JPH0657931A - ノンスリップ床材およびその製造方法 - Google Patents
ノンスリップ床材およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0657931A JPH0657931A JP4232963A JP23296392A JPH0657931A JP H0657931 A JPH0657931 A JP H0657931A JP 4232963 A JP4232963 A JP 4232963A JP 23296392 A JP23296392 A JP 23296392A JP H0657931 A JPH0657931 A JP H0657931A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- floor material
- vinyl chloride
- chloride resin
- slip
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 床材の基材11の表面に接着剤13を塗布
し、加熱硬化により塩化ビニル系樹脂製の不定形粒子1
5を接着したのち、加熱により不定形粒子15を軟化・
溶融せしめ、粒子15の角に丸味を帯びさせて表面を球
状としてノンスリップ床材を製造する。 【効果】 エンボスロール等の設備を必要とすることな
く、入手が容易な安価な原料を用いて簡単な設備でノン
スリップ床材が得られる。ノンスリップ床材の表面粒子
はその表面が球状であるので、歩行感が良好で、しかも
汚れが付きにくく汚れた場合にも落としやすい。
し、加熱硬化により塩化ビニル系樹脂製の不定形粒子1
5を接着したのち、加熱により不定形粒子15を軟化・
溶融せしめ、粒子15の角に丸味を帯びさせて表面を球
状としてノンスリップ床材を製造する。 【効果】 エンボスロール等の設備を必要とすることな
く、入手が容易な安価な原料を用いて簡単な設備でノン
スリップ床材が得られる。ノンスリップ床材の表面粒子
はその表面が球状であるので、歩行感が良好で、しかも
汚れが付きにくく汚れた場合にも落としやすい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行等における滑り止
め性能が付与されたノンスリップ床材に関する。
め性能が付与されたノンスリップ床材に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンスリップ床材としては、エンボスロ
ールによりメカニカルエンボスを施し、表面に凹凸を付
与したものが知られている。しかし、このノンスリップ
床材は、エンボス工程が必要であるため製造が面倒であ
り、また、汚れやすいという問題があった。
ールによりメカニカルエンボスを施し、表面に凹凸を付
与したものが知られている。しかし、このノンスリップ
床材は、エンボス工程が必要であるため製造が面倒であ
り、また、汚れやすいという問題があった。
【0003】他のタイプのノンスリップ床材としては、
球状の造粒物を床材の表面に接着などにより固定したも
のが知られている。しかし、このノンスリップ床材は、
製造に際して、形の揃った球状物を造粒することが必要
であるため、コストの上昇を招き、汎用性に欠けるとい
う問題があった。
球状の造粒物を床材の表面に接着などにより固定したも
のが知られている。しかし、このノンスリップ床材は、
製造に際して、形の揃った球状物を造粒することが必要
であるため、コストの上昇を招き、汎用性に欠けるとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特別な造粒
物やエンボスロールなどの付帯設備を必要とすることな
く、簡単な設備・工程で製造が可能で、しかも、汚れに
くく歩行感に優れたノンスリップ床材を提供するもので
ある。
物やエンボスロールなどの付帯設備を必要とすることな
く、簡単な設備・工程で製造が可能で、しかも、汚れに
くく歩行感に優れたノンスリップ床材を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のノンスリップ床
材は、軟化・溶融により角が丸味を帯びて表面が球状と
なった不定形塩化ビニル系樹脂製粒子が、接着剤により
表面に固定されてなることを特徴とする。
材は、軟化・溶融により角が丸味を帯びて表面が球状と
なった不定形塩化ビニル系樹脂製粒子が、接着剤により
表面に固定されてなることを特徴とする。
【0006】本発明のノンスリップ床材の製造方法は、
床材の基材表面に、塩化ビニル系樹脂製不定形粒子を接
着したのち、加熱により塩化ビニル系樹脂製不定形粒子
を軟化・溶融せしめ、該粒子の角に丸味を帯びさせて表
面を球状とすることを特徴とする。
床材の基材表面に、塩化ビニル系樹脂製不定形粒子を接
着したのち、加熱により塩化ビニル系樹脂製不定形粒子
を軟化・溶融せしめ、該粒子の角に丸味を帯びさせて表
面を球状とすることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施態様】図1は、本発明のノンスリップ床材
の製造装置を示す説明図である。図2(A)は製造工程
途中での本発明のノンスリップ床材の中間製品を示す断
面図である。図2(B)は、最終製品としての本発明の
ノンスリップ床材を示す断面図である。
の製造装置を示す説明図である。図2(A)は製造工程
途中での本発明のノンスリップ床材の中間製品を示す断
面図である。図2(B)は、最終製品としての本発明の
ノンスリップ床材を示す断面図である。
【0008】塩化ビニル系樹脂などからなる基材シート
11が、搬送ローラ21により図1の矢印方向に搬送さ
れる。なお、図示を省略してあるが、基材シート11
は、裏打層、中間層および模様層とからなる積層物など
所望の層構成を取ることができ、繊維質裏打層を使用す
ることもできる。また、基材シート11は、その層構成
の一部ないしは全部を発泡体とすることもできる。さら
に必要に応じて、基材シート11への模様層の形成など
の前工程を、本発明の処理工程の前段に組み入れること
もできる。
11が、搬送ローラ21により図1の矢印方向に搬送さ
れる。なお、図示を省略してあるが、基材シート11
は、裏打層、中間層および模様層とからなる積層物など
所望の層構成を取ることができ、繊維質裏打層を使用す
ることもできる。また、基材シート11は、その層構成
の一部ないしは全部を発泡体とすることもできる。さら
に必要に応じて、基材シート11への模様層の形成など
の前工程を、本発明の処理工程の前段に組み入れること
もできる。
【0009】接着剤塗布ロール23により基材シート1
1に接着剤が塗布され、ついで、ホッパ27からこの基
材シート11上に不定形粒子15が散布され、さらに硬
化装置29により接着剤を硬化せしめて図2(A)に示
した中間製品が得られる。接着剤としては、UV硬化型
接着剤、加熱硬化型接着剤などが用いられ、それに応じ
て硬化装置29が適宜選択される。
1に接着剤が塗布され、ついで、ホッパ27からこの基
材シート11上に不定形粒子15が散布され、さらに硬
化装置29により接着剤を硬化せしめて図2(A)に示
した中間製品が得られる。接着剤としては、UV硬化型
接着剤、加熱硬化型接着剤などが用いられ、それに応じ
て硬化装置29が適宜選択される。
【0010】図2(A)に示した中間製品では、基材シ
ート11上に形成された接着剤層13により、不定形粒
子15が接着剤層13から一部を突出するようにして基
材シート表面11に固定されている。
ート11上に形成された接着剤層13により、不定形粒
子15が接着剤層13から一部を突出するようにして基
材シート表面11に固定されている。
【0011】不定形粒子15は、塩化ビニル系樹脂から
なるシート、ペレットなどを粉砕した粒状物であり、種
々の形状で凹凸も有する不定形物である。このような不
定形粒子15は、粉砕と簡単な篩分けとで容易に得ら
れ、球状粒子のように面倒な製造工程や高価で特殊な製
造設備を必要としない。不定形粒子の平均粒径は1.0
〜6.0mm程度が好適であり、好ましくは2.0〜
4.0mmである。
なるシート、ペレットなどを粉砕した粒状物であり、種
々の形状で凹凸も有する不定形物である。このような不
定形粒子15は、粉砕と簡単な篩分けとで容易に得ら
れ、球状粒子のように面倒な製造工程や高価で特殊な製
造設備を必要としない。不定形粒子の平均粒径は1.0
〜6.0mm程度が好適であり、好ましくは2.0〜
4.0mmである。
【0012】不定形粒子15を構成する塩化ビニル系樹
脂は、ポリ塩化ビニル(ストレートポリマー)、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体などのポリ塩化ビニル系共重
合体(コポリマー)を主体とし、必要に応じて可塑剤、
充填剤、着色剤、安定剤などが添加される。塩化ビニル
系樹脂の組成は、製造上要求される軟化・溶融特性と、
ノンスリップ粒子としての必要な強度・硬度などから決
定される。不定形粒子15は、160〜250℃の加熱
により、軟化・溶融して球状化するものが好ましい。ポ
リ塩化ビニルを用いる場合は、平均重合度1500〜6
00のストレートポリマーまたはコポリマーが好まし
い。可塑剤の配合量は、ポリ塩化ビニル等の樹脂100
重量部に対して30〜60重量部が好ましく、充填剤の
配合量は0〜20重量部が好適である。
脂は、ポリ塩化ビニル(ストレートポリマー)、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体などのポリ塩化ビニル系共重
合体(コポリマー)を主体とし、必要に応じて可塑剤、
充填剤、着色剤、安定剤などが添加される。塩化ビニル
系樹脂の組成は、製造上要求される軟化・溶融特性と、
ノンスリップ粒子としての必要な強度・硬度などから決
定される。不定形粒子15は、160〜250℃の加熱
により、軟化・溶融して球状化するものが好ましい。ポ
リ塩化ビニルを用いる場合は、平均重合度1500〜6
00のストレートポリマーまたはコポリマーが好まし
い。可塑剤の配合量は、ポリ塩化ビニル等の樹脂100
重量部に対して30〜60重量部が好ましく、充填剤の
配合量は0〜20重量部が好適である。
【0013】図2(A)で示された中間製品は、つい
で、加熱炉31により非接触で加熱される。この加熱温
度および加熱時間を、不定形粒子の組成、粒径等に応じ
て設定することにより、不定形粒子15が軟化・溶融
し、接着剤層13から突出している部分の不定形粒子1
5の角が取れて丸味を帯び、不定形粒子15の突出部の
表面が球面となり、本発明のノンスリップ床材が得られ
る(図2(B)参照)。
で、加熱炉31により非接触で加熱される。この加熱温
度および加熱時間を、不定形粒子の組成、粒径等に応じ
て設定することにより、不定形粒子15が軟化・溶融
し、接着剤層13から突出している部分の不定形粒子1
5の角が取れて丸味を帯び、不定形粒子15の突出部の
表面が球面となり、本発明のノンスリップ床材が得られ
る(図2(B)参照)。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル系樹脂から
なる不定形粒子を用いることにより、エンボスロール等
の設備を必要とすることなく、入手が容易な安価な原料
を用いて簡単な設備でノンスリップ床材が得られる。ま
た、得られたノンスリップ床材の表面粒子はその表面が
球状であるので、歩行感が良好で、しかも汚れが付きに
くく汚れた場合にも落としやすい。
なる不定形粒子を用いることにより、エンボスロール等
の設備を必要とすることなく、入手が容易な安価な原料
を用いて簡単な設備でノンスリップ床材が得られる。ま
た、得られたノンスリップ床材の表面粒子はその表面が
球状であるので、歩行感が良好で、しかも汚れが付きに
くく汚れた場合にも落としやすい。
【0015】
【実施例】不織布裏打層、塩化ビニル系樹脂製中間層お
よび塩化ビニル系樹脂化粧層からなる3層構造の基材シ
ート11を用い、図1に示した装置で、本発明のノンス
リップ床材を製造した。
よび塩化ビニル系樹脂化粧層からなる3層構造の基材シ
ート11を用い、図1に示した装置で、本発明のノンス
リップ床材を製造した。
【0016】基材シート11の化粧層上に、接着剤塗布
ロール23によりポリ塩化ビニルペーストから成る接着
剤を塗布し、ついで、ホッパ27から不定形粒子15を
散布した。不定形粒子15としては、以下の組成の塩化
ビニル系樹脂からなるペレットを粉砕機により平均粒径
2.0〜4.0mmに粉砕したものを用いた。
ロール23によりポリ塩化ビニルペーストから成る接着
剤を塗布し、ついで、ホッパ27から不定形粒子15を
散布した。不定形粒子15としては、以下の組成の塩化
ビニル系樹脂からなるペレットを粉砕機により平均粒径
2.0〜4.0mmに粉砕したものを用いた。
【0017】 ポリ塩化ビニル(平均重合度800) 100重量部 ジオクチルフタレート 37重量部 顔料、安定剤 若干量
【0018】ついで、加熱硬化装置29により接着剤を
硬化せしめたのち、加熱炉31により200℃、30秒
の条件で加熱を行ない、本発明のノンスリップ床材を得
た。得られたノンスリップ床材は、突出する不定形粒子
15の表面が球状化しており、歩行感が良好であった。
硬化せしめたのち、加熱炉31により200℃、30秒
の条件で加熱を行ない、本発明のノンスリップ床材を得
た。得られたノンスリップ床材は、突出する不定形粒子
15の表面が球状化しており、歩行感が良好であった。
【図1】本発明のノンスリップ床材の製造装置を示す説
明図である。
明図である。
【図2】(A)は製造工程途中での本発明のノンスリッ
プ床材の中間製品を示す断面図であり、(B)は最終製
品としての本発明のノンスリップ床材を示す断面図であ
る。
プ床材の中間製品を示す断面図であり、(B)は最終製
品としての本発明のノンスリップ床材を示す断面図であ
る。
11 基材シート 13 接着剤層 15 不定形粒子 21 搬送ローラ 23 接着剤塗布ロール 25 対向ロール 27 ホッパ 29 硬化装置 31 加熱炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/02 C 7805−2E 15/10 104 7805−2E
Claims (2)
- 【請求項1】 軟化・溶融により角が丸味を帯びて表面
が球状となった不定形塩化ビニル系樹脂製粒子が、接着
剤により表面に固定されてなることを特徴とするノンス
リップ床材。 - 【請求項2】 床材の基材表面に、塩化ビニル系樹脂製
不定形粒子を接着したのち、加熱により塩化ビニル系樹
脂製不定形粒子を軟化・溶融せしめ、該粒子の角に丸味
を帯びさせて表面を球状とすることを特徴とするノンス
リップ床材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232963A JPH0657931A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ノンスリップ床材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232963A JPH0657931A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ノンスリップ床材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657931A true JPH0657931A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16947622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4232963A Pending JPH0657931A (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ノンスリップ床材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657931A (ja) |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP4232963A patent/JPH0657931A/ja active Pending
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