JPH065707Y2 - 作業車輌における操作装置 - Google Patents

作業車輌における操作装置

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JPH065707Y2
JPH065707Y2 JP1987049613U JP4961387U JPH065707Y2 JP H065707 Y2 JPH065707 Y2 JP H065707Y2 JP 1987049613 U JP1987049613 U JP 1987049613U JP 4961387 U JP4961387 U JP 4961387U JP H065707 Y2 JPH065707 Y2 JP H065707Y2
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晃治 上橋
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、コンバイン等の作業車輌における操作装置に
係り、詳しくは連動部材を介してメインクラッチ等の各
機器を作動するアクチュエータを備えた操作装置に関す
る。
(ロ)従来の技術 従来、作業車輌例えばコンバインにおける変速操作装置
は、1本の変速レバーを中立位置に操作すると、該操作
に連動して自動的かつ可逆的にメインクラッチを切断す
るようにして、車輌を走行する際、前記変速レバーを前
進域又は後進域に入れる傾動操作をするだけで前・後進
が切換えられてメインクラッチが接続され、そして無段
変速装置が増速操作されるように構成している(実開昭
54−181421号公報参照)。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、上述変速操作装置は、1本の変速レバーにメイ
ンクラッチ等の各機器をワイヤを介して連動しているた
め、変速レバーの操作荷重が大きくなってしまうと共
に、その構造も複雑となり、修理・点検が面倒になっ
て、操作性と共にメンテナンス性も悪くなる虞れがあ
る。
このため、メインクラッチ等の各機器を、1本の変速レ
バーに連動する油圧等のアクチュエータにより順次作動
するように構成した操作装置が考えられるが、該操作装
置を搭載するコンバイン等は、圃場での作業において走
行機体に泥水等が付着することが多く、操作装置の該走
行機体への配置によっては、アクチュエータと各機器を
連動する多数のリンク等からなる連動部が、泥水や塵埃
の付着によりその微妙な作動タイミングに狂いを生じる
虞れがあり、これにより操作装置が変速レバーの操作に
対応して作動しない等の不具合を生じる虞れがある。
そこで、本考案は、操作装置の中で特に泥水等の影響を
受けやすい多数のリンク等からなる連動部を、ミッショ
ンケース等にて覆うことのできる位置に配置し、もって
上述問題点を解消した操作位置を提供することを目的と
するものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図に示すように、連動部94を、走行機体3にお
けるミッションケース9の後方かつアクチュエータ75
の前方になるように配置すると共に、その上方と下方を
それぞれフレーム98及び74にて覆ったことを特徴と
するものである。
(ホ)作用 上述構成に基づき、圃場等での走行・作業時、走行機体
3に掛かる泥水や塵埃は、ミッションケース9,アクチ
ュエータ75及びフレーム98,74にて遮られるため
連動部94に浸入することはなく、従って該連動部94
は泥土の付着により作動不良を起こすことなく常に適正
に作動する。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説明
する。
コンバイン1は、第7図に示すように、スプロケットS
により駆動されるクローラ2にて支持されている走行機
体3を有しており、該走行機体3の一側には後方にエン
ジン4が搭載されていると共に前方に運転席5が配置さ
れ、かつその間にグレンタンク6が設置されており、ま
た走行機体3の他側には自動脱穀装置が設置されてい
る。更に、該走行機体3の前方には前処理部7が昇降自
在に配設されており、その後方における走行機体3の下
部にはミッションケース9が搭載されている。そして、
運転席5は機体フレーム3a上に運転席フレーム10が
固定されてなり、更に該フレーム10上における前方部
にはステップ面11が固定されており、その前端には走
行クラッチペダル12が設置されている。また、前記フ
レーム10の後方部には、シートフレームを介してシー
ト13が設置されている。また、運転席フレーム10の
前部上方には、操作台15が立設されており、該操作台
15の上面は操作パネル16になっている。そして、該
操作パネル16にはモノレバー17が立設されており、
更にサイドクラッチレバー18が回動自在に設置されて
いる。また、運転席5の機体内側方に隣接して設 置されたサイド操作パネル19上には油圧レバー20,
F・R無段変速レバー21が配置されている。
一方、前記ミッションケース9は、第6図に示すよう
に、走行系伝動部22、サイドクラッチ・ブレーキ装置
23、走行駆動部25からなるメイントランスミッショ
ン26を収納している。そして、走行系伝動部22はそ
れぞれミッションケース9に回転自在に支持されたシャ
フト27,29及び30を有しており、該シャフト27
には前・後進切換えギヤ31及び32が嵌合され、かつ
シャフト29には大径ギヤ35、小径ギヤ36がそれぞ
れ固設されている。更に、ミッションケース9上方には
シフトレール38が配設されていると共に、該レール3
8にはクリックストップを介してシフトフォーク39が
摺動自在に嵌挿されており、該フォーク39が操作され
ることにより前記ギヤ31,32間に嵌合したシフタ4
0が摺動してこれらギヤ31,32に適宜係合して前・
後進を切換えるように構成され、又は前・後進切換えギ
ヤ31,32がシフトフォーク39にて一体に摺動され
てギヤ37又は35に適宜噛合して前・後進を切換える
ように構成されている。なお、前記シャフト27の一端
にはギヤ41が固設されており、該ギヤ41は伝動上流
側に回転自在に配置されたアイドルギヤ42に噛合され
ている。
また、サイドクラッチ・ブレーキ装置23はサイドクラ
ッチC及びサイドブレーキBを有しており、走行系伝動
部22から伝達される回転を走行駆動部25に適宜伝達
している。更に、該ミッションケース9の上部にはサブ
ミッションケース43が一体に固定されており、該ケー
ス43には前処理伝動部45及び走行系副変速部46が
内蔵され、かつ該ケース43からは無段変速装置47の
被動側割プーリ48を支持しているシャフト49が一端
をケース43に回転自在に支持されて突出している。ま
た、前記シャフト49におけるケース43と被動側割プ
ーリ48との間にはメインクラッチ50が設置されてい
る。
一方、前記一体のミッションケース9及び43の上方に
はカウンタケース51が配設されており、該カウンタケ
ース51にはシャフト52が貫通して支持されていると
共に、その外側には油圧ポンプPが固設されている。更
に、シャフト52はその一端に固定シーブ53a及び可
動シーブ53bからなる駆動側割プーリ53が設置さ
れ、かつ該割プーリ53とケース51との間には該プー
リ53を操作する無段変速用油圧アクチュエータ55が
配置されており、更に駆動側割プーリ53は前記被動側
割プーリ48との間に無端ベルトbが巻掛けられて無段
変速装置47を構成している。また、カウンタケース5
1における駆動側割プーリ53と反対側には伝動プーリ
56が設置されており、該プーリ56はエンジン4から
の回転を伝達されていると共に、該回転を、ケース51
に回転自在に設けたシャフト57,59にそれぞれ固設
したギヤ60,61及び前記シャフト52に固設したギ
ヤ62を介して駆動側割プーリ53及び油圧ポンプPに
伝達している。
また、第1図ないし第3図に示すように、走行機体3に
はその横方向に支点シャフト63が配置されており、該
支点シャフト63には回動パイプ64,65がそれぞれ
回動自在に嵌合され、かつ該パイプ64には作動アーム
66及びクラッチ操作アーム67が固設されており、ま
たパイプ65にはF・R切換えアーム69,70がそれ
ぞれ平行に立設・固定されている。更に、機体フレーム
73には、前・後進切換え用油圧アクチュエータ75が
その一端をブラケット76を介して枢支されかつその他
端を前記作動アーム66の一端に枢支している。また、
油圧アクチュエータ75のロッド部75aに対して移動
するシリンダ部75bの上部にはL字状のプレート77
が固設され、かつ該プレート77は、アクチュエータ7
5の伸縮方向に所定幅にて設置したリミットスイッチ7
9,80を、アクチュエータ75の作動によるシリンダ
部75bの移動により適時切換え作動して、該アクチュ
エータ75のストロークの始めと終りを検知するように
なっている。一方、クラッチ操作アーム67の先端には
プレート81を介してロッド82が枢支され、かつ該ロ
ッド82はその先端がメインクラッチ50に連結されて
おり、これにより油圧アクチュエータ75の伸長にてロ
ッド82が第1図矢印A方向に移動した際にはメインク
ラッチ50が切断され、かつロッド82が矢印Aと反対
方向に移動した際にメインクラッチ50は接続される。
そして、プレート81には走行クラッチペダル12がワ
イヤ83により連牽されていると共に、プレート81に
おけるクラッチ操作アーム67との連結部分には長孔8
1aが形成されており、これにより走行クラッチ12を
踏込むことによってもプレート81即ちロッド82をア
クチュエータ75とは別個に移動して、メインクラッチ
50を切断することができる。また、ミッションケース
9の上方には前・後進切換え装置85が設置されてお
り、該切換え装置85はケース9上方に固定したブラケ
ット86の切欠き86aにロッド87の一端を支持し、
かつ該一端に固定した切換えプレート89をローラ9
0,90にて案内して機体前後方向に往復移動し得るよ
うに構成されている。更に、ロッド87の他端はF・R
切換えアーム69,70の先端間に挾まれて回動自在に
支持されており、かつ該支持部のやや下方にはロッド9
1の一端が枢支されていると共に、該ロッド91はその
中央部を機体フレーム73′に立設・固定したブラケッ
ト92の切欠き部92aに支持されている。更に、ロッ
ド91の他端にはストッパ93が固設されており、該ス
トッパ93と前記ブラケット92との間にはスプリング
95が縮設されている。また、前記作動アーム66の一
端における切換えアーム70に向いた側には押圧ピン9
6が突出して固設されており、該押圧ピン96は第2図
時計方向に作動アーム66を回動した際、切換えアーム
70に形成した切欠き部70aと一方向のみにて当接
し、該アーム70を同方向に回動する。また、作動アー
ム66の他端にはロッド97の一端が枢支されており、
機体フレーム73′に固定したブラケット99の孔99
aにロッド97の他端を嵌挿すると共に、ロッド97に
固設したストッパ100とストッパ101の間にスプリ
ング102を縮設している。
更に、これら多数のアーム66,67,69,70、押
圧ピン96、回動パイプ64,65等からなる操作リン
ク部94の上方は、前記カウンタケース51を支持・固
定しているカウンタケース支持フレーム98にて覆わ
れ、かつ操作リンク部94の下方は機体フレーム74に
て覆われている。これにより、操作リンク部94は、そ
の上方,下方をカウンタケース支持フレーム98及び機
体フレーム74にてそれぞれ覆われ、かつその前方,後
方をミッションケース9及び泥水等の付着に比較的強い
前・後進切換え用油圧アクチュエータ75にてそれぞれ
覆われており、コンバイン1の走行時等に圃場の泥水が
操作リンク部94に浸入・付着して操作不良を起こす等
の不具合を防止している。また、前・後進切換え用油圧
アクチュエータ75の上方にはカバー104が、その一
端をカウンタケース支持フレーム98に支持されている
と共に他端をブラケット108を介して機体フレーム7
3に支持されて配置されており、カバー104は油圧ア
クチュエータ75の上方を覆って、グレンタンク6を回
動してベルト等の調整を行う際にはオペレータが足を乗
せるステップになるように構成されている。
また、前記切換えプレート89にはY字状の溝89aが
形成されていると共に、切換えアーム103がその一端
をピン105にて回動自在に支持されて設置されてお
り、更にY字溝89aには該アーム103の他端に設け
た案内部材106が収納されている。そして、Y字溝8
9aにはシフトフォーク39に連結したアーム107の
一端に設置したシフトローラ109が収納されており、
該ローラ109は、前記切換えアーム103が回動して
その案内部材106がY字溝89aの広がり部分にて位
置決めされ、更に油圧アクチュエータ75の作動にて切
換えプレート89がブラケット86に向けて移動するこ
とにより、シフトローラ109がY字溝89aの広がり
部分における案内部材106が位置してない側に案内さ
れる。これにより、アーム107を回動してシフトフォ
ーク39を摺動し、前・後進を適宜切換え得るように構
成している。また、前記切換えアーム103はワイヤ1
10を介して無段変速レバー21に連牽されており、こ
れにより該レバー21をそのニュートラル位置Nで左右
に傾動することに連動して、切換えアーム103は適宜
レバー21に対応して回動する。
また、第4図に示すように、油圧アクチュエータ75は
その最大伸長位置からの収縮作動時、スプリング95と
102の合力にて速やかに収縮して、ロッド82と87
を第2図矢印Aと反対方向に移動し、切換えプレート8
9がブラケット86に当接する付近で、該プレート89
のY字溝89a及び案内部材106にてシフトローラ1
09を案内して前・後進を切換える。そして、該プレー
ト89がブラケット86に当接することによりF・R切
換え用アーム70がそれ以上の回動を規制されるため、
この位置からはスプリング102のみの付勢力にてロッ
ド82が更に同方向に移動され、メインクラッチ50の
多板を徐々に接触し、不快なショックを起こすことなく
クラッチ50はスムーズにかつ確実に接続される。ま
た、油圧アクチュエータ75の伸長作動時、該アクチュ
エータ75はまずスプリング102の付勢力にのみ抗し
て伸長し、ロッド82を第2図矢印A方向に移動してメ
インクラッチ50を切断する。そして、該切断位置から
押圧ピン96がF・R切換えアーム70の係合切欠き部
70aに係合するため、アクチュエータ75の伸長に伴
いロッド87が第2図矢印A方向に移動され、切換えプ
レート89のY字溝89aがシフトローラ109を案内
することにより中立状態にされる。
一方、第5図に示すように、F・R無段変速レバー21
はレバー部材21a及びプレート部材21bからなり、
該プレート部材21bの中央部を枢支ピン111にて機
体前後方向に回動自在に支持されていると共に、回動基
部112により機体横方向に揺動自在に構成されてお
り、従って無段変速レバー21は第2図に示すサイド操
作パネル19に形成したクランク状のレバー溝19aに
沿って、機体前後方向に及びニュートラル位置Nにおい
ては機体横方向に自在に揺動し得る。また、プレート部
材21bの回動基部のやや上方にはピン113が機体横
方向に突出して設けられ、かつ該ピン111と同軸上に
設置したロータリスイッチ115を作動するアーム11
6と係合しており、更にプレート部材21bの下方には
ピン117が立設・固定され、かつ該ピン117はアー
ム119を介してレバーポテンショメータ120の軸を
回動し得るようにされている。従って、F・R無段変速
レバー21を機体前後方向に傾動すると、ロータリスイ
ッチ115の作動により変速レバー21がニュートラル
位置Nから外れたことが検知されると共に、ポテンショ
メータ120によりレバー21の傾動角が検出され、該
検出値に基づいて、無段変速用油圧アクチュエータ55
が無段変速装置47を変速レバー21の傾動操作に対応
して適宜変速作動する。また、変速レバー21を回動基
部112を中心として機体横方向に揺動した場合には、
該揺動がブラケット121を介してリンク122,12
3,125に伝えられ、該リンク125の回動によりワ
イヤ110が上方又は下方に牽引・移動され、切換えア
ーム103が回動して案内部材106をY字溝89aの
広がり部分にて適宜の位置に移動・待機する。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、F・R無
段変速レバー21が中立位置Nになる状態において、F
・R切換えアーム69,70及びクラッチ操作アーム6
7が、最大に伸長した前・後進切換え用油圧アクチュエ
ータ75にて第2図時計方向に回動・移動する押圧ピン
96及び回動パイプ64によりそれぞれ同方向に回動し
た状態で停止されている。従って、前・後進切換え装置
85及びメインクラッチ50はそれぞれ中立状態及び切
断状態にされている。そして、ニュートラル位置Nにあ
るF・R無段変速レバー21を、まず機体横方向に傾動
して前進域F側か後進域R側にすると、リンク122,
123,125を介してワイヤ110が牽引又は緩めら
れ、切換えアーム103がいずれか一方向に回動され、
案内部材106がY字溝89aの広がり部分においてど
ちらか一方の側に待機される。この状態において、変速
レバー21が前進域Fか後進域Rどちらか一方のV1に
向けて傾動操作されると、ピン113にてロータリスイ
ッチ115が作動されて変速レバー21がニュートラル
位置Nから外れたことが検知され、これに基づき切換え
バルブが作動されて油圧アクチュエータ75から圧油が
ドレーンされる。これにより、該アクチュエータ75
は、スプリング102の作動アーム66に作用する付勢
力、及び切換えアーム70,押圧ピン96を介して作動
アーム66に作用するスプリング95の付勢力により速
やかに収縮する。そして、該スプリング95はその付勢
力にてロッド87を牽引して切換えプレート89をブラ
ケット86に向けて移動し、Y字溝89a内の前進側又
は後進側に待機する案内部材106にてシフトローラ1
09を案内し、前進又は後進に切換える。この状態にお
いて、メインクラッチ50もロッド82の牽引によりそ
の多板を接触するべく作動し始めているが、該メインク
ラッチ50は、切換えプレート89がブラケット86に
当接して押圧ピン96にスプリング95による付勢力が
作用しなくなり、スプリング102の付勢力のみにて作
動される時点(第4図参照)から、多板同士が徐々に接
触されそしてクラッチが完全に接続される。また、変速
レバー21がV1を超えて更に傾動されると、該傾動角
がレバーポテンショメータ120によって検出され、該
検出に基づき無段変速用油圧アクチュエータ55が増速
側に作動され、無段変速装置47を増速制御してコンバ
イン1は増速走行される。
一方、F・R無段変速レバー21が増速側からV1に向
けて減速操作されると、レバーポテンショメータ120
にて該レバー21の傾動角が検出され、該検出値に基づ
き無段変速用油圧アクチュエータ55が減速側に作動さ
れ、これにより無段変速装置47が減速制御される。そ
して、変速レバー21がV1を通過すると、ロータリス
イッチ115の検知に基づき前・後進切換え用油圧アク
チュエータ75が伸長され始め、作動アーム66がスプ
リング102の付勢力に抗して第2図時計方向に回動
し、ロッド82を介してメインクラッチ50を切断す
る。ついで、押圧ピン96が切換えアーム70の係合切
欠き部70aに係合し始めると、今度はアクチュエータ
75がスプリング95の付勢力にも抗して伸長し、ロッ
ド87を介して切換えプレート89をブラケット86か
ら離れる方向に移動する。これにより、シフトローラ1
09がY字溝89aに案内されて切換えられ、シフタ3
9が摺動して前進切換えギヤ31又は後進切換えギヤ3
2を解放し、中立状態にする。
一方、コンバイン1の圃場での走行時、走行機体3に圃
場の泥水が掛かっても、操作系の中で最もデリケートと
される操作リンク部94は、その進行方向前方をミッシ
ョンケース9に及び後方を前・後進切換え用油圧アクチ
ュエータ75にて覆われていると共に、その上方,下方
をカウンタケース支持フレーム98及び機体フレーム7
4にてそれぞれ覆われているため泥水が侵入することが
無く、従って泥土の付着によって操作リンク部94が作
動タイミング等を狂わされ、作動不良を起こす等の不具
合を無くすことができる。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、連動部94の前
方,後方をミッションケース9及びアクチュエータ75
にて覆うと共に、その上方,下方をフレーム98及び7
4にてそれぞれ覆ったので、圃場での作業時等に泥水や
塵埃が連動部94に浸入する不具合を確実に防止するこ
とができ、これにより操作系の中でも特にデリケートと
される連動部94に泥土等が付着することにより起こる
作動不良を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る操作装置を示す側面図、第2図は
その斜視図、第3図はその平面図、第4図は前・後進の
切換えとメインクラッチの接続の作動タイミングを示す
図、第5図はF・R無段変速レバーを示す正面図、第6
図はミッションケースの全体を示す断面図である。そし
て、第7図はコンバイン全体を示す側面図である。 1……作業車輌(コンバイン)、3……走行機体、9…
…ミッションケース、50……メインクラッチ、75…
…アクチュエータ(前・後進切換え用油圧アクチュエー
タ)、85……前・後進切換え装置、94……連動部
(操作リンク部)、98,74……フレーム(カウンタ
ケース支持フレーム,機体フレーム)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体にミッションケースを備え、かつ
    連動部を介してメインクラッチ等の各機器を作動するア
    クチュエータを備えてなる作業車輌であって、 前記連動部を、前記走行機体におけるミッションケース
    の後方かつ前記アクチュエータの前方になるように配置
    すると共に、その上方と下方をそれぞれフレームにて覆
    ったことを特徴とする作業車輌における操作装置。
JP1987049613U 1987-04-01 1987-04-01 作業車輌における操作装置 Expired - Lifetime JPH065707Y2 (ja)

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