JPH0654533A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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Publication number
JPH0654533A
JPH0654533A JP19887092A JP19887092A JPH0654533A JP H0654533 A JPH0654533 A JP H0654533A JP 19887092 A JP19887092 A JP 19887092A JP 19887092 A JP19887092 A JP 19887092A JP H0654533 A JPH0654533 A JP H0654533A
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JP
Japan
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voltage
power supply
switching element
high frequency
current
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Application number
JP19887092A
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English (en)
Inventor
Seiji Hamahata
誠二 浜端
Katsuo Miyata
克生 宮田
Masaharu Yano
正晴 矢野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】出力電圧の変動を抑制し、電源電圧低下時でも
安定した動作を実現できる小型で安価な電源装置を提供
する。 【構成】低周波電源を高周波に変換するスイッチング素
子Q1 と、高周波トランスT1 を有する電源装置におい
て、スイッチング素子Q1 の駆動用電源が商用電源から
得た定電圧源V1 と、発振出力から得た可変電圧源V2
からなり、通常の電源電圧変動範囲において、V1 <V
2 とし、V2 の変化により出力の変動補償を行う。電源
電圧が所定値以下になるとV1 >V2 とし、V1 が或る
電圧以下になったときに発振停止する。 【効果】出力変動が少なく、安定した出力が得られる電
源装置を安価に実現できる。また、電源低下時の不安定
な間欠的発振を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流又は商用周波数
の低周波電源を高周波電力に変換して、負荷に電力供給
を行う電源装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は一石フォワード式のスイッチン
グ電源の従来例を示している。以下、その回路構成につ
いて説明する。交流電源ACはフィルタ回路3と突入電
流防止用の抵抗R0 を介してダイオードブリッジDBの
交流入力端子に接続されている。ダイオードブリッジD
Bの直流出力端子には、平滑用のコンデンサC2 が接続
されている。高周波トランスT1 の1次巻線N1 の一端
は、電流トランスT2 の1次巻線を介してコンデンサC
2 の正極に接続されており、高周波トランスT1の1次
巻線N1 の他端は、MOSトランジスタよりなる主スイ
ッチング素子Q1のドレイン・ソース間を介してコンデ
ンサC2 の負極に接続されている。主スイッチング素子
1 のゲート電極には、制御回路1から制御信号が入力
されている。この制御回路1は、汎用の制御用IC(例
えば、日本電気株式会社製造のμPC1094C)で構
成されている。高周波トランスT1 の制御巻線N3 に得
られる電圧は、ダイオードD3 を介して平滑用のコンデ
ンサC5 に充電される。コンデンサC5 に得られる電圧
はツェナーダイオードZD1 により定電圧化されて、オ
ープンコレクタ端子(9番ピン)に入力されている。こ
の電圧は抵抗R6 とコンデンサC6 により更にリップル
を除去されて、電源端子(8番ピン)に入力されてい
る。14番ピンには基準電圧Vrefが得られる。この
基準電圧Vrefは、抵抗R8 ,R9 及びコンデンサC
8 よりなる微分回路を介して、デッドタイムコントロー
ル端子(1番ピン)に入力されている。また、フォトカ
プラの受光素子5と抵抗R7 で分圧され、フィードバッ
ク端子(2番ピン)に入力されている。5番ピンに接続
されたコンデンサCtと、6番ピンに接続された抵抗R
tの時定数により決まる約100KHzから500KH
zの高周波の信号が発振されて、出力端子(10番ピ
ン)から出力されている。電流トランスT2 の2次巻線
の出力は、端子A,Bを介して整流平滑回路4により直
流電圧に変換されて、過電流検出端子(3番ピン)に入
力されている。また、高周波トランスT1 の出力巻線N
2 はダイオードD2 により整流され、平滑用のコンデン
サC4に直流電圧が得られる。出力端子E1 ,E2 に得
られる直流電圧は、フォトカプラの発光素子6を含む誤
差検出回路8に入力されている。
【0003】以下、上記の回路の動作について説明す
る。電源投入後、抵抗R1 を介してコンデンサC5 及び
6 が充電される。コンデンサC5 ,C6 の電圧が所定
値に達すると、制御回路1が動作を開始し、抵抗Rtと
コンデンサCtの時定数によって定まる周波数で高周波
信号の発振を開始する。制御回路1の出力は10番ピン
から出力され、抵抗R2 ,R5 で分圧されて、主スイッ
チング素子Q1 が高周波でスイッチング動作を行う。な
お、制御回路1の1番ピンから3番ピンが内部のPWM
コンパレータの入力となっており、これらに入力された
電圧のうち最も高い電圧との比較により、主スイッチン
グ素子Q1 のオン・デューティが決定される。したがっ
て、電源投入直後は1番ピンに接続されたコンデンサC
8 と抵抗R 8 ,R9 によって構成された微分回路で初期
の電圧が高く設定され、これが徐々に低下して行くた
め、初期のオン・デューティは小さく、その後、徐々に
正規のオン・デューティになるように変化するものであ
る。なお、発振開始後は高周波トランスT1 に設けられ
た制御巻線N3 の電圧をダイオードD3 によって整流
し、コンデンサC5 を充電して制御電源の確保を補って
いる。
【0004】高周波トランスT1 の出力巻線N2 に得ら
れる高周波電圧は、ダイオードD2で整流した後、イン
ダクタL2 とコンデンサC4 で平滑され、出力端子E
1 ,E 2 間の負荷に直流電圧を供給するものである。そ
の出力と並列関係にシャントレギュレータ7、フォトカ
プラの発光素子6などから成る誤差検出回路8を設けて
いる。これは、接続する負荷の大小あるいは電源電圧の
変動に対して出力電圧を一定に保つための回路である。
出力電圧の変動をフォトカプラ6,5を介して1次側の
PWMコンパレータにフィードバックすることにより主
スイッチング素子Q1 のオン・デューティを変化させ、
出力電圧の一定化を図っている。なお、電流トランスT
2 は過電流の検出を行うものであり、電流トランスT2
の出力を整流平滑回路4によって直流化し、過大な電流
が流れた場合に出力を抑制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、次
のような問題点があった。 負荷の変動や電源電圧の変動に対して動作を安定化す
るために、シャントレギュレータやフォトカプラなどが
必要であり、また、絶縁型のスイッチング電源では、1
次/2次間の絶縁の信頼性が低下するという問題があっ
た。
【0006】電源電圧が低下すると、制御電源電圧も
低下するが、制御電源電圧が所定値以下になると、発振
停止する機能を有している。ところが、発振を停止する
と、主スイッチング素子Q1 の駆動電流が無くなり、ま
た、制御回路1の消費電流も減少するため、制御電源電
圧が再び上昇し、再発振を始める。このような動作を繰
り返し、間欠的で不安定な動作を行い、主スイッチング
素子Q1 のストレスが大きくなり、破壊する場合が考え
られる。
【0007】過負荷や負荷短絡の保護として、過電流
検出用の電流トランスT2 を設けているが、過電流を検
出するための部品点数が多く、特にトランスT2 を必要
とするので、大型化するばかりではなく、トランスT2
の出力を整流平滑回路4によって直流化する必要がある
ため、遅延時間が生じ、主スイッチング素子Q1 を保護
するための応答時間が遅く、保護効果が少ない。
【0008】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、出力電圧の変動
を抑制し、電源電圧低下時でも安定した動作を実現し
て、信頼性を確保し、また、過電流を簡単な構成で検出
し、しかも、その応答時間を短縮した小型で安価な電源
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置にあっ
ては、上記の課題を解決するために、図1に示すよう
に、直流又は商用周波数の低周波電源を高周波電力に変
換するためのスイッチング素子Q1 と高周波トランスT
1 を有し、負荷に前記高周波電力を供給する装置におい
て、低周波電源から得た第1の電圧源と、高周波トラン
スT1 の発振出力から得た第2の電圧源のうち、電圧の
高い方の電圧源を前記スイッチング素子Q 1 を駆動させ
る電源とし、通常の電源電圧の変動範囲では第2の電圧
源の電圧V 2 が第1の電圧源の電圧V1 よりも高くなる
ように設定し、前記負荷に供給される高周波電力の変動
を第2の電圧源の電圧変化に基づいて補償するように前
記スイッチング素子Q1 を制御するための制御手段を備
えることを特徴とするものである。
【0010】なお、電源電圧が所定値以下になったとき
には、第2の電圧源の電圧V2 が第1の電圧源の電圧V
1 よりも低くなるように設定し、第1の電圧源の電圧V
1 が動作停止電圧以下になったときに、前記スイッチン
グ素子Q1 の発振を停止させることが好ましい。
【0011】また、過電流を容易且つ確実に検出する方
法として、図2の回路では、商用電源を整流した脈流電
源を高周波に変換するためのスイッチング素子Q1 とし
て、MOSFETを用いる装置において、スイッチング
素子Q1 に流れる電流を検出するための電流検出素子R
10を受け、この電流検出素子R10はスイッチング素子Q
1 を駆動させる電流が流れない箇所に挿入している。
【0012】
【作用】図1の回路では、電源電圧変動を検出してスイ
ッチング素子Q1 を制御する方法として、起動回路から
供給される電圧V1 より制御巻線N3 から発振出力とし
て得られる電圧V2 を高く設定し、電源電圧に応じて制
御電源電圧を変動させ、制御電源電圧の大小によってス
イッチング素子Q1 のオン・デューティを変化させ、出
力電圧の変動を抑制している。また、電源電圧低下時
に、安定な動作を確保するため、電源電圧が所定値以下
になった場合には、V1 >V2 とし、さらに、この電圧
1 が動作停止電圧以下になると、スイッチング素子Q
1 の発振を停止させている。さらに、図2の回路では、
主スイッチング素子Q1 とグランド間に電流検出用の抵
抗R10を接続すると共に、この電流検出用の抵抗R10
は主スイッチング素子Q1 の駆動電流を流さないように
しており、これにより安定な動作を実現している。本発
明の更に詳しい構成及び動作については以下に述べる実
施例の説明において明らかとされる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の回路図である。
以下、その回路構成について説明する。交流電源ACは
コンデンサC1 とノイズフィルタL1 を介してダイオー
ドブリッジDBの交流入力端子に接続されている。ダイ
オードブリッジDBの直流出力端子には、平滑用のコン
デンサC2 が接続されている。コンデンサC2 に得られ
る直流電圧は、高周波トランスT1 の1次巻線N1 と主
スイッチング素子Q 1 の直列回路に印加されている。M
OSトランジスタよりなる主スイッチング素子Q1 のド
レイン・ソース間には、スナバー回路として抵抗R3
コンデンサC 3 の直列回路が並列的に接続されている。
高周波トランスT1 の出力巻線N2 には、ダイオードD
2 とインダクタL2 を介してコンデンサC4 と抵抗R4
の並列回路が接続されている。インダクタL2 とコンデ
ンサC4 の直列回路には、ダイオードD4 が図示された
極性で接続されている。コンデンサC4 に得られる直流
電圧は、出力端子E1 ,E2 間の白熱電球Lpに印加さ
れている。高周波トランスT1 の制御巻線N3 には、ダ
イオードD3 を介してコンデンサC5 が接続されてい
る。このコンデンサC5 には、抵抗R6 を介してコンデ
ンサC6 が接続されている。コンデンサC6 の電圧は、
抵抗R7 と可変抵抗VRにより分圧されて、制御回路1
のフィードバック端子(2番ピン)に入力されている。
リモートコントロール端子(13番ピン)は基準電圧出
力端子(14番ピン)に接続されている。基準電圧出力
端子(14番ピン)に得られる基準電圧Vrefは、コ
ンデンサC7 により安定化され、コンデンサC8 と抵抗
8 ,R9 よりなる微分回路を介してデッドタイムコン
トロール端子(1番ピン)に入力されている。また、過
電流検出端子(3番ピン)は接地されている。制御回路
1は、例えば、日本電気株式会社製造のμPC1094
Cで構成されており、5番ピンに接続されたコンデンサ
Ctと6番ピンに接続された抵抗Rtの時定数で決まる
周波数で発振する。出力端子(10番ピン)から出力さ
れる高周波の制御信号は、抵抗R2 ,R5により分圧さ
れて、主スイッチング素子Q1 のゲート電極に入力され
ている。平滑用のコンデンサC2 には、抵抗R1 とツェ
ナーダイオードZD1 の直列回路が接続されている。抵
抗R1 とツェナーダイオードZD1 の接続点には、定電
圧V 1 が得られる。この定電圧V1 はダイオードD1
介して制御回路1のオープンコレクタ端子(9番ピン)
に印加されている。また、電源端子(8番ピン)には、
コンデンサC6 の電圧が印加されており、オープンエミ
ッタ端子(11番ピン)とグランド端子(7番ピン)は
接地されている。
【0014】この実施例は低電圧電球Lpを点灯させる
ためのスイッチング電源の例である。低電圧電球Lpは
フィラメントを短くできるため、点光源に近く、配光制
御が容易にできるので、最近では広く使用されるように
なってきた。白熱ランプLpの寿命はランプ電圧と次の
ような関係があると言われている。
【0015】
【数1】
【0016】ただし、Lはランプ電圧Vにおける寿命、
0 は定格ランプ電圧V0 における寿命、kは寿命係数
(k=12〜13.5)である。上式でも分かるよう
に、ランプ寿命は実際に印加される電圧の12〜13.
5乗に比例するため、ランプ電圧の変動を抑えることが
重要となる。図1に示す電源装置及び白熱ランプは、通
常、照明器具内に収納され、使用されるランプの大きさ
は定まっている。したがって、ランプ電圧の変動要素は
主に電源電圧変動となる。そこで、電源電圧の変動に対
して出力電圧を一定化させる手段として、制御巻線N3
から得られる電圧V2 を、起動回路から得られる電圧V
1 よりも高く設定している。このことにより、電源電圧
が変動した場合、制御巻線N3 から得られる電圧V2
も、その電源電圧の変動に応じて変化する。また、起動
回路から得られる電圧V1 は、ツェナーダイオードZD
1 により一定化されており、この電圧V1 よりも制御巻
線N3から得られる電圧V2 を高く設定しているため、
制御電源電圧は電圧V2 と等しくなる。この電圧V2
抵抗R6 とコンデンサC6 により安定化し、抵抗R7
可変抵抗VRで分圧し、制御回路1のPWMコンパレー
タの入力であるフィードバック端子(2番ピン)へ接続
している。したがって、電源電圧が高い場合には、抵抗
7 と可変抵抗VRの分圧電圧が高くなり、主スイッチ
ング素子Q1 のオン・デューティを小さくするように動
作するため、出力電圧を抑制することができる。また、
電源電圧が低い場合には逆の動作となる。
【0017】図2は本発明の第2実施例の回路図であ
る。以下、その回路構成について説明する。交流電源A
Cは、コンデンサC1 とノイズフィルタL1 を介してダ
イオードブリッジDBの交流入力端子に接続されてい
る。ダイオードブリッジDBの直流出力端子には、ダイ
オードD5 を介して抵抗R11と抵抗R12の直列回路が接
続されている。抵抗R12の両端には、コンデンサC12
並列接続されており、その電圧はツェナーダイオードZ
1 により規制されて、定電圧化されている。このコン
デンサC12の電圧は、トランジスタQ4 のベースに印加
されている。トランジスタQ4 のコレクタは抵抗R1
介してダイオードブリッジDBの直流出力端子の正極に
接続されている。また、トランジスタQ4 のエミッタは
ダイオードD 1 を介して制御回路2の電源ラインに接続
されている。この電源ラインには、抵抗R14を介してコ
ンデンサC9 が接続されている。コンデンサC9 に得ら
れる電圧は、制御回路2(三菱電機株式会社製造のM5
1996)の電源端子Vccに印加されている。高周波
トランスT1 の制御巻線N3 に得られる高周波電圧は、
ダイオードD3 により整流され、コンデンサC5 により
平滑されて、直流電圧に変換される。
【0018】高周波トランスT1 の1次巻線N1 の一端
は、ダイオードブリッジDBの直流出力端子の正極に接
続されている。高周波トランスT1 の1次巻線N1 の他
端は、MOSトランジスタよりなる主スイッチング素子
1 のドレイン・ソース間と抵抗R10を介して接地され
ており、ダイオードブリッジDBの直流出力端子の負極
に接続されている。MOSトランジスタよりなる主スイ
ッチング素子Q1 のドレインは、スナバー回路としての
抵抗R3 とコンデンサC3 の直列回路を介して接地され
ている。制御回路の電源ラインは抵抗R13を介してトラ
ンジスタQ5 のコレクタに接続されている。トランジス
タQ5 のコレクタは、トランジスタQ5とQ6 のベース
に接続されている。トランジスタQ5 のエミッタは抵抗
15を介して接地されている。トランジスタQ6 のエミ
ッタは抵抗R16を介して接地されている。トランジスタ
6 のコレクタは、制御回路2のフィードバック端子F
/Bに接続されている。制御回路2の時定数設定端子T
1 、Cf、T2 には、抵抗Rt1 とコンデンサCt、抵
抗Rt2 がそれぞれ接続されている。抵抗Rt1 はオン
・デューティを決定し、抵抗Rt2 はオフ・デューティ
を決定する。グランド端子Gは接地されている。コンデ
ンサC5 の負極は、オープンエミッタ端子Eに接続され
ている。また、抵抗R17とコンデンサC10の直列回路を
介して接地されている。抵抗R17とコンデンサC10の接
続点は、制御回路2のカレントリミット検出端子CLM
+に接続されている。
【0019】高周波トランスT1 の出力巻線N2 から得
られる高周波電圧は、ダイオードD 2 により整流され、
インダクタL2 を介して平滑用のコンデンサC4 に直流
電圧として充電される。コンデンサC4 には、抵抗R4
が並列接続されている。インダクタL2 とコンデンサC
4 の直列回路には、ダイオードD4 が図示された極性で
接続されている。コンデンサC4 には、ダイオードD6
と抵抗R18の直列回路を介して2次電池Btが接続され
ている。2次電池Btには、MOSトランジスタQ2
介して白熱ランプLpが接続されている。2次電池Bt
の両端には、トランジスタQ3 を介して抵抗R21,R22
の直列回路が接続されている。抵抗R21,R22の接続点
は、MOSトランジスタQ2 のゲート電極に接続されて
いる。トランジスタQ3 のエミッタ・ベース間には、抵
抗R20が接続されている。コンデンサC4 の両端には、
ダイオードD7 を介して抵抗R19が接続されている。抵
抗R19とダイオードD7 の接続点には、ダイオードD8
を介してトランジスタQ3のベースが接続されている。
【0020】この実施例は2次電池Btを用いた非常灯
点灯装置である。以下、非常灯の基本的な動作を説明す
る。商用電源ACが通電されている場合には、商用電源
ACを全波整流した脈流電源で一石フォワード型コンバ
ータを動作させて、2次電池Btの充電を行う。2次電
池Btはニッケル・カドミウム電池(Ni−Cd電池)
などが比較的良く使用される。Ni−Cd電池は、自己
放電があるため、常に電池を満充電状態に保つために、
絶えず充電電流を流すトルクル充電方式を用いることが
一般的である。つまり、コンバータは、昼夜連続して動
作するものである。次に、商用電源ACが停電した場合
には、2次電池Btを電源として、白熱ランプLpと直
列に接続されたMOSトランジスタQ2 が自動的にON
するように構成されている。したがって、商用電源AC
が停電した後、速やかに白熱ランプLpが点灯し、2次
電池Btの電池容量と負荷の大きさによって定まる時間
は、建物内の避難に必要な照度を確保するようにしてい
る。
【0021】本実施例で使用しているコンバータは、実
施例1と同様の一石フォワード型のコンバータである
が、その電源が脈流である点と、負荷として2次電池B
tの充電を行っている点が異なっている。以下、詳細な
説明を行う。まず、制御回路2を動作させるための起動
回路は、抵抗R1 、R11、R12とダイオードD1
5、コンデンサC12、ツェナーダイオードZD1 及び
トランジスタQ4 で構成している。交流電源ACが投入
されると、ダイオードD5 、抵抗R11を介してコンデン
サC12が充電され、トランジスタQ4 がONする。所定
時間が経過すると、コンデンサC12の電圧が上昇し、や
がてツェナーダイオードZD1 によって定まる電圧でク
ランプされる。したがって、ダイオードD1 から出力さ
れる電圧は、ほぼツェナーダイオードZD1 によって定
まる電圧と同じであり、この電圧は制御回路2の発振開
始電圧よりも高い値に設定している。したがって、電源
投入後、制御回路2が動作を開始し、主スイッチング素
子としてのMOSトランジスタQ 1 がON/OFFを繰
り返す。
【0022】制御回路2が動作を開始すると、高周波ト
ランスT1 の制御巻線N3 に発生する電圧は、起動回路
から供給される電圧よりも高く設定しているため、発振
開始後は第1の実施例と同様に、電源電圧の変動に応じ
て制御巻線N3 の出力電圧も変動する。例えば、電源電
圧が高くなると、抵抗R13に流れる電流が増加する。ト
ランジスタQ5 ,Q6 は同一チップ上の複合トランジス
タで構成されたカレントミラー回路であり、抵抗R13
流れる電流と同じ電流がトランジスタQ6 にも流れる。
制御回路2(三菱電機株式会社製造のM51996)の
フィードバック端子F/Bに流れる電流が増加すると、
制御回路2の特性として、オン・デューティを絞る方向
に制御するため、コンバータの発振出力が抑制され、結
果として電源電圧の変動に対して一定の出力が得られる
ものである。
【0023】高周波トランスT1 の出力巻線N2 はダイ
オードD2 ,D4 及びインダクタL 2 、コンデンサC4
で整流平滑され、ダイオードD6 と抵抗R18を介して2
次電池Btが充電される。このとき、コンバータの出力
電圧としてのコンデンサC4の電圧が2次電池Btの電
池電圧よりも高いため、ダイオードD8 は逆バイアスさ
れており、トランジスタQ3 にはベース電流が流れない
ので、トランジスタQ 3 はオフ状態である。したがっ
て、MOSトランジスタQ2 もオフ状態であり、白熱ラ
ンプLpは消灯している。
【0024】次に、商用電源ACが停電した場合には、
コンバータの出力電圧が無くなるため、2次電池Btの
正極からトランジスタQ3 のエミッタ・ベース、ダイオ
ードD8 、抵抗R19を介して2次電池Btの負極に至る
経路で電流が流れて、トランジスタQ3 がオン状態とな
る。トランジスタQ3 がオン状態となることによって、
MOSトランジスタQ2 が順バイアスされてオン状態と
なり、2次電池Btを電源として白熱ランプLpが点灯
する。
【0025】このように、非常灯点灯装置の場合には、
商用電源ACが火災等の事故によって故障し、一般的に
使用されている照明器具が、商用電源ACの電圧低下に
よって必要な明るさを確保できないときに、代替手段と
して非常灯Lpが点灯して、必要な照度を確保するもの
である。
【0026】図3は本発明の第3実施例の回路図であ
る。本実施例は、図2に示した第2実施例において、高
周波トランスT1 の出力巻線N2 に接続された回路を変
形したものであり、コンバータの動作の有/無によっ
て、非常点灯させるか否かを決定するように構成したも
のである。図2に示した第2実施例では、コンバータの
出力電圧が電池電圧を下回ったとき非常点灯するように
構成していたが、図3に示した第3実施例では、構成を
簡略化して、より安定な動作を得ることができる。以
下、その主な動作について説明する。商用電源ACの電
圧が低下したとき、高周波トランスT1 の制御巻線N3
に発生する電圧も低下し、やがて起動回路から供給され
る電圧よりも低くなる。起動回路の出力電圧は、その上
限値をツェナーダイオードZD1 によって規制されてい
るが、さらに商用電源電圧を低下させて行き、抵抗
11、R12の分圧により得られる電圧がツェナーダイオ
ードZD1 のツェナー電圧V1 を下回る時点では、抵抗
11、R12の分圧により得られた電圧が出力される。し
たがって、この分圧された電圧が制御回路2の停止電圧
以下となるように抵抗R11、R12の分圧比を設定するこ
とによって、所定の電源電圧でコンバータを停止させる
ことができる。このように構成すれば、コンバータの2
次側に停電か否かの判別機能を持たせる必要はなく、コ
ンバータの動作停止が停電判別の機能を兼ねることにな
り、回路の簡略化が図れるものである。
【0027】本実施例では、商用電源電圧が所定値以下
となったときに、コンバータを停止させる手段として、
商用電源電圧を抵抗R11、R12で分圧していたが、この
手段に限定されるものではなく、例えば、制御回路2の
電源端子Vccへの電流供給路にスイッチング素子を設
けて、商用電源電圧が所定値以下となったときに、前記
スイッチング素子をオフさせるように構成しても同様の
機能を達成することができる。
【0028】また、本実施例では、主スイッチング素子
としてのMOSトランジスタQ1 のソースに抵抗R10
介して制御回路2の接地端子Gと回路上のグランドを共
通として、過電流状態を検出するようにしている。通
常、主スイッチング素子Q1 を駆動させるために必要な
ゲート電流は、このソース抵抗R10を介して流すものも
多いが、本実施例では、主スイッチング素子Q1 のドラ
イブ用の電源を、図4に示すように接続し、抵抗R10
ドライブ電流を流さないように構成している。図中、C
はオープンコレクタ端子、Eはオープンエミッタ端子、
Oは出力端子である。このように、主スイッチング素子
1 のドライブ電流と主電流を分離したのは、以下の理
由による。つまり、コンバータの電源が平滑されていな
い脈流電圧であるため、図5に示すように、主スイッチ
ング素子Q1 のドレイン・ソース間電圧Vdsが低いと
きには、主スイッチング素子Q1 のゲートから見た入力
容量Ciが増加し、ゲート電流Igが増加する。しか
し、このとき、電源電圧が低いため、ドレイン電流Id
は少ない電流となっている。このような脈流電源の谷点
付近では、ドレイン電流Idが減少するのに比べてゲー
ト電流Igが増加し、また、通常、ゲート電流Igはス
イッチング特性を良好にするためには、パルス状の電流
を流すものであるが、仮に、ソース抵抗にドレイン電流
Idとゲート電流Igの合成電流を流す構成にすると、
脈流電源の谷点付近でゲート電流Igの増加が大きく、
通常状態でも過負荷保護動作となることが考えられる。
そこで、本実施例のように、ゲート電流Igを分離する
ことにより、安定に動作させるものである。
【0029】ところで、平滑された直流電源でコンバー
タを動作させる図1の実施例と、平滑しない脈流電源で
コンバータを動作させる図2又は図3の実施例を比較す
ると、図2又は図3の実施例の方がコンバータの変換効
率が高い。本発明者らは、コンバータの変換効率を向上
させるために、図6に示すような回路構成において、電
源平滑用のコンデンサC2 の容量と変換効率ηの関係を
調べた。図7にその結果を示す。なお、変換効率ηは、
次式にて算出した。
【0030】
【数2】
【0031】ただし、V0 は出力電圧、I0 は出力電
流、P1 は入力電力である。この結果から分かるよう
に、電源平滑用のコンデンサC2 の容量が小さいほど、
変換効率を向上させることができ、脈流電源で動作させ
れば、最も変換効率を高めることができる。変換効率を
高めることにより、コンバータの損失を最小限に抑え、
充電装置の発熱を少なくし、2次電池と近接して配置し
ても2次電池への熱的影響を軽減できるものである。
【0032】また、2次電池の自己発熱については、コ
ンバータの出力を平滑することによって電池に流れる充
電電流の高周波成分を除去し、これにより、2次電池の
発熱を低減している。高周波トランスT1 の2次電圧を
平滑しない場合と平滑した場合の2次電池の温度上昇
は、平滑した方が低いことを実験で確認した。これは、
アルミニウム電解コンデンサなどと同様に、2次電池の
場合も周波数が高くなるにつれて、誘電正接(tan
δ)が上昇することが原因と推定される。図8はアルミ
ニウム電解コンデンサ(1μF,35V)と、アルミニ
ウム固体コンデンサ(0.02μF,25V)、タンタ
ル固体コンデンサ(1μF,35V)について、使用さ
れる周波数〔kHz〕と誘電正接(tanδ)の関係を
示している。この特性と同様に、2次電池の場合にも、
使用される周波数が高くなるにつれて、誘電正接(ta
nδ)が上昇して、発熱が大きくなると考えられる。図
2又は図3の実施例の回路構成では、コンバータの2次
側出力を平滑していることにより、2次電池に流れる充
電電流の高周波成分を除去することができ、その発熱を
低減できるものである。
【0033】一方、従来の充電装置は、例えば、特開平
2−269419号公報に開示されているように、商用
電源を整流平滑した直流電源で動作するDC−DCコン
バータを用いるものが多く、このコンバータのトランス
の2次側をダイオードで整流し、インダクタとコンデン
サによって平滑した後、2次電池を充電し、電池電圧の
上昇を検出して、所定値になったときに充電を打ち切る
ように構成されている。このようなDC−DCコンバー
タは、商用周波数の電圧を直接降圧トランスで降圧して
整流する方式に比べて、充電装置が小型となるため、非
常に良く使用されるのが現状である。また、特開平2−
254932号公報に示されるように、コンバータの出
力を平滑せず、整流した出力のみで2次電池を充電する
ことにより、部品点数の削減を可能とした例も存在す
る。
【0034】しかしながら、これらの充電装置は、充電
時間が短時間である用途に適しており、昼夜連続で充電
させる用途には適さない。防災機器などでは、常に一定
電流で2次電池を充電することにより電池の自己放電を
補い、満充電状態を保つトリクル充電方式が採用されて
いる。特に、非常灯点灯装置では、同一器具内に充電装
置と電池を収納する必要があり、当然ながら小型化が望
まれている。このような非常灯点灯装置では、従来、低
周波トランスで充電を行っており、これが小型化の阻害
要因となっていた。もちろん、小型化の手段として、特
開平2−269419号公報や特開平2−254932
号公報に示されるように、DC−DCコンバータを用い
てトリクル充電することも考えられるが、次のような問
題が生じる。
【0035】充電装置と電池を同一器具に収納する必
要があるため、電池と充電装置が近接して取り付けら
れ、充電装置からの熱影響を電池が受ける。結果とし
て、電池温度を下げるためには、なるべく充電装置との
距離を遠ざける必要があり、低周波トランスを用いる場
合に比べて極端な小型化は達成できない。
【0036】特開平2−254932号公報に示され
るように、コンバータの2次側を平滑しない場合には、
平滑する場合に比べて、電池の発熱が多くなり、更に小
型化に反するものとなる。
【0037】トリクル充電における電池温度は、常に
その温度で使用されているため、電池寿命低下の最大要
因となる。特に、非常灯では、充電装置からの熱影響や
電池の自己発熱は安全性に関わる極めて重要な事項であ
る。
【0038】電池温度を下げるために、短時間で高レ
ートの充電を行い、その後、低レートの充電を行う方式
も考えられるが、その場合は、高レートの充電に耐えら
れる容量の充電装置が必要となり、充電装置が大型化す
るという問題があり、また、充電レートを切り替えるた
めの制御回路が複雑となり、高価なものとなる。
【0039】これらの問題を解決するには、図2又は図
3の実施例で説明したように、脈流電源によりコンバー
タを動作させ、その2次側出力を整流平滑して2次電池
を充電する方式を採用すれば良いものである。この脈流
電源によりコンバータを動作させる別の実施例を図9に
示した。この実施例では、2次電池Btの容量に対して
1/20から1/30の低レートでトリクル充電を行う
ものである。この実施例では、商用電源ACをダイオー
ドブリッジDBにより全波整流した脈流電源から、抵抗
1 、ダイオードD1 を介してコンデンサC5 を充電
し、その電圧をツェナーダイオードZD1 で規制して、
制御用電源を得ている。制御用電源から更にリップル除
去用として、抵抗R14を介してコンデンサC9 によって
安定な電源電圧を得ており、制御回路2(三菱電機株式
会社製造のM51996)の電源端子Vccに供給して
いる。電源端子Vccの電圧が所定値以上になると、抵
抗Rt1 ,Rt2 及びコンデンサCtと半固定抵抗VR
によって定まる周波数及びデューティで主スイッチング
素子Q1 のゲート電極が駆動される。
【0040】主スイッチング素子Q1 が高周波でスイッ
チングを行い、降圧用の高周波トランスT1 を介して2
次側に高周波電力を供給する。高周波トランスT1 の2
次側出力は、ダイオードD2 及びフライホイール用のダ
イオードD4 とインダクタL 2 及びコンデンサC4 によ
って平滑整流される。平滑整流後、充電電流制限用の抵
抗R18を介して2次電池Btが充電される。同時に、制
御巻線N3 から得られる発振出力をダイオードD3 を介
してコンデンサC5 に充電して制御電源を確保してい
る。なお、ダイオードD9 、コンデンサC3 、抵抗R3
はスナバー回路として作用している。以上が商用電源A
Cが通電されている場合の回路動作である。
【0041】次に、商用電源ACが停電した場合には、
コンバータの電源が無くなるため、高周波トランスT1
の2次側に接続されたコンデンサC4 の電圧が低下し、
やがて零となる。コンデンサC4 の電圧が電池電圧を下
回った時点で、トランジスタQ3 のベース電流がダイオ
ードD8 、抵抗R19を介して流れ、トランジスタQ3
オンとなる。トランジスタQ3 がオンになると、MOS
トランジスタQ2 がONとなり、2次電池Btを電源と
して、白熱ランプLpが点灯するものである。
【0042】以上のような動作により、商用電源ACが
通電されている場合には、ほぼ一定のレートで2次電池
Btをトリクル充電し、停電の場合には自動的に2次電
池Btを電源として、白熱ランプLpが点灯するもので
ある。この実施例では、脈流電源で動作させることによ
り無効電流が減少して変換効率が向上することに加え、
力率を高くすることができ、一電源分岐回路あたりの設
置台数を増やすことができる。また、降圧用の高周波ト
ランスT1 の2次側を整流平滑し、高周波成分を除去し
たので、2次電池Btのtanδが上昇することがな
く、自己発熱の影響を抑制できるものである。
【0043】次に、図10の実施例では、図9の実施例
に電源電圧変動補償機能を付加したものであり、その他
の部分は、図9の実施例と同様であるため、説明は省略
する。電源電圧が変動した場合、制御電源を得るための
制御巻線N3 に発生する電圧が電源電圧の変動によって
変化する。例えば、電源電圧が高くなると、可変抵抗V
R、トランジスタQ5 、抵抗R15に流れる電流が増加
し、カレントミラー構成の抵抗R24、トランジスタQ
6 、抵抗R16に流れる電流も増加する。この回路の場
合、抵抗R24の一端が制御回路2のフィードバック端子
F/Bに接続されており、抵抗R24に流れる電流が増加
すると、主スイッチング素子Q1 のオン・デューティが
小さくなるように設定されているため、コンバータの出
力電圧は低下する。以上の動作により、電源電圧が変化
しても出力電圧をほぼ一定に保つことができる。このこ
とにより、電源電圧が高くなっても、2次電池Btの温
度上昇を抑えることができ、更に小型化も図れるもので
ある。
【0044】以上の実施例では、一石フォワード式のコ
ンバータを例示したが、本発明は、この方式に限定され
るものではなく、例えば、ハーフブリッジ式やプッシュ
プル式の回路にも適用できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明は、スイッチング素子と高周波ト
ランスを用いて、低周波電源を高周波電力に変換する電
源装置において、低周波電源から得た第1の電源よりも
高周波トランスの発振出力から得た第2の電源を高く設
定し、この第2の電圧源の電圧変化に基づいて負荷に供
給される高周波電力の変動を補償するようにスイッチン
グ素子を制御しているので、簡単な構成で安定した出力
を得ることができ、電源装置のコストを低減できるとい
う効果がある。
【0046】また、商用電源が所定値まで低下したと
き、第1の電圧源が第2の電圧源よりも高くなるように
設定し、第1の電圧源の電圧が一定値以下になると、ス
イッチング素子の発振を停止するように構成したので、
不安定な間欠的発振が生じることはなく、負荷回路の動
作の安定化や回路の簡略化が実現できるという効果があ
る。さらに、主スイッチング素子の駆動電流を主電流と
分離し、主電流のみを検出して、保護動作を行うように
構成したことにより、誤動作が少なく、信頼性の高い電
源装置を提供できるという効果がある。
【0047】なお、商用電源を整流した脈流電源により
DC−DCコンバータを動作させれば、無効電流が少な
く、力率も高くなり、変換効率が向上して、充電装置の
発熱が小さくなり、2次電池と近接して取り付けること
が可能となり、非常用電源装置の小型化が図れる。ま
た、コンバータの2次側を平滑し、高周波成分を除去し
て2次電池を充電すれば、2次電池の自己温度上昇を抑
制でき、信頼性を高めることができ、これにより、電池
寿命を損なうことなく、小型で安価なトリクル用の充電
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第2実施例の回路図である。
【図3】本発明の第3実施例の回路図である。
【図4】本発明の第3実施例の要部構成を示す回路図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の動作説明のための特性図
である。
【図6】本発明の第3実施例の動作説明のための回路図
である。
【図7】コンバータの効率と平滑コンデンサの容量の関
係を示す特性図である。
【図8】コンデンサの誘電正接の周波数特性図である。
【図9】本発明の第4実施例の回路図である。
【図10】本発明の第5実施例の回路図である。
【図11】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 制御回路 AC 交流電源 DB ダイオードブリッジ Q1 主スイッチング素子 T1 高周波トランス C2 コンデンサ C5 コンデンサ N3 制御巻線 ZD1 ツェナーダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流又は商用周波数の低周波電源を高
    周波電力に変換するためのスイッチング素子と高周波ト
    ランスを有し、負荷に前記高周波電力を供給する装置に
    おいて、低周波電源から得た第1の電圧源と、高周波ト
    ランスの発振出力から得た第2の電圧源のうち、電圧の
    高い方の電圧源を前記スイッチング素子を駆動させる電
    源とし、通常の電源電圧の変動範囲では第2の電圧源の
    電圧が第1の電圧源の電圧よりも高くなるように設定
    し、前記負荷に供給される高周波電力の変動を第2の電
    圧源の電圧変化に基づいて補償するように前記スイッチ
    ング素子を制御するための制御手段を備えることを特徴
    とする電源装置。
  2. 【請求項2】 電源電圧が所定値以下になったとき
    に、第2の電圧源の電圧が第1の電圧源の電圧よりも低
    くなるように設定し、前記制御手段は第1の電圧源の電
    圧が動作停止電圧以下になったときに、前記スイッチン
    グ素子の発振を停止させるように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 商用電源を整流した脈流電源を高周波
    に変換するためのスイッチング素子として、電界効果型
    のスイッチング素子を用いる装置において、スイッチン
    グ素子に流れる電流を検出するための電流検出素子を受
    け、この電流検出素子はスイッチング素子を駆動させる
    電流が流れない箇所に挿入したことを特徴とする電源装
    置。
  4. 【請求項4】 商用電源を整流した脈流電源を高周波
    電力に変換するためのスイッチング素子と高周波トラン
    スを有し、高周波トランスの2次側出力を整流平滑する
    ための整流平滑手段と、前記整流平滑手段により高周波
    リップルを除去された直流電力により充電される2次電
    池とを備えることを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 前記整流平滑手段における平滑用コン
    デンサの電圧低下時に導通状態となる第2のスイッチン
    グ素子と、第2のスイッチング素子を介して前記2次電
    池に接続された非常灯とを備えることを特徴とする請求
    項4記載の電源装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11191959A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Nec Home Electron Ltd スイッチング電源装置
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