JPH0658181A - ラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の走行制御装置 - Google Patents

ラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の走行制御装置

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JPH0658181A
JPH0658181A JP4211123A JP21112392A JPH0658181A JP H0658181 A JPH0658181 A JP H0658181A JP 4211123 A JP4211123 A JP 4211123A JP 21112392 A JP21112392 A JP 21112392A JP H0658181 A JPH0658181 A JP H0658181A
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JP
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pintle
drive
motor
speed
control
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JP4211123A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Taniguchi
浩之 谷口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを
備えた産業車両において、運転者の要求に応じた加減速
フィーリングを体感することを可能とする。 【構成】エンジン1の出力軸に走行用の油圧ポンプ3の
駆動軸3aを駆動連結させる。油圧モータ4の出力軸4
aを駆動シャフト5及び作動歯車機構6を介して駆動輪
7と連結させる。減速走行時においては、フィーリング
調整ツマミ49の位置に対するステップモータ29A,
29Bの駆動速度を予め定めたマップに基づいて、ステ
ップモータ29A,29Bの駆動速度が設定される。こ
のため、減速時では、フィーリング調整ツマミ49の位
置に応じてピントル14,32の偏心量の変動速度が変
更されることとなる。従って、減速フィーリングが適宜
変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業車両の走行制御装置
に係り、詳しくはラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/
モータにより駆動輪を回転させて走行する産業車両の走
行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧装置を備えたフォークリフト、スキ
ッドステアローダ等の産業車両においては、車輪の駆動
を油圧モータで行うものがある(例えば実開平1−68
924号公報)。この種の車両はエンジンにて回転駆動
される可変容量ポンプから供給される作動油にて油圧モ
ータが回転され、同モータに供給される油量すなわち可
変容量ポンプの容量を変更することによりモータの回転
速度が制御されて車両の速度が制御されるようになって
いる。
【0003】従来、可変容量ポンプ/モータとしては一
般に斜板式アキシャルピストンポンプ/モータが使用さ
れている。ところが、斜板式アキシャルピストンポンプ
/モータでは圧力をトルクに変換するメカニズムに起因
して次のような不都合がある。すなわち、斜板式アキシ
ャルピストンポンプ/モータにおいてはピストン先端の
オーバーハングによりシリンダ前縁及びピストン後端に
おいてピストン側圧が発生し、ピストン後端の側圧は有
効な出力トルクに逆らうことになる。これらの側圧は摩
擦力となり、起動・低速運転時のトルク性能に悪影響を
及ぼし制御性を損なっている。しかし、斜板式モータで
はピストン側圧によって回転力が出力軸に伝えられてい
る。
【0004】前記斜板式アキシャルピストンポンプ/モ
ータの問題点を解消する可変容量ポンプ/モータとして
FFC(FLUID FORCE COUPLE)方式の新規なラジアルシ
リンダ型可変容量ポンプ/モータが提案されている(喜
多,油圧と空気圧,20巻2号(1989),7〜1
4.)。この可変容量ポンプ/モータは基本的には、円
筒状のケーシングと、外周に設けられた7個の静圧パッ
ドでケーシング内面に接するとともに内面が静圧パッド
に対応する7個の平面で構成される偶力リングと、偶力
リングの内側の各平面に垂直に接するシールブッシュ
(ピストン)と、シールブッシュと嵌合する7個の半径
方向シリンダを有するシリンダブロックと、シリンダブ
ロックの中心穴と嵌合するとともにケーシング中心に対
して正逆両側に軸と直角方向に偏心可能なピントルとか
ら構成されている。そして、ピントルの偏心量に対応し
てポンプの容量あるいは油圧モータの出力が変化するよ
うになっている。そして、このFFC方式可変容量ポン
プ/モータを斜板式アキシャルピストンポンプ/モータ
に代えて産業車両に使用することが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記FFC
方式可変容量ポンプ/モータを備えた車両においては、
ピントルが偏心されるときの速度は常に一定であった。
このため、例えば減速時において、運転者により車両を
滑らかに減速させたり、速やかに減速させたりしたいと
いう要求があった場合でも、ピントルの偏心速度は常に
一定であるため、その要求に応えることはできなかっ
た。また、増速時においても上記と同様の問題があっ
た。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであってその目的は、ラジアルシリンダ型可変容量ポ
ンプ/モータを備えた産業車両において、運転者の要求
に応じた加減速フィーリングを体感することの可能な走
行制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の第1の発明においては、エンジンにて駆動
され、駆動輪を駆動させるラジアルシリンダ型可変容量
ポンプ/モータと、前記可変容量ポンプ/モータに設け
られ、変位して車両の変速比を制御するピントルの偏心
量を変更するピントル駆動手段と、スロットルバルブの
開度を制御するために操作されるアクセルペダルの操作
量を検出するアクセル開度検出手段と、前記スロットル
バルブを開閉駆動させるバルブ駆動手段と、前記アクセ
ル開度検出手段の検出結果に基づき前記スロットルバル
ブの目標開度を算出する目標開度算出手段と、前記目標
開度算出手段が算出した目標開度に基づいて前記バルブ
駆動手段を駆動制御するバルブ駆動制御手段と、前記目
標開度算出手段が算出した目標開度に基づいて前記ピン
トル駆動手段を駆動制御するピントル駆動制御手段とを
備えたラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備
えた産業車両の走行制御装置において、運転者の要求に
基づいて調節され、加速又は減速時における走行フィー
リングを調整するためのフィーリング調整部材と、前記
フィーリング調整部材の調節量を検出する調節量検出手
段と、前記調節量検出手段の検出結果に基づき、前記ピ
ントル駆動手段の駆動速度を設定するとともに、その設
定された駆動速度にて、前記ピントル駆動手段を駆動さ
せるピントル駆動速度制御手段とを設けたことをその要
旨としている。
【0008】また、第2の発明においては、前記第1の
発明のラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備
えた産業車両の走行制御装置において、ブレーキペダル
と、前記ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキ操
作量検出手段と、前記ブレーキ操作量検出手段の検出結
果に基づく操作量が予め定めた所定量以上であるとき、
操作量が前記所定量未満であるときよりも速い速度でピ
ントル駆動手段を駆動させる第2のピントル駆動速度制
御手段とを設けたことをその要旨としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、第1の発明では、アクセ
ル開度検出手段によりアクセルペダルの操作量が検出さ
れる。このアクセル開度検出手段の検出結果に基づき目
標開度算出手段によりスロットルバルブの目標開度が算
出される。そして、目標開度算出手段が算出した目標開
度に基づいて、バルブ駆動制御手段によりバルブ駆動手
段が駆動制御され、スロットルバルブが開閉駆動され
る。その結果、エンジンの回転数が変更される。
【0010】また、目標開度算出手段が算出した目標開
度に基づいて、ピントル駆動制御手段によりピントル駆
動手段が駆動制御される。このため、可変容量ポンプ/
モータに設けられたピントルの偏心量が変更され、その
変位により車両の変速比が制御される。エンジンの回転
はその変速比に応じてラジアルシリンダ型可変容量ポン
プ/モータを介して駆動輪へ伝達される。
【0011】一方、運転者の要求に基づいてフィーリン
グ調整部材が調節される。調節量検出手段により、フィ
ーリング調整部材の調節量が検出される。そして、調節
量検出手段の検出結果に基づき、ピントル駆動速度制御
手段により、ピントル駆動手段の駆動速度が設定される
とともに、その設定された駆動速度にて、ピントル駆動
手段が駆動される。このため、運転者の要求に基づい
て、加速時又は減速時におけるピントルの駆動速度が調
節されることとなり、そのときの加減速フィーリングが
適宜調整される。
【0012】また、第2の発明においては、第1の発明
において説明した作用の外に、ブレーキ操作量検出手段
により、ブレーキペダルの操作量が検出される。そし
て、その検出結果に基づく操作量が予め定めた所定量以
上であるとき、第2のピントル駆動速度制御手段によ
り、ブレーキ操作量が所定量未満であるときよりも速い
速度でピントル駆動手段が駆動される。このため、運転
者からの強い停止要求があったときには、フィーリング
調整部材の調節量にかかわらず、速やかにピントルの偏
心量が変更されて速やかな停止が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明をフォークリフトについて具体
化した一実施例を図面に従って説明する。
【0014】図1に示すように、車両(図示せず)に装
備されたエンジン1の出力軸には、走行用のラジアルシ
リンダ型可変容量ポンプ/モータ2を構成する油圧ポン
プ3の駆動軸3aが駆動連結されている。可変容量ポン
プ/モータ2を構成する油圧モータ4の出力軸4aは駆
動シャフト5及び作動歯車機構6を介して駆動輪7と連
結されている。この出力軸4aの回転に伴って車両の走
行が行われるようになっている。また、駆動軸3aは、
荷役作業のためのリフトシリンダ(図示せず)等に作動
油を供給するための油圧ポンプ(図示せず)を駆動させ
るようになっている。
【0015】なお、本実施例では、前記油圧ポンプ3及
び油圧モータ4は基本的に同様な構成であるので、油圧
モータ4を例にしてその構成を説明する。図2〜4に示
すように、円筒状のケーシング8と、その開口部を覆う
リヤカバー9とにより囲繞された収容空間内には、偶力
リング10が収容されている。偶力リング10はケーシ
ング8の外部に突出した出力軸4aと一体に形成され、
出力軸4aはスプライン4bにおいてカップリング(図
示せず)を介して前記駆動シャフト5に連結されてい
る。
【0016】そして、前記偶力リング10は、軸受11
によりケーシング8に対して回転可能に支持されてい
る。偶力リング10の外周には、7個のシュー(静圧パ
ッド)12が等間隔に偶力リング10と一体回転可能に
取り付けられている(図4参照)。偶力リング10の内
面にはシュー12と対応する7箇所に平面10aが形成
されている。又、各平面10aの中央には偶力リング1
0を貫通する孔10bが形成されている。さらに、シュ
ー12の中央には同シュー12を貫通する孔12aが形
成されている。
【0017】リヤカバー9には、シリンダブロック13
を支承するピントル14が出力軸4aの軸線と直交する
方向に移動可能に支承されている。ピントル14は図
3,5に示すように、リヤカバー9に形成された溝9a
に嵌合する断面が台形の角柱状の台座部14aと、台座
部14aに突設され偶力リング10内に突出する円錐台
状の支持部14bとから構成されている。そして、シリ
ンダブロック13はその中心部に形成された嵌合穴13
aが支持部14bに嵌合することにより、ピントル14
に対して回転可能に支承されている。
【0018】ピントル14には支持部14bの周面に形
成された一対のポート14c,14dと、台座部14a
の斜面に形成された一対のポート14e,14fとをそ
れぞれ連通させる一対の油路15,16がたすきがけ状
に立体交差するように形成されている。図3に示すよう
に、一方の油路15がリヤカバー9に形成された低圧ポ
ート17Bに接続され、他方の油路16がリヤカバー9
に形成された高圧ポート18Bに接続されている。
【0019】シリンダブロック13には7個のシリンダ
ボア19が、前記支持部14bの周面に直交する方向
に、前記油路15,16と連通可能な状態で等間隔に形
成されている。シリンダボア19内には、一端が前記平
面10aに当接した状態で保持されるピストン20が往
復動可能に収容されている。前記各シュー12及びピス
トン20はともに最大受圧面積が等しくなるように形成
されている。また、シリンダブロック13はオルダム接
手21により偶力リング10と一体回転可能に連結され
ている。
【0020】図2に示すように、台座部14aには溝9
aの長手方向(図2の上下方向)に沿って延びるサーボ
スプール22がピントル14と一体移動可能に取り付け
られている。サーボスプール22は台座部14aに形成
された孔23にその先端が突出する状態で挿通されてい
る。サーボスプール22はその基端に形成されたフラン
ジ22aと孔23の端部との間に介装されたばね24に
より同図において下方向に付勢されている。そして、サ
ーボスプール22の先端に固定された止め輪25が台座
部14aの外面と当接することにより、その下方向への
移動が規制されている。従って、サーボスプール22に
対してばね24の付勢力よりも大きな力がその付勢力と
反対方向に作用するまでは、サーボスプール22はピン
トル14と一体的に移動する。
【0021】前記リヤカバー9には溝9aと対応する位
置に収容部26が形成され、同収容部26内には、前記
サーボスプール22を介してピントル14を駆動するコ
ントロールロッド27が収容されている。コントロール
ロッド27は溝9aと連通する孔9bを貫通するととも
に、その先端がサーボスプール22の基端部に螺着され
ている。また、コントロールロッド27には、収容部2
6にサーボスプール22の軸方向と平行に突設されたガ
イドロッド28が挿通されており、コントロールロッド
27はガイドロッド28に沿って移動可能となってい
る。
【0022】さらに、リヤカバー9には収容部26の開
口を覆う状態でステップモータ29Bが固定されてい
る。ステップモータ29Bの出力軸30には雄ねじ30
aが形成され、雄ねじ30aがコントロールロッド27
に形成されたねじ孔27aに螺合されている。従って、
出力軸30の正逆回転に伴ってコントロールロッド27
が図2の上下方向に移動し、サーボスプール22を介し
てピントル14が溝9aに沿って移動するようになって
いる。そして、サーボスプール22、コントロールロッ
ド27及びステップモータ29Bによりピントル14を
その軸線と直交する方向に駆動するピントル駆動手段が
構成されている。
【0023】収容部26にはピントル14の位置を検出
するポテンショメータからなるピントル位置センサ31
Bが設けられている。ピントル位置センサ31Bはコン
トロールロッド27に連結され、ピントル14の偏心量
δ1が0の位置、すなわち出力軸4aの中心と支持部1
4bの中心とが一致する位置を基準位置(中立位置)と
して、中立位置からピントル14がどれだけ移動したか
を検出する。
【0024】さて、前述したように、油圧ポンプ3は、
前記油圧モータ4と機構的には同様に構成されている。
すなわち、油圧ポンプ3側のピントル32は、ステップ
モータ29Aにより、その軸線と直交する方向に駆動さ
れる。また、ポテンショメータからなるピントル位置セ
ンサ31Aにより、ピントル32の位置が検出されるよ
うになっている。そして、油圧ポンプ3及び油圧モータ
4は管路(図示せず)を介して互いの低圧ポート17
A,17B同士及び高圧ポート18A,18B同士がそ
れぞれ接続されている(図2〜図5参照)。
【0025】次に、前記油圧ポンプ3及び油圧モータ4
の作動原理について詳しく説明する。まず、油圧モータ
4においては、図4に示すように、シリンダボア19に
作動油が導かれると、ピストン20が平面10aを偶力
リング10の外側に向かって押す。同時に各平面10a
中央に形成された孔10b及びシュー12に形成された
孔12aを通って作動油がシュー12の外側まで導かれ
る。この作動油が偶力リング10を内側に向かって押
す。偶力リング10を内と外とから作動油で押す力によ
り偶力リング10がその一辺でシリンダボア19の偏心
量に比例した大きさの偶力を液圧によって受ける。そし
て、高圧ポート18Bに連通する状態にある3個のシリ
ンダボア19の圧力に各々の偏心量の和を掛けた値に比
例した出力トルクが得られる。すなわち、例えば図4の
状態において、上側のシリンダボア19が高圧になった
とき、偶力リング10には各偶力の和に相当する分の回
転力が得られることとなり、偶力リング10は同図時計
方向に回転する。その結果、油圧モータ4の出力軸4a
が回転される。
【0026】また、ピントル14の偏心量δBが0の
時、すなわちピントル14が中立位置にある時は、偶力
リング10に加えられる偶力の和がゼロになることか
ら、前記出力トルクが0となる。このため、油圧モータ
4の出力軸4aは回転しない状態に保持される。さら
に、ピントル14が図2に示す位置から上側に移動さ
れ、偏心量δBが0となる位置よりさらに上側に移動さ
れると、偶力リング10の回転方向がそれまでとは逆方
向となり、出力軸4aの回転方向も逆方向となる。しか
し、この実施例の装置では、ピントル14はプラス側で
のみ偏心量δBが変更されるようになっている(図6参
照)。
【0027】次に、油圧ポンプ3においては、駆動軸3
aが駆動されると偶力リング10及びシリンダブロック
13が同期回転される。そして、ピントル32のプラス
側の偏心量δAに対応して偶力リング10が高圧ポート
18Aに連通する油路16と連通状態にある3個のシリ
ンダボア19内のピストン20を押圧し、シリンダボア
19内の作動油に圧力が加わる。そして、油路16と対
応する状態となったシリンダボア19内の作動油が高圧
ポート18Aを経て油圧モータ4へ供給される。
【0028】一方、ピントル32の位置が中立位置に対
して図4と反対側へ移動された場合(ピントル32の偏
心量δAがマイナス側の場合)は、駆動軸3aの回転方
向が同じでも、偶力リング10は低圧ポート17Aと連
通状態にある3個のシリンダボア19内のピストン20
を押圧する。従って、前記とは逆に低圧ポート17A側
から高圧の作動油が油圧モータ4へ供給される。そし
て、油圧モータ4の回転方向が逆方向となり、フォーク
リフトは後進する。
【0029】ステップモータ29A,29Bが駆動され
て出力軸30が回転すると、出力軸30に螺合している
コントロールロッド27はガイドロッド28に沿って図
2の上下方向に移動される。コントロールロッド27が
移動するとサーボスプール22を介してピントル14,
32が一体的に移動する。コントロールロッド27の移
動方向は出力軸30の回転方向に対応し、移動量は出力
軸30の回転量に比例する。
【0030】この実施例では、図6に示すように、油圧
モータ4のピントル14は、前進時の低速領域及び後進
時(本実施例では、車速Vが−8〜8km/h)におい
ては、その偏心量δBが最大(7.5mm)となるよう
に固定される。一方、油圧ポンプ3のピントル32は、
この領域においては、車速Vがゼロのときには偏心量δ
Aがゼロで、車速Vに比例してその偏心量δAが増大す
るようになっている。
【0031】また、油圧モータ4のピントル14は、前
進時の高速領域(本実施例では車速Vが8〜20km/
h)においては、その偏心量δBが最大の状態から車速
Vの上昇に伴って減少するようになっている。一方、油
圧ポンプ3のピントル32は、この領域においては、そ
の偏心量δAが最大(7.5mm)となるように固定さ
れる。
【0032】従って、前進時の低速領域及び後進時にお
いては油圧モータ4の偶力リング10の回転数の方が油
圧ポンプ3の偶力リング10の回転数よりも低くなり、
また、逆に高速領域においては油圧モータ4の偶力リン
グ10の回転数の方が油圧ポンプ3の偶力リング10の
回転数よりも高くなる。すなわち、油圧モータ4と油圧
ポンプ3との変速比RF(油圧モータ4の偶力リング1
0の回転数/油圧ポンプ3の偶力リング10の回転数)
は、低速領域ほど小さく、高速領域ほど大きくなる。ま
た、低速領域と高速領域との境界、つまり、車速Vが8
km/hにおいては、変速比RFは「1」となる。
【0033】本実施例においては、前記ピントル位置検
出センサ31A,31Bの他に、次に記す各種センサが
設けられている。すなわち、図1に示すように、アクセ
ルペダル41には、その踏込量に相当するアクセル開度
ACCを検出するアクセル開度検出手段としてのアクセ
ルセンサ42が設けられ、ブレーキペダル43には、ブ
レーキ踏込量BRKを検出するブレーキ操作量検出手段
としてのブレーキセンサ44が設けられている。また、
フォーク(図示せず)を昇降させる際に操作されるリフ
トレバー45には、その操作量を検出するリフトセンサ
46が設けられ、フォークを前後傾させる際に操作され
るティルトレバー47には、その操作量を検出するティ
ルトセンサ48が設けられている。
【0034】さらに、フォークリフトの減速時の感度調
整する際に操作されるフィーリング調整部材としてのフ
ィーリング調整ツマミ49には、その操作量(SOFT
〜HARD)を検出する調節量検出手段としてのツマミ
センサ50が設けられている。併せて、エンジン1に設
けられ、バルブ用ステップモータ51により開閉駆動さ
れるスロットルバルブ(図示せず)には、その開閉度を
検出するスロットル開度センサ52が設けられている。
これら各センサ42,44,46,48,50,52は
全てポテンショメータから構成されている。
【0035】また、フォークリフトの前進又は後進の切
り換えを行う際に操作される前後進レバー53には、そ
のシフト位置(前進・中立・後進)を検出するリミット
スイッチからなるシフトセンサ54が設けられている。
さらに、エンジン1には、その回転数を検出するピック
アップコイルからなるエンジン回転数センサ55が設け
られている。また、前記歯車機構6と出力軸4aの間に
は、前記駆動シャフト5の回転数を検出してフォークリ
フトの車速Vを検出する車速センサ56が設けられてい
る。
【0036】また、本実施例では、前記各ステップモー
タ29A,29B及びバルブ用ステップモータ51を駆
動制御するためのコントローラ61が設けられており、
同コントローラ61には、前記各センサ31A,31
B,42,44,46,48,50,52,54,5
5,56からの検出信号が入力されるようになってい
る。そして、前記コントローラ61によりピントル駆動
制御手段、目標開度算出手段、バルブ駆動制御手段、ピ
ントル駆動速度制御手段及び第2のピントル駆動速度制
御手段が構成されている。
【0037】このコントローラ61は、CPU(中央処
理装置)62、各制御プログラムを記憶した読み出し専
用のプログラムメモリ(ROM)63及び演算処理結果
等が記憶される読み出し及び書き替え可能な作業用メモ
リ(RAM)64、入出力インタフェース65等を備え
ている。
【0038】CPU62にはA/D変換器66〜73及
び入出力インターフェィス65を介してアクセルセンサ
42、ブレーキセンサ44、リフトセンサ46、ティル
トセンサ48、ツマミセンサ50、スロットル開度セン
サ52、油圧ポンプ3側のピントル位置センサ31A及
び油圧モータ4側のピントル位置センサ31Bがそれぞ
れ接続されている。また、CPU62には入出力インタ
ーフェィス65を介してシフトセンサ54が接続されて
いる。さらに、CPU62にはF/V変換器74,7
5、A/D変換器76,77及び入出力インターフェィ
ス65を介してエンジン回転数センサ55及び車速セン
サ56が接続されている。
【0039】CPU62は前記各センサ31A,31
B,42,44,46,48,50,52,54,5
5,56からの検出信号に基づき、そのときどきのアク
セル開度ACCやブレーキ踏込量BRK、あるいは油圧
ポンプ3側及び油圧モータ4側のピントル32,14の
中立位置からの偏心量δA,δB等を検知するようにな
っている。
【0040】前記CPU62には入出力インターフェィ
ス65及び駆動回路78,79を介して油圧ポンプ3側
及び油圧モータ4側のステップモータ29A,29Bが
接続されている。また、CPU62には入出力インター
フェィス65及び駆動回路80を介してバルブ用ステッ
プモータ51が接続されている。そして、CPU62
は、前記各センサ31A,31B,42,44,46,
48,50,52,54,55,56からの検出結果に
基づいて、これらステップモータ29A,29B及びバ
ルブ用ステップモータ51を好適に制御する。
【0041】本実施例において、コントローラ61のR
OM63には、各種の制御を行うために予め設定された
種々のマップA〜Iが記憶されており、CPU62はこ
れらのマップA〜Iに基づいてステップモータ29A,
29B及びバルブ用ステップモータ51を駆動制御す
る。
【0042】すなわち、ROM63には、図7に示すそ
のときどきのアクセル開度ACCに対する目標スロット
ル開度SLO1を予め設定したマップAが記憶されてい
る。また、ROM63には、図8に示す実験等によって
求めた各スロットル開度SLO毎のエンジン回転数EN
Gに対する軸出力STの関係(以下、これを説明の都合
上マップBという)に基づいて、図9に示すそのときど
きのアクセル開度ACCに対する目標エンジン回転数E
NG1を設定したマップCが記憶されている。このマッ
プCは、前記マップA,Bに基づいてそのときどきのア
クセル開度ACCにおいて最大軸出力STMAXを得る
ことの可能なエンジン回転数ENGをそのときの目標エ
ンジン回転数ENG1として設定したものである。
【0043】また、ROM63には、図10に示す前記
変速比RFに対するフィードバック制御時におけるPI
ゲイン[フィードバック係数KFB(KPは微分係数、
KIは積分係数)]を予め設定したマップDが記憶され
ている。
【0044】すなわち、コントローラ61は、図17に
示すように、マップAに基づいてそのときのアクセル開
度ACCに対する目標スロットル開度SLO1を算出す
る。そして、スロットル開度SLOが目標スロットル開
度SLO1となるようにバルブ用ステップモータ51を
駆動制御してエンジン回転数ENGを制御する。
【0045】さらに、ROM63には、図11に示すよ
うに、スロットル開度SLO(アクセル開度ACCに対
応する)及び変速比RF(偏心量δA,δBに対応す
る)に基づいて区分設定されたステップモータ29A,
29Bの制御領域を示すマップEが記憶されている。こ
のマップEにおいて制御領域は、2本の領域境界線,
によって3つの領域、すなわち、第1フィードフォワ
ード制御領域X、フィードバック制御領域Y及び第2フ
ィードフォワード制御領域Zに区分されている。
【0046】ここで、上記の領域境界線,について
説明する。まず、マップEにおいてスロットル開度SL
Oがゼロで、変速比RFがゼロの点を点Oとする。ま
た、スロットル開度SLOが「64step」で変速比
RFが「0.6」の点を点Aとし、スロットル開度SL
Oが「108step(最大)」で変速比RFが「0.
6」の点を点Bとする。前記領域境界線は点O、点A
及び点Bを結んだ線である。
【0047】また、スロットル開度SLOが「40st
ep」で変速比RFが「1」の点を点Cとし、スロット
ル開度SLOが「72step」で変速比RFが「2.
5(最大)」の点を点Dとする。さらに、スロットル開
度SLOが「108step」で変速比RFが「2.
5」の点を点Eとする。前記領域境界線は点O、点
C、点D及び点Eを結んだ線である。
【0048】前記第1フィードフォワード制御領域Xの
範囲は、マップEの横軸(スロットル開度SLO)と領
域境界線とで挟まれた部分である。また、フィードバ
ック制御領域Yの範囲は、領域境界線と領域境界線
とで挟まれた部分である。さらに、第2フィードフォワ
ード制御領域Zの範囲は領域境界線とマップEの縦軸
(変速比RF)とで挟まれた部分である。
【0049】従って、例えばフォークリフトが停止して
いる状態、すなわち変速比RFがゼロの状態からアクセ
ルペダル41を踏み込んでフォークリフトを発進させよ
うとしたとする。このときのスロットル開度SLOが
「60step」の場合には、変速比RFがゼロである
ことから、コントローラ61は現在の領域が第1フィー
ドフォワード制御領域X内にあることを認識する。そし
て、コントローラ61は図12に示すマップFに基づい
てステップモータ29A,29Bをフィードフォワード
制御するようになっている。このマップFはそのときの
スロットル開度SLOに対する目標変速比RF1を予め
設定したものである。同図に示すように、スロットル開
度SLOが「0〜64step」の間にあるとき、目標
変速比RF1はスロットル開度SLOの増加に伴って増
加するようになっている。また、スロットル開度SLO
が「64step」よりも大きくなったときには、目標
変速比RF1がスロットル開度SLOに関係なく一定の
「0.6」となるように設定されている。つまり、この
マップFにおけるスロットル開度SLOと目標変速比R
F1との関係は、前記図11のマップEにおける領域境
界線に対応している(図11,12参照)。
【0050】また、例えばスロットル開度SLOが「7
2step」で、変速比RFが「1」の場合には、コン
トローラ61はマップEに基づき現在の領域がフィード
バック制御領域Y内にあることを認識する。そして、コ
ントローラ61は前記図9に示すマップCに基づいてそ
のときのアクセル開度ACC(スロットル開度SLO)
に対する目標エンジン回転数ENG1を算出する。その
後、エンジン回転数ENGが目標エンジン回転数ENG
1と等しくなるようにステップモータ29A,29Bを
フィードバック制御する。すなわち、このときには前記
図10のマップDに基づきステップモータ29A,29
Bが駆動制御され、ピントル32,14の偏心量δA,
δBが制御される。このため、変速比RFが変更される
こととなり、エンジン1にかかる負荷が適宜に変更され
る。その結果、そのときのアクセル開度ACCにおける
最大軸出力STMAXが得られるようになっている。
【0051】さらに、例えばスロットル開度SLOが
「40step」で、変速比RFが「2」の場合には、
コントローラ61はマップEに基づき現在の領域が第2
フィードフォワード制御領域Z内にあることを認識す
る。そしてコントローラ61は図13に示すマップGに
基づいてステップモータ29A,29Bをフィードフォ
ワード制御するようになっている。このマップGはその
ときのスロットル開度SLOに対する目標変速比RF2
を予め設定したものである。同図に示すように、スロッ
トル開度SLOが「0〜40step」の間にあると
き、目標変速比RF2はスロットル開度SLOの増加に
伴って増加し、スロットル開度SLOが「40ste
p」のときには目標変速比RF2が「1」となる。ま
た、スロットル開度SLOが「40〜72step」の
間にあるとき、目標変速比RF2はスロットル開度SL
Oの増加に伴ってさらに増加し、スロットル開度SLO
が「72step」のときには目標変速比RF2が
「2.5(最大)」となる。さらに、スロットル開度S
LOが「72step」よりも大きくなったときには、
目標変速比RF1がスロットル開度SLOに関係なく一
定の「2.5」となるように設定されている。つまり、
このマップGにおけるスロットル開度SLOと目標変速
比RF1との関係は、前記図11のマップEにおける領
域境界線に対応している(図11,13参照)。
【0052】さらに、ROM63には、図14に示す前
記ブレーキ踏込量BRKに対する前記図13の目標変速
比RF2にかける係数Kαを予め設定したマップHが記
憶されている。このマップHによれば、ブレーキ踏込量
BRKが70%未満の場合には、その踏込量BRKの増
大に伴って目標変速比RF2にかける係数Kαが小さく
なる。
【0053】従って、図15に示すように、ブレーキ踏
込時においては、前述したマップGの目標変速比RF2
に、前記マップHに基づいて決定された係数Kαが乗算
される。このため、ブレーキ踏込量BRKが70%未満
の場合には、コントローラ61は前述した目標変速比R
F2が小さくなるようフィードフォワード制御する(図
15の点線から実線)。従って、そのときどきの車速V
に対する目標エンジン回転数ENG1が、ブレーキペダ
ル43を踏み込まない場合に比べて高くなる。
【0054】また、ブレーキ踏込量BRKが70%以上
の場合には、コントローラ61は、ピントル32の偏心
量を素早くゼロに戻すように制御する。すなわち、車速
Vが速やかにゼロとなるように制御される。但し、アク
セルペダル41が踏み込まれている場合には、そのアク
セル開度ACCに応じてエンジン回転数ENGは保持さ
れる。
【0055】また、ROM63には、図16に示すフィ
ーリング調整ツマミ49の操作位置(SOFT〜HAR
D)に対するステップモータ29A,29Bの回転速度
SMA,SMBが予め設定されたマップIが記憶されて
いる。
【0056】図17に示すように、コントローラ61は
そのときどきのツマミ操作位置に応じて減速時のステッ
プモータ29A,29Bの回転速度SMA,SMBを変
更するようになっている。すなわち、フィーリング調整
ツマミ49の操作位置がSOFTにあるときには、ステ
ップモータ29A,29Bの回転速度SMA,SMBが
最低(例えば1steps/16ms)となり、操作位
置がHARDにあるときには、ステップモータ29A,
29Bの回転速度SMA,SMBが最高(例えば10s
teps/16ms)となる。
【0057】また、ブレーキ踏込量BRKが予め定めら
れた所定量(70%)以上の場合には、前述したよう
に、コントローラ61は前記フィーリング調整ツマミ4
9の操作位置に関係なく、ステップモータ29A,29
Bを常に最高の速度で駆動制御して車速Vをゼロとする
ようになっている。
【0058】次に、本実施例における作用について説明
する。本実施例では、上述したとおり、メイン制御であ
るエンジン回転数制御の外に、条件別の領域制御(最大
軸出力制御も含む)、インチング制御及び減速フィーリ
ング制御を行うようになっており、以下にこれら各制御
について種々のフローチャートに基づいて詳述する。
【0059】まず、エンジン回転数制御(メイン制御)
について説明する。図18は本実施例におけるコントロ
ーラ61によって実行されるメイン制御の処理ルーチン
を示すフローチャートであって、所定時間毎の定時割り
込みで実行される。
【0060】処理がこのルーチンに移行すると、まずス
テップ101において、アクセルセンサ42からの検出
信号に基づいて、そのときのアクセル開度ACCを読み
込む。
【0061】続くステップ102においては、図7のマ
ップAに基づいてそのアクセル開度ACCに対する目標
スロットル開度SLO1を算出する。そして、ステップ
103において、現在のスロットル開度SLOが前記目
標スロットル開度SLO1となるように、バルブ用ステ
ップモータ51を駆動制御する。これに伴い、スロット
ルバルブが開閉制御され、その開度に基づいてエンジン
1は駆動制御される。そして、コントローラ61はその
後の処理を一旦終了する。
【0062】前記コントローラ61は上記メイン制御の
処理を行うと共に、条件別の領域制御を行う。図19及
び図20(a),(b),(c)は本実施例におけるコ
ントローラ61によって実行される条件別の領域制御の
処理ルーチンを示すフローチャートであって、所定時間
毎の定時割り込みで実行される。
【0063】処理がこのルーチンに移行すると、まずス
テップ201において、アクセルセンサ42等からの検
出信号に基づいて、そのときのアクセル開度ACCに対
応するスロットル開度SLOを読み込む。
【0064】ステップ202においては、ピントル位置
センサ31A,31Bからの検出信号に基づいて、両ピ
ントル32,14の偏心量δA,δBを読み込む。次
に、スロットル203においては、前記アクセル開度A
CCに対応するスロットル開度SLO及び偏心量δA,
δBに対応する変速比RFをそれぞれ演算するととも
に、これらスロットル開度SLO及び変速比RFに基づ
いて現在がどの制御領域(X,Y,Z)に属するかを判
別する。ここで、現在の制御領域がいずれの領域に属す
るかは、前述した図11に示すマップEに基づいて決定
される。
【0065】そして、そのときの制御領域が第1フィー
ドフォワード領域Xである場合には、処理が図20
(a)に示す第1フィードフォワード領域制御のルーチ
ンに移行する。
【0066】処理がこのフィードフォワード領域制御に
移行すると、まず、ステップ301においては、図12
のマップFに基づいてそのときのスロットル開度SLO
に対する目標変速比RF1を算出する。
【0067】次に、ステップ302において、そのとき
のスロットル開度SLOが「64step」未満である
か否かを判断する。そして、スロットル開度SLOが
「64step」未満の場合には、ステップ303に移
行する。
【0068】ステップ303において、実際の変速比R
Fがステップ301にて算出した目標変速比RF1とな
るようにステップモータ29Aを最低速度で駆動制御し
てピントル32を偏心させ、その後の処理を一旦終了す
る。
【0069】また、ステップ302において、スロット
ル開度SLOが「64step」以上の場合には、ステ
ップ304に移行する。ステップ304においては、変
速比RFがステップ301にて算出した目標変速比RF
1となるようにステップモータ29Aを最高速度で駆動
制御してピントル32を偏心させ、その後の処理を一旦
終了する。
【0070】このように、上記の第1フィードフォワー
ド制御を行うことにより、まず、フォークリフトの発進
時において、スロットル開度SLOが「64step」
未満の場合、すなわち運転者の要求増速度合が比較的小
さい場合には、最低速度でステップモータ29Aが駆動
制御される。従って、微速走行を開始する際には、ゆっ
くりを変速比RFが上昇することから、滑らかな発進が
可能となるとともに、良好な微操作性を体感することが
できる。
【0071】また、スロットル開度SLOが「64st
ep」以上の場合、すなわち運転者の要求増速度合が比
較的大きい場合には、高速でステップモータ29Aを駆
動制御している。従って、この場合には速やかに変速比
RFが上昇し、速やかな発進が可能となる。さらに、こ
の領域では、フィードフォワード制御を行うことから、
アクセルペダル41の踏み込みに伴い、それに遅れるこ
となく車両を速やかに発進させることができ、ひいては
レスポンス性能の向上を図ることができる。
【0072】また、前記図19の条件別領域制御のステ
ップ207において、フィードバック領域制御であると
判別した場合には、処理が図20(b)のフィードバッ
ク領域制御のルーチンに移行する。処理がこのフィード
バック領域制御に移行すると、まず、ステップ401に
おいて、前記ステップ202において読み込んだアクセ
ル開度ACCに対する目標エンジン回転数ENG1をマ
ップCに基づいて算出する。ここで、算出される目標エ
ンジン回転数ENG1は、そのときどきのアクセル開度
ACC(スロットル開度SLO)における最大軸出力S
TMAXを得ることの可能な回転数である。
【0073】続くステップ402において、読み込んだ
実際のエンジン回転数ENGが目標エンジン回転数EN
G1となるように、ステップモータ29A,29Bをフ
ィードバック制御する。すなわち、このときには、前記
マップDを参照しつつステップモータ29A,29Bを
駆動制御する。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0074】このように、ステップモータ29A,29
Bが駆動制御されることにより、ピントル32,14の
偏心量δA,δBが適宜に制御される。従って、変速比
RFが変更されることとなり、エンジン1にかかる負荷
が適宜に変更される。このため、前記メイン制御におい
て制御されているエンジン回転数ENGが目標エンジン
回転数ENG1に変更され、結果としてそのときどきの
アクセル開度ACCにおける最大軸出力STMAXを得
ることができる。
【0075】また、前記条件別領域制御ルーチンのステ
ップ207において、第2フィードフォワード制御領域
にあると判別した場合には、処理が図20(c)の第2
フィードフォワード制御ルーチンに移行する。
【0076】処理がこのルーチンに移行すると、まず、
ステップ501において、図13のマップGに基づいて
そのときのスロットル開度SLOに対する目標変速比R
F2を算出する。そして、続くステップ502におい
て、変速比RFがステップ501で算出した目標変速比
RF2となるようにステップモータ29A,29Bを高
速でフィードフォワード制御し、その後の処理を一旦終
了する。
【0077】このように、第2フィードフォワード制御
ルーチンにおいては、目標変速比RF1がフィードバッ
ク制御領域上限となる領域境界線上に制御される。こ
のため、走行開始後、スロットル開度SLOが低いにも
かかわらず変速比RFが最大となってしまうことはな
い。その結果、運転者が意図していないにもかかわら
ず、車速Vが急激に上昇してしまうのを未然に防止する
ことができ、操作性を大幅に向上させることができる。
【0078】続いて、走行時におけるインチング制御に
ついて説明する。図21は本実施例におけるコントロー
ラ61によって実行されるインチング制御の処理ルーチ
ンを示すフローチャートであって、この処理は走行時に
おいて実行される。
【0079】処理がこのルーチンに移行すると、まずス
テップ601において、ピントル位置センサ31A,3
1Bの検出結果に基づきピントル32,14の各偏心量
δA,δBを読み込む。次のステップ602において
は、ブレーキセンサ44の検出結果に基づきブレーキ踏
込量BRKを読み込む。
【0080】ステップ603においては、そのブレーキ
踏込量BRKが70%未満か否かを判断する。そして、
ブレーキ踏込量BRKが70%未満の場合にはステップ
604に移行する。
【0081】ステップ604において、マップHに基づ
いて係数Kαを算出する。この係数Kαは前記マップG
の目標変速比RF2に乗算される値である。次に、ステ
ップ605において、目標変速比RF2に、前記マップ
Hに基づいて決定された係数Kαを乗算し、その値を新
たな目標変速比RF2として設定する。
【0082】そして、ステップ606において、変速比
RFが目標変速比RF2となるように各ステップモータ
29A,29Bを駆動制御する。つまり、コントローラ
61は、前述した第2フィードフォワード制御時の目標
変速比RF2に比べてその値が小さくなるよう各ステッ
プモータ29A,29Bをフィードフォワード制御し
て、その後の処理を一旦終了する。
【0083】一方、前記ステップ603において、ブレ
ーキ踏込量が70%以上の場合には、ステップ607に
移行し、運転者からの急激な停止要求があったものと判
断して、目標変速比RF1又はRF2をゼロに設定す
る。
【0084】そして、ステップ608においては、油圧
ポンプ3側のピントル32の偏心量δAがゼロとなるよ
うに、前記ステップモータ29Aを高速で駆動制御し、
その後の処理を一旦終了する。これに伴い、ポンプ側の
ピントル29Aの偏心量δAが素早くゼロに戻され、フ
ォークリフトが停止される。
【0085】このように、本実施例のインチング制御に
おいて、例えば走行しながら荷役作業(リフトレバー又
はティルトレバーを操作してフォークの昇降、傾動を行
う作業)を行う、いわゆるインチング走行をする場合に
は、アクセルペダル41を踏み込んだ状態で、ブレーキ
ペダル43を踏み込むことにより、上記のインチング制
御が行われる。すなわち、変速比RFが小さくなること
なり、エンジン1に対する負荷が小さくなる。従って、
そのときどきの車速Vに対する目標エンジン回転数EN
G1が、ブレーキペダル43を踏み込まない場合に比べ
て高くなる。その結果、走行に必要なエンジン回転数E
NGが確保された状態で、荷役作業に必要なエンジン回
転数ENGも得ることができ、ひいては円滑なインチン
グ走行が可能となる。
【0086】また、ブレーキ踏込量BRKが70%以上
の場合には、前述したように、ツマミ位置に関係なく変
速比RFは高速でゼロに近づき、フォークリフトは速や
かに減速される。
【0087】次に、減速フィーリング制御について説明
する。図22は本実施例におけるコントローラ61によ
って実行される減速フィーリング制御の処理ルーチンを
示すフローチャートである。なお、この処理ルーチン
は、車両の走行時において、減速度合いが所定値以上で
あると検知されたときに実行される。
【0088】まず、ステップ701においては、ツマミ
センサ50からの検出結果に基づきそのときのフィーリ
ング調整ツマミ49のツマミ位置を読み込む。次のステ
ップ702においては、マップIに基づいて、ステップ
701で読み込んだフィーリング調整ツマミ49のツマ
ミ位置に対する両ステップモータ29A,29Bの回転
速度SMA,SMBを算出する。
【0089】続くステップ703において、その回転速
度SMA,SMBを両ステップモータ29A,29Bの
回転速度として設定し、その後の処理を一旦終了する。
このため、例えば、前記のフィードバック制御領域で走
行している場合において、そのときのフィーリング調整
ツマミ49の位置がSOFTである場合には、ステップ
モータ29A,29Bが最低速(1step/ST)で
駆動される。従って、アクセル開度ACCがゼロの場
合、変速比RFは最低速でゼロに近づくため、フォーク
リフトはゆっくりと停止される。また、そのときのフィ
ーリング調整ツマミ49の位置がHARDである場合に
は、ステップモータ29A,29Bを最高速(10st
ep/ST)で駆動される。従って、アクセル開度AC
Cがゼロの場合、変速比RFは最低速でゼロに近づくた
め、フォークリフトは速やかに停止される。
【0090】なお、ブレーキ踏込量BRKが70%以上
の場合には、前述したように、ツマミ位置に関係なく変
速比RFは高速でゼロに近づき、フォークリフトが速や
かに減速、停止される。
【0091】このように、本実施例の減速制御において
は、減速時において、フィーリング調整ツマミ49の位
置に対する両ステップモータ29A,29Bの回転速度
SMA,SMBが設定される。このため、前記のフィー
ドバック制御領域において走行中に、アクセルペダルの
踏み込み量を小さくして減速させたとき、そのときのフ
ィーリング調整ツマミ49の位置がSOFT側にあれ
ば、ステップモータ29A,29Bは最低速で駆動され
ることとなり、HARD側にあればステップモータ29
A,29Bは最高速で駆動されることとなる。従って、
このフィーリング調整ツマミ49を調節することによ
り、運転者の好みに応じた減速フィーリングを経験する
ことができる。
【0092】上記のように本実施例の条件別の領域制御
においては、条件が第1フィードフォワード制御領域X
にあるとき、フォークリフトの発進時に、運転者の要求
増速度合が比較的小さい場合には、低速でステップモー
タ29A,29Bを駆動制御している。従って、フォー
クリフトの走行開始時において、微速走行させたい場合
には、フォークリフトを滑らかに発進させることができ
る。また、マップEに基づいて変速比RFをフィードフ
ォワード制御しているので、アクセルペダル41の踏み
込みに遅れることなく速やかに発進、増速させることが
でき、レスポンスを大幅に向上することができる。
【0093】また、条件がフィードバック制御領域Yに
あるときには、最大軸出力制御を行うようにしている。
すなわち、最大軸出力制御においては、メイン制御時に
おいて制御されているエンジン回転数ENGを、最大軸
出力制御によって算出した目標エンジン回転数ENG1
となるように変速比RFを変化させてエンジン1に負荷
を与えて最大軸出力STMAXを得るようにした。すな
わち、フィードバック制御により、そのときのエンジン
回転数ENGを目標エンジン回転数ENG1となるよう
に制御したので、そのときどきのアクセル開度ACCに
おける最大軸出力STMAXを得ることができる。
【0094】さらに、フィードバック制御領域Yには、
上限を設けているので、走行開始後に変速比RFがフィ
ードバック制御領域Yに到達し、その後、前記した第2
フィードフォワード制御領域Zに突入したとしても、目
標変速比RF2がフィードバック制御領域の上限を超え
ることはない。その結果、運転者の意に反して車速Vの
急激な上昇を未然に防止することができ、フォークリフ
トの操作性をより一層向上させることができる。
【0095】また、インチング制御においては、インチ
ング走行をする場合、アクセルペダル41を踏み込んだ
状態で、ブレーキペダル43を踏み込むことにより、そ
のときどきの車速Vに対する目標エンジン回転数ENG
1を、ブレーキペダル43を踏み込まない場合に比べて
高くすることができる。その結果、走行に必要なエンジ
ン回転数ENGを確保することができるとともに、荷役
作業に必要なエンジン回転数ENGも得ることができる
ので、円滑にインチング走行を行うことができる。
【0096】さらに、減速フィーリング制御において
は、フォークリフトの減速時において、ブレーキペダル
43が踏み込まれ、その踏込量BRKが70%未満の場
合には、そのときどきのフィーリング調整ツマミ49の
位置(SOFT〜HARD)に基づいて両ステップモー
タ29A,29Bの回転速度SMA,SMBが適宜に変
更されるようにした。
【0097】従って、運転者がそのときどきに要求する
フィーリングに応じた減速を行うことができ、減速時に
おけるフォークリフトの操作性をより向上することがで
きる。なお、踏込量BRKが70%以上の場合には、フ
ィーリング調整ツマミ49の位置とは関係なく、最高速
でステップモータ29A,29Bを回転させるようにし
た。従って、急激な減速要求があったときには、速やか
に減速させることができる。
【0098】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)前記実施例では、油圧ポンプ3と油圧モータ4の
ピントル32,14を別個にステップモータ29A,2
9Bで駆動させるようにしたが、リンク機構(図示せ
ず)により、1つのステップモータによって上記ピント
ル32,14を駆動させるようにしてもよい。
【0099】(2)前記実施例では、メイン制御である
エンジン回転数制御の外に、最大軸出力制御を含む条件
別の領域制御、インチング制御及び減速フィーリング制
御を行うような構成としたが、本発明に係るメイン制御
と減速フィーリング制御だけを行うような構成としても
よく、他の制御については特に実行しなくとも本発明の
趣旨を逸脱するものではない。
【0100】(3)前記実施例では、減速時のみについ
て前記フィーリング調整ツマミ49を適用させる構成と
したが、加速時において適用させるようにしてもよい。 (4)前記実施例では、ピントル位置センサ31A,3
1Bをポテンショメータにより構成したが、これに代え
てステップモータ29A,29Bの回動量を検出するロ
ータリエンコーダを使用し、基準位置からの出力軸30
の回動量に基づいて偏心量δA,δBを算出する構成を
採用してもよい。
【0101】(5)前記実施例では、ブレーキ踏込量B
RKが70%以上のときには最高速でステップモータ2
9A,29Bを駆動制御するように設定したが、その数
値は特に限定されるものではなく例えば50%以上や8
0%以上等、適宜に変更してもよい。
【0102】(6)前記実施例の領域制御における境界
線を適宜に変更してもよい。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の発
明に係るラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを
備えた産業車両のインチング走行制御装置によれば、フ
ィーリング調整部材と、その調節量の検出結果に基づ
き、ピントル駆動手段の駆動速度を設定するとともに、
その設定された駆動速度にて、ピントル駆動手段を駆動
させるようにしたので、運転者の要求に応じた加減速フ
ィーリングを体感することができるという優れた効果を
奏する。
【0104】また、第2の発明に係るラジアルシリンダ
型可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両のインチン
グ走行制御装置によれば、第1の発明の効果に加えて、
ブレーキ操作量検出手段の検出結果に基づく操作量が予
め定めた所定量以上であるとき、操作量が前記所定量未
満であるときよりも速い速度でピントル駆動手段を駆動
させるようにしたので、運転者の強い減速要求のあった
ときには、速やかに車両を停止させることができるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例のブロック図であ
る。
【図2】油圧モータをピントルの移動方向に沿って切断
した状態の断面図である。
【図3】油圧モータをピントルの移動方向と直交する面
で切断した状態の断面図である。
【図4】油圧ポンプ又は油圧モータの出力軸と交差する
面で切断した状態の断面図である。
【図5】ピントルの概略斜視図である。
【図6】油圧ポンプ及び油圧モータのピントルの偏心量
と車両速度の関係を示す線図である。
【図7】アクセル開度に対する目標スロットル開度を設
定したマップである。
【図8】エンジン回転数に対する軸出力を実験的に求め
たマップである。
【図9】アクセル開度に対する目標エンジン回転数を設
定したマップである。
【図10】変速比に対するフィードバック係数を設定し
たマップである。
【図11】スロットル開度及び変速比に基づいて区分さ
れる各制御領域を設定したマップである。
【図12】第1フィードフォワード領域制御を実行する
際のスロットル開度に対する目標変速比を設定したマッ
プである。
【図13】第2フィードフォワード領域制御を実行する
際のスロットル開度に対する目標変速比を設定したマッ
プである。
【図14】ブレーキ踏込量に対する目標変速比にかける
係数を設定したマップである。
【図15】目標変速比に係数を乗算して新たに設定され
た目標変速比を示すグラフである。
【図16】ツマミ位置に対するモータ回転速度を設定し
たマップである。
【図17】制御の流れを説明する説明図である。
【図18】コントローラによって実行されるメイン制御
時の処理動作を示すフローチャートである。
【図19】コントローラによって実行される条件別の領
域制御の処理動作を示すフローチャートである。
【図20】コントローラによって実行される処理動作を
示すフローチャートであって、(a)はフィードフォワ
ード領域制御の処理ルーチンを示し、(b)はフィード
バック領域制御(最大軸出力制御)の処理ルーチンを示
し、(c)はその他の領域制御の処理ルーチンを示す。
【図21】コントローラによって実行されるインチング
走行制御時の処理動作を示すフローチャートである。
【図22】コントローラによって実行される減速フィー
リング制御時の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン、2…可変容量ポンプ/モータ、7…駆動
輪、14,32…ピントル、22…ピントル駆動手段を
構成するサーボスプール、27…ピントル駆動手段を構
成するコントロールロッド、29A,29B…ピントル
駆動手段を構成するステップモータ、41…アクセルペ
ダル、42…アクセル開度検出手段としてのアクセルセ
ンサ、43…ブレーキペダル、44…ブレーキ操作量検
出手段としてのブレーキセンサ、49…フィーリング調
整部材としてのフィーリング調整ツマミ、50…調節量
検出手段としてのツマミセンサ、51…バルブ駆動手段
としてのバルブ用ステップモータ、61…ピントル駆動
制御手段、目標開度算出手段、バルブ駆動制御手段、ピ
ントル駆動速度制御手段及び第2のピントル駆動速度制
御手段としてのコントローラ、RF…変速比、δA,δ
B…偏心量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04B 1/04 8311−3H 1/26 8311−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにて駆動され、駆動輪を駆動さ
    せるラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータと、 前記可変容量ポンプ/モータに設けられ、変位して車両
    の変速比を制御するピントルの偏心量を変更するピント
    ル駆動手段と、 スロットルバルブの開度を制御するために操作されるア
    クセルペダルの操作量を検出するアクセル開度検出手段
    と、 前記スロットルバルブを開閉駆動させるバルブ駆動手段
    と、 前記アクセル開度検出手段の検出結果に基づき前記スロ
    ットルバルブの目標開度を算出する目標開度算出手段
    と、 前記目標開度算出手段が算出した目標開度に基づいて前
    記バルブ駆動手段を駆動制御するバルブ駆動制御手段
    と、 前記目標開度算出手段が算出した目標開度に基づいて前
    記ピントル駆動手段を駆動制御するピントル駆動制御手
    段とを備えたラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モー
    タを備えた産業車両の走行制御装置において、 運転者の要求に基づいて調節され、加速又は減速時にお
    ける走行フィーリングを調整するためのフィーリング調
    整部材と、 前記フィーリング調整部材の調節量を検出する調節量検
    出手段と、 前記調節量検出手段の検出結果に基づき、前記ピントル
    駆動手段の駆動速度を設定するとともに、その設定され
    た駆動速度にて、前記ピントル駆動手段を駆動させるピ
    ントル駆動速度制御手段とを設けたことを特徴とするラ
    ジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備えた産業
    車両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルと、 前記ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキ操作量
    検出手段と、 前記ブレーキ操作量検出手段の検出結果に基づく操作量
    が予め定めた所定量以上であるとき、操作量が前記所定
    量未満であるときよりも速い速度でピントル駆動手段を
    駆動させる第2のピントル駆動速度制御手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のラジアルシリンダ型
    可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の走行制御装
    置。
JP4211123A 1992-08-07 1992-08-07 ラジアルシリンダ型可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の走行制御装置 Pending JPH0658181A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1901053A1 (en) * 2005-07-05 2008-03-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Acceleration sensation evaluating device and vehicle controller

Cited By (3)

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EP1901053A1 (en) * 2005-07-05 2008-03-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Acceleration sensation evaluating device and vehicle controller
EP1901053A4 (en) * 2005-07-05 2008-12-10 Toyota Motor Co Ltd ACCELERATION SENSATION EVALUATION DEVICE AND VEHICLE CONTROL DEVICE
US8073576B2 (en) 2005-07-05 2011-12-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Acceleration sensation evaluating device and vehicle controller

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