JPH0656603A - 水田用除草剤 - Google Patents
水田用除草剤Info
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- JPH0656603A JPH0656603A JP23151492A JP23151492A JPH0656603A JP H0656603 A JPH0656603 A JP H0656603A JP 23151492 A JP23151492 A JP 23151492A JP 23151492 A JP23151492 A JP 23151492A JP H0656603 A JPH0656603 A JP H0656603A
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- herbicide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 湛水下水田に施用した時に、速やかな崩壊お
よび拡散を起こし、水田用除草活性成分が水田中に、速
やかに均一に拡散して十分な除草効果を発揮し、薬害も
少ないという水田用除草剤を供給する。これにより、特
殊な器具を使用することなく、水田の畦から投入するこ
と等による容易な施用方法を可能にして、従来の製剤よ
りも施用量を大幅に低減化し、また、除草剤の製造、輸
送、保管および散布省力化の面での改善を可能にする。 【構成】 水田用除草活性成分、界面活性剤および吸水
性樹脂を含有し、その吸水性樹脂の重量が全重量に対し
て2〜85%である水田用除草剤。そして、吸水性樹脂
は架橋ポリアクリル酸系樹脂であることを特徴とする。
よび拡散を起こし、水田用除草活性成分が水田中に、速
やかに均一に拡散して十分な除草効果を発揮し、薬害も
少ないという水田用除草剤を供給する。これにより、特
殊な器具を使用することなく、水田の畦から投入するこ
と等による容易な施用方法を可能にして、従来の製剤よ
りも施用量を大幅に低減化し、また、除草剤の製造、輸
送、保管および散布省力化の面での改善を可能にする。 【構成】 水田用除草活性成分、界面活性剤および吸水
性樹脂を含有し、その吸水性樹脂の重量が全重量に対し
て2〜85%である水田用除草剤。そして、吸水性樹脂
は架橋ポリアクリル酸系樹脂であることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中崩壊および拡散性
に優れた水田用除草剤に関するものである。
に優れた水田用除草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から水田用除草剤は、その水中崩壊
および拡散性について種々検討され、界面活性剤などに
より改良がなされてきた。
および拡散性について種々検討され、界面活性剤などに
より改良がなされてきた。
【0003】しかし、剤型の大型錠剤化などの検討が進
み、特に最近では散布省力化のための剤型大型化の要求
もあり、界面活性剤だけではその水中崩壊および拡散性
を十分に付与できなくなってきた。
み、特に最近では散布省力化のための剤型大型化の要求
もあり、界面活性剤だけではその水中崩壊および拡散性
を十分に付与できなくなってきた。
【0004】かかる欠点を改善するため、水中崩壊およ
び拡散性を向上させる方法として、例えば発泡剤を配合
して、水中崩壊および拡散性を向上させる方法(特公昭
47−27930号公報、特開平3−128301号公
報、同3−264503号公報、同3−271201号
公報)が提案されている。
び拡散性を向上させる方法として、例えば発泡剤を配合
して、水中崩壊および拡散性を向上させる方法(特公昭
47−27930号公報、特開平3−128301号公
報、同3−264503号公報、同3−271201号
公報)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの発泡
剤を配合する方法によっても、施用時における初期崩壊
性は必ずしも十分とはいえず、さらに長期保存安定性で
の問題点という課題を抱えている。
剤を配合する方法によっても、施用時における初期崩壊
性は必ずしも十分とはいえず、さらに長期保存安定性で
の問題点という課題を抱えている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
状況に鑑み、水中崩壊および拡散性に優れ、長期保存安
定性も良く、しかも剤型大型化にも対応可能な水田用除
草剤について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
状況に鑑み、水中崩壊および拡散性に優れ、長期保存安
定性も良く、しかも剤型大型化にも対応可能な水田用除
草剤について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち本発明は、水田用除草活性成分,
界面活性剤および吸水性樹脂を含有し、その吸水性樹脂
の重量が全重量に対して2〜85%である水田用除草剤
に関するものであり、また前記の吸水性樹脂が架橋ポリ
アクリル酸系樹脂である水田用除草剤に関するものであ
る。
界面活性剤および吸水性樹脂を含有し、その吸水性樹脂
の重量が全重量に対して2〜85%である水田用除草剤
に関するものであり、また前記の吸水性樹脂が架橋ポリ
アクリル酸系樹脂である水田用除草剤に関するものであ
る。
【0008】本発明の水田用除草剤に用いられる水田用
除草活性成分は、特に限定されないが、例えば次のよう
な化合物が挙げられる。
除草活性成分は、特に限定されないが、例えば次のよう
な化合物が挙げられる。
【0009】(化合物1)2’,3’-ジクロロ-4-エ
トキシメトキシベンズアニリド
トキシメトキシベンズアニリド
【0010】(化合物2)5-[(4,6-ジメトキシピ
リミジン-2-イル)アミノカルボニルアミノスルホニ
ル]-1-メチルピラゾ−ル-4-カルボン酸エチルエステ
ル
リミジン-2-イル)アミノカルボニルアミノスルホニ
ル]-1-メチルピラゾ−ル-4-カルボン酸エチルエステ
ル
【0011】(化合物3)N-(2-クロロイミダゾ
[1,2-a]ピリジン-3-イルスルホニル)-N’-
(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)ウレア
[1,2-a]ピリジン-3-イルスルホニル)-N’-
(4,6-ジメトキシ-2-ピリミジニル)ウレア
【0012】(化合物4)3’,4’-ジクロロプロピ
オンアニリド
オンアニリド
【0013】(化合物5)1-(α,α-ジメチルベンジ
ル)-3-(4-メチルフェニル)ウレア
ル)-3-(4-メチルフェニル)ウレア
【0014】(化合物6)S-(4-クロロベンジル)-
N,N-ジエチル-チオカ−バメ−ト
N,N-ジエチル-チオカ−バメ−ト
【0015】(化合物7)3,5-ジエチルフェニル-4
-ニトロフェニルエチル
-ニトロフェニルエチル
【0016】上記の水田用除草活性成分は、必要に応じ
て一種だけ単独で、あるいは二種以上混合して用いら
れ、混合する場合、配合比は任意に選択することができ
る。これら除草活性成分の量は、活性成分の種類によっ
て異なるが一般的には全重量に対して0.1〜60%の
範囲であり、好ましくは2〜50%である。
て一種だけ単独で、あるいは二種以上混合して用いら
れ、混合する場合、配合比は任意に選択することができ
る。これら除草活性成分の量は、活性成分の種類によっ
て異なるが一般的には全重量に対して0.1〜60%の
範囲であり、好ましくは2〜50%である。
【0017】本発明の水田用除草剤に用いられる界面活
性剤としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホル
マリン酸縮合物、リグニンスルホン酸ナトリウム等のリ
グニンスルホン酸塩、 アルキルアリ−ルスルホン酸
塩、ジアルキルスルホサクシネ−ト、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリ−ルエ−テル硫酸エステル塩、マレイン
酸およびイソブチレンの共重合体のナトリウム塩等のカ
ルボキシル基を有する共重合体のアルカリ金属塩等のア
ニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル等のノニオン性界面活性剤等を挙げることができる。
また必要に応じてカチオン性界面活性剤、両イオン性界
面活性剤等を用いてもよい。
性剤としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホル
マリン酸縮合物、リグニンスルホン酸ナトリウム等のリ
グニンスルホン酸塩、 アルキルアリ−ルスルホン酸
塩、ジアルキルスルホサクシネ−ト、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリ−ルエ−テル硫酸エステル塩、マレイン
酸およびイソブチレンの共重合体のナトリウム塩等のカ
ルボキシル基を有する共重合体のアルカリ金属塩等のア
ニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ−
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル等のノニオン性界面活性剤等を挙げることができる。
また必要に応じてカチオン性界面活性剤、両イオン性界
面活性剤等を用いてもよい。
【0018】これらの界面活性剤は一種単独で、あるい
は二種以上を任意の割合に混合して用いられる。界面活
性剤の量は、通常全重量に対して1〜40%、好ましく
は3〜20%である。
は二種以上を任意の割合に混合して用いられる。界面活
性剤の量は、通常全重量に対して1〜40%、好ましく
は3〜20%である。
【0019】本発明の除草剤に用いられる吸水性樹脂の
重量は、全重量の10〜50%であるのが好ましい。こ
こでいう吸水性樹脂とは、水に難溶性かまたは事実上不
溶性の高分子物質であり、水と接触することにより多量
の水を吸収し膨潤する性質のものを意味する。
重量は、全重量の10〜50%であるのが好ましい。こ
こでいう吸水性樹脂とは、水に難溶性かまたは事実上不
溶性の高分子物質であり、水と接触することにより多量
の水を吸収し膨潤する性質のものを意味する。
【0020】吸水性樹脂の吸水能力は、大きいほど良い
が、通常、吸水性樹脂の重量に対して50倍以上、好ま
しくは100倍〜2000倍の水を吸収するものであれ
ばよい。このような吸水性樹脂としては例えば、デンプ
ン/アクリル酸塩グラフト重合体、カルボキシメチルセ
ルロ−ス架橋体、ビニルアルコ−ル/アクリル酸塩共重
合体、、ポリアクリルニトリル加水分解物、架橋ポリア
クリル酸塩、変性ポリビニルアルコ−ル、架橋ポリエチ
レンオキサイド、ビニル/マレイン酸モノメチル共重合
体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体等が挙げら
れる。
が、通常、吸水性樹脂の重量に対して50倍以上、好ま
しくは100倍〜2000倍の水を吸収するものであれ
ばよい。このような吸水性樹脂としては例えば、デンプ
ン/アクリル酸塩グラフト重合体、カルボキシメチルセ
ルロ−ス架橋体、ビニルアルコ−ル/アクリル酸塩共重
合体、、ポリアクリルニトリル加水分解物、架橋ポリア
クリル酸塩、変性ポリビニルアルコ−ル、架橋ポリエチ
レンオキサイド、ビニル/マレイン酸モノメチル共重合
体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体等が挙げら
れる。
【0021】本発明の除草剤には、必要に応じて乳糖,
平均分子量6000〜20000のポリエチレングリコ
−ル粉末等の粉末状の水溶性担体、およびアラビアガ
ム、トラガントガム、キサンタンガム、メチルセルロ−
ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコ−ル、可溶性デンプン等の水溶
性高分子を添加することもできる。さらに、水溶性キャ
リア−を添加することもできる。
平均分子量6000〜20000のポリエチレングリコ
−ル粉末等の粉末状の水溶性担体、およびアラビアガ
ム、トラガントガム、キサンタンガム、メチルセルロ−
ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコ−ル、可溶性デンプン等の水溶
性高分子を添加することもできる。さらに、水溶性キャ
リア−を添加することもできる。
【0022】本発明の除草剤は、水田用除草活性成分が
固体の場合、水田用除草活性成分のみまたは界面活性
剤、吸水性樹脂の何れかあるいは全てと混合した後、ジ
ェットマイザ−、ビンミル、ハンマ−ミル等の乾式粉砕
機で粉砕し、次に残りの成分を混合して製造することが
できる。水田用除草活性成分が液体であるか、もしくは
溶媒を添加して液状になっている場合には、水田用除草
活性成分を含水珪酸などの粉末状吸油性担体に吸油させ
た後、上記と同様な方法で製造すればよい。
固体の場合、水田用除草活性成分のみまたは界面活性
剤、吸水性樹脂の何れかあるいは全てと混合した後、ジ
ェットマイザ−、ビンミル、ハンマ−ミル等の乾式粉砕
機で粉砕し、次に残りの成分を混合して製造することが
できる。水田用除草活性成分が液体であるか、もしくは
溶媒を添加して液状になっている場合には、水田用除草
活性成分を含水珪酸などの粉末状吸油性担体に吸油させ
た後、上記と同様な方法で製造すればよい。
【0023】このようにして得られる粉末状の本発明除
草剤をそのまま使用しても構わないが、取扱上の面、安
全性の面、環境保全の面等により顆粒剤あるいは錠剤と
することが好ましい。ここでいう顆粒剤とは、粉末状の
除草組成物を顆粒状に造粒したものであり、その形状は
造粒法により異なり、円柱、球状を呈するものから不定
形のものまで、種々の形状が可能である。また錠剤とは
除草組成物を一定の形に圧縮して製造したものであり、
形状は円盤型でふちどりがないもの、隅角、隅丸のも
の、レンズ形でその曲率が浅いものから深いものまで、
ビロ−形、ア−モンド形、フィンガ−形、三角形、四角
形、五角形、カプセル状のもの等種々の形状が可能であ
る。
草剤をそのまま使用しても構わないが、取扱上の面、安
全性の面、環境保全の面等により顆粒剤あるいは錠剤と
することが好ましい。ここでいう顆粒剤とは、粉末状の
除草組成物を顆粒状に造粒したものであり、その形状は
造粒法により異なり、円柱、球状を呈するものから不定
形のものまで、種々の形状が可能である。また錠剤とは
除草組成物を一定の形に圧縮して製造したものであり、
形状は円盤型でふちどりがないもの、隅角、隅丸のも
の、レンズ形でその曲率が浅いものから深いものまで、
ビロ−形、ア−モンド形、フィンガ−形、三角形、四角
形、五角形、カプセル状のもの等種々の形状が可能であ
る。
【0024】顆粒剤は上記粉末状本発明除草剤をロ−ラ
−コンパクタ−、プリケッティングマシン等の乾式造粒
機またはスラッグマシンを用いてシ−ト状、ビロ−状造
粒物またはスラッグとし、これを整粒機等で解砕または
破壊して得ることができる。この方法は水を使用しない
ので、製造過程での膨潤は起こらず、したがって顆粒剤
を水田に施用したときに顕著な膨潤が起こり、ひき続く
崩壊および拡散を十分なものとすることができるのであ
る。
−コンパクタ−、プリケッティングマシン等の乾式造粒
機またはスラッグマシンを用いてシ−ト状、ビロ−状造
粒物またはスラッグとし、これを整粒機等で解砕または
破壊して得ることができる。この方法は水を使用しない
ので、製造過程での膨潤は起こらず、したがって顆粒剤
を水田に施用したときに顕著な膨潤が起こり、ひき続く
崩壊および拡散を十分なものとすることができるのであ
る。
【0025】上記顆粒剤の粒径は100〜10000μ
mが良く、さらに好ましくは250〜4000μmの範
囲が良い。
mが良く、さらに好ましくは250〜4000μmの範
囲が良い。
【0026】錠剤は上記粉末組成物を一定重量ずつ臼に
入れて、打錠することによって得られるが、工業的には
上記粉末または顆粒剤を使用して、タブレッティングマ
シンまたはプリケッティングマシン等で打錠することに
より、一定重量の錠剤を連続的に得ることができる。
入れて、打錠することによって得られるが、工業的には
上記粉末または顆粒剤を使用して、タブレッティングマ
シンまたはプリケッティングマシン等で打錠することに
より、一定重量の錠剤を連続的に得ることができる。
【0027】錠剤の大きさは施用方法により異なるが、
通常、直径5〜60mm、厚さ1〜40mmの範囲であ
り、1錠当たりの重量は0.3〜100g、より好まし
くは1〜50gの範囲である。
通常、直径5〜60mm、厚さ1〜40mmの範囲であ
り、1錠当たりの重量は0.3〜100g、より好まし
くは1〜50gの範囲である。
【0028】本発明の水田用除草剤は湛水下の水田に施
用され、その施用量は各有効成分の種類に依存し、特に
制限されるものではないが、通常で10ア−ル当たり5
0〜2000g、好ましくは500〜1000gの範囲
で施用される。
用され、その施用量は各有効成分の種類に依存し、特に
制限されるものではないが、通常で10ア−ル当たり5
0〜2000g、好ましくは500〜1000gの範囲
で施用される。
【0029】本発明の除草剤は、なんら特殊な器具を使
用することなく容易に施用することができる。例えば、
施用者が水田に入り、均一にあるいは水田の一ヵ所以上
の地点に本発明除草剤を施用したり、水田に入ることな
く畦の辺や水田の水口に施用したり、畦から投入するこ
とによって、有効成分を水田全体にいきわたらせること
ができる。
用することなく容易に施用することができる。例えば、
施用者が水田に入り、均一にあるいは水田の一ヵ所以上
の地点に本発明除草剤を施用したり、水田に入ることな
く畦の辺や水田の水口に施用したり、畦から投入するこ
とによって、有効成分を水田全体にいきわたらせること
ができる。
【0030】本発明の水田用除草剤は、湛水下水田に施
用した時、吸水性樹脂が膨潤することで速やかな崩壊お
よび拡散が起きることから、水田用除草活性成分が水田
中に速やかにかつ均一に拡散するので、十分な除草効果
を発揮すると共に、水田の作物に対して薬害の少ない優
れた性能を有する。また従来の施用量(例えば粒剤の場
合、10ア−ル当たり3000〜4000g)に比べて
施用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸送、
保管および散布省力化の面からも利用価値の高いもので
ある。
用した時、吸水性樹脂が膨潤することで速やかな崩壊お
よび拡散が起きることから、水田用除草活性成分が水田
中に速やかにかつ均一に拡散するので、十分な除草効果
を発揮すると共に、水田の作物に対して薬害の少ない優
れた性能を有する。また従来の施用量(例えば粒剤の場
合、10ア−ル当たり3000〜4000g)に比べて
施用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸送、
保管および散布省力化の面からも利用価値の高いもので
ある。
【0031】
【実施例】次に、製剤例、比較例および試験例をあげ
て、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。尚、製剤例および
比較例中の部は重量部を表す。
て、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。尚、製剤例および
比較例中の部は重量部を表す。
【0032】まず最初に製剤例を示す。 〔製剤例1〕(化合物1)30部、吸水性樹脂(花王P
OIZ−SA20,ポリアクリル酸澱粉系)50部、S
ORPOR5073(東邦化学製サルフェ−ト型/炭酸
塩配合)20部をジュ−スミキサ−で良く混合し、この
混合物50gを直径30mmφの打錠成型器に入れ、1
00kg/cm2の圧力で打錠して錠剤を得た。
OIZ−SA20,ポリアクリル酸澱粉系)50部、S
ORPOR5073(東邦化学製サルフェ−ト型/炭酸
塩配合)20部をジュ−スミキサ−で良く混合し、この
混合物50gを直径30mmφの打錠成型器に入れ、1
00kg/cm2の圧力で打錠して錠剤を得た。
【0033】〔製剤例2〕(化合物1)15部、吸水性
樹脂(三洋化成サンウェット1M−1000,ポリアク
リル酸澱粉系)30部、SORPOR5073(東邦化
学サルフェ−ト型/炭酸塩配合)10部、SORPOR
8070(東邦化学アルキルサルフェ−ト)10部、セ
リサイト35部をジュ−スミキサ−で良く混合し、この
混合物50gを直径30mmφの打錠成型器に入れ、1
00kg/cm2 の圧力で打錠して錠剤を得た。
樹脂(三洋化成サンウェット1M−1000,ポリアク
リル酸澱粉系)30部、SORPOR5073(東邦化
学サルフェ−ト型/炭酸塩配合)10部、SORPOR
8070(東邦化学アルキルサルフェ−ト)10部、セ
リサイト35部をジュ−スミキサ−で良く混合し、この
混合物50gを直径30mmφの打錠成型器に入れ、1
00kg/cm2 の圧力で打錠して錠剤を得た。
【0034】〔製剤例3〕(化合物1)15部、(化合
物2)0.2部、吸水性樹脂(住友精化アクアキ−プ4
S,ポリアクリル酸PVA系)15部、SORPOR5
073(東邦化学サルフェ−ト型/炭酸塩配合)10
部、SORPOR8070(東邦化学アルキルサルフェ
−ト)10部、セリサイト49.8部をジュ−スミキサ
−で良く混合し、この混合物50gを直径30mmφの打
錠成型器に入れ、100kg/cm2の圧力で打錠して
錠剤を得た。
物2)0.2部、吸水性樹脂(住友精化アクアキ−プ4
S,ポリアクリル酸PVA系)15部、SORPOR5
073(東邦化学サルフェ−ト型/炭酸塩配合)10
部、SORPOR8070(東邦化学アルキルサルフェ
−ト)10部、セリサイト49.8部をジュ−スミキサ
−で良く混合し、この混合物50gを直径30mmφの打
錠成型器に入れ、100kg/cm2の圧力で打錠して
錠剤を得た。
【0035】〔製剤例4〕(化合物1)30部、(化合
物3)1.8部、吸水性樹脂(三洋化成サンウェット1
M−1000MPS,ポリアクリル酸澱粉系)10部、
SORPOR5073(東邦化学サルフェ−ト型/炭酸
塩配合)15部、セリサイト43.2部をジュ−スミキ
サ−で良く混合し、この混合物50gを直径30mmφ
の打錠成型器に入れ、100kg/cm2の圧力で打錠
して錠剤を得た。
物3)1.8部、吸水性樹脂(三洋化成サンウェット1
M−1000MPS,ポリアクリル酸澱粉系)10部、
SORPOR5073(東邦化学サルフェ−ト型/炭酸
塩配合)15部、セリサイト43.2部をジュ−スミキ
サ−で良く混合し、この混合物50gを直径30mmφ
の打錠成型器に入れ、100kg/cm2の圧力で打錠
して錠剤を得た。
【0036】次に比較例を示す。 [比較例1](化合物1)5部、ベントナイト30部、
カオリンクレ−61部、サンエキスC(山陽国策パル
プ,リグニンスルホン酸系)4部をニ−ダ−に入れ良く
混合した後、水17部加えて再び良く混合した。その
後、0.7mmφのスクリ−ンの付いた押し出し造粒機
で造粒し、整粒した後、70℃、5時間乾燥して297
〜1680μmの粒剤を得た。
カオリンクレ−61部、サンエキスC(山陽国策パル
プ,リグニンスルホン酸系)4部をニ−ダ−に入れ良く
混合した後、水17部加えて再び良く混合した。その
後、0.7mmφのスクリ−ンの付いた押し出し造粒機
で造粒し、整粒した後、70℃、5時間乾燥して297
〜1680μmの粒剤を得た。
【0037】[比較例2](化合物1)5部、(化合物
2)0.07部、ベントナイト30部、カオリンクレ−
60.93部、サンエキスC(山陽国策パルプ,リグニ
ンスルホン酸系)4部をニ−ダ−に入れ良く混合した
後、水17部加えて再び良く混合した。その後、0.7
mmφのスクリ−ンの付いた押し出し造粒機で造粒し、
整粒した後、70℃、5時間乾燥して297〜1680
μmの粒剤を得た。
2)0.07部、ベントナイト30部、カオリンクレ−
60.93部、サンエキスC(山陽国策パルプ,リグニ
ンスルホン酸系)4部をニ−ダ−に入れ良く混合した
後、水17部加えて再び良く混合した。その後、0.7
mmφのスクリ−ンの付いた押し出し造粒機で造粒し、
整粒した後、70℃、5時間乾燥して297〜1680
μmの粒剤を得た。
【0038】次に試験例を示す。 {試験例1}たて5m、よこ5mに区画された圃場に平
均水位6cmまで水を入れた。次に製剤例1,2および
比較例1で得られた錠剤および粒剤を有効成分量が15
0g/10aになるように投入し、製剤例3および比較
例2は(化合物2)の有効成分量が20g/10aにな
るように投入し、製剤例4は(化合物3)の有効成分量
が18g/10aになるように投入し、供試物の移動距
離を以下の評価基準で目視で観察した。投入位置は区画
圃場中央とした。また、投入3時間後、投入位置から0
cm,100cm,200cm,300cmでありかつ
水底から0.5cmの地点の液を柄杓にて約100ml
とり、次にそこから25mlをホ−ルピペットで採取し
水を蒸発させた後、ガスクロマトグラフィ−により有効
成分量を定量した。その結果を表1に示す。
均水位6cmまで水を入れた。次に製剤例1,2および
比較例1で得られた錠剤および粒剤を有効成分量が15
0g/10aになるように投入し、製剤例3および比較
例2は(化合物2)の有効成分量が20g/10aにな
るように投入し、製剤例4は(化合物3)の有効成分量
が18g/10aになるように投入し、供試物の移動距
離を以下の評価基準で目視で観察した。投入位置は区画
圃場中央とした。また、投入3時間後、投入位置から0
cm,100cm,200cm,300cmでありかつ
水底から0.5cmの地点の液を柄杓にて約100ml
とり、次にそこから25mlをホ−ルピペットで採取し
水を蒸発させた後、ガスクロマトグラフィ−により有効
成分量を定量した。その結果を表1に示す。
【0039】なお、表1における拡散性の評価基準は、
次の通りである。
次の通りである。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、本発明除草剤はなんら特殊な器具を使用す
ることなく容易に施用することができる。例えば、施用
者が水田に入り、均一あるいは水田の一ヵ所以上の地点
に本発明除草剤を施用したり、水田に入ることなく畦の
辺や水田の水口に施用したり、畦から投入することによ
り有効成分を水田全体にいきわたせることができる。
ているので、本発明除草剤はなんら特殊な器具を使用す
ることなく容易に施用することができる。例えば、施用
者が水田に入り、均一あるいは水田の一ヵ所以上の地点
に本発明除草剤を施用したり、水田に入ることなく畦の
辺や水田の水口に施用したり、畦から投入することによ
り有効成分を水田全体にいきわたせることができる。
【0045】本発明除草剤は、湛水下水田に施用した
時、吸水性樹脂が膨潤することで速やかな崩壊および拡
散が起きることから、水田用除草活性成分が水田中、速
やかにかつ均一に拡散するので十分な除草効果を発揮
し、また水田の作物に対して薬害も少ないという優れた
効果を発揮する。また本発明除草剤は、従来の製剤に比
べて施用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸
送、保管および散布省力化の面からも利用価値の高いも
のである。
時、吸水性樹脂が膨潤することで速やかな崩壊および拡
散が起きることから、水田用除草活性成分が水田中、速
やかにかつ均一に拡散するので十分な除草効果を発揮
し、また水田の作物に対して薬害も少ないという優れた
効果を発揮する。また本発明除草剤は、従来の製剤に比
べて施用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸
送、保管および散布省力化の面からも利用価値の高いも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲吉 幸彦 茨城県つくば市御幸ケ丘45番地 保土谷化 学工業株式会社筑波研究所内 (72)発明者 安斎 達雄 茨城県つくば市御幸ケ丘45番地 保土谷化 学工業株式会社筑波研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 水田用除草活性成分、界面活性剤および
吸水性樹脂を含有し、その吸水性樹脂の重量が全重量に
対して2〜85%である水田用除草剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の吸水性樹脂が架橋ポリア
クリル酸系樹脂である水田用除草剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23151492A JPH0656603A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 水田用除草剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23151492A JPH0656603A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 水田用除草剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656603A true JPH0656603A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16924685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23151492A Pending JPH0656603A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 水田用除草剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0656603A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997003558A1 (fr) * | 1995-07-21 | 1997-02-06 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Preparation solide pour riziere et son procede d'application |
JPH09157108A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Sankyo Co Ltd | 田面水中での農薬有効成分の溶出が良好な農薬粒剤 |
EP1287739A1 (en) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents |
WO2021130663A1 (en) * | 2019-12-26 | 2021-07-01 | Upl Limited | Super absorbent polymer and a pesticide |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP23151492A patent/JPH0656603A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997003558A1 (fr) * | 1995-07-21 | 1997-02-06 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Preparation solide pour riziere et son procede d'application |
JPH09157108A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Sankyo Co Ltd | 田面水中での農薬有効成分の溶出が良好な農薬粒剤 |
EP1287739A1 (en) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents |
US6667277B2 (en) | 2001-08-24 | 2003-12-23 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents |
WO2021130663A1 (en) * | 2019-12-26 | 2021-07-01 | Upl Limited | Super absorbent polymer and a pesticide |
CN114845550A (zh) * | 2019-12-26 | 2022-08-02 | Upl有限公司 | 高吸水性聚合物和农药 |
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