JPH0655925A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0655925A
JPH0655925A JP4208767A JP20876792A JPH0655925A JP H0655925 A JPH0655925 A JP H0655925A JP 4208767 A JP4208767 A JP 4208767A JP 20876792 A JP20876792 A JP 20876792A JP H0655925 A JPH0655925 A JP H0655925A
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JP
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air
outlet
cooling
heating mode
heating
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JP4208767A
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English (en)
Inventor
Masataka Imazu
正▲琢▼ 今津
Etsuji Miyata
悦次 宮田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H1/00899Controlling the flow of liquid in a heat pump system

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ安価な構成で暖房および冷房動作を
可能とする。 【構成】 エンクローズダクト33内に空調用補助エン
ジン34を設けると共に2系統の冷凍サイクルを配設す
る。空調制御回路は、暖房モードでは、第1の切換ダン
パ42を駆動して暖房モード室内吹出口40を開口させ
る。外気導入口33a,33bから吸入された外気は凝
縮器23,29により加熱されると共に空調用補助エン
ジン34等の廃熱により加熱され、フィルタ43を介し
て暖房モード室内吹出口40から暖気として車室内に送
風されるので、簡単な構成としながら迅速に暖房運転を
実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルのコンプ
レッサをエンジンにより駆動するようにした車両用空調
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バス等の大形車両においては、例えば、
図7ないし9に示すような空調装置が設けられたものが
ある。すなわち、図7には空調ユニット1の概略的な外
観図を示し、図8にはその実態的な構成を示している。
図8に示すように、空調ユニット1は、暖房用サイクル
2と冷房用サイクル3を個別に有する構成となってい
る。暖房用サイクル2においては、車両駆動用エンジン
4の冷却水を循環させるサイクルを構成しており、車両
駆動用エンジン4を冷却するための冷却水は、予熱機5
およびヒータコア6を介して循環するようになってい
る。予熱機5は、車両駆動用エンジン4の始動時や外気
温度が低いとき等で冷却水の温度が低いときに冷却水を
燃焼熱により加熱するもので、冷却水の温度を速く上昇
させて暖房運転の立ち上げを良くする働きがある。
【0003】一方、冷房用サイクル3においては、冷凍
サイクル7のコンプレッサ8を空調用補助エンジン9に
より駆動するもので、冷凍サイクル7を循環する冷媒
は、コンプレッサ8,凝縮器10,レシーバ11,膨張
弁12および蒸発器13を介した経路で循環するように
なっている。空調用補助エンジン9の冷却水はラジエー
タ9aを介して循環冷却されるようになっている。
【0004】ヒータコア6および蒸発器13は、図9に
も示すように、クーリングケース14内に配設され、内
気導入口14a或は外気導入口14bから吸入される空
気が流通するようになっている。ブロワ15は、クーリ
ングケース14の出口に連通する吹出口16に空気を吹
き出すように設けられている。
【0005】そして、暖房モードにおいては、クーリン
グケース14に導入された空気にヒータコア6の内部を
流通する冷却水の熱を与えて熱交換することにより暖気
として車室内に送風する。また、冷房モードにおいて
は、クーリングケース14に導入された空気の熱を蒸発
器13の内部を流通する冷媒に与えて熱交換することに
より冷気として車室内に送風するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、予熱機5で多量の冷却水を
加熱する必要があるので、外気温が低いときには冷却水
の温度を上昇させるのに時間がかかるため、これに伴っ
て吹出温度の上昇が遅れ、結果として暖房運転の立ち上
げに時間がかかってしまう不具合があった。
【0007】そこで、従来では、車両駆動用エンジンの
冷却水の熱と空調用補助エンジンの廃熱を有効に利用し
たヒートポンプを用いて迅速に暖房の立ち上げを行うよ
うにした構成のものが考えられている。しかし、この場
合には、冷暖房を切り換えるために、ヒートポンプに冷
媒流路切換用の四方弁を設けたり、車両駆動用エンジン
および空調用補助エンジンの廃熱を回収するための熱交
換器を設ける必要があり、全体としてシステムが複雑に
なってしまう不具合がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、冷凍サイクルの動作を切り換える等の
複雑なシステムを形成することなく簡単な構成で迅速に
暖房動作を実施できる車両用空調装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷凍サイクル
のコンプレッサをエンジンにより駆動するようにした車
両用空調装置を対象とするものであり、外気導入口部に
前記冷凍サイクルの凝縮器が配設されその下流側内部に
前記コンプレッサおよびエンジンが収容された暖気通路
を形成するダクトと、このダクトの出口側に形成された
暖房モード室内吹出口および冷房モード室外吹出口と、
前記暖房モード室内吹出口および冷房モード室外吹出口
の何れかを開口する第1の吹出口切換手段と、前記ダク
トの内部に設けられ前記外気導入口から外気を吸入して
前記凝縮器,コンプレッサおよびエンジンを介して前記
暖房モード室内吹出口或は冷房モード室外吹出口から吹
き出させる送風装置と、前記冷凍サイクルの蒸発器が内
部に収容され内気或は外気を導入して冷却する冷却ユニ
ットと、この冷却ユニットの出口側に形成された冷房モ
ード室内吹出口および暖房モード室外吹出口と、前記冷
房モード室内吹出口および暖房モード室外吹出口の何れ
かを開口する第2の吹出口切換手段と、暖房モード設定
状態で前記第1および第2の吹出口切換手段によって前
記暖房モード室内吹出口および暖房モード室外吹出口を
開口させた状態に設定し、冷房モード設定状態で前記第
1および第2の吹出口切換手段によって前記冷房モード
室外吹出口および冷房モード室内吹出口を開口させた状
態に設定する制御手段とを設けて構成したところに特徴
を有する。
【0010】
【作用】本発明の車両用空調装置によれば、暖房モード
が設定されると、制御手段は、第1および第2の吹出口
切換手段を暖房モード室内吹出口および暖房モード室外
吹出口を開口させた状態に設定するので、送風装置によ
り外気導入口からダクト内に導入された外気は冷凍サイ
クルの凝縮器を介して熱が与えられると共にエンジンお
よびコンプレッサ近傍を流通する際にそれらの廃熱を与
えられて暖気とされ、暖房モード室内吹出口から車室内
に吹き出される。一方、冷却ユニットの蒸発器を流通す
る冷媒はユニット内に導入された空気により熱を与えら
れて蒸発するようになり、その空気は低温の空気となっ
て暖房モード室外吹出口から外部に排気される。これに
より、迅速に暖房動作が行われて車室内が暖房されるよ
うになる。
【0011】次に、冷房モードが設定されると、制御手
段は、第1および第2の吹出口切換手段を冷房モード室
外吹出口および冷房モード室内吹出口を開口させた状態
に設定するので、冷却ユニットに導入される空気は蒸発
器を流通する冷媒により冷却された冷気として冷房モー
ド室内吹出口から車室内に吹き出される。一方、ダクト
内に導入された外気により冷凍サイクルの凝縮器内部を
流通する冷媒が冷却され、加熱された外気はエンジンお
よびコンプレッサの近傍を介してこれらを冷却しながら
冷房モード室外吹出口から外部に排気される。これによ
り、迅速に冷房動作が行われて車室内が冷房されるよう
になる。
【0012】したがって、冷凍サイクルの冷媒流通経路
を変更することなく、制御手段により第1および第2の
吹出口切換手段を駆動制御することで空気の流通経路を
変更し、暖房モードにおいてはエンジンおよびコンプレ
ッサ等の廃熱を利用して暖房動作を行うので、簡単な構
成で冷暖房を実施でき、しかも迅速に車室内の暖房動作
を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を2系統の冷凍サイクルを使用
したバス用空調装置に適用した場合の一実施例につい
て、図1ないし図6を参照して説明する。まず、2系統
の冷凍サイクルの構成について図3を参照して簡単に説
明する。
【0014】すなわち、第1の冷凍サイクル21は、冷
媒の流通経路にしたがって、コンプレッサ22,凝縮器
23,レシーバ24,膨張弁25および蒸発器26が順
次連結され、コンプレッサ22に至る循環経路を形成し
ている。また、第2の冷凍サイクル27は、同様にして
冷媒の流通経路にしたがって、コンプレッサ28,凝縮
器29,レシーバ30,膨張弁31および蒸発器32が
順次連結されコンプレッサ28に至る循環経路を形成し
ている。
【0015】図1および図2はこれら第1および第2の
冷凍サイクル21および27の配置状態を概略的に断面
で示した平面図および側面図である。暖気通路を形成す
るダクトとしてのエンクローズダクト33は、上述の冷
凍サイクル21および27を含めて装置全体が内部に配
設されるもので、外部に対して断熱および遮音効果を有
するものである。このエンクローズダクト33の両端部
には、外気を導入するための外気導入口33a,33b
が形成され、それぞれの部分に冷凍サイクル21および
27の凝縮器23および29が配設されている。また、
凝縮器23にはこれと隣接して空調用補助エンジン34
の冷却水を冷却するラジエータ34aが配設されてい
る。
【0016】空調用補助エンジン34およびコンプレッ
サ22,28は、エンクローズダクト33内部の外気導
入口33aから中央寄りに配設されている。コンプレッ
サ22および28は、それぞれプーリおよびベルトによ
る伝達機構35,36を介して空調用補助エンジン34
から回転力が伝達されるようになっており、空調用補助
エンジン34の運転状態で電磁クラッチ22a,28a
のオンオフ制御により駆動される。
【0017】送風装置としてのブロワ37は、エンクロ
ーズダクト33内の中央部に配設されており、その排気
側には暖気送風ダクト38が連結されている。ブロワ3
7は、空調用補助エンジン34により伝達機構39を介
して回転駆動されるもので、その回転により、外気導通
口33a,33bから外気を吸入して暖気送風ダクト3
8側に排出するようになっている。
【0018】暖気送風ダクト38の出口側には暖房モー
ド室内吹出口40および冷房モード室外吹出口41が形
成されており、これらの吹出口40および41は、第1
の吹出口切換手段としての第1の切換ダンパ42により
切り換えて開口されるようになっている。また、暖房モ
ード室内吹出口40にはフィルタ43が設けられてお
り、エンクローズダクト33内から吹出されてくる空気
を清浄化するようになっている。
【0019】冷却ユニット44において、ケーシング4
5はエンクローズダクト33の凝縮器29下流部に内蔵
されるように配設されており、エンクローズダクト33
内部とは遮断された状態に構成されている。ケーシング
45は、吸入部に内気導入口45aおよび外気導入口4
5bが形成され、内外気切換ダンパ46によりその何れ
かが開口されるようになっている。
【0020】また、ケーシング45内部には、蒸発器2
6および32の両者が並べた状態で配設されており、ケ
ーシング45内部に導入される空気がこれら蒸発器26
および32を挿通するようになっている。この蒸発器2
6,32の下流側に位置してブロワ47が設けられてお
り、内気導入口45a或は外気導入口45bから空気を
吸入してケーシング45出口側に送風する。このブロワ
47はユニバーサルシャフト47aを介してエンクロー
ズダクト33内に配設された駆動機構48により回転駆
動されるようになっている。駆動機構48は、電磁クラ
ッチ48aおよびプーリおよびベルトからなる伝達機構
49を介して空調用補助エンジン34により駆動され
る。
【0021】ケーシング45の出口側には、暖房モード
室外吹出口50および冷房モード室内吹出口51が形成
されており、これらの吹出口50および51は第2の吹
出口切換手段としての第2の切換ダンパ52により切り
換えて開口されるようになっている。
【0022】さて、図4には要部の概略的な電気的構成
を示しており、この図4において、制御手段としての空
調制御回路53は、マイクロコンピュータ,メモリ等を
含んで構成されるもので、予め空調制御のためのプログ
ラムが記憶されているものである。空調制御回路53に
は車載バッテリ等の直流電源54からスイッチ55を介
して給電されるようになっている。
【0023】この空調制御回路53には、空調温度を設
定する温度設定回路56,車室内の空気温度を検出する
内気センサ57および車外の空気温度を検出する外気セ
ンサ58が接続されている。温度設定回路56,内気セ
ンサ57および外気センサ58は、例えば、設定状態或
は検出温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体であり、対
応する温度に応じた抵抗値に相当する検出信号を空調制
御回路53に与えるようになっている。
【0024】第1および第2のダンパ切換モータ59,
60はそれぞれ第1および第2の切換ダンパ42,52
を駆動して切り換えるもので、空調制御回路53に接続
されている。また、空調制御を行うための他の空調制御
機器61も空調制御回路53に接続されている。この空
調制御機器61は、例えば、コンプレッサ22,28の
電磁クラッチ22a,28aを駆動する回路や或は内外
気切換ダンパ46の駆動回路等である。
【0025】次に、本実施例の作用について図5および
図6をも参照して説明する。まず、スイッチ55がオン
されて空調制御回路53に電源が与えられると、空調制
御回路53は図5にフローチャートで示すプログラムを
開始する。空調制御回路53は、まず、ステップS1で
温度設定回路56から設定温度Ts,内気センサ57お
よび外気センサ58から内気温度Tiおよび外気温度T
oをそれぞれの抵抗値として読み込む。
【0026】続いてステップS2で、空調制御回路53
は、読み込んだ各温度Ts,TiおよびToに相当する
抵抗値の合成抵抗値Rを求め、その合成抵抗値Rに対応
して空調運転モードを決定する。この場合、合成抵抗値
Rと空調運転モードとの関係は、図6に示すようになっ
ており、その合成抵抗値Rの大きさが低いほうから、例
えばモードM1からモードM6までの6段階に分けて設
定されている。そして、モードM1からモードM3まで
は冷房モードであり、モードM4からモードM6までは
暖房モードである。各モードM1〜M6においては、そ
れぞれ空調用補助エンジン34に対する駆動回転数が異
なるように設定されている。
【0027】次に、空調制御回路53は、ステップS3
で、合成抵抗値Rの値によって決定された空調運転モー
ドM1〜M6が暖房モードであるか冷房モードであるか
を判断する。すなわち、ステップS2で決定された空調
運転モードがモードM1,M2或はM3の何れかである
ときには、冷房モードである(「NO」)と判断してス
テップS4,S5のルーチンに分岐し、空調制御モード
がモードM4,M5或はM6の何れかであるときには、
暖房モードである(「YES」)と判断してステップS
6,S7のルーチンに分岐するようになる。
【0028】さて、冷房モードと判断してステップS4
に移行した場合には、空調制御回路53は、空調用補助
エンジン34を運転開始させてその回転数を対応するモ
ードM1〜M3で設定された回転数となるように制御す
る。続いて、空調制御回路53は、ステップS5に移行
すると、冷房モードの設定状態に対応するように第1お
よび第2の切換ダンパ42および52を駆動させる。す
なわち、空調制御回路53は、第1および第2のダンパ
切換モータ59および60に制御信号を出力し、第1の
切換ダンパ42により冷房モード室外吹出口40を開口
させるように駆動する(図1中二点鎖線で示す位置)と
共に、第2の切換ダンパ52により冷房モード室内吹出
口51を開口させる(同図中二点鎖線で示す位置)よう
に駆動制御する。
【0029】この後、空調制御回路53は、空調制御機
器61に各種の駆動信号を出力して第1および第2の冷
凍サイクル21および27を、図示しないプログラムに
従って運転制御するようになる。つまり、コンプレッサ
22および28は電磁クラッチ22aおよび28aをオ
ンさせて空調用補助エンジン34により回転駆動させる
ようにする。このとき、ブロワ37および47は、空調
用補助エンジン34により回転駆動されている。そし
て、コンプレッサ22および28の駆動により、冷凍サ
イクル21および27は周知の動作を行うようになり、
蒸発器26および32に流通される空気と熱交換して冷
却するようになる。
【0030】これにより、冷却ユニット44において
は、内外気切換ダンパ46により開口された内気導入口
45a或は外気導入口45bから内気あるいは外気を吸
入し、蒸発器26および32により冷却してブロワ47
を介して冷房モード室内吹出口51を介して車室内に冷
気を送るようになり、もって車室内の冷房を行うように
なる。
【0031】一方、蒸発器26および32を通過して気
化された冷媒が、コンプレッサ22および28により圧
縮され、高温高圧の気体状態で凝縮器23および29に
挿通されると、それぞれの外気導入口33aおよび33
bにおいて導入される外気により冷却され、液化された
状態となってレシーバ24および30に流入するように
なり、このとき外気導入口33aおよび33bから吸入
された外気はブロワ37により暖気送風ダクト38を介
して冷房モード室外吹出口41から外部に排気される。
【0032】次に、ステップS3で暖房モードと判断し
てステップS6に移行した場合には、空調制御回路53
は、空調用補助エンジン34を運転開始させてその回転
数を対応するモードM4〜M6で設定された回転数とな
るように制御する。続いて、空調制御回路53は、ステ
ップS7に移行すると、暖房モードの設定状態に対応す
るように、第1および第2の切換ダンパ42および52
を駆動させる。すなわち、空調制御回路53は、第1お
よび第2のダンパ切換モータ59および60に制御信号
を出力し、第1の切換ダンパ42により暖房モード室内
吹出口40を開口させるように駆動する(図1中実線で
示す位置)と共に、第2の切換ダンパ52により暖房モ
ード室外吹出口50を開口させる(同図中実線で示す位
置)ように駆動する。
【0033】この後、空調制御回路53は、空調制御機
器61に各種の駆動信号を出力して第1および第2の冷
凍サイクル21および27を図示しないプログラムに従
って運転制御するようになる。つまり、コンプレッサ2
2および28は電磁クラッチ22aおよび28aを作動
させて空調用補助エンジン34により回転駆動させるよ
うになる。そして、コンプレッサ22および28の駆動
により、冷凍サイクル21および27は周知の動作を行
うようになる。
【0034】この場合、エンクローズダクト33におい
ては、外気導入口33a,33bから導入された外気が
凝縮器23および29により加熱され、さらに、ダクト
内部に吸入されると内部に収容されている空調用補助エ
ンジン34,コンプレッサ22,28等の廃熱で加熱さ
れた暖気となり、この後、暖気はブロワ37,暖気送風
ダクト38,フィルタ43を順次介して暖房モード室内
吹出口40から車室内に吹き出されるようになり、もっ
て車室内の暖房が行われるようになる。
【0035】一方、このとき冷却ユニット44において
は、内気導入口45a或は外気導入口45bを介して吸
入された内気或は外気が蒸発器26および32を通過し
て暖房モード室外吹出口50から車外に吹き出されるよ
うになり、これにより蒸発器26および32を流通する
冷媒は気化されてコンプレッサ22,28に送られるこ
とになる。
【0036】このような本実施例によれば、エンクロー
ズダクト33内に空調用補助エンジン34を含めて装置
全体を組み込むと共に、第1および第2の切換ダンパ4
2および52を設け、これらを空調制御回路53により
暖房モードおよび冷房モードの設定状態に応じて駆動
し、暖房モード室内吹出口40,冷房モード室外吹出口
41の切り換えと、暖房モード室外吹出口50,冷房モ
ード室内吹出口51の切り換えを行う構成としたので、
冷凍サイクル21および27の冷媒の流通方向を切り換
える等の複雑な構成をとることなく、簡単な構成で暖房
および冷房の動作を切り換え実施できる。
【0037】そして、暖房時においては、外気を吸入し
て凝縮器23および29と熱交換すると共に、エンクロ
ーズダクト33内のすべての廃熱を有効に利用して加熱
した暖気を室内に送風するので、高熱量の空気を迅速に
室内に送って暖房動作の立ち上げを速くすることがで
き、またフルに外気を導入しているので、冬期除湿およ
び換気性能を向上させることができる。
【0038】さらに、空調用補助エンジン34等の各種
装置をエンクローズダクト33内に配設することで、ダ
クト外部に対する断熱性を高めることができると共に、
エンジン音等の騒音が外部に漏れるのを極力防止するこ
とができるものである。
【0039】尚、上記実施例においては、2系統の冷凍
サイクル21および27を使用した場合について説明し
たが、これに限らず、1系統の冷凍サイクルのみで構成
するようにしても同様の効果を得ることができるもので
ある。
【0040】また、上記実施例においては、第1および
第2の吹出口切換手段として第1および第2の切換ダン
パ42および52を用いる場合について説明したが、こ
れに限らず、暖房モード室内吹出口40および冷房モー
ド室外吹出口41との切り換えおよび暖房モード室外吹
出口50および冷房モード室ない吹出口51との切り換
えをフィルムを用いてスライドさせることにより何れか
一方を開口させる構成とすることもできる。
【0041】そして、上記実施例においては、6段階の
空調運転モードM1ないしM6を設定する構成の場合に
ついて説明したが、これに限らず、これより少ない段階
としても良いし、あるいはさらに多くの段階に設定する
ものでも良い。
【0042】さらに、上記実施例においては、フィルタ
43を暖房モード室内吹出口40に設ける構成とした
が、これに限らず、ブロワ37の前後の何れかに設ける
構成としても良いし、フィルタ43を活性炭やオゾン,
光等により脱臭する構成の脱臭機能を設けて空気清浄を
行うようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、暖気通路を形成するダクト内にコンプ
レッサおよびエンジンを配設し、暖房モードにおいて
は、ダクト内に吸入した外気を冷凍サイクルの凝縮器に
より加熱すると共にそれらのコンプレッサおよびエンジ
ンの廃熱によっても加熱して暖房モード室内吹出口から
車室内に吹き出させるようにしたので、冷凍サイクルの
冷媒流路を変更することなく、制御手段により第1およ
び第2の吹出口切換手段を駆動する簡単な構成で迅速に
車室内の暖房を行えるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略的な全体構成の横
断平面図
【図2】概略的な全体構成の縦断側面図
【図3】冷凍サイクルのシステム構成図
【図4】要部の電気的構成図
【図5】空調運転プログラムのフローチャート
【図6】合成抵抗値と対応する空調モードとの関係図
【図7】従来例を示す全体構成の外観斜視図
【図8】暖房および冷房のシステム系統図
【図9】クーリングケースの縦断側面図
【符号の説明】
21,27は第1,第2の冷凍サイクル、22,28は
コンプレッサ、23,29は凝縮器、26,32は蒸発
器、33はエンクローズダクト(ダクト)、33a,3
3bは外気導入口、34は空調用補助エンジン、37は
ブロワ(送風装置)、38は暖気送風ダクト、40は暖
房モード室内吹出口、41は冷房モード室外吹出口、4
2は第1の切換ダンパ(第1の吹出口切換手段)、43
はフィルタ、44は冷却ユニット、45はケーシング、
46は内外気切換ダンパ、47はブロワ、50は暖房モ
ード室外吹出口、51は冷房モード室内吹出口、52は
第2の切換ダンパ(第2の吹出口切換手段)、53は空
調制御回路(制御手段)、56は温度設定回路、57は
内気センサ、58は外気センサ、59は第1のダンパ切
換モータ、60は第2のダンパ切換モータである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルのコンプレッサをエンジン
    により駆動するようにした車両用空調装置において、 外気導入口部に前記冷凍サイクルの凝縮器が配設されそ
    の下流側内部に前記コンプレッサおよびエンジンが収容
    された暖気通路を形成するダクトと、 このダクトの出口側に形成された暖房モード室内吹出口
    および冷房モード室外吹出口と、 前記暖房モード室内吹出口および冷房モード室外吹出口
    の何れかを開口する第1の吹出口切換手段と、 前記ダクトの内部に設けられ前記外気導入口から外気を
    吸入して前記凝縮器,コンプレッサおよびエンジンを介
    して前記暖房モード室内吹出口或は冷房モード室外吹出
    口から吹き出させる送風装置と、 前記冷凍サイクルの蒸発器が内部に収容され内気或は外
    気を導入して冷却する冷却ユニットと、 この冷却ユニットの出口側に形成された冷房モード室内
    吹出口および暖房モード室外吹出口と、 前記冷房モード室内吹出口および暖房モード室外吹出口
    の何れかを開口する第2の吹出口切換手段と、 暖房モード設定状態で前記第1および第2の吹出口切換
    手段によって前記暖房モード室内吹出口および暖房モー
    ド室外吹出口を開口させた状態に設定し、冷房モード設
    定状態で前記第1および第2の吹出口切換手段によって
    前記冷房モード室外吹出口および冷房モード室内吹出口
    を開口させた状態に設定する制御手段とを具備したこと
    を特徴とする車両用空調装置。
JP4208767A 1992-08-05 1992-08-05 車両用空調装置 Pending JPH0655925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013105203A1 (ja) * 2012-01-12 2013-07-18 パナソニック株式会社 車両用空調装置
CN110631215A (zh) * 2019-11-04 2019-12-31 珠海格力电器股份有限公司 控制显示板的方法、控制器及双系统空调
JP2021049850A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 三輪精機株式会社 車両用空気調和装置

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