JPH0657840A - ユニット式建物の耐火施工方法 - Google Patents
ユニット式建物の耐火施工方法Info
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- JPH0657840A JPH0657840A JP21010592A JP21010592A JPH0657840A JP H0657840 A JPH0657840 A JP H0657840A JP 21010592 A JP21010592 A JP 21010592A JP 21010592 A JP21010592 A JP 21010592A JP H0657840 A JPH0657840 A JP H0657840A
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Abstract
火被覆材で連続被覆する作業をユニット式建物の建設現
場での作業を少なくして行なえるようにする。 【構成】 工場において建物ユニットA1 ,A2 の上梁
5,7に柔軟性を有する耐火被覆材15,16を延長部
分15A,16Aを設けて被覆固定し、建設現場におい
て建物ユニットA1 ,A2 の上に建物ユニットA3 ,A
4 を載せた後、延長部分15A,16Aを上方へ展延さ
せ、建物ユニットA3 ,A4 の下梁9,11に延長部分
15A,16Aを被覆固定する。
Description
みを耐火構造とするための施工方法に関する。
より建てられるユニット式建物が一定の高さを越える場
合や共同住宅等の用途に供される場合には、法律上、ユ
ニット式建物の骨組みを耐火被覆材で被覆し、耐火構造
としなければならない。
骨組みに耐火被覆材を個別に被覆固定したのでは多くの
手間と時間がかかることになり、このため、ユニット式
建物の建設現場でそれぞれの建物ユニットを所定位置に
配置したときに例えば上下に隣接することになる建物ユ
ニットの骨組み同士を同じ耐火被覆材で連続被覆し、こ
れらの骨組みを一括して耐火被覆する構造とすることが
望ましい。
ユニットの骨組み同士を同じ耐火被覆材で連続被覆する
ために、この被覆作業の全部を建設現場での現場作業と
して行なうようにすると、現場作業に多くの手間と時間
がかかることになり、これでは、工場での作業割合を増
加させて現場作業割合を低下させることにより作業効率
を高めようとするユニット式建物の目的に反し、ユニッ
ト式建物の本来の趣旨を充分達成できない。
骨組み同士を同じ耐火被覆材で連続被覆するための作業
の大部分を工場で行なえ、ユニット式建物の建設現場で
行なう作業を少なくでき、耐火被覆材を被覆する作業の
作業効率を高めることができるようになるユニット式建
物の耐火施工方法を提供するところにある。
ユニットの骨組み同士を同じ耐火被覆材で連続被覆する
ユニット式建物の耐火施工方法であって、一方の建物ユ
ニットの骨組みに工場で柔軟性を有する前記耐火被覆材
をこの骨組みを越えて延びる延長部分を設けて被覆固定
し、他方の建物ユニットをユニット式建物の建設現場で
前記一方の建物ユニットに隣接配置した後、前記延長部
分をこの他方の建物ユニットの骨組み側に展延させてこ
の骨組みに被覆固定することを特徴とするものである。
は、例えばロックウール、セラミックファイバ等で構成
されているものである。
される建物ユニットは、上下方向に隣接配置されるもの
でもよく、或いは、前後、左右の水平方向に隣接配置さ
れるものでもよい。また、建物ユニットには屋根ユニッ
トも含まれる。
ユニットの骨組み同士は、梁同士でもよく、或いは、柱
同士でもよく、梁と柱でもよい。
において、柔軟性を有する耐火被覆材が延長部分を設け
て被覆固定され、ユニット式建物の建設現場において、
この一方の建物ユニットの隣に他方の建物ユニットが配
置された後、延長部分をこの他方の建物ユニットの骨組
み側に展延させてこの骨組みに被覆固定するため、隣接
配置される建物ユニットの骨組み同士を同じ耐火被覆材
で連続被覆する作業を建設現場での作業を少なくして行
なえるようになり、工場で作業の大部分を終了できるた
め、作業効率が向上する。
て説明する。図1は、本実施例に係る耐火施工方法が適
用される建物ユニットAの骨組みを示す。この骨組み
は、四隅の4本の柱1〜4と、柱1〜4の上端間を結合
する4本の上梁5〜8と、柱1〜4の下端間を結合する
4本の下梁9〜12よりなり、柱1〜4は角柱材からな
り、上梁5〜8及び下梁9〜12はチャンネル材からな
る。建物ユニットAの骨組みは工場で組み立てられ、さ
らに、工場ではこの骨組みに床材、外壁材等の設備、造
作材も取り付けられる。
て左右の水平方向に隣接配置されることになる建物ユニ
ットA1 ,A2 の上梁5,7部分を示す断面図である。
上梁5,7の開口部側には当て部材13,14が接合さ
れ、これらの当て部材13,14により上梁5,7の内
側面5A,7Aが形成されている。工場では、上梁5,
7の外側面5B,7Bの下側部分から下面5C,7C、
内側面5A,7Aに柔軟性を有する耐火被覆材15,1
6が巻き付けられ、これらの耐火被覆材15,16は、
耐火被覆材15,16の外側から上梁5,7及び当て部
材13,14に打ち込まれたワッシャ17A付きのピン
17で固定される。耐火被覆材15,16は上梁5,7
の内側面5A,7Aを越えて延びる長さを有し、内側面
5A,7Aを越えて延びる部分が延長部分15A,16
Aとなっている。
例えばフレックスガード(商品名、ニチアス株式会社
製)よりなり、これは、順にロックウール、セラミック
ファイバ、不織布、亀甲金網を積層した複合材料からな
る。耐火被覆材15,16は上梁5,7の長手方向の全
長に亘って設けられ、上梁5,7の長手方向の一部だけ
を耐火構造とすればよいときには、その一部だけに耐火
被覆材15,16が設けられる。
A1 ,A2 の上梁5,7に延長部分15A,16Aを有
する耐火被覆材15,16が被覆固定され、これらの耐
火被覆材15,16は上梁5,7の内側面5A,7A、
外側面5B,7B、下面5C,7Cに被覆され、外側面
5B,7Bには、耐火被覆材15,16の延長部分15
A,16Aとは反対側の端部15B,16Bが被覆され
ている。
て、建物ユニットA1 とA2 を左右方向に隣接配置する
とともに、これらの建物ユニットA1 ,A2 の上に建物
ユニットA3 ,A4 を載せ、建物ユニットA1 とA3 、
A2 とA4 を上下に隣接配置した状態を示す。建物ユニ
ットA3 ,A4 の下梁9,11の開口部側には当て部材
18,19が接合され、これらの当て部材18,19に
よって下梁9,11の内側面9A,11Aが形成されて
いる。また、下梁9,11にはブラケット20,21を
介して軽量気泡コンクリート(ALC)による耐火性床
材22,23が結合されている。
に建物ユニットA2 を配置する際、建物ユニットA1 の
上梁5に被覆固定された耐火被覆材15の端部15B
と、建物ユニットA2 の上梁7に被覆固定された耐火被
覆材16の端部16Bとを圧縮させながら密接させ、耐
火被覆材15,16を接続させる。これにより、建物ユ
ニットA1 ,A2 の上梁5,7に個別に被覆された耐火
被覆材15,16の連続性が確保されることになる。
建物ユニットA3 を載せた後、耐火被覆材15の下方へ
垂れていた延長部分15Aを上方へ展延させ、この延長
部分15Aを建物ユニットA3 の下梁9の内側面9Aに
沿わせるとともに、耐火性床材22の下面に沿わせる。
そして、ワッシャ17A付きのピン17によって下梁9
の内側面9Aと耐火性床材22の下面に固定する。これ
と同じ作業は、建物ユニットA2 の上に建物ユニットA
4 を載せた後において耐火被覆材16の延長部分16A
についても行い、この延長部分16Aを建物ユニットA
4 の下梁11の内側面11Aと耐火性床材23の下面と
に沿わせて固定する。
1 の上梁5と建物ユニットA3 の下梁9は同じ耐火被覆
材15によって連続被覆されることになり、建物ユニッ
トA 2 の上梁7と建物ユニットA4 の下梁11も同じ耐
火被覆材16によって連続被覆されることになる。建物
ユニットA3 の耐火性床材22と建物ユニットA4 の耐
火性床材23との間の隙間には耐火被覆材15,16と
同じ材料による耐火被覆材24が挿入され、この耐火被
覆材24はワッシャ17A付きのピン17で建物ユニッ
トA3 ,A4 の下梁9,11に固定され、これらの下梁
9,11の上面は耐火被覆材24で被覆される。これに
より、建物ユニットA1 〜A4 の互いに隣接する4本の
梁5,7,9,11は耐火被覆材15,16,24及び
耐火性床材22,23により囲まれることになり、この
耐火空間内に梁5,7,9,11が収納されることにな
る。
建物ユニットA1 ,A2 とA3 ,A 4 の上梁5,7と下
梁9,11とを同じ耐火被覆材15,16によって連続
被覆できるとともに、この被覆作業は、建物ユニットを
生産する工場において建物ユニットA1 ,A2 の上梁
5,7に延長部分15A,16Aを設けた耐火被覆材1
5,16を被覆し、ユニット式建物の建設現場において
これらの延長部分15A,16Aを建物ユニットA3 ,
A4 の下梁9,11側に展延させてこれらの下梁9,1
1に被覆固定することにより行なえるため、この被覆作
業の大部分を工場において終了でき、建設現場では延長
部分15A,16Aを建物ユニットA3 ,A4 の下梁
9,11に被覆固定する作業だけを行なえばよく、この
ため、工場での作業割合を増加させて現場作業の割合を
減少させようとするユニット式建物の目的を充分に達成
でき、作業効率を高めることができる。
固定するためには、この梁等に予めピンを溶接で立設
し、このピンに耐火被覆材を外側から押し込んでピン先
端を耐火被覆材の表面から突出させ、この突出したピン
先端にワッシャを挿入した後、ピン先端を折り曲げるこ
とによりワッシャを係止するようにしてもよい。
5,16によって連続被覆される建物ユニットの骨組み
は上下に隣接する上梁5,7と下梁9,11であった
が、同じ耐火被覆材で連続被覆される骨組みはこれに限
定されず、水平方向に隣接する梁同士を同じ耐火被覆材
によって連続被覆するようにしてもよい。
物ユニットの骨組みは梁に限定されず、例えば柱でもよ
い。
現場において隣接配置されることになる建物ユニットの
うち、一方の建物ユニットの骨組みに延長部分を設けた
耐火被覆材を工場で被覆固定し、建設現場ではこの延長
部分を他方の建物ユニットの骨組み側に展延させてこの
骨組みに被覆固定するようにしたため、建物ユニットの
骨組み同士を同じ耐火被覆材で連続被覆できるととも
に、この被覆作業の大部分を工場で行なえ、建設現場で
行う作業を少なくできるため、作業効率を高めることが
できる。
る耐火被覆材を被覆固定した状態を示す断面図である。
する建物ユニットの骨組み同士を図2の耐火被覆材で連
続被覆した状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 隣接する建物ユニットの骨組み同士を同
じ耐火被覆材で連続被覆するユニット式建物の耐火施工
方法であって、一方の建物ユニットの骨組みに工場で柔
軟性を有する前記耐火被覆材をこの骨組みを越えて延び
る延長部分を設けて被覆固定し、他方の建物ユニットを
ユニット式建物の建設現場で前記一方の建物ユニットに
隣接配置した後、前記延長部分をこの他方の建物ユニッ
トの骨組み側に展延させてこの骨組みに被覆固定するこ
とを特徴とするユニット式建物の耐火施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21010592A JPH0781337B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ユニット式建物の耐火施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21010592A JPH0781337B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ユニット式建物の耐火施工方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20485496A Division JP3224196B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | ユニット式建物の耐火構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657840A true JPH0657840A (ja) | 1994-03-01 |
JPH0781337B2 JPH0781337B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=16583900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21010592A Expired - Fee Related JPH0781337B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | ユニット式建物の耐火施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0781337B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106368452A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-02-01 | 天津新华昌运输设备有限公司 | 一种集装箱式楼体单元模块 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP21010592A patent/JPH0781337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106368452A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-02-01 | 天津新华昌运输设备有限公司 | 一种集装箱式楼体单元模块 |
CN106368452B (zh) * | 2016-11-11 | 2019-03-22 | 天津新华昌运输设备有限公司 | 一种集装箱式楼体单元模块 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0781337B2 (ja) | 1995-08-30 |
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