JPH0657722B2 - 水溶性ポリマ−組成物 - Google Patents
水溶性ポリマ−組成物Info
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- JPH0657722B2 JPH0657722B2 JP61121765A JP12176586A JPH0657722B2 JP H0657722 B2 JPH0657722 B2 JP H0657722B2 JP 61121765 A JP61121765 A JP 61121765A JP 12176586 A JP12176586 A JP 12176586A JP H0657722 B2 JPH0657722 B2 JP H0657722B2
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- polymer
- acrylamide
- methionine
- water
- polymer composition
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/36—Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
- C08K5/37—Thiols
- C08K5/372—Sulfides, e.g. R-(S)x-R'
- C08K5/3725—Sulfides, e.g. R-(S)x-R' containing nitrogen
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水溶性ポリマー組成物に関するものであり、詳
しくは、熱安定性の改善されたアクリルアミド系ポリマ
ー組成物に関するものである。
しくは、熱安定性の改善されたアクリルアミド系ポリマ
ー組成物に関するものである。
アクリルアミド系ポリマーは高分子量の水溶性ポリマー
であるため、通常、凝集剤又は石油の2次回収用注入薬
剤などとして利用されている。アクリルアミド系ポリマ
ーの製法としては、通常、アクリルアミド含有モノマー
の水溶液を重合し、得られる水性ゲル状物を熱風乾燥す
ることにより製造される。
であるため、通常、凝集剤又は石油の2次回収用注入薬
剤などとして利用されている。アクリルアミド系ポリマ
ーの製法としては、通常、アクリルアミド含有モノマー
の水溶液を重合し、得られる水性ゲル状物を熱風乾燥す
ることにより製造される。
しかしながら、この方法では熱風乾燥時に、ポリマーの
熱劣化が起り、乾燥前に比べて分子量が低下する欠点が
ある。
熱劣化が起り、乾燥前に比べて分子量が低下する欠点が
ある。
また、このようにして得たポリマーを石油の2次回収用
注入薬剤として使用する場合には、粘稠なポリマーの希
薄水溶液を地中に高圧で注入するが、その際に、地熱に
よりポリマー水溶液の温度が上昇し、そのため、ポリマ
ーが熱劣化しポリマー水溶液の粘度が低下すると言う欠
点がある。
注入薬剤として使用する場合には、粘稠なポリマーの希
薄水溶液を地中に高圧で注入するが、その際に、地熱に
よりポリマー水溶液の温度が上昇し、そのため、ポリマ
ーが熱劣化しポリマー水溶液の粘度が低下すると言う欠
点がある。
このような欠点は、いずれも、アクリルアミド系ポリマ
ーが熱に対して劣化し易いと言う性質に起因するもので
あり、従来より、アクリルアミド系ポリマーの熱安定剤
が検討されているが、未だ、十分なものは見い出されて
いない。
ーが熱に対して劣化し易いと言う性質に起因するもので
あり、従来より、アクリルアミド系ポリマーの熱安定剤
が検討されているが、未だ、十分なものは見い出されて
いない。
本発明者等は上記実情に鑑み、アクリルアミド系ポリマ
ーの熱安定性を十分に改善するための方法につき検討し
た結果、メチオニンを配合することにより、ポリマーの
熱安定性、特に、石油の2次回収用注入薬剤として用い
た場合の熱劣化を大幅に改善されることを見出し本発明
を完成した。
ーの熱安定性を十分に改善するための方法につき検討し
た結果、メチオニンを配合することにより、ポリマーの
熱安定性、特に、石油の2次回収用注入薬剤として用い
た場合の熱劣化を大幅に改善されることを見出し本発明
を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、アクリルアミド系ポリマー
にメチオニンを配合したことを特徴とする水溶性ポリマ
ー組成物に存する。
にメチオニンを配合したことを特徴とする水溶性ポリマ
ー組成物に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で対象となるアクリルアミド系ポリマーとして
は、アクリルアミドの単独ポリマー又はアクリルアミド
を主体とする共重合体であるが、共重合体の場合、共重
合可能なモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸及びこれらのエステルあるいは塩、アクリロニ
トリル、メタクリルアミド、アミノアルキルエステル及
びその4級アンモニウム塩、2′−アクリルアミドプロ
パンスルホン酸及びその塩などが挙げられる。また、ア
クリルアミドの単独ポリマーを例えば、水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリで部分的に加水分解したポリマーでも
よい。
は、アクリルアミドの単独ポリマー又はアクリルアミド
を主体とする共重合体であるが、共重合体の場合、共重
合可能なモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタ
クリル酸及びこれらのエステルあるいは塩、アクリロニ
トリル、メタクリルアミド、アミノアルキルエステル及
びその4級アンモニウム塩、2′−アクリルアミドプロ
パンスルホン酸及びその塩などが挙げられる。また、ア
クリルアミドの単独ポリマーを例えば、水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリで部分的に加水分解したポリマーでも
よい。
これらポリマーの製造法は特に限定されるものではない
が、通常、5〜70重量%のモノマー水溶液を重合開始
剤の存在下、常法に従つて重合させ、次いで、得られる
含水ゲル状ポリマーを粗砕、造粒後、熱風乾燥すること
により製造される。この際の重合温度は通常、−10〜
100℃であり、重合時間は通常、0.5〜5時間程度で
ある。また、重合開始剤としては、例えば、過硫酸塩、
過酸化水素等の過酸化物、又はこれ等の過酸化物と鉄
(2価)塩や亜硫酸塩、トリエタノールアミン、トリエ
チルアミン、トリメチルアミン等の水溶性3級アミン等
の還元剤とを組み合せたレドックス系開始剤、又はアゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(2−ア
ミジノプロパン)2塩酸等のアゾ系触媒などが挙げら
れ、これ等の使用量は通常、モノマーに対して1〜30
00ppmである。
が、通常、5〜70重量%のモノマー水溶液を重合開始
剤の存在下、常法に従つて重合させ、次いで、得られる
含水ゲル状ポリマーを粗砕、造粒後、熱風乾燥すること
により製造される。この際の重合温度は通常、−10〜
100℃であり、重合時間は通常、0.5〜5時間程度で
ある。また、重合開始剤としては、例えば、過硫酸塩、
過酸化水素等の過酸化物、又はこれ等の過酸化物と鉄
(2価)塩や亜硫酸塩、トリエタノールアミン、トリエ
チルアミン、トリメチルアミン等の水溶性3級アミン等
の還元剤とを組み合せたレドックス系開始剤、又はアゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(2−ア
ミジノプロパン)2塩酸等のアゾ系触媒などが挙げら
れ、これ等の使用量は通常、モノマーに対して1〜30
00ppmである。
本発明では上述のようなアクリルアミド系ポリマーに対
し、メチオニンを配合することを必須の要件とするもの
であり、これによりアクリルアミド系ポリマーの熱安定
性を改善することができる。メチオニンの配合量として
は、通常、ポリマーに対し、0.2〜20重量%、好まし
くは1〜10重量%であり、この配合量があまり少ない
場合には、十分な熱安定性を得ることができず、逆に、
配合しても効果に大差はないので経済的でない。
し、メチオニンを配合することを必須の要件とするもの
であり、これによりアクリルアミド系ポリマーの熱安定
性を改善することができる。メチオニンの配合量として
は、通常、ポリマーに対し、0.2〜20重量%、好まし
くは1〜10重量%であり、この配合量があまり少ない
場合には、十分な熱安定性を得ることができず、逆に、
配合しても効果に大差はないので経済的でない。
アクリルアミド系ポリマーに対するメチオニンの添加時
期は通常、アクリルアミドの重合時からアクリルアミド
系ポリマーの乾燥時までの間であるが、乾燥されたポリ
マー製品に添加してもよい。なお、当然のことながら、
乾燥後にメチオニンを添加したのでは、乾燥時における
ポリマーの熱劣化は防止することができない。
期は通常、アクリルアミドの重合時からアクリルアミド
系ポリマーの乾燥時までの間であるが、乾燥されたポリ
マー製品に添加してもよい。なお、当然のことながら、
乾燥後にメチオニンを添加したのでは、乾燥時における
ポリマーの熱劣化は防止することができない。
メチオニンの添加方法は通常、粉末又は水溶液として添
加することができる。
加することができる。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り実施例に限定されるもの
ではない。
発明はその要旨を超えない限り実施例に限定されるもの
ではない。
実施例1 10のフツ素樹脂をライニングした重合槽に、25重
量%アクリルアミド水溶液を仕込み、22℃の温度で窒
素曝気した後、重合開始剤として2,2′−アゾビスアミ
ジノプロパン塩酸塩3000ppmを添加し重合を5時間
行なつた。(この際の最高温度は97℃であつた) 次いで、重合により得た水性ゲル状ポリマーを肉挽型押
出造粒機にて、平均粒径4mmに造粒し、これを47%水
酸化ナトリウム水溶液500m(ポリマー中のアミド基
の25モル%を加水分解する量)と接触処理した後、こ
れに第1表に示す量のメチオニン粉末を添加し、90℃
の温度で120分間、熱風乾燥することにより、メチオ
ニンが配合された含水量10重量%以下のアクリルアミ
ド系ポリマーを得た。
量%アクリルアミド水溶液を仕込み、22℃の温度で窒
素曝気した後、重合開始剤として2,2′−アゾビスアミ
ジノプロパン塩酸塩3000ppmを添加し重合を5時間
行なつた。(この際の最高温度は97℃であつた) 次いで、重合により得た水性ゲル状ポリマーを肉挽型押
出造粒機にて、平均粒径4mmに造粒し、これを47%水
酸化ナトリウム水溶液500m(ポリマー中のアミド基
の25モル%を加水分解する量)と接触処理した後、こ
れに第1表に示す量のメチオニン粉末を添加し、90℃
の温度で120分間、熱風乾燥することにより、メチオ
ニンが配合された含水量10重量%以下のアクリルアミ
ド系ポリマーを得た。
このようにして得たポリマーにつき、熱安定性テストを
行なつたところ、第1表に示す結果を得た。
行なつたところ、第1表に示す結果を得た。
実施例2〜5及び比較例1〜4 実施例1の方法において、メチオニンの添加量を変化さ
せた場合(実施例2〜4)、メチオニンの添加を省略し
た場合、また、メチオニンに代えて類似のアミノ酸を添
加した場合(比較例2〜4)の結果を第1表に併記す
る。
せた場合(実施例2〜4)、メチオニンの添加を省略し
た場合、また、メチオニンに代えて類似のアミノ酸を添
加した場合(比較例2〜4)の結果を第1表に併記す
る。
〔発明の効果〕 本発明によれば、少量のメチオニンをアクリルアミド系
ポリマーに配合することにより、ポリマーの熱劣化を防
止し、ポリマー性能を著しく向上させることができる。
したがつて、特に、このポリマー組成物を石油の2次回
収用注入薬剤として用いた場合には、使用時のポリマー
水溶液の粘度低下がなく、極めて優れた効果を発揮する
ことができる。
ポリマーに配合することにより、ポリマーの熱劣化を防
止し、ポリマー性能を著しく向上させることができる。
したがつて、特に、このポリマー組成物を石油の2次回
収用注入薬剤として用いた場合には、使用時のポリマー
水溶液の粘度低下がなく、極めて優れた効果を発揮する
ことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】アクリルアミド系ポリマーにメチオニンを
配合したことを特徴とする水溶性ポリマー組成物。 - 【請求項2】メチオニンの配合量がアクリルアミド系ポ
リマーに対して、0.2〜20重量%である特許請求の範
囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61121765A JPH0657722B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 水溶性ポリマ−組成物 |
CN87103840A CN1011414B (zh) | 1986-05-27 | 1987-05-26 | 水溶性聚合物组合物 |
US07/054,503 US4782104A (en) | 1986-05-27 | 1987-05-27 | Water-soluble polymer composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61121765A JPH0657722B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 水溶性ポリマ−組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62277407A JPS62277407A (ja) | 1987-12-02 |
JPH0657722B2 true JPH0657722B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=14819331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61121765A Expired - Lifetime JPH0657722B2 (ja) | 1986-05-27 | 1986-05-27 | 水溶性ポリマ−組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4782104A (ja) |
JP (1) | JPH0657722B2 (ja) |
CN (1) | CN1011414B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MXPA03011049A (es) * | 2001-06-01 | 2004-06-25 | Yamanouchi Europ Bv | Composiciones de conjugados de lipido-polimero. |
WO2004089335A2 (en) * | 2003-03-31 | 2004-10-21 | Alza Corporation | Non-aqueous single phase vehicles and formulations utilizing such vehicles |
US20070027105A1 (en) | 2005-07-26 | 2007-02-01 | Alza Corporation | Peroxide removal from drug delivery vehicle |
CA3167217A1 (en) | 2020-01-13 | 2021-07-22 | Durect Corporation | Sustained release drug delivery systems with reduced impurities and related methods |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4694044A (en) * | 1984-03-09 | 1987-09-15 | Research Development Corp. Of Japan | Adsorbent |
-
1986
- 1986-05-27 JP JP61121765A patent/JPH0657722B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1987
- 1987-05-26 CN CN87103840A patent/CN1011414B/zh not_active Expired
- 1987-05-27 US US07/054,503 patent/US4782104A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN87103840A (zh) | 1987-12-09 |
US4782104A (en) | 1988-11-01 |
CN1011414B (zh) | 1991-01-30 |
JPS62277407A (ja) | 1987-12-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |