JPH06115894A - 可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の荷役走行制御装置 - Google Patents

可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の荷役走行制御装置

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Publication number
JPH06115894A
JPH06115894A JP26764592A JP26764592A JPH06115894A JP H06115894 A JPH06115894 A JP H06115894A JP 26764592 A JP26764592 A JP 26764592A JP 26764592 A JP26764592 A JP 26764592A JP H06115894 A JPH06115894 A JP H06115894A
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JP
Japan
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cargo handling
function
variable
gear ratio
motor
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Application number
JP26764592A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Taniguchi
浩之 谷口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】走行フィーリングを向上させる荷役走行制御装
置を提供することを目的とする。 【構成】アクセルペダル41の操作量を検出するアクセル
センサ42と、アクセルセンサ42の検出結果に基づいて目
標車速を算出するCPU61 と、リフトレバー45の操作量を
検出するリフトセンサ46と、リフトセンサ46の検出結果
に基づいてスロットルバルブの目標開度を算出するCP
U62と、荷役走行時において、車速を目標車速に収束さ
せるべく、規範モデル関数と、伝達関数と、入出力フィ
ードバック関数と、前置補償関数とを記憶したROM63
と、荷役走行時において、変速比の変化に基づいて前記
規範モデル関数の変数を設定するCPU62 と、荷役走行時
において、エンジン回転数及び変速比の変化に基づいて
規範モデル関数を除く前記各関数の変数を、閉ループ伝
達関数が1となるように算出するCPU62 と、算出した変
数を各関数に代入して変速比を算出するCPU62 とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変容量ポンプ/モータ
を備えた産業車両の荷役走行制御装置に係り、詳しくは
荷役作業時に対する車両の車速と油圧シリンダの作動と
の干渉を回避して走行フィーリングを向上させた産業車
両の荷役走行制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧装置を備えたフォークリフ
ト、スキットステアローダ等の産業車両においては、車
輪の駆動を油圧モータで行うものがある(例えば、実開
平1−68924号公報)。この種の車両はエンジンに
て回転駆動される可変容量ポンプから供給される作動油
にて油圧モータが回転され、該モータに供給される油
量、即ち可変容量ポンプの容量を変更することによりモ
ータの回転速度が制御されて車両の速度が制御されるよ
うになっている。
【0003】又、この種の可変容量ポンプ/モータとし
てFFC(FLUID FORCE COUPLE)方式の新規なラジアル
シリンダ型可変容量ポンプ/モータが提案されている
(喜多,油圧と空気圧,20巻2号(1989),7〜
14.)。この可変容量ポンプ/モータは基本的には、
円筒状のケーシングと、外周に設けられた7個の静圧パ
ッドでケーシング内面に接するとともに、内面が静圧パ
ッドに対応する7個の平面で構成される偶力リングと、
偶力リングの内側の各平面に垂直に接するシールブッシ
ュ(ピストン)と、シールブッシュと嵌合する7個の半
径方向シリンダを有するシリンダブロックと、シリンダ
ブロックの中心穴と嵌合するとともにケーシング中心に
対して正逆両側に軸と直角方向に偏心可能なピントルと
から構成されている。そして、ピントルの偏心量に対応
してポンプの容量あるいは油圧モータの出力が変化する
ようになっている。
【0004】一方、例えば上記FFC方式のラジアルシ
リンダ型可変容量ポンプ/モータを使用した油圧無段変
速機のような油圧システムを使用したフォークリフトの
荷役走行作業は次のように行われる。
【0005】熟練の作業者は作業効率を高めるため、目
的地へ移動する際、フォークリフトを走行させながら、
フォークを昇降動作させている。つまり、走行荷役同時
操作を行っている。この時、作業者は荷役速度を上げる
ため、右足でアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転
数を上昇させる。これと同時に、作業者は左足でインチ
ングペダルを操作して車速を調整しながらフォークの昇
降動作を行わせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
荷役走行作業は熟練を要し、また熟練したとしても上記
の作業を長時間にわたって行うと作業者が疲労をきた
す。又、近年、女性作業者の進出等もあり、走行荷役作
業の簡易化が可能となる走行フィーリングの良い走行荷
役同時制御の開発が要求されている。
【0007】しかし、上記の油圧無段変速機の油圧シス
テムではそれ自身が持つ強い非線形特性のため、解析が
困難であるなどの理由により、一般に実験データに基づ
いたマップを求め、このマップに基づいて油圧無段変速
機を制御するようになっている。つまり、オープンルー
プ制御により油圧無段変速機を制御しているが、この手
法を用いた制御では良い走行フィーリングが得られな
い。
【0008】又、温度、負荷等によって油圧トランスミ
ッションの特性が変化する。つまり、フォークリフトが
搬送する負荷の荷重が大きいとエンジン回転数が上昇し
にくく、油圧トランスミッション内の作動油の温度が上
昇すると、粘性が変化してトランスミッションの特性が
変化する。
【0009】そのため、従来はマップの特性に基づいて
油圧トランスミッションを制御しようとしても、油圧ト
ランスミッション自身の特性がそのときどきの条件によ
って変化する。そのため、油圧トランスミッションを制
御しようとするとそのときどきの油圧トランスミッショ
ンの特性に対応した膨大なマップが必要となり、実際に
はマップに基づいて油圧トランスミッションを制御する
ことが非常に困難であるという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は産業車両における荷役走
行作業の操作性を容易にするとともに、該産業車両を滑
らかに荷役走行させることができる可変容量ポンプ/モ
ータを備えた産業車両の荷役走行制御装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、荷役部材を駆動させる油圧シリンダに作動
油を供給する荷役用油圧ポンプと、駆動輪を可変速駆動
させる可変容量ポンプ/モータとをエンジンにて駆動さ
せ、変速比調整部材にて前記可変容量ポンプ/モータの
吐出容量を可変させることにより車両の変速比を制御す
るようにした可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両
において、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル
開度検出手段と、アクセル開度検出手段の検出結果に基
づいて目標車速を算出する目標車速算出手段と、荷役操
作レバーの操作量を検出する荷役操作量検出手段と、荷
役操作量検出手段の検出結果に基づいてスロットルバル
ブの目標開度を算出する目標スロットル開度算出手段
と、荷役走行時において、車速を目標車速に収束させる
べく、可変容量ポンプ/モータで決まる変速比の変化毎
にその収束過程を設定する変数を持った規範モデル関数
と、エンジン回転数が変化する毎に動的特性を変化させ
る変数を持った可変容量ポンプ/モータの伝達関数と、
エンジン回転数が変化する毎に変化する変数を持った入
出力フィードバック関数と、エンジン回転数及び変速比
が変化する毎に変化する変数を持った前置補償関数とを
記憶した関数記憶手段と、荷役走行時において、変速比
の変化に基づいて前記規範モデル関数の変数を設定する
第1の変数算出手段と、荷役走行時において、エンジン
回転数及び変速比の変化に基づいて規範モデル関数を除
く前記各関数の変数を、閉ループ伝達関数が1となるよ
うに算出する第2の変数算出手段と、前記第1及び第2
の変数算出手段より算出した変数を各関数に代入して変
速比を算出する変速比算出手段とからなることをその要
旨とする。
【0012】
【作用】エンジンの駆動により荷役用油圧ポンプが動作
すると、作動油が油圧シリンダに供給されて荷役部材が
駆動する。そして、変速比調整部材によって可変容量ポ
ンプ/モータの吐出容量を変化させることにより変速比
が変化し、駆動輪が可変速駆動する。
【0013】産業車両が荷役走行したとき、アクセル開
度検出手段はアクセルペダルの操作量を検出し、このア
クセルペダルの操作量に基づいて目標車速算出手段は目
標車速を算出する。そして、荷役操作量検出手段は荷役
操作レバーの操作量を検出し、この荷役操作レバーの操
作量に基づいて目標スロットル開度算出手段はスロット
ルバルブの目標開度を算出する。
【0014】又、第1の変数算出手段は、そのときの変
速比に基づいて関数記憶手段に記憶される規範モデル関
数の変数を設定する。そして、第2の変数算出手段は、
そのときのエンジン回転数及び変速比に基づいて規範モ
デル関数を除く伝達関数、入出力フィードバック関数の
変数を、閉ループ伝達関数が1となるように算出する。
変速比演算手段は前記第1及び第2の変数算出手段によ
って算出された変数を各関数に代入して変速比を算出す
る。
【0015】従って、規範モデル関数を除く閉ループ伝
達関数が1となるため、車速を目標車速に収束させる過
程を規範モデル関数によって支配することができる。こ
のため、規範モデル関数の変数の設定を変更することに
より、車速を目標車速に収束させる度合いを調整するこ
とが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明をラジアルシリンダ型可変容量
ポンプ/モータを備えたフォークリフトに具体化した一
実施例を図1〜図22に基づいて説明する。
【0017】図1に示すように、車両(図示せず)に装
備されたエンジン1の出力軸には、走行用のラジアルシ
リンダ型可変容量ポンプ/モータ2を構成する油圧ポン
プ3の駆動軸3aが駆動連結されている。可変容量ポン
プ/モータ2を構成する油圧モータ4の出力軸4aは駆
動シャフト5及び作動歯車機構6を介して駆動輪7と連
結されている。この出力軸4aの回転に伴って車両の走
行が行われるようになっている。又、エンジン1の出力
軸は、荷役用油圧ポンプとしてのギアポンプ92を駆動
させるようになっている。このギアポンプ92によって
荷役作業のための荷役部材としてのフォーク90を昇降
させる油圧シリンダとしてのリフトシリンダ91等に作
動油を供給するようになっている。
【0018】尚、本実施例では、前記油圧ポンプ3及び
油圧モータ4は基本的に同様な構成であるので、油圧モ
ータ4を例にしてその構成を説明する。図2〜図4に示
すように、円筒状のケーシング8と、その開口部を覆う
リアカバー9とにより囲繞された収容空間内には、偶力
リング10が収容されている。偶力リング10はケーシ
ング8の外部に突出した出力軸4aと一体に形成され、
出力軸4aはスプライン4bにおいてカップリング(図
示しない)を介して前記駆動シャフト5に連結されてい
る。
【0019】そして、前記偶力リング10は、軸受11
によりケーシング8に対して回転可能に支持されてい
る。偶力リング10の外周には、7個のシュー(静圧パ
ッド)12が等間隔に偶力リング10と一体回転可能に
取り付けられている(図4参照)。偶力リング10の内
面にはシュー12と対応する7箇所に平面10aが形成
されている。又、各平面10aの中央には偶力リング1
0を貫通する孔10bが形成されている。更に、シュー
12の中央には該シュー12を貫通する孔12aが形成
されている。
【0020】リヤカバー9には、シリンダブロック13
を支承する変速比調整部材としてのピントル14が出力
軸4aの軸線と直交する方向に移動可能に支承されい
る。ピントル14は図3,図5に示すように、リヤカバ
ー9に形成された溝9aに嵌合する断面が台形の角柱状
の台座部14aと、台座部14aに突設され偶力リング
10内に突出する円錐台状の支持部14bとから構成さ
れている。そして、シリンダブロック13はその中心部
に形成された嵌合孔13aが支持部14bに嵌合するこ
とにより、ピントル14に対して回転可能に支承されて
いる。
【0021】ピントル14には支承部14bの周面に形
成された一対のポート14c,14dと、台座部14a
の斜面に形成された一対のポート14e,14fとをそ
れぞれ連通させる一対の油路15,16がたすきがけ状
に立体交差するように形成されている。図3に示すよう
に、一方の油路15がリヤカバー9に形成された低圧ポ
ート17Bに接続され、他方の油路16がリヤカバー9
に形成された高圧ポート18Bに接続されている。
【0022】シリンダブロック13には7個のシリンダ
ボア19が、前記支持部14bの周面に直交する方向
に、前記油路15,16と連通可能な状態で等間隔に形
成されている。シリンダボア19内には、一端が前記平
面10aに当接した状態で保持されるピストン20が往
復動可能に収容されている。前記各シュー12及びピス
トン20はともに最大受圧面積が等しくなるように形成
されている。又、シリンダブロック13はオルダム継手
21により偶力リング10と一体回転可能に連結されて
いる。
【0023】図2に示すように、台座部14aには溝9
aの長手方向(図2の上下方向)に沿って延びるサーボ
スプール22がピントル14と一体移動可能に取り付け
られている。サーボスプール22は台座部14aに形成
された孔23にその先端が突出する状態で挿通されてい
る。サーボスプール22はその基端に形成されたフラン
ジ22aと孔23の端部との間に介装されたばね24に
より同図において下方向に付勢されている。そして、サ
ーボスプール22の先端に固定された止め輪25が台座
部14aの外面と当接することにより、その下方向への
移動が規制されている。従って、サーボスプール22に
対してばね24の付勢力よりも大きな力がその付勢力と
反対方向に作用するまでは、サーボスプール22はピン
トル14と一体的に移動する。
【0024】前記リアカバー9には溝9aと対応する位
置に収容部26が形成され、該収容部26内には、前記
サーボスプール22を介してピントル14を駆動するコ
ントロールロッド27が収容されている。コントロール
ロッド27は溝9aと連通する孔9bを貫通するととも
に、その先端がサーボスプール22の基端部に螺着され
ている。又、コントロールロッド27には、収容部26
にサーボスプール22の軸方向と平行に突設されたガイ
ドロッド28が挿通されており、コントロールロッド2
7はガイドロッド28に沿って移動可能となっている。
【0025】更に、リヤカバー9には収容部26の開口
を覆う状態でステップモータ29Bが固定されている。
ステップモータ29Bの出力軸30には雄ねじ30aが
形成され、雄ねじ30aがコントロールロッド27に形
成されたねじ孔27aに螺合されている。従って、出力
軸30の正逆回転に伴ってコントロールロッド27が図
2の上下方向に移動し、サーボスプール22を介してピ
ントル14が溝9aに沿って移動するようになってい
る。
【0026】収容部26にはピントル14の位置を検出
するポテンショメータからなるピントル位置センサ31
Bが設けられている。ピントル位置センサ31Bはコン
トロールロッド27に連結され、ピントル14の偏心量
δBが0の位置、すなわち出力軸4aの中心と支持部1
4bの中心とが一致する位置を基準位置(中立位置)と
して、中立位置からピントル14がどれだけ移動したか
を検出する。
【0027】さて、前述したように、油圧ポンプ3は、
前記油圧モータ4と機構的には同様に構成されている。
すなわち、油圧ポンプ3側の変速比調整部材としてのピ
ントル32は、ステップモータ29Aにより、その軸線
と直交する方向に駆動される。又、ポテンショメータか
らなるピントル位置センサ31Aにより、ピントル32
の位置が検出されるようになっている。そして、油圧ポ
ンプ3及び油圧モータ4は管路(図示せず)を介して互
いの低圧ポート17A,17B同士及び高圧ポート18
A,18B同士がそれぞれ接続されている(図2〜図5
参照)。
【0028】次に、前記油圧ポンプ3及び油圧モータ4
の作動原理について詳しく説明する。まず、油圧モータ
4においては、図4に示すように、シリンダボア19に
作動油が導かれると、ピストン20が平面10aを偶力
リング10の外側に向かって押す。同時に各平面10a
中央に形成された孔10b及びシュー12に形成された
孔12aを通って作動油がシュー12の外側まで導かれ
る。この作動油が偶力リング10を内側に向かって押
す。偶力リング10を内と外とから作動油で押す力によ
り偶力リング10がその一辺でシリンダボア19の偏心
量に比例した大きさの偶力を液圧によって受ける。そし
て、高圧ポート18Bに連通する状態にある3個のシリ
ンダボア19の圧力にそれぞれの偏心量の和を掛けた値
に比例した出力トルクが得られる。すなわち、例えば図
4の状態において、上側のシリンダボア19が高圧にな
ったとき、偶力リング10には各偶力の和に相当する分
の回転力が得られることとなり、偶力リング10は同図
時計方向に回転する。その結果、油圧モータ4の出力軸
4aが回転される。
【0029】又、ピントル14の偏心量δBが0の時、
すなわちピントル14が中立位置にある時は、偶力リン
グ10に加えられる偶力の和がゼロになることから、前
記出力トルクが0となる。このため、油圧モータ4の出
力軸4aは回転しない状態に保持される。更に、ピント
ル14が図2に示す位置から上側に移動され、偏心量δ
Bが0となる位置によりさらに上側に移動されると、偶
力リング10の回転方向がそれまでとは逆方向となり、
出力軸4aの回転方向も逆方向となる。しかし、この実
施例の装置では、ピントル14はプラス側でのみ偏心量
δBが変更されるようになっている(図6参照)。
【0030】次に、油圧ポンプにおいては、駆動軸3a
が駆動されると偶力リング10及びシリンダブロック1
3が同期回転される。そして、ピントル32のプラス側
の偏心量δAに対応して偶力リング10が高圧ポート1
8Aに連通する油路16と連通状態にある3個のシリン
ダボア19内のピストン20を押圧し、シリンダボア1
0内の作動油に圧力が加わる。そして、油路16と対応
する状態となったシリンダボア19内の作動油が高圧ポ
ート18Aを経て油圧モータ4へ供給される。
【0031】一方、ピントル32の位置が中立位置に対
して図4と反対側へ移動された場合(ピントル32の偏
心量δAがマイナス側の場合)は、駆動軸3aの回転方
向が同じでも、偶力リング10は低圧ポート17Aと連
通状態にある3個のシリンダボア19内のピストン20
を押圧する。従って、前記とは逆に低圧ポート17A側
から高圧の作動油が油圧モータ4へ供給される。そし
て、油圧モータ4の回転方向が逆方向となり、フォーク
リフトは後進する。
【0032】ステップモータ29A,29Bが駆動され
て出力軸30が回転すると、出力軸30に螺合している
コントロールロッド27がガイドロッド28に沿って図
2の上下方向に移動される。コントロールロッド27が
移動するとサーボスプール22を介してピントル14,
32が一体的に移動する。コントロールロッド27の移
動方向は出力軸30の回転方向に対応し、移動量は出力
軸30の回転量に比例する。
【0033】この実施例では、図6に示すように、油圧
モータ4のピントル14は、前進時の低速領域及び後進
時(本実施例では、車速y(k)が−8〜8km/h)
においては、その偏心量δBが最大(7.5mm)とな
るように固定される。一方、油圧ポンプ3のピントル3
2は、この領域においては、車速y(k)がゼロのとき
には偏心量δAがゼロで、車速y(k)に比例してその
偏心量δAが増大するようになっている。
【0034】又、油圧モータ4のピントル14は、前進
時の高速領域(本実施例では車速y(k)が8〜20k
m/h)においては、その偏心量δBが最大の状態から
車速y(k)の上昇に伴って減少するようになってい
る。一方、油圧ポンプ3のピントル32は、この領域に
おいては、その偏心量δAが最大(7.5mm)となる
ように固定される。
【0035】従って、前進時の低速領域及び後進時にお
いては油圧モータ4の偶力リング10の回転数の方が油
圧ポンプ3の偶力リング10の回転数よりも低くなり、
また、逆に高速領域においては油圧モータ4の偶力リン
グ10の回転数の方が油圧ポンプ3の偶力リング10の
回転数よりも高くなる。すなわち、油圧モータ4と油圧
ポンプ3との変速比RF(油圧モータ4の偶力リング1
0の回転数/油圧ポンプ3の偶力リング10の回転数)
は、低速領域ほど小さく、高速領域ほど大きくなる。
又、低速領域と高速領域との境界、つまり、車速y
(k)が8km/hにおいては、変速比RFは「1」と
なる。
【0036】又、図7に示すように、油圧モータ4にお
けるピントル14の偏心量δBが固定で、油圧ポンプ3
におけるピントル32の偏心量δAが可変の場合、変速
比RFは線形的に変化するようになっている。そして、
油圧モータ4におけるピントル14の偏心量δBが可変
で、油圧ポンプ3におけるピントル32の偏心量δAが
固定の場合、変速比RFは非線形的に変化するようにな
っている。
【0037】本実施例においては、前記ピントル位置検
出センサ31A,31Bの他に、次に示す各種センサが
設けられている。すなわち、図1に示すように、アクセ
ルペダル41には、その踏込量に相当するアクセル開度
ACCを検出するアクセル開度検出手段としてのアクセ
ルセンサ42が設けられ、ブレーキペダル43には、ブ
レーキ踏込量BRKを検出するブレーキセンサ44が設
けられている。
【0038】又、フォーク90を昇降させる際に操作さ
れる荷役操作レバーとしてのリフトレバー45には、そ
のレバー操作量LRKを検出する荷役操作量検出手段と
してのリフトセンサ46が設けられ、フォーク90を前
後傾させる際に操作される荷役操作レバーとしてのティ
ルトレバー47には、そのレバー操作量TRKを検出す
る荷役操作量検出手段としてのティルトセンサ48が設
けられている。
【0039】更に、フォークリフトの減速時の感度調整
する際に操作されるフィーリング調整ツマミ49には、
その操作量(SOFT〜HARD)を検出するツマミセ
ンサ50が設けられている。併せて、エンジン1に設け
られ、バルブ用ステップモータ51により開閉駆動され
るスロットルバルブ(図示せず)には、その開閉度を検
出するスロットル開度センサ52が設けられている。こ
れら各センサ42,44,46,48,50,52は全
てポンテンショメータから構成されている。
【0040】又、フォークリフトの前進又は後進の切り
換えを行う際に操作される前後進レバー53には、その
シフト位置(前進・中立・後進)を検出するリミットス
イッチからなるシフトセンサ54が設けられている。更
に、エンジン1には、その回転数を検出するピックアッ
プコイルからなるエンジン回転数センサ55が設けられ
ている。又、前記歯車機構6と出力軸4aの間には、前
記駆動シャフト5の回転数を検出してフォークリフトの
車速y(k)を検出する車速センサ56が設けられてい
る。
【0041】又、本実施例では、前記各ステップモータ
29A,29B及びバルブ用ステップモータ51を駆動
制御するためのコントローラ61が設けられており、該
コントローラ61には、前記各センサ31A,31B,
42,44,46,48,50,52,54,55,5
6からの検出信号が入力されるようになっている。
【0042】このコントローラ61は、目標車速算出手
段、目標スロットル開度算出手段、第1及び第2の変数
算出手段及び変速比演算手段としてのCPU(中央演算
処理装置)62、各制御プログラムを記憶した関数記憶
手段としての読出し専用のプログラムメモリ(ROM)
63及び演算処理結果等が記憶される読み出し及び書き
換え可能な作業用メモリ(RAM)64、入出力インタ
ーフェース65等を備えている。 前記CPU62には
A/D変換器66〜73及び入出力インターフェース6
5を介してアクセルセンサ42、ブレーキセンサ44、
リフトセンサ46、ティルトセンサ48、ツマミセンサ
50、スロットル開度センサ52、油圧ポンプ3側のピ
ントル位置センサ31A及び油圧モータ4側のピントル
位置センサ31Bがそれぞれ接続されている。又、CP
U62には入出力インタフェース65を介してシフトセ
ンサ54が接続されている。更に、CPU62にはF/
V変換器74,75、A/D変換器76,77及び入出
力インターフェース65を介してエンジン回転数センサ
55及び車速センサ56が接続されている。
【0043】CPU62は前記各センサ31A,31
B,42,44,46,48,50,52,54,5
5,56からの検出信号に基づき、そのときどきのアク
セル開度ACC、ブレーキ踏込量BRK、リフトレバー
操作量LRK、ティルトレバー操作量TRK、あるいは
油圧ポンプ3側及び油圧モータ4側のピントル32,1
4の中立位置からの偏心量δA,δB等を検知するよう
になっている。
【0044】前記CPU62には入出力インタフェース
65及び駆動回路78,79を介して油圧ポンプ3側及
び油圧モータ4側のステップモータ29A,29Bが接
続されている。又、CPU62には入出力インターフェ
ース65及び駆動回路80を介してバルブ用ステップモ
ータ51が接続されている。そして、CPU62は、前
記各センサ31A,31B,42,44,46,48,
50,52,54,55,56からの検出結果に基づい
て、これらのステップモータ29A,29B及びバルブ
用ステップモータ51を好適に制御する。
【0045】本実施例において、コントローラ61のR
OM63には、各種の制御を行うために予め設定された
各種のマップA〜Hが記憶されており、CPU62はこ
れらのマップA〜Hに基づいてステップモータ29A,
29B及びバルブ用ステップモータ51を駆動制御す
る。
【0046】すなわち、ROM63には、図8に示すそ
のときどきのアクセル開度ACCに対する目標スロット
ル開度SLO1を予め設定したマップAが記憶されてい
る。そして、ROM63には図9に示すそのときどきの
リフトレバー操作量LRKに対する目標スロットル開度
SLO2を予め設定したマップBが記憶されている。
又、ROM63には図10に示すそのときどきの前傾及
び後傾のティルトレバー操作量TRKに対する目標スロ
ットル開度SLO3を予め設定したマップCが記憶され
ている。更に、ROM63には、図11に示すそのとき
どきのアクセル開度ACCに対する目標車速v(k)を
予め設定したマップDが記憶されている。
【0047】コントローラ61はアクセルセンサ42及
びリフトセンサ46からの検出結果に基づいてアクセル
ペダル41のアクセル開度ACC、レバー操作量LRK
に基づいて走行制御モード又は走行荷役総合制御モード
に切り換えるようになっている。
【0048】つまり、レバー操作量LRKに対応する目
標スロットル開度SLO2がアクセル開度ACCに対応
する目標スロットル開度SLO1より大きく、アクセル
開度ACCに対応する目標スロットル開度SLO1がア
クセル開度ACCのフルスルットル時の60%以下とな
ったとき、コントローラ61はフォークリフトのフォー
ク90の昇降によって荷役作業が行われると判断し、走
行荷役総合制御モードに切り換えるようになっている。
【0049】これ以外の条件の場合、コントローラ61
は走行制御モードに切り換えるようになっている。尚、
走行制御モードにおけるフォークリフトの制御について
簡単に説明しておく。
【0050】フォークリフトの作業では重い荷物を運搬
するため、前記エンジン1に大きな負荷がかかる。そこ
で、常にエンジン1を最大馬力で制御することができれ
ば運転がスムーズなり、走行性を向上させることができ
る。
【0051】そのため、予め実験にてエンジン1のスロ
ットル開度0(アイドリング)からフルスロットルまで
の各スロット開度(スロットル制御用ステップモータの
数ステップ毎)における性能曲線を作成する。この性能
曲線に基づいた各スロットル開度で最大馬力のでるエン
ジン回転数ENGを求めマップを作成し、その結果を用
いてコントローラ61はエンジン最大馬力制御を可変ゲ
インPI制御によって行う。
【0052】一方、上記の条件に基づいてコントローラ
61が走行荷役総合制御モードに切り換わると、該コン
トローラ61は現代制御理論の1つであるEMM理論に
基づいて前記可変容量ポンプ/モータ2における変速比
RFを制御するようになっている。
【0053】走行荷役総合制御モードにおける走行荷役
総合制御は図17に示すようにEMM理論制御に基づい
たブロック線図によって行われるようになっている。前
記ROM63には前記可変容量ポンプ/モータ2の伝達
関数が記憶され、エンジン回転数ENGの変化に対応し
て可変容量ポンプ/モータ2の動的特性が変化すること
を考慮した係数(変数)a(E),b(E)を持った関
数となっている。
【0054】この伝達関数は、
【0055】
【数1】
【0056】で与えられている。尚、y(k)はフォー
クリフトの車速(実車速)であり、u(k)は目標変速
比である。式(1)の分母zはステップモータ29A,
29Bの遅れを表した遅れ演算子である。
【0057】前記ROM63には図12に示す同定実験
によって求めた可変容量ポンプ/モータ2のそのときど
きのエンジン回転数ENG毎の特性を設定する前記係数
a(E)を予め設定したマップEが記憶されている。同
様に、ROM63には図13に示す同定実験によって求
めた可変容量ポンプ/モータ2のそのときどきのエンジ
ン回転数ENG毎の特性を設定する前記係数b(E)を
予め設定したマップFが記憶されている。
【0058】前記図12,図13に示す係数a(E),
b(E)の特性はフォークリフトに積載される荷役の重
さによって変化する。そして、本実施例においては、図
12,図13に示す実線はフォークリフトに積載される
荷役がない空荷の状態で求められた特性となっている。
又、点線はフォークリフトに積載される荷役の重さが
1.75〔t〕となる条件で求められた特性となってい
る。
【0059】図12,図13から見ても分かるように、
フォークリフトに積載される荷役の重さが変化しても係
数a(E),b(E)の変化は極めて小さいと判断でき
る。従って、本実施例では取り扱いの簡素化を図る目的
でエンジン回転数ENGに対する係数a(E),b
(E)の算出は、空荷の状態で求められた実線にて示す
マップE,Fにて行うようにしている。
【0060】前記ROM63には前置補償を行う前置補
償関数が記憶され、変速比RF及びエンジン回転数EN
Gの変化に対応して変化する設計パラメータ(変数)γ
0 (E),γ1 (E),q(E)を持った関数となって
いる。
【0061】前記ROM63には図14に示すように、
エンジン回転数ENGに対する設計パラメータγ0
(E),γ1 (E),q(E)を予め設定したマップG
が記憶されている。
【0062】尚、(E)はエンジン回転数ENGの変化
によって係数a(E)、b(E)及び設計パラメータγ
0 (E),γ1 (E),q(E)が変化することを示
す。この前置補償関数は、
【0063】
【数2】
【0064】で与えられている。ここで、yd(z)は
設計者が任意に与えた規範モデル関数である。前記RO
M63にはこの規範モデル関数が記憶され、変速比RF
の変化に対応して変化する係数(変数)bd0 (R),
ad1 (R),ad0 (R)を持った関数となってい
る。
【0065】この規範モデル関数は、
【0066】
【数3】
【0067】で与えられている。ここで、v(k)は目
標車速である。そして、係数ad1 (R),ad0
(R),bd0 (R)は可変容量ポンプ/モータ2にお
ける変速比RFに基づいて決定されるようになってい
る。尚、(R)は変速比RFの変化によって係数ad1
(R),ad0 (R),bd0 (R)が変化することを
示している。
【0068】ここで、EMM理論を成立させる条件とし
て前記規範モデル関数と伝達関数との間にはある一定の
規則がある。それは、 規範モデル関数の分母と分子の次数差≧伝達関数の次数
差 の条件を満たしていることである。従って、本実施例に
おいては、規範モデル関数は2次分の0次となり、伝達
関数の次数も2となるため、上記の条件を満たしてい
る。
【0069】そして、本実施例では、変速比RFが−
0.6〜0.6に設定されたとき、 ad1 (R)=−1.6 ad0 (R)=0.64 bd0 (R)=0.04 に設定されるようになっている。
【0070】又、変速比RFが−1.0〜−0.59又
は0.61〜1.0に設定されたとき、 ad1 (R)=−1.7 ad0 (R)=0.72 bd0 (R)=0.02 に設定されるようになっている。
【0071】更に、変速比RFが1.1〜2.5に設定
されたとき、 ad1 (R)=−1.906 ad0 (R)=0.908 bd0 (R)=0.002 に設定されるようになっている。
【0072】又、前記ROM63には入力フィートバッ
ク関数が記憶され、エンジン回転数ENGの変化に対応
して変化する設計パラメータ(変数)γ0 (E),γ1
(E),q(E)を持った関数となっている。
【0073】この入力フィートバック関数は、
【0074】
【数4】
【0075】で与えられている。更に、前記ROM63
には出力フィードバック関数が記憶され、エンジン回転
数ENGの変化して特性が変化する係数(変数)a
(E),b(E)及び設計パラメータ(変数)γ0
(E),γ1 (E),q(E)を持った関数となってい
る。
【0076】この出力フィードバック関数は、
【0077】
【数5】
【0078】で与えられている。そして、ROM63に
は前記(2),(4),(5)式に基づいて目標車速v
(k)に対応した目標変速比u(k)を算出する演算式
が記憶され、この演算式は、
【0079】
【数6】
【0080】で与えられている。つまり、エンジン回転
数ENG、変速比RFがそのときどきによって変化して
も前記規範モデル関数を除く伝達関数、前置補償関数、
入力フィートバック関数、出力フィードバック関数の閉
ループ伝達関数が1となるように規範モデル関数を除く
伝達関数、前置補償関数、入力フィードバック関数、出
力フィードバック関数の係数a(E),b(E),ad
0 (R),ad1 (R),bd0 (R)及び設計パラメ
ータγ1 (E),γ0 (E),q(E)を予め設定して
いる。そのため、このEMM理論制御は規範モデル関数
によって支配されることになる。
【0081】従って、コントローラ61は目標車速v
(k)に対応する目標変速比u(k)を(2),
(4),(5)式に基づいた(6)式によって算出し、
その目標変速比u(k)となるように、前記可変容量ポ
ンプ/モータ2のステップモータ29A,29Bを駆動
制御してピントル14,32を偏心させるようになって
いる。又、内部状態が1となり、かつ規範モデル関数は
ダイナミクスを持った関数であるため、遅れが発生する
ことになる。例えば、目標車速v(k)が2km/hで
そのときの車速y(k)が4km/hのとき、その収束
する過程を規範モデル関数で指定することができるよう
になっている。つまり、収束する遅れの度合いを規範モ
デル関数で指定することができるようになっている。
【0082】ROM63には図15に示すように油圧モ
ータ4におけるピントル32,14の偏心量δに対する
補正係数αが予め設定したマップHが記憶されている。
つまり、図7に示すように、ピントル32,14の偏心
量δに対する変速比RFの変化が直線的に変化する線形
領域のみEMM理論が成立する。従って、ピントル3
2,14の偏心量δに対する変速比RFの変化が曲線的
に変化する非線形領域においてはEMM理論が成立しな
い。そのため、ピントル32,14の偏心量δに対する
変速比RFの変化が曲線的に変化する非線形領域を見掛
け上、線形領域と同じ扱いとするためマップHの補正係
数αを使用するようになっている。
【0083】又、前記マップHの補正係数αは次のよう
に設定されている。まず、図16に示すように、ピント
ル32,14の偏心量δが7.5mmとなるときの変速
比RF「1」とピントル32,14の偏心量δが12m
mとなるときの「2.5」とを直線にて結ぶ。そして、
変速比RFを0.1毎に区分けしたときのピントル3
2,14の偏心量δの値を読み取る。そして、変速比R
Fを1から0.1毎変化させるのに必要なピントル3
2,14の偏心量δを求める。
【0084】又、変速比RFが「1」〜「2.5」の領
域においても直線的に変化すると仮定した場合、変速比
RFを0.1変化させるためのピントル32,14の偏
心量δは本実施例において0.75mmとなる。従っ
て、変速比RFを1から0.1毎変化させるのに必要な
ピントル14の偏心量δBを0.75mmで割った値が
前記マップHの補正係数αとなる。
【0085】例えば、コントローラ61はピントル3
2,14の偏心量δA,δBに基づいて変速比RFを求
め、図7に示すようにこの変速比RFに対応する偏心量
δを算出する。その偏心量δに対応する補正係数αを図
15のマップHに基づいて算出する。そして、動かした
いステップモータ29A,29Bのステップ数とその補
正係数αとを掛け合わせた整数分だけCPU62は該ス
テップモータ29A,29Bを動作させるようになって
いる。
【0086】次に、上記のように構成された可変容量ポ
ンプ/モータ2を備えたフォークリフトにおける荷役走
行制御装置の作用について図18〜22のイメージフロ
ー及びフローチャートに基づいて説明する。尚、フォー
ク90の昇降制御及びティルト制御は同一のため、フォ
ーク90の昇降制御を代表に説明する。
【0087】まず、フォークリフトのエンジンを始動し
た状態で、コントローラ61はアクセルセンサ42から
の検出信号に基づいて、そのときのアクセル開度ACC
を読み込む(S101)とともに、リフトセンサ46か
らの検出信号に基づいて、そのときのリフトレバー操作
量LRKを読み込む(S102)。そして、コントロー
ラ61はアクセル開度ACCに対応した目標スロットル
開度SLO1を図8に示すマップAに基づいて算出する
(S103)。又、コントローラ61はリフトレバー操
作量LRKに対応した目標スロットル開度SLO2を図
9に示すマップBに基づいて算出する(S104)。
【0088】次に、コントローラ61はアクセル開度A
CCに対応した目標スロットル開度SLO1よりもリフ
トレバー操作量LRKに対応した目標スロットル開度S
LO2の方が大きいかを判断する(S105)。目標ス
ロットル開度SLO1よりも目標スロットル開度SLO
2の方が大きくなければ、コントローラ61はフォーク
リフトが荷役作業を行わない走行状態と判断し、走行制
御モードに切り換える(S107)。コントローラ61
が走行制御モードに切り換えると、該コントローラ61
は各スロットル開度ACCで最大馬力のでるエンジン回
転数ENGを求めたマップに基づいてエンジン最大馬力
制御を可変ゲインPI制御によって行う。
【0089】目標スロットル開度SLO1よりも目標ス
ロットル開度SLO2の方が大きい場合、コントローラ
61はアクセル開度ACCに対応る目標スロットル開度
SLO1がフルスロットル時の60%以下かを判断する
(S106)。目標スロットル開度SLO1がフルスロ
ットル時の60%を超える場合、コントローラ61はフ
ォークリフトが荷役作業を行わない走行状態と判断し、
前記走行制御モードに切り換える(S107)。
【0090】一方、目標スロットル開度SLO1がフル
スロットル時の60%以下である場合、CPU62はフ
ォークリフトが荷役作業を行うと判断し、走行荷役総合
制御モードに切り換える(S108)。
【0091】走行荷役総合制御モードに切り換えらたと
きのエンジン回転数制御(メイン制御)について説明す
る。図20は本実施例におけるコントローラ61によっ
て実行されるメイン制御の処理ルーチンを示すフローチ
ャートであって、所定時間毎の提示割り込みで実行され
る。
【0092】処理がこのルーチンに移行すると、まずリ
フトルセンサ46からの検出信号に基づいて、そのとき
のリフトレバー操作量LRKを読み込む(S201)。
続いて、コントローラ61は図9のマップBにもとづい
てそのリフトレバー操作量LRKに対する目標スロット
ル開度SLO2を算出する(S202)。
【0093】そして、コントローラ61は現在のスロッ
トル開度SLOが前記目標スロットル開度SLO2とな
るように、バルブ用ステップモータ51を駆動制御する
(S203)。これに伴い、スロットルバルブが開閉制
御され、その開度に基づいてエンジン1は駆動される。
そして、コントローラ61はその後の処理を一旦終了す
る。
【0094】前記コントローラ61は上記メイン制御の
処理を行うとともに、可変容量ポンプ/モータ2の変速
比RFの制御を行う。図21,図22は本実施例におけ
るコントローラ61によって実行される可変容量ポンプ
/モータ2の変速比制御の処理ルーチンを示すフローチ
ャートであって、所定時間毎の定時割り込みで実行され
る。
【0095】処理がこのルーチンに移行すると、まずコ
ントローラ61はアクセルセンサ42からの検出信号に
基づいて、そのときのアクセル開度ACCを読み込む
(S301)。コントローラ61は前記アクセル開度A
CCに対応する目標車速u(k)をマップDに基づいて
算出する(S302)。
【0096】又、エンジン回転数センサ55からの検出
結果に基づいてコントローラ61はエンジン回転数EN
Gを読み込む(S303)。ピントル位置センサ31
A,31Bからの検出信号に基づいて、コントローラ6
1は両ピントル32,14の偏心量δA,δBを読み込
む(304)。そして、偏心量δA,δBに基づいたそ
のときの変速比RFをコントローラ61は算出する(S
305)。
【0097】又、コントローラ61はそのときのエンジ
ン回転ENGに対応した係数a(E),b(E)を図1
2,図13に示すマップE,Fに基づいて算出する(S
306)。同様に、コントローラ61はそのときのエン
ジン回転数ENGに対応した設計パラメータγ0
(E)、γ1 (E)、q(E)を図14に示すマップG
に基づいて算出する(S307)。そして、コントロー
ラ61は偏心量δA,δBに基づいた変速比RFにより
規範モデル関数の係数ad0 (R),ad1 (R),b
d0 (R)を決定する(S308)。
【0098】コントローラ61は求められた各係数及び
設計パラメータを前記各(2)〜(5)式に代入し、v
b(k)、ub(k)、yb(k)を算出する(S30
9)。コントローラ61は算出されたvb(k)、ub
(k)、yb(k)を(6)式に基づいて加算し、目標
車速v(k)となる目標変速比u(k)を算出する(S
310)。
【0099】又、コントローラ61は偏心量δA,δB
に基づいて算出したそのときの変速比RFが線形領域か
非線形領域かを判断する(S311)。線形領域の場
合、コントローラ61は算出されたそのときの変速比R
Fと目標車速v(k)となる目標変速比u(k)との差
分を求め(S312)、その差分に基づいて目標変速比
u(k)とするのに必要なステップモータ29A,29
Bのステップ数を算出する(S313)。この算出に基
づいたステップ数だけステップモータ29A,29Bを
動作させることによりピントル14,32を偏心させて
目標変速比u(k)とする(S314)。
【0100】又、非線形領域の場合、コントローラ61
は偏心量δA,δBに基づいて算出されたそのときの変
速比RFに対応する補正係数αを図15に示すマップH
から読み出す(S315)。そして、変速比RFと目標
車速v(k)となる目標変速比u(k)との差分を求
め、この差分に基づいてステップモータ29A,29B
のステップ数を算出する(S316)。コントローラ6
1は算出されたステップ数と補正係数αとを掛け合わせ
た整数分だけステップモータ29A,29Bを動作させ
ることによりピントル14,32を偏心させて目標変速
比u(k)とする(S317)。
【0101】従って、リフトレバー操作量LRKに基づ
いてエンジン回転数ENGが変化し、この変化に基づい
て油圧シリンダ91を介してフォーク90の昇降速度が
調整される。
【0102】又、規範モデル関数を除く前置補償関数、
入力フィードバック関数、出力フィードバック関数、伝
達関数の閉ループ伝達関数は1となるため、規範モデル
関数のダイナミックスをもって車速y(k)は目標車速
v(k)に収束することになる。 従って、エンジン1
のエンジン回転数ENGが変化しても、そのときのアク
セル開度ACCに基づく目標車速y(k)となる目標変
速比u(k)が設定され、目標車速v(k)に車速y
(k)はショックなくスムーズに収束させることができ
る。
【0103】この結果、荷役作業を行うとき、1機のエ
ンジン1によって走行系と荷役系との両者を担っている
ため相互干渉があるが、可変容量ポンプ/モータ2の変
速比u(k)をEMM理論で制御することにより、走行
系と荷役系を非干渉化することができる。
【0104】又、EMM理論により設計者が与える規範
モデルのダイナミックスによって遅れの度合いをそのエ
ンジン回転数ENG、変速比RF、車速y(k)の変化
に対応して調整することができるため、目標車速v
(k)に車速y(k)をスムーズに収束させることがで
きる。
【0105】更に、可変容量ポンプ/モータ2の非線形
領域においても、補正係数αによりステップ数を補正
し、直線領域と近似した制御を行うことができる。又、
荷役作業時においては、リフトレバー45の操作量に基
づいてフォーク90の昇降速度が設定されるため、従来
とは異なりブレーキペダル(インチングペダル)43を
踏み込む必要が実質てきに不要とすることができる。一
方、車速はそのときのアクセル開度ACCに対応した目
標車速v(k)が選択され、この目標車速となるように
コントローラ61は変速比RFをEMM理論による制御
により制御し、ショックなくスムーズに車速y(k)を
目標車速v(k)に収束させることができる。
【0106】この結果、従来とは異なり、インチングペ
ダルの踏み込みより、フォークの昇降速度と車速との調
和を取りながら荷役走行作業を行う必要がなくなるた
め、荷役作業時のフォークリフトの操作性を容易にする
ことができる。更に、コントローラ61はEMM理論に
基づいた制御により目標車速に車速をスムーズに収束さ
せるため、荷役作業時の走行性を向上させることができ
る。
【0107】更に、目標車速v(k)にすべく目標変速
比u(k)を算出するのに必要なマップを持たせること
も可能であるが、膨大な記憶容量が必要となる。現代制
御のEMM理論では係数a(E),b(E)、ad0
(R),ad1 (R),bd0(R)、設計パラメータ
γ0 (E),γ1 (E),q(E)、各関数等をROM
63に記憶しておけば、その関数及び係数a(E),b
(E)、ad0 (R),ad1 (R),bd0 (R)、
設計パラメータγ0 (E),γ1 (E),q(E)、各
関数に基づいて目標車速v(k)にすべく目標変速比u
(k)を算出するため、コントローラ61の記憶容量を
小さくすることができる。
【0108】本実施例においては、ラジアル型可変容量
ポンプ/モータ2を使用したが、この他にアキシャルピ
ストンポンプを使用し、このアキシャルピストンポンプ
の斜板角をEMM理論で制御して荷役作業を行うように
構成することも可能である。
【0109】又、各関数、係数a(E),b(E)、a
d0 (R),ad1 (R),bd0(R)、設計パラメ
ータγ0 (E),γ1 (E),q(E)は具体的に示し
たものであり、EMM理論が成立する範囲内であればこ
れらの関数を変形したり、係数a(E),b(E)、a
d0 (R),ad1 (R),bd0 (R)、設計パラメ
ータγ0 (E),γ1 (E),q(E)を変更すること
も可能である。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、産
業車両における荷役走行作業の操作性を容易にするとと
もに、該産業車両を滑らかに荷役走行させることができ
る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した可変容量ポンプ/モータを
備えるフォークリフトの荷役走行制御装置を示すブロッ
ク構成図である。
【図2】油圧モータをピントルの移動方向に沿って切断
した状態の断面図である。
【図3】油圧モータをピントルの移動方向と直交する面
で切断した状態の断面図である。
【図4】油圧ポンプ又は油圧モータの出力軸と交差する
面で切断した状態の断面図である。
【図5】ピントルの概略斜視図である。
【図6】油圧ポンプ及び油圧モータのピントル偏心量と
車速速度の関係を示す特性図である。
【図7】ピントルの偏心量と変速比の関係を示す特性図
である。
【図8】アクセル開度に対する目標スロットル開度SL
O1を設定したマップである。
【図9】リフトレバー操作量に対する目標スロットル開
度SLO2を設定したマップである。
【図10】ティルトレバー操作量に対する目標スロット
ル開度SLO3を設定したマップである。
【図11】アクセル開度に対する目標車速を設定したマ
ップである。
【図12】エンジン回転数に対して係数a(E)を設定
したマップである。
【図13】エンジン回転数に対して係数b(E)を設定
したマップである。
【図14】エンジン回転数に対して設計パラメータγ0
(E),γ1 (E),q(E)を設定したマップであ
る。
【図15】ピントルの偏心量に対して補正係数αを設定
したマップである。
【図16】補正係数αを設定の根拠を説明する偏心量に
対する変速比の特性図である。
【図17】前置補償関数、伝達関数、入出力フィードバ
ック関数により構成される制御ループを示す説明図であ
る。
【図18】制御の流れを説明する説明図である。
【図19】コントローラによって実行される走行荷役総
合制御モード又は走行制御モードに切り換えられる処理
動作を示すフローチャート図である。
【図20】コントローラによって実行される走行荷役総
合制御モードにおけるメイン制御時の処理動作を示すフ
ローチャート図である。
【図21】コントローラによって実行される走行荷役総
合制御モードにおける目標変速比の算出の処理動作を示
すフローチャート図である。
【図22】コントローラによって実行される走行荷役総
合制御モードにおいて変速比が線形領域の場合と非線形
領域の場合とで変速比を補正する処理動作を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…可変容量ポンプ/モータ、7…駆動
輪、14,32…変速比調整部材としてのピントル、4
1…アクセルペダル、42…アクセル開度検出手段とし
てのアクセルセンサ、45…操作レバーとしてのリフト
レバー、47…操作レバーとしてのティルトレバー、6
2…目標車速算出手段、目標スロットル開度算出手段、
第1及び第2の変数算出手段、変速比演算手段としての
CPU、63…関数記憶手段としてのROM、90…荷
役部材としてのフォーク、91…油圧シリンダとしての
リフトシリンダ、92…荷役用油圧ポンプとしてのギア
ポンプ、u(k)…目標変速比、v(k)…目標車速、
SLO2…目標スロッル開度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役部材を駆動させる油圧シリンダに作
    動油を供給する荷役用油圧ポンプと、駆動輪を可変速駆
    動させる可変容量ポンプ/モータとをエンジンにて駆動
    させ、変速比調整部材にて前記可変容量ポンプ/モータ
    の吐出容量を可変させることにより車両の変速比を制御
    するようにした可変容量ポンプ/モータを備えた産業車
    両において、 アクセルペダルの操作量を検出するアクセル開度検出手
    段と、 アクセル開度検出手段の検出結果に基づいて目標車速を
    算出する目標車速算出手段と、 荷役操作レバーの操作量を検出する荷役操作量検出手段
    と、 荷役操作量検出手段の検出結果に基づいてスロットルバ
    ルブの目標開度を算出する目標スロットル開度算出手段
    と、 荷役走行時において、車速を目標車速に収束させるべ
    く、可変容量ポンプ/モータで決まる変速比の変化毎に
    その収束過程を設定する変数を持った規範モデル関数
    と、エンジン回転数が変化する毎に動的特性を変化させ
    る変数を持った可変容量ポンプ/モータの伝達関数と、
    エンジン回転数が変化する毎に変化する変数を持った入
    出力フィードバック関数と、エンジン回転数及び変速比
    が変化する毎に変化する変数を持った前置補償関数とを
    記憶した関数記憶手段と、 荷役走行時において、変速比の変化に基づいて前記規範
    モデル関数の変数を設定する第1の変数算出手段と、 荷役走行時において、エンジン回転数及び変速比の変化
    に基づいて規範モデル関数を除く前記各関数の変数を、
    閉ループ伝達関数が1となるように算出する第2の変数
    算出手段と、 前記第1及び第2の変数算出手段より算出した変数を各
    関数に代入して変速比を算出する変速比算出手段とから
    なる可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の荷役走
    行制御装置。
JP26764592A 1992-10-06 1992-10-06 可変容量ポンプ/モータを備えた産業車両の荷役走行制御装置 Pending JPH06115894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372148A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Kayaba Ind Co Ltd Hst車両の制御装置
JP2009040547A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toyota Industries Corp ハイブリッド型荷役車両の荷役制御方法及び装置

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