JPH0656225B2 - ハイブリツドfrp管状体 - Google Patents

ハイブリツドfrp管状体

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JPH0656225B2
JPH0656225B2 JP62083927A JP8392787A JPH0656225B2 JP H0656225 B2 JPH0656225 B2 JP H0656225B2 JP 62083927 A JP62083927 A JP 62083927A JP 8392787 A JP8392787 A JP 8392787A JP H0656225 B2 JPH0656225 B2 JP H0656225B2
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JP
Japan
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sheet
tubular body
fiber
layer
hybrid
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Expired - Lifetime
Application number
JP62083927A
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JPS63251685A (ja
Inventor
三男 榎本
英輔 塩坪
Original Assignee
東海カ−ボン株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強化性能に優れたハイブリッド複合系のFR
P管状体に関する。
〔従来の技術〕
従来、熱硬化性樹脂を炭素繊維、ガラス繊維等の織布あ
るいは引揃えシートで複合強化したFRPの管状体は広
く知られている。通常、これらのFRP管状体は、長繊
維状の炭素繊維またはガラス繊維により作成した織布、
引揃えシートなどに液状の熱硬化性樹脂を含浸してプリ
プレグシートを形成し、このプリプレグシートを芯棒に
巻き付けたのち硬化処理することによって製造されてい
る。
近時、上記のFRP管状体の強度特性を一層向上させる
目的で、マトリックスとなる液状熱硬化性樹脂に炭化け
い素、炭化ほう素、サファイヤ等のウイスカーを混入し
たり、あるいは芯棒に巻き付けたプリプレグシートの外
周にウイスカーを混入した熱硬化性樹脂液を塗布する方
法が提案されている(特開昭58−211442号、同
60−104317号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した先行技術においては樹脂液にウ
イスカーを均一に分散させることが困難なうえに、ウイ
スカーの混入量に制約を受ける関係で、得られるFRP
管状体にウイスカーのハイブリッド複合化に基づく均質
な強化性能を十分に付与することができない問題点があ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解消し、ウイスカーの混成複
合化により硬度、耐摩耗性、耐衝撃性、つぶし強度など
の強化性能を著しく向上させたハイブリッドFRP管状
体を提供するもので、その特徴は、炭素繊維の引揃えシ
ートを熱硬化性樹脂で複合硬化した長繊維層と、炭化け
い素ウイスカーとアルミナ繊維のチョップドストランド
を混合して形成した薄膜シートに熱硬化性樹脂を含浸硬
化した短繊維のシート層を、複数層として一体に構成し
てなるハイブリッド複合形態にある。
長繊維の層は、炭素繊維の引揃えシートに熱硬化性樹
脂、例えばエポキシ系、フェノール系あるいはポリエス
テル系等のマトリックス樹脂液を含浸し、樹脂を半硬化
してプリプレグシートとしたのち所定形状に管状化する
ことによって形成される。
一方、短繊維のシート層は、炭化けい素ウイスカーとア
ルミナ繊維を細断したチョップドストランドを混合して
形成した薄膜シートに熱硬化性樹脂を含浸硬化したFR
Pにより構成される。薄膜シートの形成は、炭化けい素
ウイスカーに適量のアルミナ繊維のチョップドストラン
ド(通常、10〜30重量部)を骨格材料として混合し
水あるいは有機溶媒等の液媒に均一分散させ、必要に応
じて適宜なバインダー成分を添加してスラリーとしたの
ち常用の抄造手段を用いてシート化する。このようにし
て形成した薄膜シートにエポキシ系、フェノール系ある
いはポリエステル系などのマトリックス樹脂液を含浸し
てプリプレグシートとし、これを管状化することにより
短繊維のシート層を作成する。
管状体の形成は、プリプレグ状の長繊維層と短繊維のシ
ート層を所定寸法形状の芯棒に複数層として巻き付け、
層間を圧着した状態でマトリックス樹脂を完全硬化する
ことによりおこなわれる。この際、短繊維のシート層を
内層または外層とし、もしくは長繊維層とサンドイッチ
状に積層したりして所望の複数層構造に形成する。
図は長繊維の層を内層にし短繊維のシート層を外層とし
て二重層構造のハイブリッドFRP管状体を示した斜視
図で、1は長繊維層の内層、2は外周部を構成する短繊
維のシートによる外層である。内外層の界面はプリプレ
グ状態で圧着硬化されるため極めて強固に接着されてお
り、全体として一体化した組織構造を呈する。
〔作用〕
本発明によるハイブリッドFRP管状体は、炭素繊維の
FRPからなる長繊維層と、炭化けい素ウイスカーとア
ルミナ繊維のチョップドストランドを混成複合化した短
繊維のシート状FRP層が2層以上の複数層として一体
に結合した独特の複合構造を備えるから、ウイスカーに
よるハイブリッド化機能が十分に発揮される。したがっ
て、硬度、耐摩耗性、耐衝撃性、つぶし強度等の強化性
能を均質かつ効果的に付与することが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示した二重層構造についての実施例と
して説明する。
炭素繊維の引揃えシートにエポキシ樹脂液を含浸したプ
リプレグシート(炭素繊維のVf62%)を直径15mm
の芯棒に巻き付けて肉厚5mmの内層を形成した。次い
で、炭化けい素ウイスカー85重量部とアルミナ繊維の
チョップドストランド15重量部を配合して水溶性重量
バインダーを溶解した水に均一分散してスラリー化し、
これを抄造法により厚さ0.1mmの薄膜シートに作成し
た。この薄膜シートにエポキシ樹脂液を含浸して形成し
たプリプレグシート(短繊維のVf25%)を、上記炭
素繊維のプリプレグ内層の外周に巻き付け外面をテープ
で締着した状態でマトリックス樹脂を完全硬化した。
このようにして形成したハイブリッドFRP管状体は、
図示のように炭素繊維を用いた長繊維のFRP層1と炭
化けい素ウイスカーとアルミナ繊維のチョップドストラ
ンドからなる短繊維のFRPシート層2とが一体に結合
した二重層構造を呈しており、下表の強度性能を示し
た。なお、比較のために、炭素繊維のみのFRP管状体
の強度性能を測定し表中に併載した(比較例)。
上表の結果から、実施例の管状体は比較例に比べて強度
性能が著るしく向上していることが判明する。
〔発明の効果〕
本発明のハイブリッドFRP管状体は、極めて高度の強
化性能を備えるから、例えばゴルフクラブのシャフト、
釣竿などのスポーツ・レジャー部品をはじめ、強度特性
が要求される多様な管状体部材として有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明のハイブリッドFRP管状体を例示した斜
視説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 23/22 7344−4F B32B 5/00 B 7016−4F 5/08 7016−4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素繊維の引揃えシートを熱硬化性樹脂で
    複合硬化した長繊維層と、炭化けい素ウイスカーとアル
    ミナ繊維のチョップドストランドを混合して形成した薄
    膜シートに熱硬化性樹脂を含浸硬化した短繊維のシート
    層を、複数層として一体に構成してなるハイブリッドF
    RP管状体。
JP62083927A 1987-04-07 1987-04-07 ハイブリツドfrp管状体 Expired - Lifetime JPH0656225B2 (ja)

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JPS63251685A JPS63251685A (ja) 1988-10-19
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JPH025979A (ja) * 1988-06-27 1990-01-10 Maruman Golf Corp ゴルフクラブ
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JPS5122960A (en) * 1974-08-19 1976-02-24 Yukio Watanabe L jigatarinkutokumiawaseta kurankujiku
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