JPH06564A - U字状断面を有するローターの製造方法 - Google Patents

U字状断面を有するローターの製造方法

Info

Publication number
JPH06564A
JPH06564A JP4185698A JP18569892A JPH06564A JP H06564 A JPH06564 A JP H06564A JP 4185698 A JP4185698 A JP 4185698A JP 18569892 A JP18569892 A JP 18569892A JP H06564 A JPH06564 A JP H06564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
shape
blank
outer peripheral
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4185698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nozawa
豊 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Yutaka Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yutaka Giken Co Ltd filed Critical Yutaka Giken Co Ltd
Priority to JP4185698A priority Critical patent/JPH06564A/ja
Publication of JPH06564A publication Critical patent/JPH06564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コンプレッサーに使用されるマグネットロータ
ーの如く、断面がU字状で且つリング状のローターを製
造する際の材料歩留りを向上させる。 【構成】ローターAの外フランジ1aに対応する長方形
部と内フランジ1bに対応する長方形部とをウエブ1c
に対応する台形部によって接続したブランク1を平板2
からプレス切断する。曲げ工程に於いて外フランジ1
a,内フランジ1bをウエブ1cに対し同一方向に且つ
直角に曲げる。前記部材を成形工程でリング状に成形し
端部を突き合わせる。溶接工程で突き合わせ端部を溶接
する。ブランク1が直線のみによって構成されるため、
板採りに際し材料ロスを低減させて歩留りを向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンプレッサー等に使
用されるマグネットローターの如く断面がU字状に形成
されたローターを製造するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】U字状断面を有するローターとして、例
えば図6に示す自動車のエアコンに使用されるコンプレ
ッサー51に於けるマグネットローター52がある。このマ
グネットローター52は、該ローター52の外周に対応する
外フランジ52aにエンジン等の駆動源からの動力が伝達
されるプーリ53が固着され、且つマグネットローター52
の内周に対応する内フランジ52bに嵌合されたベアリン
グ54によってフレーム55に回転可能に支持されている。
またマグネットローター52のウエブ52cに面接してピス
トンローター56に固着されたクラッチプレート57が配置
され、マグネットローター52のU字状の凹部にマグネッ
トクラッチのコイル58が配置されている。
【0003】上記の如く構成されたコンプレッサー51で
は、マグネットローター52はエンジン等の駆動源から伝
達される動力によって常に回転している。そして例えば
温度センサーや他のセンサー或いはマイクロプロセッサ
ー等から発生する信号に応じてコイル58を励磁すること
で、クラッチプレート57をマグネットローター52に吸着
して一体化させ、これにより、ピストンローター56を回
転させてピストン59を往復移動させる。
【0004】U字状断面を有するマグネットローター52
は、型鍛造品或いは絞り成形によって製造されるのが一
般である。ここで、マグネットローター52を絞り成形す
る場合の一般的な手順について図8により説明する。
【0005】図7(a)に示すように、平板60から目的
のマグネットローター52を絞り成形するのに対応した展
開寸法を有する円盤状のブランク61をプレス切断し、次
いで同図(b)に示すように湾曲状に一次絞り成形す
る。更に同図(c)に示すように、湾曲成形されたブラ
ンク61を円弧状に二次絞り成形する。そして前記の如く
成形されたブランク61を更に三次絞り成形することで、
同図(d)に示すように各フランジ52a,52b,ウエブ
52cを直角に成形してU字状断面を有するマグネットロ
ーター52を製造する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の絞り加工に
よりU字状断面を有するローターを製造する方法では、
ローターのブランクは円盤状に形成され、且つ複数のブ
ランクが平板から連続して切断される。このため、図7
(a)に示すように、ブランクとブランクの間にロスが
発生し歩留りが悪いという問題がある。
【0007】本発明の目的は、材料の歩留りを向上させ
た新規なU字状断面を有するローターの製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るU字状断面を有するローターの製造方法
は、リング状で且つ該リングの半径方向の断面形状がU
字状のローターを製造するための方法であって、平板を
プレス切断してローターの外周長及び幅寸法に対応した
寸法を有する外周長方形部とローターの内周長及び幅寸
法に対応した寸法を有する内周長方形部とをU字状断面
のウエブ部を展開した台形部によって接続したブランク
を採取する切断工程と、前記ブランクに於ける外周長方
形部と内周長方形部を台形部に対し直角に折り曲げてU
字状に成形する曲げ工程と、前記U字状に成形された部
材をリング状に成形する成形工程と、リング状に成形さ
れて突き合わされた端部を溶接する溶接工程と、からな
ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記U字状断面を有するローターの製造方法
(以下『本方法』という)によれば、材料ロスを低減さ
せて歩留りを向上させることが出来る。即ち、本方法で
はローターを製造するに際し、加工はプレスによる曲げ
成形のみで行われる。従って、ブランクの形状はロータ
ーの外フランジ及び内フランジに対応する長方形部及び
ローターのウエブに対応する台形部の直線のみによって
構成される。このため、平板からブランクを採取する場
合に板採りが容易であり、且つ隣接するブランク間の材
料ロスを低減させることが可能となり歩留りを向上させ
ることが出来る。
【0010】
【実施例】以下本方法の一実施例について図を用いて説
明する。図1はローターを説明する図であり(a)は平
面図,(b)は断面図、図2はブランクの平面図、図3
はブランクの材料採りを説明する図、図4はフランジに
対応する部分を折り曲げた中間製品を説明する図であり
(a)は平面図,(b)は斜視図、図5はリング状に成
形した中間製品の斜視図である。
【0011】本方法は、特に自動車用エアコンのコンプ
レッサーに使用されるマグネットローターのように、外
周にプーリを固着すると共に内周にベアリングを嵌合さ
せ、更にマグネットクラッチのコイルを収容する収容部
を形成した図1に示すローターAを製造する際の材料の
歩留りを向上させることを可能としたものである。
【0012】本方法は、ローターAは図2に示す平板状
のブランク1を採取する工程、ブランク1に於ける各フ
ランジ1a,1bに対応する長方形部分を折り曲げる工
程、各フランジ1a,1bを折り曲げた部材をリング状
に成形する工程、突き合わされた端部を溶接する工程に
よって構成される。このため本方法では、ブランク1は
直線によって構成される長方形部と台形部とによって構
成され、従って、多数のローターAを製造するに際し平
板状の材料から多数のブランク1を採取するとき、該ブ
ランク1を交互に配列することによって材料ロスを低減
させて歩留りを向上させることが可能となる。
【0013】以下本方法について具体的に説明する。図
1(a),(b)に示すように、ローターAは外フラン
ジ1a,内フランジ1b,ウエブ1cからなる断面がU
字状で且つ全体形状がリング状に構成されている。ロー
ターAに於ける外フランジ1aの直径方向の距離D,内
フランジ1bの直径方向の距離d,外フランジ1aと内
フランジ1bとの距離w及び各フランジ1a,1bの長
さTの各値はローターAを設計する際に設定される。
【0014】本実施例に於いて、前記各値は各フランジ
1a,1bの中心距離として設定されている。このた
め、後述する工程でブランク1を成形する際に板厚の変
化は最小となり、安定した寸法の基でローターAを成形
することが可能である。
【0015】ローターAの素材となるブランク1は、図
2に示すように、予めローターAに設定された上記各値
に基づく展開寸法を持って形成される。即ち、外フラン
ジ1aに対応する長方形部の長辺の長さLはL=πD=
π(d+2w)なる寸法を有し、且つ内フランジ1bに
対応する長方形部の長辺の長さlはl=πdなる寸法を
有する。またウエブ1cに対応する台形部は底辺の長さ
L,上辺の長さlであり、且つ高さは各フランジ1a,
1b間の距離wに折り曲げ代tを加えた寸法となる。こ
こで、折り曲げ代tはブランク1の板厚tに相当する。
このようにブランク1の平面形状は全て直線によって構
成される。
【0016】上記ブランク1は、切断工程に於いて図3
に示すように、該ブランク1の全幅寸法に応じた寸法を
有する帯状の平板2をプレス切断することで採取され
る。複数個の同一形状,同一寸法を持ったブランク1を
平板2から採取する場合、該ブランク1を交互に向かい
合わせて配列した状態で切断することによって、ブラン
ク1間の材料ロスを最小の値に設定することが可能であ
る。従って、歩留りを向上させることが可能である。
【0017】切断工程で採取されたブランク1は引続き
曲げ工程に於いてプレス成形され、図4(a),(b)
に示すように、該ブランク1の外フランジ1a,内フラ
ンジ1bに対応する長方形部がウエブ1cに対応する台
形部に対し同一方向に且つ直角に折り曲げ成形されて断
面がU字状に成形される。
【0018】曲げ工程に於いてU字状に曲げ成形された
ブランク1は、引き続く成形工程で図5に示すようにリ
ング状に成形される。この成形によってブランク1の長
手方向の両端が互いに突き合わせられる。従って、溶接
工程に於いて互いに当接した突き合わせ部を溶接して一
体化することで、リング状の成形形状を維持したロータ
ーAを製造することが可能である。
【0019】その後、必要に応じてローターAの外フラ
ンジ1aの外周,内フランジ1bの内周及び外フランジ
1a,内フランジ1b及びウエブ1cによって構成され
るU字状空間の内部を機械加工することによって、コン
プレッサーのマグネットローターとして使用することが
可能なローターAを製造することが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
U字状断面を有するローターの製造方法では、切断工程
に於いて平板から直線のみによって構成されたブランク
をプレス切断して採取し、該ブランクに於ける外フラン
ジ及び内フランジに対応する長方形部を曲げ工程に於い
てウエブに対応する台形部に対し同一方向に直角に曲げ
成形し、この部材を成形工程に於いてリング状に成形し
て端部を突き合わせると共に、溶接工程に於いて該突き
合わせ部を溶接することでローターを製造することが出
来る。
【0021】上記の如く、ローターの素材となるブラン
クが直線のみによって構成されるため、平板状の材料か
ら板採りする際に複数のブランクを交互に向かい合わせ
て連続させることで材料ロスを低減させ、これにより材
料の歩留りを向上させることが出来る等の特徴を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローターを説明する図であり(a)は平面図,
(b)は断面図である。
【図2】ブランクの平面図である。
【図3】ブランクの材料採りを説明する図である。
【図4】フランジに対応する部分を折り曲げた中間製品
を説明する図であり(a)は平面図,(b)は斜視図で
ある。
【図5】リング状に成形した中間製品の斜視図である。
【図6】エアコンに使用されるコンプレッサーの一部を
断面した斜視図である。
【図7】ローターを製造する従来方法の一例を説明する
図である。
【符号の説明】 A ローター 1 ブランク 1a 外フランジ 1b 内フランジ 1c ウエブ 2 平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 2/356 Z H02K 1/27 7429−5H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状で且つ該リングの半径方向の断
    面形状がU字状のローターを製造するための方法であっ
    て、平板をプレス切断してローターの外周長及び幅寸法
    に対応した寸法を有する外周長方形部とローターの内周
    長及び幅寸法に対応した寸法を有する内周長方形部とを
    U字状断面のウエブ部を展開した台形部によって接続し
    たブランクを採取する切断工程と、前記ブランクに於け
    る外周長方形部と内周長方形部を台形部に対し直角に折
    り曲げてU字状に成形する曲げ工程と、前記U字状に成
    形された部材をリング状に成形する成形工程と、リング
    状に成形されて突き合わされた端部を溶接する溶接工程
    と、からなることを特徴としたU字状断面を有するロー
    ターの製造方法。
JP4185698A 1992-06-22 1992-06-22 U字状断面を有するローターの製造方法 Pending JPH06564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185698A JPH06564A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 U字状断面を有するローターの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185698A JPH06564A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 U字状断面を有するローターの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06564A true JPH06564A (ja) 1994-01-11

Family

ID=16175307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4185698A Pending JPH06564A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 U字状断面を有するローターの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06564A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181607A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd フランジ付き柱状体の成形方法
CN109226454A (zh) * 2018-11-14 2019-01-18 大连电机集团有限公司 永磁电机转子冲片模具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181607A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd フランジ付き柱状体の成形方法
CN109226454A (zh) * 2018-11-14 2019-01-18 大连电机集团有限公司 永磁电机转子冲片模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7928627B2 (en) Laminated core and method for manufacturing the same
JP3722539B2 (ja) 環状積層鉄心の製造方法及び順送り金型装置
JPH06564A (ja) U字状断面を有するローターの製造方法
JP5818414B2 (ja) ステータのコア部材の製造装置
US4418471A (en) Method of producing a stator yoke of a small-sized motor
JP2569221B2 (ja) モータの製造方法
JP2834988B2 (ja) 回転電機の積層コアの製造方法
US4553690A (en) Clutch rotor for an electromagnetic clutch and method of making the rotor
JPH0847219A (ja) 回転電機用フレームの製造方法
JP2000050579A (ja) モータ用鉄心の製造方法
JP2957929B2 (ja) モータ用ステータヨークの製造方法
JPH11285772A (ja) プレス成形プーリの製造方法および装置
JPS5926629A (ja) 電磁クラッチロ−タの成形方法
JP2006158003A (ja) 積層固定子鉄心の製造方法
EP0857528B1 (en) Method of producing a sheet metal fan, and fan produced thereby
JPH02193545A (ja) 回転電機の枠構造
JP2530936B2 (ja) 電磁クラッチのプ―リ付ロ―タの製造方法
JPH07101980B2 (ja) 回転電機の固定子鉄心製造方法
JPH09263314A (ja) カーブコンベア用テーパーローラーの製作方法
JP7357811B2 (ja) 分割コア、回転電機、分割コアの製造方法、および、回転電機の製造方法
JP2000350391A (ja) モータの製造方法及びモータ
JPS5924542A (ja) 電磁クラツチロ−タの成形方法
US11870304B2 (en) Rotary electric machine with tubular housing and flange
JPH06269149A (ja) モータ用鉄心片の製造方法
JPH05236681A (ja) 回転電機の鉄心とその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080903

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02