JPH0658355A - 剛性可変バネ装置 - Google Patents

剛性可変バネ装置

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JPH0658355A
JPH0658355A JP23769792A JP23769792A JPH0658355A JP H0658355 A JPH0658355 A JP H0658355A JP 23769792 A JP23769792 A JP 23769792A JP 23769792 A JP23769792 A JP 23769792A JP H0658355 A JPH0658355 A JP H0658355A
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JP
Japan
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spring
coil spring
winding
supporting member
rigidity
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Application number
JP23769792A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyuuhachi Oda
十八 尾田
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NISHINO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NISHINO SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変動荷重が作用する部材の制振装置などに用
いられる剛性可変バネ装置に関するもので、変位量やバ
ネ剛性の適応範囲が広くコンパクトなコイルバネのバネ
剛性を簡単な構造で変化させることができる装置を得る
ことである。 【構成】 コイルバネ2と、巻線支持部材4と、巻線支
持部材4を回転駆動する駆動装置11と、巻線支持部材
4の軸方向移動を制限する支持部材9とを備えている。
巻線支持部材4は、コイルバネ2の巻線間に挿入され、
コイルバネ2の中心軸線上に位置するシャフト6に相対
回転不能かつ傾動自在に装着される。巻線支持部材は、
コイルバネ2の一端からその巻線間に螺入されたネジ体
で形成することもできる。駆動装置11で巻線支持部材
4を回転させることにより、巻線支持部材4がコイルバ
ネ2の巻線に沿って螺進し、コイルバネ2の上端と巻線
支持部材4との間の有効巻数nを増減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、剛性を変化させるこ
とができるコイルバネを用いたバネ装置に関するもの
で、変動荷重が作用する部材の振動を抑制する制振装置
などに用いられる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にバネはその負荷に比例した変位を
生じ、負荷と変位との関係はそのバネに固有のバネ剛性
によって定まる。バネは動力源、締結力の保持装置、あ
るいは加振ないし制振装置として種々の機械装置に用い
られているが、これらの装置に使用されているバネのバ
ネ剛性を変化させることにより、動力源として用いられ
ているバネの動力量、締結力保持装置として用いられて
いるバネの締結力、あるいは加振ないし制振装置として
利用されているバネの共振周波数や加振ないし制振力を
変化させることができる。
【0003】バネ剛性を変化させる装置としては、バネ
として板バネを用いたものにおいて、不動部材に固定し
た基端と先端の作用点との間に支えローラを設け、この
支えローラをバネ板に沿って移動させる構造のものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし板バネを用いる
上記の構造は、支持ローラと板バネの接触点がバネ板に
沿って移動するという問題があり、支持ローラの移動範
囲が大きくなるため装置をコンパクトに設計することが
できない。また板バネは変位量やバネ特性の適応量が小
さく、その使用箇所も限定される。
【0005】この発明は変位量やバネ剛性の適応範囲が
広く、かつコンパクトなバネとして広く用いられている
コイルバネのバネ剛性を簡単な構造で変化させることが
できる装置を得ることを課題としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の剛性可変バネ
装置は、コイルバネ2と、巻線支持部材4、27、29
と、この巻線支持部材4、27、29を回転駆動する駆
動装置11と、巻線支持部材4、27、29の軸方向移
動を制限する支持部材9とを備えている。巻線支持部材
は、コイルバネ2の巻線間に挿入された円盤4や星型部
材27で構成することができ、この円盤4や星型部材2
7は、コイルバネ2の中心軸線上に位置するシャフト6
に相対回転不能かつ傾動自在に装着される。また巻線支
持部材は、コイルバネ2の一端からその巻線間に螺入さ
れたネジ体29で形成することもできる。
【0007】
【作用】コイルバネのバネ剛性kは、 k=Gd4 /(8nD3 ) (kgf/mm) で与えられる。ここでGはバネ材の横弾性係数、(kg
f/mm)、dは素線の径(mm)、nは有効巻数、D
はコイル平均径(mm)である。上式より有効巻数nを
変化させることにより、バネ剛性kを変化させることが
できる。この発明の構成においては、駆動装置11で巻
線支持部材4、27、29を直接またはシャフト6を介
して回転させることにより、巻線支持部材4、27、2
9がコイルバネ2の軸心を中心に回転して巻線に沿って
螺進する。すなわち巻線支持部材4、27、29を回転
させることによって、コイルバネ2内での巻線支持部材
4、27、29の位置が変化する。従ってコイルバネ2
の一方の巻線端と巻線支持部材4、27、29との間の
有効巻数nは、シャフト6の正逆方向の回転によって増
減させることができ、上式に従ってコイルバネ2のバネ
剛性kを変化させることができる。
【0008】
【実施例】次に図面に示す実施例に基いて説明する。図
1及び図2はこの発明の剛性可変バネ装置を示したもの
で、フレーム1に圧縮コイルバネ2が下端を固定して立
設されており、コイルバネ2の上端は円筒状のキャップ
3の上面中央に固定されている。コイルバネ2にはその
巻線間の隙間に円盤4が差し込まれており、この円盤4
の中心はスプライン付きボールジョイント5で相対回転
不能かつ傾動自在にシャフト6の上端に連結されてい
る。シャフト6にはその中間部に台形雄ネジ7が固定さ
れており、下端には平歯車8が固定されている。台形雄
ネジ7はコイルバネ2の巻線のピッチPと同じピッチを
有しており、フレーム1に固定した台形雌ネジ9に螺合
している。
【0009】一方フレーム1にはステッピングモータ1
1が装着され、このステッピングモータの出力軸12に
歯幅の広いピニオン13が固定され、このピニオン13
と前記歯車8とが噛合している。
【0010】ステッピングモータ11の回転は、ピニオ
ン13及び歯車8を通して、シャフト6を回転させる。
シャフト6が回転すると台形雄ネジ7と台形雌ネジ9の
螺合により、シャフト6はコイルバネ2のピッチと同一
のピッチで軸方向に移動する。また円盤4はシャフト6
に相対回動不能に連結されているので、シャフト6の回
転により円盤4がコイルバネ2の巻線に沿って軸方向に
移動することとなる。従って剛体であるフレーム1上に
固定されているコイルバネ2は、円盤4より上方の部分
のみバネとして働くことになる。つまりコイルバネ2の
有効巻数nはステッピングモータ11の正逆方向の回転
により、0から総巻数Nの範囲内で任意に変化させるこ
とができる。
【0011】図2は表1に示す仕様のコイルバネ2を用
いて試作した実機の外観図であり、図3は上記試作した
実機のバネ剛性の実測値と理論値とを比較した図であ
る。図3より実測値はほぼ理論値と一致しており、上述
の考え方の妥当性が示されている。すなわち図1及び図
2に示されたような装置では、モータ11を正逆方向に
回転させることにより、コイルバネ2のバネ剛性を変化
させることができ、モータ11の回転量とコイルバネ2
のバネ剛性との関係は、予め理論的にまたは実験的に求
めることが可能である。
【0012】
【表1】
【0013】以上説明したこの発明の剛性可変バネ装置
15は、従来コイルバネが用いられている種々の機構部
に利用することが可能である。たとえばコイルバネを動
力源として利用する場合、本発明のバネ装置はその動力
量を任意に調整できる。またバネを締結力保持装置とし
て利用している装置においては、本発明のバネ装置はそ
の締結力を任意に変化させ得るので、締結力を増減させ
たり自動開閉させる装置として利用することができる。
以下では本発明のバネ装置を制振装置として利用した場
合の一例を示す。
【0014】図4はこの発明の剛性可変バネ装置15を
基端を剛体16に固定されているはり17に振動ないし
衝撃荷重Pが掛かったときの制振装置として用いた例を
示すブロック図であり、図5はこのときの信号の流れを
示すフローチャートである。バネ装置15は、はり17
の先端部を支持しており、はり17の時間的に変化する
撓み量δ(t) を検出する変位計18が設けられている。
変位計18の出力はAD変換器19によってディジタル
量に変換され、コンピュータ21に入力される。
【0015】コンピュータ21は、入力された値を用い
てすでに確立されている振動方程式により荷重点の制御
時間遅れ後の変位w(t) を演算し、公知の振動理論の一
つにより、上記変位w(t) を0とするのに必要なバネ装
置の支持点Cでのバネ力F(t) を算出し、バネ装置15
にこのバネ力F(t) を発揮させるのに必要な円盤4の位
置を算出し、円盤4を当該位置に移動させるのに必要な
ステッピングモータ11への入力パルス数を算出する。
【0016】算出された信号は、パルスコントロールモ
ジュール23に送られてアナログ信号に変換され、さら
にモータ駆動用ドライバ24に伝達される。モータ駆動
用ドライバ24は入力された信号に基いてステッピング
モータを必要量回転させ、その結果バネ装置15のコイ
ルバネ2のバネ剛性が制御され、変動荷重P(t) が加わ
ったときのはり17の振動が制御される。
【0017】図6は図4の装置に衝撃荷重を加えたとき
の制振効果を示したもので、実線は制振を行わなかった
とき、破線は制振を行ったときのはり17の撓みの時間
的変化を示したものである。なお図6の線Aははり17
の先端位置の変位であり、線Bははり17の中央点での
変位である。
【0018】図6より明らかなように、この発明の剛性
可変バネ装置は、そのバネ剛性を動的に制御することに
より、これに支持された部材の振動を任意に制御するこ
とができる。
【0019】図1に示した実施例では、巻線支持部材と
して円盤4を用いているが、図7に示すように、円盤4
に代えて放射状の腕26を有する星型部材27を用いる
ことができ、腕26の先端に放射方向の軸線回りに自由
回転可能に軸着したローラ28を介してコイルバネ2の
巻線を支持するようにすることもできる。また図8に示
すように、巻線支持部材としてコイルバネ2の基端側か
らその巻線間に螺入されたネジ体29を用いることもで
き、この場合には、シャフト6をネジ体29と実質上一
体にできる。何れの場合にも前記円盤を用いた実施例と
同様に、シャフト6をモータ11で正逆方向に回転させ
ることにより、星型部材27又はネジ体29をコイルバ
ネ2の巻線に沿って上下に螺進させてコイルバネ2の有
効巻数を変化させることにより、コイルバネ2のバネ剛
性を動的に変化させることが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明の装置によれば、
コンパクトな構造でコイルバネのバネ剛性を任意かつ動
的に変化させることができ、またその動的な制御も自由
にできるという特徴がある。そしてバネとしてコイルバ
ネを用いているので、バネ剛性の変化幅やバネストロー
クなどの設計の自由度が大きく、バネ力の作用点が変動
せず、また装置全体をコンパクトにできるという特徴が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置を模式的に示す側面図
【図2】実験に供した装置の外観側面図
【図3】バネ剛性の理論値と実測値を示すグラフ
【図4】制振装置のブロック図
【図5】図6の装置の信号の流れを示す流れ図
【図6】制振結果を示すグラフ
【図7】巻線支持部材の第2実施例を示す斜視図
【図8】巻線支持部材の第3実施例を示す側面図
【符号の説明】
2 圧縮コイルバネ 4 円盤 6 シャフト 9 台形雌ネジ 11 ステッピングモータ 27 星型部材 29 ネジ体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルバネ(2) と、このコイルバネの巻
    線間に挿入された巻線支持部材(4),(27)と、前記コイル
    バネ(2) の中心軸線上に位置するシャフト(6) と、この
    シャフト(6) を回転駆動する駆動装置(11)とを備え、前
    記巻線支持部材(4),(27)はシャフト(6) に相対回転不能
    かつ傾動自在に装着されており、シャフト(6) の軸方向
    移動を制限する支持部材(9) が設けられている、剛性可
    変バネ装置。
  2. 【請求項2】 コイルバネ(2) と、このコイルバネの一
    端からその巻線間に螺入された巻線支持部材(29)と、こ
    の巻線支持部材(29)を回転駆動する駆動装置(11)とを備
    え、この巻線支持部材(29)の軸方向移動を制限する支持
    部材(9) が設けられている、剛性可変バネ装置。
JP23769792A 1992-08-12 1992-08-12 剛性可変バネ装置 Pending JPH0658355A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6471197B1 (en) 1999-04-09 2002-10-29 Denk Engineering Gmbh Spring device for shock absorber with adjuster
JP2006329224A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> コンプライアンス調整装置及びこれを備えたコンプライアンス調整機構
ES2310973A1 (es) * 2007-07-06 2009-01-16 Universidad De Castilla La Mancha Muelle de torsion de rigidez ajustable.
JP2015230059A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社豊田自動織機 ダイナミックダンパ

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