JPH0655291B2 - 深溝切り板のリシン塗装方法 - Google Patents

深溝切り板のリシン塗装方法

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JPH0655291B2
JPH0655291B2 JP2210898A JP21089890A JPH0655291B2 JP H0655291 B2 JPH0655291 B2 JP H0655291B2 JP 2210898 A JP2210898 A JP 2210898A JP 21089890 A JP21089890 A JP 21089890A JP H0655291 B2 JPH0655291 B2 JP H0655291B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば深さ2〜10mmの溝又は模様柄が形成
された凹凸基材(深溝切り板)の表面に高速でかつ自然
の風趣を有するリシン塗装を施すリシン塗装方法に関す
る。
(従来の技術及びその解決すべき課題) 従来、平らな基材の表面にリシン塗膜を形成した外壁材
などの建設材料が広く普及しており、このようなリシン
塗膜の形成は、例えば、平らな基材の表面に、粗粒の珪
砂を配合した仕上げ塗料を塗布するか、又はベース塗料
をフローコーターや、スプレーなどで塗装した後、珪砂
を砂散布機で散布し、珪砂によって形成される凹凸塗膜
を形成し、更にベース塗料を塗装する場合と同様にし
て、1〜2回の上塗り塗装を施すことにより行われてい
た。
近年、外壁材のデザインの高級化志向に対応して、深溝
入りや、複雑なエンボス柄入りのものの需要が多くな
り、量産化に合わせて生産ラインの速度も15〜25m
/分と高速化されて来ているが、従来の塗装方法では、
このような高速化には対応できない問題があった。
即ち、スプレー法の場合、ガン一丁のパターン幅は、砂
の混入のないエナメル塗料で平均300mmであり、砂混
入リシン塗料では、平均250mmと狭いため、基材搬送
速度に追従した塗装ができない。また、フローコーター
による塗装の場合、基材の搬送速度が50〜80m/分
と更に速くなるため、溝や凹凸柄の影の部分には、明ら
に目視できる塗り残し部分が生じる。この現象は、砂混
入塗料でも、未混入塗料でも生じるため、砂散布方法も
使用することができない。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明は、深溝切り板の表面に高速でかつ塗り
残しなく、溝や凹凸の隅々にまで均一に自然の風趣のあ
るリシン塗装を施すことのできるリシン塗装方法を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意研究した結
果、以下の構成により上記目的が達成できることを見出
し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、 深溝又は深い模様柄が形成された深溝切り板の表面を高
速でリシン塗装する方法であって、以下の工程: (a) 予熱された深溝切り板の表面に第1のエマルジョ
ン塗料を過剰に塗装する工程、 (b) 前記深溝切り板の表面に気体流を当接して、余剰
の前記第1エマルジョン塗料を除去するとともに平滑な
塗膜を形成させる工程、 (c) 未乾燥の状態で、前記塗膜の上に骨材を均一に散
布した後、乾燥する工程、次いで (d) 前記塗膜の上に、第2のエマルジョン塗料を塗装
する工程、 からなる深溝切り板の高速リシン塗装方法、 に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用される深溝切り板としては、外壁材などの
建設材料として使用されているスレートなどの多孔質材
料を初めとして、種々の材料を使用することができる。
本発明の工程(a)において、深溝切り板は予熱されてい
ることが必要である。これは、以下の工程における塗料
の凸部の膜厚を保持したり、また後の乾燥工程における
塗膜の発泡を防止する上で有効な工程である。予熱は、
約30〜80℃で行うことが好ましい。
このように予熱された深溝切り板の表面には、第1のエ
マルジョン塗料が過剰量で塗布される。過剰量として
は、例えば、60〜250g/m2程度で、シャワーコー
ト法や、フローコート法などの手段により塗布すること
ができる。
この工程(a)で使用される第1エマルジョン塗料として
は、通常の市販されるエマルジョン塗料を使用すること
ができる。例えば、熱可塑性アクリル樹脂〔平均分子量
5万〜100万、最低造膜温度(MFT)0〜50℃〕
20〜40重量%、顔料2〜10重量%に加えて、成膜
助剤、分散剤などの各種助剤0.1〜5重量%及び残部
が水(場合により、少量の有機溶剤も併用可能である)
からなる水性エマルジョン塗料が好ましい。
第1エマルジョン塗料の固形分としては、一般に30〜
40重量%である。
本発明の工程(b)において、上記工程(a)により塗布され
た過剰量の第1エマルジョン塗料には、空気などの気体
流を塗料膜に当接することより、余分の塗料を除去する
とともに、塗料表面を平滑にする。気体流は、一般に気
圧約900〜1500mm/aqで塗料表面に吹きつける。
吹きつけ後の塗料の残存量は、一般に約45〜60g/
m2に調節される。
なお、気体流の当接により、余剰塗料の除去及び塗膜の
平滑化の他に、多孔性の深溝切り板の場合には、その孔
内に塗料を進入(含浸)させる作用も有する。その結
果、形成する塗膜にピンホールが発生するのを有効に防
止することができるとともに付着性も向上することがで
きる。
本発明の工程(c)において、上記工程(b)で塗布された塗
料の上に、その塗料が乾燥しない間に、骨材を均一に散
布する。これにより、散布された骨材が塗膜に一部進入
した状態で固定される。
骨材としては、従来リシン塗装に使用されてきた骨材、
例えば、珪砂などの骨材を使用することができる。骨材
の粒径としては、例えば、0.2〜1.2mmが好まし
い。
骨材を均一に塗膜上に散布する方法としては、例えば、
格子状に邪魔棒を配置し、その上に設けられた砂散布機
から砂などの骨材を散布する方法が均一散布できる点で
好ましい。
このように骨材を散布した塗料は、乾燥工程に付され
る。乾燥は、一般に温度50〜150℃で行われる。
なお、この乾燥工程においては、第1エマルジョン塗料
塗膜が完全に硬化していなくともよく、散布された骨材
が、後工程で移動しないように、固定される程度に第1
エマルジョン塗料塗膜を乾燥させる。
次いで、本発明の工程(d)において、第2エマルジョン
塗料が骨材を散布した塗膜表面に塗布される。第2エマ
ルジョン塗料は、工程(a)における場合と同様にして、
先ず過剰量で塗布した後、気体流をその表面に当接し
て、余分の塗料を除去することにより塗布することが好
ましい。
第2エマルジョン塗料としては、前記第1エマルジョン
塗料とほぼ同様の塗料が使用可能である。
また、第2エマルジョン塗料の、気体流当接後の残存量
は一般に約10〜50g/m2程度が適当である。
なお、第2エマルジョン塗料の塗布工程を複数回で行っ
てもよく、また別の塗料を更に塗布して最終塗膜の厚み
を調整してもよい。この場合、塗料の塗布は、未乾燥状
態の塗料の上に、複数のスプレーガンによりスプレー塗
装してもよい。若干塗り残しがあったとしても、最終段
階の塗布の場合には、塗膜との馴染みがよいので、特に
問題とはならない。
最後に、第2エマルジョン塗料を塗布した後、乾燥工程
に付され、リシン仕上げされた深溝切り板が得られる。
この場合の乾燥温度としては、50〜150℃が好まし
い。
(実施例) 以下において、本発明の方法を実施するに当たっての好
ましい実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
第1図及び第2図には、本発明の方法を実施する場合の
好ましいリシン塗装装置1の正面図及び平面図が示され
ている。同図においてローラーコンベアー31上を左側
から搬送されて来るスレート板10(第4図に示される
ような8mm程の深さの深溝を有する)は、予熱炉2を通
過する間に50℃前後に予熱される。
次に、スレート板がフローコート装置3内に搬送される
と、フローコーター3aにより第1エマルジョン塗料1
1がスレート板10の表面に200g/m2の過剰量で塗
布される(第3図工程(1)及び(2)参照)。
次に、スレート板10(移動方向A)は、エアーカット
装置4内に入ると、エアーノズル4aから送風されるエ
アー圧1300mm/aqの空気流により余剰の塗料11
が、第4図に示されるような流れ(矢印)に沿って、平
滑表面の塗膜(55g/m2)となるように除去される
(第3図工程(3)参照)。この時、エアーノズル4aは
第7図に示されるようにスレート板10に対して一定の
角度βで設置されている。この角度は、塗料の量や塗装
速度などによって、種々変動するが、一般には45〜7
5度である。
次に、スレート板10は、砂散布機5の下に移動し、そ
こで砂12が均一に散布される。この砂散布機5には、
第9図に示されるような邪魔棒22からなる格子21が
下方の2カ所に設けられている。従って、砂を散布する
際、格子21の邪魔棒22によって砂12には、ランダ
ムな動きが加えられ(矢印方向)、第1エマルジョン塗
料の上にほぼ均一に分散される(第3図工程(4)及び第
5図参照)。
次に、スレート板10は、乾燥炉6内に搬送され、そこ
で一旦60℃で乾燥された後、更に搬送されて、フロー
コート装置7内に入り、そこで第1エアーカット塗料の
塗布の場合と同様にして、フローコーター7aにより第
2エマルジョン塗料が150g/m2の過剰量で塗布され
る(第3図工程(5)参照)。
次に、第1エマルジョン塗料の塗布の場合と同様にし
て、エアーカット装置8内で、エアーノズル8aにより
余分の塗料が除去される(第3図工程(6)及び第6図参
照)(20g/m2)。
最後に、スレート板10は、更に搬送されて乾燥炉9内
に送られ、そこで80℃で乾燥され、リシン仕上げされ
たスレート板10(第3図工程(7)参照)が製造され
る。
なお、エアーカット装置4及び8において、エアーノズ
ル4a又は8aとして、一つのエアーノズルを使用した
場合について説明したが、第8図(a)及び(b)に示される
ように、それぞれ二個のエアーノズルを角度αで配置す
ることにより、余分の塗料の除去及び平滑化を効率よく
達成することができる。
また、上記実施例においては、第2エマルジョン塗料
を、一旦過剰量で塗布し、次いでエアーカットにより余
分の塗料を除去する場合について説明したが、この工程
をこのような二段階に分けずに、複数のスプレーノズル
をスレート板の幅方向に配列し、塗料を吹きつけること
によって、一段で行うこともできる。
(発明の効果) 本発明によれば、深溝切り板の表面に過剰量で塗料を塗
布し、この塗料に対して気体流を当接することにより、
余分の塗料の除去を図り、その後未乾燥の状態で骨材を
散布及び乾燥し、次いで第2の塗料を塗布、乾燥してい
るので、高速でしかも自然の風趣を保持しつつ、リシン
仕上げされた深溝切り板を容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を実施する場合の基本的な工程
を示す装置の正面図である。 第2図は、第1図の装置の平面図である。 第3図は、本発明の塗布方法を実施した場合のスレート
板の各工程における断面図である。 第4図は、第1エマルジョン塗料に気体流を当接した時
の余分の塗料の移動方向を示す図である。 第5図は、砂を散布した後の状態を示すスレート板の斜
視図である。 第6図は、砂を散布したスレート板に塗布した第2エマ
ルジョン塗料に気体流を当接した時の余分の塗料の移動
方向を示す図である。 第7図は、スレート板に対する送風機の送風方向を示す
断面図である。 第8図は、2個の送風機の配置を示す平面図である。 第9図は、邪魔棒からなる格子を介して砂を均一に塗料
の表面に散布する時の状態を示す概略図である。 1……リシン塗装装置 2、6、9……乾燥炉 3、7……フローコート装置 3a、7a……フローコーター 4、8……エアーカット装置 4a、8a……エアーノズル 5……砂散布機 10……スレート板 11……第1エマルジョン塗料 12……砂 13……第2エマルジョン塗料 21……格子 22……邪魔棒 31……ローラーコンベアー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深い溝又は模様柄が形成された深溝切り板
    の表面を高速でリシン塗装する方法であって、以下の工
    程: (a) 予熱された深溝切り板の表面に第1のエマルジョ
    ン塗料を過剰に塗装する工程、 (b) 前記深溝切り板の表面に気体流を当接して、余分
    の前記エマルジョン塗料を除去するとともに平滑な塗膜
    を形成させる工程、 (c) 未乾燥の状態で、前記塗膜の上に骨材を均一に散
    布した後、乾燥する工程、次いで (d) 前記塗膜の上に、第2のエマルジョン塗料を塗装
    する工程、 からなる深溝切り板の高速リシン塗装方法。
  2. 【請求項2】前記予熱が、約30〜80℃で行われる請
    求項1記載の方法。
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