JPH0656698U - 高温解体屑吸引機の吸引口 - Google Patents
高温解体屑吸引機の吸引口Info
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- JPH0656698U JPH0656698U JP83193U JP83193U JPH0656698U JP H0656698 U JPH0656698 U JP H0656698U JP 83193 U JP83193 U JP 83193U JP 83193 U JP83193 U JP 83193U JP H0656698 U JPH0656698 U JP H0656698U
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- JP
- Japan
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- suction port
- blowing
- spherical seat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】各機器の熱負荷を緩和すること。
【構成】無軌道台車15に搭載された、旋回、前後、左
右及び上下に移動可能な吸引管11を備えた吸引機10
の上記吸引管の先端に設けられた吸引口20で、この吸
引口が、内側の球面座22が形成された冷却ボックス2
1で、上記球面座の上下方向中央部に上記冷却ボックス
に送給される冷却媒体を吹込む複数の吹込孔22aを有
するものと、上記冷却ボックスに上記球面座を介して首
振り自在に設けられた先端ノズル25で、上記球面座と
の係合球面部26の外周面に、上記冷却媒体を上記吸引
管に向かって均等に吹込むための複数の溝27が形成さ
れているものとから構成されている。
右及び上下に移動可能な吸引管11を備えた吸引機10
の上記吸引管の先端に設けられた吸引口20で、この吸
引口が、内側の球面座22が形成された冷却ボックス2
1で、上記球面座の上下方向中央部に上記冷却ボックス
に送給される冷却媒体を吹込む複数の吹込孔22aを有
するものと、上記冷却ボックスに上記球面座を介して首
振り自在に設けられた先端ノズル25で、上記球面座と
の係合球面部26の外周面に、上記冷却媒体を上記吸引
管に向かって均等に吹込むための複数の溝27が形成さ
れているものとから構成されている。
Description
【0001】
本考案は、製鉄所における高炉樋・製鋼のタンディシュ、取鍋等の耐火物・ノ ロ等の高温解体屑吸引機の吸引口に関するものである。
【0002】
従来、上記のような高温解体屑の処理は、バックホー等の重機によりバケット で大塊を処理後、樋底部に残ったダストを人力でスコップ等により除去し、最後 に気吹き等により樋表面を清掃することによりなされている。
【0003】
上記のように重機による大塊の処理後の処理作業は、危険、重筋、高熱、騒音 、及び粉塵等の環境下で行う作業で、所謂3K作業そのものである。 特に近年、労働事情が厳しさを増して来た昨今、早急に改善を要する作業であ る。 本考案は上記のような問題点を解消できるようにした高温解体屑の処理装置で の吸引機の吸引口を提供することを課題とするものである。
【0004】
本考案の高温解体屑吸引機の吸引口は、無軌道台車に搭載された、旋回、前後 、左右及び上下に移動可能な吸引管を備えた吸引機の上記吸引管の先端に設けら れた吸引口で、この吸引口が、内側の球面座が形成された冷却ボックスで、上記 球面座の上下方向中央部に上記冷却ボックスに送給される冷却媒体を吹込む複数 の吹込孔を有するものと、上記冷却ボックスに上記球面座を介して首振り自在に 設けられた先端ノズルで、上記球面座との係合球面部の外周面に、上記冷却媒体 を上記吸引管に向かって均等に吹込むための複数の溝が形成されているものと、 から構成されていることを特徴とするものである。
【0005】
吸引管の先端に設けられた吸引口で、高温解体屑を吸引後直ちに冷却すべく冷 却媒体を供給することにより、各機器の熱負荷を緩和することができる。
【0006】
まず、本考案の吸引口を備えた吸引機が組込まれた高温解体屑処理装置の全体 構成を図1により説明する。
【0007】 この処理装置は、例えば高炉樋内の耐火物及びノロ等を解体機(バックホー・ チゼルビット)等により、解体・破砕した後の、高温解体屑を処理するものであ る。 破砕された耐火物及びノロ等は冷却条件にもよるが、温度は最高で800℃、 塊の大きさは最大70mmである。 以下、この処理装置により高炉樋内の高温解体屑を処理する場合について説明 する。
【0008】 吸引機10は、作業周辺が、高熱で粉塵の多い環境であるので、樋Aの脇及び 樋を跨いで自在に走行できるクローラ台車15に搭載されており、吸引機は旋回 可能になっている。
【0009】 吸引機10には吸引管11がリンク機構を介して前後、左右及び上下に移動可 能に設けられている。そして、吸引管11は、吸引源発生装置38であるルーツ ブロワ−に接続される耐熱、耐磨耗性配管18にホース又はスイベルジョイント 18aを介して接続されており、吸引機及び吸引管の上記の動きに支障が無いよ うになっている。また、吸引管11の先端の吸引口20に吸引ノズルが首振り可 能に設けられており、この吸引口20に冷却媒体が送給されるようになっている いる。この吸引口20の構成については、後に図2により詳述する。
【0010】 吸引機10により吸引された高温の解体屑・ダストとガス(エアー+水蒸気等 の水分)とは、配管18を通って固定配置されたサイクロン30に導かれる。サ イクロン30で、塊・屑・ダストと高温ガスは分離され、分離された屑・ダスト 等は下部に設けられた排出装置31であるロータリーバルブによりコンテナーバ ッグ32に連続的に排出される。
【0011】 一方、サイクロン30を出た高温ガスはミストキャッチャー33に導かれ、ガ ス中の残留水分(水蒸気)がミストキャッチャー33で除去されるようになって いる。そして、除去された残留水分は、下部に設けられた排出装置31によって コンテナバッグ32へ連続的に排出される。
【0012】 ミストキャッチャー33を出たガスは、集塵器(例えばバグフィルター)35 に導かれ、微粉を完全に除去され、吸引源発生装置(例えばルーツブロワー)3 8で吸引され、煙突39により大気へ放出される。 このバグフィルター35で捕集されたダストも、下部に設けられた排出装置3 1であるロータリーバルブによりコンテナーバッグ32に排出される。
【0013】 いずれのコンテナーバッグ32も、屑・ダスト等の排出状況・量が監視され( 自動)、所定量が投入されたコンテナーバッグはコンテナー車にて所定の場所ま で、運搬され、投棄される。 そして、サイクロン・バグフィルターを組合わせることにより、ガス中の粉塵 が完全に除去できる。 また、屑のハンドリングがコンテナバッグで行われることにより、一度に大量 かつ迅速・容易に可能となる。 なお、各機器間を継ぐ配管・ホース・ジョイント等は、接続部(吸引機と配管 )以外は固定配管とし耐熱・耐磨耗部材で構成する。
【0014】 また、各機器の駆動源・運転方式は、以下の通りで、吸引機はディーゼル(油 圧)駆動とし、テレコントロール運転され、またサイクロン、ミストキャッチャ ー、集塵器及びルーツブロワーは電動で、吸引機からの信号で自動運転されるよ うになっている。 以上のような装置構成によれば、高温解体屑の処理(吸引〜回収〜投棄)が容 易かつ安全・迅速にできる。即ち、 1)危険、重筋、高熱、騒音、及び粉塵等による所謂3K作業の排除が達成で きる。 2)全ての機器の運転が一人(吸引機のオペレータ)で可能となり、大幅な省 人化が達成できる。 3)屑の回収・投棄が容易かつ迅速に実施できることにより、大幅な費用の節 減が計れる。 次に、吸引管11の先端に設けられた吸引口20の構成の一例を、図2により 説明する。 吸引口20は、冷却ボックス21と先端ノズル25とから構成されている。
【0015】 冷却ボックス21の内側に球面座22が形成されており、このボックス21内 に、冷却媒体が配管23を通って送給されるようになっている。この配管に遮断 弁23a、調整弁23bが設けられている。 球面座22の上下方向中央部に、冷却媒体を吹込む吹込孔22aが周方向に複 数設けられている。
【0016】 先端ノズル25は、上方に球面座22に係合する係合球面部26を有しており 、冷却ボックス21に首振り自在に設けられいる。この首振り操作は、直交方向 に配置された2つのシリンダ28によりなされるようになっている。これにより 、樋内各部での吸引ができるようになっている。 そして、球面部26の外周面に、冷却媒体を吸引管11に向かって均等に吹込 むための複数の溝27が形成されている。
【0017】 こうして、吸引機10の吸引口20に、各機器を高温な解体屑から保護するた めに、エアー・工業用水等の冷却媒体が開度調整ダンパー(水の場合は調節弁) 23bを有する配管23から噴射されるようになっている。
【0018】 そして、吸引口の内部は、吸引した解体屑と周辺より巻込んだ空気、水蒸気に 加えて冷却ボックスより噴出された冷却媒体(エアーまたは工業用水)が混り合 って、屑を冷却しながら流れる。
【0019】 この場合、噴射・吸引される冷却媒体の量は、吸引口にて吸引される解体屑の 吸引能力(T/H)と、屑の温度(℃)、比熱(kcal/kg・℃)によって求めら れた熱量を、集塵器等の耐熱温度以下までに冷却するために必要な量として決定 される。 また、ミストキャッチャーを採用することにより、バグフィルターの集塵機能 を安定させることができる。
【0020】
以上のように、本考案によれば、吸引管の先端に設けられた吸引口で、高温解 体屑を吸引後直ちに冷却すべく冷却媒体を供給することにより、各機器の熱負荷 を緩和することができる。
【図1】本考案の吸引口を備えた吸引機が組込まれた高
温解体屑処理装置の全体構成の一例を示す説明図。
温解体屑処理装置の全体構成の一例を示す説明図。
【図2】本考案の吸引口の説明図。
10…吸引機,11…吸引管,15…台車、20…吸引
口、21…冷却ボックス、22…球面座、22a…冷却
媒体吹込孔、23…冷却媒体供給管、25…先端ノズ
ル、26…係合球面部、27…溝、30…サイクロン、
32…コンテナバッグ、33…ミストキャッチヤー、3
8…吸引源発生装置、39…煙突。
口、21…冷却ボックス、22…球面座、22a…冷却
媒体吹込孔、23…冷却媒体供給管、25…先端ノズ
ル、26…係合球面部、27…溝、30…サイクロン、
32…コンテナバッグ、33…ミストキャッチヤー、3
8…吸引源発生装置、39…煙突。
フロントページの続き (71)出願人 000001199 株式会社神戸製鋼所 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 (71)出願人 391022326 ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 東京都台東区台東1丁目31番10号 (72)考案者 田村 光之進 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 中谷 寛 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 桜井 雅昭 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)考案者 一藤 和夫 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)考案者 古谷 淳一 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)考案者 近藤 淳 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)考案者 片岸 敬朋 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)考案者 三木 繁一 兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地 株式会 社神戸製鋼所神戸製鉄所内 (72)考案者 岡田 利武 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)考案者 堀田 和裕 東京都台東区台東1丁目31番10号 ダイヤ モンドエンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 無軌道台車に搭載された、旋回、前後、
左右及び上下に移動可能な吸引管を備えた吸引機の上記
吸引管の先端に設けられた吸引口で、この吸引口が、内
側の球面座が形成された冷却ボックスで、上記球面座の
上下方向中央部に上記冷却ボックスに送給される冷却媒
体を吹込む複数の吹込孔を有するものと、上記冷却ボッ
クスに上記球面座を介して首振り自在に設けられた先端
ノズルで、上記球面座との係合球面部の外周面に、上記
冷却媒体を上記吸引管に向かって均等に吹込むための複
数の溝が形成されているものと、から構成されているこ
とを特徴とする高温解体屑吸引機の吸引口。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP83193U JPH0656698U (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 高温解体屑吸引機の吸引口 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP83193U JPH0656698U (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 高温解体屑吸引機の吸引口 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656698U true JPH0656698U (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11484576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP83193U Pending JPH0656698U (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 高温解体屑吸引機の吸引口 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0656698U (ja) |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP83193U patent/JPH0656698U/ja active Pending
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