JPH0655734B2 - エチレンオキシドの回収方法 - Google Patents
エチレンオキシドの回収方法Info
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- JPH0655734B2 JPH0655734B2 JP61159672A JP15967286A JPH0655734B2 JP H0655734 B2 JPH0655734 B2 JP H0655734B2 JP 61159672 A JP61159672 A JP 61159672A JP 15967286 A JP15967286 A JP 15967286A JP H0655734 B2 JPH0655734 B2 JP H0655734B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エチレンを分子状酸素含有ガスにより接触気
相酸化して得られるエチレンオキシドを精製する方法に
関するものである。さらに詳しくは、エチレンを銀触媒
の存在下、分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化して
得られるエチレンオキシドを含む反応生成ガスをエチレ
ンオキシド吸収塔へ導びき吸収液に吸収させてエチレン
オキシドを回収し、ついでエチレンオキシドを含む吸収
液をエチレンオキシド放散塔へ送り、エチレンオキシド
放散塔底部を加熱することによりエチレンオキシド放散
塔頂よりエチレンオキシドを放散し、エチレンオキシド
放散塔底部より抜き出した液の一部はエチレンオキシド
吸収塔へ導き吸収液として循環使用する工程よりなるエ
チレンオキシドの回収方法においてエチレンオキシド放
散塔及びエチレンオキシド精留塔及び軽質分分離塔の加
熱エネルギーを低減させるエチレンオキシドの回収方法
に関するものである。
相酸化して得られるエチレンオキシドを精製する方法に
関するものである。さらに詳しくは、エチレンを銀触媒
の存在下、分子状酸素含有ガスにより接触気相酸化して
得られるエチレンオキシドを含む反応生成ガスをエチレ
ンオキシド吸収塔へ導びき吸収液に吸収させてエチレン
オキシドを回収し、ついでエチレンオキシドを含む吸収
液をエチレンオキシド放散塔へ送り、エチレンオキシド
放散塔底部を加熱することによりエチレンオキシド放散
塔頂よりエチレンオキシドを放散し、エチレンオキシド
放散塔底部より抜き出した液の一部はエチレンオキシド
吸収塔へ導き吸収液として循環使用する工程よりなるエ
チレンオキシドの回収方法においてエチレンオキシド放
散塔及びエチレンオキシド精留塔及び軽質分分離塔の加
熱エネルギーを低減させるエチレンオキシドの回収方法
に関するものである。
(従来の技術) エチレンオキシドを回収する工程において、反応生成ガ
スを水を主とする吸収液に吸収させエチレンオキシド水
溶液として回収し、この水溶液からエチレンオキシドを
放散せしめてエチレンオキシドを得ている。エチレンオ
キシドは一般につぎのようにして回収される。エチレン
と分子状酸素含有ガスとを銀触媒上で接触気相酸化して
生成するエチレンオキシドを含む反応ガスをエチレンオ
キシド吸収塔へ導びき水を主とする吸収液と向流接触さ
せエチレンオキシド水溶液として回収し、ついでエチレ
ンオキシド放散塔へ送り、エチレンオキシド放散塔底部
を加熱蒸気で加熱することによってエチレンオキシドを
水溶液から放散させ、エチレンオキシド放散塔底部より
実質的にエチレンオキシドを含まない水溶液は吸収液と
して循環使用し、エチレンオキシド放散塔頂部より放散
されるエチレンオキシド、水、二酸化炭素、不活性ガス
(窒素、アルゴン、メタン、エタン、)の他ホルムアル
デヒド等の低沸点不純物およびアセトアルデヒド、酢酸
等の高沸点不純物を含む放散物を脱水工程、軽質分分離
工程および重質分離工程の各々を経て精製しエチレンオ
キシドを製造することができる。エチレンオキシドの回
収方法については種々の提案がされている。たとえば、
米国特許第3,165,539号、米国特許第2,77
1,473号、米国特許第4,028,070号、米国
特許第3,097,215号、米国特許第3,217,
466号、米国特許第3,745,092号、米国特許
第3,729,899号、米国特許第3,766,71
4号および米国特許第3,964,980号等が挙げら
れる。
スを水を主とする吸収液に吸収させエチレンオキシド水
溶液として回収し、この水溶液からエチレンオキシドを
放散せしめてエチレンオキシドを得ている。エチレンオ
キシドは一般につぎのようにして回収される。エチレン
と分子状酸素含有ガスとを銀触媒上で接触気相酸化して
生成するエチレンオキシドを含む反応ガスをエチレンオ
キシド吸収塔へ導びき水を主とする吸収液と向流接触さ
せエチレンオキシド水溶液として回収し、ついでエチレ
ンオキシド放散塔へ送り、エチレンオキシド放散塔底部
を加熱蒸気で加熱することによってエチレンオキシドを
水溶液から放散させ、エチレンオキシド放散塔底部より
実質的にエチレンオキシドを含まない水溶液は吸収液と
して循環使用し、エチレンオキシド放散塔頂部より放散
されるエチレンオキシド、水、二酸化炭素、不活性ガス
(窒素、アルゴン、メタン、エタン、)の他ホルムアル
デヒド等の低沸点不純物およびアセトアルデヒド、酢酸
等の高沸点不純物を含む放散物を脱水工程、軽質分分離
工程および重質分離工程の各々を経て精製しエチレンオ
キシドを製造することができる。エチレンオキシドの回
収方法については種々の提案がされている。たとえば、
米国特許第3,165,539号、米国特許第2,77
1,473号、米国特許第4,028,070号、米国
特許第3,097,215号、米国特許第3,217,
466号、米国特許第3,745,092号、米国特許
第3,729,899号、米国特許第3,766,71
4号および米国特許第3,964,980号等が挙げら
れる。
従来公知の方法を具体的に説明すると、例えば第1図に
おいてエチレンを銀触媒の存在下、分子状酸素含有ガス
により接触気相酸化して生成するエチレンオキシドを含
む反応生成ガスを導管1を通して、充填塔あるいは棚段
塔型式のエチレンオキシド吸収塔2の下部へ供給し、導
管3よりエチレンオキシド吸収塔2の上部へ吸収液を導
入し、反応生成ガスと向流接触させ、反応生成ガス中の
99重量%以上のエチレンオキシドを回収し、エチレン
オキシド吸収塔2の塔頂より吸収しなかったエチレン、
酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタ
ン、エタン)アルデヒド類、酸性物質等のガスは導管4
を通して二酸化炭素吸収工程および/または酸化反応工
程へ循環される。この吸収工程においてエチレンオキシ
ドの他、エチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒
素、アルゴン、メタン、エタン、)ならびにエチレン酸
化反応工程で生成したホルムアルデヒド等の低沸点不純
物、アセトアルデヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実
質量が同時に吸収される。エチレンオキシド吸収塔2の
塔底液を導管5を通して熱交換器6へ送りエチレンオキ
シド放散塔底液と熱交換して温度70〜110℃に高
め、導管7によりフラッシュタン78へ送られ一部エチ
レンオキシド、水を含む不活性ガスの軽質分ガスが導管
9により分離される。軽質分ガスをフラッシュした残部
の吸収液を導管10を通して塔頂圧力0.1〜2kg/cm
2G、塔頂温度85〜120℃のエチレンオキシド放散
塔11の上部へ供給し、エチレンオキシド放散塔11の
加熱器12より水蒸気またはダウサム(ダウ社、熱媒体
商品)等の加熱媒体で導管13を通して加熱するか、ま
たは直接エチレンオキシド放散塔11の底部へ水蒸気を
導入する加熱方式により加熱し、吸収液中に含まれるエ
チレンオキシドの99重量%以上を放散せしめ、エチレ
ンオキシド放散塔11の底部よりエチレンオキシドを実
質的に含まない温度100〜150℃のエチレンオキシ
ド放散塔底液の一部は導管14および導管15を通して
熱交換器6でエチレンオキシド吸収塔2の塔底液と熱交
換し、導管16を通して、さらに導管18および導管1
9に冷却水が通る冷却器17により冷却し、ついで吸収
液中のエチレングリコール濃度を調節するため新鮮な水
を導管21を通して導入し、必要により、吸収液中のpH
を調節するため水酸化カリウム水溶液を添加し、吸収液
中の消泡剤濃度を調節するため消泡剤をエチレンオキシ
ド吸収塔2へそれぞれ導入することができる。エチレン
を分子状酸素で酸化する酸化工程およびエチレンオキシ
ド放散工程の間で吸収液中にエチレンオキシドと水との
加水反応で生成する副生エチレングリコールおよびホル
ムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアルデヒドおよ
び酢酸等の高沸点不純物の増加を防ぐためエチレンオキ
シド放散塔11の塔底部より導管14および22を通し
てエチレンオキシド放散塔11の底液を抜き出し、副生
エチレングリコール濃縮工程に送られる。
おいてエチレンを銀触媒の存在下、分子状酸素含有ガス
により接触気相酸化して生成するエチレンオキシドを含
む反応生成ガスを導管1を通して、充填塔あるいは棚段
塔型式のエチレンオキシド吸収塔2の下部へ供給し、導
管3よりエチレンオキシド吸収塔2の上部へ吸収液を導
入し、反応生成ガスと向流接触させ、反応生成ガス中の
99重量%以上のエチレンオキシドを回収し、エチレン
オキシド吸収塔2の塔頂より吸収しなかったエチレン、
酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタ
ン、エタン)アルデヒド類、酸性物質等のガスは導管4
を通して二酸化炭素吸収工程および/または酸化反応工
程へ循環される。この吸収工程においてエチレンオキシ
ドの他、エチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒
素、アルゴン、メタン、エタン、)ならびにエチレン酸
化反応工程で生成したホルムアルデヒド等の低沸点不純
物、アセトアルデヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実
質量が同時に吸収される。エチレンオキシド吸収塔2の
塔底液を導管5を通して熱交換器6へ送りエチレンオキ
シド放散塔底液と熱交換して温度70〜110℃に高
め、導管7によりフラッシュタン78へ送られ一部エチ
レンオキシド、水を含む不活性ガスの軽質分ガスが導管
9により分離される。軽質分ガスをフラッシュした残部
の吸収液を導管10を通して塔頂圧力0.1〜2kg/cm
2G、塔頂温度85〜120℃のエチレンオキシド放散
塔11の上部へ供給し、エチレンオキシド放散塔11の
加熱器12より水蒸気またはダウサム(ダウ社、熱媒体
商品)等の加熱媒体で導管13を通して加熱するか、ま
たは直接エチレンオキシド放散塔11の底部へ水蒸気を
導入する加熱方式により加熱し、吸収液中に含まれるエ
チレンオキシドの99重量%以上を放散せしめ、エチレ
ンオキシド放散塔11の底部よりエチレンオキシドを実
質的に含まない温度100〜150℃のエチレンオキシ
ド放散塔底液の一部は導管14および導管15を通して
熱交換器6でエチレンオキシド吸収塔2の塔底液と熱交
換し、導管16を通して、さらに導管18および導管1
9に冷却水が通る冷却器17により冷却し、ついで吸収
液中のエチレングリコール濃度を調節するため新鮮な水
を導管21を通して導入し、必要により、吸収液中のpH
を調節するため水酸化カリウム水溶液を添加し、吸収液
中の消泡剤濃度を調節するため消泡剤をエチレンオキシ
ド吸収塔2へそれぞれ導入することができる。エチレン
を分子状酸素で酸化する酸化工程およびエチレンオキシ
ド放散工程の間で吸収液中にエチレンオキシドと水との
加水反応で生成する副生エチレングリコールおよびホル
ムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアルデヒドおよ
び酢酸等の高沸点不純物の増加を防ぐためエチレンオキ
シド放散塔11の塔底部より導管14および22を通し
てエチレンオキシド放散塔11の底液を抜き出し、副生
エチレングリコール濃縮工程に送られる。
一方、エチレンオキシド放散塔11の塔頂部より放散さ
れるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管23を通し
て、導管25および導管26に冷却水が通る凝縮器24
へ送り、凝縮液は導管27を通してエチレンオキシド放
散塔11の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管28を通
して脱水塔29へ供給される。
れるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管23を通し
て、導管25および導管26に冷却水が通る凝縮器24
へ送り、凝縮液は導管27を通してエチレンオキシド放
散塔11の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管28を通
して脱水塔29へ供給される。
脱水塔29の加熱器30により水蒸気またはダウサム
(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管31を通して加熱す
るか、または直接脱水塔29の下部へ水蒸気を導入する
加熱方式により加熱し、脱水塔29の塔底より導管32
を通して実質的にエチレンオキシドを含まない水が抜き
出される。
(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管31を通して加熱す
るか、または直接脱水塔29の下部へ水蒸気を導入する
加熱方式により加熱し、脱水塔29の塔底より導管32
を通して実質的にエチレンオキシドを含まない水が抜き
出される。
脱水塔29の塔頂部よりエチレンオキシドを含む蒸気は
導管33を通して、導管35および導管36に冷却水ま
たはブラインが通る凝縮器34へ送り、凝縮液は導管3
7を通して脱水塔29の塔頂部へ還流し、凝縮器34の
未凝縮蒸気は導管39を通して再エチレンオキシド吸収
塔(図示していない)へ供給される。凝縮器34の凝縮
液の他部は導管38を通して軽質分分離塔40へ供給さ
れる。
導管33を通して、導管35および導管36に冷却水ま
たはブラインが通る凝縮器34へ送り、凝縮液は導管3
7を通して脱水塔29の塔頂部へ還流し、凝縮器34の
未凝縮蒸気は導管39を通して再エチレンオキシド吸収
塔(図示していない)へ供給される。凝縮器34の凝縮
液の他部は導管38を通して軽質分分離塔40へ供給さ
れる。
軽質分分離塔40の加熱器41により水蒸気またはダウ
サム(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管42を通して加
熱する方式により加熱し、軽質分分離塔40の塔頂部よ
り軽質分を含むエチレンオキシド蒸気は導管43を通し
て凝縮器44へ送り、凝縮液は導管47を通して軽質分
分離塔40の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管48を
通してエチレンオキシドを回収するため再エチレンオキ
シド吸収塔(図示していない)へ供給される。
サム(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管42を通して加
熱する方式により加熱し、軽質分分離塔40の塔頂部よ
り軽質分を含むエチレンオキシド蒸気は導管43を通し
て凝縮器44へ送り、凝縮液は導管47を通して軽質分
分離塔40の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管48を
通してエチレンオキシドを回収するため再エチレンオキ
シド吸収塔(図示していない)へ供給される。
一方、軽質分を分離されたエチレンオキシドは軽質分分
離塔40の塔底より導管49を通してエチレンオキシド
精留塔50へ供給される。
離塔40の塔底より導管49を通してエチレンオキシド
精留塔50へ供給される。
エチレンオキシド精留塔50の加熱器58へ導管58よ
り圧力0.5〜3.0kg/cm2Gの水蒸気を供給し、エ
チレンオキシド精留塔50の塔底温度35〜85℃、エ
チレンオキシド精留塔底圧力1.2〜8.2kg/cm2G
で精留を行ない、エチレンオキシド精留塔頂より塔頂温
度29〜81℃、塔頂圧力1.0〜8.0kg/cm2Gの
エチレンオキシド蒸気を導管51を通して、凝縮器52
へ送りエチレンオキシド蒸気は液化し、液化した一部は
導管56を通してエチレンオキシド精留塔50の塔頂部
へ還流液として導入し、液化した他部は導管57を通し
てエチレンオキシド製品として抜き出される。
り圧力0.5〜3.0kg/cm2Gの水蒸気を供給し、エ
チレンオキシド精留塔50の塔底温度35〜85℃、エ
チレンオキシド精留塔底圧力1.2〜8.2kg/cm2G
で精留を行ない、エチレンオキシド精留塔頂より塔頂温
度29〜81℃、塔頂圧力1.0〜8.0kg/cm2Gの
エチレンオキシド蒸気を導管51を通して、凝縮器52
へ送りエチレンオキシド蒸気は液化し、液化した一部は
導管56を通してエチレンオキシド精留塔50の塔頂部
へ還流液として導入し、液化した他部は導管57を通し
てエチレンオキシド製品として抜き出される。
エチレンオキシド精留塔50の凝縮器52の未凝縮蒸気
は導管55を通してエチレンオキシドを回収するため再
エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給され
る。
は導管55を通してエチレンオキシドを回収するため再
エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給され
る。
エチレンオキシド精留塔50の塔底液はアセトアルデヒ
ド、水、および酢酸等の高沸点不純物の重質分分離のた
め必要により導管67を通して抜き出される。
ド、水、および酢酸等の高沸点不純物の重質分分離のた
め必要により導管67を通して抜き出される。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このようなエチレンオキシドの精製方法
は、エチレンオキシド放散塔頂蒸気の凝縮熱の回収やエ
チレンオキシド放散塔底部より抜き出された液が有する
熱エネルギーを回収する点については十分でなく、大量
の熱量が系外に廃棄されるという問題があった。従来の
方法は100〜150℃のエチレンオキシド放散塔底液
をエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換させ、熱量の回
収を行なった後、冷却してエチレンオキシド吸収塔の吸
収液としていた。また、エチレンオキシドの精製方法は
エチレンオキシド放散塔及びエチレンオキシド精留塔及
び軽質分分離塔における加熱蒸気量を多量に消費する問
題があった。
は、エチレンオキシド放散塔頂蒸気の凝縮熱の回収やエ
チレンオキシド放散塔底部より抜き出された液が有する
熱エネルギーを回収する点については十分でなく、大量
の熱量が系外に廃棄されるという問題があった。従来の
方法は100〜150℃のエチレンオキシド放散塔底液
をエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換させ、熱量の回
収を行なった後、冷却してエチレンオキシド吸収塔の吸
収液としていた。また、エチレンオキシドの精製方法は
エチレンオキシド放散塔及びエチレンオキシド精留塔及
び軽質分分離塔における加熱蒸気量を多量に消費する問
題があった。
したがって、本発明の目的は、エチレンオキシドの新規
な精製方法を提供することにある。
な精製方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、エチレンオキシド放散塔底液の有
するエネルギーの有効利用をはかったエチレンオキシド
の精製方法を提供することにある。
するエネルギーの有効利用をはかったエチレンオキシド
の精製方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) これらの諸目的は、エチレンを分子状酸素含有ガスと接
触気相酸化して生成したエチレンオキシドを含有する反
応生成ガスをエチレンオキシド吸収塔へ導入し吸収液と
向流接触させ、吸収塔頂部よりのガスの一部はエチレン
酸化反応工程へ循環し、エチレンオキシドを含む吸収塔
底液はエチレンオキシド放散塔へ供給し、エチレンオキ
シド放散塔頂部からエチレンオキシドを放散せしめ、エ
チレンオキシド放散塔底部より抜き出した液はエチレン
オキシド吸収塔へ導き吸収液として循環使用する工程よ
りなるエチレンオキシド回収方法において、エチレンオ
キシドの放散塔底部より抜き出した液をフラッシュ処理
して気相部と液相部に分離し、気相部は圧縮してエチレ
ンオキシド放散塔底部の気相部へ導入し、液相部はエチ
レンオキシド精留塔および/または軽質分分離塔の加熱
源とした後、エチレンオキシド吸収塔の吸収液とするこ
とを特徴とするエチレンオキシドの回収方法により達成
される。
触気相酸化して生成したエチレンオキシドを含有する反
応生成ガスをエチレンオキシド吸収塔へ導入し吸収液と
向流接触させ、吸収塔頂部よりのガスの一部はエチレン
酸化反応工程へ循環し、エチレンオキシドを含む吸収塔
底液はエチレンオキシド放散塔へ供給し、エチレンオキ
シド放散塔頂部からエチレンオキシドを放散せしめ、エ
チレンオキシド放散塔底部より抜き出した液はエチレン
オキシド吸収塔へ導き吸収液として循環使用する工程よ
りなるエチレンオキシド回収方法において、エチレンオ
キシドの放散塔底部より抜き出した液をフラッシュ処理
して気相部と液相部に分離し、気相部は圧縮してエチレ
ンオキシド放散塔底部の気相部へ導入し、液相部はエチ
レンオキシド精留塔および/または軽質分分離塔の加熱
源とした後、エチレンオキシド吸収塔の吸収液とするこ
とを特徴とするエチレンオキシドの回収方法により達成
される。
これらの諸目的は、前記方法において、液相部はエチレ
ンオキシド精留塔の加熱源として使用することよりなる
エチレンオキシドの精製方法によっても達成される。前
記方法において、液相部は軽質分分離塔の加熱源として
用いることにりなるエチレンオキシドの精製方法によっ
ても達成される。さらに前記方法において、液相部はエ
チレンオキシド精留塔および軽質分分離塔の両者に供給
されてその加熱源として使用することよりなるエチレン
オキシドの精製方法によっても達成される。また、前記
方法において、液相部はエチレンオキシド精留塔の加熱
源として使用したのち、さらに軽質分分離塔に供給して
その加熱源として使用することによりなるエチレンオキ
シドの精製方法によっても達成される。
ンオキシド精留塔の加熱源として使用することよりなる
エチレンオキシドの精製方法によっても達成される。前
記方法において、液相部は軽質分分離塔の加熱源として
用いることにりなるエチレンオキシドの精製方法によっ
ても達成される。さらに前記方法において、液相部はエ
チレンオキシド精留塔および軽質分分離塔の両者に供給
されてその加熱源として使用することよりなるエチレン
オキシドの精製方法によっても達成される。また、前記
方法において、液相部はエチレンオキシド精留塔の加熱
源として使用したのち、さらに軽質分分離塔に供給して
その加熱源として使用することによりなるエチレンオキ
シドの精製方法によっても達成される。
第1図は、公知のエチレンオキシドの精製方法の一例を
示すフローチャートであり、 第2図〜5図は、本発明によるエチレンオキシドの精製
方法の実施態様を示すフローチャートである。
示すフローチャートであり、 第2図〜5図は、本発明によるエチレンオキシドの精製
方法の実施態様を示すフローチャートである。
本発明においてエチレンオキシド吸収塔へ供給される吸
収液の温度は5〜40℃、好ましくは10〜35℃であ
り、吸収液の組成はpHが5〜12、好ましくは6〜1
1、エチレングリコール濃度が1〜40重量%、好まし
くは5〜30重量%、消泡剤濃度が0.1ppm以上、好
ましくは1〜100ppm、残り水の範囲に制御される。
吸収液中のエチレングリコール濃度を一定に保持するた
めエチレンオキシド吸収塔とエチレンオキシド放散塔と
を循環する吸収液の一部をエチレンオキシド放散塔底部
から抜き出し副生エチレングリコール濃縮塔へ送り、必
要により新鮮な水が導入され制御される。pHの調節は、
たとえばカリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属の
水酸化物や炭酸塩等の吸収液に溶解する化合物を添加す
ることにより行うのが好ましく、添加剤は具体的には水
酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムが好ましい。
収液の温度は5〜40℃、好ましくは10〜35℃であ
り、吸収液の組成はpHが5〜12、好ましくは6〜1
1、エチレングリコール濃度が1〜40重量%、好まし
くは5〜30重量%、消泡剤濃度が0.1ppm以上、好
ましくは1〜100ppm、残り水の範囲に制御される。
吸収液中のエチレングリコール濃度を一定に保持するた
めエチレンオキシド吸収塔とエチレンオキシド放散塔と
を循環する吸収液の一部をエチレンオキシド放散塔底部
から抜き出し副生エチレングリコール濃縮塔へ送り、必
要により新鮮な水が導入され制御される。pHの調節は、
たとえばカリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属の
水酸化物や炭酸塩等の吸収液に溶解する化合物を添加す
ることにより行うのが好ましく、添加剤は具体的には水
酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムが好ましい。
消泡剤は、エチレンオキシド、副生エチレングリコール
等に不活性であり、吸収液の消泡効果を有するものであ
ればいかなる消泡剤でも使用でき、代表的な例としては
水溶性シリコンエマルションが吸収液への分散性、希釈
安定性、熱安定性が優れているので効果的である。
等に不活性であり、吸収液の消泡効果を有するものであ
ればいかなる消泡剤でも使用でき、代表的な例としては
水溶性シリコンエマルションが吸収液への分散性、希釈
安定性、熱安定性が優れているので効果的である。
エチレンオキシド吸収塔の操作条件は、反応生成ガス中
のエチレンオキシド濃度が0.5〜5容量%、好ましく
は1.0〜4容量%であり、エチレンオキシド吸収塔の
操作圧は2〜40kg/cm2G、好ましくは10〜30kg
/cm2Gである。エチレンオキシド放散塔の操作条件
は、エチレンオキシド放散塔頂圧力0.1〜2kg/cm2
G、好ましくは0.3〜0.6kg/cm2G、エチレンオ
キシド放散塔頂温度85〜120℃、エチレンオキシド
放散塔底温度100〜150℃、エチレンオキシド放散
塔底エチレンオキシド濃度は10ppm以下、好ましくは
0.5ppm以下である。
のエチレンオキシド濃度が0.5〜5容量%、好ましく
は1.0〜4容量%であり、エチレンオキシド吸収塔の
操作圧は2〜40kg/cm2G、好ましくは10〜30kg
/cm2Gである。エチレンオキシド放散塔の操作条件
は、エチレンオキシド放散塔頂圧力0.1〜2kg/cm2
G、好ましくは0.3〜0.6kg/cm2G、エチレンオ
キシド放散塔頂温度85〜120℃、エチレンオキシド
放散塔底温度100〜150℃、エチレンオキシド放散
塔底エチレンオキシド濃度は10ppm以下、好ましくは
0.5ppm以下である。
本発明の第1の特徴はエチレンオキシド放散塔底部より
出る液をエチレンオキシド放散塔底部の圧力より低い圧
力で操作されるフラッシュタンクへ導入し、低圧蒸気を
発生させる。この蒸気の発生は吸熱的であり溶液の温度
の低下をもたらす効果がある。発生した水蒸気は、電気
駆動の遠心式圧縮機またはスクリュウ式圧縮機あるいは
往復動式圧縮機により昇圧され、エチレンオキシド放散
塔底部の気相部へ供給されエチレンオキシド放散塔の加
熱源の一部となり、エチレンオキシド放散塔の加熱源の
水蒸気の削減を持たらす。さらに低圧蒸気を発生した残
部の液はエチレンオキシド吸収塔底部からの液と熱交換
され熱回収される。
出る液をエチレンオキシド放散塔底部の圧力より低い圧
力で操作されるフラッシュタンクへ導入し、低圧蒸気を
発生させる。この蒸気の発生は吸熱的であり溶液の温度
の低下をもたらす効果がある。発生した水蒸気は、電気
駆動の遠心式圧縮機またはスクリュウ式圧縮機あるいは
往復動式圧縮機により昇圧され、エチレンオキシド放散
塔底部の気相部へ供給されエチレンオキシド放散塔の加
熱源の一部となり、エチレンオキシド放散塔の加熱源の
水蒸気の削減を持たらす。さらに低圧蒸気を発生した残
部の液はエチレンオキシド吸収塔底部からの液と熱交換
され熱回収される。
一方、エチレンオキシド吸収塔底液は低圧蒸気を発生し
たエチレンオキシド放散塔底液の残部と熱交換された
後、フラッシュタンクにて軽質分ガスを分離した後、エ
チレンオキシド放散塔頂部へ供給されてエチレンオキシ
ドは放散される。本発明においてエチレンオキシド放散
塔頂部より放散されるものは、大部分がエチレンオキシ
ドおよび水、少部分が二酸化炭素および微量の酸素、エ
チレン、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタン、エタ
ン)、ホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアル
デヒドおよび酢酸等の高沸点不純物からなる放散物であ
る。
たエチレンオキシド放散塔底液の残部と熱交換された
後、フラッシュタンクにて軽質分ガスを分離した後、エ
チレンオキシド放散塔頂部へ供給されてエチレンオキシ
ドは放散される。本発明においてエチレンオキシド放散
塔頂部より放散されるものは、大部分がエチレンオキシ
ドおよび水、少部分が二酸化炭素および微量の酸素、エ
チレン、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタン、エタ
ン)、ホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアル
デヒドおよび酢酸等の高沸点不純物からなる放散物であ
る。
本発明の他の特徴は、エチレンオキシド放散塔底部より
抜き出した液が有する熱エネルギーを回収し、その回収
熱エネルギーの有効利用を計ることである。
抜き出した液が有する熱エネルギーを回収し、その回収
熱エネルギーの有効利用を計ることである。
その手段としては、エチレンオキシド放散塔底部より出
る液をエチレンオキシド放散塔底部の圧力より低い圧力
で操作されるフラッシュタンクへ導入し、低圧蒸気を発
生させる。この蒸気の発生は吸熱的であり溶液の温度の
低下をもたらす効果がある。発生した蒸気は、電気駆動
の遠心式圧縮機またはスクリュウ式圧縮機あるいは往復
動式圧縮機により昇圧されエチレンオキシド放散塔底部
の気相部へ供給されエチレンオキシド放散塔の加熱源の
一部となり、エチレンオキシド放散塔の加熱源の水蒸気
の削減を持たらす。さらに低圧水蒸気を発生した残部の
液はエチレンオキシド吸収塔底部からの液と熱交換器に
より熱交換され熱回収される。
る液をエチレンオキシド放散塔底部の圧力より低い圧力
で操作されるフラッシュタンクへ導入し、低圧蒸気を発
生させる。この蒸気の発生は吸熱的であり溶液の温度の
低下をもたらす効果がある。発生した蒸気は、電気駆動
の遠心式圧縮機またはスクリュウ式圧縮機あるいは往復
動式圧縮機により昇圧されエチレンオキシド放散塔底部
の気相部へ供給されエチレンオキシド放散塔の加熱源の
一部となり、エチレンオキシド放散塔の加熱源の水蒸気
の削減を持たらす。さらに低圧水蒸気を発生した残部の
液はエチレンオキシド吸収塔底部からの液と熱交換器に
より熱交換され熱回収される。
一方、エチレンオキシド吸収塔底液は低圧蒸気を発生し
たエチレンオキシド放散塔底液の残部と熱交換された
後、フラッシュタンクにて軽質分ガスを分離した後、エ
チレンオキシド放散塔頂部へ供給されてエチレンオキシ
ドは放散される。本発明においてエチレンオキシド放散
塔より放散されるものは、大部分がエチレンオキシドお
よび水、少部分が二酸化炭素および微量の酸素、エチレ
ン、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタン、エタン)、
ホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアルデヒド
および酢酸等の高沸点不純物からなる放散物である。
たエチレンオキシド放散塔底液の残部と熱交換された
後、フラッシュタンクにて軽質分ガスを分離した後、エ
チレンオキシド放散塔頂部へ供給されてエチレンオキシ
ドは放散される。本発明においてエチレンオキシド放散
塔より放散されるものは、大部分がエチレンオキシドお
よび水、少部分が二酸化炭素および微量の酸素、エチレ
ン、不活性ガス(窒素、アルゴン、メタン、エタン)、
ホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアルデヒド
および酢酸等の高沸点不純物からなる放散物である。
また、熱回収されたエチレンオキシド放散塔底液は、さ
らに熱エネルギーを有しているため、エチレンオキシド
精留塔の加熱源として利用され、エチレンオキシド精留
塔加熱源の水蒸気の削減をもたらす。一方エチレンオキ
シド放散塔頂より放散される放散物も熱エネルギーを有
しているためエチレンオキシド精留塔加熱源として利用
することができ、エチレンオキシド精留塔加熱源の水蒸
気の削減をもたらす。
らに熱エネルギーを有しているため、エチレンオキシド
精留塔の加熱源として利用され、エチレンオキシド精留
塔加熱源の水蒸気の削減をもたらす。一方エチレンオキ
シド放散塔頂より放散される放散物も熱エネルギーを有
しているためエチレンオキシド精留塔加熱源として利用
することができ、エチレンオキシド精留塔加熱源の水蒸
気の削減をもたらす。
本発明においてエチレンオキシド脱水塔へ供給される供
給蒸気の温度は5〜60℃、好ましくは10〜50℃で
あり、供給蒸気のエチレンオキシド濃度は80〜98重
量%の範囲である。
給蒸気の温度は5〜60℃、好ましくは10〜50℃で
あり、供給蒸気のエチレンオキシド濃度は80〜98重
量%の範囲である。
エチレンオキシド脱水塔の操作条件は、脱水塔頂点圧力
0〜2kg/cm2G、好ましくは0.3〜0.6kg/cm
2G、脱水塔頂温度10〜40℃、脱水塔底温度100
〜130℃の範囲である。脱水塔底エチレンオキシド濃
度は100ppm以下、好ましくは10ppm以下の範囲であ
る。
0〜2kg/cm2G、好ましくは0.3〜0.6kg/cm
2G、脱水塔頂温度10〜40℃、脱水塔底温度100
〜130℃の範囲である。脱水塔底エチレンオキシド濃
度は100ppm以下、好ましくは10ppm以下の範囲であ
る。
本発明において軽質分分離塔へ供給される供給液の温度
は0〜50℃、好ましくは5〜30℃であり、供給源の
組成は大部分がエチレンオキシドで、わずかのホルムア
ルデヒド等のアルデヒド類及び水を含んでいる。
は0〜50℃、好ましくは5〜30℃であり、供給源の
組成は大部分がエチレンオキシドで、わずかのホルムア
ルデヒド等のアルデヒド類及び水を含んでいる。
軽質分分離塔の操作条件は、軽質分分離塔頂圧力は1〜
10kg/cm2G好ましくは3〜7kg/cm2Gの範囲であ
る。
10kg/cm2G好ましくは3〜7kg/cm2Gの範囲であ
る。
軽質分分離塔頂温度30〜90℃、軽質分分離塔温度3
0〜90℃の範囲である。
0〜90℃の範囲である。
軽質分分離塔底エチレンオキシド濃度は99.5重量%
以上、好ましくは99.95重量%以上の範囲である。
以上、好ましくは99.95重量%以上の範囲である。
本発明においてエチレンオキシド精留塔は棚段塔型式お
よび充填塔型式がある。
よび充填塔型式がある。
棚段塔型式の蒸留塔の棚段としては種々あるがバブルキ
ャップトレイ、ユニフラックストレイ、ターボグリッド
トレイ、リップトレイ、フレキシトレイ、シーブトレ
イ、バラストトレイ等が挙げられる。また、充填塔型式
の精留塔の充填物としては、ラシヒリング、ボールリン
グ、サドル型リング、スパイラルリング、マクマホンパ
ッキング、インターロックスメタルパッキング、一論理
段数あたり10mmHg以下の圧力損失を有する充填物、織
物または編物構造の金網積層板等が挙げられる。
ャップトレイ、ユニフラックストレイ、ターボグリッド
トレイ、リップトレイ、フレキシトレイ、シーブトレ
イ、バラストトレイ等が挙げられる。また、充填塔型式
の精留塔の充填物としては、ラシヒリング、ボールリン
グ、サドル型リング、スパイラルリング、マクマホンパ
ッキング、インターロックスメタルパッキング、一論理
段数あたり10mmHg以下の圧力損失を有する充填物、織
物または編物構造の金網積層板等が挙げられる。
本発明においてエチレンオキシド精留塔および軽質分分
離塔は一理論段数あたり20mmHg以下、好ましくは15
mmHg以下の圧力損失を有する棚段塔形式および一理論段
数あたり10mmHg以下、好ましくは8mmHg以下の圧力損
失を有する充填塔形式が好ましい。
離塔は一理論段数あたり20mmHg以下、好ましくは15
mmHg以下の圧力損失を有する棚段塔形式および一理論段
数あたり10mmHg以下、好ましくは8mmHg以下の圧力損
失を有する充填塔形式が好ましい。
本発明においてエチレンオキシド精留塔へ供給される供
給液の温度は30〜90℃、好ましくは50〜70℃で
あり、供給液の組成はエチレンオキシド濃度が99.5
重量%以上、好ましくは99.95重量%以上の範囲に
制御される。
給液の温度は30〜90℃、好ましくは50〜70℃で
あり、供給液の組成はエチレンオキシド濃度が99.5
重量%以上、好ましくは99.95重量%以上の範囲に
制御される。
エチレンオキシドの精留塔の操作条件は、精留塔頂圧力
1.0〜8.0kg/cm2G、好ましくは1.2〜5.0k
g/cm2G、精留塔頂温度29〜81℃、精留塔底温度3
5〜85℃、精留塔底エチレンオキシド濃度は30〜9
0重量%、好ましくは40〜80重量%の範囲である。
1.0〜8.0kg/cm2G、好ましくは1.2〜5.0k
g/cm2G、精留塔頂温度29〜81℃、精留塔底温度3
5〜85℃、精留塔底エチレンオキシド濃度は30〜9
0重量%、好ましくは40〜80重量%の範囲である。
本発明において、エチレンオキシド精留塔底液はアセト
アルデヒド、水および酢酸等の高沸点不純物からなる重
質分である。
アルデヒド、水および酢酸等の高沸点不純物からなる重
質分である。
したがって前記特徴は、エチレンを銀触媒の存在下、分
子状酸素含有ガスと接触気相酸化して生成したエチレン
オキシドを含有する反応生成ガスをエチレンオキシド吸
収塔へ導入し吸収液と向流接触させ、エチレンオキシド
吸収塔頂部よりのガスの一部はエチレン酸化反応工程へ
循環し、エチレンオキシドを含むエチレンオキシド吸収
塔底液はエチレンオキシド放散塔へ供給し、エチレンオ
キシド放散塔頂部からエチレンオキシドを放散せしめ、
エチレンオキシド放散塔底部より抜き出した液の一部は
熱交換器にてエチレンオキシド吸収塔底部と熱交換した
後、冷却器にて冷却した後、エチレンオキシド吸収塔へ
導き吸収液として循環使用し、残部はその液に含まれる
エチレングリコールを濃縮するため副生エチレングリコ
ール濃縮塔へ送る工程において、エチレンオキシド放散
塔頂部より放散する蒸気が有する熱エネルギーを回収
し、その回収熱エネルギーの有効利用を計ることであ
る。その手段としてエチレンオキシド放散塔頂部より放
散する蒸気をエチレンオキシド精留塔の加熱器に送り、
熱交換し放散物を液化し、凝縮した液はエチレンオキシ
ド放散塔へ還流し、未凝縮ガスは脱水塔へ供給する方式
が採用される。さらにエチレンオキシド放散塔底部より
抜き出した液はエチレンオキシド放散塔底部の圧力より
低い圧力で操作されるフラッシュタンクへ導入し低圧蒸
気を発生させ、電気駆動の圧縮機により昇圧されエチレ
ンオキシド放散塔底部の気相部へ供給し、エチレンオキ
シド放散塔の加熱源の一部となり、エチレンオキシド放
散塔加熱用水蒸気の削減をもたらす。一方、低圧蒸気を
発生させたエチレンオキシド放散塔底液はエチレンオキ
シド吸収塔底液と熱交換して熱量を回収した後、エチレ
ンオキシド放散塔底液はエチレンオキシド精留塔の加熱
器に導かれ、エチレンオキシド精留塔の加熱源の一部と
して利用され、ついで冷却水で冷却されエチレンオキシ
ド吸収塔へ導かれる。
子状酸素含有ガスと接触気相酸化して生成したエチレン
オキシドを含有する反応生成ガスをエチレンオキシド吸
収塔へ導入し吸収液と向流接触させ、エチレンオキシド
吸収塔頂部よりのガスの一部はエチレン酸化反応工程へ
循環し、エチレンオキシドを含むエチレンオキシド吸収
塔底液はエチレンオキシド放散塔へ供給し、エチレンオ
キシド放散塔頂部からエチレンオキシドを放散せしめ、
エチレンオキシド放散塔底部より抜き出した液の一部は
熱交換器にてエチレンオキシド吸収塔底部と熱交換した
後、冷却器にて冷却した後、エチレンオキシド吸収塔へ
導き吸収液として循環使用し、残部はその液に含まれる
エチレングリコールを濃縮するため副生エチレングリコ
ール濃縮塔へ送る工程において、エチレンオキシド放散
塔頂部より放散する蒸気が有する熱エネルギーを回収
し、その回収熱エネルギーの有効利用を計ることであ
る。その手段としてエチレンオキシド放散塔頂部より放
散する蒸気をエチレンオキシド精留塔の加熱器に送り、
熱交換し放散物を液化し、凝縮した液はエチレンオキシ
ド放散塔へ還流し、未凝縮ガスは脱水塔へ供給する方式
が採用される。さらにエチレンオキシド放散塔底部より
抜き出した液はエチレンオキシド放散塔底部の圧力より
低い圧力で操作されるフラッシュタンクへ導入し低圧蒸
気を発生させ、電気駆動の圧縮機により昇圧されエチレ
ンオキシド放散塔底部の気相部へ供給し、エチレンオキ
シド放散塔の加熱源の一部となり、エチレンオキシド放
散塔加熱用水蒸気の削減をもたらす。一方、低圧蒸気を
発生させたエチレンオキシド放散塔底液はエチレンオキ
シド吸収塔底液と熱交換して熱量を回収した後、エチレ
ンオキシド放散塔底液はエチレンオキシド精留塔の加熱
器に導かれ、エチレンオキシド精留塔の加熱源の一部と
して利用され、ついで冷却水で冷却されエチレンオキシ
ド吸収塔へ導かれる。
一方、エチレンオキシド吸収塔底液はエチレンオキシド
放散塔底部よりの液と熱交換された後、フラッシュタン
クにて軽質分ガスを分離した後、エチレンオキシド放散
塔頂部へ供給されてエチレンオキシドは放散される。本
発明においてエチレンオキシド放散塔より放散されるも
のは、大部分が水、エチレンオキシド、少部分が二酸化
炭素、微量の酸素、エチレン、不活性ガス(窒素、アル
ゴン、メタン、エタン)、ホルムアルデヒド等の低沸点
不純物、アセトアルデヒドおよび酢酸等の高沸点不純物
からなる放散物である。
放散塔底部よりの液と熱交換された後、フラッシュタン
クにて軽質分ガスを分離した後、エチレンオキシド放散
塔頂部へ供給されてエチレンオキシドは放散される。本
発明においてエチレンオキシド放散塔より放散されるも
のは、大部分が水、エチレンオキシド、少部分が二酸化
炭素、微量の酸素、エチレン、不活性ガス(窒素、アル
ゴン、メタン、エタン)、ホルムアルデヒド等の低沸点
不純物、アセトアルデヒドおよび酢酸等の高沸点不純物
からなる放散物である。
本発明の第2の特徴は、前記第1の特徴の方法におい
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、エチレンオ
キシド精留塔の加熱源に使用し、ついで軽質分分離塔の
加熱源に使用した後、冷却器にて冷却し、エチレンオキ
シド吸収塔へ導き吸収液として循環使用することにあ
る。
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、エチレンオ
キシド精留塔の加熱源に使用し、ついで軽質分分離塔の
加熱源に使用した後、冷却器にて冷却し、エチレンオキ
シド吸収塔へ導き吸収液として循環使用することにあ
る。
本発明の第3の特徴は、前記第1の特徴の方法におい
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、軽質分分離
塔の加熱源に使用した後、冷却し、エチレンオキシド吸
収塔へ導き吸収液として循環使用することにある。
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、軽質分分離
塔の加熱源に使用した後、冷却し、エチレンオキシド吸
収塔へ導き吸収液として循環使用することにある。
本発明の第4の特徴は、前記第1の特徴の方法におい
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、エチレンオ
キシド精留塔の加熱源および軽質分分離塔の加熱源に使
用した後、冷却器にて冷却し、エチレンオキシド吸収塔
へ導き吸収液として循環使用することにある。本発明を
さらに詳しく述べるために図面に基づいて説明する。
て、フラッシュ処理後の液相部はエチレンオキシドを含
むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、エチレンオ
キシド精留塔の加熱源および軽質分分離塔の加熱源に使
用した後、冷却器にて冷却し、エチレンオキシド吸収塔
へ導き吸収液として循環使用することにある。本発明を
さらに詳しく述べるために図面に基づいて説明する。
第2図においてエチレンを銀触媒の存在下、分子状酸素
含有ガスにより接触気相酸化して生成するエチレンオキ
シドを含む反応生成ガスを導管301を通して、充填塔
あるいは棚段塔形式のエチレンオキシド吸収塔302の
下部へ供給し、導管303より吸収塔302の上部へ、
温度40℃以下、pH=6以上、エチレングリコール濃度
=1〜20重量%、消泡剤(水溶性シリコーンエマルシ
ョン)濃度=1〜500ppmおよび残部は水から成る吸
収液を導入し、反応生成ガスと向流接触させ反応生成ガ
ス中のエチレンオキシドを吸収液に吸収させる。ここで
反応生成ガス中の99重量%以上のエチレンオキシドが
回収される。吸収塔302の塔頂より吸収しなかったエ
チレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴ
ン、メタン、エタン)、アルデヒド、酸性物質等のガス
は導管304を通して炭酸ガス吸収工程および/または
酸化反応工程へ循環される。
含有ガスにより接触気相酸化して生成するエチレンオキ
シドを含む反応生成ガスを導管301を通して、充填塔
あるいは棚段塔形式のエチレンオキシド吸収塔302の
下部へ供給し、導管303より吸収塔302の上部へ、
温度40℃以下、pH=6以上、エチレングリコール濃度
=1〜20重量%、消泡剤(水溶性シリコーンエマルシ
ョン)濃度=1〜500ppmおよび残部は水から成る吸
収液を導入し、反応生成ガスと向流接触させ反応生成ガ
ス中のエチレンオキシドを吸収液に吸収させる。ここで
反応生成ガス中の99重量%以上のエチレンオキシドが
回収される。吸収塔302の塔頂より吸収しなかったエ
チレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴ
ン、メタン、エタン)、アルデヒド、酸性物質等のガス
は導管304を通して炭酸ガス吸収工程および/または
酸化反応工程へ循環される。
エチレンオキシド吸収工程においてエチレンオキシドの
他、エチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、
アルゴン、メタン、エタン、)ならびにエチレン酸化反
応工程で生成したホルムアルデヒド等の低沸点不純物、
アセトアルデヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実質量
が同時に吸収される。
他、エチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、
アルゴン、メタン、エタン、)ならびにエチレン酸化反
応工程で生成したホルムアルデヒド等の低沸点不純物、
アセトアルデヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実質量
が同時に吸収される。
エチレンオキシド吸収塔302の塔底液を導管305、
熱交換器306へ送り放散塔底液と熱交換し温度70〜
110℃に高め、導管307により、フラッシュタンク
308へ送られ、一部のエチレンオキシド、水を含む不
活性ガスの軽質分ガスが導管309により分離される。
軽質分ガスをフラッシュした残部の吸収液を導管310
を通して圧力0.1〜2kg/cm2・G、温度90〜12
0℃のエチレンオキシド放散塔311の上部へ供給し、
放散塔311の加熱器312へ導管313を通して水蒸
気またはダウサム(米国ダウ社熱媒体商品)等の加熱媒
体を供給して、加熱するかまたは直接エチレンオキシド
放散塔の底部に水蒸気を導入して加熱し、エチレンオキ
シド放散塔311の底部よりエチレンオキシドを実質的
に含まない温度100〜150℃の放散塔底液の一部は
導管314および導管315を通してフラッシュタンク
385へ供給され、エチレンオキシド放散塔底部の圧力
より低い圧力(例えば0.3〜2.0kg/cm2・ab
s、好ましくは0.5〜1.8kg/cm2・abs)迄圧
力が下げられ低圧蒸気を発生させ、溶液の温度の低下を
もたらす。フラッシュタンク385で発生した低圧蒸気
は導管386を通して蒸気圧縮機387に送られエチレ
ンオキシド放散塔311の塔底圧力0.5kg/cm2・G
〜2.4kg/cm2・Gよりわずかに高い圧力(例えば
0.6〜2.5kg/cm2・G)までに圧縮され、導管3
86aによりエチレンオキシド放散塔311の底部の気
相部に送入される。
熱交換器306へ送り放散塔底液と熱交換し温度70〜
110℃に高め、導管307により、フラッシュタンク
308へ送られ、一部のエチレンオキシド、水を含む不
活性ガスの軽質分ガスが導管309により分離される。
軽質分ガスをフラッシュした残部の吸収液を導管310
を通して圧力0.1〜2kg/cm2・G、温度90〜12
0℃のエチレンオキシド放散塔311の上部へ供給し、
放散塔311の加熱器312へ導管313を通して水蒸
気またはダウサム(米国ダウ社熱媒体商品)等の加熱媒
体を供給して、加熱するかまたは直接エチレンオキシド
放散塔の底部に水蒸気を導入して加熱し、エチレンオキ
シド放散塔311の底部よりエチレンオキシドを実質的
に含まない温度100〜150℃の放散塔底液の一部は
導管314および導管315を通してフラッシュタンク
385へ供給され、エチレンオキシド放散塔底部の圧力
より低い圧力(例えば0.3〜2.0kg/cm2・ab
s、好ましくは0.5〜1.8kg/cm2・abs)迄圧
力が下げられ低圧蒸気を発生させ、溶液の温度の低下を
もたらす。フラッシュタンク385で発生した低圧蒸気
は導管386を通して蒸気圧縮機387に送られエチレ
ンオキシド放散塔311の塔底圧力0.5kg/cm2・G
〜2.4kg/cm2・Gよりわずかに高い圧力(例えば
0.6〜2.5kg/cm2・G)までに圧縮され、導管3
86aによりエチレンオキシド放散塔311の底部の気
相部に送入される。
フラッシュタンク385でフラッシュした残部の液は導
管316aを通して熱交換器306で、エチレンオキシ
ドを含むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、導管
316bよりエチレンオキシド精留塔350の加熱器3
58に導かれ、加熱源として使用した後、導管316c
より冷却器317を通して、導管321より水、水酸化
カリウム水溶液および消泡剤(水溶性シリコーンエマル
ション)を添加し、導管303を通してエチレンオキシ
ド吸収塔302に導入することができる。
管316aを通して熱交換器306で、エチレンオキシ
ドを含むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換後、導管
316bよりエチレンオキシド精留塔350の加熱器3
58に導かれ、加熱源として使用した後、導管316c
より冷却器317を通して、導管321より水、水酸化
カリウム水溶液および消泡剤(水溶性シリコーンエマル
ション)を添加し、導管303を通してエチレンオキシ
ド吸収塔302に導入することができる。
一方、エチレンを分子状酸素で酸化する酸化工程および
エチレンオキシド放散工程の間で吸収液中のエチレンオ
キシドと水との加水反応で生成する副生エチレングリコ
ールおよびホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセト
アルデヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の増加を防ぐた
めエチレンオキシド放散塔311の塔底より導管314
を通して抜き出した残部の吸収液は導管322を通して
副生エチレングリコール濃縮塔に送られる。
エチレンオキシド放散工程の間で吸収液中のエチレンオ
キシドと水との加水反応で生成する副生エチレングリコ
ールおよびホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセト
アルデヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の増加を防ぐた
めエチレンオキシド放散塔311の塔底より導管314
を通して抜き出した残部の吸収液は導管322を通して
副生エチレングリコール濃縮塔に送られる。
一方、エチレンオキシド放散塔311の塔頂部より放散
されるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管323を
通して、エチレンオキシド精留塔350の加熱器360
へ送り加熱源とした後、凝縮液および未凝縮蒸気は導管
361を通して導管362および導管363に冷却水が
通る凝縮器364へ送り、凝縮液は導管327を通して
エチレンオキシド放散塔311の塔頂部へ還流し、未凝
縮蒸気は導管328を通して脱水塔329へ供給され
る。
されるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管323を
通して、エチレンオキシド精留塔350の加熱器360
へ送り加熱源とした後、凝縮液および未凝縮蒸気は導管
361を通して導管362および導管363に冷却水が
通る凝縮器364へ送り、凝縮液は導管327を通して
エチレンオキシド放散塔311の塔頂部へ還流し、未凝
縮蒸気は導管328を通して脱水塔329へ供給され
る。
脱水塔329の加熱器330により水蒸気またはダウサ
ム(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管331を通して加
熱するか、または直接脱水塔329の下部へ水蒸気を導
入する加熱方式により加熱し、脱水塔329の塔底より
導管332を通して実質的にエチレンオキシドを含まな
い水が抜き出される。
ム(ダウ社商品)等の加熱媒体で導管331を通して加
熱するか、または直接脱水塔329の下部へ水蒸気を導
入する加熱方式により加熱し、脱水塔329の塔底より
導管332を通して実質的にエチレンオキシドを含まな
い水が抜き出される。
脱水塔329の塔頂部よりエチレンオキシドを含む蒸気
は導管333を通して、導管335および導管336に
冷却水またはブラインが通る凝縮器334へ入り、凝縮
液の一部は導管337を通して脱水塔329の塔頂部へ
還流し、凝縮器334の未凝縮蒸気は導管339を通し
て再エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給さ
れる。凝縮液の他部は導管338を通して軽質分分離塔
340へ供給される。軽質分分離塔340の塔頂部より
軽質分ガスを含むエチレンオキシド蒸気は導管343を
通して凝縮器344へ送り、凝縮液は導管347を通し
て軽質分分離塔340の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は
導管348を通してエチレンオキシドを回収するため再
エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給され
る。
は導管333を通して、導管335および導管336に
冷却水またはブラインが通る凝縮器334へ入り、凝縮
液の一部は導管337を通して脱水塔329の塔頂部へ
還流し、凝縮器334の未凝縮蒸気は導管339を通し
て再エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給さ
れる。凝縮液の他部は導管338を通して軽質分分離塔
340へ供給される。軽質分分離塔340の塔頂部より
軽質分ガスを含むエチレンオキシド蒸気は導管343を
通して凝縮器344へ送り、凝縮液は導管347を通し
て軽質分分離塔340の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は
導管348を通してエチレンオキシドを回収するため再
エチレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給され
る。
軽質分分離塔340の塔底液は導管349を通してエチ
レンオキシド精留塔350へ供給される。
レンオキシド精留塔350へ供給される。
エチレンオキシド精留塔350の加熱器360へエチレ
ンオキシド放散塔311の塔頂部からの放散物を供給
し、エチレンオキシド精留塔350の加熱器358に導
管316bよりエチレンオキシド放散塔底液を導入し、
加熱する方式により加熱し、エチレンオキシド精留塔3
50の塔底温度35〜85℃、エチレンオキシド精留塔
底圧力1.2〜8.2kg/cm2・Gで精留を行ない、エ
チレンオキシド精留塔頂より塔頂温度29〜81℃、塔
頂部圧力1〜8kg/cm2・Gのエチレンオキシド蒸気を
導管351を通して、エチレンオキシド凝縮器352へ
送り、エチレンオキシドを液化し、一部は導管356を
通してエチレンオキシド精留塔350の塔頂部へ還流液
として供給し、他部は導管357を通してエチレンオキ
シド製品として抜き出した。
ンオキシド放散塔311の塔頂部からの放散物を供給
し、エチレンオキシド精留塔350の加熱器358に導
管316bよりエチレンオキシド放散塔底液を導入し、
加熱する方式により加熱し、エチレンオキシド精留塔3
50の塔底温度35〜85℃、エチレンオキシド精留塔
底圧力1.2〜8.2kg/cm2・Gで精留を行ない、エ
チレンオキシド精留塔頂より塔頂温度29〜81℃、塔
頂部圧力1〜8kg/cm2・Gのエチレンオキシド蒸気を
導管351を通して、エチレンオキシド凝縮器352へ
送り、エチレンオキシドを液化し、一部は導管356を
通してエチレンオキシド精留塔350の塔頂部へ還流液
として供給し、他部は導管357を通してエチレンオキ
シド製品として抜き出した。
エチレンオキシド精留塔350の塔底液はアセトアルデ
ヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の重質分分離のため必
要により導管367を通して抜き出される。
ヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の重質分分離のため必
要により導管367を通して抜き出される。
第3図は、本発明の別の実施態様を示すもので、第2図
に示す方法において、エチレンオキシド精留塔450の
加熱器458に供給されて加熱源として利用されたフラ
ッシュタンク485からのエチレンオキシド放散塔底液
を、さらに導管442aより軽質分分離塔440の加熱
器441に供給して軽質分分離塔440の加熱源として
利用し、ついで導管442bを経て熱交換器417へ戻
した以外は同様な方法である。なお、第2図における符
号に100をプラスした符号は第3図において同一の部
材を表わす。
に示す方法において、エチレンオキシド精留塔450の
加熱器458に供給されて加熱源として利用されたフラ
ッシュタンク485からのエチレンオキシド放散塔底液
を、さらに導管442aより軽質分分離塔440の加熱
器441に供給して軽質分分離塔440の加熱源として
利用し、ついで導管442bを経て熱交換器417へ戻
した以外は同様な方法である。なお、第2図における符
号に100をプラスした符号は第3図において同一の部
材を表わす。
第4図は、本発明のさらに別の実施態様を示すもので、
第2図に示す方法において、フラッシュタンク585で
フラッシュして得られる液を熱交換器506を通したの
ち、軽質分分離塔540の加熱源として使用した場合で
あり、例えば加熱器541に導管516bより導入して
利用したのち、導管516cにより熱交換器517へ送
られる。なお、第3図における符号に100をプラスし
た符号は第4図において同一の部材を表わす。
第2図に示す方法において、フラッシュタンク585で
フラッシュして得られる液を熱交換器506を通したの
ち、軽質分分離塔540の加熱源として使用した場合で
あり、例えば加熱器541に導管516bより導入して
利用したのち、導管516cにより熱交換器517へ送
られる。なお、第3図における符号に100をプラスし
た符号は第4図において同一の部材を表わす。
第5図は、本発明の他の実施態様を示すもので、第4図
に示す方法において、フラッシュタンク685でフラッ
シュして得られる熱を熱交換器606を通したのち、エ
チレンオキシド精留塔650および軽質分分離塔640
の両方の加熱源として使用した場合であり、例えば導管
616cを経て加熱器658、また導管642aを経て
加熱器641に供給され、ついでいずれも導管616e
を経て熱交換器617へ送られる。なお、第4図におけ
る符号に100をプラスした符号は第5図において同一
の部材を表わす。
に示す方法において、フラッシュタンク685でフラッ
シュして得られる熱を熱交換器606を通したのち、エ
チレンオキシド精留塔650および軽質分分離塔640
の両方の加熱源として使用した場合であり、例えば導管
616cを経て加熱器658、また導管642aを経て
加熱器641に供給され、ついでいずれも導管616e
を経て熱交換器617へ送られる。なお、第4図におけ
る符号に100をプラスした符号は第5図において同一
の部材を表わす。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。し
かし本発明はこの実施例のみによって本発明の範囲を規
制するものでない。
かし本発明はこの実施例のみによって本発明の範囲を規
制するものでない。
実施例1 第2図においてエチレンを銀触媒の存在下、分子状酸素
含有ガスにより接触気相酸化して生成するエチレンオキ
シドを含む反応生成ガスを導管301を通して、棚段塔
形式のエチレンオキシド吸収塔302の下部へ供給し、
導管303よりエチレンオキシド吸収塔302の上部
へ、温度29.6℃以下、pH=6、エチレングリコール
濃度=9.0重量%、消泡剤(水溶性シリコーンエマル
ジョン)濃度=3ppmおよび残部は水から成る吸収液を
導入し、反応生成ガスと向流接触させ、反応生成ガス中
のエチレンオキシドを吸収液に吸収させた。ここで反応
生成ガス中の99重量%以上のエチレンオキシドが回収
された。エチレンオキシド吸収塔302の塔頂より吸収
しなかったエチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス
(窒素、アルゴン、メタン、エタン)、アルデヒド、酸
性物質等の不純物塔のガスは導管304を通して二酸化
炭素吸収工程および/または酸化反応工程へ循環した。
含有ガスにより接触気相酸化して生成するエチレンオキ
シドを含む反応生成ガスを導管301を通して、棚段塔
形式のエチレンオキシド吸収塔302の下部へ供給し、
導管303よりエチレンオキシド吸収塔302の上部
へ、温度29.6℃以下、pH=6、エチレングリコール
濃度=9.0重量%、消泡剤(水溶性シリコーンエマル
ジョン)濃度=3ppmおよび残部は水から成る吸収液を
導入し、反応生成ガスと向流接触させ、反応生成ガス中
のエチレンオキシドを吸収液に吸収させた。ここで反応
生成ガス中の99重量%以上のエチレンオキシドが回収
された。エチレンオキシド吸収塔302の塔頂より吸収
しなかったエチレン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス
(窒素、アルゴン、メタン、エタン)、アルデヒド、酸
性物質等の不純物塔のガスは導管304を通して二酸化
炭素吸収工程および/または酸化反応工程へ循環した。
この吸収工程においてエチレンオキシドの他、エチレ
ン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴン、
メタン、エタン、)ならびにエチレン酸化反応工程で生
成したホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアル
デヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実質量が同時に吸
収された。
ン、酸素、二酸化炭素、不活性ガス(窒素、アルゴン、
メタン、エタン、)ならびにエチレン酸化反応工程で生
成したホルムアルデヒド等の低沸点不純物、アセトアル
デヒド、酢酸等の高沸点不純物もその実質量が同時に吸
収された。
エチレンオキシド吸収塔302の塔底液を導管305を
通して、熱交換器306へ送りエチレンオキシド放散塔
底液と熱交換し温度82.70℃に高め、導管307に
より、フラッシュタンク308へ送り、一部エチレンオ
キシド、水を含む軽質分ガスを導管309により分離し
た。軽質分ガスをフラッシュした残部の吸収液を導管3
10を通して塔頂圧力0.4kg/cm2G、塔頂温度87
℃のエチレンオキシド放散塔311の上部へ供給し、エ
チレンオキシド放散塔311の加熱器312へ導管31
3を通して加熱用水蒸気を供給する加熱方式によりエチ
レンオキシドはエチレンオキシド放散塔頂部より放散し
た。
通して、熱交換器306へ送りエチレンオキシド放散塔
底液と熱交換し温度82.70℃に高め、導管307に
より、フラッシュタンク308へ送り、一部エチレンオ
キシド、水を含む軽質分ガスを導管309により分離し
た。軽質分ガスをフラッシュした残部の吸収液を導管3
10を通して塔頂圧力0.4kg/cm2G、塔頂温度87
℃のエチレンオキシド放散塔311の上部へ供給し、エ
チレンオキシド放散塔311の加熱器312へ導管31
3を通して加熱用水蒸気を供給する加熱方式によりエチ
レンオキシドはエチレンオキシド放散塔頂部より放散し
た。
一方、エチレンオキシド放散塔311の塔底より導管3
14を通して抜き出した残部の吸収液は導管322を通
して副生エチレングリコール濃縮塔に送った。
14を通して抜き出した残部の吸収液は導管322を通
して副生エチレングリコール濃縮塔に送った。
エチレンオキシド放散塔311の底部より実質的にエチ
レンオキシドを含まない放散塔底液を導管314を通し
て抜き出し、その一部は導管315を通してフラッシュ
タンク385へ供給し、0.35kg/cm2・Gの圧力ま
で圧力が下げられて低圧蒸気を発生させ、溶液の温度の
低下をもたらした。フラッシュタンク385で発生した
低圧蒸気は導管386を通して蒸気圧縮機387に送ら
れエチレンオキシド放散塔311の塔底圧力0.5kg/
cm2・Gよりわずかに高い圧力0.6kg/cm2・G迄圧縮
され導管386aによりエチレンオキシド放散塔311
の底部の気相部に導入した。フラッシュタンク385で
フラッシュした残部の液は導管316aを通して熱交換
器306によりエチレンオキシドを含むエチレンオキシ
ド吸収塔底液と熱交換後、導管316bによりエチレン
オキシド精留塔の加熱器358に導かれエチレンオキシ
ド精留塔の加熱源に使用した後、導管316cより冷却
器317を通して、導管321より水、水酸化カリウム
水溶液および消泡剤(水溶性シリコーンエマルション)
を添加し、導管303を通してエチレンオキシド吸収塔
302に導入した。
レンオキシドを含まない放散塔底液を導管314を通し
て抜き出し、その一部は導管315を通してフラッシュ
タンク385へ供給し、0.35kg/cm2・Gの圧力ま
で圧力が下げられて低圧蒸気を発生させ、溶液の温度の
低下をもたらした。フラッシュタンク385で発生した
低圧蒸気は導管386を通して蒸気圧縮機387に送ら
れエチレンオキシド放散塔311の塔底圧力0.5kg/
cm2・Gよりわずかに高い圧力0.6kg/cm2・G迄圧縮
され導管386aによりエチレンオキシド放散塔311
の底部の気相部に導入した。フラッシュタンク385で
フラッシュした残部の液は導管316aを通して熱交換
器306によりエチレンオキシドを含むエチレンオキシ
ド吸収塔底液と熱交換後、導管316bによりエチレン
オキシド精留塔の加熱器358に導かれエチレンオキシ
ド精留塔の加熱源に使用した後、導管316cより冷却
器317を通して、導管321より水、水酸化カリウム
水溶液および消泡剤(水溶性シリコーンエマルション)
を添加し、導管303を通してエチレンオキシド吸収塔
302に導入した。
一方、エチレンオキシド放散塔311の塔頂部より放散
されるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管323を
通して、エチレンオキシド精留塔350の加熱器360
へ送り加熱源とした後、凝縮液及び未凝縮蒸気は導管3
61を通して導管362および導管363に冷却水が通
る凝縮器364へ送り、凝縮液は導管327を通してエ
チレンオキシド放散塔311の塔頂部へ還流し、未凝縮
蒸気は導管328を通して脱水塔329へ供給した。
されるエチレンオキシドを含む放散蒸気は導管323を
通して、エチレンオキシド精留塔350の加熱器360
へ送り加熱源とした後、凝縮液及び未凝縮蒸気は導管3
61を通して導管362および導管363に冷却水が通
る凝縮器364へ送り、凝縮液は導管327を通してエ
チレンオキシド放散塔311の塔頂部へ還流し、未凝縮
蒸気は導管328を通して脱水塔329へ供給した。
脱水塔329の加熱器330に導管331により水蒸気
を導入する加熱方式により加熱し、脱水塔329の塔底
より導管332を通して実質的にエチレンオキシドを含
まない水を抜き出した。
を導入する加熱方式により加熱し、脱水塔329の塔底
より導管332を通して実質的にエチレンオキシドを含
まない水を抜き出した。
脱水塔329の塔頂部よりエチレンオキシドを含む蒸気
は導管333を通して、導管335および導管336に
ブラインが通る凝縮器334へ送り、凝縮器の一部は導
管337を通して脱水塔329の塔頂部へ還流し、凝縮
器334の未凝縮蒸気は導管339を通して再エチレン
オキシド吸収塔(図示してない)へ供給した。凝縮液の
他部は導管338を通して一理論段数あたり5mmHg以下
の圧力損失を有するポールリングを充填した充填塔型式
の軽質分分離塔340へ供給した。軽質分分離塔340
の塔頂部より軽質分ガスを含むエチレンオキシド蒸気は
導管343を通して凝縮器344へ送り、凝縮液は導管
347を通して軽質分分離塔340の塔頂部へ還流し、
未凝縮蒸気は導管348を通してエチレンオキシドを回
収するため再エチレンオキシド吸収塔(図示してない)
へ供給した。軽質分分離塔340の塔底液は導管349
を通して一理論段数あたり5mmHg以下の圧力損失を有す
るポールリングを充填した充填塔型式のエチレンオキシ
ド精留塔350へ供給した。エチレンオキシド精留塔3
50の加熱器360へ、エチレンオキシド放散塔311
の塔頂部からの放散物を供給し、エチレンオキシド精留
塔350の加熱器358に導管316bを通してエチレ
ンオキシド放散塔底液を導入し、加熱する方式により加
熱し、エチレンオキシド精留塔350の塔底温度45
℃、エチレンオキシド精留塔底圧力2.0kg/cm2Gで
精留を行ない、エチレンオキシド精留塔頂より塔頂温度
39℃、塔頂部圧力1.8kg/cm2Gのエチレンオキシ
ド蒸気を導管351を通して、エチレンオキシド凝縮器
352へ送り、エチレンオキシドを液化し、一部は導管
3565を通してエチレンオキシド精留塔350の塔頂
部へ還流液として供給し、他部は導管357を通してエ
チレンオキシド製品として抜き出した。
は導管333を通して、導管335および導管336に
ブラインが通る凝縮器334へ送り、凝縮器の一部は導
管337を通して脱水塔329の塔頂部へ還流し、凝縮
器334の未凝縮蒸気は導管339を通して再エチレン
オキシド吸収塔(図示してない)へ供給した。凝縮液の
他部は導管338を通して一理論段数あたり5mmHg以下
の圧力損失を有するポールリングを充填した充填塔型式
の軽質分分離塔340へ供給した。軽質分分離塔340
の塔頂部より軽質分ガスを含むエチレンオキシド蒸気は
導管343を通して凝縮器344へ送り、凝縮液は導管
347を通して軽質分分離塔340の塔頂部へ還流し、
未凝縮蒸気は導管348を通してエチレンオキシドを回
収するため再エチレンオキシド吸収塔(図示してない)
へ供給した。軽質分分離塔340の塔底液は導管349
を通して一理論段数あたり5mmHg以下の圧力損失を有す
るポールリングを充填した充填塔型式のエチレンオキシ
ド精留塔350へ供給した。エチレンオキシド精留塔3
50の加熱器360へ、エチレンオキシド放散塔311
の塔頂部からの放散物を供給し、エチレンオキシド精留
塔350の加熱器358に導管316bを通してエチレ
ンオキシド放散塔底液を導入し、加熱する方式により加
熱し、エチレンオキシド精留塔350の塔底温度45
℃、エチレンオキシド精留塔底圧力2.0kg/cm2Gで
精留を行ない、エチレンオキシド精留塔頂より塔頂温度
39℃、塔頂部圧力1.8kg/cm2Gのエチレンオキシ
ド蒸気を導管351を通して、エチレンオキシド凝縮器
352へ送り、エチレンオキシドを液化し、一部は導管
3565を通してエチレンオキシド精留塔350の塔頂
部へ還流液として供給し、他部は導管357を通してエ
チレンオキシド製品として抜き出した。
エチレンオキシド精留塔凝縮器352の未凝縮蒸気は導
管355を通してエチレンオキシドを回収するため再エ
チレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給した。
管355を通してエチレンオキシドを回収するため再エ
チレンオキシド吸収塔(図示してない)へ供給した。
エチレンオキシド精留塔350の塔底液はアセトアルデ
ヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の分離のため必要によ
り導管367を通して抜き出された。
ヒドおよび酢酸等の高沸点不純物の分離のため必要によ
り導管367を通して抜き出された。
表−1にこのプロセスの連続操作条件を一括して表示す
る。
る。
実施例2 第3図に示すように実施例1と同様な方法において、一
理論段数あたり20mmHg以下の圧力損失を有するバラス
トトレイを備えた棚段塔型式の軽質分分離塔440およ
びエチレンオキシド精留塔450を用い、エチレンオキ
シド放散塔底液は熱交換器406によりエチレンオキシ
ド吸収塔402からの吸収液と熱交換したのち導管41
6bおよび416cを経てエチレンオキシド精留塔45
0の加熱器458に供給してエチレンオキシド精留塔4
50内の液を加熱し、ついで導管442aを経て軽質分
分離塔440の加熱器441に供給して軽質分分離塔4
40の液を加熱し、さらに導管442bを経て冷却器4
17に送り、エチレンオキシド吸収塔402に循環した
以外は同様な方法を行なった。表−2にこのプロセスの
連続条件を一括して表示する。
理論段数あたり20mmHg以下の圧力損失を有するバラス
トトレイを備えた棚段塔型式の軽質分分離塔440およ
びエチレンオキシド精留塔450を用い、エチレンオキ
シド放散塔底液は熱交換器406によりエチレンオキシ
ド吸収塔402からの吸収液と熱交換したのち導管41
6bおよび416cを経てエチレンオキシド精留塔45
0の加熱器458に供給してエチレンオキシド精留塔4
50内の液を加熱し、ついで導管442aを経て軽質分
分離塔440の加熱器441に供給して軽質分分離塔4
40の液を加熱し、さらに導管442bを経て冷却器4
17に送り、エチレンオキシド吸収塔402に循環した
以外は同様な方法を行なった。表−2にこのプロセスの
連続条件を一括して表示する。
実施例3 第4図に示すように、実施例1と同様な方法において、
エチレンオキシド放散塔底液は熱交換器506によりエ
チレンオキシド吸収塔502からの液と熱交換したのち
導管516bを経て軽質分分離塔540の加熱器541
に供給して加熱源として使用し、ついで導管516cを
経て冷却器517に送って冷却し、さらに導管520お
よび503を経てエチレンオキシド吸収塔502に循環
した以外は同様な方法を行なった。表−3にこのプロセ
スの連続条件を一括して表示する。
エチレンオキシド放散塔底液は熱交換器506によりエ
チレンオキシド吸収塔502からの液と熱交換したのち
導管516bを経て軽質分分離塔540の加熱器541
に供給して加熱源として使用し、ついで導管516cを
経て冷却器517に送って冷却し、さらに導管520お
よび503を経てエチレンオキシド吸収塔502に循環
した以外は同様な方法を行なった。表−3にこのプロセ
スの連続条件を一括して表示する。
実施例4〜9 第5図に示すように、実施例1と同様な方法において、
エチレンオキシド放散塔底液はフラッシュタンク685
にて、低圧蒸気をフラッシュ後熱交換器606によりエ
チレンオキシド吸収塔602からの液と熱交換したの
ち、導管616cおよび642aを経てエチレンオキシ
ド精留塔650の加熱器658および軽質分分離塔64
0の加熱器641にそれぞれ並列的に供給して加熱源と
して使用し、ついで導管616dおよび642bを経て
導管616eにより熱交換器617に送って冷却し、さ
らに導管620および603を経てエチレンオキシド吸
収塔602に循環した以外は同様な方法を行なった。ま
た、第5図に示すような方法で各部の操作条件を変えた
以外は同様の方法を行ったプロセスの連続条件を表−4
〜9に一括して表示する。
エチレンオキシド放散塔底液はフラッシュタンク685
にて、低圧蒸気をフラッシュ後熱交換器606によりエ
チレンオキシド吸収塔602からの液と熱交換したの
ち、導管616cおよび642aを経てエチレンオキシ
ド精留塔650の加熱器658および軽質分分離塔64
0の加熱器641にそれぞれ並列的に供給して加熱源と
して使用し、ついで導管616dおよび642bを経て
導管616eにより熱交換器617に送って冷却し、さ
らに導管620および603を経てエチレンオキシド吸
収塔602に循環した以外は同様な方法を行なった。ま
た、第5図に示すような方法で各部の操作条件を変えた
以外は同様の方法を行ったプロセスの連続条件を表−4
〜9に一括して表示する。
比較例1 第1図に示すように、実施例1と同様な方法において、
エチレンオキシド放散塔11の塔頂部より放散されるエ
チレンオキシドを含む放散蒸気は導管23を通して、導
管25および導管26に冷却水が通る凝縮器24へ送
り、凝縮液は導管27を通してエチレンオキシド放散塔
11の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管28を通して
脱水塔へ供給され、また、エチレンオキシド放散塔11
の塔底液をフラッシュ処理することなく、その一部を熱
交換器6にてエチレンオキシド吸収塔底からの液と熱交
換した後、さらに熱交換器17で冷却し、ついでエチレ
ンオキシド吸収塔2に循環してその吸収液として使用し
た以外は同様な方法を行なった。表−10にこのプロセ
スの連続条件を一括して表示する。
エチレンオキシド放散塔11の塔頂部より放散されるエ
チレンオキシドを含む放散蒸気は導管23を通して、導
管25および導管26に冷却水が通る凝縮器24へ送
り、凝縮液は導管27を通してエチレンオキシド放散塔
11の塔頂部へ還流し、未凝縮蒸気は導管28を通して
脱水塔へ供給され、また、エチレンオキシド放散塔11
の塔底液をフラッシュ処理することなく、その一部を熱
交換器6にてエチレンオキシド吸収塔底からの液と熱交
換した後、さらに熱交換器17で冷却し、ついでエチレ
ンオキシド吸収塔2に循環してその吸収液として使用し
た以外は同様な方法を行なった。表−10にこのプロセ
スの連続条件を一括して表示する。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、エチレンオキシド放散塔底液を
フラッシュするときに発生した蒸気がフラッシュドラム
から分離され、圧縮手段によりエチレンオキシド放散塔
底部の圧力より少し高い圧力に圧縮されエチレンオキシ
ド放散塔底部に導入することにより、エチレンオキシド
放散塔を加熱するに要する加熱熱量を大幅に減少するこ
とが可能となる効果を発揮するものである。また、エチ
レンオキシド放散塔底液をフラッシュさせた後の液とエ
チレンオキシド吸収塔底液とを熱交換後、エチレンオキ
シド放散塔底液をエチレンオキシド精留塔及び軽質分分
離塔の加熱源として利用することにより、エチレンオキ
シド精留塔及び軽質分分離塔の省エネルギーとも達成で
きる。また、エチレンオキシド放散塔頂蒸気をエチレン
オキシド精留塔の加熱源とすることにより、エチレンオ
キシド精留塔の省エネルギーとも達成できる。さらにこ
の方法を実施することによってエチレンオキシド吸収塔
に送る吸収液を冷却する冷却水の熱負荷及び、エチレン
オキシド放散塔頂蒸気の凝縮器に通ずる冷却水の熱負荷
が低減される効果を発揮するものである。
フラッシュするときに発生した蒸気がフラッシュドラム
から分離され、圧縮手段によりエチレンオキシド放散塔
底部の圧力より少し高い圧力に圧縮されエチレンオキシ
ド放散塔底部に導入することにより、エチレンオキシド
放散塔を加熱するに要する加熱熱量を大幅に減少するこ
とが可能となる効果を発揮するものである。また、エチ
レンオキシド放散塔底液をフラッシュさせた後の液とエ
チレンオキシド吸収塔底液とを熱交換後、エチレンオキ
シド放散塔底液をエチレンオキシド精留塔及び軽質分分
離塔の加熱源として利用することにより、エチレンオキ
シド精留塔及び軽質分分離塔の省エネルギーとも達成で
きる。また、エチレンオキシド放散塔頂蒸気をエチレン
オキシド精留塔の加熱源とすることにより、エチレンオ
キシド精留塔の省エネルギーとも達成できる。さらにこ
の方法を実施することによってエチレンオキシド吸収塔
に送る吸収液を冷却する冷却水の熱負荷及び、エチレン
オキシド放散塔頂蒸気の凝縮器に通ずる冷却水の熱負荷
が低減される効果を発揮するものである。
第1図は、本発明に関連する公知のエチレンキシド回収
方法を示す一例である。 第2〜5図は、本発明のエチレンオキシド回収方法の好
ましい具体例を示す一例である。 (302)エチレンオキシド吸収塔 (317)冷却器 (308)フラッシュタンク (311)エチレンオキシド放散塔 (312)エチレンオキシド放散塔加熱器 (329)脱水塔 (330)脱水塔加熱器 (334)脱水塔凝縮器 (340)軽質分分離塔 (341)軽質分分離塔加熱器 (344)軽質分分離塔凝縮器 (350)エチレンオキシド精留塔 (352)エチレンオキシド精留塔凝縮器 (358)エチレンオキシド精留塔加熱器 (360)エチレンオキシド精留塔加熱器 (364)エチレンオキシド放散塔凝縮器 (306)熱交換器 (387)蒸気圧縮機 (385)フラッシュタンク
方法を示す一例である。 第2〜5図は、本発明のエチレンオキシド回収方法の好
ましい具体例を示す一例である。 (302)エチレンオキシド吸収塔 (317)冷却器 (308)フラッシュタンク (311)エチレンオキシド放散塔 (312)エチレンオキシド放散塔加熱器 (329)脱水塔 (330)脱水塔加熱器 (334)脱水塔凝縮器 (340)軽質分分離塔 (341)軽質分分離塔加熱器 (344)軽質分分離塔凝縮器 (350)エチレンオキシド精留塔 (352)エチレンオキシド精留塔凝縮器 (358)エチレンオキシド精留塔加熱器 (360)エチレンオキシド精留塔加熱器 (364)エチレンオキシド放散塔凝縮器 (306)熱交換器 (387)蒸気圧縮機 (385)フラッシュタンク
Claims (1)
- 【請求項1】エチレンを分子状酸素含有ガスと接触気相
酸化して生成したエチレンオキシドを含有する反応生成
ガスをエチレンオキシド吸収塔へ導入し吸収液と向流接
触させ、吸収塔頂部よりのガスの一部はエチレン酸化反
応工程へ循環し、エチレンオキシドを含む吸収塔底液は
エチレンオキシド放散塔へ供給し、放散塔頂部からエチ
レンオキシドを放散せしめ、放散塔底部より抜き出した
液は吸収塔へ導き吸収液として循環使用する工程よりな
るエチレンオキシドの回収方法において、エチレンオキ
シド放散塔底部より抜き出した液をフラッシュ処理して
気相部と液相部に分離し、気相部は圧縮してエチレンオ
キシド放散塔底部へ導入し、液相部はエチレンオキシド
を含むエチレンオキシド吸収塔底液と熱交換し、エチレ
ンオキシド精留塔の加熱源および/または軽質分分離塔
の加熱源とした後、吸収塔の吸収液とすることを特徴と
するエチレンオキシドの回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61159672A JPH0655734B2 (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | エチレンオキシドの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61159672A JPH0655734B2 (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | エチレンオキシドの回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6317873A JPS6317873A (ja) | 1988-01-25 |
JPH0655734B2 true JPH0655734B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=15698810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61159672A Expired - Lifetime JPH0655734B2 (ja) | 1986-07-09 | 1986-07-09 | エチレンオキシドの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655734B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064069A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | プロピレンオキサイドの製造方法 |
CN1297547C (zh) * | 2001-08-22 | 2007-01-31 | 住友化学工业株式会社 | 环氧丙烷制造方法 |
JP2003064070A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Sumitomo Chem Co Ltd | プロピレンオキサイドの製造方法 |
JP6174352B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-08-02 | 株式会社日本触媒 | エチレンオキシドの製造方法 |
CN113620910A (zh) * | 2020-05-07 | 2021-11-09 | 北京诺维新材科技有限公司 | 一种皂化方法 |
CN113620909B (zh) * | 2020-05-07 | 2023-06-16 | 北京诺维新材科技有限公司 | 一种皂化方法及皂化装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5320005A (en) * | 1976-08-08 | 1978-02-23 | Nippon Soken Inc | Internal combustion engine |
JPS5744674A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-13 | Nippon Paint Co Ltd | Resin composition for coating material |
-
1986
- 1986-07-09 JP JP61159672A patent/JPH0655734B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5320005A (en) * | 1976-08-08 | 1978-02-23 | Nippon Soken Inc | Internal combustion engine |
JPS5744674A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-13 | Nippon Paint Co Ltd | Resin composition for coating material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6317873A (ja) | 1988-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |