JPH0654404U - 自走式ロール付着物除去装置 - Google Patents
自走式ロール付着物除去装置Info
- Publication number
- JPH0654404U JPH0654404U JP8902292U JP8902292U JPH0654404U JP H0654404 U JPH0654404 U JP H0654404U JP 8902292 U JP8902292 U JP 8902292U JP 8902292 U JP8902292 U JP 8902292U JP H0654404 U JPH0654404 U JP H0654404U
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- Japan
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- wheel
- base
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロール外周面を自走してロールに付着した異
物を除去する自走式ロール付着物除去装置を得ること。 【構成】 駆動装置14を装着し車軸角度を可変とした
車輪3を設けてそれを回転させる事によりロール1が回
転し、そして、車輪3が角度をもって回転する際の分力
を利用することにより本体が往復走行して異物を除去す
る。
物を除去する自走式ロール付着物除去装置を得ること。 【構成】 駆動装置14を装着し車軸角度を可変とした
車輪3を設けてそれを回転させる事によりロール1が回
転し、そして、車輪3が角度をもって回転する際の分力
を利用することにより本体が往復走行して異物を除去す
る。
Description
【0001】
本考案はロール外周に付着した異物を除去する装置に関するものである。
【0002】
鉄鋼業の各種圧延ラインには多数の搬送ロールが使用されているが、特に亜鉛 鍍金処理等の表面処理鋼板製造ラインにおいては、搬送ロールに異物が付着する と表面処理鋼板を製造中に鋼板の表面に押し込み疵等の表面疵を多数発生し不良 品発生の原因となる。ロールに付着する異物としては、鍍金処理物、酸化スケー ル、粉塵等があるが、これらは製品品質に重大な影響を与えるため、その除去方 法について、従来から種々のロール付着物除去装置が、例えば、特開昭55−1 38084号公報、特開昭61−103781号公報、実開平1−135120 号公報及び実開平2−69967号公報に開示されている。
【0003】
上述した公報に開示された各装置は清掃の対象となるロール自体が回転駆動し ていないとロール外表面全体を清掃することが出来ず、製造ライン停止時やロー ル駆動装置が設置されていないアイドルロールには使用出来ないという問題点が あること、また、上述のいずれの装置においても、砥石、ブラシ等をロール軸方 向にスライドさせる機構が必要であり装置の設備費が高くなること、既設の製造 ラインで使用するにはスペース的に運用出来る場所が限られ特に、ロール間隔の 狭い搬送ロールラインでは使用出来ない場合が多く汎用性に問題があつた。
【0004】 本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであり、省スペー スで駆動装置のないアイドルロールにも適用可能な自走式ロール付着物除去装置 を得る事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案に係る自走式ロール付着物除去装置は、基台と、該基台の下部にロール の回転方向に対する角度が調整可能に取り付けられ、ロール表面に接触配置され る車輪と、該車輪の角度を前記検出器からの検出信号に基づいて可変制御する制 御装置と、前記基台に取り付けられ、前記車輪のうち少なくとも一部を回転駆動 する駆動装置と、前記基台の下部に取り付けられ、ロール表面の付着物を除去す る駆動装置付き回転ブラシと、前記基台をロールの軸方向に支持フレーム上を移 動可能に支持した伸縮自在な支持ロッドとを備えている。
【0006】
本考案においては、車軸角度可変車輪を駆動することにより車輪とロールとの 間の摩擦力によりロールは低速度にて回転する。この時、車輪はロール回転軸に 対して設定された一定角度を保つているので、ロール軸方向分力が作用して本装 置はロール外表面上をロール軸方向に移動し、ロール全周をスパイラル状の軌跡 を描いて、付着異物を除去する。なお、この時の本装置のロール軸方向移動速度 Vは下記となる。 V=πDN×η×Sinθ D:車輪直径 N:車輪回転数 η:ロールと車輪間の伝達率 θ:車輪の角度 そして、検出器がロールの端部を検出すると、該検出信号に基づいて制御装置は 車輪の角度を反転させる。
【0007】
図1は本考案の一実施例に係る自走式ロール付着物除去装置の正面図、図2は 該装置の側面図、図3は該装置を下部方向より見た構造を示す図であり、図4は 該装置の斜視図である。異物付着ロール1は表面処理鋼板製造ラインのロールを 使用した。本装置は基台2と、該基台2の下部にロール1の回転方向に対する角 度が調整可能に取り付けられ、ロール1表面に接触配置される車輪3と、該車輪 3の角度を可変制御するシリンダー部材9と、前記基台2に取り付けられ、前記 車輪3のうち少なくとも一部を回転駆動する駆動装置14と、前記基台2の下部 に取り付けられ、ロール1表面の付着物を除去する駆動装置付き回転ブラシ4と 、前記基台2をロール1の軸方向に支持フレーム10上を移動可能に支持した伸 縮自在な支持ロッド11と、ロール1端部を検出するリミットスイッチ13とか ら構成されている。
【0008】 本装置のロール1の外表面に接触する部分の下部構造は、図3に示すように、 両端部に、いずれか一方に駆動装置14を装着した1対の車輪3が支持枠5を介 してピンでスライド軸6に支持され、中央部には、該車輪3の角度を可変制御す る電磁シリンダー9が操作ロッド7を介して結合しているスライド軸6と、スラ イド軸6のスライド距離を規定するスットパー8と、駆動装置を内臓しロール1 の軸方向に対して直角に組み込んだ回転ブラシ4と、ロール1の軸方向端部を検 出するリミットスイッチ13とから構成されている。
【0009】 本装置の全体構成の動作の詳細を以下にのべる。表面処理鋼板製造ラインに設 置されたデフレクタロール(幅1220mm、直径460mm)に本装置を設置 しロール1表面に付着した異物を除去出来るか確認した。ライン停止状態におい てロール1上に本装置を置き、支持フレーム10をロール上ロール軸方向に配置 し支持ロッド11の上部をローラ12を介して支持フレーム10に接続する。車 輪3のロール回転方向に対する角度はロール1の径、回転ブラシ4の径によって 変わるが、約3°〜5°である。キャプタイヤケーブルにて接続されたペンダン トスイッチをONにして車輪3と回転ブラシ4を駆動させる。車輪3の回転に伴 いロール1が低速回転すると共に本装置全体がロール1の軸方向に微速移動し回 転ブラシ4にてロール1外表面をスパイラル状に研掃する。本装置がロール1の 軸方向端部まで移動すると、リミットスイッチ13がロール軸端部を検出し、一 時停止すると共に、電磁シリンダー9が作動し、車輪3のロールの回転方向に対 する角度を反転させ、ロール1の外表面を軸反対方向に研掃を再開続行する。上 記動作を繰り返し、異物除去作業が完了すると、本装置を次のロールにセット替 えすることにより異物除去作業を継続できる。以上により、ライン上でロール表 面に付着した異物除去がロール全周に渡つて確実に行え且つ、安定した姿勢で装 置が駆動する事を確認した。なお、本願は上記実施例に限定されるものではなく 例えば、電磁シリンダー9はネジ、歯車、チェーン等の機械的手段によってもな しうる。
【0010】
以上のように本考案によれば、車軸角度を可変とし駆動装置によりロールを回 転駆動させると共にその分力を利用して自走するように構成したので、駆動装置 が設置されていないアイドルロールにも適用可能となり、又、狭い環境でのロー ル表面異物除去作業が機械化可能となった。
【図1】本考案の一実施例に係わる自走式ロール付着物
除去装置の正面図である。
除去装置の正面図である。
【図2】前記実施例の自走式ロール付着物除去装置の側
面図である。
面図である。
【図3】前記実施例の自走式ロール付着物除去装置を下
部方向より見た構造を示す図である。
部方向より見た構造を示す図である。
【図4】前記実施例の自走式ロール付着物除去装置の全
体構成を示す斜視図である。
体構成を示す斜視図である。
1 異物付着ロール 2 基台 3 車軸角度可変車輪 4 回転ブラシ装置 5 支持枠 6 スライド軸 7 操作ロッド 8 スットパー 9 電磁シリンダー 10 支持フレーム 11 支持ロッド 12 ローラ 13 リミットスイッチ 14 車輪駆動モータ
Claims (1)
- 【請求項1】 基台と、該基台の下部にロールの回転方
向に対する角度が調整可能に取り付けられ、ロール表面
に接触配置される車輪と、ロール端部を検出する検出器
と、該車輪の角度を前記検出器からの検出信号に基づい
て可変制御する制御装置と、前記基台に取り付けられ、
前記車輪のうち少なくとも一部を回転駆動する駆動装置
と、前記基台の下部に取り付けられ、ロール表面の付着
物を除去する駆動装置付き回転ブラシと、前記基台をロ
ールの軸方向に支持フレーム上を移動可能に支持した伸
縮自在な支持ロッドとから成る自走式ロール付着物除去
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8902292U JPH0654404U (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 自走式ロール付着物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8902292U JPH0654404U (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 自走式ロール付着物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654404U true JPH0654404U (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=13959291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8902292U Pending JPH0654404U (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 自走式ロール付着物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654404U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348344A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Jfe Steel Kk | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP8902292U patent/JPH0654404U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348344A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Jfe Steel Kk | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
JP4701852B2 (ja) * | 2005-06-16 | 2011-06-15 | Jfeスチール株式会社 | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
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