JPH0657221B2 - 反芻動物投薬器具 - Google Patents

反芻動物投薬器具

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JPH0657221B2
JPH0657221B2 JP61182610A JP18261086A JPH0657221B2 JP H0657221 B2 JPH0657221 B2 JP H0657221B2 JP 61182610 A JP61182610 A JP 61182610A JP 18261086 A JP18261086 A JP 18261086A JP H0657221 B2 JPH0657221 B2 JP H0657221B2
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ジェームス・ビー・エッケンホフ
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アルザ・コ−ポレ−シヨン
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    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M31/00Devices for introducing or retaining media, e.g. remedies, in cavities of the body
    • A61M31/002Devices for releasing a drug at a continuous and controlled rate for a prolonged period of time
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0002Galenical forms characterised by the drug release technique; Application systems commanded by energy
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規でかつ有用な投薬器具に関する。更に詳
しくは、本発明は(1)応熱性効用薬配合物および(2)おも
し手段を含有する膨張性投与手段を含有する内管腔を取
り囲む壁体から成る投薬器具に関する。この応熱性配合
物および投与手段は効用薬を長時間にわたって通路手段
を通して動物へ投薬するために協力して操作される。
牛、羊、キリン、シカ、ヤギ、バイソンおよびラクダ等
の反芻動物、特に牛および羊は薬および栄養剤の定期投
薬を必要とする代表的な動物である。薬および栄養剤は
いろいろな医療上のおよび伝染性の体調を治療したり軽
減したりするためにまた通常健康増進のために投与され
る。反芻動物は、複合された3個あるいは4個の分割胃
をもつている。胃の中で最大であるルーメン(第一胃)
は、薬や栄養剤を受け入れ、アボサム(第四胃)や腸や
その他のものにそれらを通過させるための重要なものと
して働いている。現在反芻動物はあるインターバル薬お
よび栄養剤を繰返し投与することにより治療されてい
る。しかしこの治療法は、不便でかつ高価であり充分に
信頼されるものではない。また、薬や栄養剤は丸薬の形
で反芻動物に経口投与されている。しかし繰返し投薬の
ような丸薬治療は、広く実施される治療法でもなく、ま
た一般に認められている治療ではない、即ち反芻動物は
飲込んだものを胃から口へ戻しその反芻食塊を咀嚼する
が丸薬を服用後にすぐに吐きだしてしまうからである。
従って、前述のことからみて薬および栄養剤を一回の投
与でその後長時間効率的に投薬される、反芻動物治療用
の治療送給システムが熱望されている。更にまた反芻動
物が容易に飲むことができ、吐き戻されたりあるいはル
ーメンから除去されることなく長時間ルーメン中に残る
ような送給システムによって、薬あるいは栄養剤をルー
メン中にコントロールされた速度で長時間送入される治
療送給システムへの要望が強い。
本発明の主な目的は、従来技術で公知な強い要望を満足
させる動物治療用の新規でかつ有用な治療用投薬器具を
提供するところにある。
更に本発明の目的は薬あるいは栄養剤を長時間にわたっ
てコントロールされた速度で投用する治療投薬器具の提
供にある。
更に本発明の目的、長時間にわたって反芻動物のルーメ
ン中に留めておくことができる治療用投薬器具の提供に
ある。
更に本発明の目的は、流体環境下で自己管理性、自動始
動性、かつ自己駆動性であり、つくることが容易で、か
つ反芻動物を含む哺乳動物へ効用薬を投与させるために
使用しうる治療用投薬器具を提供するところにある。
更に本発明の目的は、感熱性効用薬組成物および密度供
与部をもつ膨張可能部を含有する内管腔の周壁から成る
投薬器具を提供するところにある。
更に本発明の目的は、低コストでの製造が容易なカプセ
ル法によりつくられた内部室から成りこのために家畜に
対し有用性を向上させかつ投薬器具を実用化させた内部
室から成る投薬器具を提供するところにある。
更に本発明の目的は、感熱性効用薬組成物を含有するカ
プセルを取り囲む壁体、ヒドロゲルおよび密度増加部か
ら成る膨張可能部、および動物へ効用薬を投用するため
に有用な通路から成る投薬器具の提供にある。
更に本発明の目的は、内管腔を取り囲む壁体から成り、
投薬器具が効用薬を含有する感熱性組成物を溶融し半固
体状になるまで流動化する物理的−化学的複合操作によ
り投与し、その間に組成物が最初に占有した場所におい
て膨張し、かつ室を占有する密度増加部を含む膨張部に
より器具から置換される、投薬器具を提供するところに
ある。
更に本発明の目的は、その投薬器具がある期間にわたっ
て投薬器具をルーメン中に保持するために膨張可能部中
に分散された密度部から成り、かかる投薬器具が長期間
にわたって薬あるいは栄養剤の効果に対し完全な薬学上
の服用規制の組成物を投与し、その投薬器具の使用にお
いて服用規制開始時だけ介入が要求される投薬器具を提
供するところにある。
更に本発明の目的は、ルーメンの環境から無害な投薬可
能な組成物に吸収される熱エネルギーの存在下、ルーメ
ン中で溶解する。薬学上一般的に認められている感熱
性、親油性担体中に含まれる効用薬を投与することがで
き、そのことにより哺乳動物組織の刺激や哺乳動物蛋白
組織との相互作用を実質上阻止することができる投薬装
置の提供にある。
更に本発明の目的は、少なくとも二種の成分および少な
くとも一種の薬から成る共晶組成物を含有し、この共晶
組成物の哺乳動物のルーメン温度とほぼ同じ融点を有し
その投薬器具から動物の体温で投薬される投薬器具の提
供にある。
更に本発明の目的は、膨張可能部に分散された密度部か
ら成り、薬組成物の投与後、その膨張可能部が密度部に
おいて縮小して投与され、それによりその器具を使用環
境から通過させる投薬器具の提供にある。
更に本発明の目的は、溶解性から不溶性までの薬を含有
する応熱性、親油性組成物が含まれている内部カプセル
から成り、反芻動物の胃腸管内のエネルギー入力に応ず
る応熱性組成物が、その形状を変化させて投薬器具から
の送給のために投薬可能となる、投薬器具を提供すると
ころにある。
更に本発明の目的は、水性環境下で溶解性が乏しく、密
度部を含有する膨張成分により反芻動物へ送給するため
の非水溶性投薬担体中に存在する効用薬を含む熱可塑性
組成物を含有する壁体ボディから成る、反芻動物へ投薬
するための投薬器具の提供にある。
更にその他の本発明の目的、特徴および有利性は、添付
図および特許請求の範囲に関連した、つぎの詳細な明細
書からみて投薬技術に詳しい人にとっては明白なことで
あろう。
つぎに示す図は、本発明の様々な態様を例示するもので
あるが、その大きさを示すものではない。
第1図は哺乳類の反芻動物に効用薬を経口投与するため
につくられた投薬器具の概観図である; 第2図は第1図の投薬器具の(2−2)を通して垂直長
さ方向の展開図であり、壁体、応熱性組成物および密度
部を含有する膨張可能部から成る投薬器具の構造を示
す。
第3図は第1図の投薬器具の(2−2)の展開図であ
り、膨張可能部が密度部および浸透性溶質の両者を含有
する本発明の他の態様を示したものである。
第4図は、異なる壁体形成物質からつくられた内壁およ
び外壁から成る本発明投薬器具の展開図である。
第5図は、送給終了時に近い態様の装置を示す本発明の
投薬器具の展開図である。
これらの図および明細書において、関連した図での同じ
部分は、同じ部分として記してある。明細書の最初およ
び図や態様の説明にでてくる語句は、明細書の他の箇所
で更に詳細に説明する。
さて添付図について詳細に述べるがこれらは本発明の新
規でかつ有用な投薬器具の例であり特にこれらに限定さ
れるものではない。治療溶投薬器具の一例を第1図の(1
0)に示す。第1図の投薬器具(10)の内管腔(図示せず)
を取り囲みそして形成している壁体つくられたボディ(1
1)から成る。治療用投薬器具(10)は、その投薬器具(10)
から効用薬を送給するための壁体(12)の中に使用前につ
くられたあるいは使用時につくられる少なくとも一つの
通路(13)を有している。
第2図は第1図の投薬器具(10)の展開断面図である。こ
の第2図の治療用投薬器具(10)は、ボディ(11)、壁体(1
2)および通路(13)から成る。壁体(12)は内部隔室(14)、
即ち内管腔を取り囲み、区分けされている。好適な態様
における壁体(12)は、半浸透性壁形成組成物の少なくと
も一部であるいはその全体でつくられている。この半浸
透性組成物は外部液体の通過に対し実質上浸透性であ
り、投薬器具(10)に含まれている効用薬およびその他の
成分の通路に対し実質上不透性である。壁体(12)が半透
性組成物の少なくとも一部でつくられている場合、壁体
(12)の残りの部分は、液通過に対し実質上不透性でかつ
器具(10)に含まれる効用薬およびその他の成分の通過に
対し実質的に不透性である壁体組成物でつくられてい
る。壁体(12)は無毒性でその物理的および化学的性質を
完全に維持しうるものである。即ち不活性であり、投薬
時に変質することがない。管腔(14)には波形で示す応熱
性感熱組成物(15)と点で示す効用薬(16)とが含まれてい
る。更に管腔(14)には、膨張可能伝動部(17)が含まれて
おり、これはある態様においては応熱性組成物(15)と接
触面(18)で接した層である。膨張可能伝動部(17)にはそ
の中に分散している点で示す密度部(19)が含まれてい
る。密度部(19)即ち密度化剤は、効用薬の投薬時間中、
動物のルーメン中に器具(10)を保持するための投薬器具
(10)の一部である。応熱性組成物(15)と伝動部(17)は、
管腔(14)の内形に相当する形状となっている。通路(13)
は管腔(14)と連絡するための半透性壁体(12)および器具
(10)の外部に向けて延びている。
第3図は本発明によりつくられた他の器具である。第3
図は第1図の投薬器具の展開図でりボディ(11)、壁体(1
2)、通路(13)および内部隔室(14)から成っている。第3
図の壁体(12)は、(12)の一部即ち液に対し浸透性で薬に
対し不透性である壁体形成剤でつくられている壁体(20)
を除き、液および薬の両方に不透性の壁体形成剤でつく
られている。第3図の隔室(14)には、おもり部(19)を含
有する伝動部(17)と共に薄片状に配されている効用薬(1
6)から成る応熱性組成物が含有されている。伝動部(17)
には使用環境下で存在する外液に対し半透性壁体(20)を
通じて浸透圧を示す浸透性溶質(21)が含まれている。伝
動部(17)は液を吸収し、かつ浸透性溶質(21)を吸収する
ように操作させること。この操作の組合せにより伝動部
が使用環境下へ通路(13)を通して応熱性組成物(15)を膨
張させ送りだすのである。
第4図は、本発明により提供される別の投薬器具(10)の
展開図である。第4図の投薬器具(10)は第1〜第3図の
器具と殆んと同じであるが第4図の態様による壁体(12)
が隔室(14)を取り囲む内部カプセルがある。この内部カ
プセルから成る壁体(12)は液の通過に対し浸透性である
が薬の通過に対し不透性である半透性外壁(22)により取
り囲まれている。内壁(12)形成のために用いられている
内部カプセルは、図示しれていないがシングル単位のカ
プセルボディ部あるいはデュアル単位のカプセルボディ
部から成っている。通路(13)は、応熱性効用薬組成物を
器具(10)の外部へ送給するために半透性外壁(22)および
内壁(12)を通して延びている。
第1図〜第4図の治療用投薬装置(10)は、液体の生物学
的使用環境下で操作する場合、熱力学的および動力学的
な総合作用の組合せにより効用薬を投与する。即ち、感
熱性組成物(15)はルーメンの温度に応じて熱エネルギー
を吸収し、溶解した後送給可能な組成物、例えば、流動
性、半ペースト等の組成物を形成し通路(13)を経て効用
薬(16)が投薬されるように操作される。組成物(15)が軟
化し、溶融しあるいは流動化する場合、外液が膨張可能
な親水性組成物(17)により半透性壁体(12)から同時に吸
収される。この膨張可能な組成物は、連続的に膨張ある
いは膨潤されるような浸透平衡への傾向の下に液を吸収
する。層(17)が膨張し、膨潤するにつれて、同時にその
大きさおよび容積が増加し組成物(15)の方に移動し、そ
れによって組成物(15)を通路(13)の方に押出す。好適な
態様での層(17)は、感熱性組成物(15)と膨張可能層(17)
との界面(18)で完全な不混和境界を保持しながら膨張し
ていく。膨張可能層(17)が浸透性溶質(21)を含有する態
様では溶質(21)が半透性壁を通して投薬器(10)中に液を
吸収する。この液は二つの目的をもっている。即ち膨張
可能なヒドロゲル(17)が最大に膨張するまで液を受入れ
ることができることと、もう一つは組成物(15)に対する
加圧のための膨張可能なヒドロゲル(17)域における液容
積を増加させることである。器具(10)は膨張可能部(17)
中に含まれている密度部(19)の存在により器具(10)の投
薬時ルーメン中に保持されている。器具(10)容積あたり
の最初の密度はルーメン中に器具(10)をとどめておく程
度のものである。密度は、効用薬組成物(15)が器具(10)
から投薬されるにつれて効用薬組成物の送給にバランス
する膨張可能部(17)への水の吸収により保持される。ま
た第5図に示すように膨張可能部(17)が隔室(14)を占有
し通路(13)から完全に投薬されるにつれて、器具(10)の
密度はルーメン内容物と同じ程度まで低下する。この操
作において器具(10)は終了時ルーメン保持器具からルー
メン排出器具へ移動する。
投薬器具(10)は反芻動物へ投用するために様々な大きさ
および形状につくることができる。好適な形状は円筒状
かあるいはカプセル状である。例えば羊に服用する場合
の送給システム(10)は、カプセル状のもので直径が約0.
5〜1inch(1.3〜2.5cm)、長さが約0.5〜2.5inch(1.3〜
6.6cm)のものである。牛の場合のシステム(10)は直径が
約0.5〜1.5inch(1.3〜3.8cm)、長さが約1〜3.5inch(2.
5〜7.8cm)である。これまで第1図〜第5図により本発
明によりつくられる種々の送給システム(10)を説明して
きたが、これらのシステムが本発明を限定するものでは
ないことは当然であり、使用者は生物学的な使用環境下
へ効用薬を送給するため、別の形状、大きさおよび様式
を用いることは当然である。この送給システムは医療機
関即ち病院、獣医クリニック、農場、動物園、実験室、
物理科学者のオフィス等の様々な環境下で使用可能であ
る。
本発明を実施する上で、半透性ホモポリマー、半透性コ
−ポリマー等の壁体を形成するための主な材料が見出さ
れた。代表的な材料は、セルロースエステル、即ちセル
ロースモノエステル、セルロースジエステル、セルロー
ストリエステル、セルロースエーテルおよびセルロース
エステル−エーテル、これらの混合物等である。これら
のセルロースポリマーの置換度(D.S)は無水グリコ
ール単位あたり0から(0を含まず)3まで(3を含
む)である。置換度は、置換基により置換されたあるい
は他の基に転化された、無水グリコース単位に本来存在
していたヒドロキシル基の平均の数を意味する。無水グ
リコース単位は、アシル、アルカノイル、アロイル、ア
ルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロゲン、カルボア
ルキル、アルキルカーバメート、アルキルカーボネー
ト、アルキルスルホネート、アルキルスルファメート、
および同様な半透性ポリマー生成基等の基により一部あ
るいは全部が置換される。半等性物質は主としてセルロ
ースアシレート、セルロースジアシレート、セルロース
トリアシレート、セルロースアセテート、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート、モノ、ジおよ
びトリ−セルロースアルカニレート、モノ、ジおよびト
リ−アルケニルレート、モノ、ジおよびトリ−アロイレ
ート等から成る群から選ばれたものである。これらのポ
リマーでは、セルロースアセテートはD.Sが1.8〜2.
3、アセチル含量が32〜39.9%であり;セルロースジアセ
テートはD.Sが1〜2、アセチル含量が21〜35%であ
り;セルローストリアセテートはD.Sが2〜3、アセ
チル含量が34〜44.8%のものである。更にセルロースポ
リマーとしてはD.Sが1.8、プロピオニル含量が38.5
%のセルロースプロピオネート;アセチル含量が1.5〜7
%およびアセチル含量が39〜42%のセルロースアセテー
トプロピオネート;アセチル含量が2.5〜3%、平均プロ
ピオニル含量が39.2〜45%、ヒドロキシル含量が2.8〜
5.4%のセルロースアセテートプロピオネート;D.Sが
18、アセチル含量が13〜15%、ブチル含量が34〜29%の
セルロスアセテートブチレート;アセチル含量が2〜29.
5%、ブチリル含量が7〜25%ヒドロキシル含量が0.5〜
4.7%のセルロースアセテートブチレート;セルロースト
リバレレート、セルローストリラウレート、セルロース
トリパルミテート、セルローストリオクタノエート、お
よびセルローストリプロピオネートなどのようなD.S
が2.9〜3のセルローストリアシレート;セルロースジサ
クシネート、セルロースジパルミテート、セルロースジ
オクタノエート、セルロースジカルピレートのような
D.Sが2.2〜2.6のセルロースジエステル;セルロース
プロピオネートモルホリノブチレート;セルロースアセ
テートブチレート;セルロースアセテートフタレート等:
およびセルロースアセテートバレレート、セルロースア
セテートサクシネート、セルロースプロピオネートサク
シネート、セルロースアセテートオクタノエート、セル
ロースバレレートパルミテート、セルロースアセテート
ヘプトネート等のような混合セルロースエステル等;が
ある。半透性ポリマーは、アメリカ特許No.4,077,40
7で公知であり、Encyclopedia of Polymer Science
and Technology Vol,3,pp325〜354,1964,(Inter
science Publishers,Inc,New,York出版)記載の方
法によりつくることができる。
その他の半透性ポリマーとしては、セルロースアセトア
ルデヒド−ジメチルセルロースアセテート;セルロース
アセテートエチルカーバメート;セルロースアセテート
メチルカーバメート;セルロースジメチルアミノ−アセ
テート;セルロースアセテートおよびヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースから成るセルロース組成物;セルロ
ースアセテートおよびセルロースアセテートブチレート
から成る組成物;セルロースアセテートブチレートおよ
びヒドロキシプロピルメチルセルロースから成るセルロ
ース組成物;半透性ポリアミド;半透性ポリウレタン;半
透性ポリサルファン;半透性スルホン化ポリスチレン;ア
メリカ特許No.3,173,876;3,276,586;3,541,005;3,541,0
06;および3,546,142記載のようなポリアニオンおよびポ
リカチオンの共沈によりつくった選択半透性の架橋ポリ
マー;選択半透性シリコンラバー;LoebおよびSouriraj
anによるアメリカ特許No.3,133,132記載の半透性ポリ
マー;半透性ポリスチレン誘導体;半透性(ポリナトリウ
ム−スチレンスルホネート);半透性ポリ(ビニルベン
ゼントリメチル)アンモニウム・クロライド;液浸透度
が半透壁に対し静水圧あるいは浸透圧の差圧として10-1
〜10-7(cc.mi|/cm2hr.atm)の半透性ポリマー;がある。
これらのポリマーは、アメリカ特許No.3,845,770;3,91
6,899および4,160,020およびHand book of Common P
olymer(R.ScottおよびW.J.Roff著,1971年,
CRC.Press,Clevcrand,OH出版)に記載されてい
る。
カプセル部から成る器具(10)の製造において、そのカプ
セル部は通常管状であり一端に口部を有し、そこから離
れた一端は半球状あるいはドーム形の端で閉ざされてい
る。カプセル部は、カプセルの外部と連絡しかつそのカ
プセルを満たすための開口部を備えた、内部隔室を取り
囲み、区画する壁を有する中空ボディとして使用する。
カプセルはステンレス鋼製マンドレルのようなマンドレ
ルをカプセル壁体形成物質溶液を含有する浴に浸漬しマ
ンドレルをその物質で被覆することによりつくられる。
ついでマンドレルを取出し冷却後、空気流中で乾燥す
る。ついでカプセルをマンドレルからはがし、内管腔カ
プセルに整形する。カプセル形式に使用される物質は、
ゼラチンを含む市販の物質である。例えば、粘度15〜30
mp、ブルーム強度が150gまでのゼラチン;ブルーム値が1
60〜250のゼラチン;ゼラチン、グリセリン、水および二
酸化チタンから成る組成物;ゼラチン、エリスロシン、
酸化鉄および二酸化チタンから成る組成物;ゼラチン、
グリセリン、ソルビトール、カリウムソルベート、およ
び二酸化チタンから成る組成物;ゼラチン、アラビアゴ
ム、グリセリンおよび水から成る組成物;水を移動させ
ることができ、かつカプセルにつくることができる水溶
性ポリマー:等である。
器具(10)の壁体には、流動調整剤が含まれている。流動
調整剤は壁体形成組成物へ添加しうる化合物であり壁体
を通してその流動液液浸透性の調整を補助する。即ち流
動調整剤は流動性向上剤あるいは流動性低下剤である。
この添加剤は液流れを向上させるかあるいは低下させる
かによりあらかじめ選択される。水などの液に対する浸
透性を著しく向上させる添加剤は実質上親水性であり、
一方水などの液に対する浸透性を著しく低下させる添加
剤は実質上疎水性である。通常壁体へ添加される調整剤
量は、約0.01〜20重量以上である。流動性を向上させる
流動調整剤は、多価アルコール、ポリアクリレングリコ
ール、ポリアルキレンジオール、アルキレングリコール
のポリエステル等である。代表的な流動性向上剤は、ポ
リエチレングリコール300,400,600,1500,4000,6000等;
ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、
およびポリアミレングリコール等の低分子グリコール;
ポリ(1,3−プロパンジオール)、ポリ(1,4−ブタンジオ
ール)、ポリ(1,6−ヘキサンジオール等のようなポリア
ルキレンジオール;1,3−ブチレングリコール、1,4−ペ
ンタメチレングリコール、1,4−ヘキサメチレングリコ
ール等のような脂肪族ジオール;グリセリン、1,2,3−ブ
タントリオール、1,2,4−ヘキサントリオール、1,3,6−
ヘキサントリオール等のようなアルキレントリオール;
エチレングリコールジプロピオネート、エチレングリコ
ールブチレート、ブチレングリコールジプロピオネート
グリコールアセテートエステル等のようなエステル;で
ある。代表的な流動低下剤は、ジエチルフタレート、ジ
メトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、およ
び〔ジ(2−エチル−ヘキシル)フタレート〕のような
アルキル、アルコキシおよびアルキルおよびアルコキシ
の両者の基で置換されたフタレート;トリフエニルフタ
レートおよびブチルベンジルフタレートのようなアリー
ルフタレート;硫酸カルシウム、硫酸バリウム、リン酸
カリシウム等のような不溶性塩;酸化チタンのような不
溶性酸化物;ポリスチレン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、およびポリスルホンのような粉
状、粒状等のポリマー;長鎖アルキル基でエステル化し
たクエン酸エステルのようなエステル;不活性で実質上
水不浸透性充填剤;セルロースと相溶性である樹脂ベー
スの壁体形成物質等;である。
脆弱性がないかほとんどなく、かつ引裂強度が大きい壁
体をつくるため可撓性および伸長性を与えるに使用され
るその他の物質は、可塑剤である。例えば、ジベンジル
フタレート、ジヘキシルフタレート、ブチルオクチルフ
タレート、炭素数6〜11個の直鎖フタレート、ジイソノ
ニルフタレート、ジイソデシルフタレート等のようなフ
タレート可塑剤である。その他の可塑剤は、クエン酸エ
ステル、トリアセチン、ジオクチルアゼレート、エポキ
シ化タラエート、トリイソオクチルトリメリテート、ト
リイソノニルトリメリテート、サッカロースアセテート
イソブチレート、エポキシ化大豆油等のような非フタレ
ートである。壁に対する可塑剤の添加量は約0.01重量%
から20重量%以上である。
膨張可能部(17)は、好適には隔室(14)の内形に相当する
形でありヒドロゲル組成物からつくられる。ヒドロゲル
組成物は架橋されていないかあるいは場合により架橋さ
れており、壁から外液を吸収する能力のような特性を有
しており、浸透作用ヒドロゲルの場合、送給システム(1
0)の外側の液に対し壁体を通して浸透圧勾配を示す。膨
潤、膨張可能な内層(17)をつくるために使用される物質
は、重合性物質そのものおよび水あるいは生物学的液と
相互作用し、液を吸収して平衡状態になるまで膨潤、膨
張する浸透剤と混合したポリマー物質である。このポリ
マーはその分子構造中に相当量の吸収液を保持する能力
を有している。好適な態様によるポリマーは、著しく膨
潤、膨張する、通常2〜50容量倍の増加を示すゲルポリ
マーである。浸透性である膨潤、親水性ポリマーは、架
橋していないかあるいは若干架橋しているオスモポリマ
ーとして公知である。架橋は、液の存在下で膨潤し、架
橋した場合に水溶性液体の存在下で溶解しない特性をも
つポミマーとしての共有結合あるいはイオン結合であ
る。ポリマーは植物および動物から得られまた合成によ
っても得られる。本目的のために有用なポリマー物質
は、分子量5,000〜5,000,000のポリ(ヒドロキシアルキ
ルメタクリレート);分子量10,000〜360,000のポリ(ビニ
ルピロリドン);アニオン性およびカチオン性の膨張可能
性ヒドロゲル;ポリ(電解質)コンプレックス;低アセテー
ト残基をもつポリ(ビリルアルコール);寒天とカルボキ
シメチルセルロースとの膨潤可能性混合物;若干架橋し
た寒天混合メチルセルロースから成る膨潤性組成物;無
水マレイン酸とスチレン、エチレン、プロピレンあるい
はイソブチレンとのコーポリマーの微粉末の分散により
つくられた水−膨潤可能性コーポリマー;N−ビニルラ
クタムの水膨潤可能性ポリマー等;である。
親水性、膨張可能な押出し部(17)をつくるために有用な
その他のヒドロゲルあるいはゲル可能な液吸収、および
保持ポリマーは、分子量30,000〜300,000のペクチン;寒
天、アラビアゴム、カラヤ、トラガカントゴム、アルギ
ン、およびグワルのようなサッカライド;Carbopol
性カルボキシポリマーおよびその塩誘導体;ポリサッカ
ライド;水−膨潤性インデン無水マレイン酸ポリマー;分
子量80,000〜200,000のGood−rite ポリアクリル酸;
分子量100,000,〜5,000,000のPolyox ポリエチレンオ
キシドポリマー;澱粉グラフトコーポリマー;Aqua−Ke
ep 元の400重量倍の水吸収性をもつアクリレートポリ
マー;ポリグルカンのジエステル;架橋したポリビニルア
ルコールとポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)との混合
物;プロラミンのようなゼイン;分子量4,000〜100,000の
ポリ(エチレングリコール)等、である。好適な態様によ
る膨張可能部は、加熱成形できるポリマーおよびポリマ
ー組成物からつくられる。親水性を有する代表的なポリ
マーは、アメリカ特許No.3,865,108;4,022,173;4,207,8
93;4,327,725およびHandbook of Common Polymers,
(ScottおよびRoff著,Cleveland Rubber Compan
y,Cleveland,OH)に記載されている。
押出し部(17)をつくるために膨潤可能ポリマー部(17)と
均質あるいは不均質に混合されうる浸透性化合物は、膨
潤性ポリマーに吸収された液に溶解し、その外液に対し
半透壁を遠して浸透圧勾配を示す浸透性溶質である。浸
透性化合物は浸透剤として分散技術分野では公知であ
る。本発明の目的に有用な浸透剤は硫酸マグネシウム、
塩化ナトリウム、塩化リチウム、硫酸カリウム、硫酸ナ
トリウム、マニトール、尿素、ソルビトール、イノシッ
トサッカロース、グルコース等である。本発明で適当な
浸透剤の浸透圧atmはOatmより大きく通常8atmから500
atm以上である。膨潤性、膨張性ポリマーは、投薬器(1
0)から効用薬処方物(15)を送給するための伝動源を提供
することに加えて更に浸透溶質のための支持マトリック
スとしての機能を供する。好適な態様での組成物は、少
なくとも一種の膨張性ポリマーおよび少なくとも一種の
浸透溶質から成る。一般に膨潤可能な組成物は、ポリマ
ー約20〜90重量%と浸透溶質80〜10重量%、好適には膨
潤可能性ポリマー35〜75重量%と浸透溶質65〜25重量%
とから成る。
膨張可能なヒドロゲルに均質にあるいは不均質に分散さ
れているおもし手段、あるいは密度増加部、あるいは密
度化剤は、器具(10)を最初に反芻動物のルーメン細網嚢
に保持するために使用される。密度部は、器具(10)が栄
養管を通りそこから除去される前の投薬時ルーメン中に
器具(10)を保持する。器具がルーメン中に保持されてい
る時間、効用薬は長時間にわたって器具から一定速度で
反芻動物へ送給される。通常膨張可能なヒドロゲルと混
合するおもし手段の量は、膨張するヒドロゲルに対し最
初の密度が1〜8となるために充分な量であり好適には
2.2〜7.6の比重である。牛および羊に関しては配合膨張
可能性ヒドロゲルおもし手段が生成システム密度が約3
となるような密度を最初に示すことが好ましい。ヒドロ
ゲルと混合することができ、密度1〜8の物質は、鉄、
鉄球、酸化鉄で被覆された鉄球、鉄球マグネシウム合
金、鋼、ステンレス鋼、酸化銅、酸化コバルトと鉄粉と
の混合物、鉄と酸化銅との混合物等である。おもし手段
はヒドロゲルと混合するため粉状、粒状、ペレット状で
ある。おもし手段は重合時にヒドロゲルと混合する。即
ち溶剤と混合、注形、蒸発後、混合物を加圧することに
よりつくられる。ヒドロゲルと混合するおもし手段の量
は、約0.5〜50容量%か、あるいは所望の密度になるた
めに充分な量である。密度、比重および比容積は、Rem
ington′sPharmaceutical Sciences Vol.14 pp95〜1
00,Osol著,1970,Mack Publishing Co,Easton,
PA.に記載の公知方法により容易に測定できる。
その中に均質にあるいは不均質に分散あるいは溶解した
効用薬を含有する応熱性組成物は、24℃の室温およびそ
の数度以内で固体であり、24〜45℃の融点、好適には哺
乳動物の体温37℃およびその数度以内の融点を示す感熱
性、親水性あるいは疎水性物質でつくられるのが好適で
ある。本発明においては、応熱性組成物が融解し、溶解
しあるいはペースト状リボンを形成し投薬可能な担体を
つくるために溶解して投薬器(10)から効用薬を投用する
ために用いられる温度を示すため“融点”“軟化点”
“注入点”あるいは“液化”と言う語句を用いている。
本発明の目的のために使用する“応熱性”と言う語句
は、熱に応じて軟化し、融解し押出し可能となり、液状
となりあるいは投薬可能となり、冷たい場合に再び硬化
することができる熱可塑性組成物を意味する。またこの
語句は、一定勾配のエネルギーの適用に応じて変化を受
け、投薬可能となりうる屈熱性組成物を意味する。これ
らの物質はまたエネルギーの適用および除去に応ずる感
温性でもある。本発明の目的のために使用される好適な
態様での“応熱性”と言う語句は、24℃までの温度で貯
蔵性あるいは固形あるいは固形状の性質を示し、かつ加
温された場合、通常24〜45℃で液状、半固形あるいは粘
性となる組成物薬剤担体の物理的−化学的性質を意味す
る。応熱性担体は、感熱性でありかつ好ましくは無水物
であり、このため温度上昇により融解、溶解、軟化ある
いは液化する性質を有することにより投薬器(10)が、そ
の中に均質にあるいは不均質に混合した効用薬と共に応
熱性担体を送給することができるようになる。感熱性担
体は親油性、親水性あるいは親油性である。担体その他
の重要な性質は貯蔵時および薬剤の送給時にその中に含
まれている薬剤の安定性を維持する性質である。代表的
な応熱性組成物とその融点を以下に示す。ココアバタ
ー、32〜34℃;ココアバター+2%ミツロウ、32〜35℃;
水添植物油のような水添油、36〜37.5℃;80%水添植物
油+20%ソルビタンモノパルミテート、39〜39.5℃;80
%水添植物油+20%ポリソルベート60、36〜37℃;77.5
%水添植物油+20%ソルビタントリオリエート+2.5%
ミツロウ、35〜36℃;72.5%植物油+20%ソルビタント
リオリエート+2.5%ミツロウ+5.0%蒸留水、37〜38
℃;パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、およびアラキドン酸のような飽和酸
および不飽和酸である炭素原子が8〜22個のモノ−、ジ
−およびトリ−グリセライド;ココナツオイル、オリー
ブオイル等から得られる炭素原子が10〜18個の植物脂肪
酸のモノグリセライド、ジグリセライドおよびトリグリ
セライドのような少なくとも融点が32℃の脂肪酸グリセ
ライド;部分水添綿実油、35〜39℃;硬化脂肪アルコール
および油脂、33〜36℃;ヘキサジエノールおよび含水ラ
ノリントリエタノールアミングリセリルモノステアレー
ト、38℃;モノ−、ジーおよびトリ−グリセライドの共
融混合物、35〜39℃;Witepsol #15,飽和植物脂肪酸
のトリグリセライドとモノグリセライド、33.5〜35.5
℃;ヒドロキシル基がないWitepsol H32、31〜33℃;
ケン化価が225〜240のWitepsol W25、33.5〜35.5℃;
ケン化価が220〜230のWitepsol #75、37〜39℃;エチ
レンオキシドの直鎖ポリマーであるポリエチレングリコ
ール1000のようなポリアルキレングリコール、38〜41
℃;ポリエチレングリコール1500、38〜41℃;ポリエチレ
ングリコールモノステアレート、39〜42.5℃;33%ポリ
エチレングリコール1500+47%ポリエチレングリコール
6000+20%蒸留水39〜41℃;30%ポリエチレングリコー
ル1500+40%ポリエチレングリコール4000+30%ポリエ
チレングリコール400、33〜38℃;炭素原子11〜17個の飽
和脂肪酸のモノ−、ジ−およびトリ−グリセライドの混
合物、33〜35℃;1,2−ブチレンオキシドとエチレンオキ
シドのブロックポリマー;プロピレンオキシドとエチレ
ンオキシドとのブロックポリマー;ポリオキシアルキレ
ンとプロピレングリコールとのブロックポリマー;であ
る。応熱性組成物は、24℃までの温度では固形組成物中
に効用薬を貯蔵し膨潤可能な組成物界面に不混和性境界
を保持し、かつ24℃より高温で好ましくは、24〜45℃で
流動可能な組成物中の薬剤を投薬するための手段であ
る。生物学的環境へ投薬される応熱性組成物は、効用薬
の有効使用のために容易に排出、代謝、同化される。
本文で使用する“効用薬”という語句は、医療、栄養
剤、ビタミン、駆虫剤、殺菌剤、幼虫駆除剤、寄生虫駆
除剤、抗伝染病剤、抗鼓腸剤、ミネラル剤などの食物添
加剤、成長促進剤、化学マーカーおよび反芻動物に有用
なその他の薬剤を意味する。効用薬は、送給システムに
使用する感温性物質に不溶のものから充分に可溶のもの
までである。送給システム中への薬剤添加量は10ng〜40
g以上である。送給システムには様々な量の効用薬を添
加することができる。例えば75ng,1mg,5mg,100mg,
250mg,750mg,1.5g,2g,5g,10g,15gである。反芻動
物に対し一つの供給システムにより投薬することができ
るがまた治療プログラム時に一つより多くの供給システ
ムにより反芻動物へ投薬することも可能である。供給シ
ステムから長時間にわたって0.1mg/hr〜1500mg/hr以
上を投薬することができる。また1日から6ケ月以上の
間送給システムを使用することもできる。
本発明の送給システムイを用いて投薬できる効用薬の代
表的なものは、メベンダブゾール、レバミソール、アル
ベンダゾール、カムベンダゾール、フエンベンダゾー
ル、パルベンダゾール、オクスフエンダゾール、オキシ
ベンダゾール、チアベンダゾール、チクロルホン、プラ
ジクウオンテル、モランテルおよびピランテル等の駆虫
剤;MerckおよびCo.によるアメリカ特許No.4,199,569
およびNo.4,389,397およびScience,Vol,221,pp823-82
8,1983に記載のアベルメクチンおよびイベルメクチンの
ような寄生虫駆除剤、(該イベルメクチン寄生虫駆除薬
は、回虫、肺線虫等のような動物に生ずる出没をコント
ロールするのを補助するために有用であるとされ、また
地虫、シラミ類、疥癬虫等の昆虫出没の管理に有用であ
る);クロロテトラサイクリン、オキシテトラサイクリ
ン、テトラサイクリン、ストレプトマイシン、ジヒドロ
ストレプトマイシン、バシトラミン、エリスロマイシ
ン、アムピシリン、ペニシリン、セファロスポリン等の
殺菌剤;スルファメタジン、スルファチアゾール等のサ
ルファ剤;Monesin ナトリウムおよびElfazepam
ような成長刺激剤;デキサメタゾンおよびフルメタゾン
のようなノミ駆除剤;ラサロシド、バージナマイミンお
よびロネル、サリノマイシンのようなルーメン醗酵処理
剤;ミネラルおよびミネラル塩;オルガノポリシロキサン
のような抗鼓腸剤;アゴニスト、クレンバテロールよう
な生長要素;ビタミン;フラゾリドンのような抗腸炎剤;
リジンモノヒドロクロライド、メチオニン、炭酸マグネ
シウム等のような栄養補助剤;酸化クロムおよびイッテ
リビウムおよびエリビウム塩のような化学マーカー;で
ある。
壁体形成組成物や、器具をつくるために使用され、カプ
セルの外面に成形、エアースプレー、浸漬、鋳形あるい
はブラッシングにより薄層として配置される。壁体をつ
くるために用いられるその他の好適な方法は、エアサス
ペンション法およびパンコーティング法である。このエ
アー法は、加圧成形した器具形成成分を壁体形成組成物
および空気の流れの中に分散して転倒させ壁体が該成分
を取り囲み被覆するかあるいはカプセルを取り囲み、被
覆することから成る。エアサスペンション法はアメリカ
特許No.2,799,241;J.Am.Pharm.Assoc.Vol,48.pp4
51〜459,1979;および同誌,Vol,49.pp82〜84,1960に記
載されている。その他の標準的な製造方法は、Modern
Plastie Encyclopedia,Vol,46,pp62〜70,1969;お
よびPharmaceutical Science by Remington 14thE
d.pp1626〜1678,1970,Mack Publishing Co.Easton
Pa,に記載されている。
壁体の製造に適した溶剤は、カプセル壁体、効用薬、応
熱性組成物、膨張可能部、密度部および投薬器などの物
質に悪影響を与えない不活性な無機および有機溶剤であ
る。溶剤は、水溶性溶剤、アルコール、ケトン、エステ
ル、エーテル、脂肪族炭化水素、ハロゲン化溶剤、環状
脂肪族類、芳香族類、複素環式溶剤およびこれらの混合
物から成る群から選ばれるものである。代表的な溶剤と
しては、アセトン、ジアセトンアルコール、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアル
コール、メチルアセテート、エチルアセテート、イソプ
ロピルアセテート、n−ブチルアセテート、メチルイソ
ブチルケトン、メチルプロピルケトン、n−ヘキサン、n
−ヘプタン、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチルグリコールモノエチルアセテート、メチレンジク
ロライド、エチレンジクロライド、プロピレンジクロラ
イド、四塩化炭素、ニトロエタン、ニトロプロパン、テ
トラクロロエタン、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、シクロヘキサン、シクロオクタン、ベンゼン、ト
ルエン、ナフタ、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、水およびアセトンと水、アセトンとメタノール、ア
セトンとエチルアルコール、メチレンジクロライドとメ
タノール、およびエチレンジクロライドとメタノールの
ようなこれらの混合物である。通常本発明の目的のため
の半透性壁体は、応熱性組成物の融点より数度低い温度
で使用される。また熱可塑性組成物は、半透性壁体に使
用後投薬器中に充填される。
本文で使用される“通路”あるいは“オリフィス”と言
う表現は、効用薬配合物を投薬器から放出するために適
した壁体あるいは積層壁体中の手段および方法を含むも
のである。通路は、ゼラチン栓のように壁体に機械ある
いはレーザーで孔をあけることにより、あるいは腐食成
分を腐食させることによりつくられる。また通路は半透
性壁体のみに孔をあけることによってもあるいは半透性
壁体カプセル積層壁体に孔をあけることによってもつく
られる。半透性壁体のみに孔をあけて通路をつくる態様
においては、カプセル壁体中の通路は、使用環境下で、
その通路を破砕、腐食あるいは溶解することによりつく
られる。この通路は少なくとも1個の孔をもつ有孔性ポ
リマー組成物、あるいは少なくとも1個の微小孔あるい
は1個より多くの微小孔を有する微小孔ポリマー組成物
であり、これらの孔は、送給システムの壁体の一部をつ
くるのに適した1個より多くの通路として働くものであ
る。微小孔放出手段は有孔形成体を壁体から浸出させる
ことによりつくることができる。通路は、目視検査、レ
ーザー器による装置移動のような光学密度スキャニン
グ、製造工程を通じての装置の配向、装置から放射され
る反射波長による写真検出、磁気配向および類似の製造
方法によりあらかじめ選択された場所に位置づけするこ
とができる。オリフィスおよびオリフィスの好適な最大
および最小寸法に関する詳細については、アメリカ特許
No.3,845,770および3,916,899に開示されている。
以下の実施例は単に本発明を説明するものであり、本発
明の範囲を何ら制限するものではない。またこれらの実
施例およびその他の同じ事項については本開示内容、添
付図および特許請求の範囲を考慮すれば、関連技術者に
は明白であろう。
(実施例 1) イベルメクチンのコントロール投与のための投薬システ
ムはつぎのようにしてつくられた:先ずButronic L−
1ポリオール(1,2−ブチレンオキシドとエチレンオキシ
ドとの重合によりつくったブロックポリマーで流動点が
39℃である。
Cosmetic and Toiletries,Vol,97,pp61〜66,1982,に
報告されている)193gを55℃で融解し、ついでこれにイ
ベルメクチン13.98gを高剪断超音波ミキサーを用いて添
加した。この生成混合物を55℃,10mmHgより低い減圧
下の真空オーブンに入れた。このイベルメクチンButro
nic 組成物を約10分間減圧下に置き空気を除去した。
ついで生成した熱可塑性薬配合物を1/2ozのゼラチンカ
プセルの導入端の開放部から注入した。それから、塩化
ナトリウム1.2g,Carbopol 934−Pとして市販されて
いるポリアクリル酸のナトリウム塩4.6gおよび鉄片30g
から成る膨張性伝動物をタフレット状の固形物に圧縮し
た。このタブレットは、18.2mmのタブレット器と31/2t
onの圧縮力とによりつくられたもので、この形状はカプ
セルの開口部の内形に相応するものであった。タブレッ
トをカプセルの開口端に挿入して、薬ポリオール配合物
と接触させた。ついでこのカプセルをパンコーター中で
91%セルロースアセテートブチレートおよび9%ポリエ
チレングリコール400の1.8gから成る速度コントロール
壁体で被覆した。壁体はメチレンクロライド−メタノー
ル9%v/v溶剤システム中で5%w/w溶液から被覆され
た。ついで壁体被覆投与システムを30℃で24時間乾燥し
た。ついで装置を目視で配向させ、高速メカニカルドリ
ルを用いて半透性壁体とゼラチンカプセルとを通して30
milの出口通路をあけ、装置の内部隔室と通路とを連絡
させた。この通路は、応熱性薬配合物を投与システムか
ら投与するために配合物と連絡するものである。本実施
例によりつくられた投薬器は、480時間にわたって0.5mg
/Hrの平均投与速度を有していた。
(実施例 2) 応熱性組成物がイベルメクチン46.6gとポリエチレング
リコール400ジステアレート200gとから成り、かつ膨張
性−膨潤性組成物が分子量3,000,000のポリ(エチレンオ
キシド)70重量%、塩化ナトリウム10重量%および鉄球:
酸化コバルト50:50混合物20重量%から成ることを除い
て実施例1に述べた条件による方法により投与システム
をつくった。本実施例によりつくった投与システムの投
与量はイベルメクチン0.100〜0.750mg/Hrであった。
(実施例 3) 投与システムをつぎのようにしてつくった;先ずカプセ
ルボディをその開口部が垂直になるように置き膨張性−
膨潤性密度組成物層をカプセルの半球形の端部に充填し
た。この層の形状はカプセル内形に合致した。この組成
物は、塩化ナトリウム5重量%、分子量200,000のポリ
(エチレンオキシド)70重量%、およびステンレス鋼微粒
子25重量から成る。膨張性−膨潤性密度組成物形成成分
を工業用ブレンダー中で加熱しながら20分間撹拌して均
質組成物をつくった。この加熱組成物をカプセル中に仕
込み、カプセルの約1/3を占める層を形成した。ついで
このものへ融点35〜37℃の中性脂肪77%,融点52℃のパ
ラフィン19.5%およびレバミソール3.5%の共融混合物か
ら成る感熱性薬配合物を添加した。ついでこの加熱混合
物を約40℃まで冷却し、カプセル中に注入して膨張性層
と接触させた後、カプセルを室温まで冷却した。
ついで、アセチル含量39.8%のセルロースアセテートの
15重量溶液をメチレンクロライドメタノール溶剤システ
ム中で調製し、カプセルを半透性壁体で被覆した。カプ
セルを塗布溶液に15回浸漬することにより壁体をつくっ
た。即ち最初5秒間浸漬し、ついで10秒間浸漬を2回更
に30秒浸漬、その後1分間浸漬をおこない各浸漬につい
て5分間の乾燥をおこなった。浸漬後この投与器を室
温、72゜F(約22℃)で5日間乾燥させた。この操作によ
り約2mm厚の半透性壁体ができた。半透性壁体にレーザ
ー光で写真検出により位置づけた通路を孔け感熱性配合
物と投薬器の外部とを連絡させて長時間にわたってコン
トロールされた速度で該配合物を投与できるようにし
た。
(実施例 4) 哺乳類反芻動物へ効用栄養剤を投与するための投薬シス
テムをつぎのようにしてつくった。最初にカプセルの内
径および半球状の閉じた端部に相当する外形を有するモ
ールドにエチレングリコールジメタクリレート0.12部を
含有するエチレングリコールモノメタクリレート30部,
0.13%ナトリウムジサルフェイトエタノール/水溶液10
部、および鉄粉とマグネシウム30部から成る膨張性密度
形成組成物を満たした。この組成物を30℃で重合し20分
後に室温で平衡に達してから固体層をモールドから除去
した。ついで固形の膨張層を半球状のカプセル中にカプ
セルの口から挿入した。次にカプセルを1−リジンHC
l2.5%、DL−メチオニン1.5%、グリセルゼラチン21
%およびテオブロモオイル75%から成る溶融組成物、ス
テアリン酸、パルミチン酸およびラウリン酸のグリセラ
イドで満たして、室温まで冷却し膨張性密度部と積層し
た応熱性組成物をつくった。ついでこの充填カプセルは
10%ポリエチレングリコール400を含有するセルロース
アセテートから成る壁体でそのまわりを被覆した。この
半透性壁体はパンタイプのハイコーターで塗布した。壁
体形成に用いた溶剤は実質上メチレンクロライド対メタ
ノール95:5(重量部)から成るものである。カプセルの外
面はセルロースアセテートブチレートの12mil(0.30mm)
厚の壁体であった。最後に半透性壁体およびカプセル壁
体にレーザー光で通路孔をあけ応熱性栄養剤含有組成物
と連絡させて使用環境へ投与できるようにした。
(実施例 5) 本実施例ではセルロースアセテートブチレートおよびポ
リエチレングリコール400から成る種々の厚さの速度コ
ントロール壁体で器具をつくったことを除いて、実施例
1記載の方法条件および物質に従い投与器具をつくっ
た。速度コントロール壁厚は、通路から離れた端部にお
ける30mil(0.76mm)から膨張性密度部へ隣接した15mil
(0.38mm)まで一定幅で変更した。
(実施例 6) 前述の操作に従って投与器具をつくった。この投与器具
は、分子量500,000のポリ(エチレンオキシド)35g、鉄粉
30gおよび塩化ナトリウム5gから成る第一の圧縮組成物
とこれをプレスした中性脂肪38.5g、パラフィン9.7gお
よびパラペンタゾール1.7gから成る第二の圧縮組成物と
から成る。積層した圧縮層は、セルロースアセテートブ
チレート50%、ポリ(スルホン)45%およびアセチルトリ
ブチルシトレートおよびアセチルトリ−2−エチルヘキ
シトレートから成る群から選ばれたシトロフレックスク
エン酸エステル5%から成る半透性壁体でつつんだ。こ
の器具は半透性壁体を通して効用薬配合物と器具の外部
とを連絡する通路を有していた。
(実施例 7) 半透性壁体が、セルロースアセテートブチレート80%お
よびポリ(スルホン)20%、あるいはセルロースアセテー
トブチレート20%およびポリ(スルホン)80%から成るこ
とを除いて実施例6記載の方法で同じ条件により投与シ
ステムをつくった。
(実施例 8) 鉄粉35gとヒドロゲルとを使用:鉄粉80gとヒドロゲルと
を使用:および鉄粉120gとヒドロゲルとを混合:によりそ
れぞれの投与システムをつくったことを除いて実施例6
および7記載の方法ですべて同条件により一連の投与シ
ステムをつくった。
本発明の態様は、(1)効用薬を含有する感熱性組成物を
配合することによって効用薬の投与性能を向上させる方
法、および(2)効用薬の投与性能を向上させるための本
発明の投与システムをつくる方法に関する。また本発明
の態様は反芻動物のルーメンへ効用薬をコントロールさ
れた速度で投与する方法に関するものであり、この方法
は、(A)(1)液体の通過に対し浸透性で、かつ薬の通過
に対し実質上不浸透性のポリマー組成物からなる外壁、
(2)体温で溶融し、投薬器から薬を移送する手段である
感熱性の薬学的に認められている担体中において治療プ
ログラムを形成するための投薬単位量の薬から成る効用
薬配合物の層を含有する内管腔であって壁体によって取
り囲まれている。内管腔、(3)管腔中の膨張性ヒドロゲ
ル層(該膨張性ヒドロゲル層は、長時間にわたって投薬
器をルーメン中に保持するための密度造出部を含有して
いる)および(4)感熱性薬配合物との連絡オリフィス、か
ら成る投薬器具をルーメン中に入れること;(B)半透性
壁体の浸透性と半透性壁体への浸透圧勾配とにより決ま
る速度で壁体に液体を吸収して膨張性ヒドロゲル層を膨
張、膨潤すること;(C)薬配合物を溶融して流動性配合
物をつくること;(D)溶融配合物に対し連続的に膨張す
る膨張層によって隔室から効用薬を投与することによ
り、治療有効量の配合物をオリフィスから長時間にわた
ってルーメンへコントロール速度で投薬すること;およ
び(E)効用薬配合物を投与後、密度造出部(15)を有する
膨張性ヒドロゲルを縮小密度システムに変えることによ
り、そのシステムをその場所からおよび動物から通過さ
せること;の工程から成っている。
上記の記載は、本発明の好適な態様からなるので開示さ
れた本発明の原理に従い本発明の範囲から離脱すること
なく様々な変法および改良が可能であることは明白であ
る。
オスモポリマー 水を吸収する能力を有するコポリマーであるそのオスモ
ポリマーは浸透膜的に作用し、その半透膜を通る溶液に
ついて濃度勾配を示す。オスモポリマーはその構造内に
幾分かの水を保持し、膨潤しそして膨張する。
オスマジェント(Osmagent) オスマジェントはポリマーではない。それは水に可溶で
ある塩、砂糖、酸化物、無機化合物又は有機化合物等で
ある。オスマジェントは半透膜に対して浸透圧勾配を示
す。オスマジェントは溶液から壁を通して液体を吸収す
るようにさせる。
【図面の簡単な説明】
第1図は哺乳類の反芻動物に効用薬を経口投与するため
につくられた投薬器具の概観図である; 第2図は第1図の投薬器具の(2−2)を通しての垂直長
さ方向の展開図であり、壁体、応熱性組成物および密度
部を含有する膨張可能部から成る投薬器具の構造を示
す。 第3図は第1図の投薬器具の(2−2)の展開図であり、
膨張可能部が密度部および浸透性溶質の両者を含有する
本発明の他の態様を示したものである。 第4図は、異なる壁体形成物質からつくられた内壁およ
び外壁から成る本発明投薬器具の展開図である。 第5図は、送給終了時に近い状態の装置を示す本発明の
投薬器具の展開図である。 これらの図および明細書において、関連した図での同じ
部分は、同じ部分として記してある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】効用薬配合物を使用環境へ投与するための
    投薬器具において、 (a) 内部室を取り囲み、かつ形成するための使用環境
    内の液体に対し透過性を有する壁体手段; (b) 壁体から効用薬を放出するため内部室と投薬器具
    の外部とを連絡する壁体における手段; (c) 投薬器具が使用環境に存在する場合に、投薬器具
    中に効用薬を含有するためのおよび投薬可能効用薬配合
    物を形成するための、内部室内の担体手段; (d) 担体手段内に存在する効用薬; (e) 内部室の増加領域を占有するために静止位置から
    膨張位置へ移動することにより効用薬放出のための手段
    を通して効用薬配合物をある時間にわたって放出するた
    めの内部室における膨張可能な手段; (f) 投薬器具の密度を増加するために少なくとも1.
    0の密度を有し、このことにより投薬器具をその投与時
    に使用環境下に保持する、膨張可能手段中に含まれるお
    もし手段; を含むことを特徴とする投薬器具。
  2. 【請求項2】担体手段が少なくとも24℃の温度で投薬
    可能な効用薬配合物を形成する、特許請求の範囲第1項
    記載による効用薬配合物を使用環境へ投与するための投
    薬器具。
  3. 【請求項3】壁体が、少なくとも一部において、セルロ
    ースエステル、セルロースジエステル、セルローストリ
    エステル、セルロースエーテル、セルロースエステルエ
    ーテル、セルロースアシレート、セルロースジアシレー
    ト、セルローストリアシレート、セルロースアセテート
    ブチレート、セルロースプロピオネートモルホリノブチ
    レートおよびセルロースアセテートフタレートから成る
    群から選ばれるものから成る特許請求の範囲第1項記載
    による効用薬配合物を使用環境へ投与するための投薬器
    具。
  4. 【請求項4】効用薬配合物がメベンダゾール、レバミソ
    ール、オクスフェンダゾール、プラキシクオンテル、モ
    ランテル、ピランテル、アベルメクチン、イベルメクチ
    ン、セファロスポリン、スルファメタジン、スルファチ
    アゾール、デクサメタジンおよびフルメタゾンから成る
    群から選ばれる効用薬から成る特許請求の範囲第1項記
    載による効用薬配合物を使用環境へ投与するための投薬
    器具。
  5. 【請求項5】担体手段が、1,2−ブチレンオキシドと
    エチレンオキシドとのブロックコポリマー、プロピレン
    グリコールモノステアレート、プロピレングリコールジ
    ステアレート、飽和植物性脂肪酸のトリグリセライド、
    ポリエチレングリコールモノステアレート、およびココ
    アバターとミツロウ、グリセライド、ワックスあるいは
    脂肪酸エステルとの混合物から成る群から選ばれたもの
    から成る、特許請求の範囲第1項記載による効用薬配合
    物を使用環境へ投与するための投薬器具。
  6. 【請求項6】膨張可能な手段が、ポリ(エチレンオキシ
    ド)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ヒドロキシアル
    キルアクリレート)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(サッ
    カライド)、カリボキシビニルポリマー、親水性ヒドロ
    ゲル、または浸透活性溶質と混合したヒドロゲルであ
    る、特許請求の範囲第1項記載による効用薬配合物を使
    用環境へ投与するための投薬器具。
  7. 【請求項7】おもし手段が鉄、鋼、鉄−マグネシウム合
    金、およびコバルトと鉄との混合物から成る群から選ば
    れたものから成る、特許請求の範囲第1項記載による効
    用薬配合物を使用環境へ投与するための投薬器具。
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