JPH0655570A - 加飾成形品の製造方法と加飾成形装置 - Google Patents
加飾成形品の製造方法と加飾成形装置Info
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- JPH0655570A JPH0655570A JP13993492A JP13993492A JPH0655570A JP H0655570 A JPH0655570 A JP H0655570A JP 13993492 A JP13993492 A JP 13993492A JP 13993492 A JP13993492 A JP 13993492A JP H0655570 A JPH0655570 A JP H0655570A
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚肉の成形品角部にシワのない加飾層を設け
るとともにヒケが生じないようにする。 【構成】 基体シート上に加飾層が形成された加飾シー
ト２を、キャビティ１３を有する金型Ａ１１に固定し、
射出口１４を有する金型Ｂ１２の、鋭角を呈さない角部
３１を有する凸部３によって加飾シート２を金型Ａ１１
のキャビティ１３に押し込み、射出口１４から溶融樹脂
を射出後、前記金型Ｂ１２の凸部３の角部３１によって
成形される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成形
品表面に加飾シートを形成し成形品を冷却する。
るとともにヒケが生じないようにする。 【構成】 基体シート上に加飾層が形成された加飾シー
ト２を、キャビティ１３を有する金型Ａ１１に固定し、
射出口１４を有する金型Ｂ１２の、鋭角を呈さない角部
３１を有する凸部３によって加飾シート２を金型Ａ１１
のキャビティ１３に押し込み、射出口１４から溶融樹脂
を射出後、前記金型Ｂ１２の凸部３の角部３１によって
成形される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成形
品表面に加飾シートを形成し成形品を冷却する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】厚肉の成形品角部にシワのない加
飾層を設けるとともにヒケが生じないようにした加飾成
形品の製造方法と加飾成形装置に関する。
飾層を設けるとともにヒケが生じないようにした加飾成
形品の製造方法と加飾成形装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の製造方法としては、キャビティを
有する金型Ａと、射出口を有する金型Ｂと、加飾シート
２を金型Ａの表面に固定するクランプ装置と、型閉めさ
れて形成されるキャビティ部内に加飾シートを挟み込み
溶融樹脂を射出する射出装置と、加圧気体をキャビティ
内に注入する加圧気体注入装置とからなる加飾成形装置
を用いて、射出口を有する金型Ｂに形成された立ち上が
りの大きい凸部によって加飾シートを金型Ａのキャビテ
ィに押し込み、型閉めし、溶融樹脂の射出と同時に成形
品を加飾する方法がある。
有する金型Ａと、射出口を有する金型Ｂと、加飾シート
２を金型Ａの表面に固定するクランプ装置と、型閉めさ
れて形成されるキャビティ部内に加飾シートを挟み込み
溶融樹脂を射出する射出装置と、加圧気体をキャビティ
内に注入する加圧気体注入装置とからなる加飾成形装置
を用いて、射出口を有する金型Ｂに形成された立ち上が
りの大きい凸部によって加飾シートを金型Ａのキャビテ
ィに押し込み、型閉めし、溶融樹脂の射出と同時に成形
品を加飾する方法がある。
【０００３】また別の製造方法として、前記加飾成形装
置を用いて、加熱されて変形しやすくなった加飾シート
を真空吸引して金型のキャビティ内表面に密着させ、溶
融樹脂の射出と同時に成形品を加飾する方法がある。
置を用いて、加熱されて変形しやすくなった加飾シート
を真空吸引して金型のキャビティ内表面に密着させ、溶
融樹脂の射出と同時に成形品を加飾する方法がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の製造方
法では、金型Ａの凸部の角部が鋭角であり、かつ加飾シ
ートをキャビティに押し込む距離が長いので、加飾シー
トに損傷やシワが発生し、きれいな加飾成形品が得られ
ない。
法では、金型Ａの凸部の角部が鋭角であり、かつ加飾シ
ートをキャビティに押し込む距離が長いので、加飾シー
トに損傷やシワが発生し、きれいな加飾成形品が得られ
ない。
【０００５】後者の製造方法では、加飾シートの加熱工
程や真空吸引工程など製造工程の数が多く生産効率が悪
い。また、加飾シートを加熱するためのヒータや真空吸
引装置などの余分な装置が必要となりコストが高くな
る。
程や真空吸引工程など製造工程の数が多く生産効率が悪
い。また、加飾シートを加熱するためのヒータや真空吸
引装置などの余分な装置が必要となりコストが高くな
る。
【０００６】両者の製造方法とも、厚肉の部分を有する
成形品では樹脂の体積収縮によるヒケや歪が生じるの
で、成形品表面が凹んだり加飾の形成位置がずれたりし
てきれいな加飾成形品が得られない。
成形品では樹脂の体積収縮によるヒケや歪が生じるの
で、成形品表面が凹んだり加飾の形成位置がずれたりし
てきれいな加飾成形品が得られない。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な問題点を解決するために、つぎのように構成した。つ
まり、基体シート上に加飾層が形成された加飾シート
を、キャビティを有する金型Ａに固定し、射出口を有す
る金型Ｂの凸部３によって加飾シートを金型Ａのキャビ
ティに押し込み、射出口から溶融樹脂を射出して樹脂圧
により金型Ａのキャビティ表面に加飾シートを密着さ
せ、成形と同時に成形品表面に加飾シートを形成する加
飾成形品の製造方法において、凸部の角部が鋭角を呈さ
ない金型Ｂで加飾シートを金型Ａのキャビティに押し込
み、溶融樹脂の射出後、前記金型Ｂの凸部の角部によっ
て形成される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成
形品を冷却するようにした。
な問題点を解決するために、つぎのように構成した。つ
まり、基体シート上に加飾層が形成された加飾シート
を、キャビティを有する金型Ａに固定し、射出口を有す
る金型Ｂの凸部３によって加飾シートを金型Ａのキャビ
ティに押し込み、射出口から溶融樹脂を射出して樹脂圧
により金型Ａのキャビティ表面に加飾シートを密着さ
せ、成形と同時に成形品表面に加飾シートを形成する加
飾成形品の製造方法において、凸部の角部が鋭角を呈さ
ない金型Ｂで加飾シートを金型Ａのキャビティに押し込
み、溶融樹脂の射出後、前記金型Ｂの凸部の角部によっ
て形成される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成
形品を冷却するようにした。
【０００８】この発明は、加飾シートが、基体シート上
に剥離層・加飾層・接着層が転写層として順次形成され
たものであって、転写層のみを成形品表面に形成し基体
シートを剥離するものでもよい。
に剥離層・加飾層・接着層が転写層として順次形成され
たものであって、転写層のみを成形品表面に形成し基体
シートを剥離するものでもよい。
【０００９】また、この発明の加飾成形装置は、キャビ
ティを有する金型Ａと、射出口を有する金型Ｂと、加飾
シートを金型Ａの表面に固定するクランプ装置と、型閉
めされて形成されるキャビティ部内に加飾シートを挟み
込み溶融樹脂を射出する射出装置と、加圧気体をキャビ
ティ部内に注入する加圧気体注入装置とからなる加飾成
形装置において、金型Ａのキャビティに加飾シートを押
し込む凸部を金型Ｂが有しており、凸部の角部が鋭角を
呈さない形状である装置である。
ティを有する金型Ａと、射出口を有する金型Ｂと、加飾
シートを金型Ａの表面に固定するクランプ装置と、型閉
めされて形成されるキャビティ部内に加飾シートを挟み
込み溶融樹脂を射出する射出装置と、加圧気体をキャビ
ティ部内に注入する加圧気体注入装置とからなる加飾成
形装置において、金型Ａのキャビティに加飾シートを押
し込む凸部を金型Ｂが有しており、凸部の角部が鋭角を
呈さない形状である装置である。
【００１０】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例で詳しく説
明する。図１〜５はこの発明の加飾成形品の製造方法と
加飾成形装置の一工程の断面図である。図８はこの発明
の製造方法によって得られた加飾成形品の断面図であ
る。図９はこの発明の製造方法によって得られた加飾成
形品の斜視図である。
明する。図１〜５はこの発明の加飾成形品の製造方法と
加飾成形装置の一工程の断面図である。図８はこの発明
の製造方法によって得られた加飾成形品の断面図であ
る。図９はこの発明の製造方法によって得られた加飾成
形品の斜視図である。
【００１１】まずこの発明の加飾成形装置を説明する。
この発明の加飾成形装置は、キャビティ１３を有する金
型Ａ１１と、射出口１４を有する金型Ｂ１２と、加飾シ
ート２を金型Ａ１１の表面に固定するクランプ装置２１
と、型閉めされて形成されるキャビティ部７内に加飾シ
ートを挟み込み溶融樹脂６１を射出する射出装置６と、
加圧気体をキャビティ部７内に注入する加圧気体注入装
置５とからなる加飾成形装置であり、特に、金型Ｂ１２
が、金型Ａ１１のキャビティ１３に加飾シート２を押し
込む凸部３を有しており、凸部３の角部３１が鋭角を呈
さない形状である。
この発明の加飾成形装置は、キャビティ１３を有する金
型Ａ１１と、射出口１４を有する金型Ｂ１２と、加飾シ
ート２を金型Ａ１１の表面に固定するクランプ装置２１
と、型閉めされて形成されるキャビティ部７内に加飾シ
ートを挟み込み溶融樹脂６１を射出する射出装置６と、
加圧気体をキャビティ部７内に注入する加圧気体注入装
置５とからなる加飾成形装置であり、特に、金型Ｂ１２
が、金型Ａ１１のキャビティ１３に加飾シート２を押し
込む凸部３を有しており、凸部３の角部３１が鋭角を呈
さない形状である。
【００１２】金型Ａ１１と金型Ｂ１２とは、型閉めされ
ることによって、金型Ａ１１に固定された加飾シート２
が金型Ｂ１２の凸部によってキャビティ１３内に押し込
まれ、型閉めされてキャビティ部７が形成される（図１
〜３参照）。
ることによって、金型Ａ１１に固定された加飾シート２
が金型Ｂ１２の凸部によってキャビティ１３内に押し込
まれ、型閉めされてキャビティ部７が形成される（図１
〜３参照）。
【００１３】加飾シート２は、クランプ装置２１によっ
て金型Ａ１１のキャビティ１３の周囲に固定される（図
１参照）。
て金型Ａ１１のキャビティ１３の周囲に固定される（図
１参照）。
【００１４】金型Ｂ１２が有する凸部３の角部３１は、
鋭角を呈さない形状である。鋭角を呈さない形状は、凸
部が加飾シートを押し込んだときに傷をつけたりシワを
発生させたりしない形状であり、たとえば、凸部３の角
部３１の先端が丸みを帯びていたり（図６参照）、角部
３１全体が曲面（図７参照）であったり、断面が鋭角を
呈さない多角形（図２参照）であるような形状などがあ
る。
鋭角を呈さない形状である。鋭角を呈さない形状は、凸
部が加飾シートを押し込んだときに傷をつけたりシワを
発生させたりしない形状であり、たとえば、凸部３の角
部３１の先端が丸みを帯びていたり（図６参照）、角部
３１全体が曲面（図７参照）であったり、断面が鋭角を
呈さない多角形（図２参照）であるような形状などがあ
る。
【００１５】金型Ａ１１のキャビティ１３と凸部３を有
する金型Ｂ１２とは型閉めされることによって、成形品
が成形されるキャビティ部７が形成される（図３〜５参
照）。キャビティ部７は、大型テレビのキャビネットや
金融端末機のカバーなど、立ち上がり部分４３と底部４
４とを有する成形品が成形できる空間である。
する金型Ｂ１２とは型閉めされることによって、成形品
が成形されるキャビティ部７が形成される（図３〜５参
照）。キャビティ部７は、大型テレビのキャビネットや
金融端末機のカバーなど、立ち上がり部分４３と底部４
４とを有する成形品が成形できる空間である。
【００１６】キャビティ部７のうち凸部３の角部３１に
よって成形される部分は、厚肉の成形品角部４１となる
部分であり、たとえば、成形品４の立ち上がり部分４３
と底部４４との境界の部分に相当する（図８、図９参
照）。
よって成形される部分は、厚肉の成形品角部４１となる
部分であり、たとえば、成形品４の立ち上がり部分４３
と底部４４との境界の部分に相当する（図８、図９参
照）。
【００１７】射出装置６は、金型Ｂ１２に連結されてお
り射出口１４から溶融樹脂６１をキャビティ部７内に射
出する装置である。
り射出口１４から溶融樹脂６１をキャビティ部７内に射
出する装置である。
【００１８】加圧気体注入装置５は、成形品４の内部に
注入される気体の気圧を制御する気圧制御装置５１と加
圧された気体を成形品４内部に注入する気体供給装置５
２とからなる（図１参照）。
注入される気体の気圧を制御する気圧制御装置５１と加
圧された気体を成形品４内部に注入する気体供給装置５
２とからなる（図１参照）。
【００１９】加圧気体の注入は、ノズル方式によって樹
脂の射出装置６の射出口１４と同じ位置にある加圧気体
注入口５３から注入するとよい。あるいは、金型Ｂ１２
の射出口１４以外の表面からキャビティ部７内に注入し
てもよい。
脂の射出装置６の射出口１４と同じ位置にある加圧気体
注入口５３から注入するとよい。あるいは、金型Ｂ１２
の射出口１４以外の表面からキャビティ部７内に注入し
てもよい。
【００２０】また、必要に応じて、吸盤などで加飾成形
品を吸着し金型から取り出す成形品取り出しロボット
（図示せず）や、ロール状に巻き取った加飾シートを金
型間に連続的に送り込む加飾シート供給装置（図示せ
ず）を備えていてもよい。
品を吸着し金型から取り出す成形品取り出しロボット
（図示せず）や、ロール状に巻き取った加飾シートを金
型間に連続的に送り込む加飾シート供給装置（図示せ
ず）を備えていてもよい。
【００２１】次に、この発明の製造方法を工程順に説明
する。まず、加飾シート２をキャビティ１３を有する金
型Ａ１１に固定する。つまり、成形品４に転写される加
飾層を有する加飾シート２を金型Ａ１１のキャビティ１
３に対して所定の位置に位置決めした後、クランプ装置
２１などで金型Ａ１１のパーティング面に加飾シート２
を挟み込み固定する（図１参照）。
する。まず、加飾シート２をキャビティ１３を有する金
型Ａ１１に固定する。つまり、成形品４に転写される加
飾層を有する加飾シート２を金型Ａ１１のキャビティ１
３に対して所定の位置に位置決めした後、クランプ装置
２１などで金型Ａ１１のパーティング面に加飾シート２
を挟み込み固定する（図１参照）。
【００２２】加飾シート２は、成形品４表面を加飾する
ためのシートであり、長尺状の基体シート上に、剥離
層、加飾層、接着層などからなる転写層が形成されたも
のがある。基体シートは、ポリエチレンテレフタレート
やポリプロピレンなどのフィルム状物である。剥離層は
基体シートと加飾層との剥離性を付与する樹脂層であ
る。加飾層は成形品表面に装飾性や機能性を付与する層
である。加飾層は模様や文字・記号などの印刷インキに
よる図柄や導電材で形成された導電パターンなどがあ
る。必要により金属蒸着層を有していてもよい。接着層
は加飾層と成形品４とを接着させる樹脂層である。この
加飾シート２は、成形品４表面に密着後、基体シートを
剥離し、転写層のみを成形品４表面に転写するものであ
る。
ためのシートであり、長尺状の基体シート上に、剥離
層、加飾層、接着層などからなる転写層が形成されたも
のがある。基体シートは、ポリエチレンテレフタレート
やポリプロピレンなどのフィルム状物である。剥離層は
基体シートと加飾層との剥離性を付与する樹脂層であ
る。加飾層は成形品表面に装飾性や機能性を付与する層
である。加飾層は模様や文字・記号などの印刷インキに
よる図柄や導電材で形成された導電パターンなどがあ
る。必要により金属蒸着層を有していてもよい。接着層
は加飾層と成形品４とを接着させる樹脂層である。この
加飾シート２は、成形品４表面に密着後、基体シートを
剥離し、転写層のみを成形品４表面に転写するものであ
る。
【００２３】加飾シート２は、基体シート上に加飾層、
接着層が形成されたものであってもよい。この場合は、
加飾層、接着層と一緒に基体シートも成形品４表面に設
けられる（図８、図９参照）。
接着層が形成されたものであってもよい。この場合は、
加飾層、接着層と一緒に基体シートも成形品４表面に設
けられる（図８、図９参照）。
【００２４】加飾シート２は、ロールに巻き取られた状
態から金型間に所定ピッチづつ送り込まれ、成形品に転
写層が形成され、再び別のロールに巻き取られるように
してもよい。あるいは、はじめから必要部分を切り離し
ておき一枚一枚載置するようにしてもよい。
態から金型間に所定ピッチづつ送り込まれ、成形品に転
写層が形成され、再び別のロールに巻き取られるように
してもよい。あるいは、はじめから必要部分を切り離し
ておき一枚一枚載置するようにしてもよい。
【００２５】つぎに、射出口１４を有する金型Ｂ１２の
凸部３によって加飾シート２を金型Ａ１１のキャビティ
１３に押し込む。加飾シート２を押し込む凸部３１は、
角部３１が鋭角を呈した形状でないので、凸部で押し込
んでも加飾シート２は損傷したりシワにならない（図２
参照）。
凸部３によって加飾シート２を金型Ａ１１のキャビティ
１３に押し込む。加飾シート２を押し込む凸部３１は、
角部３１が鋭角を呈した形状でないので、凸部で押し込
んでも加飾シート２は損傷したりシワにならない（図２
参照）。
【００２６】つぎに、金型Ａ１１と金型Ｂ１２とを型閉
めして（図３参照）、所望の成形品形状のキャビティ部
７を形成し、金型Ｂ１２の射出口１４から溶融樹脂６１
を射出充填する（図４参照）。キャビティ部７内を溶融
樹脂６１で充填することによって、加飾シート２をキャ
ビティ１３表面に押し当てる。
めして（図３参照）、所望の成形品形状のキャビティ部
７を形成し、金型Ｂ１２の射出口１４から溶融樹脂６１
を射出充填する（図４参照）。キャビティ部７内を溶融
樹脂６１で充填することによって、加飾シート２をキャ
ビティ１３表面に押し当てる。
【００２７】つぎに、溶融樹脂６１の射出後、溶融樹脂
６１が冷却し終わらないうちに、成形品５内部に加圧気
体を注入する（図５参照）。
６１が冷却し終わらないうちに、成形品５内部に加圧気
体を注入する（図５参照）。
【００２８】加飾シート２は、溶融樹脂６１の射出圧
力、および成形品内部に注入された加圧気体の溶融樹脂
６１をおす圧力により金型Ａ１１のキャビティ１３表面
に密する。そして、成形と同時に成形品表面に加飾シー
ト２あるいは、転写層が形成される。
力、および成形品内部に注入された加圧気体の溶融樹脂
６１をおす圧力により金型Ａ１１のキャビティ１３表面
に密する。そして、成形と同時に成形品表面に加飾シー
ト２あるいは、転写層が形成される。
【００２９】加圧気体は、成形品４内部を押し分けて進
み冷却が遅く粘度が低い厚肉の成形品角部４１に選択的
に入り込む。入り込んだ加圧気体は金型の表面に向かっ
て内圧を発生する。この加圧気体の内圧の力に支えられ
ることによって、厚肉の成形品角部４１の冷却による体
積収縮が抑さえられる。このため成形品表面が凹んだ
り、転写層や加飾シート２の形成位置がずれたりしな
い。
み冷却が遅く粘度が低い厚肉の成形品角部４１に選択的
に入り込む。入り込んだ加圧気体は金型の表面に向かっ
て内圧を発生する。この加圧気体の内圧の力に支えられ
ることによって、厚肉の成形品角部４１の冷却による体
積収縮が抑さえられる。このため成形品表面が凹んだ
り、転写層や加飾シート２の形成位置がずれたりしな
い。
【００３０】つぎに、成形品４を冷却し型開きして、成
形品角部３１内部に中空部４２を有する加飾成形品４を
金型から取り出す（図８参照）。
形品角部３１内部に中空部４２を有する加飾成形品４を
金型から取り出す（図８参照）。
【００３１】
【発明の効果】この発明の加飾成形品の製造方法と加飾
成形装置は、凸部の角部が鋭角を呈さない金型Ｂによっ
て加飾シートをキャビティ内に押し込むようにするとと
もに、溶融樹脂の射出後、金型Ｂの凸部の角部によって
形成される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成形
品を冷却するようにした。
成形装置は、凸部の角部が鋭角を呈さない金型Ｂによっ
て加飾シートをキャビティ内に押し込むようにするとと
もに、溶融樹脂の射出後、金型Ｂの凸部の角部によって
形成される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、成形
品を冷却するようにした。
【００３２】したがって、成形品角部にシワや損傷のな
い転写層や加飾シートを設けることができ、しかも厚肉
の成形品角部にヒケが生じない。したがって、成形品表
面が凹んだり、転写層や加飾シートの形成位置がずれた
りせずきれいな加飾成形品が得られる。
い転写層や加飾シートを設けることができ、しかも厚肉
の成形品角部にヒケが生じない。したがって、成形品表
面が凹んだり、転写層や加飾シートの形成位置がずれた
りせずきれいな加飾成形品が得られる。
【００３３】また、加飾シートをキャビティ内表面に密
着させるための工程や装置を必要としないので生産効率
がよくコストが低くなる。
着させるための工程や装置を必要としないので生産効率
がよくコストが低くなる。
【図１】 この発明の加飾成形品の製造方法と加飾成形
装置の一工程の断面図である。
装置の一工程の断面図である。
【図２】 この発明の加飾成形品の製造方法と加飾成形
装置の一工程の断面図である。
装置の一工程の断面図である。
【図３】 この発明の加飾成形品の製造方法と加飾成形
装置の一工程の断面図である。
装置の一工程の断面図である。
【図４】 この発明の加飾成形品の製造方法と加飾成形
装置の一工程の断面図である。
装置の一工程の断面図である。
【図５】 この発明の加飾成形品の製造方法と加飾成形
装置の一工程の断面図である。
装置の一工程の断面図である。
【図６】 この発明の加飾成形装置の金型の断面図であ
る。
る。
【図７】 この発明の加飾成形装置の金型の断面図であ
る。
る。
【図８】 この発明の製造方法によって得られた加飾成
形品の断面図である。
形品の断面図である。
【図９】 この発明の製造方法によって得られた加飾成
形品の斜視図である。
形品の斜視図である。
１１ 金型Ａ １２ 金型Ｂ １３ キャビティ １４ 射出口 ２ 加飾シート ２１ クランプ装置 ３ 凸部 ３１ 角部 ４ 成形品 ４１ 成形品角部 ４２ 中空部 ４３ 立ち上がり部分 ４４ 底部 ５ 加圧気体注入装置 ５１ 気圧制御装置 ５２ 気体供給装置 ５３ 加圧気体注入口 ６ 射出装置 ６１ 溶融樹脂 ７ キャビティ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 至郎 京都府京都市中京区壬生花井町３番地 日 本写真印刷株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 基体シート上に加飾層が形成された加飾
シートを、キャビティを有する金型Ａに固定し、射出口
を有する金型Ｂの凸部によって加飾シートを金型Ａのキ
ャビティに押し込み、射出口から溶融樹脂を射出して樹
脂圧により金型Ａのキャビティ表面に加飾シートを密着
させ、成形と同時に成形品表面に加飾シートを形成する
加飾成形品の製造方法において、凸部の角部が鋭角を呈
さない金型Ｂで加飾シートを金型Ａのキャビティに押し
込み、溶融樹脂の射出後、前記金型Ｂの凸部の角部によ
って形成される厚肉の成形品角部に加圧気体を注入し、
成形品を冷却することを特徴とする加飾成形品の製造方
法。 - 【請求項２】 加飾シートが、基体シート上に剥離層・
加飾層・接着層が転写層として順次形成されたものであ
って、転写層のみを成形品表面に形成し基体シートを剥
離するものである請求項１記載の加飾成形品の製造方
法。 - 【請求項３】 キャビティを有する金型Ａと、射出口を
有する金型Ｂと、加飾シートを金型Ａの表面に固定する
クランプ装置と、型閉めされて形成されるキャビティ部
内に加飾シートを挟み込み溶融樹脂を射出する射出装置
と、加圧気体をキャビティ部内に注入する加圧気体注入
装置とからなる加飾成形装置において、金型Ａのキャビ
ティに加飾シートを押し込む凸部を金型Ｂが有してお
り、凸部の角部が鋭角を呈さない形状であることを特徴
とする加飾成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13993492A JP3150759B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 加飾成形品の製造方法と加飾成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13993492A JP3150759B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 加飾成形品の製造方法と加飾成形装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655570A true JPH0655570A (ja) | 1994-03-01 |
| JP3150759B2 JP3150759B2 (ja) | 2001-03-26 |
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ID=15257074
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13993492A Expired - Fee Related JP3150759B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 加飾成形品の製造方法と加飾成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3150759B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011104962A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Nissha Printing Co Ltd | 射出成形用金型及び複合品の製造方法 |
| JP2013006280A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-01-10 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 複雑な形状のインモールド成形を行う方法、そのインモールド成形に使用する転写シート、および当該方法で形成された樹脂成形品 |
| CN104908206A (zh) * | 2014-03-11 | 2015-09-16 | 松下知识产权经营株式会社 | 加饰成型方法和加饰成型装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5954553B2 (ja) * | 2014-07-18 | 2016-07-20 | 太平洋通商株式会社 | 収納体フレームの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP13993492A patent/JP3150759B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3150759B2 (ja) | 2001-03-26 |
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