JPH0656598A - TiCウイスカの製造方法 - Google Patents

TiCウイスカの製造方法

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JPH0656598A
JPH0656598A JP23138392A JP23138392A JPH0656598A JP H0656598 A JPH0656598 A JP H0656598A JP 23138392 A JP23138392 A JP 23138392A JP 23138392 A JP23138392 A JP 23138392A JP H0656598 A JPH0656598 A JP H0656598A
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tic
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whisker
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Tetsuya Nukami
哲也 額見
Tetsuya Suganuma
徹哉 菅沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平均直径が1μm 以下の非常に微細なTiC
ウイスカを製造する。 【構成】 純Alの溶湯18中にアルゴンガスを供給し
ながら溶湯にTi粉末及び黒鉛粉末を含むペレット16
を添加し、所定時間経過後に溶湯を冷却して凝固させ、
これによりアルゴンガスの気孔内にTiCウイスカを成
長させる。またTiを含有するAl合金の溶湯中にアル
ゴンガスを供給しながら溶湯に黒鉛粉末を添加し、所定
時間経過後に溶湯を冷却して凝固させ、これによりアル
ゴンガスの気孔内にTiCウイスカを成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウイスカの製造方法に
係り、更に詳細にはTiCウイスカの製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】TiCウイスカの製造方法の一つとし
て、例えば特開昭58−60700号公報に記載されて
いる如く、炭素質基材を貴金属塩水溶液にて処理した
後、炭素質基材に対しハロゲン化チタン蒸気とCOとの
混合ガスを供給することにより、基材表面に所望寸法の
TiCウイスカを析出成長させてこれを捕集する方法が
従来より知られている。
【0003】かかる方法によれば、貴金属元素の種類及
び金属塩水溶液の濃度を適宜に選定し調節することによ
り、平均直径1〜30μm 、平均長さ0.5〜5mmの範
囲の所望寸法のTiCウイスカを製造することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】周知の如くウイスカを
強化材とする複合材料の強度、靭性、被削性などを向上
させるためにはウイスカの直径をできるだけ小さくする
ことが必要である。しかるに上記公開公報に記載された
方法によっては平均直径が1μm 以下の非常に微細なT
iCウイスカを製造することができない。
【0005】本発明は、上記公開公報に記載された従来
のTiCウイスカの製造方法に於ける上述の如き問題に
鑑み、平均直径が1μm 以下の非常に微細なTiCウイ
スカを製造することができるよう改善されたTiCウイ
スカの製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、(1)純Al又はAl合金の溶湯中に実質
的に不活性のガスを供給しながら前記溶湯にTi粉末及
び黒鉛粉末を添加し、所定時間経過後に前記溶湯を冷却
し凝固させることを特徴とするTiCウイスカの製造方
法、又は(2)Tiを含有するAl合金の溶湯中に実質
的に不活性のガスを供給しながら前記溶湯に黒鉛粉末を
添加し、所定時間経過後に前記溶湯を冷却し凝固させる
ことを特徴とするTiCウイスカの製造方法によって達
成される。
【0007】
【作用】上述の(1)の方法に於てはTi粉末のTi及
び黒鉛粉末のCが純Al又はAl合金の溶湯中にて互い
に化合反応することによりTiCを生成し、上述の
(2)の方法に於てはAl合金中のTi及び黒鉛粉末の
CがAl合金の溶湯中にて互いに化合反応することによ
りTiCを生成し、かくして生成するTiCが外界より
遮断された溶湯内の実質的に不活性のガスの気泡中に於
てその壁面より中心へ向けて単結晶として成長し、これ
によりAl合金よりなる凝固体の気孔中にその壁面より
中心へ向けて延在し平均直径が0.1〜0.5μm 程度
である非常に微細な多数のTiCウイスカが形成され
る。
【0008】
【課題を解決するための手段の補足説明】本願発明者が
行った実験的研究の結果によれば、純Al又はAl合金
の溶湯の温度が1200℃未満、特に1100℃未満の
場合にはTiCウイスカを良好に生成させることが困難
であり、逆に溶湯の温度が1500℃を越えると消費エ
ネルギが高くなるという問題がある。従って本発明の方
法の一つの実施例に於ては、純Al又はAl合金の溶湯
の温度は1100〜1500℃、好ましくは1200〜
1500℃に設定される。
【0009】また本発明に於て使用される実質的に不活
性のガスは実質的に不活性である限り任意のガスであっ
てよく、例えばアルゴンやヘリウムの如き不活性ガス、
これらの不活性ガスと窒素ガスとの混合ガス、窒素ガス
等であってよい。
【0010】また本発明の方法に於ける所定の時間は黒
鉛粉末のC等を溶湯中に拡散させるに足る時間であれば
任意の時間であってよく、例えば使用される溶湯の量や
温度、溶湯に添加される黒鉛粉末等の大きさや量等に応
じて1〜15分程度に設定される。
【0011】また上述の(1)の方法に於ては、Ti粉
末及び黒鉛粉末はそのまま溶湯に添加されてもよいが、
Ti粉末及び黒鉛粉末が溶湯の液面に浮遊することなく
Ti及びCが溶湯中に良好に拡散するよう、Ti粉末及
び黒鉛粉末よりなる成形体又はTi粉末、黒鉛粉末及び
Al粉末よりなる成形体が形成され、成形体が溶湯中に
投入されることが好ましい。
【0012】また本願発明者が行った実験的研究の結果
によれば、上述の(2)の方法に於ては、Al合金のT
i含有量が0.1wt%未満である場合にはTiCウイス
カを良好に生成させることが困難であり、逆にTi含有
量が5wt%を越えるとTiCウイスカを良好に生成し得
る温度領域に於て溶湯の粘性が高くなり、この場合にも
TiCウイスカを良好に生成させることが困難である。
従って本発明の(2)の方法の一つの実施例に於てはA
l合金のTi含有量は0.1〜5wt%に設定される。
【0013】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0014】実施例1 図1(a)に示されている如く、まず8:2:5の重量
比にて混合されたTi粉末10と黒鉛粉末12とAl粉
末14とよりなり直径30mm、厚さ10mmの寸法を有す
る15gのペレット16を10個形成した。次いで図1
(b)に示されている如く、1400℃に保持された5
00gの純Alの溶湯18中にセラミックス管20を経
てアルゴンガスを供給しながら溶湯18中に10個のペ
レット16を投入し、そのままの状態でアルゴンガスの
供給を約10分間継続した。次いで図1(c)に示され
ている如く、溶湯18を金型22に鋳込み、溶湯をその
まま放置して室温まで冷却し凝固させた。
【0015】かくして得られた凝固体を切断してその断
面を観察したところ、図2に示されている如く切断面2
4には多数の気孔26が存在し、それらの気孔中にはそ
の壁面より中心へ向けて延在する非常に微細な多数のウ
イスカ28が形成されていることが認められた。これら
のウイスカをX線回折法などにて分析したところ、ウイ
スカはTiCウイスカであり、平均直径及び平均長さは
それぞれ約0.3μm、約500μm であった。
【0016】図3は上述の如く形成され空孔より回収さ
れたTiCウイスカを300倍にて示す顕微鏡写真であ
る。この図3より、非常に微細なTiCウイスカが良好
に形成されていることが解る。
【0017】実施例2 まず図4(a)に示されている如く、1400℃に保持
された500gのAl合金(Al−3wt%Ti)の溶湯
30中にセラミックス管20を経てアルゴンガスを供給
しながら溶湯30中に50gの黒鉛粉末32を投入し、
そのままの状態でアルゴンガスの供給を約10分間継続
した。次いで図4(b)に示されている如く、溶湯30
を金型22に鋳込み、溶湯をそのまま放置して室温まで
冷却し凝固させた。
【0018】かくして得られた凝固体を切断してその断
面を観察したところ、実施例1の場合と同様に凝固体の
切断面には多数の気孔が存在し、それらの気孔中にはそ
の壁面より中心へ向けて延在する非常に微細な多数のT
iCウイスカが形成されていることが確認された。尚ウ
イスカの平均直径及び平均長さはそれぞれ約0.3μm
、約500μm であった。
【0019】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0020】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、Ti及びCが溶湯中にて互いに化合反応す
ることによりTiCを生成し、かくして生成するTiC
が外界より遮断された溶湯内の実質的に不活性のガスの
気泡中に於てその壁面より中心へ向けて単結晶として成
長するので、凝固体の気孔中にその壁面より中心へ向け
て延在し平均直径が0.1〜0.5μm 程度である非常
に微細な多数のTiCウイスカを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるTiCウイスカの製造方法の一つ
の実施例の一連の工程を示す工程図である。
【図2】図1に示された実施例に於て凝固体の気孔中に
形成されたTiCウイスカを示す模式図である。
【図3】本発明の方法より製造されたTiCウイスカを
300倍にて示す顕微鏡写真である。
【図4】本発明によるTiCウイスカの製造方法の他の
一つの実施例の一連の工程を示す工程図である。
【符号の説明】
10…Ti粉末 12…黒鉛粉末 14…Al粉末 16…ペレット 18…純Alの溶湯 26…気孔 28…TiCウイスカ 30…Al合金の溶湯 32…黒鉛粉末

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】純Al又はAl合金の溶湯中に実質的に不
    活性のガスを供給しながら前記溶湯にTi粉末及び黒鉛
    粉末を添加し、所定時間経過後に前記溶湯を冷却し凝固
    させることを特徴とするTiCウイスカの製造方法。
  2. 【請求項2】Tiを含有するAl合金の溶湯中に実質的
    に不活性のガスを供給しながら前記溶湯に黒鉛粉末を添
    加し、所定時間経過後に前記溶湯を冷却し凝固させるこ
    とを特徴とするTiCウイスカの製造方法。
JP23138392A 1992-08-06 1992-08-06 TiCウイスカの製造方法 Expired - Lifetime JP2833367B2 (ja)

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EP93305967A EP0582435B1 (en) 1992-08-06 1993-07-28 Method of producing TiC whiskers and metallic composite material reinforced by TiC whiskers
DE69301638T DE69301638T2 (de) 1992-08-06 1993-07-28 Verfahren zur Herstellung von TiC-Whiskern und Metall-Verbundstoff verstärkt durch TiC-Whisker
US08/102,211 US5441697A (en) 1992-08-06 1993-08-05 Method of producing TiC whiskers and metallic composites reinforced by TiC whiskers

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