JPH0656337B2 - 金属走行体の温度測定方法およびその装置 - Google Patents

金属走行体の温度測定方法およびその装置

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JPH0656337B2
JPH0656337B2 JP15797788A JP15797788A JPH0656337B2 JP H0656337 B2 JPH0656337 B2 JP H0656337B2 JP 15797788 A JP15797788 A JP 15797788A JP 15797788 A JP15797788 A JP 15797788A JP H0656337 B2 JPH0656337 B2 JP H0656337B2
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滋 小宮山
忠志 安達
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川鉄テクノリサーチ株式会社
川鉄鋼板株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷延工場の連続焼鈍ライン、連続鍍金ライン
等で連続的に走行する鋼板の温度を測定する金属走行体
の温度測定方法およびその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、連続的に鋼板が高速で走行する冷延工場の連続焼
鈍ライン、連続鍍金ライン等における走行鋼板の温度測
定方法は、まず、第一に、放射温度計、二色温度計を用
いた間接的な測定方法がある。
さらに、第二に、熱電対を金属走行体に接触して測定を
行なう方法がある。
第三に、上述の従来例の問題点を解決するものとして、
特開昭58−174823号公報に開示されるような測
温ロールを用いた温度測定装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述の第一の従来例は鋼板表面の放射率が影響
し、測定精度が悪く、300℃以下では放射エネルギー
が低下するため鋼板温度の測定が不可能であるという問
題点があった。
また、上述の第二の従来例は接触式であり、摩擦熱の影
響を受けたり、熱電対の摩耗のため長期使用に耐えず、
また、鋼板を損傷するという問題点があった。
また、上述の第三の従来例である特開昭58−1748
23号公報の測温ロール方式は、確かに放射エネルギー
や摩擦熱の影響を受けずに安定して測定することが可能
であるが、雰囲気温度が大気温度の場合にはロール表面
温度が低いために熱電対はその影響を受け、例えば、3
00℃以下の測温では精度が悪いという問題点があっ
た。
そこで、本発明は上述の問題点を解決するために提案さ
れたもので、高速で走行する鋼板の温度を正確に、か
つ、安価に測定できる金属走行体の温度測定方法および
その装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、第1の熱電対を表面に埋設した中空状のロー
ルを金属走行体に接触させて前記ロールの温度を測定す
ると共に、前記ロールの近傍の雰囲気の温度を第2の熱
電対により測定し、前記測定結果を用いて接触長に応じ
て前記金属走行体の温度を求めることを特徴とする金属
走行体の温度測定方法である。
さらに、本発明は、中空状ロールと、該ロールの表面に
埋設された第1の熱電対と、該第1の熱電対からの第1
の信号をスリップリング回転子およびスリップリング固
定子を介して出力させる信号伝達手段と、該ロール近傍
の雰囲気の温度を測定し、第2の信号を出力する第2の
熱電対と、該第1および第2の信号が入力されて金属走
行体の温度を演算する演算装置とから成ることを特徴と
する金属走行体の温度測定装置である。
〔作用〕
本発明者等は、測温ロール方式を用いて300℃以下の
鋼板温度の測定について種々実験した結果、ロール周長
と鋼板との接触がロール周長の1/4以上で雰囲気も鋼
板温度と同じであれば、直接、ロールの温度が鋼板の温
度と等しくなるが、例えば、振れ止め用のタッチロール
を用い、鋼板との接触長が十分に確保できない場合で、
また、雰囲気も大気温度である場合は、雰囲気温度を用
いて以下の補正を加えることにより、正確な鋼板温度を
得ることができることを見出した。
すなわち、第1図に示される鋼板1とロール2と雰囲気
である大気の温度の関係から以下の式が導き出される。
ここで、 鋼板1の温度;t(℃) ロール2の温度;t(℃) 雰囲気の温度;t(℃) ロール2の直径;R(m) 鋼板1の幅;w(m) 鋼板1とロール2との接触長;l(m) 鋼板1とロール2との接触熱伝達係数; αsr(kcal/m・h・℃) ロール2と雰囲気との熱伝達係数; αro(kcal/m・h.℃) 鋼板1とロール2との接触面積; w・l(m) ロール2と雰囲気との接触面積; w(πR−l)(m) とする。
ここで、鋼板1とロール2の伝熱量Qsrは(1)式、ロ
ール2と雰囲気の伝熱量Qroは(2)式で示される。
sr=αsr×w×l×(t−t)…(1) Qro=αro×w(πR−l)×(t−t) …(2) 鋼板1とロール2が平衡状態になると、Qsr=Qroとな
るので、(3)式のようにロール2の温度t(℃)と
雰囲気の温度t(℃)から鋼板1の温度t(℃)が
求められる。
=t+{αro×(πR−l)}× (t−t)/(αsr×l)…(3) ここで、 {αro×(πR−l)}/(αsr×l)=a …(4)とおくと、 t=t+a(t−t)…(5) となる。
通常、αsrは約2000kcal/m・h・℃、αro
は約45kcal/m・h・℃である。
従って、使用する測温用ロール2の直径R(m)と、ロ
ール2と接触する鋼板1との接触長l(m)を予め設定
すると、補正係数aは(4)式より a=0.0225{(πR−l)−1}…(4a) として求めることができる。
このため、ロール2の温度t(℃)と雰囲気温度t
(℃)を測定することにより鋼板1の温度t(℃)を
測定することができる。
このようにして、本発明によれば、高速で走行する鋼板
の温度を式を用いて補正するため正確に測定され、か
つ、測定装置も簡易な構成であるため安価に測温でき
る。
なお、一般的には、鋼板1と測温用ロール2の接触長
(l)が、十分確保でき、(少なくとも、ロール2の周
長の1/4以上の接触)、かつ、周辺の雰囲気温度が鋼
板1の温度と同じ場合は、この雰囲気温度の測定および
とロール2の温度の補正演算は不必要である。
〔実施例〕
以下、本発明を図面を参照してその実施例に基づいて説
明する。
連続亜鉛メッキラインに適用した実施例について説明す
る。
第1図、第2図、第3図は本実施例に用いられる装置の
説明図である。
連続亜鉛メッキライン等で連続的に走行移動する鋼板1
の温度を測定する場合、表面に第1の熱電対4を埋設し
た測温用ロール2を設置して鋼板1に接触させ、ロール
2は鋼板1の移動速度に対応した回転を行なう。
ロール2には中空部2aの内壁側から測温用の第1の熱
電対4が表面に向けて埋設され、溶接され表面仕上が行
なわれる。
さらに、熱電対4の導線4aはロール2の中空部2aお
よびロール軸受け部3の中空部3bを通過して、開口部
3aから外部に導かれる。
ロール軸受け3には信号取り出し用のスリップリング6
回転子6aが取り付けられ、外部に取り出された熱電対
4の導線4aはスリップリング回転子6aの熱電対接続
部9で接続される。
第2図、第3図に示されるようにスリップリング固定子
6bに対しスリップリング回転子6aが回転するように
設けられ、熱電対4の導線4aに接続される環状の導線
6dが摺動子6cに対して摺動し、スリップリング回転
子6aから第1の信号がスリップリング固定子6bを介
して外部に取り出される。
さらに、スリップリング固定子6bの補償導線接続部1
0に接続した補償導線7により、演算装置8に入力さ
れ、ロール2の温度t(℃)が測定される。
また、ロール2の近傍には周辺の雰囲気温度t(℃)
を測定し、第2の信号を出力する第2の熱電対5を設
け、補償導線11により演算装置8に入力され上述の
(3)(4)式によって補正演算がなされ、指示計等に
表示する。
なお、鋼板1の板幅方向の温度分布を知るために使用す
る場合、ロール2の熱電対4の取り付け位置はロール長
手方向にシフトして熱電対4を取り付けることができ、
中心部に限定されるものではない。
板幅1200mmのメッキ鋼板1を118m/minの
ライン速度で走行させながら、熱電対4を一対埋め込ん
だ直径120mmの測温用ロール2をメッキ鋼板1に2
0mm接触させて鋼板1の温度を測定した。
一方、ロール2の近傍で雰囲気温度を測定した。
このときの、補正係数aは(4)式で計算すると、0.
4014であったので、補正係数aを0.40としてこ
の値を予め演算装置8に設定した。
測温結果はロール2の温度t(℃)が83℃、雰囲気
温度t(℃)は35℃で、(5)式による鋼板1の温
度t(℃)の補正演算結果は102.2℃であった。
一方、ラインを一時停止してメッキ鋼板1の表面温度を
接触式表面温度計で測定したところ102℃であった。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように、高速で走行する金属板の
温度を正確に、かつ、安価に測定でき、この測定結果
で、例えば、金属板の温度が一定になるように冷却設備
の冷却風量を制御すると大幅な省電力が達成されるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の装置の説明図、第2図は断
面図、第3図は部分説明図である。 1……鋼板 2……ロール 4……第1の熱電対 5……第2の熱電対 6a……スリップリング回転子 6b……スリップリング固定子 8……演算装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の熱電対を表面に埋設した中空状のロ
    ールを金属走行体に接触させて前記ロールの温度を測定
    すると共に、前記ロールの近傍の雰囲気の温度を第2の
    熱電対により測定し、前記測定結果を用いて接触長に応
    じて前記金属走行体の温度を求めることを特徴とする金
    属走行体の温度測定方法。
  2. 【請求項2】中空状ロールと、該ロールの表面に埋設さ
    れた第1の熱電対と、該第1の熱電対からの第1の信号
    をスリップリング回転子およびスリップリング固定子を
    介して出力させる信号伝達手段と、該ロール近傍の雰囲
    気の温度を測定し、第2の信号を出力する第2の熱電対
    と、該第1および第2の信号が入力されて金属走行体の
    温度を演算する演算装置とから成ることを特徴とする金
    属走行体の温度測定装置。
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