図8, および図10に示す状態となる。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の装置では、録音動作や再生動作終了後にカセットホルダー9か らテープカセット12を取り出すに際して、イジェクト操作部材25を押込み操作す るようにしている。このイジェクト操作部材25の押込み力は、一方においてはカ セットホルダー9を上昇させる力として使用される。この場合、2つの力伝達系 統に機械的なガタ等が存在していると、係止部24が立上がり片23に係止された時 点でイジェクトばね20が反転動作すると云う理想的なタイミング関係が得られな いことがある。するとイジェクトばね20が反転作動した後に係止部24が立上り片 23に係止されることが起り得る。このように、イジェクトばね20の反転動作の方 が時間的に早く行なわれると、係止部24が立上がり片23に係止される前にテープ カセット12がイジェクトされることとなるので、このイジェクト完了時点で操作 者がイジェクト操作部材25の押込み操作を止めると、カセットホルダー9が再び 図9に示すように下降してしまうことになる。
【0026】 このようにカセットホルダー9が下降状態にあるときには、当然のことながら テープカセット12を装着することはできない。特に車載用テープレコーダ等にお いては、通常、テープカセット挿脱口11の前面に扉が設けてあり、この扉をテー プカセット12で押し開いてテープカセット12をカセットホルダー9に装着する方 式を採用している。従ってカセットホルダー9が下降位置にあるか否かは外から は確認できない。この為、カセットホルダー9が下降状態にあるにも拘らずテー プカセット12を無理に押込んでテープセット12やカセットホルダー9を破損させ てしまうことが往々にしたあった。
【0027】 また上記のように係止部24が立上がり片23に係止される前にイジェクト動作が 行なわれると、テープカセット12がキャプスタン軸3a,3bから完全に抜け出して いない状態でイジェクトが行なわれることになるので、キャプスタン軸3a,3bの 先端によってテープカセット12に傷がついたり、逆にキャプスタン軸3a,3bの先 端部が損傷したりする等の問題がもあった。
【0028】 本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、イジェクト 操作時にはカセットホルダーが完全に停止位置に保持された後にテープカセット のイジェクトを行なわせることができ、またテープカセットの挿入時以外にはカ セットホルダーの動作位置への下降を禁止することで、以てカセットホルダー, キャプスタン軸およびテープカセットの保護並びに使いやすさの向上化を図れる テープレコーダの着脱装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本考案は、リール軸およびキャプスタン軸を含む駆動機構を装着し、一部に固 定係止部を備えた主基板に、テープカセットを保持して上記テープカセットをリ ール軸およびキャプスタン軸に装着させる動作位置と上記テープカセットをリー ル軸およびキャプスタン軸より軸方向上方へ離脱させる停止位置との間を往復移 動するカセットホルダーを、前記主基板に一端を回動自在に支持された回動板の 他端に回動自在に設けてなり、 一方の向きに回動した位置で前記固定係止部に係合して前記カセットホルダー の停止位置から動作位置への移動を禁止し、他方の向きに回動することにより前 記禁止を解除する係止部材を前記回動板に回動自在に装着すると共に、前記カセ ットホルダーへのテープカセットの挿入に伴って後退して前記係止部材を他方の 向きに回動させ、イジェクト操作に伴って前進して上記カセットホルダー内のテ ープカセットを取り出し方向へ押戻すイジェクト部材を前記回動板に進退自在に 装着してなるテープレコーダにおいて、 前記係止部材に、この係止部材が前記固定係止部から外れた位置にあるときに 前記イジェクト部材の移動を禁止する移動禁止部と、前記イジェクト部材が前進 位置にあるとき、該イジェクト部材に当接して前記係止部材の前記固定係止部か らの離脱を禁止する当接部とを設けたことを特徴とするものである。
【0030】
【作用】
イジェクト操作時には、係止部材が固定係止部材に係止された後に、つまりカ セットホルダーが停止位置に完全に保持された後にイジェクト部材が前進してテ ープカセットをイジェクトする。 またテープカセットの挿入によりイジェクト部材が前進位置から後退したとき にだけ係止部材が固定係止部材から外れて、カセットホルダーが動作位置へ下降 する。換言すれば、イジェクト部材が前進位置にある限り、カセットホルダーの 動作位置への下降が禁止される。
【0031】
【実施例】
以下、図1〜図3を参照して本考案の一実施例に係るテープレコーダのカセッ ト着脱装置について説明する。尚、これらの図において図4〜図13に示す従来 装置と同一部分には同一符号を付し、また重複する部分の説明については省略す る。
【0032】 この実施例に係る装置が従来のものと異なる点は、係止部材21aの構造とイジ ェクト部材15aの構造にある。
【0033】 即ち、係止部材21aには図2および図3に示すように、イジェクト部材15aに近 接してテープカセット挿脱口11側へ延びる片51が一体に形成されている。そして 片51のイジェクト部材15aと対向する側面で、且つその先端部分およびこの先端 部分から所定量だけ後退した位置部分にはイジェクト部材15a側に向けて突出す る突部52,53が形成されている。突部52はイジェクト部材15aの移動方向の幅が比 較的広く形成されており、また突部53のそれは狭く形成されている。
【0034】 一方、イジェクト部材15aの係合爪部17の側面には、突部53を選択的に嵌入さ せる凹部54が形成されている。そしてこれらの凹部54,突部53,54は、具体的に は次の関係が成立するように設けられている。
【0035】 即ち、テープカセット装着時に、カセットホルダー9にテープカセット12を挿 入して押込むと、テープカセット12が当接部16を押し、これによってイジェクト 部材15aが後退し、ついては当接部16が係止部材21aの当接片22を押す。この結果 、係止部材21aが軸14を支点に回動し、その係止部24が立上がり片23から外れて 前述のようにカセットホルダー9が下降する。そこで係止部24が立上がり片23か ら外れたときに丁度、突部53が図2に示すように凹部54内に嵌入する位置関係と する。
【0036】 またカセット取り出し時にイジェクト操作部材25を押込み操作すると、これに 伴って係止部材21aの回動端側が上昇して、図3に示すように係止部24が立上が り片23に完全に係止される(このときイジェクトばね20は反転している)。このと きに丁度、突部53が凹部54から抜け出るように、その位置関係を定める。
【0037】 一方、突部52はイジェクト部材15aの後退動作および前進動作に影響を与えず 、且つイジェクト部材15aが図3に示すように前進位置にあるとき、係止部材21a が軸14を支点に回動しても、その係止部24が立上がり片23から外れることがない ように、換言すれば係止部24と立上がり片23との係合解除を禁止する関係に設定 する。具体的にはイジェクト部材15aの側面との間の間隔t2 を、係止部24と立 上がり片23との係止状態を解除するに必要な距離t1 以内とし、この隙間t2 を あけて突部52が上記イジェクト部材15aの側面と対向するように設ける。
【0038】 このような構成であると、カセットホルダー9に装填されているテープカセッ ト12を取り出すためにイジェクト操作部材25を押込み操作すると、カセットホル ダー9が停止位置へ上昇し、係止部材21aの係止部24が立上がり片23に係止された とき、厳密には係止部材21aの係止部24が立上がり片23に完全に係止されたとき に初めて突部53が凹部54から抜け出ることになる。
【0039】 このようにして突部53が凹部54から抜け出た時点では前述したように既にイジ ェクトばね20は反転している。従って突部53が凹部54から抜け出た時点からイジ ェクト部材15aが前進動作を開始してテープカセット12をイジェクトすることに なる。
【0040】 一方、テープカセット12の装填時には、カセットホルダー9へのテープカセッ ト12の挿入により、テープカセットのハブ孔に係合したイジェクト部材15aが後 退移動し、イジェクト部材15aの側面が突部52と対向しなくなった時点で初めて 係止部材21aが回動可能となる。そして後退したイジェクト部材15aにより当接片 22が押され、係止部材21aが回動したときにその係止部24が立上がり片23から外 れてカセットホルダー9が動作位置に下降する。従ってテープカセット12を挿入 してイジェクト部材15aを後退させない限りカセットホルダー9の下降が行なわれ ない。
【0041】
【考案の効果】
本考案によれば、イジェクト操作部材をどのように操作しても、カセットホル ダーが停止位置に保持された時点で初めてイジェクト部材がテープカセットのイ ジェクトを開始する。従ってカセットホルダーが停止位置に保持される前にイジ ェクト部材がイジェクト動作を行なったときに起る不具合を確実に防止でき、カ セットホルダー,キャプスタン軸,テープカセット等の保護を図れるばかりか、 その使い易さを向上させることができる。
【0042】 また本考案では、一方の向きに回動した位置で固定係止部に係合してカセット ホルダーの停止位置から動作位置への移動を禁止し、カセットホルダーへテープ カセットを挿入した解きにイジェクト部材におされた他方の向きに回動すること により上記禁止を解除する係止部材に、この係止部材が固定係止部から外れた位 置にあるときにイジェクト部材の後退位置から前進方向への移動を禁止する移動 禁止部を設け、またイジェクト部材が前進位置にあるときには該係止部材の回動 を阻止して係止部材と固定係止部との係止解除を阻止する当接部を設けている。 即ち、係止部材そのものを使って誤動作を防止しているので、構造的に誤動作防 止のタイミングが狂うようなことがなく、長期に亘って安定した誤動作防止機能 を発揮させることができると共に、部品点数を増加させることなく誤動作防止機 能を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係るテープレコーダの概
略構成を示す平面図
【図2】 同実施例におけるテープレコーダのカセット
装填状態を示す要部平面図
【図3】 同実施例におけるテープレコーダのカセット
非装填状態を示す要部平面図
【図4】 従来のテープレコーダのカセット非装填状態
を示す平面図
【図5】 従来のテープレコーダの録音または再生状態
を示す平面図
【図6】 従来のテープレコーダのテープカセット取り
出し開始時の状態を示す平面図
【図7】 従来のテープレコーダのテープカセット取り
出し完了時の状態を示す平面図
【図8】 図4のB-B矢視断面図
【図9】 図5のE-E矢視図
【図10】 図4のC-C矢視図
【図11】 図5のF-F矢視図
【図12】 図7のG-G矢視図
【図13】 図4のD-D矢視図
【符号の説明】
1…主基板,2a,2b…リール軸,3a,3b…キャプスタン
軸,4…モータ,5…磁気ヘッド,6a,6b…ピンチロー
ラ,8…回動板,9…カセットホルダー,10…折曲片,11
…カセット挿脱口,12…テープカセット,13…ばね受け
部材,15a…イジェクト部材,16…当接部,17…係合爪
部,18…膨出部,19…突出部,20…イジェクトばね,21
a…係止部材,22…当接片,22a…ばね,23…立上がり
片,24…係止部,25…イジェクト操作部材,26…係合
部,27…連結棒,28…復帰ばね,29…操作力伝達部材,
30…復帰ばね,31…受圧部,33…係合片,34…連動部
材,36…溝,37…連結ピン,38…受圧片,39,40…係合
突部,41…カセット押えばね,51…片,52,53…突部,5
4…凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール軸(2a,2b)およびキャプスタン軸(3
    a,3b)を含む駆動機構を装着し、一部に固定係止部(23)
    を備えた主基板(1)と、 この主基板に一端を回動自在に支持された回動板(8)
    と、 この回動板の他端に回動自在に支持されてテープカセッ
    ト(12)を保持し、上記回動板の回動に伴って上記テープ
    カセットをリール軸およびキャプスタン軸に装着させる
    動作位置と上記テープカセットをリール軸およびキャプ
    スタン軸より軸方向上方へ離脱させる停止位置との間を
    往復移動するカセットホルダー(11)と、 前記回動板に回動自在に装着され、一方の向きに回動し
    た位置で前記固定係止部に係合して前記カセットホルダ
    ーの停止位置から動作位置への移動を禁止し、他方の向
    きに回動することにより前記禁止を解除する係止部材(2
    1a)と、 前記回動板に進退自在に装着され、前記カセットホルダ
    ーへのテープカセットの挿入に伴い後退して前記係止部
    材を他方の向きに移動させ、イジェクト操作に伴い前進
    して上記カセットホルダー内のテープカセットを取り出
    し方向へ押戻すイジェクト部材(15a)と、 前記カセットホルダーへのテープカセット挿入時に前記
    イジェクト部材を後退方向に付勢し、イジェクト操作時
    には前記イジェクト部材を前進方向に付勢する反転ばね
    (20)とを備えたテープレコーダのカセット着脱装置にお
    いて、 前記係止部材に、この係止部材が前記固定係止部から外
    れた位置にあるときに前記イジェクト部材の後退位置か
    らの移動を禁止する移動禁止部(53)と、前記イジェクト
    部材が前進位置にあるとき、該イジェクト部材に当接し
    て前記係止部材の前記固定係止部からの離脱を禁止する
    当接部(52)を設けたことを特徴とするテープレコーダの
    カセット着脱装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5597086A (en) * 1979-01-16 1980-07-23 Nec Corp Bubble memory
JPS59180844A (ja) * 1983-03-31 1984-10-15 Clarion Co Ltd テ−ププレ−ヤのイジエクト機構

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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